JP3565237B2 - コネクタの連結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雌雄いずれか一方の側のコネクタ同士を一体的に組み付ける連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
多極のコネクタを構成する場合に、例えばハーネス製造時においては、コネクタが小型のものに分割されていた方が取扱い易いが、その反面、嵌合作業の工数が増えるという不具合がある。この作業工数を減らすためには、嵌合作業を行う前に、分割された雄側あるいは雌側のコネクタ同士を予め一体的に組み付けるといったことが考えられる。
例えば図12に示すように、雄側と雌側とでそれぞれ2個ずつに分割されていた場合、ハーネス製造が完了して嵌合作業を行う前に、雄側のコネクタ51同士と雌側のコネクタ52同士を一体的に組み付けるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の場合、雄側では、例えばクリップの取付部53を利用して比較的簡単に連結することができる。すなわちコネクタ51に対して取付部53に差し込み可能な差込脚54を付設し、一方の雄コネクタ51の差込脚54を他方の雄コネクタ51の取付部53に差し込むことで、両雄コネクタ51を重ねつつ一体に連結することができる。
一方雌側では、各雌コネクタ52について、対応する雄コネクタ51と正規に嵌合された場合にその嵌合状態にロックするためのロックアーム55が設けられているため、簡単には対応できない。このロックアーム55は弾性的な撓み変形可能に設けられていて、雌雄のコネクタ51,52はロックアーム55を撓み変形させつつ嵌合され、両コネクタ51,52が正規に嵌合されたところでロックアーム55が復元変形しつつ、そこに設けられたロック部56が雄コネクタ51に設けられた係止部57に係止されることでロックされる。そして両コネクタ51,52の嵌合を外す場合は、操作部57を押圧してロックアーム55を強制的に撓み変形させることでロックを解除する必要がある。
【0004】
ここで、雌コネクタ52同士を雄側と同様に重ねて連結すると、下側の雌コネクタ52のロックアーム55は上側の雌コネクタ52との間に挟まれた状態となる。そして上記のように、雌雄のコネクタ51,52の嵌合を外す場合はロックアーム55を強制的に撓み変形させねばならないから、特に両雌コネクタ52の間に挟まれた下側のロックアーム55の撓み変形操作をし易くするように、両雌コネクタ52の間を開けて組み付ける必要がある。そうすると組み付けられた雌側のコネクタ52が嵩高となり、雄側でもそれと合わせて嵩高となってしまうので、コネクタ全体が大型化するという問題がある。
また、各ロックアーム55がそれぞれ相手の雄コネクタ51にロックされるのであるから、雌雄のコネクタ51,52の嵌合を外す場合には、ロックアーム55のロック解除操作を2箇所で行わねばならず、面倒であるという問題もあった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、分割されたコネクタを予め一体に組み付けてから雌雄のコネクタを嵌合するようにしたものにおいて、全体のコンパクト化を図り、かつ嵌合解除作業も簡単に行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、雌雄いずれか一方のコネクタには、相手のコネクタに設けられた係止部に弾性的に係止して雌雄のコネクタを正規の嵌合状態に保持する撓み変形可能なロック片が設けられ、このロック片を設けた側のコネクタ同士を一体的に組み付ける場合の連結構造であって、一のコネクタは、そのロック片を設けた面を他のコネクタにおけるロック片を設けた面以外の面に重ね合わせ状に組み付け可能とされ、両コネクタの間にこの両コネクタを組み付け状態に保持する連結手段が介設されるとともに、他のコネクタには、両コネクタが組み付けられた場合に、前記一のコネクタにおけるロック片のロック機能が発揮できないようにそのロック片を押圧して撓み変形状態に止め置く押圧手段が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ロック片を設けたコネクタが3個以上組み付け可能とされ、かつその組み付け状態において前記ロック片は1個を除いて他のものがすべて撓み変形状態に止め置かれる構成としたところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用および効果】
<請求項1の発明>
コネクタを重ね合わせ状に組み付けると、正規に組み付けられたところで連結手段により一体化され、それとともに、両コネクタの間に挟まれる側のロック片が押圧手段によって撓み変形させられた状態に止め置かれ、ロック機能が発揮できない状態となる。雌雄のコネクタが嵌合されると、残りのもう一方のロック片によりロックがなされる。嵌合を解除する場合は、そのロック片のみを強制的に撓み変形させてロックを解除する。
【0009】
すなわちロック片を設けた側のコネクタ同士を連結する場合に、両コネクタの間に挟まれる側のロック片は、撓み変形状態に止め置かれていわば殺した状態とされるから、コネクタ間にロック解除用のスペース等を設ける必要がなくて、小嵩に組み付けることができ、それに伴い相手のコネクタ側も小嵩にできて、全体としてコンパクトにまとめることができる。また、雌雄のコネクタ間をロックする箇所が一箇所だけとなるので、嵌合を解除する作業も簡単に行うことができる効果がある。
【0010】
<請求項2の発明>
ロック片を設けた側のコネクタを3個以上組み付ける場合にも、1個のロック片のみを生かした状態で組み付け得るようにしたから、同様に全体のコンパクト化が図られ、かつ嵌合解除作業を簡単に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1ないし図9は本発明の第1実施形態を示す。この第1実施形態では、雄側と雌側とでそれぞれ2個ずつのコネクタに分割された場合を例示している。
雄側の2個のコネクタMは、図1ないし図3に示すように、合成樹脂材によって同一の形状に形成されており、偏平なブロック状をなす本体部1の前面側に一回り大きい角筒状のフード部2が形成された形状である。本体部1内には、前後方向を向いた図示4個のキャビティ3が、横方向に並んで形成されている。各キャビティ3内には電線5の端末に固着された雄型端子金具6が後面側(図3の左側)から挿入され、雄型端子金具6の底面から切り起こして形成された金属ランス7が、各キャビティ3の底面に形成された係止段部8に係止されることで抜け止め状態で収容されており、各雄型端子金具6のタブ部9がフード部2内に突出している。
【0012】
一方の雌側の2個のコネクタFも、図5ないし図7に示すように、同じく合成樹脂材によって同一形状に形成されており、偏平なブロック状をなして、その前端側(図7の左側)が上記の雄コネクタMのフード部2内に嵌合可能とされている。雌コネクタF内には、前後方向を向いた図示4個のキャビティ11が、雄コネクタM側のキャビティ3と同じ間隔で横方向に並んで形成されており、各キャビティ11内に電線5の端末に固着された雌型端子金具12が後面側から挿入され、同じく金属ランス7がキャビティ11の天井面の係止段部8に係止されることで、抜け止め状態で収容されるようになっている。
【0013】
上記した雄コネクタMと雌コネクタFとは、それぞれ1個ずつで嵌合可能であり、かつ正規に嵌合されたところでロックされるようになっている。このため、雌コネクタFの上面には、その前縁における幅方向の中央位置から後方に向けて折り返されるようにして、ロックアーム14が形成されている。このロックアーム14は、幅方向の中央部に溝15が切られていて、後方に延出した端部の上面に解除用の操作部16がわたされて形成されており、折り返し部分を中心として下方に向けて弾性的な撓み変形可能となっている。また溝15の途中位置にはロック部17が形成されており、このロック部17は、図7に示すように、前面側が傾斜したガイド面となっており、後面側が切り立った係止面となっている。
【0014】
一方の雄コネクタM側では、フード部2の天井面の前縁における幅方向の中央位置に、ロックアーム14のロック部17に係止可能な係止突部19が形成されている。この係止突部19はロックアーム14の溝15内に進入可能であって、図3に示すように、前縁側が傾斜したガイド面であり、後面側が切り立った係止面となっている。
【0015】
すなわち雌コネクタFを雄コネクタMに向けて嵌合すると、係止突部19がロックアーム14の溝15内に進入し、ガイド面同士の係合によってロックアーム14が下方に撓み変形しつつ押し込まれ、両コネクタM,Fが正規に嵌合されると、ロック部17が係止突部19を越え、ロックアーム14が復元変形しつつロック部17が係止突部19の後面側に嵌まることで、両コネクタM,Fが正規に嵌合した状態にロックされる(図9の上側を参照のこと)。一方、操作部16を押してロックアーム14を強制的に撓み変形させると、ロックが解除されるため、両コネクタM,Fの嵌合が解除できるようになっている。
【0016】
さて、2個ずつ設けられた雄コネクタM同士と雌コネクタF同士とは、それぞれ上下に重ね合わせ状に組み付け可能となっている。
まず雄コネクタMの連結構造から説明する。フード部2の下面における幅方向の中央部には、図2に示すように、正面から見て略逆T字状をなす前後方向のガイドレール21が形成されている。このガイドレール21の幅方向の中央部には溝22が切られており、図3に示すように、その溝22の前端側から後方に向けて延出するようにして係止片23が形成されている。この係止片23は先端側が上方に向けて撓み変形可能であり、その途中位置の下面には、前面側が傾斜面で後面側が垂直面となった係止突起24が形成されている。
【0017】
一方、フード部2の上面には一対の差込脚26が前後方向に沿って形成されている。この差込脚26は鈎状をなしていて、互いに向き合うようにして形成されており、上記のガイドレール21を左右両側から抱くようにして差し込み可能となっている。両差込脚26の前端側にはストッパ板27が設けられているとともに、両差込脚26の間の所定位置には突部28が形成されており、後面側が傾斜面で前面側が垂直面となっている。
【0018】
すなわち、2個の雄コネクタMを連結する場合は、図3の矢線に示すように、一方(下側)の雄コネクタMの差込脚26を、他方の雄コネクタMのガイドレール21に前面側から差し込む。差込脚26は、突部28と係止突起24との係合により係止片23を撓み変形させつつ押し込まれ、ストッパ板27がガイドレール21の前端に当たることで差し込みが停止されると、係止突起24が突部28を相対的に乗り越えるため、係止片23が復元変形しつつ係止突起24が突部28の前面に嵌まることで、図4に示すように、両雄コネクタMが上下に重なり合った状態で組み付けられてロックされる。このとき、両雄コネクタMのフード部2の先端面同士は整合する。
【0019】
続いて、雌コネクタF側の連結構造を説明する。雌コネクタFの後端側の上面には、上記したロックアーム14の延出端の両側を挟むようにして、一対の差込脚30が立てられている。各差込脚30は先端が外側に直角曲げされている。一方、雌コネクタFの後端側の下面には、上記の差込脚30が差し込み可能とされる差込溝32を穿設したガイドレール31が形成されている。差込溝32の後面側にはストッパ板33が形成されている(図7参照)。
【0020】
両ガイドレール31の内側の位置には、一対の係止片35が設けられている。この係止片35は先端の下面に鈎部36が形成されて、前方に突出するようにして設けられ、先端側が上方に向けて撓み変形可能となっている。上記した一対の差込脚30は、その屈曲部分の角部が係止片35と対応して挿入可能となっており、その角部に、係止片35の鈎部36が嵌まる係止凹部38が形成されている(図6,8参照)。
【0021】
すなわち、2個の雌コネクタFを連結する場合は、図7の矢線に示すように、一方(下側)の雌コネクタFの差込脚30を、他方の雌コネクタFのガイドレール31の差込溝32に前面側から差し込む。差込脚30は、その角部が係止片35の鈎部36に当たることで、係止片35を撓み変形させつつ押し込まれ、ストッパ板33に当たって差し込みが停止されると、図8に示すように、係止片35が復元変形しつつ鈎部36が係止凹部38に嵌まることで、両雌コネクタFが上下に重なり合った状態で組み付けられてロックされる。このとき、両雌コネクタFの先端面同士は整合する。
【0022】
また、両ガイドレール31の中間位置には、前記したロックアーム14のロック機能を殺すための押圧板40が下向きに形成されている。この押圧板40は、図7に示すように、前縁側が比較的急な下り勾配となった傾斜面41で、下縁が緩やかな下り勾配の傾斜面42であり、後縁側が垂直面となっている。
【0023】
すなわち、上記のように両雌コネクタFが重ね合わせ状に組み付けられると、下側の雌コネクタFのロックアーム14の操作部16が、上側の雌コネクタFの押圧板40の傾斜面41に突き当たり、その傾斜面41に沿うようにしてロックアーム14が下方に撓み変形させられ、正規位置に組み付けられたところでは、図8に示すように、操作部16が押圧板40の傾斜面42の下に潜った状態で、撓み変形した状態に保持される。この状態では、雌雄のコネクタM,Fを嵌合した場合に、ロック部17が相手の係止突部19と一切係合しない位置に離間し、すなわちロックアーム14のロック機能が殺された状態となる。
【0024】
本第1実施形態は上記のような構造であって、続いてその作動を説明する。
まず、雄コネクタM同士と雌コネクタF同士をそれぞれ組み付ける。繰り返すと、雄側では、図3の矢線に示すように、下側の雄コネクタMの差込脚26を上側の雄コネクタMのガイドレール21に前面側から差し込み、所定量差し込まれてストッパ板27に突き当たると、図4に示すように、突部28が係止片23の係止突起24に係止されて、両コネクタMが上下に重なり合い、かつフード部2の先端面同士が整合した状態で組み付けられる。
【0025】
雌側では、図7の矢線に示すように、下側の雌コネクタFの差込脚30を上側の雌コネクタFのガイドレール31の差込溝32に前面側から差し込む。所定量差し込まれてストッパ板33に突き当たると、図8に示すように、左右の係止片35の鈎部36が係止凹部38に嵌まることで、両雌コネクタFが上下に重なり合った状態で組み付けられてロックされる。それとともに、下側の雌コネクタFのロックアーム14の操作部16が、上側の雌コネクタFの押圧板40で押さえられて、そのロックアーム14が撓み変形した状態に保持される。これに対して、上側の雌コネクタFのロックアーム14はフリーな状態のままである。
【0026】
このように2個の雌コネクタFが一体に組み付けられたら、この雌コネクタFを前記の一体に組み付けられた雄コネクタM側に嵌合する。上下の雌コネクタFは、それぞれ対応する上下の雄コネクタMに嵌合される。その際、上側の雄コネクタMの係止突部19が、上側のロックアーム14の溝15内に相対的に進入し、ガイド面同士の係合によって上側のロックアーム14が下方に撓み変形しつつ押し込まれる。雌コネクタFが所定量押し込まれると、図9に示すように、上側のロックアーム14が復元変形しつつロック部17が係止突部19の後面側に嵌まることで、雌雄のコネクタM,Fが上下でともに正規に嵌合した状態にロックされる。
【0027】
なお、上記の嵌合操作に伴い、下側の雄コネクタMの係止突部19も下側のロックアーム14の溝15と対応する部分に進入するが、下側のロックアーム14は撓み変形した状態に保持されていて、ロック部17が係止突部19の進入路から下方に逃げているので係合せず、下側のロックアーム14がロック機能を発揮することはない。
【0028】
一方、メンテナンス等を行う場合において、雌雄のコネクタM,Fの嵌合を外す場合は、上側のロックアーム14の操作部16を押してそのロックアーム14を下方に向けて強制的に撓み変形させると、ロック部17が係止突部19から外れてロックが解除されるため、そのまま雌雄のコネクタM,Fを引き離せばよい。
【0029】
このように本第1実施形態によれば、ロックアーム14を設けた側の雌コネクタF同士を連結する場合に、両雌コネクタFの間に挟まれる下側のロックアーム14は、撓み変形状態に止め置かれて、いわば殺した状態とされるから、両雌コネクタF間にロックアーム14のロック解除操作するためのスペースを設ける必要がなくて、ほぼ密着状の小嵩に組み付けることができる。それに伴い相手の雄コネクタM側も小嵩に組み付けることができ、全体としてコンパクトにまとめることができる。また、雌雄のコネクタM,F間をロックする箇所が上側の一箇所だけとなるので、嵌合を解除する作業も簡単に行うことができる。
【0030】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図10および図11に基づいて説明する。この第2実施形態では、雄側と雌側とで3個ずつのコネクタを予め組み付け、しかるのち雌雄のコネクタを嵌合する場合を例示している。
【0031】
まず雄側では、図10に示すように、1個の主コネクタM1と、2個の副コネクタM2とから構成されている。主コネクタM1は、第1実施形態に示した雄コネクタMを横方向に2倍強大きくした形状であって、本体部1a内には、雄型端子金具6が挿入される合計8個のキャビティ3が4個ずつ左右に分かれて設けられている。この主コネクタM1のフード部2aの下面における左右両側には、第1実施形態の雄コネクタMに設けられたと同様のガイドレール21ならびに係止片23が設けられている。副コネクタM2は、第1実施形態の雄コネクタMと同一形状である。
【0032】
したがって、各副コネクタM2の差込脚26を、主コネクタM1の左右いずれかのガイドレール21に前面側から差し込むことで、第1実施形態と同様にして、係止片23が突部28と係合つつ、主コネクタM1の下面に左右2個の副コネクタM2が一体的に組み付けられる。
【0033】
雌側においても、1個の主コネクタF1と、2個の副コネクタF2が備えられている。主コネクタF1は、第1実施形態に示した雌コネクタFを横方向に2倍強大きくした形状であって、雄側の主コネクタM1のフード部2a内に嵌合可能となっており、雌型端子金具12が挿入される合計8個のキャビティ11が4個ずつ左右に分かれて形成されている。副コネクタF2は、第1実施形態の雌コネクタFと同一形状である。
【0034】
主コネクタF1の後端下面の左右両側には、副コネクタF2に設けられた差込脚30が差し込み可能とされるガイドレール31が形成されている。また、ガイドレール31内には、副コネクタF2に設けられたロックアーム14のロック機能を殺すための押圧板40が形成されている。
【0035】
したがって、各副コネクタF2の差込脚30を、主コネクタF1の左右いずれかのガイドレール31に前面側から差し込むことで、第1実施形態と同様にして、係止片35の鈎部36が係止凹部38に嵌まりつつ、主コネクタF1の下面に左右2個の副コネクタF2が一体的に組み付けられる。それとともに、両副コネクタF2のロックアーム14の操作部16が、主コネクタF1の押圧板40で押さえられて、両ロックアーム14は撓み変形した状態に保持される。
【0036】
なお、雌側の主コネクタF1の上面における幅方向の中央位置には、第1実施形態と同様のロックアーム14aが設けられている。一方の雄側の主コネクタM1には、フード部2aの天井面の前縁における幅方向の中央位置に、上記のロックアーム14aのロック部17aに係止可能な係止突部19aが形成されている。これらの係止突部19aとロックアーム14aは、第1実施形態のものに比べて一回り大きく形成されているが、基本的な形状や機能は同様である。
【0037】
この第2実施形態は上記のような構造であって、雄側と雌側において、それぞれ既述した要領によって、主コネクタM1とF1に対して2個の副コネクタM2とF2を一体的に組み付ける。雌側では、両副コネクタF2のロックアーム14がそれぞれ撓み変形してロック機能を殺された状態に保持される。
【0038】
続いて、一体に組み付けられた雌側のコネクタF1,F2を、同じく一体に組み付けられ雄側のコネクタM1,M2に嵌合する。雌側の主コネクタF1は雄側の主コネクタM1に、雌側の両副コネクタF2は雄側の対応する副コネクタM2にそれぞれ嵌合される。その際、雌側の主コネクタF1に設けられたロックアーム14aが撓み変形しつつ押し込まれ、所定量押し込まれると、ロックアーム14aが復元変形しつつロック部17aが係止突部19aに係止されることで、雄側のコネクタM1,M2と雌側のコネクタF1,F2とが正規に嵌合された状態にロックされる。雌側の両副コネクタF2のロックアーム14は上記のように撓み変形した状態にあるので、ロック機能を発揮することはない。
【0039】
メンテナンス等を行う場合において、雌雄のコネクタの嵌合を外す場合は、雌側の主コネクタF1のロックアーム14aの操作部16aを押して強制的に撓み変形させるとロックが解除されるため、そのまま雌雄のコネクタを引き離せばよい。
このように本発明は、コネクタをハイブリッド状に組み付ける場合にも適用することができる。
【0040】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0041】
(1)コネクタの組み付け態様は、例えば第1実施形態に示したコネクタを3個以上積み上げ状に組み付けるようにしてもよく、その場合も、1個のロックアームのみをロック可能な状態に残して、他のロックアームをすべてロック機能を殺した状態とすることが可能である。
【0042】
(2)また、ロックアームが雄側のコネクタに設けられている形式のものにも同様に適用でき、要は、分割型のコネクタを予め一体に組み付けたのちに、雌雄を嵌合するような場合全般に広く適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る雄コネクタの斜視図である。
【図2】その正面図である。
【図3】2個の雄コネクタを組み付ける動作を示す断面図である。
【図4】2個の雄コネクタを組み付けた状態の断面図である。
【図5】雌コネクタの斜視図である。
【図6】その正面図である。
【図7】2個の雌コネクタを組み付ける動作を示す断面図である。
【図8】2個の雌コネクタを組み付けた状態の断面図である。
【図9】雌雄の組み付けられたコネクタを嵌合した状態の断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る雄側のコネクタの組み付け前の状態の正面図である。
【図11】その雌側のコネクタの組み付け前の状態の正面図である。
【図12】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
M…雄コネクタ
F…雌コネクタ
14…ロックアーム(ロック片)
19…係止突部(係止部)
35…係止片(連結手段)
38…係止凹部(連結手段)
40…押圧板(押圧手段)
M1…雄側の主コネクタ
M2…雄側の副コネクタ
F1…雌側の主コネクタ
F2…雌側の副コネクタ
14a…ロックアーム
19a…係止突部
Claims (2)
- 雌雄いずれか一方のコネクタには、相手のコネクタに設けられた係止部に弾性的に係止して雌雄のコネクタを正規の嵌合状態に保持する撓み変形可能なロック片が設けられ、このロック片を設けた側のコネクタ同士を一体的に組み付ける場合の連結構造であって、
一のコネクタは、そのロック片を設けた面を他のコネクタにおけるロック片を設けた面以外の面に重ね合わせ状に組み付け可能とされ、両コネクタの間にこの両コネクタを組み付け状態に保持する連結手段が介設されるとともに、他のコネクタには、両コネクタが組み付けられた場合に、前記一のコネクタにおけるロック片のロック機能が発揮できないようにそのロック片を押圧して撓み変形状態に止め置く押圧手段が設けられていることを特徴とするコネクタの連結構造。 - 前記ロック片を設けたコネクタが3個以上組み付け可能とされ、かつその組み付け状態において前記ロック片は1個を除いて他のものがすべて撓み変形状態に止め置かれることを特徴とする請求項1記載のコネクタの連結構造。
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