JP3935566B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体、粘稠体、粉体、顆粒等の内容物を収納して自立させた際に、自立安定性の良い自立性包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内容物を収納して自立させることができる自立性包装袋としてはスタンディングパウチ、角底袋、あるいは、内容物を収納したときに角底となるタイプのガセット袋等が良く知られている。これらの自立性包装袋は、包装袋の中に内容物を入れる底部に平面部が形成されて立てて置くことができ、販売時等には平置きする場合に比べて単位スペース当たりの陳列数が増大すると共に顧客への訴求力も大きくなる。また、使用時にも立てたまま口を開いて内容物を取り出せることができるために、他の容器等に移し替えずにそのまま使用することが可能であり便利である。しかし、内容物を収納したときに角底となるタイプのガセット袋等においては、内容物の種類やその量、あるいは、包装袋の材料構成等により、自立しにくいタイプのものもあった。
【0003】
すなわち、内容物を収納したときに角底となるタイプのガセット袋は、通常底部はガセット袋の底シール部をその天シール部側端辺で包装袋に沿わせて折り曲げられた形となっていて、しかも、前記底シール部の前記天シール部側端辺から前記底シール部の端縁までの長さがガセット袋の密封に重点が置かれ、図3に示すようにガセット袋の側面のガセット部を開いた状態において、ガセット部を開いた側面巾内に納まる寸法であった。このことが、ガセット袋を内容物の種類やその量、あるいは、包装袋の材料構成等により、自立しにくくしていたことを見出して本発明を完成させたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、内容物を収納したときに角底となり、自立性を有する新しい形態のガセット袋を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究を重ねた結果、請求項1記載の発明の包装袋は、最内層にヒートシール性樹脂層を有する積層体からなり、両側面にガセット部を有すると共に上面に合掌貼りされた縦シール部と両端に天シール部と底シール部を備えた形状に製袋された包装袋であって、前記底シール部の前記合掌貼りされた縦シール部方向のシール巾が前記側面に設けられたガセット部を開いた側面巾の1/2より長い寸法からなることを特徴とするものである。このような構成とすることにより、前記底シール部を天シール部側端辺で折り曲げて包装袋本体に沿わせるだけで容易に包装袋の底面を形成し、自立可能とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、以下に詳述する。
まず、上記の本発明において、最内層として使用するヒートシール性を有する樹脂としては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらをフィルム化したシートを使用することができ、その厚さとしては18〜200 μm、好ましくは30〜150 μmが適当である。
【0007】
また、外層として使用する合成樹脂製のフィルムとしては、包装袋を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂を用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系等の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとしては、未延伸フィルムあるいは1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができ、フィルムの厚さとしては基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、コストを考慮すると12〜25μm程度が適当である。また、前記合成樹脂製のフィルムは、必要に応じてポリ塩化ビニリデンが塗工されたフィルムやアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層が形成されたフィルムとしてバリアー性を有する構成としてもよい。また、前記外層として使用する合成樹脂製のフィルムは、前記合成樹脂製フィルムの内層側に一般的には印刷が施されることが多い。そのために、前記外層として使用する合成樹脂製フィルムは印刷適性が求められ、1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。また、必要に応じて合成紙、不織布、紙、セロハン等も適宜使用できる。
【0008】
さらに、本発明においては、前記内層と前記外層の間に中間層を設けてもよく、前記中間層は通常前記内層と前記外層だけでは包装袋としての機能を十分に果たすことができない場合等に設けられる。前記機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等であり、包装袋として要求されるこれらの最終的な機能を中間層を設けることで達成するものである。該中間層として用いられる基材としては、たとえば、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルム、あるいは、紙、合成紙、セロハンなどを用いることができる。また、これら基材の一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。尚、上記基材の厚さとしては、包装袋として要求される機能を満たすことができればよいのであって、必要に応じて適宜に選ぶことができる。
【0009】
また、本発明の包装袋は必要に応じて、包装袋の天シール部の内側、すなわち、包装袋本体の天シール部側にリクローズ機能としての咬合具を設けてもよく、また、包装袋の天シール部に成型品等からなる注出具を設けることもできる。この場合、前記咬合具や前記注出具の材質は、包装袋の最内層に用いるヒートシール性樹脂層と相溶性のある樹脂であれば良いのであって、包装袋の最内層に用いるヒートシール性樹脂により適宜に選択すれば良い。
【0010】
次に、図面に示す実施例を用いてさらに詳しく説明する。
図1は本発明にかかる包装袋の実施例の平面図、図2は図1の包装袋に内容物を収納し直立せしめた場合の斜視図、図3は従来の包装袋に内容物を収納し直立せしめた場合の斜視図であり、図中の1は包装袋、2は包装袋本体、3は天シール部、3'は天シール予定部、4,4'は底シール部、5は縦シール部、6はガセット部、7は折り返し縁、8は端辺、9は端縁をそれぞれ示す。
【0011】
図1は本発明にかかる包装袋の実施例の平面図であって、包装袋1は最内層にヒートシール性樹脂層を有する積層体からなり、両側面に折り返し縁7,7でV字形状に折り込まれたガセット部6,6を有すると共に上面に合掌貼りされた縦シール部5と両端に天シール予定部3'と底シール部4を備えた形状に製袋され、前記底シール部4は前記底シール部4の前記縦シール部5の方向のシール巾が前記側面に設けられたガセット部6を開いた側面巾の1/2より長い寸法からなっているものである。
【0012】
図2は図1の包装袋に内容物を収納し直立せしめた場合の側面図であって、内容物を収納した包装袋1は、底シール部4を前記底シール部4の天シール部3側端辺8で包装袋本体2に沿うように折り曲げるだけで安定した底面が形成されて、自立性のあるものとすることができる。
【0013】
これは、本発明の包装袋1の前記底シール部4の前記縦シール部5の方向のシール巾を前記側面に設けられたガセット部6を開いた側面巾の1/2より長い寸法にすることにより、包装袋1に内容物を収納し直立せしめた場合に、前記底シール部4の端縁9が包装袋1の下面(縦シール部5のある上面の反対面)より突出し、前記底シール部4が包装袋1の包装袋本体2の台座となる安定した底面を形成するためと推測される。
【0014】
あるいは、本発明の包装袋1に用いる包装材料によっては、前記底シール部4の端縁9がヒートシールすることにより熱収縮等により変形し、前記底シール部4を包装袋1の包装袋本体2の台座とした時に、前記底シール部4の端縁9の変形により包装袋本体2が不安定となる可能性があったが、本発明の前記底シール部4の前記縦シール部5の方向のシール巾を前記側面に設けられたガセット部6を開いた側面巾の1/2より長い寸法にすることにより、前記底シール部4の端縁9の変形部分が包装袋1の前記側面より突出した形態となり、包装袋1の包装袋本体2の台座に直接影響を及ぼさないためと推測される。
【0015】
そのために、図3に示すように底シール部4'の前記縦シール部5の方向のシール巾を前記側面に設けられたガセット部6を開いた側面巾の1/2以下にする従来の包装袋1'においては、包装袋1'に内容物を収納し直立せしめた場合に、前記底シール部4'は、もはや包装袋1'の包装袋本体2の台座となりえずに、自立性を有さなくなる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の包装袋は、底面を形成する底シール部の縦シール部の方向のシール巾を包装袋の側面に設けられたガセット部を開いた側面巾の1/2より長い寸法にすることにより、前記底シール部を前記底シール部の包装袋本体側端辺で折り曲げて包装袋本体に沿わせるだけで前記底シール部が包装袋の包装袋本体の台座の役目を果たし、自立性のある包装袋とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる包装袋の実施例の平面図である。
【図2】 図1の包装袋に内容物を収納し直立せしめた場合の斜視図である。
【図3】 従来の包装袋に内容物を収納し直立せしめた場合の斜視図である。
【符号の説明】
1,1' 包装袋
2 包装袋本体
3 天シール部
3' 天シール予定部
4,4' 底シール部
5 縦シール部
6 ガセット部
7 折り返し縁
8 端辺
9 端縁
Claims (1)
- 最内層にヒートシール性樹脂層を有する積層体からなり、両側面にガセット部を有すると共に上面に合掌貼りされた縦シール部と両端に天シール部と底シール部を備えた形状に製袋された包装袋であって、前記底シール部の前記合掌貼りされた縦シール部方向のシール巾が前記側面に設けられたガセット部を開いた側面巾の1/2より長い寸法からなることを特徴とする包装袋。
Priority Applications (1)
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JP22088497A JP3935566B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22088497A JP3935566B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 包装袋 |
Publications (2)
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JPH1149183A JPH1149183A (ja) | 1999-02-23 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22088497A Expired - Fee Related JP3935566B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3935566B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP2008297004A (ja) * | 2007-06-04 | 2008-12-11 | Howa Sangyo Kk | ピロー包装用原反及びピロー包装体 |
-
1997
- 1997-08-01 JP JP22088497A patent/JP3935566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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