JP2003054622A - 吸湿性材料用包装シートおよび吸湿性材料用包装袋 - Google Patents

吸湿性材料用包装シートおよび吸湿性材料用包装袋

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nonwoven fabric
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Akihiko Kurahashi
明彦 倉橋
Hiroyuki Nakagami
博行 中上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透湿性を有し、かつ、突き刺し強度が高く、複
合化が簡単である吸湿性材料用包装シートおよび吸湿性
材料用包装袋を提供することにある。 【解決手段】吸湿性材料用包装シート1は、ナイロン製
フィルム10と、不織布20と、を積層して構成され
る。ナイロン製フィルム10は、2軸延伸加工を施され
ており、その厚みが5〜30μmである。不織布20
は、ナイロン製フィルム10よりも融点の低いポリエチ
レン等の熱可塑性樹脂からなり、融点差のある2つの
層、高融点不織布20Aと、低融点不織布20Bと、か
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性材料用包装
シートおよび吸湿性材料用包装袋に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、生石灰、シリカゲル、塩化カル
シウムあるいはこれらの混合物を主成分とする吸湿性材
料の包装材料には、通気性を有するものが使用されてい
た。前記の包装材料には、例えば、シート状の素材に孔
があいたもの、いわゆる有孔素材、孔をあけずに透湿を
実現する素材でできたもの、いわゆる無孔素材、さら
に、有孔素材と無孔素材の複合したもの、のいずれかに
分類される。
【0003】有孔素材としては、紙に孔あきポリエチレ
ンを積層した包装材料を用いた乾燥材用包装袋が提案さ
れている(実公昭44−20879号公報)。また、実
公昭44−20879号公報の技術では、強度が問題と
なるため、ワリフなどの補強材を積層したものが提案さ
れている(実開昭58−60435号公報)。
【0004】さらに、無孔素材としては、紙や不織布な
どに、ビニルアセテート(酢酸ビニル)が例えば、5〜
40質量%含有されているポリオレフィンフィルムをラ
ミネートしたシート材料が例示されている(特開平5−
229563号公報)。
【0005】そして、有孔素材と無孔素材の複合したも
のとしては、2軸延伸フィルム(具体例は、延伸ポリプ
ロピレンやポリエチレンテレフタレートを材料とする)
と、印刷層と、熱可塑性樹脂層と、を積層し、細孔を開
けた後、ワリフとビニルアセテート(酢酸ビニル)をラ
ミネートしたシート材料が例示されている(特開平11
ー227839号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有孔素
材を用いる場合には、包装材料自体の強度の低下は否め
ず、実開昭58−60435号公報のような補強材が必
要となる場合があり、補強材の積層は、コストが高くな
るという問題も発生する。無孔素材を用いる場合には、
基本的に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル)を含有したものをラミネートしているが、耐熱性が
なく、加熱により、ラミネートができないので、ラミネ
ート時の強度が、弱くなる場合がある。有孔素材と無孔
素材の複合したものを用いる場合には、紙を用いないの
で、強度の点では、向上しているが、複合化が煩雑にな
るという問題がある。
【0007】本発明の目的は、透湿性を有し、かつ、突
き刺し強度が高く、複合化が簡単である吸湿性材料用包
装シートおよび吸湿性材料用包装袋を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、本発明の吸湿性材料用包装シートは、ナイロン製フ
ィルムと、熱可塑性樹脂からなる不織布と、を積層して
なることを特徴とする。ここで、ナイロン製フィルム
は、その材料は、特に制限はなく、ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン12等、一般的なナイロン樹脂を採用
できる。ナイロン製フィルムの製造方法としては、Tダ
イ法やインフレーション法等、公知の方法が採用でき
る。
【0009】不織布は、ヒートシール性が出せる熱可塑
性樹脂を用いた不織布が好適であり、融点がナイロンよ
り低いことが必要である。具体的には、例えば、ポリプ
ロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂を採用できる。不
織布の目付は、10〜50g/m2が良い。目付が、1
0g/m2未満ならば、樹脂の量が不足し、ヒートシー
ル強度がでない場合がある。ヒートシール強度は、50
0g/15mm巾以上であることが好ましい。50g/
2を越えるならば、不織布が厚くなりすぎて、熱伝導
が悪くなり、ヒートシールの時間が長くなる場合があ
る。不織布の製造方法としては、スパンボンド法、メル
トブロー法、カード法等、公知の方法を採用することが
できる。
【0010】ナイロン製フィルムと不織布の積層方法と
しては、透湿性が確保できれば良いことから、ドライラ
ミネートが好適である。ドライラミネートでも、一定の
パターンを転写するパターンラミネートが特に好適であ
る。この場合、パターン面積は、5〜90%の範囲内
で、目的とする透湿度の範囲内で任意に選択できる。
【0011】このような本発明によれば、ナイロン製フ
ィルムと、熱可塑性樹脂からなる不織布と、を積層して
なることにより、不織布は通気性が良いので、ナイロン
製フィルムの透湿性を阻害することなく、透湿性を有す
る吸湿性材料用包装シートとすることができる。また、
ナイロン製フィルムは、紙などと比較して、突き刺し強
度が強いので、実用に耐える突き刺し強度を備えた吸湿
性材料用包装シートとすることができる。さらに、孔を
開けることなく、透湿性を確保できるから耐水性を有
し、積層するだけで、目的の吸湿性材料用包装シートを
得ることができるので、複合化が簡単な吸湿性材料用包
装シートとすることができる。
【0012】本発明の吸湿性材料用包装シートでは、前
記ナイロン製フィルムが、2軸延伸加工を施されてお
り、その厚みが5〜30μmであることが好ましい。
【0013】これによれば、ナイロン製フィルムが、2
軸延伸加工を施されていることにより、ナイロン製フィ
ルムの非晶部分の分子が延伸方向に引き伸ばされ、結晶
化度が増すとともに、分子が延伸方向に配向するので、
突き刺し強度、耐熱性を向上させることができる。ナイ
ロン製フィルムの厚みは、5〜30μmであることが好
ましく、10〜25μmであることがより好ましい。こ
の厚みが、5μm未満ならば、突き刺し強度が弱くなる
場合がある。この厚みが、30μmを越えるならば、透
湿性が低下する場合がある。
【0014】本発明の吸湿性材料用包装シートでは、前
記吸湿性材料用包装シートの透湿度が、10cc/m2
・24hour以上であることが好ましく、より好まし
くは、50cc/m2・24hour以上であり、より
一層好ましくは、100cc/m2・24hour以上
である
【0015】ここで、透湿度の測定方法としては、JI
S Z0208に準拠した方法が採用できる。この吸湿
性材料用包装シートの透湿度が、10cc/m2・24
hour未満ならば、吸湿性材料用包装袋の用途に用い
る場合には、水蒸気を通すことができなくなるので、好
ましくない。従って、前記ナイロン製フィルムの透湿度
も10cc/m2・24hour以上であることが好ま
しい。
【0016】本発明の吸湿性材料用包装シートでは、前
記不織布は、融点差のある少なくとも2つ以上の材質か
らなる複合不織布であることが好ましい。ここで、融点
差のある少なくとも2つ以上の材質からなる複合不織布
とは、異なる材料を不織布加工し、積層等をしたものを
いう。具体的には、例えば、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)/PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロ
ピレン)/PEの芯鞘構造を持っているスパンボンド不
織布、PET/LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレ
ン)の積層されているスパンボンド不織布、LDPE
(低密度ポリエチレン)/HDPE(高密度ポリエチレ
ン)の割繊維不織布のことをいう。
【0017】これによれば、不織布は、融点差のある少
なくとも2つ以上の材質からなる複合不織布であること
により、二次加工時にヒートシール等を低い温度でする
ことができるので、ナイロン製フィルムとの積層面にエ
ッジ切れ等の不具合が発生することがない。
【0018】本発明の吸湿性材料用包装シートでは、前
記不織布の原料が、ポリエチレン系樹脂であることが好
ましい。ここで、ポリエチレン系樹脂は、LLDPE
(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリ
エチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)等が採用
できる。
【0019】これによれば、不織布の原料が、ポリエチ
レン系樹脂であることにより、ポリエチレン系樹脂は、
成形性、ヒートシール性に優れているので、特に、製袋
性に優れた吸湿性材料用包装シートとすることができ
る。
【0020】本発明の吸湿性材料用包装袋は、前述の吸
湿性材料用包装シートを用いてなり、袋内部に吸湿性を
備える吸湿性材料が封入されることを特徴とする。ここ
で、吸湿性材料用包装袋は、生石灰、シリカゲル、塩化
カルシウムあるいはこれらの混合物を主成分とする吸湿
性材料を包装する用途に用いられる。
【0021】これによれば、吸湿性材料用包装袋は、前
述の吸湿性材料用包装シートを用いてなり、袋内部に吸
湿性を備える吸湿性材料が封入されることにより、吸湿
性材料用包装シートは、透湿性を有し、かつ、突き刺し
強度が高いので、透湿性を有し、かつ、突き刺し強度が
高い吸湿性材料用包装袋とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に
係る矩形状の吸湿性材料用包装シート1が示されてい
る。吸湿性材料用包装シート1は、ナイロン製フィルム
10と、不織布20と、を積層して構成される。ナイロ
ン製フィルム10は、2軸延伸加工を施されており、そ
の厚みが5〜30μmである。また、ナイロン製フィル
ム10の透湿度が、10cc/m2・24hour以上
である
【0023】不織布20は、ナイロン製フィルム10よ
りも融点の低い熱可塑性樹脂を含む層からなり、融点差
のある2つの層、高融点不織布20Aと、低融点不織布
20Bと、から構成されている。高融点不織布20A側
が、ナイロン製フィルム10と接している。熱可塑性樹
脂としては、例えば、PE(ポリエチレン)、PET
(ポリエチレンテレフタレート)等が採用でき、PE
(ポリエチレン)としては、LLDPE(直鎖状低密度
ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、H
DPE(高密度ポリエチレン)等が採用できる。
【0024】また、高融点不織布20A/低融点不織布
20Bの組合わせとしては、例えば、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)/PE(ポリエチレン)、積層で
はなく、PP(ポリプロピレン)/PEの芯鞘構造を持
っているスパンボンド不織布、PET/LLDPE(直
鎖状低密度ポリエチレン)の積層されたスパンボンド不
織布、LDPE(低密度ポリエチレン)/HDPE(高
密度ポリエチレン)の割繊維不織布を採用できる。な
お、不織布の製造方法としては、スパンボンド法に限ら
ず、メルトブロー法、カード法等、他の公知の方法も採
用できる。
【0025】ナイロン製フィルム10と不織布20の積
層方法としては、パターンドライラミネートを採用して
いる。この場合、パターン面積は、5〜90%の範囲内
である。
【0026】吸湿性材料用包装袋2は、図2に示すよう
に、開口部21と、ヒートシール部22と、折り目23
を備え、袋内部には、吸湿性材料である生石灰3が包装
されている。開口部21は、生石灰3を吸湿性材料用包
装袋2内に入れる際に用い、生石灰3を入れた後は、一
般にヒートシール等の方法で封止される。
【0027】ヒートシール部22は、開口部21に直交
する2辺をヒートシールすることによりなる部分であ
る。折り目23は、吸湿性材料用包装シート1を半折り
する際に形成され、吸湿性材料用包装シート1の長辺方
向の略中央部を折ることにより形成される。
【0028】吸湿性材料用包装袋2の製造手順として
は、図3に示すように、吸湿性材料用包装シート1の長
辺方向の略中央部に折り目23が形成され、矢印方向に
半折りし、袋形状にすることにより、製造される。折り
目23に直交する2辺をヒートシールすることにより、
ヒートシール部22が形成される。次に、折り目23に
対向する辺が、開口部21となり、この開口部21側よ
り、吸湿性材料が入れられる。その後、開口部21は、
ヒートシールされて、封止され、吸湿性材料用包装袋2
が完成する。
【0029】また、吸湿性材料の自動充填装置を用いる
場合は、吸湿性材料用包装シート1の連続した原反を用
い、折り目23を形成後、ヒートシール部22を形成し
ながら、開口部21より吸湿性材料を入れ、封止後、ヒ
ートシール部22の中心でカットする。
【0030】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)ナイロン製フィルム10と、熱可塑性樹脂からな
る不織布20と、を積層してなることにより、ナイロン
製フィルム10は透湿性を有し、不織布20は通気性が
良いので、ナイロン製フィルム10の透湿性を阻害する
ことなく、透湿性を有する吸湿性材料用包装シート1と
することができる。また、ナイロン製フィルム10は、
紙など比較して、突き刺し強度が強いので、実用に耐え
る突き刺し強度を備えた吸湿性材料用包装シート1とす
ることができる。さらに、孔を開けることなく、透湿性
を確保するから、耐水性を有し、積層するだけで、目的
の吸湿性材料用包装シート1を得ることができるので、
複合化が簡単な吸湿性材料用包装シート1とすることが
できる。 (2)不織布20は、融点差のある2つの層、高融点不
織布20Aと、低融点不織布20Bと、から構成されて
いることにより、二次加工時にヒートシール等を低い温
度ですることができるので、ナイロン製フィルム10と
の積層面にエッジ切れ等の不具合が発生することがな
い。 (3)吸湿性材料用包装袋2は、吸湿性材料用包装シー
ト1を用いてなることにより、透湿性を有し、かつ、突
き刺し強度が高い。
【0031】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、吸
湿性材料用包装袋2の製造手順としては、前記実施形態
では、1枚の吸湿性材料用包装シート1を半折りしたも
のを採用していたが、これに限られず、2枚の吸湿性材
料用包装シート1を3辺をヒートシール等で、封止する
ことにより袋状に形成するものも採用できる。
【0032】その他、本発明を実施する際の具体的な構
造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲内で
他の構造等としてもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
をより具体的に説明する。なお、本発明は実施例の内容
に限定されるものではない。前記実施形態において、具
体的条件を下記の通りとして吸湿性材料用包装シート1
を製造した。
【0034】[実施例1]ナイロン製フィルム10:出
光ユニテック(株)製、ユニロンG100、厚さ15μ
m、透湿度 380cc/m2・24hour 不織布20:高融点不織布20Aと低融点不織布20B
の積層体 (PET/LLDPEスパンボンド不織布
出光ユニテック(株)製 ストラマイティME1035
目付 35g/m2) 高融点不織布20A:PET 低融点不織布20B:LLDPE パターンドライラミネートのパターン 20%
【0035】[実施例2] ナイロン製フィルム10:実施例1と同じ 不織布20:PET/PE芯鞘型スパンボンド不織布
出光ユニテック(株)製エルベスS403 目付 40
g/m2) 高融点不織布20A:PET 低融点不織布20B:PE パターンドライラミネートのパターン :実施例1と同
【0036】[実施例3] ナイロン製フィルム10:実施例1と同じ 不織布20:実施例2と同じ 高融点不織布20A:実施例2と同じ 低融点不織布20B:実施例2と同じ パターンドライラミネートのパターン :70%
【0037】[比較例1]ナイロン製フィルム10の代
わりに、紙(国光製紙 ソフロンM 目付 30g/m
2) 他の条件は、実施例1と同じ
【0038】[比較例2]ナイロン製フィルム10の代
わりに、2軸延伸PETフィルム(東レ(株)製ルミラ
ー 厚さ12μm) 他の条件は、実施例1と同じ
【0039】[比較例3]ナイロン製フィルム10の代
わりに、PE微多孔フィルム(トクヤマ(株)製ポーラ
ムPH35 厚さ35μm) 他の条件は、実施例1と同じ
【0040】[比較例4] ナイロン製フィルム10:実施例1と同じ 不織布20、パターンドライラミネートの代わりに、ナ
イロン製フィルム10上にエチレン酢酸ビニル共重合体
(東ソー(株) ウルトラセン633 酢酸ビニル含有
率 20% MI 8g/10分)
【0041】[比較例5]和紙(目付 38g/m2
/PE(厚さ12μm)/ワリフ(日石ブラストSS)
/PE(厚さ20μm)の積層体の細孔加工品を用い
た。なお、MIの測定は、JIS K7210に準拠し
た方法で測定した。
【0042】[評価方法]前記の実施例1〜3、比較例
1〜4でできた積層体を以下の評価方法で評価した。評
価結果を表1に示す。 1)透湿度:JIS Z0208に準拠した方法で、透
湿度を測定した。 2)突き刺し強度:カップの上に各積層体を固定し、上
皿天秤において、1mmΦのピアノ線で、突き刺し、孔
が開いた時の荷重を測定した。各積層体について、5個
のサンプルを測定した値を平均した。 3)シール強度:ナイロン製フィルム10側(比較例
は、ナイロン製フィルム10の代わりに用いた素材側)
を外側として、半折りし、150℃、4kg/cm2、
1秒間の条件でヒートシールした際の180度剥離する
際の強度を測定した。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1〜3は、比較例1を除いて、比較
例2〜5と比較して、透湿性が良いことがわかった。ま
た、突き刺し強度、シール強度も実施例1〜3のほうが
良いことがわかった。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、透湿性を有するナイロ
ン製フィルムと、通気性を有する熱可塑性樹脂からなる
不織布と、を積層してなることにより、ナイロン製フィ
ルムの透湿性を阻害することなく、透湿性を有する吸湿
性材料用包装シートとすることができる。また、ナイロ
ン製フィルムは、紙などと比較して、突き刺し強度が強
いので、実用に耐える突き刺し強度を備えた吸湿性材料
用包装シートとすることができる。さらに、孔を開ける
ことなく、透湿性を確保できるから耐水性を有し、積層
するだけで、目的の吸湿性材料用包装シートを得ること
ができるので、複合化が簡単な吸湿性材料用包装シート
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の吸湿性材料用包装シート
を示す斜視図である。
【図2】図1の実施形態における吸湿性材料用包装袋の
展開図である。
【図3】図1の実施形態における吸湿性材料用包装袋の
内面図である。
【符号の説明】
1 吸湿性材料用包装シート 2 吸湿性材料用包装袋 3 生石灰 10 ナイロン製フィルム 20 不織布 20A 高融点不織布 20B 低融点不織布 21 開口部 22 ヒートシール部 23 折り目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA03 BA09 BA26 BA36 BB03 BC06 BC18 BC20 3E086 AD01 BA04 BA15 BA19 BA33 BB01 CA29 4F100 AK01B AK01C AK04 AK04C AK42 AK48 AK48A AT00A BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 DG15B DG15C EJ38B EJ38C EK04B GB15 JA04B JA04C JA20B JA20C JB16B JB16C JD15 JK01 JL01 YY00 YY00B YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナイロン製フィルムと、熱可塑性樹脂から
    なる不織布と、を積層してなることを特徴とする吸湿性
    材料用包装シート。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の吸湿性材料用包装シート
    において、 前記ナイロン製フィルムが、2軸延伸加工を施されてお
    り、その厚みが5〜30μmであることを特徴とする吸
    湿性材料用包装シート。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の吸湿性材
    料用包装シートにおいて、 前記吸湿性材料用包装シートの透湿度が、10cc/m
    2・24hour以上であることを特徴とする吸湿性材
    料用包装シート。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    吸湿性材料用包装シートにおいて、 前記不織布は、融点差のある少なくとも2つ以上の材質
    からなる複合不織布であることを特徴とする吸湿性材料
    用包装シート。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    吸湿性材料用包装シートにおいて、 前記不織布の原料が、ポリエチレン系樹脂であることを
    特徴とする吸湿性材料用包装シート。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    吸湿性材料用包装シートを用いてなり、袋内部に吸湿性
    を備える吸湿性材料が封入されることを特徴とする吸湿
    性材料用包装袋。
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