JPH0619471Y2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

易開封性包装袋

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JPH0619471Y2
JPH0619471Y2 JP1988148401U JP14840188U JPH0619471Y2 JP H0619471 Y2 JPH0619471 Y2 JP H0619471Y2 JP 1988148401 U JP1988148401 U JP 1988148401U JP 14840188 U JP14840188 U JP 14840188U JP H0619471 Y2 JPH0619471 Y2 JP H0619471Y2
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bag
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克規 二瀬
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Taisei Lamick Co Ltd
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Taisei Lamick Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、液体、粘稠物質などを包装するに用いて好
適な易開封性包装袋に関するものであり、とくには、二
軸延伸フィルムの製造に際して発生するボーイング現象
(たとえば特公昭37-1588号公報および特開昭54-73873
号公報参照)の影響を有利に低減して、包装袋の開封を
極めて容易ならしめるものである。
(従来の技術) 二軸延伸フィルム層と、この二軸延伸フィルム層に積層
したシーラント層と具えるフィルム積層構体を、その幅
方向の中央部から折返した状態で、シーラント層のヒー
トシールによって製袋してなる包装袋は一般に、それの
開封の容易性を担保するため、所要の辺のヒートシール
部分に、一状もしくはV字状の一個の切裂きノッチを有
しており、かかる包装袋の開封は、切裂きノッチを境と
して、それの左右もしくは上下方向の各側部のそれぞれ
に、通常は、袋の前面側および後面側に向く外力を作用
させてその袋を引き裂くことによって行われる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、二軸延伸フィルムは、多くの場合、その製造
時のボーイング現象により、分子の配向方向が、たとえ
ば、第3図に分子配向線を実線で例示するように、その
幅方向の中央部分と側端部分とで異方性を有することに
なるため、製造時の二軸延伸フィルムの一方の側端部分
を図に破線で示すように裁断して使用に供した場合に
は、そのような二軸延伸フィルム層とシーラント層とを
具えるフィルム積層構体を、その幅方向に二つ折りして
製袋することにより、その二軸延伸フィルム層の分子配
向方向が、袋の表面側では、第4図に細線で示すような
左下がりの曲線となる一方、袋の裏面側では、図に一点
鎖線で示すような右下がりの曲線となるので、従来技術
におけるように、図に斜線で表わすヒートシール部分
に、一状もしくはV字状の切裂きノッチを設けただけの
包装袋にあっては、開封時の外力の作用方向が、第4図
(a)に示すように、切裂きの進行方向で、表裏両面の二
軸延伸フィルムの分子配向線が相互にクロスする方向で
あるとき、すなわち、一点鎖線で示す裏面側配向線が前
面側へ、そして、細線で示す表面側配向線が背面側へそ
れぞれ引張られる場合には、表裏の二軸延伸フィルム層
間に位置するシーラント層が、表裏の分子配向線によっ
て剪断される方向の外力を受けることから、そのシーラ
ント層の、分子配向方向に影響されない比較的容易な切
断、いいかえれば、小さい外力の作用下での袋の開封が
行われることになるに対し、外力の作用方向が、第4図
(b)に示すように、表裏両面の分子配向線が相互に離隔
する方向であり、一点鎖線で示す裏面側配向線が背面側
へ、細線で示す表裏側配向線が前面側へそれぞれ引張ら
れる場合には、二軸延伸フィルム層間のシーラント層
が、二軸延伸フィルム層から引き剥される方向の外力を
受けることになって、そのシーラント層に大きな延び変
形が生じるので、袋の引裂き抵抗が著しく大きくなり、
袋の開封のために相当大きな力が必要となるという問題
があった。
ちなみに、フィルム積層体における、二軸延伸ナイロン
フィルム層の厚さを15μm、シーラント層としてのポリ
エチレン層の厚さを50μmとした場合には、第4図(a)
に示す方向に外力を作用させたときには160gの力で、
また、第4図(b)に示す方向に外力を作用させたときに
は2300gの力で袋の開封が行われた。そしてまた、第4
図(c),(d)に示す方向の引張力の作用に対しては、それ
ぞれ2100gおよび150gの力で開封が行われた。
この考案は、従来技術のかかる問題を有利に解決するも
のであり、二軸延伸フィルムの製造に際するボーイング
現象、ひいては、このボーイング現象に起因して発生す
る分子配向の異方性の影響を十分に低減して、包装袋の
開封を極めて容易ならしめる易開封性包装袋を提供する
ものである。
(課題を解決するための手段) この考案の易開封性包装袋は、二軸延伸フィルム層と、
この二軸延伸フィルム層に積層したシーラント層とを具
えるフィルム積層構体を、その幅方向の中央部からの折
返し姿勢で、前記シーラント層のヒートシールによって
製袋するとともに、そのヒートシール部の所定開封位置
に切裂きノッチを設けてなる包装袋において、前記ヒー
トシール部内で、切裂きノッチ形成部分の切裂きノッチ
より長い長さにわたって、シーラント層の肉厚を、シー
ラント層の他の部分の肉厚より薄くしたものである。
(作用) この易開封性包装袋では、たとえば、被包装物の充填加
工もしくは製袋加工に際し、ヒートシール部内で、シー
ラント層の所定個所での肉厚の減少をもたらして、製袋
後の包装袋の、切裂きノッチ形成部分でのシーラント層
の肉厚を、ヒートシール部の他の部分のそれより薄くす
ることによって、そのシーラント層の剪断抵抗の著しい
低下がもたらされるので、二軸延伸フィルム層の配向方
向のいかんにかかわらず、しかも、包装袋への外力の作
用方向のいかんにかかわらず、その包装袋を、小さい力
にて常に容易に開封することができる。
(実施例) 以下にこの考案の実施例を図面に基づて説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示す図であり、第1図
(a)は包装袋の平面図、第1図(b)はフィルム積層構体の
平面図、第1図(c)は第1図(b)のc−c線に沿う断面図
である。
この例では、ベース材料としての二軸延伸フィルム層、
たとえば二軸延伸ナイロンフィルム層1に、中間層とし
てのポリエチレン層2およびシーラント層、たとえばエ
チレン−ビニルアセテートコポリマー層3を順次に積層
することによってフィルム積層構体4を構成し、そし
て、このフィルム積層構体4をその幅方向の中央部か
ら、第1図(c)に矢印Aで示すように、シーラント層と
してのエチレン−ビニルアセテートコポリマー層3が相
互に対向する方向へ折返し、かかる状態で、それらのエ
チレン−ビニルアセテートコポリマー層3を相互にヒー
トシールして製袋することにより、第1図(a)に示すよ
うに、三方向をヒートシールされた包装袋5を形成す
る。
ここにおける包装袋5は、図に斜線部分で示すようなコ
字状のヒートシール部6を有するとともに、そのヒート
シール部6の所要の辺部分に設けた切裂きノッチ7の形
成部分に、少なくともエチレン−ビニルセテートコポリ
マー層3の薄肉部分8を有する。なおここで、この薄肉
部分8は、切裂きノッチ7より幾分長い長さを有する。
ここでは一個の−状切裂きノッチとしたその切裂きノッ
チ7と対応する一の薄肉部分8は、たとえば製袋加工に
際し、ヒートシールロール、プレス板などに設けた凸部
で、折り返しフィルム積層構体4を、表裏いずれか一方
の面側から押圧することによって、ヒートシール部内
で、第1図(d)に断面図で示すように形成することがで
き、この例の薄肉部分8では、中間層としてのポリエチ
レン層2およびシーラント層としてのエチレン−ビニル
アセテートコポリマー層3がともに、薄肉部分8の両側
部へ大きく押しのけられ、表裏両側の二軸延伸ナイロン
フィルム層1は、わずかな厚さのエチレン−ビニルアセ
テートコポリマー層3およびポリエチレン層2を介して
接合されることになる。
これがためここでは、二軸延伸ナイロンフィルム層1の
分子配向のいかんにかかわらず、エチレン−ビニルアセ
テートコポリマー層3およびポリエチレン層2の剪断抵
抗を著しく低減することができ、包装袋5の開封に際し
ては、切裂きノッチ7の先端位置からの袋の切裂きを、
薄肉部分8の小さな引裂き抵抗の下にて極めて容易に開
始することができる。
そして、袋5の切裂きが、このようにして一旦開始され
た後は、その切裂きが薄肉部分8のれ領域外へ伝播して
もなお、エチレン−ビニルアセテートコポリマー層3お
よびポリエチレン層2の小さな引裂伝播抵抗に基づき、
包装袋5の切裂きを十分小さな力で継続することができ
るので、その包装袋5は、小さな外力の作用により円滑
に開封されることになる。
従って、かかる包装袋5において、二軸延伸ナイロンフ
ィルム層1が、それの材料取りの都合により、第1図
(b)に細線9で例示するような左下りの分子配向方向を
有する場合には、前述したように製袋してなる包装袋5
の裏面側の分子配向方向は、第1図(a)に一点鎖線10で
示すような右下りの曲線となるも、この例によれば、分
子の配向方向および包装袋への外力の作用方向にほとん
ど影響されることなく、包装袋5を常に容易に開封する
ことができる。
第2図はこの考案の他の例を示す平面図であり、これは
薄肉部分8を、ヒートシール部6を完全に横切る長さと
したものである。
なお、この例の薄肉部分8もまた、たとえば、ヒートシ
ールロールに設けた凸部によって形成することができ、
この結果として、包装袋5は、その薄肉部分8において
もまた、それの全長にわたってヒートシールされること
になる。
この例によれば、切裂きノッチ7の先端から発生する切
裂きを、薄肉部分8の領域外へわずかに伝播させるだけ
で包装袋5を開封することができるので、その開封は、
前述した実施例よりもはるかに容易に行われることにな
る。
以上この考案を図示例に基づいて説明したが、薄肉部分
8における、エチレン−ビニルアセテートコポリマー層
3およびポリエチレン層2の肉厚の減少を、折り返しフ
ィルム積層構体4の表裏両面側からの押圧によってもた
らすこともでき、このことによれば、それらの層の肉厚
を、より一層低減することができる。
〔比較例〕
以下にこの考案に係る包装袋と、従来の包装袋との、開
封に必要な引裂力に関する比較試験について説明する。
◎包装袋 フィルム積層構体 15μmの二軸延伸ナイロンフィルム層に50μmのポリエ
チレン層を積層したもの 発明袋I 第1図(a)に示すように、一状の切裂きノッチより幾分
長い薄肉部分を設けたものであって、その薄肉部分での
ポリエチレン層厚さを3μmとしたもの なお、他のヒートシール部分でのポリエチレン層厚さは
95μmである。
発明袋II 第2図に示すように、ヒートシール部6を完全に横切る
薄肉部分を設けたもの ポリエチレン層の厚さは発明袋Iと同一である。
従来袋 ヒートシール部に、一状の切裂きノッチだけを設けたも
の ◎試験方法 それぞれの包装袋に、第4図(a)〜(b)のそれぞれに示す
方向の外力を作用させて、各袋の所要引裂力を測定し
た。
◎試験結果 各種の包装袋につき、各10袋づつの所要の引裂力を測定
してその平均値を求めたところ下表に示す通りとなっ
た。
この表によれば、両発明袋ともに、従来袋に比して所要
の引裂力が著しく低下することが明らかであり、このこ
とは、発明袋IIにおいてとくに顕著である。
(考案の効果) かくして、この考案によれば、とくには、包装袋のヒー
トシール部において引裂きノッチ形成部分のシーラント
層の肉厚を、シーラント層の他の部分のそれより薄肉と
するとともに、その薄肉部の長さを、引裂きノッチのそ
れより長くすることにより、二軸延伸フィルムの製造時
のボーイング現象に起因する分子配向の異方性および包
装袋の開封態様にほとんど影響されることなく、包装袋
の開封を、極めて容易に、かつ円滑に行うことができ
る。
またここでは、薄肉部分をヒートシール部内だけに形成
し、包装袋の、ヒートシールされていない部分には薄肉
部分を全く存在させないことにより、包装袋の、とくに
は包装スペース相当部分での破袋をほぼ完全に防止する
ことができる。
しかもこの包装袋では、最も内層側に位置するシーラン
ト層の肉厚を局部的に薄くした状態で包装袋としている
ことから、袋の外層側に位置する二軸延伸フィルム層の
表裏いずれの面に、装飾用または被包装物保護用の印刷
層が設けられている場合であっても、その印刷層にて形
成される文字、図形等の、包装袋の外側からの外観を損
ねることは全く、もしくはほとんどない。
【図面の簡単な説明】 第1図は、この考案の一実施例を示す図、 第2図は、この考案の他の実施例を示す平面図、 第3図は、分子配向の異方性を例示する図、 第4図は、包装袋の開封態様を示す図である。 1……二軸延伸ナイロンフィルム層 2……ポリエチレン層 3……エチレン−ビニルアセテートコポリマー層 4……フィルム積層構体 5……包装袋 6……ヒートシール部 7……切裂きノッチ 8……薄肉部分

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸フィルム層と、この二軸延伸フィ
    ルム層に積層したシーラント層とを具えるフィルム積層
    構体を、その幅方向の中央部からの折返し姿勢で、前記
    シーラント層のヒートシールによって製袋するととも
    に、そのヒートシール部の所定開封位置に切裂きノッチ
    を設けてなる包装袋において、 前記ヒートシール部内で、切裂きノッチ形成部分のシー
    ラント層の肉厚を、切裂きノッチより長い長さにわたっ
    てシーラント層の他の部分の肉厚より薄くしてなる易開
    封性包装袋
JP1988148401U 1988-11-16 1988-11-16 易開封性包装袋 Expired - Lifetime JPH0619471Y2 (ja)

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