JP2909139B2 - 包装体用二重構造シート - Google Patents
包装体用二重構造シートInfo
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Description
から成る容器本体にヒートシールで密封するための蓋材
や、紙、プラスチックス、金属箔などより成る袋などの
容器を製造するための包装体用シートに関する。特に外
層と内層の二重構造になっており、外層を手で剥離可能
な包装体用シートに関する。
た二重構造蓋材における剥離開始部の形成方法として、
次のことが提案されている。
引張るとき、通常の力で容易に剥離される程度の弱い接
着剤を用いることが開示され、実開昭61−140825号公報
には、内層材(基材層)に切目を入れておき、その部分
より剥離することが開示され(第5図)、また実開昭62
−80862号公報には、剥離開始部を接着させないことが
開示されている(第1図)が、各々次のような欠点があ
る。
開始部が2枚に分かれていないため、誤開封する率が高
く、また、使用時に剥離開始部を作る必要があり、煩わ
しい。
を剥離する際のタブがなくなり、不都合である。
行にしか剥離開始部を設けることができず、材料ロスが
大きく、コスト高となる。
することができ、また剥離開始部を使用者が作る必要も
なく、外層を剥離しても内層材のタブが残存するように
した包装体用シートを提供することである。
層材を手で容易に剥離可能な接着層によって積層した包
装体用シートにおいて、前記外層材と内層材の少くとも
一方に二軸延伸ナイロンフィルムを使用し、かつ剥離開
始部において、外層材と内層材の接着強度を他の部分よ
り弱くし、加熱によって前記剥離開始部を剥離可能とし
た構成を採用したのである。
との接着強度を他の部分より弱くしており、かつ、外層
材と内層材の少なくとも一方に二軸延伸ナイロンフィル
ムを使用しているため、剥離開始部に熱を加えることに
より、二軸延伸フィルムが収縮し、剥離開始部が2枚に
分かれる。熱を加える方法は、製品製造工程中に例えば
ボイルやレトルト処理がある場合、自動的に実施され、
そのような処理工程が無い場合には、熱風等を当ててや
ればよい。
説明する。
を手で容易に剥離可能な接着層4を用い積層したもので
あり、剥離開始部に対応する個所に、接着強度を弱くす
るため接着弱化層5が設けられている。また、第2図に
示すように、逆に接着強化層6を剥離開始部以外の場所
に設けてもよい。さらに、図示しないが、層5と層6を
併用しても差し支えない。接着弱化層5や接着強化層6
を設ける方法は、例えばヒートシール熱板の高さを変化
させて加圧力を変えたり、接着層4の接着剤の種類を変
えるなどである。
箔などとの複合体、いずれでもよい。第3図及び第4図
にその例を示す。図中、21は二軸延伸ナイロンフィルム
のような基材、22は印刷層、23は表面保護層、24は金属
箔や金属蒸着フィルムのような金属薄膜である。
ル、ナイロン(商品名)、ポリプロピレンあるいは紙な
どのベースシート31の外面に、ヒートシール層32を設け
たものがあるが、ベースシート31にヒートシール性があ
れば、層32を省略することができる。なお、前記外層材
2に二軸延伸ナイロンフィルムが用いられていない場合
には、ベースシート31を二軸延伸ナイロンフィルムにす
ればよい。
33を介して、金属箔や金属蒸着フィルムのような金属薄
膜34を積層し、その外面にヒートシール層32を設けても
よい。
を第7図に示す。
設けられており、このフランジ41の上面に、蓋材1がヒ
ートシールされ、密封容器を形成している。図中、42
は、剥離開始部である。
層材2に含まれる二軸延伸ナイロンフィルムが収縮し、
内層材3と反対方向にカールすることにより形成されて
いる。
て、外層材2をつまんでそのまま上方に引張ると、内層
材3から剥離されていく。内層材3を容器本体40から剥
離する時は、やはり剥離開始部42において、内層材3を
つまんで剥がせばよい。なお、容器の形状は円形、角形
等いずれでもよい。
袋を製作することはもちろん容易であり、同様の効果が
得られる。
等によって色分けしておくと識別が容易である。
を用い、内層材は厚さ15μの二軸延伸ナイロンフィルム
とヒートシール層として厚さ25μの無延伸ポリプロピレ
ンフィルムの積層体を用い、剥離開始部において、他の
部分よりも接着強度を弱めて、外層材と内層材とを積層
し、蓋材を作製した。
と厚さ15μの二軸延伸ナイロンフィルムの積層体を用
い、内層材は、厚さ15μの二軸延伸ナイロンフィルムと
ヒートシール層として厚さ30μのポリエチレンフィルム
の積層体を用い、他は実施例1と同様にして蓋材を作製
した。なお、加熱収縮率は、外層材の外面の二軸延伸ナ
イロンフィルムの方が内層材のそれよりも大であった。
は、厚さ12μの二軸延伸ポリエステルフィルムとヒート
シール層として厚さ30μのポリエチレンフィルムの積層
体を用い、他は実験例1と同様にして外層材と内層材を
積層した。
ルムと厚さ9μのアルミニウム箔と厚さ12μの二軸延伸
ポリエステルフィルムの積層体を用い、内層材は、厚さ
20μの二軸延伸ナイロンフィルムと厚さ30μのポリエチ
レンフィルムの積層体を用い、他は実験例1と同様にし
て外層材と内層材を張り合せた。
と厚さ15μのアルミニウム蒸着二軸延伸ナイロンフィル
ムの積層体を用い、内層材として実験例3と同じものを
用い、他は実験例1と同様にして外層材と内層材を貼り
合せた。なお、加熱収縮率はアルミニウム蒸着を施した
二軸延伸ナイロンフィルムの方が小さいものを用いた。
ム、内層材として厚さ12μの二軸延伸ポリエステルフィ
ルムと厚さ30μのポリエチレンフィルムの積層体を用
い、他は実験例1と同様にして貼り合せた。
ムの厚さ9μのアルミニウム箔と厚さ12μの二軸延伸ポ
リエステルフィルムの積層体、内層材として厚さ12μの
二軸延伸ポリエステルフィルムと厚さ25μの無延伸ポリ
プロピレンフィルムの積層体を用い、他は実験例1と同
様にして外層材と内層材を貼り合せた。
ポリプロピレン製を各々使用し、ヒートシール後、85℃
×30分のボイル処理を実施し、冷却、乾燥後、剥離開始
部の状態を観察した。
がカールし、実験例2は、内層材外層材共にカールし、
実験例3は、外層材がカールし、実験例4は、内層材が
カールし、実験例5は、外層材がカールして、剥離開始
部がそれぞれ分離していたが、比較例においてはいずれ
も剥離開始部が分離していなかった。
て、外層材と内層材とを分離させるようにしたので、使
用者においては、容易に間違うことなく、開封すること
ができる。
形状がどのようなものであっても、対向可能なため、材
料の節約ができ、コスト削減及び省資源に役立つ。
用いた例を示す断面図、第3図及び第4図は同上の外層
材の例を示す断面図、第5図及び第6図は内層材の例を
示す断面図、第7図は容器本体を蓋材で密封した状態を
示す断面図である。 1……蓋材、2……外層材、 3……内層材、4……接着層、 5……接着弱化層、6……接着強化層、 21……基材、22……印刷層、 23……表面保護層、24……金属薄膜、 31……ベースシート、 32……ヒートシール層、 33……接着剤、34……金属薄膜、 40……容器本体、41……フランジ、 42……剥離開始部。
Claims (1)
- 【請求項1】外層材と内層材を手で容易に剥離可能な接
着層によって積層した包装体用シートにおいて、前記外
層材と内層材の少なくとも一方に二軸延伸ナイロンフィ
ルムを使用し、かつ剥離開始部において、外層材と内層
材との接着強度を他の部分よりも弱くし、加熱によって
前記剥離開始部を剥離可能としたことを特徴とする包装
体用二重構造シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10560890A JP2909139B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 包装体用二重構造シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10560890A JP2909139B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 包装体用二重構造シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH046063A JPH046063A (ja) | 1992-01-10 |
JP2909139B2 true JP2909139B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=14412220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10560890A Expired - Lifetime JP2909139B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 包装体用二重構造シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2909139B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186217A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Toyo Aluminium Kk | 蓋材および包装体 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4872464B2 (ja) | 2006-05-31 | 2012-02-08 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
JP7002399B2 (ja) * | 2018-04-16 | 2022-01-20 | 共同印刷株式会社 | 易剥離性吸収フィルム |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP10560890A patent/JP2909139B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186217A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Toyo Aluminium Kk | 蓋材および包装体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH046063A (ja) | 1992-01-10 |
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