JP2859929B2 - 食品容器 - Google Patents

食品容器

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満 金井
康司 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品容器、特に、包装臭の内容物への移
行、風味の包材への吸着を押さえるとともに、真空成形
等による深絞り成形性を改善した食品容器に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリ
エステル樹脂を用いた容器は、保香性に優れた特性を有
することはよく知られている。
このものに、その他のガスバリア性、強度等を含めた
種々の特性を付与するために、さらにポリエステル樹脂
にポリプロピレン等の他の樹脂を積層した構造のものも
よく知られている。
この場合、積層体の構成層の一部として未延伸PETを
用いると、このものの軟化温度が低いため、真空成形時
の加熱で、シートが垂れてしまい偏肉が多くなるという
問題がある。また、プラグアシストを行う場合、プラグ
に未延伸PETが付着し、プラグの面の跡がついたりする
という不都合が生じる。
これに対し、未延伸PETの代替えとして延伸PETを用い
たものは、このものが耐熱性を有しているために、上記
未延伸PETを用いた場合のような問題は生じない。
しかし、通常の延伸PETを用いたものは、破断強度が
低いために真空成形時にうまく深絞りできず、延伸PET
の破断等が生じて容器にならないという問題が生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述の事情に鑑み創案されたもので、その
目的とする処は、上記問題点を解消し、内容物の風味が
包材に吸着されることなく、また、この逆に包材臭が内
容物に移行しない容器であって、しかも深絞り成形が容
易かつ確実になされる食品容器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために、本発明は、深絞り
された食品容器収納用の凹部を有する食品容器におい
て、容器の最内面に、破断伸度が150〜200%の二軸延伸
ポリエステル樹脂層を設けるように構成した。
〔作用〕
本発明の食品容器の最内面には、破断伸度が150〜200
%の二軸延伸ポリエステル樹脂層が設けられているの
で、容器形成のための深絞り成形が容易かつ確実になさ
れる。また、容器の使用に際して、内容物の風味は包材
に吸着されることなく、また、この逆に包材臭が内容物
に移行することもない。
〔実施例〕
以下、本発明に係る食品容器の実施例を第1図乃至第
3図を参照して説明する。
第1図は、本発明の食品容器1の断面図であり、当該
容器は平板状のプラスチックシートをいわゆる真空成形
によって深絞して形成される。深絞りして形成された凹
部Eには、食品が収納される。
容器を構成するシート10は第2図または第3図に示さ
れるように2層以上の積層体構造からなり、容器の最内
面には、破断伸度が150〜200%の二軸延伸ポリエステル
樹脂層11(第2図)、14(第3図)が設けられる。この
破断伸度が150%未満となると、成型性が悪く真空成型
による絞りができない(延伸PETの破断が生じたり、他
の層との接着がはがれたりする)という不都合が生じ、
また、破断伸度が200%を越えるとドローダウンが大き
くなり成型品に厚みむらや、強度の弱い部分が発生する
という不都合が生じる。
なお、破断伸度は、JIS C2318に従って測定される。
第2図に示されるシート10の積層体構造をさらに詳細
に説明すると、二軸延伸ポリエステル樹脂層11として
は、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂
が用いられ、この層11に接して、無延伸ポリプロピレン
樹脂層12が設層され、さらにこの層12に接して、ポリプ
ロピレン樹脂層13が設層される。このようなシート10の
積層体構造を形成するには、例えば、二軸延伸ポリエス
テル樹脂フィルム(層11を形成)と無延伸ポリプロピレ
ン樹脂フィルム(層12を形成)とを、予め、ラミネート
しておき、このラミネートしたフィルムの無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルム側に、押出機によりポリプロピレ
ン樹脂を押出しつつ、ポリプロピレン樹脂層13を形成す
るいわゆる熱ラミ法が用いられる。
このように形成された積層体構造のシート10の総厚
は、200〜1000μm程度である。
第3図は5層積層体のシート10を示したものであり、
層14および層15は、それぞれ前記第2図の層11および層
12に相当する。層16および層18はポリプロピレン樹脂層
であり、これらに挾まれる層17はEVOH樹脂層であり、こ
れら3層16,17,18は押出機により押し出され、層15に熱
ラミされる。
このような食品容器1の開口部には、第4図に示され
るように、蓋体40が被着される。
第4図は食品容器1の開口部に蓋体40を被着させた正
面図、第5図はその平面図である。蓋体40に部分開封部
Pを設ける場合には、以下の構成とすることが開封を確
実に行うために好適である。第6図は第5図のVI−VI断
面矢視図であり、第7図は第6図の蓋体40を形成する状
態を示す断面図である。
蓋体40の構成は、第5図に示されるように、部分開封
部P(幅l1)と、この部分開封部Pの外形形状を包囲す
る帯体を含む部分S(幅l1〜l2)と、これらの残部とし
ての蓋体本体Bとに大別される。このうち、部分開封部
Pと蓋体本体Bとは、通常、同一の材料質構成からな
り、一方、帯体を含む部分Sは、部分開封口Pとは異な
る機械的物性を有する材料から構成される。
蓋体40の構成についてさらに詳細に説明すると、蓋体
40は、第6図および第7図に示されるように第1基板50
と第2基板60とを有する積層体である。なお、蓋体40
は、ヒートシールされる対象の食品容器1の内面が上述
のごとくポリエステル樹脂層であるので、以下ような材
料構成とされる。
第1基板50は、本実施例の場合、さらに第一層51、第
二層53、第三層55の3層積層体を基本構造とし、さらに
部分開封口P(幅l1)を包囲するように帯体75(幅l1〜
l2)が設けられている。
これら3層積層体に用いる材質は、例えば、第一層51
が押出タイプのポリエチレンテレフタレート(以下、単
にEC−PETと称す)、第二層53が二軸延伸タイプのポリ
エチレンテレフタレート(以下、単にO−PETと称
す)、第三層55がEC−PETとされる。
一方、帯体75の材料75aは、本実施例の場合、EC−PET
が用いられる。EC−PETとしては、40℃以上のガラス転
移点を有する非結晶性または低結晶性の共重合ポリエチ
レンテレフタレート樹脂がシール性の点で好ましい。
また、帯体75の材料75aは、通常、第1基板50と第2
基板60との間に接着層70として介在され、基板50,60を
接着する役目を担っている。
このように接着層70によって接合される第2基板60
は、本実施例の場合、さらに第一層61、第二層63、第三
層65の3層積層体からなり、これらの材質は、例えば第
一層61がO−PET、第二層63がアルミ箔、第三層65がO
−PETとされる。第一層61をO−PETとするのは、接着層
70を介して第1基板50との接着性を考慮したものであ
り、第二層63をアルミ箔としたのは、バリア性を考慮し
たものであり、また第三層65をO−PETとしたのは、例
えば蓋体の印刷等の便宜のためである。この積層体は、
ドライラミネート等の種々の公知の方法で形成される。
なお、第二層63、第三層65は必ず必要なものではない。
次いで、このような蓋体40の製造方法について説明す
る。
(1)第1基板50の成形(帯体形成前) 第二層53を構成するO−PETフィルム単体の両面に、
それぞれ、EC−PETを押出しコーティングすることによ
り、第一層51および第三層55が、それぞれ、コーティン
グされる。次いで、部分開封部を切り取るための部分開
封部外形形状に沿った帯状貫通口Eを打ち抜くことによ
って第7図に示される第1基板50の状態に至る。
(2)第2基板60の成形 例えばドライラミネートにより所定の3層積層体(第
一層61、第二層63、第三層65)を形成する(第7図に示
される第1基板60)。
(3)第1基板50と第2基板60との接合、および帯体の
形成 第7図に示される第1基板50の第三層55と第2基板60
の第一層61との間に、溶融したEC−PETを押し出しつ
つ、第1基板50と第2基板60とを接合させる。この際、
溶融したEC−PETの一部は、帯状貫通口Gを充填封止
し、これにより帯体75が形成される。
以上の工程により、蓋体40が形成され、この蓋体40は
第4図に示されるように、食品容器1の開口部にヒート
シールされる。そして、容器1内の内容物を注出するに
は、部分開封部Pのタブ(第5図)を把持したま、引き
上げることによって、部分開封部Pを開封して行う(第
8図、第9図)。
この開封に際し、部分開封部P内の第二層53材料の機
械的強度の強いO−PETがガイドとなり、幅l1の長さを
保ちながらの部分開封が確実に行える。さらに、必要に
応じて、部分開封部にノッチを入れることによって、開
封がさらに容易になる。
なお、前記第1基板50の3層積層体に用いる材質構成
は、別の態様として中間層53をポリブチレンテレフタレ
ート又はポリカーボネート、第一層51および第二層55を
EC−PETとしてもよい。この場合には、第1基板50は、
3層同時の共押出し成形で形成可能となり、そのため生
産性は格段と向上するというメリットを有する。
〔発明の効果〕
本発明の食品容器の最内面には、破断伸度が150〜200
%の二軸延伸ポリエステル樹脂層が設けられているの
で、容器形成のための深絞り成形が容易かつ確実になさ
れる。また容器の使用に際して、内容物の風味は包材に
吸着されることなく、また、この逆に包材臭が内容物に
移行することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の食品容器1の断面図、第2図および第
3図はそれぞれ第1図のA部の部分拡大断面図、第4図
は本発明の食品容器の開口部に蓋体を被着させた正面
図、第5図はその平面図、第6図は第5図のVI−VI断面
矢視図、第7図は第6図の蓋体を形成する状態を示す断
面図、第8図は部分開封部を開封した状態を示す正面
図、第9図は第6図の状態から部分開封した後の断面図
である。 1……食品容器、10……シート、11,14……二軸延伸ポ
リエステル樹脂層、40……蓋体。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 67:00 B29L 9:00 (72)発明者 沼倉 旭 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−162235(JP,A) 特開 昭63−162236(JP,A) 特開 昭63−162237(P,A) 特公 昭52−30028(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 51/00 - 51/46 B29C 43/00 - 43/58 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】深絞りされた食品容器収納用の凹部を有す
    る食品容器において、 容器の最内面に、破断伸度が150〜200%の二軸延伸ポリ
    エステル樹脂層を設けることを特徴とする食品容器。
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