JP3405894B2 - 半嵌合防止コネクタ - Google Patents

半嵌合防止コネクタ

Info

Publication number
JP3405894B2
JP3405894B2 JP34001196A JP34001196A JP3405894B2 JP 3405894 B2 JP3405894 B2 JP 3405894B2 JP 34001196 A JP34001196 A JP 34001196A JP 34001196 A JP34001196 A JP 34001196A JP 3405894 B2 JP3405894 B2 JP 3405894B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
connector
fitting
housing
prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34001196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09237653A (ja
Inventor
俊晴 工藤
強 ▼濱▲井
隆吉 遠藤
隆 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP34001196A priority Critical patent/JP3405894B2/ja
Publication of JPH09237653A publication Critical patent/JPH09237653A/ja
Priority to US08/992,879 priority patent/US5993238A/en
Priority to GB9726776A priority patent/GB2320624B/en
Priority to DE19756494A priority patent/DE19756494C2/de
Application granted granted Critical
Publication of JP3405894B2 publication Critical patent/JP3405894B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半嵌合状態で放置
された場合には弾性部材の反発力で嵌合が解除されると
共に、完全嵌合状態における雌・雄型コネクタが確実に
ロックされる半嵌合防止コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半嵌合防止コネクタに関しては
種々なものが知られている。例えば、実開平5−819
67号公報等に開示されている半嵌合防止コネクタが知
られている。図15および図16に示すようにピン側コ
ネクタ100は、内部に複数のピンコンタクト102を
列設したものであり、両側部に取付用フランジ100a
を備えている。ソケット側コネクタ101は、内部に複
数のソケットコンタクト103を列設したものであり、
このソケットコンタクト103には図16に示すように
電線103aが接続されている。
【0003】ピン側コネクタ100は、前部が開口した
箱型のハウジング104を有し、このハウジング104
の内部にはソケット側コネクタ101との嵌合を案内す
るための案内板105が内部を中央で上下に仕切るよう
に設けられている。そして、上記ピンコンタクト102
は、図16に示すようにハウジング104の内部におい
て後部から前方に向かって突設されている。ハウジング
104の上部に設けられた添え板104dの中央部には
切り込み104eが設けられ、この切り込み104e内
に前方に向かって係合片106が添え板104dと一体
に形成されている。上記係合片106の先端は、ハウジ
ング104の前端縁より後方へ引っ込んだ位置に設けら
れ、若干上方へ湾曲可能な可撓性を有する。係合片10
6の端部には内側に張り出すように係合突起106aが
設けられている。
【0004】ソケット側コネクタ101は箱型のハウジ
ング107を有し、ピン側コネクタ100のハウジング
104の開口内に嵌合可能な大きさになっている。ハウ
ジング107の前部には、ピンコンタクト102が挿入
されるピン孔108および案内板105が挿入される長
孔109が設けられている。ハウジング107の外側に
は、前後部を残して可動カバー110が前後に移動可能
に覆っている。可動カバー110の前部には、ソケット
側コネクタ100を挿入するための開口部111が設け
られている。この開口部111は、ピン側コネクタ10
0のハウジング104の両側板104a、天板104b
および底板104cが挿入できる大きさであるが、係合
片106の係合突起106aがハウジング107の先端
面に当接して係合片106が外側に撓んだとき、係合片
106の先端が開口部111の縁に突き当たり挿入でき
ない大きさにしてある。
【0005】ハウジング107および可動カバー110
の両側部には、対向するようにバネ収容部(図示省略)
が付設され、その内部に図15に点線で示すように前後
方向にバネ114が収容されている。可動カバー110
は、このバネ114により常時前方、すなわち図15で
左方に押されているが、上部に設けられた長穴115と
ハウジング107の上部に設けられた突起116とによ
り係止されている。ハウジング107の側部には、完全
に接続した状態で係合片106の係合突起106aが係
合する係合溝117が設けられている。この係合溝11
7は、常時は可動カバー110によって隠蔽されてお
り、可動カバー110が移動した時に出現する位置にあ
る。
【0006】上記コネクタ100,101を嵌合させる
と、図16に示すようにピンコンタクト102とソケッ
トコンタクト103とが接触され、係合突起106aが
係合溝117に係合する。そして、完全嵌合時には圧縮
されたバネ114は元に戻り、また係合片106は可動
カバー110によって覆われ、係合突起106aが係合
溝117から逸脱する余地がなくなるので、確実に接続
状態が維持される。一方、完全な嵌合状態にない場合、
つまり半嵌合状態の場合は、係合突起106aがハウジ
ング107の天井に乗り上げて係合片106が上方に撓
むから係合片106の先端が可動カバー110の開口縁
に突き当たり、かつバネ114は圧縮される。このた
め、バネ114の反発力によって可動カバー110が係
合片116を押し、両コネクタ100,101は互いに
引き離され、全く嵌合しない状態になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ネクタは半嵌合を防止することはできるが、コネクタを
嵌合する際に可動カバー110の両側面を持って嵌合し
ようとすると、可動カバー110が動かなくなり、嵌合
することができない。また、完全嵌合時に係合片106
がハウジング107上にあってハウジング107には覆
われていないため、可動カバー110に外力が加わった
時に容易に動いてしまい、嵌合状態であっても不測に外
れてしまうという問題がある。また、嵌合状態にあるコ
ネクタ100,101を解除するには、可動カバー11
0をコネクタ相互の嵌合方向へ引っ張り、露出された係
合片106を工具等で上方へ撓ませながら両コネクタを
引き離さなければならない。この動作は一人の作業者で
行うには困難であり作業性に問題がある。
【0008】本発明の目的は上記課題に鑑みてなされた
ものであり、コネクタ相互の嵌合,離脱作業が容易であ
ると共に、外力により容易に外れないで、かつ出荷時に
も外力により可動カバー等の摺動体が移動しない半嵌合
防止コネクタを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の1)〜5)項によって達成することができる。 1)相互に嵌合接続される一対の雌・雄型コネクタであ
り、一方のコネクタのハウジング内に収容した弾性部材
の反発力で前記コネクタ相互の中途嵌合を防止する半嵌
合防止コネクタにおいて、前記一方のコネクタが、前記
ハウジング内で前記コネクタ相互の嵌合方向に摺動自在
に収容され、相手コネクタを弾性部材の作用によって前
記ハウジング内に係止するロック部材と、該ロック部材
を前記ハウジング内で摺動自在に支持する支持機構と、
接続端子を挿入する端子収容室の近傍に前記ロック部材
と前記弾性部材とを保持し、一部に前記ロック部材の一
部を外部に露出させる開口部とを有する収容空間と、該
収容空間の前端部に中途嵌合防止ロック用ストッパと、
を備えていると共に、他方の前記相手コネクタが、可撓
性のロックアームを備えており、該ロックアームの上部
に前記ロック部材に係止されるハウジングロックと、前
記ロックアームの側部に中途嵌合防止ロックと、を備え
ている。
【0010】2)前記1)項の半嵌合防止コネクタにお
いて、前記ロックアームのコネクタ嵌合時の撓みが、前
記中途嵌合防止ロックと前記中途嵌合防止ロック用スト
ッパによって抑止される。 3)前記1)項の半嵌合防止コネクタにおいて、前記ロ
ック部材の下面に可撓性で先端が後方へ向いた舌状の作
動防止ロックが設けられると共に、該作動防止ロックの
先端が前記一方のコネクタのハウジングに設けられた棚
部前端面に係止され、かつ該棚部の上面が前記ハウジン
グに嵌入される前記相手のコネクタのハウジングの上面
と同一高さに設けられる。 4)前記1)項の半嵌合防止コネクタにおいて、前記ロ
ック部材が、前記一方のコネクタのハウジング内に摺動
可能に支持されると共に後壁内側に前記弾性部材が保持
され、かつ両側壁の前端部に内側に向けられた中途嵌合
防止ストッパを備えた下部スライダと、該下部スライダ
上面に支持され摺動規制機構により規制されて摺動する
と共に後端部が前記弾性部材により前方へ付勢され、か
つ前方下端に前記相手コネクタ上に設けられた可撓性を
有するロックアーム上のロック突起を係止するロック突
起用ストッパを備えた上部スライダとから構成されてい
ると共に、前記他方のコネクタの前記ロックアームの両
側に中途嵌合防止突起を備えている。 5)前記1)項の半嵌合防止コネクタにおいて、前記ロ
ック部材が、前記一方のコネクタのハウジング内に摺動
可能に支持されると共に後壁内側に前記弾性部材が保持
され、かつ両側壁の前端部に内側に向けられ中途嵌合防
止ストッパを備えた下部スライダと、該下部スライダ上
面に支持され摺動規制機構により規制されて摺動すると
共に後端部が前記弾性部材により前方へ付勢され、かつ
前方下端に前記相手コネクタ上に設けられた可撓性を有
するロックアーム上の中途嵌合防止突起を係止するロッ
ク用ストッパを備えた上部スライダとから構成されてい
る。
【0011】前記構成の半嵌合防止コネクタによると、
コネクタ相互の嵌合時にハウジングロックが、ロック部
材を弾性部材の反発力に抗してコネクタ相互の嵌合方向
に押して行く時に、中途嵌合防止ロックが、中途嵌合防
止ロック用ストッパを通過して乗り越えた時に弾性部材
の反発力がコネクタの挿入力より大きくなり、ロックア
ームが撓み、ロック部材が弾性部材の反発力を利用して
元の位置に戻った時、完全嵌合状態になる。したがっ
て、ロックアームの中途嵌合防止ロックが、中途嵌合防
止ロック用ストッパを乗り越える前に手を離すと、弾性
部材の反発力で雌・雄型コネクタは離反され、半嵌合が
防止される。よって、コネクタ相互の嵌合作業をする時
、ロック部材が雌型ハウジングに覆われているため、
雌型ハウジングの側壁を持って嵌合作業をすることがで
きる。よって、作業性が向上される。また、中途嵌合時
のロックアームの撓みは、中途嵌合防止ロックと中途嵌
合防止ロック用ストッパにより確実に防止され、完全嵌
合嵌合時のみロックアームが撓み可能となり、中途嵌合
を確実に防止することができる。よって、信頼性が向上
される。
【0012】また、完全嵌合状態には、ロック部材がハ
ウジングロックを係止しており、ロック部材が雌型ハウ
ジングに覆われているため外力の影響を受けて不測に移
動することはない。よって、信頼性が向上される。更
に、コネクタ相互の嵌合状態を解除する時は、ロックア
ームを押しながら、ロック部材をバネ圧縮方向へ動かす
ことにより、雄型ハウジングを容易に離脱させることが
できる。よって、一人の作業者で容易に離脱が可能にな
るから作業性が向上される。また、ロック部材に作動防
止ロックが設けられていると、雌型コネクタ単体におい
て、出荷時および保管時に不測の外力によってロック部
材がハウジング内に押し込まれることがないから、弾性
部材が破損したり塵埃が侵入して導通に支障をきたすこ
とはない。よって、信頼性が一層向上される。
【0013】さらに、前記上・下部スライダが具備され
た半嵌合防止コネクタにおいては、雌・雄型コネクタを
完全嵌合状態から離脱させるには、ロック解除突起を下
方へ押圧しながら引き離せばよいから、離脱作業は一人
の作業者で一層容易に行うことができるので、作業性を
一層向上させることができる。また、完全嵌合時には摺
動体としての上部スライダおよび下部スライダは一方の
コネクタのハウジング内に収納されているので不慮の外
力で動かされることはない。人為的に他方のコネクタの
ロック解除突起を下方に押圧しながら雌・雄型コネクタ
を相互に引き離さない限り嵌合は解除されない。よっ
て、安全性と信頼性を向上させることができる。また、
ロックアーム上にロック突起が設けられていない半嵌合
防止コネクタにおいては、ロックアーム上にロック突起
が設けられていないのでこのロック突起分の高さが縮小
されると共に、他方のコネクタの係止部材が中途嵌合防
止突起だけになるから他方のコネクタの中途嵌合防止ス
トッパをかわすための高さ寸法の寸法精度を落とすこと
ができる。即ち、この寸法精度が悪いために雌・雄型コ
ネクタの嵌合が外れるようなことはなく、小型化を図る
ことができると共に、信頼性を向上させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半嵌合防止コネク
タの実施の形態例を図1乃至図9に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明の半嵌合防止コネクタの雌型コネク
タとロック部材の第1実施の形態例を示す分解斜視図、
図2は本発明の半嵌合防止コネクタの第1実施の形態例
における雄型コネクタを示す斜視図、図3は図1,図2
における雌・雄型コネクタの嵌合途中の状態を示す作動
説明図、図4は図3における嵌合完了の状態を示す作動
説明図、図5は図4における嵌合解除の状態を示す作動
説明図、図6は本発明の第2の実施の形態例における作
動防止ロックを設けたスライドロック部材の分解斜視
図、図7は図6におけるスライドロック部材を用いた雌
型コネクタの縦断面図、図8は図6におけるスライドロ
ック部材を用いた雌・雄型コネクタの嵌合作用を示す嵌
合途中の状態を示す作動説明図、図9は図8における嵌
合完了の状態を示す作動説明図、図10は本発明の半嵌
合防止コネクタの第3実施の形態例を示す分解斜視図、
図11は図10における完全嵌合時の縦断面図、図12
は図10における離脱時の作動説明図、図13は本発明
の半嵌合防止コネクタの第4実施の形態例を示す分解斜
視図、図14は図13における完全嵌合時の縦断面図で
ある。
【0015】図1に示す雌型の半嵌合防止コネクタ1
は、雌型コネクタ3のハウジング3a内の下部に接続端
子を挿入保持する端子収容室7を備え、上部に後述する
ロック部材としてのスライドロック部材15を挿入保持
するための収容空間5が設けられている。この収容空間
5の両側には、支持機構としての上・下各1対のガイド
溝12,11が設けられており、その内上方に設けられ
た上段のガイド溝12の前端部にはコネクタ相互の嵌合
方向にスライドロック部材15を挿入するための可撓性
のテーパ面を備え、かつスライドロック部材15の抜け
を防止するスライドロック係止部12aが設けられ、下
段のガイド溝11の前端部には、中途嵌合防止ロック用
ストッパ8が内側に突出して設けられている。そして、
収容空間5の上部を形成するハウジング3aの天井部に
は開口部6が設けられている。
【0016】また、スライドロック部材15は、上面に
嵌合解除時に押圧する離脱突起16と、離脱突起16の
近傍の両側端面にはハウジング3a内の上段のガイド溝
12に嵌挿され、かつスライドロック係止部12aに係
止されるスライドストッパ19が設けられている。ま
た、後方には弾性部材である圧縮バネ17を収容するバ
ネ収容室18と、バネ収容室18の近傍の両側端面には
下段のガイド溝11に嵌挿される支持突起20が設けら
れている。
【0017】また、図2に示す雄型コネクタ2は、雄型
ハウジング2a内に接続端子を挿入保持する端子収容室
26を備え、ハウジング2a上部には可撓性を有する板
状のロックアーム21が形成されており、その両側壁上
にはガイド側壁25が垂設されている。 更に、ロック
アーム21の上面の所定位置には、スライドロック部材
15に係止されるハウジングロック22と、ハウジング
ロック22の近傍の側端部には中途嵌合防止ロック24
と、後方には嵌合を解除する時に押圧するロック解除突
起23が設けられている。
【0018】上述した本実施の形態例の半嵌合防止コネ
クタ1においては、先ず、図1に示すようにスライドロ
ック部材15のバネ収容室18内に圧縮バネ17を収容
した状態で上段のガイド溝12にスライドストッパ19
を嵌挿させ、下段のガイド溝11に支持突起20を嵌挿
させてスライドロック部材15をハウジング3a内に組
付ける。そして、図3に示すように雌型コネクタ3と雄
型コネクタ2を嵌合させる。即ち、雄型コネクタ2を矢
印A方向に押し込むと、ロックアーム21のハウジング
ロック22の先端がスライドロック部材15前端の押圧
端面15aに当接してスライドロック部材15を圧縮バ
ネ17の反発力に抗して矢印B方向に移動させるととも
に、中途嵌合防止ロック24が中途嵌合防止ロック用ス
トッパ8上に位置する。この状態においては、例えロッ
クアーム21が下方に撓もうとしても中途嵌合防止ロッ
ク24が中途嵌合防止ロック用ストッパ8の上面に当接
し、撓むことができない。
【0019】この状態からさらに雄型コネクタ2を圧縮
バネ17の反発力に抗して押し込むと、中途嵌合防止ロ
ック24が中途嵌合防止ロック用ストッパ8を通過して
下段のガイド溝11内に嵌挿されるとともに、圧縮バネ
17の反発力の作用によってスライドロック部材15の
押圧端面15aがロックアーム21を下方に撓ませなが
らハウジングロック22のテーパ面を乗り越える。した
がって、図4に示すようにスライドロック部材15が
印C方向に復動することでハウジングロック22がスラ
イドロック部材15の下部に係止され、雌型コネクタ3
と雄型コネクタ2の嵌合が完了する。
【0020】次に、図5に示すように雌型コネクタ3と
雄型コネクタ2の嵌合状態を解除する場合は、ロックア
ーム21上のロック解除突起23に矢印D方向から押圧
力を加えると、ロックアーム21が下方に撓むことでハ
ウジングロック22の係止状態が解除される。そして、
その押圧状態でスライドロック部材15上の離脱突起1
6を圧縮バネ17の反発力に抗して矢印E方向に引っ張
ることでスライドロック部材15の押圧端面15aが雄
型コネクタ2のハウジングロック22を乗り越え、ロッ
クアーム21は弾性により元に戻ると共に、雄型コネク
タ2は圧縮バネ17の反発力に押されて雌型コネクタ3
から容易に離脱される。
【0021】次に、図6乃至図9に示す本発明の第2実
施の形態例について説明する。この第2実施の形態例が
上述した第1実施の形態例と異なるのは、スライドロッ
ク部材35の下面に可撓性で先端が後方へ向いた舌状の
作動防止ロック34が設けられると共に、該作動防止ロ
ック34の先端が雌型コネクタ33のハウジング33a
に設けられた棚部36前端面に係止され、かつ該棚部3
6の上面36aが雌型ハウジング33aに嵌入される雄
型コネクタ2のハウジング2aの上面2bと同一高さに
設けられている点だけである。よって、同一作用の同一
部品には図6乃至図9に図1乃至図5と同一符号を付け
ることにより詳細な構成および作用の説明を省略する。
【0022】但し、後述する作動の説明から分かるよう
に、作動防止ロック34は雄型コネクタ2のロックアー
ム21との干渉を考慮してロックアーム21を挟んで一
対設けられる。そして、図2におけるロックアーム21
のアーム幅Wは作動防止ロック34の内法幅より小さく
する必要がある。また、作動防止ロック34の先端は図
7に示したように段差を設け、スライドロック部材35
が定位置、即ち最前端位置に在るとき、上段部が棚部3
6の上面36aの先端部に引っかかるようになっている
ことが望ましい。
【0023】上記作動防止ロック34を有する半嵌合防
止コネクタ31の作動は、上述の半嵌合防止コネクタ1
の作動と殆ど同じなので異なる点だけ述べ詳細な作動説
明は省略する。先ず、相手雄型コネクタ2が雌型コネク
タ33のハウジング33a内に嵌入されると、作動防止
ロック34の先端が雄型コネクタ2の上面2bに載せら
れる。そして、図8に示したようにスライドロック部材
35がハウジングロック22に押されて後退するとき、
作動防止ロック34の先端は上記上面2bと同一平面上
の棚部36の上面36a上を滑動する。そして、半嵌合
防止コネクタ1の場合と同様に最終的には図9に示した
ように完全嵌合状態となる。
【0024】上述の半嵌合防止コネクタ31は半嵌合防
止コネクタ1と同様の作用をする上に、出荷時や保管時
等に雌型コネクタ33が組立状態で単独に存在すると
き、工具等の障害物に衝突して不測の外力によってスラ
イドロック部材35の前端が後方に強打されても、作動
防止ロック34の先端が棚部36の前壁に当接されてい
るから、スライドロック部材35が後方へ移動されるこ
とはない。従って、圧縮バネ17が異常に圧縮されて破
損するようなことはない。更に、雌型コネクタ33の前
面が防塵シートで覆われていれば、作動防止ロック35
が不測の外力で後方へ移動されることがないから、防塵
シートが破られるようなことはない。よって、圧縮バネ
17が異常に圧縮されることがないことと相まって信頼
性を一層向上することができる。
【0025】図10乃至図12に示すように、本発明の
第3実施の形態例における半嵌合防止コネクタ41は、
相互に嵌合接続される一対の雌型コネクタ43と、雄型
コネクタ42の一方のハウジング44内に収容した弾性
部材としての圧縮バネ45の反発力で雌・雄型コネクタ
43,42相互の中途嵌合状態を検知するものである。
この一方の雌型コネクタ43のハウジング44上半部に
複数の支持突起46に支持されて前後に摺動すると共
に、後壁内側に圧縮バネ45がガイドピン47により保
持され、かつ両側壁48の前端部に内側に向けられた中
途嵌合防止ストッパ49を有する下部スライダ50が挿
入される。また、この下部スライダ50上面に支持され
て摺動突起52と案内穴53とからなる摺動規制機構5
1により摺動範囲が規制されて前後に摺動すると共に、
後端部に設けられたバネ収容室54が圧縮バネ45によ
り前方へ付勢され、かつ前方下端に他方の雄型コネクタ
42のロック突起57を係止するロック突起用ストッパ
56を有する上部スライダ55が挿入される。また、他
方の雄型コネクタ42の上面に前後端を支持された可撓
性のロックアーム58を備え、このロックアーム58上
の中央にロック突起57および両側に半嵌合防止突起5
9と、ロックアーム58上の後方にロック解除突起63
を有している。この雄型コネクタ42は、雌型コネクタ
43のハウジング44の下半分に嵌入される。
【0026】上述した構成の第3実施の形態例の半嵌合
防止コネクタ41における作動説明を図10乃至図12
を参照しながら行う。雌・雄型コネクタ43,42が互
いの前端を向かい合わせて押圧されることにより嵌合が
開始される。図11に示すように、先ず雄型コネク
2のロック突起57が雌型コネクタ43の上部スライダ
55のロック突起用ストッパ56の前端面に当接後、圧
縮バネ45の反発力に抗して上部スライダ55を後方へ
押し込んで行く。すると、中途嵌合防止突起59が中途
嵌合防止ストッパ49上を通過すると共に、圧縮バネ4
5の反発力が増大する。この段階で手を離して嵌合の押
圧力を解除すると、圧縮バネ45は上部スライダ55の
ロック突起用ストッパ56を介してロック突起57と共
に雄型コネクタ42を押し戻して雌型コネクタ43から
離脱されるから半嵌合状態を検知することができる。
【0027】逆に、さらに嵌合の押圧力を増加させ
と、既に中途嵌合防止突起59は中途嵌合防止ストッパ
49上を通過しているので、ロック突起57は前端の傾
斜面57aによりロックアーム58を下方へ撓ませなが
らロック突起用ストッパ56の下に潜り込む。すると、
上部スライダ55は圧縮バネ45の反発力によって前方
へ押し出されて摺動突起52が案内穴53の前端面に当
接されて最前端位置に規制されて停止する。そして、ロ
ックアーム58の撓みは元の位置に復帰すると共に、ロ
ック突起57はロック突起用ストッパ56に係止され、
雌・雄型コネクタ43,42は完全嵌合状態となる。
【0028】この完全嵌合状態では摺動体としての上部
スライダ55および下部スライダ50はハウジング44
内に収納されているので、不慮の外力によって移動され
て雌・雄型コネクタ43,42の嵌合状態が解除される
ことはない。また、ロック解除突起63が不慮の外力に
よって押し下げられてロックアーム58が撓んでも中途
嵌合防止突起59が中途嵌合防止ストッパ49に係止さ
れていると共に、下部スライダ50が圧縮バネ45によ
ってハウジング44後方へ押圧されているので雌・雄型
コネクタ43,42の嵌合状態が解除されることはな
く、安全性と信頼性を向上することができる。
【0029】また、雌・雄型コネクタ43,42の嵌合
状態を解除するには、先ず図12(a)に示したよう
に、ロック解除突起63を下方に押圧するとロックアー
ム58が下方へ撓む。すると、ロック突起57がロック
突起用ストッパ56から解除されると同時に、中途嵌合
防止突起59が中途嵌合防止ストッパ49に係止され
る。この状態で図12(b)に示したように、雌・雄型
コネクタ43,42を引き離すと上部スライダ55は摺
動規制機構51によってそれ以上前方へは出られないの
で下部スライダ50のみが圧縮バネ45を圧縮しながら
半嵌合防止突起59に引き出される。
【0030】そして、圧縮バネ45の反発力が増大する
ころには中途嵌合防止突起59およびロック突起57は
ロック突起用ストッパ56の前方、即ちハウジング44
の前端外側に抜けている。従って、図12(c)に示し
たようにロック解除突起63の押圧を解除するとロック
アーム58の撓みが解除されて元の位置に復帰するか中
途嵌合防止ストッパ49は中途嵌合防止突起59の係止
から解除され、下部スライダ50は圧縮バネ45の反発
力によって最後端位置まで引き戻される。よって、雌・
雄型コネクタ43,42は相互の嵌合状態を容易に離脱
させることができる。このように、雌・雄型コネクタ4
3,42を完全嵌合状態から離脱させるには、雄型コネ
クタ42のロック解除突起63を下方に押圧しながら雌
型コネクタ43から引き離し、圧縮バネ45の反発力が
増大したらロック解除突起63を離せばよいので、コネ
クタ相互の離脱作業は極めて容易である。
【0031】上述したように半嵌合防止コネクタ41
は、反嵌合方向に付勢された圧縮バネ45により雌・雄
型コネクタ43,42の半嵌合状態を検知することがで
きると共に、相互のコネクタ嵌合雌雄型コネクタ43側
の圧縮バネ45と上部スライダ55のロック突起用スト
ッパ56、および他方の雄型コネクタ42側のロック突
起57と可撓性のロックアーム58で行われるので、嵌
合構造がシンプルでコネクタの小型化を容易に図ること
ができ、原価を低減することができる。
【0032】また、雌・雄型コネクタ43,42を完全
嵌合状態から離脱させるには、ロック解除突起63を下
方へ押圧しながら雌型コネクタ43を引き離せばよいか
ら、離脱作業を容易に行うことができ、作業性を向上さ
せることができる。さらに、完全嵌合時には摺動体とし
ての上部スライダ55および下部スライダ50は雌型コ
ネクタ43のハウジング44内に収納されているので不
慮の外力で動かされることはなく、人為的に雄型コネク
タ42のロック解除突起63を下方に押圧しながら雌・
雄型コネクタ43,42を引き離さない限りコネクタ相
互の嵌合状態は解除されない。よって、安全性と信頼性
を向上させることができる。
【0033】次に、本発明の半嵌合防止コネクタの第4
実施の形態例を図13および図14に基づいて詳細に説
明する。本第4実施の形態例における半嵌合防止コネク
タ81が上記第3実施の形態例の半嵌合防止コネクタ4
1と異なるのは、雄型コネクタ82のロックアーム98
上にロック突起57(図10参照)が除去され、中途嵌
合防止突起99に傾斜面99aが設けられている点と、
雌型コネクタ83の上部スライダ95の前方下端にロッ
ク突起用ストッパ56(図10参照)の代わりにロック
用ストッパ96が設けられている点である。従って、同
一目的の同一部品には図13、図14に図10乃至図1
2と同一符号を付することにより詳細な構成および作用
の説明を省略する。なお、ロック用ストッパ96が上部
スライダ95の前方下端両側に設けられているのは、そ
の間にロックアーム98を通すスペースが必要なためで
ある。
【0034】上記構成の半嵌合防止コネクタ81による
と、ロックアーム98上にロック突起が設けられていな
い。このロック突起の機能は中途嵌合防止突起99が兼
用するので、図12(a)に示した高さ寸法Aが縮小さ
れると共に、雄型コネクタ82の係止部材が中途嵌合防
止突起99だけになるから雌型コネクタ83の中途嵌合
防止ストッパ49をかわすための高さ方向の寸法精度を
落とすことができる。また、この寸法精度が悪いために
雌・雄型コネクタ83,82の嵌合状態が外れるような
ことはなく、コネクタの小型化を図ることができると共
に、信頼性を向上させることができる。
【0035】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものでないことはいうまでもなく、種々な実施の
形態が可能である。例えば、第2実施の形態例では作動
防止ロック34の先端には段差が設けられていたが、こ
の段差がなくても先端が棚部36の前端面に係止される
ようになっていれば対応できる。但し、作動防止ロック
34に剛性を持たすために先端から付け根部に行くにし
たがって次第に厚くなる形状であることが望ましい。ま
た、例えば、本実施の形態例では雄型コネクタ2,3
2,42,82に設けられたロックアーム21,58,
98は両持ち状の橋形をしていたが、上下方向の可撓性
を良くするために片持ち状であっても差し支えない。但
し、この場合のロックアーム21,58,98の前後方
向の剛性が雌・雄型コネクタ3,2;33,32;4
3,42;83,82の係止に必要にして十分な程度に
保たれる必要がある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半嵌合防止
コネクタによれば、コネクタ相互の嵌合時にハウジング
ロックが、ロック部材を弾性部材の反発力に抗してコネ
クタ相互の嵌合方向に押して行く時に、中途嵌合防止ロ
ックが、中途嵌合防止ロック用ストッパを通過して乗り
越えた時に弾性部材の反発力がコネクタの挿入力より大
きくなり、ロックアームが撓み、ロック部材が弾性部材
の反発力を利用して元の位置に戻った時、完全嵌合状態
になる。したがって、ロックアームの中途嵌合防止ロッ
クが、中途嵌合防止ロック用ストッパを乗り越える前に
手を離すと、弾性部材の反発力で雌・雄型コネクタは離
反され、半嵌合が防止される。更に、コネクタ相互の嵌
合作業をする時に、ロック部材が雌型ハウジングに覆わ
れているため、雌型ハウジングの側壁を持って嵌合作業
をすることができる。よって、作業性が向上される。ま
た、中途嵌合時のロックアームの撓みは、中途嵌合防止
ロックと中途嵌合防止ロック用ストッパにより確実に防
止され、完全嵌合時のみロックアームが撓み可能とな
り、中途嵌合を確実に防止することができる。よって、
信頼性が向上される。更に、仮にロックアームが何らか
の外力が加わり変形したとしても、ロック部材を作動さ
せない限りコネクタの嵌合が離脱できないため、さらに
信頼性の高い半嵌合防止コネクタとすることができる。
【0037】また、完全嵌合状態には、ロック部材がハ
ウジングロックを係止しており、ロック部材が雌型ハウ
ジングに覆われているため外力の影響を受けて不測にロ
ック部材が移動されることはない。よって、信頼性が向
上される。更に、コネクタ相互の嵌合状態を解除する時
は、ロックアームを押しながら、ロック部材をバネ圧縮
方向へ動かすことにより、雄型ハウジングを容易に離脱
させることができる。よって、一人の作業者で容易に離
脱が可能になるから作業性が向上される。また、ロック
部材に作動防止ロックが設けられていると、雌型コネク
タ単体において、出荷時および保管時に不測の外力によ
ってロック部材がハウジング内に押し込まれることがな
いから、弾性部材が破損したり塵埃が侵入して導通に支
障をきたすことはない。よって、信頼性が一層向上され
る。
【0038】さらに、前記上・下部スライダが具備され
た半嵌合防止コネクタにおいては、雌・雄型コネクタを
完全嵌合状態から離脱させるには、ロック解除突起を下
方へ押圧しながらコネクタ相互を引き離せばよいから、
離脱作業は一人の作業者で一層容易に行うことができる
ので、作業性を一層向上させることができる。また、完
全嵌合時には摺動体としての上部スライダおよび下部ス
ライダは一方のコネクタのハウジング内に収納されてい
るので不慮の外力で動かされることはない。人為的に他
方のコネクタのロック解除突起を下方に押圧しながら雌
・雄型コネクタを相互に引き離さない限り嵌合は解除さ
れない。よって、安全性と信頼性を向上させることがで
きる。また、ロックアーム上にロック突起が設けられて
いない半嵌合防止コネクタにおいては、ロックアーム上
にロック突起が設けられていないのでこのロック突起分
の高さが縮小されると共に、他方のコネクタの係止部材
が中途嵌合防止突起だけになるから他方のコネクタの中
途嵌合防止ストッパをかわすための高さ寸法の寸法精度
を落とすことができる。即ち、この寸法精度が悪いため
に雌・雄型コネクタの嵌合が外れるようなことはなく、
小型化を図ることができると共に、信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半嵌合防止コネクタの雌型コネクタと
スライドロック部材の第1実施の形態例を示す分解斜視
図である。
【図2】本発明の半嵌合防止コネクタの第1実施の形態
例における雄型コネクタを示す斜視図である。
【図3】図1、図2における雌・雄型コネクタの嵌合途
中の状態を示す作動説明図である。
【図4】図3における嵌合完了の状態を示す作動説明図
である。
【図5】図4における嵌合解除の状態を示す作動説明図
である。
【図6】本発明の第2実施の形態例における作動防止ロ
ックを設けたスライドロック部材の分解斜視図である。
【図7】図6におけるスライドロック部材を用いた雌型
コネクタの縦断面図である。
【図8】図6におけるスライドロック部材を用いた雌・
雄型コネクタの嵌合作用を示す嵌合途中の状態を示す作
動説明図である。
【図9】図8における嵌合完了の状態を示す作動説明図
である。
【図10】本発明の半嵌合防止コネクタの第3実施の形
態例を示す分解斜視図である。
【図11】図10における完全嵌合時の縦断面図であ
る。
【図12】図10における離脱時の作動説明図である。
【図13】本発明の半嵌合防止コネクタの第4実施の形
態例を示す分解斜視図である。
【図14】図13における完全嵌合時の縦断面図であ
る。
【図15】従来のコネクタの構成例を示す斜視図であ
る。
【図16】図15におけるコネクタの嵌合状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1,31,41,81 半嵌合防止コネクタ 2,42,82 雄型コネクタ 2a ハウジング 2b 上面 3,33,43,83 雌型コネクタ 3a,33a,44,84 ハウジング 5 収容空間 6 開口部 7 端子収容室 8 中途嵌合防止ロック用ストッパ 10 支持機構 11 (下段の)ガイド溝 12 (上段の)ガイド溝 15,35, スライドロック部材(ロック部材) 16 離脱突起 17,45 圧縮バネ(弾性部材) 18 バネ収容室 19 スライドストッパ 20 支持突起 21,58,98 ロックアーム 22 ハウジングロック 23,63 ロック解除突起 24 中途嵌合防止ロック 34 作動防止ロック 36 棚部 36a 上面 48 側壁 49 中途嵌合防止ストッパ 50 下部スライダ 51 摺動規制機構 55,95 上部スライダ 56 ロック突起用ストッパ 57 ロック突起 59 中途嵌合防止突起 96 ロック用ストッパ 99 中途嵌合防止突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 隆 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−306575(JP,A) 特開 平6−124751(JP,A) 特開 平3−274687(JP,A) 実開 平4−61873(JP,U) 実開 平4−54161(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 - 13/645

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に嵌合接続される一対の雌・雄型コ
    ネクタであり、一方のコネクタのハウジング内に収容し
    た弾性部材の反発力で前記コネクタ相互の中途嵌合を防
    止する半嵌合防止コネクタにおいて、前記一方のコネクタが、 前記ハウジング内で前記コネク
    タ相互の嵌合方向に摺動自在に収容され、相手コネクタ
    を弾性部材の作用によって前記ハウジング内に係止する
    ロック部材と、該ロック部材を前記ハウジング内で摺動
    自在に支持する支持機構と、接続端子を挿入する端子収
    容室の近傍に前記ロック部材と前記弾性部材とを保持
    し、一部に前記ロック部材の一部を外部に露出させる開
    口部とを有する収容空間と、該収容空間の前端部に中途
    嵌合防止ロック用ストッパと、を備えていると共に、 他方の前記相手コネクタが、可撓性のロックアームを備
    えており、該ロックアームの上部に前記ロック部材に係
    止されるハウジングロックと、前記ロックアームの側部
    に中途嵌合防止ロックと、 を備えていることを特徴とす
    る半嵌合防止コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ロックアームのコネクタ嵌合時の撓
    みが、前記中途嵌合防止ロックと前記中途嵌合防止ロッ
    ク用ストッパによって抑止されることを特徴とする請求
    項1記載の半嵌合防止コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材の下面に可撓性で先端が
    後方へ向いた舌状の作動防止ロックが設けられると共
    に、該作動防止ロックの先端が前記一方のコネクタのハ
    ウジングに設けられた棚部の前端面に係止され、かつ該
    棚部の上面が前記ハウジングに嵌入される前記他方のコ
    ネクタのハウジングの上面と同一高さに設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材が、前記一方のコネクタ
    のハウジング内に摺動可能に支持されると共に後壁内側
    に前記弾性部材が保持され、かつ両側壁の前端部に内側
    に向けられた中途嵌合防止ストッパを備えた下部スライ
    ダと、該下部スライダ上面に支持され摺動規制機構によ
    り規制されて摺動すると共に後端部が前記弾性部材によ
    り前方へ付勢され、かつ前方下端に前記相手コネクタ上
    に設けられた可撓性を有するロックアーム上のロック突
    起を係止するロック突起用スト ッパを備えた上部スライ
    ダとから構成されていると共に、前記相手コネクタの前
    記ロックアームの両側に中途嵌合防止突起を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ロック部材が、前記一方のコネクタ
    のハウジング内に摺動可能に支持されると共に後壁内側
    に前記弾性部材が保持され、かつ両側壁の前端部に内側
    に向けられ中途半嵌合防止ストッパを備えた下部スライ
    ダと、該下部スライダ上面に支持され摺動規制機構によ
    り規制されて摺動すると共に後端部が前記弾性部材によ
    り前方へ付勢され、かつ前方下端に前記相手コネクタ上
    に設けられた可撓性を有するロックアーム上の中途嵌合
    防止突起を係止するロック用ストッパを備えた上部スラ
    イダとから構成されていることを特徴とする請求項1記
    の半嵌合防止コネクタ。
JP34001196A 1995-12-28 1996-12-19 半嵌合防止コネクタ Expired - Lifetime JP3405894B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34001196A JP3405894B2 (ja) 1995-12-28 1996-12-19 半嵌合防止コネクタ
US08/992,879 US5993238A (en) 1996-12-19 1997-12-17 Half-fitting prevention connector
GB9726776A GB2320624B (en) 1996-12-19 1997-12-18 Half-fitting prevention connector
DE19756494A DE19756494C2 (de) 1996-12-19 1997-12-19 Steckverbindungssystem zur Verhinderung einer unvollständigen Verbindung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-343864 1995-12-28
JP34386495 1995-12-28
JP34001196A JP3405894B2 (ja) 1995-12-28 1996-12-19 半嵌合防止コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09237653A JPH09237653A (ja) 1997-09-09
JP3405894B2 true JP3405894B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=26576585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34001196A Expired - Lifetime JP3405894B2 (ja) 1995-12-28 1996-12-19 半嵌合防止コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3405894B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100700732B1 (ko) * 2005-01-04 2007-03-27 한국단자공업 주식회사 커넥터하우징
KR100918136B1 (ko) * 2007-11-07 2009-09-17 엘에스전선 주식회사 커넥터 결합 고정장치 및 커넥터 결합 고정장치의 고정부재
EP2500989A4 (en) 2009-11-13 2014-07-02 Join Co Ltd INTERCONNECTS
EP2955797A1 (en) * 2014-06-13 2015-12-16 Delphi Technologies, Inc. Cable strain relief
CN107968279A (zh) * 2017-12-22 2018-04-27 朱国新 一种数据设备
JP6936280B2 (ja) * 2019-06-04 2021-09-15 矢崎総業株式会社 コネクタ
WO2023119784A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント ケーブルに装着するためのアタッチメント装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09237653A (ja) 1997-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3086849B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP3285307B2 (ja) 半嵌合防止コネクタ
US5938470A (en) Half-fitting prevention connector
JP3596729B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JPH089913Y2 (ja) コネクタ
JP2921645B2 (ja) コネクタ嵌合検知構造
JP3458034B2 (ja) コネクタの嵌合解除機構
JP3468451B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP3498886B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP3538750B2 (ja) レバー式コネクタ
JP3841389B2 (ja) コネクタ嵌合構造
US5993238A (en) Half-fitting prevention connector
US6059597A (en) Half-fitting prevention connector
JP2001160457A (ja) 半嵌合防止コネクタ
CA2353425C (en) Connector fitting structure
JPH1197111A (ja) 半嵌合防止コネクタ
US20070054537A1 (en) Connector with a shorting terminal
JPH11224728A (ja) 半嵌合防止コネクタ
CN114175405A (zh) 连接器
JP3405894B2 (ja) 半嵌合防止コネクタ
US6835087B2 (en) Locking mechanism for electrical connector
JP3249739B2 (ja) 半嵌合防止コネクタ
JP3285308B2 (ja) 半嵌合防止コネクタ
JP7318311B2 (ja) 雌コネクタ及びコネクタ
JP3131147B2 (ja) コネクタの嵌合解除機構

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term