JPS6364036B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気コネクタに関する。米国特許第
4070081号明細書に開示された公知の電気コネク
タは雌ハウジングと、該雌ハウジングに回動可能
に装架された少なくとも１個の細長い錠止部材を
含有し、該錠止部材は、前記雌ハウジングと組合
わされた時の雄ハウジングと該錠止部材の第１回
動位置において係合して両ハウジングを錠止する
ための捕捉部を有する一端に第１釈放突起部を有
し、他端に、前記雄ハウジングと係合して前記雄
ハウジングを、前記錠止部材が第２回動位置に向
けて回動する間に、前記雌ハウジングから押出す
当接部を有する。

かかる公知の電気コネクタは、錠止部材がその
機能の非遂行時でさえも、恒にハウジングに装架
されているために、電気コネクタの生産費及び大
きさが不必要に増大する欠点がある。

本発明の目的は錠止部材がオプシヨンである電
気コネクタを供することにある。

本発明によれば、前記雌ハウジングが、該雌ハ
ウジングと前記雄ハウジングとの組合い時に該雄
ハウジングを挾持する両側壁を有し、前記錠止部
材が、前記一端から同一方向に相互に離隔して延
在する１対の脚部を有するほぼＵ字形をなすとと
もに該脚部の自由端において相互に向つて突出す
る突起を前記雌ハウジングの前記側壁に設けられ
た開口内に受承させることにより、前記脚部が前
記雌ハウジングをまたぐようにして、該雌ハウジ
ングに回動可能かつ釈放可能に取付けられ、前記
当接部が前記突起のカム部分であることを特徴と
する。

従つて、錠止部材は必要な場合にのみ雌ハウジ
ングに取付けることができ、かつ雌ハウを改造し
なくて良いので、電気コネクタの生産費が節約で
きる。もし錠止機能を必要としないなら、１個の
錠止部材を一連の雌ハウジングに順次取付けて雄
ハウジングを押出すようにしても良く、従つて空
間と生産費を節約できる。

ハウジング及び錠止部材はそれぞれ一体成形す
ることができ、錠止部材をハウジングに付加装置
を装架する必要がないので、組立体の簡単化及び
組立て費の低減にも貢献できる。

好ましくは、前記捕捉部及び前記第１釈放突起
部が前記脚部の基部端間において釈放方向に撓曲
可能な弾性部材上に設けられる。

また、前記各脚部の前記基部端上に別の第２釈
放突起部が形成され、前記第１釈放突起部が前記
弾性部材の非撓曲時に、前記第２釈放突起部と前
記雄ハウジングとの間に位置することが好まし
い。

これによつて、カム部分が雌ハウジングから雄
ハウジングを押出すように作用する前に、前記捕
捉部を完全に後退させ得る。

かかる弾性部材及び脚部は該弾性部材をほぼＷ
字形にすることによつて一体成形することが有利
である。

本発明による電気コネクタを以下の実施例につ
いて図面を参照して説明する。

電気コネクタはプラスチツク材で一体成形され
た雌ハウジング１１、及び同様にプラスチツク材
で一体成形されて前記雌ハウジングの両側に釈放
自在に装架された１対の錠止部材１２を含有す
る。

雌ハウジング１１は２個の箱形レセプタクル部
分１３，１４を含み、該レセプタクル部分は基部
１８の両側からそれぞれ突出する側壁１６，１７
を有する（第３図参照）。前記基部に埋込まれた
柱１９が各レセプタクル部分の内部に延入する。
前記側壁１６，１７のそれぞれに対向する２対の
三角形状の開口１５，２０が形成される。取付け
用フランジ２５がハウジングの周縁に延在する。

雄ハウジング２１は雌ハウジング１１の一つの
レセプタクル部分の周縁リムと当接する周縁肩部
２２を具えて雌ハウジングの挿入深さを制限し、
雄ハウジング２１が完全に挿入された時該雄ハウ
ジングの底壁２６が開口１５と整列する。雄ハウ
ジング２１が雌ハウジング１１と完全に組合わさ
れると、雄ハウジング中の雌接触子２３が柱１９
に電気接続する。

各錠止部材１２はほぼＵ字形のもので、一端か
ら同一方向に相互に離隔しかつ平行に延在する１
対の脚部３１を有し、前記一端において脚部３１
は１対の平行な外側アーム３６間の中央アーム３
４を有するほぼＷ字形の弾性部材によつて一体に
結合される。中央アーム３４の一端は両外側アー
ム３６の共通端に一体に結合され、両外側アーム
３６の他端は各脚部３１の基部端に一体に結合さ
れる。捕捉部３２及び対応する第１釈放突起部３
３が中央アーム３４の自由端に形成され、第２釈
放突起部３７が各脚部３１の基部端に形成され
る。第１釈放突起部は弾性部材の非撓曲時には第
２釈放突起部と雄ハウジングとの間に位置する。

突起３８が脚部３１の自由端上に相互に向つて
突出するように形成され、該突起は脚部の横方向
に長いカム部分３９を具える。

錠止部材１２は突起３８を対向する各開口内に
受承させることにより、脚部が雌ハウジングをま
たぐようにして、該ハウジングに釈放可能にスナ
ツプ装架される。

第３図乃至第５図に図示されるように、錠止部
材１２の第１回動位置においては、捕捉部３２は
雄ハウジング２１の上端部に係合して該雄ハウジ
ングを雌ハウジング内に完全挿入状態に保持す
る。第１釈放突起部３３を雄ハウジングから離反
する方向に手で押圧すると、脚部３１が殆んど移
動することなく、弾性部材、特にアーム３４が撓
曲して捕捉部がまず釈放され（第４図）、更に指
で第２釈放突起部３７を押圧して突起３８の周り
に脚部３１を回動させると、カム部分３９が雄ハ
ウジングの底壁２６と係合して雄ハウジングを雌
ハウジングから徐々に押出す。

錠止部材のアームは、該アームが第５図に図示
される位置にある時に雄ハウジング２１を雌ハウ
ジング１１内に単に押込むことによつて錠止位置
に復帰する。雄ハウジングの底壁２６がカム部分
３９に係合すると、錠止アームは押圧されて、第
５図に図示される位置から第３図に図示される錠
止位置に復帰する。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気コネクタの部分分解斜視図、第２
図は電気コネクタの錠止部材の立面図、第３図は
錠止状態の電気コネクタの部分立面図、第４図は
第３図に類似の図面にして、組合わされた雄ハウ
ジングの押出し前の釈放すなわち解錠状態にある
電気コネクタを示す部分立面図、及び第５図は第
３図に類似の図面にして、雄ハウジングの押出し
中の部分立面図である。 １１……雌ハウジング、１２……錠止部材、２
１……雄ハウジング、３３，３７……釈放突起
部、３４，３６……アーム、３８……突起、３９
……カム部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 雌ハウジング１１と、該雌ハウジングに回動
   可能に装架された少なくとも１個の細長い錠止部
   材１２を含有し、該錠止部材は、前記雌ハウジン
   グと組合わされた時の雄ハウジング２１と該錠止
   部材の第１回動位置において係合して両ハウジン
   グを錠止するための捕捉部３２を有する一端に第
   １釈放突起部を有し、他端に、前記雄ハウジング
   と係合して前記雄ハウジングを、前記錠止部材が
   第２回動位置に向けて回動する間に、前記雌ハウ
   ジングから押出す当接部を有する電気コネクタに
   おいて、前記雌ハウジング１１が、該雌ハウジン
   グ１１と前記雄ハウジングとの組合い時に該雄ハ
   ウジングを挾持する両側壁１６，１７を有し、前
   記錠止部材１２が前記一端から同一方向に相互に
   離隔して延在する１対の脚部３１を有するほぼＵ
   字形をなすとともに該脚部３１の自由端において
   相互に向つて突出する突起３８を前記雌ハウジン
   グ１１の前記側壁１６，１７に設けられた開口１
   ５，２０内に受承させることにより、前記脚部３
   １が前記雌ハウジングをまたぐようにして、該雌
   ハウジングに回動可能かつ釈放可能に取付けら
   れ、前記当接部が前記突起３８のカム部分３９で
   あることを特徴とする電気コネクタ。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の電気コネクタに
   おいて、前記捕捉部３２及び前記第１釈放突起部
   ３３が前記脚部３１の基部端間において釈放方向
   に撓曲可能な弾性部材上に設けられることを特徴
   とする電気コネクタ。 ３ 特許請求の範囲第２項記載の電気コネクタに
   おいて、前記各脚部３１の前記基部端上に別の第
   ２釈放突起部３７が形成され、前記第１釈放突起
   部３３が前記弾性部材の非撓曲時に、前記第２釈
   放突起部３７と前記雄ハウジング２１との間に位
   置することを特徴とする電気コネクタ。 ４ 特許請求の範囲第２項又は第３項記載の電気
   コネクタにおいて、前記弾性部材がほぼＷ字形に
   して、１対の平行な外側アーム３６間に位置する
   中央アーム３４を有し、該中央アーム３４が一端
   で前記両外側アーム３６の共通端に一体に結合さ
   れ、前記両外側アーム３６の他端は前記各脚部３
   １の前記基部端に一体に結合され、前記捕捉部３
   ２及び前記第１釈放突起部３３が前記中央アーム
   ３４の外側端部に形成されることを特徴とする電
   気コネクタ。