JP3810152B2 - 密封袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂フイルムあるいは合成樹脂フイルムとアルミなどの他のフイルムとの積層シートによって作られた密封袋に関するもので、開封のための引き裂きを容易に行なえるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から液状あるいは粉末状の調味料などを入れるために、合成樹脂フイルムあるいは合成樹脂フイルムとアルミなどの他のフイルムとの積層シートによって作られた密封袋が種々知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような密封袋において、内容物を取り出すときの開封を行ない易くするために密封袋のヒートシール部に切り込み(スリット)を入れるなどしなければ、鋏などの道具なしでは開封できないという問題があった。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するもので、複数枚の合成樹脂フイルムを積層してなる積層シートあるいは合成樹脂フイルムとアルミ箔などを積層してなる積層シートによって作られた密封袋において、開封のための引き裂きを切り込み(スリット)を入れることなく、また鋏などの道具を用いることなく容易に行なえるようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、複数枚の合成樹脂フイルムを積層してなる積層シートあるいは合成樹脂フイルムとアルミ箔などを積層してなる積層シートによって作られた密封袋において、密封袋の少なくとも1辺にセラミックス,金属などの粒体が混在するコーティング層を設けてなることを要旨とするものである。また本発明は、コーティング層を密封袋の少なくとも1辺に沿って全長に亘って設けてなることを要旨とするものである。さらに本発明は、コーティング層を密封袋の少なくとも1辺の一部に設けてなることを要旨とするものである。
【0006】
この構成により、複数枚の合成樹脂フイルムを積層してなる積層シートあるいは合成樹脂フイルムとアルミ箔などを積層してなる積層シートによって作られた密封袋において、密封袋の少なくとも1辺にセラミックス,金属などの粒体が混在するコーティング層を設けてあるので、前記コーティング層が設けられている部分で密封袋を引き裂くようにすれば、引き裂こうとする部分に存在するガラスビーズによってシートに傷がつき、密封袋は簡単に引き裂かれ、密封袋の開封を容易に行なうことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
先ず、図1〜図3に示す第1の実施の形態について説明すると、1は合成樹脂フイルムを材料として作られ液状あるいは粉末状の調味料などを入れる密封袋で、1枚のシートを2つ折りにして、その2つ折り部以外の3辺をヒートシールによって閉じている。2はそのヒートシール部である。前記シートは図2に示すようにナイロンを素材とする延伸フイルム3とポリエチレンを素材とする未延伸フイルム4を互いに接合させて作られており、表側に位置する延伸フイルム3の表面全体に製造の過程においてコーティング層5が設けられる。コーティング層5に使用されるバインダー樹脂の組成は、前記延伸フイルム3が前述の二軸延伸ナイロンフイルムの場合はウレタン樹脂とビニール樹脂とワックスからなり、また前記延伸フイルム3が例えば二軸延伸ポリエステルフイルムの場合はウレタン樹脂とビニール樹脂とワックスあるいはビニール樹脂とワックスからなり、基材としての延伸フイルム3により選択したバインダー樹脂の中に粒径が5〜45μmのガラスビーズが無数に混入される。従って、延伸フイルム3の表面に設けられるコーティング層5にはガラスビーズ6がランダムに存在する。コーティング層5の厚みは2〜3μm程度であって、前記ガラスビーズ6は表側に位置する延伸フイルム3の表面に当接し、コーティング層5の表面から突出するような状態で設けられる。このようなコーティング層5を表側にしてシートを2つ折りにし、2つ折り部以外の3辺をヒートシールによって閉じて密封袋1にする。なお、密封袋1の内部には2辺をヒートシールした後で液状あるいは粉末状の調味料などを入れ、最後に残りの1辺をヒートシールによって閉じるものである。
【0008】
上記構成において、延伸フイルム3の表面全体にコーティング層5が設けられているので、ヒートシール部2にもコーティング層5が存在し、ガラスビーズ6もランダムに存在する。ガラスビーズ6,6間の間隔の平均距離は44μm程度である。
【0009】
このような密封袋1から内容物を取り出すときは、何れか1辺のヒートシール部2を図3に示すように引き裂くようにすれば、引き裂こうとする部分に存在する前記ガラスビーズ6によって延伸フイルム3に傷がつき、延伸フイルム3ならびにこの延伸フイルム3に接合される未延伸フイルム4は簡単に引き裂かれる。ガラスビーズ6,6間の間隔の平均距離が200μmを超えると、引き裂こうとしたときの力のかかる点にガラスビーズ6が存在する可能性が少なく、密封袋1を引き裂きにくくする。なお、この第1の実施の形態では密封袋1の全面(表裏両面)にコーティング層5延いてはガラスビーズ6が存在するが、ガラスビーズ6が混入するコーティング層5を例えば1辺のヒートシール部2のみに設けても良い。さらにはコーティング層5を密封袋1の表裏両面に設ける他、密封袋1の片面にだけ設けるようにしても良い。コーティング層5を密封袋1の片面にだけ設ける場合、密封袋1の縁から少しでも外れると密封袋1の縁にコーティング層5が存在しないので、密封袋1から内容物を取り出すのに密封袋1を引き裂きにくくなり、従って密封袋1の縁に沿ってコーティング層5を設ける必要がある。さらに、ガラスビーズ6が混入するコーティング層5は密封袋1の少なくとも1辺の全長に亘って設ける必要もなく、密封袋1のカット部として少なくとも1辺の一部にのみ設けるようにしても良い。なお、密封袋1の引き裂きはヒートシール部2に限らず、前記2つ折り部で行なっても良い。その場合、図4および図5に示す第2の実施の形態のように2つ折り部に沿ってコーティング層5(斜線部で示す)を設け、2つ折り部の適所をカットして内容物を取り出すようにすることにより、図5に示すような内容物取り出し時に内容物、特に液状の内容物は密封袋1の底部に伝ったりすることなく切り口部からスムーズに流れ落ち、内容物の取り出しが容易に行なえる。
【0010】
ところで、第1の実施の形態では延伸フイルム3の表面にコーティング層5を設けているが、互いに接合される延伸フイルム3と未延伸フイルム4との間にコーティング層を設けても同様の効果が得られる。また、延伸フイルム3の表面、あるいは延伸フイルム3と未延伸フイルム4との間に設けられるコーティング層を複数層重ねて設けることも可能で、これにより密封袋1を平面から見た場合、ガラスビーズ6が水平方向(横方向)に密に存在することになり、密封袋1の引き裂きが容易に行なえる。また、図6に示す第3の実施の形態のように延伸フイルム3の表面および延伸フイルム3と未延伸フイルム4との間にそれぞれコーティング層5を設けることによっても同様の効果が得られる。
【0011】
前記密封袋1は、図1〜図3に示す第1の実施の形態以外に、図7に示す第4の実施の形態のような四方シール型、図8に示す第5の実施の形態のような合掌型、図9に示す第6の実施の形態のようなスタンドパック型、図10に示す第7の実施の形態のようなテトラポット型、図11に示す第8の実施の形態のように4面を有して長さ方向両端がヒートシールにより閉じられたガゼット型など、他の形状であっても良く、要はカット部分を予め決めて所定位置に上記と同様のコーティング層を設けるものである。
【0012】
さらに、上記の説明ではコーティング層にガラスビーズを混入させているが、ガラスビーズの他に、他のセラミックス,金属などの粒体を用いることもできる。ところで、この粒体の形状は真円でも良いが、図12に示す第9の実施の形態のような表面に角部が存在するものでも良い。表面に角部が存在する粒体7を選択することにより、密封袋1の引き裂きがより一層容易に行なえる。
【0013】
また、密封袋1に収納される内容物は上記の液状あるいは粉末状の調味料に限定されるものではなく、内容物の種類に応じて密封袋1を構成するフイルムを選択すれば良い。例えば、上記第1の実施の形態のような二軸延伸ナイロンフイルム(延伸フイルム3)と未延伸ポリエチレンフイルム(未延伸フイルム4)の積層シート、あるいは他の合成樹脂フイルムの積層シート、あるいは合成樹脂フイルムに必要に応じてアルミ箔などを積層したシートなどを用いて密封袋1を作成すれば良い。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数枚の合成樹脂フイルムを積層してなる積層シートあるいは合成樹脂フイルムとアルミ箔などを積層してなる積層シートによって作られた密封袋において、密封袋の少なくとも1辺にセラミックス,金属などの粒体が混在するコーティング層を設けてあるので、前記コーティング層が設けられている部分で密封袋を引き裂くようにすれば、引き裂こうとする部分に存在するガラスビーズによってシートに傷がつき、密封袋は簡単に引き裂かれ、密封袋の開封を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図2】同密封袋の要部拡大断面図である。
【図3】同密封袋を引き裂く状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図5】同密封袋から内容物を取り出す状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における密封袋の断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態における密封袋の斜視図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態におけるコーティング層に混在する粒体の斜視図である。
【符号の説明】
1 密封袋
2 ヒートシール部
3 延伸フイルム
4 未延伸フイルム
5 コーティング層
6 ガラスビーズ
7 粒体
Claims (3)
- 複数枚の合成樹脂フイルムを積層してなる積層シートあるいは合成樹脂フイルムとアルミ箔などを積層してなる積層シートによって作られた密封袋において、密封袋の少なくとも1辺にセラミックス,金属などの粒体が混在するコーティング層を設けてなることを特徴とする密封袋。
- コーティング層を密封袋の少なくとも1辺に沿って全長に亘って設けてなることを特徴とする請求項1記載の密封袋。
- コーティング層を密封袋の少なくとも1辺の一部に設けてなることを特徴とする請求項1記載の密封袋。
Priority Applications (1)
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JP27674096A JP3810152B2 (ja) | 1995-10-27 | 1996-10-21 | 密封袋 |
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JP27953295 | 1995-10-27 | ||
JP27674096A JP3810152B2 (ja) | 1995-10-27 | 1996-10-21 | 密封袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09175563A JPH09175563A (ja) | 1997-07-08 |
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Family
ID=26552087
Family Applications (1)
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JP27674096A Expired - Fee Related JP3810152B2 (ja) | 1995-10-27 | 1996-10-21 | 密封袋 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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KR100455893B1 (ko) * | 1997-02-28 | 2005-01-13 | 다이와그라비야 가부시키가이샤 | 밀봉봉지 |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP27674096A patent/JP3810152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09175563A (ja) | 1997-07-08 |
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