JP3468334B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3468334B2 JP10829696A JP10829696A JP3468334B2 JP 3468334 B2 JP3468334 B2 JP 3468334B2 JP 10829696 A JP10829696 A JP 10829696A JP 10829696 A JP10829696 A JP 10829696A JP 3468334 B2 JP3468334 B2 JP 3468334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵌合検知機能を備
えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、嵌合検知機能を備えたコネクタの
一例として以下のようなものが知られている。これは、
雌雄のコネクタハウジングのいずれか一方にばね部材が
装着されていて、相手のコネクタハウジングはそのばね
部材を弾縮しつつ嵌合され、正規位置まで押し込まれる
とばね部材との係合が外れて、ばね部材の付勢力に拘ら
ず正規位置に留まるというものである。すなわち半嵌合
状態にある限りはハウジングが常に押し戻される状態に
あり、それにより嵌合の検知がなされるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ハウジング
が半嵌合状態にあっても対応する雌雄の端子金具同士は
ほぼ嵌合された状態にあるため、ばね部材によりハウジ
ングを押し戻そうとすると、端子金具間を離脱させつつ
ハウジングを押し戻すだけのばね力が必要となる。した
がって、極数が多くなればそれに比例するようにして大
きなばね力が必要となり、そうするとハウジングの嵌合
操作自体に大きな力が必要となるため、多極化には簡単
には対応できなかった。本発明は上記のような事情に基
づいて完成されたものであって、嵌合検知用にハウジン
グを押し戻す付勢手段を備えたコネクタにおいて、ハウ
ジングの嵌合操作力を小さく抑えたままで多極化が実現
できるようにすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、それぞれに端子金
具群を装着した雌雄のコネクタハウジングを備え、何れ
か一方のコネクタハウジングが複数に分割されて他方の
コネクタハウジングに嵌合可能とされるとともに、先の
分割ハウジングが正規に嵌合されて初めて後の分割ハウ
ジングの嵌合を許容する嵌合許容手段と、最終の分割ハ
ウジングの嵌合動作に伴いその分割ハウジングに設けら
れた係合部と係合して、その分割ハウジングを押し戻し
方向に付勢する付勢手段と、前記最終の分割ハウジング
が正規に嵌合されたところで前記付勢手段と係合部との
係合を解く係合解除手段とを設けてなり、かつ前記最終
の分割ハウジングの嵌合が許容された時点においては、
同最終の分割ハウジング内の端子金具は、その先端が嵌
合相手となる前記他方のコネクタハウジング内の端子金
具の入り口に臨む程度の嵌合状況にとどめられている
ころに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記分割された側のコネクタハウジングは、主ハウ
ジング内に副ハウジングが相手側のコネクタハウジング
との嵌合方向に沿った移動可能に設けられ、かつその副
ハウジングは嵌合方向の前方に先行した状態で仮係止可
能となっており、前記嵌合許容手段は、副ハウジングが
正規に嵌合されて初めて仮係止を解除して主ハウジング
の嵌合を許容するように機能するとともに、その主ハウ
ジング側に前記付勢手段と前記係合解除手段が設けられ
ている構成としたところに特徴を有する。請求項3の発
明は、請求項2の発明において、前記付勢手段は、副ハ
ウジングが正規に嵌合される少し前から主ハウジングと
係合可能となっている構成としたところに特徴を有す
る。
【0006】
【発明の作用および効果】
<請求項1の発明>分割ハウジングを順次に嵌合する
際、先の分割ハウジングが正規に嵌合されて初めて後の
分割ハウジングが嵌合可能となり、最終の分割ハウジン
グが嵌合される時点では、それよりも先の分割ハウジン
グはすべて正規に嵌合されている。最終の分割ハウジン
グは正規に嵌合されるまでは付勢手段により押し戻され
る方向に力を受け、正規に嵌合されたところで付勢手段
との係合が外れて正規位置に留まる。これによりすべて
の分割ハウジングの嵌合状態が一度に検知できる。嵌合
検知のための付勢手段の付勢力は最終の分割ハウジング
に利かせるだけで良いから、付勢力が小さく設定でき、
ひいてはコネクタ全体に収容する端子金具の極数を大幅
に増加することができる効果がある。
【0007】<請求項2の発明>コネクタハウジングを
押し込むと、まず副ハウジングが嵌合され、それが正規
に嵌合されると、主ハウジングが相対的に移動しつつ嵌
合される。主ハウジングが嵌合される時点では副ハウジ
ングはすでに正規に嵌合されており、主ハウジングは付
勢力に抗して嵌合されて正規に嵌合されると正規位置に
留まる。これにより両ハウジングの嵌合状態が一度に検
知される。同様に付勢力が小さく設定でき、また付勢力
を従前と同等に設定すれば、副ハウジングの分だけ極数
を増すことができる。また主ハウジングと副ハウジング
とが仮係止状態に組み付け可能であるため、取扱いに優
れる効果が得られる。
【0008】<請求項3の発明>副ハウジングが正規の
嵌合位置に至る少し手前になると、付勢手段から付勢力
を受けて副ハウジングの嵌合検知がなされる。すなわち
副ハウジングが半嵌合状態であると、主ハウジングが押
し戻される。副ハウジングが正規に嵌合されたのちは、
主ハウジングの嵌合検知が行われる。主ハウジングの嵌
合検知に用いる付勢手段の付勢力をそのまま利用して、
副ハウジング側の嵌合検知を併せて行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1ないし図7は本発明の第1実施形
態を示す。この実施形態のコネクタは、図1に示すよう
に、雄側のコネクタハウジング1(以下、単に雄ハウジ
ングという)と、これに嵌合される雌側のコネクタハウ
ジング2(以下、単に雌ハウジングという)とから構成
されており、雌ハウジング2はさらに主ハウジング3と
副ハウジング4に分割されている。
【0010】雄ハウジング1は、合成樹脂材により嵌合
側となる前面を開口した箱形に形成されており、その内
部は正面から見て略々上下2つの領域に分けられてお
り、それぞれの領域には、ほぼ同数ずつの雄型端子金具
5の一端側が、整列されて奥面から突出されている。
【0011】雌ハウジング2は同じく合成樹脂材により
形成され、上記のように主ハウジング3と副ハウジング
4とから構成されている。主ハウジング3は、上記した
雄ハウジング1内に嵌合可能なブロック状に形成されて
おり、その下部側には、副ハウジング4を前後方向の移
動可能に収納する収納空間7が前後両面に開口して設け
られている。一方、主ハウジング3の上部側には、キャ
ビティ8が整列して形成されており、各キャビティ8に
は電線9の端末に固着された雌型端子金具10(図2参
照)がそれぞれ収容され、各雌型端子金具10は、雄ハ
ウジング1の上側の領域における雄型端子金具5と個別
に嵌合接続可能となっている。
【0012】副ハウジング4は、上記した主ハウジング
3の収納空間7に嵌合可能なブロック状に形成されてい
る。副ハウジング4にもキャビティ8が整列して形成さ
れ、同じく電線9の端末に固着された雌型端子金具10
がそれぞれ収容されるようになっており、これらの雌型
端子金具10は、雄ハウジング1における下側の領域の
雄型端子金具5と個別に嵌合接続可能となっている。
【0013】主ハウジング3の収納空間7の天井面に
は、その後縁側の両端部において一対のロック片12が
設けられている。このロック片12は、後記するように
両ハウジング3,4が雄ハウジング1内に正規に嵌合さ
れた場合に、副ハウジング4を主ハウジング3に対して
抜け止め状態に保持するように機能するものである。す
なわちロック片12は、図2に示すように先端に鈎部1
3を備えて後方に向けて突出し、かつ上方に向けて撓み
変形可能に設けられている。そして主ハウジング3と副
ハウジング4の前面同士が整合した場合において、ロッ
ク片12の先端の鈎部13が副ハウジング4の上面に形
成された突部14に係止して(図7参照)、副ハウジン
グ4を後方への抜け止め状態にロックし得るようになっ
ている。
【0014】また、主ハウジング3の収納空間7の天井
面における前縁(図2の右側)には、その幅方向の中央
部において山形をなす係止突条16が形成されている。
一方、副ハウジング4における上面には、同じく幅方向
の中央において前後方向のガイド溝17が形成され、そ
のガイド溝17の前縁側の表面に係止片18が形成され
ている。この係止片18は、先端に上記の係止突条16
と係合可能な山形の突部19が形成され、後方に突出す
るように設けられ、かつ先端がガイド溝17の底面側に
向けて弾性的な撓み変形可能となっている。
【0015】そして、副ハウジング4は主ハウジング3
の収納空間7内に向けて、ロック片12を撓み変形させ
つつ後面側から挿入され、さらに係止片18を撓ませつ
つ押し込まれて、図2に示すように、副ハウジング4が
主ハウジング3の前面から所定寸法突出したところで、
係止片18の突部19が係止突条16で係止されること
によって、後面側への抜け止め状態に仮組みされる。し
たがって、主ハウジング3と副ハウジング4とが一体的
に雄ハウジング1内に嵌合し得るようになっている。
【0016】雄ハウジング1には、上記の副ハウジング
4のガイド溝17に嵌入可能な突出片21が形成されて
いる。この突出片21は、上下の領域の間の位置におい
て奥面から突出して形成され、その先端には、上向きに
出っ張った撓み阻止部22が形成されている。また、そ
の撓み阻止部22の奥方の空間により、上記した係止片
18が撓み変形するのを許容する撓み変形空間23が構
成されるようになっている。
【0017】より詳細には、副ハウジング4が雄ハウジ
ング1の下側の領域に嵌合されると、図3に示すよう
に、突出片21がその撓み阻止部22を係止片18の下
側に潜り込ませつつガイド溝17に沿って相対的に進入
し、その間撓み阻止部22が係止片18の下側に対応す
ることでその撓み変形が阻止される。一方、副ハウジン
グ4が雄ハウジング1の奥面、すなわち正規位置まで嵌
合されると、図4に示すように、撓み阻止部22が係止
片18の先端よりも前方に抜け出て、係止片18が撓み
変形空間23に向けて撓み変形するのを許容する設定と
なっている。
【0018】主ハウジング3と雄ハウジング1との間に
はロック機構が備えられるとともに、嵌合検知機構が備
えられており、以下それについて説明する。主ハウジン
グ3の上面における幅方向の中央部には、前後方向に沿
った凹溝25が穿設されており、その凹溝25にロック
アーム26が設けられている。このロックアーム26
は、凹溝25の前縁から立ち上がったのち後縁側に向け
て延出するように設けられ、その先端には上方に突出す
るようにして押圧操作部27が形成され、その押圧操作
部27側が凹溝25の底面側に向けて撓み変形可能とな
っている。また、上記の押圧操作部27の段付き部分
が、後記するばね部材38と係合可能な係合段部28と
なっている。さらにロックアーム26の側面には、長さ
方向の略中央位置において一対の係止突部29が形成さ
れおり、この係止突部29の下面には、前方に向けて上
り勾配の傾斜面となった乗上面30が形成されている
(図2参照)。
【0019】一方、雄ハウジング1内の天井面における
幅方向の中央部分には、上記のロックアーム26が進入
可能で、かつ、ばね部材38の装着空間を兼ねた挿入溝
32が前面に開口して形成されている。この挿入溝32
は、下側が少し幅広となった段付き状に形成され、上側
の溝33は、両係止突部29を含むロックアーム26が
撓み変形して進入可能な幅を有している。下側の溝34
の左右の側面からは、ロックアーム26の係止突部29
に突き当て可能な一対の突当部35が突設されており、
その前端側に傾斜面36が形成されている。
【0020】すなわち、主ハウジング3が雄ハウジング
1に嵌合されると、その嵌合途中で、図5に示すように
ロックアーム26の係止突部29が突当部35に突き当
たって、乗上面30が傾斜面36から突当部35の上に
乗り上げることで、図6に示すように、ロックアーム2
6の先端側が挿入溝32の上側の溝33内に撓み変形し
つつ押し込まれ、主ハウジング3が雄ハウジング1の奥
面、すなわち正規位置まで嵌合されると、係止突部29
が突当部35の後方に達し、図7に示すように、ロック
アーム26は復元弾力によって係止突部29を突当部3
5の後面に嵌合させつつ復元変形し、抜け止め状態にロ
ックされるようになっている。なお上記のロック状態か
ら、押圧操作部27を押圧してロックアーム26を下方
に撓ませると、係止突部29の係止が外れるので、その
まま引き抜くことで嵌合を解くことができる。
【0021】また、挿入溝32の上側の溝33には、嵌
合検知のためのばね部材38が装着されるようになって
いる。このばね部材38は、細長いばね板を曲げ成形し
たものであって、図1に示すように、コ字形に形成され
た本体部の両端がヘアピン状に内方に折り返され、さら
にその先端が対向状に曲げられて係止部39が形成され
た形状である。一方、挿入溝32の上側の溝33には、
その両側面から後面にわたって開口するようにして、ば
ね部材38の装着溝42が形成されているとともに、天
井面には、ばね部材38の係止部39に係止する係止片
43が撓み変形可能に設けられている。
【0022】すなわち、ばね部材38は、係止片43を
撓み変形させつつ後面側から装着溝42内に挿入され、
係止部39が係止片43で係止されて抜け止め状態に装
着されるようになっている。そして、図6に示すように
ロックアーム26が上側の溝33内に撓み変形すると、
係合段部28がばね部材38の前縁である被押圧部40
を押圧し得る設定となっている。
【0023】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作動を説明する。まず雄ハウジング1の
装着溝42にばね部材38を装着するとともに、主ハウ
ジング3の収納空間7に副ハウジング4を収納して、図
2に示すように、副ハウジング4が主ハウジング3の前
面から突出した仮係止状態に組み付ける。このように組
み付けられた雌ハウジング2を相手の雄ハウジング1内
に押し込む。
【0024】ある程度押し込まれると、図3に示すよう
に、雄ハウジング1側の突出片21がその撓み阻止部2
2を係止片18の下側に潜り込ませつつガイド溝17に
沿って相対的に進入する。その間撓み阻止部22が係止
片18の下側に対応することでその撓み変形が阻止され
るから、係止片18がそのまま係止突条16で押されつ
つ、副ハウジング4が先行した状態で雄ハウジング1の
下側の領域に嵌合され、対応する雌雄の端子金具10,
5同士が嵌合される。
【0025】さらに押し込みが進むと、図4に示すよう
に、副ハウジング4が下側の領域の奥面まで達し、正規
位置に嵌合される。このとき、撓み阻止部22が係止片
18の先端よりも前方に抜け出て、係止片18が撓み変
形空間23に向けて撓み変形可能な状態、すなわち仮係
止が解除された状態となる。なお、上側の領域の雄型端
子金具5が主ハウジング3側の雌型端子金具10に嵌合
し始めるが、入り口に臨む程度でさしたる嵌合力は必要
とされない。
【0026】図4の状態からさらに主ハウジング3を押
し込むと、図5に示すように、係止突条16が突部19
を押して係止片18を撓み変形空間23側に撓み変形さ
せて、主ハウジング3が副ハウジング4に対して移動し
つつ押し込まれ、対応する雌雄の端子金具10,5同士
が次第に深く嵌合され、それとともにロックアーム26
の係止突部29が突当部35に突き当たる。さらに押し
込むと、主ハウジング3の係止突条16が係止片18の
突部19を越えて、係止片18は元形に復元するととも
に、ロックアーム26の係止突部29が突当部35の上
に乗り上げつつロックアーム26が上方に撓み変形し、
図6に示すように、係合段部28がばね部材38の被押
圧部40を押圧してそれを弾性変形させつつ押し込まれ
る。
【0027】そして、主ハウジング3が雄ハウジング1
の奥面に達して正規に嵌合されると、図7に示すよう
に、ロックアーム26が復元弾力によって係止突部29
を突当部35の後面に係止しつつ元形に復元し、抜け止
め状態にロックされる。ばね部材38は、押圧するもの
がなくなるため元形に復元する。また、主ハウジング3
に設けられたロック片12の鈎部13が、副ハウジング
4の上面の突部14に係止して、副ハウジング4が主ハ
ウジング3に対して抜け止め状態にロックされる。これ
により両ハウジング3,4がともに正規位置に嵌合され
たこととなる。
【0028】一方、主ハウジング3が図6に示すような
半嵌合状態において、その押し込みが停止されると、ば
ね部材38の復元弾力により主ハウジング3が押し戻さ
れ、これにより半嵌合状態であることが検知されるので
あって、その場合は、改めて主ハウジング3をロックさ
れるまで押し込めばよい。
【0029】以上説明したように本実施形態によれば、
嵌合検知のためのばね部材38を主ハウジング3の嵌合
時のみに利かせればよいから、ばね力が小さく設定で
き、嵌合力を低減することができる。また、従前と同じ
ばね力に設定した場合には、副ハウジング4側の分だけ
端子金具の数を増すことができ、多極のコネクタを得る
ことができる。また主ハウジング3と副ハウジング4と
が仮係止状態に組み付け可能であるため、取扱いにも優
れる。
【0030】<第2実施形態>図8ないし図12は本発
明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、ばね
部材による嵌合検知を主ハウジング3と副ハウジング4
の両方で行い、なおかつばね力を小さく抑えることを目
的として改良が加えられている。
【0031】このため、図8に示すように、ばね部材3
8aが第1実施形態のものより前後方向に長く形成さ
れ、装着溝42aへの装着時において被押圧部40がよ
り前方に突出するようになっている。また、主ハウジン
グ3のロックアーム26に設けられる係合段部28a
が、嵌合方向のより前方に設定されている。さらに、ロ
ックアーム26の係止突部29に突き当たる突当部35
aがより前方に設定され、かつロックアーム26が撓み
変形している間の距離を大きく取るように、その全長が
長く形成されている。これにより、副ハウジング4が正
規に嵌合される少し前から、それに続いて主ハウジング
3が正規に嵌合されるまでの間、ロックアーム26の係
合段部28aがばね部材38aを押圧する設定となって
いる。その他の構造は前記第1実施形態と同様であっ
て、同一部位については同一符号を付して重複した説明
は省略する。
【0032】この第2実施形態の作用は以下のようであ
る。仮組みされた雌ハウジング2が雄ハウジング1内に
押し込まれて、副ハウジング4が正規位置に近い位置ま
で嵌合されると、図9に示すように、ロックアーム26
の係止突部29が突当部35aに乗り上げつつ上方に撓
むので、係合段部28aでばね部材38aを押圧して弾
性変形させつつ押し込まれる。副ハウジング4が正規に
嵌合される前に押し込みを停止すると、ばね部材38a
により主ハウジング3が押し戻され、これにより副ハウ
ジング4の半嵌合が検知される。
【0033】一方、副ハウジング4が正規に嵌合された
のちさらに押し込むと、図10さらには図11に示すよ
うに、ロックアーム26が撓み変形したままばね部材3
8aがさらに弾性変形しつつ主ハウジング3が押し込ま
れる。この間、押し込みが停止されると、ばね部材38
aの復元弾力により主ハウジング3が押し戻されるた
め、主ハウジング3の半嵌合が検知できる。
【0034】主ハウジング3が雄ハウジング1に正規に
嵌合されると、図12に示すように、ロックアーム26
が復元変形して主ハウジング3が雄ハウジング1に対し
て抜け止め状態にロックされ、ばね部材38aも元形に
復元する。それとともに、ロック片12の鈎部13が突
部14に係止して、副ハウジング4が主ハウジング3に
対して抜け止め状態にロックされ、これにより両ハウジ
ング3,4がともに正規位置に嵌合された状態となる。
【0035】上記の嵌合検知に当たり、ばね部材38a
は、主ハウジング3側の端子金具5,10を離脱するの
に要するばね力を蓄勢すれば足り、副ハウジング4側の
端子金具5,10を離脱させるばね力を新たに付加させ
る必要はない。すなわち、主ハウジング3の嵌合検知に
用いるばね部材38aのばね力をそのまま利用して、副
ハウジング4側の嵌合検知を併せて行うことができる。
【0036】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0037】(1)上記実施形態では、主ハウジングと
副ハウジングとが仮組み状態で一体的に嵌合できる形式
のコネクタを例示したが、本発明は、分割されたコネク
タハウジングを別個に順次に嵌合する形式のコネクタに
も同様に適用することができる。 (2)またコネクタハウジングを分割する数は、2以上
任意である。 (3)さらに、上記実施形態とは逆に雄ハウジング側が
分割されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の分解斜視図である。
【図2】雌雄のハウジングの嵌合前の状態の断面図であ
る。
【図3】副ハウジングの嵌合開始時の断面図である。
【図4】副ハウジングが正規に嵌合された状態の断面図
である。
【図5】主ハウジングの嵌合開始時の断面図である。
【図6】主ハウジングの嵌合途中の状態の断面図であ
る。
【図7】主ハウジングが正規に嵌合された状態の断面図
である。
【図8】第2実施形態に係る雌雄のハウジングの嵌合前
の状態の断面図である。
【図9】副ハウジングが正規に嵌合する手前の状態の断
面図である。
【図10】副ハウジングが正規に嵌合されたのち主ハウ
ジングの嵌合が開始された状態の断面図である。
【図11】主ハウジングの嵌合途中の状態の断面図であ
る。
【図12】主ハウジングが正規に嵌合された状態の断面
図である。
【符号の説明】
1…雄側のコネクタハウジング 2…雌側のコネクタハウジング 3…主ハウジング 4…副ハウジング 5…雄型端子金具 7…収納空間 10…雌型端子金具 16…係止突条 18…係止片 19…突部 21…突出片 22…撓み阻止部 23…撓み変形空間 26…ロックアーム 28…係合段部 29…係止突部 35…突当部 38…ばね部材 40…被押圧部 28a…係合段部 35a…突当部 38a…ばね部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/64 H01R 13/502

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに端子金具群を装着した雌雄の
    コネクタハウジングを備え、何れか一方のコネクタハウ
    ジングが複数に分割されて他方のコネクタハウジングに
    嵌合可能とされるとともに、 先の分割ハウジングが正規に嵌合されて初めて後の分割
    ハウジングの嵌合を許容する嵌合許容手段と、 最終の分割ハウジングの嵌合動作に伴いその分割ハウジ
    ングに設けられた係合部と係合して、その分割ハウジン
    グを押し戻し方向に付勢する付勢手段と、 前記最終の分割ハウジングが正規に嵌合されたところで
    前記付勢手段と係合部との係合を解く係合解除手段とを
    設けてなり、 かつ前記最終の分割ハウジングの嵌合が許容された時点
    においては、同最終の分割ハウジング内の端子金具は、
    その先端が嵌合相手となる前記他方のコネクタハウジン
    グ内の端子金具の入り口に臨む程度の嵌合状況にとどめ
    られている ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記分割された側のコネクタハウジング
    は、主ハウジング内に副ハウジングが相手側のコネクタ
    ハウジングとの嵌合方向に沿った移動可能に設けられ、
    かつその副ハウジングは嵌合方向の前方に先行した状態
    で仮係止可能となっており、前記嵌合許容手段は、副ハ
    ウジングが正規に嵌合されて初めて仮係止を解除して主
    ハウジングの嵌合を許容するように機能するとともに、
    その主ハウジング側に前記付勢手段と前記係合解除手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段は、副ハウジングが正規に
    嵌合される少し前から主ハウジングと係合可能となって
    いることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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