JPS6357560B2 - - Google Patents

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JPS6357560B2
JPS6357560B2 JP17371281A JP17371281A JPS6357560B2 JP S6357560 B2 JPS6357560 B2 JP S6357560B2 JP 17371281 A JP17371281 A JP 17371281A JP 17371281 A JP17371281 A JP 17371281A JP S6357560 B2 JPS6357560 B2 JP S6357560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxyquinoline
salts
paper
pulp
humic acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP17371281A
Other languages
English (en)
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JPS5876599A (ja
Inventor
Shigeo Kato
Hidetoshi Komya
Yoichi Hata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP17371281A priority Critical patent/JPS5876599A/ja
Publication of JPS5876599A publication Critical patent/JPS5876599A/ja
Publication of JPS6357560B2 publication Critical patent/JPS6357560B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は耐菌性シートの製造方法に関し、更に
詳細にいえば、オキシキノリンの塩類、またオキ
シキノリン誘導体の塩類を使用して耐菌性シート
を製造する方法に関するものである。 (発明の技術的背景) 根覆い紙、地覆い紙、育苗用紙筒紙、果実袋等
の農業用紙、包装用、建材用の紙として永続的な
耐腐蝕性を有する耐菌性紙としては、8−オキシ
キノリンおよびその誘導体を含有する紙が知られ
ている。(米国特許第2848842号明細書)この8−
オキシキノリンおよびその誘導体はその化学構造
上カチオニツク性を有し、農薬として開発され使
用されているが、親水性でないために、水中にお
いて微粒子に分散し難く、これを抄紙工程におい
て添加する場合にはその分散および歩留が悪いと
いう欠点がある。この欠点を解決する方法とし
て、ジメチルスルホキシド、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチルホスフイン等
の水可溶性溶剤中に8−オキシキノリンを溶解さ
せた溶液を使用して抄紙する方法(米国特許第
3033865号明細書)、抄紙に際してポリエチレンイ
ミン、ジシアンジアミドとホルムアルデヒド縮合
物等のポリマー型の第4級アミンを併用添加する
方法(米国特許第3060079号明細書、特公昭45−
25845号公報)、パルプスラリー中に8−オキシキ
ノリン溶液を添加し、次いで金属塩溶液を添加し
てパルプ上に8−オキシキノリン金属塩を生成さ
せ抄紙するいわゆるインサイテユ(in situ)法
(特公昭47−84号公報、米国特許第3493464号明細
書)、8−オキシキノリンにスルホン基を導入し
て可溶化し、次いで硫酸銅および硫酸を添加して
インサイテユ法により、繊維上に水不溶性の8−
オキシキノリン銅を生成させ抄紙する方法(米国
特許第3713963号明細書)等の方法が提案されて
いるが、いずれの方法も歩留向上および抄紙され
た耐菌性紙の耐菌性の面で満足すべきものではな
く、したがつて高価な8−オキシキノリンの配合
を増加して成紙の耐菌性を維持しているのが現状
である。 (発明の目的) 本発明は、オキシキノリンやその誘導体または
その塩類をセルロース繊維の表面に歩留よく定着
させた耐菌性シートを得ることを目的とするもの
である。 さらに本発明の別の目的は、オキシキノリンや
その誘導体類、特に8−オキシキノリンまたはそ
の誘導体類の使用量が少なく、排水への流失およ
び汚染の少ない経済性の高い方法を提供すること
である。 (発明の構成) 本発明は、調成したパルプスラリーに、オキシ
キノリンやその誘導体類またはそれらの塩類を添
加して抄紙する方法において、パルプスラリーに
フミン酸の塩および/または再生フミン酸塩を添
加した後、さらに2価以上の金属塩を添加するこ
とを特徴とする耐菌性シートの製造方法である。 以下に、本発明の構成要素について個別的に詳
説する。 (パルプ) 本発明に使用するパルプとしてはGP(砕木パル
プ)、RMP(リフアイナーメカニカルパルプ)、
TMP(サーモメカニカルパルプ)、CGP(ケミグ
ラウンドパルプ)、SCP(セミケミカルパルプ)、
SP(サルフアイトパルプ)、KP(クラフトパル
プ)、AP(アルカリパルプ)、故紙パルプ(脱墨さ
れた二次繊維)およびリンターパルプ等があり、
これらのものは単独あるいは混合して使用され
る。また木綿、麻などの天然繊維、レーヨン、ポ
リビニルアルコール系繊維、ポリアクリロントリ
ル等の化学繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン
等からなる合成パルプ、アスベスト、ロツクウー
ル、ガラス繊維等の無機質繊維などを含有するも
のであつてもよい。これらのパルプを、本発明の
方法に使用する場合には、通常の抄紙方法の場合
と同様にしてパルプスラリーとすればよい。 (オキシキノリンなど) 本発明で使用するオキシキノリンなどとしては
たとえば8−オキシキノリン、2−オキシキノリ
ン、ジブロム−8−オキシキノリン、ジクロル−
8−オキシキノリンまたはこれらの塩類、たとえ
ば硫酸塩、銅塩、亜鉛塩、アルミニウム塩、コバ
ルト塩、マンガン塩、ニツケル塩もしくは鉄塩な
どがあるが、これらのうちでは8−オキシキノリ
ン銅が好適である。また、これらのオキシキノリ
ンなどは、それらの数種のものを混合物として使
用することもできる。これらのオキシキノリンな
どは、パルプに対して約0.05重量%ないし約5重
量%、好ましくは約0.1重量%ないし約4重量%
の割合で使用すればよい。 (フミン酸の塩など) 本発明で使用するフミン酸の塩などとしては、
土壌または低石炭化度の石炭中に存在するアルカ
リに可溶、酸に不溶の褐色〜黒色の無定形酸性有
機質であるフミン酸、石炭を酸素、硝酸などの酸
化剤を用いておだやかに酸化したときに得られる
酸性を示し、かつアルカリ水溶液に可溶な再生フ
ミン酸であり、塩としては、リチウム塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩またはア
ンモニウム塩のほか、マグネシウム、カルシウム
塩等のアルカリ土類金属塩が使用されるが、好適
なものはナトリウム塩およびアンモニウム塩であ
る。 フミン酸の塩、再生フミン酸の塩は単独または
混合して使用してもよい。フミン酸の塩などとオ
キシキノリンなどとの混合比率は約1対1ないし
約1対5の範囲であつて、好ましいのは約1対4
近辺である。この混合比率において、オキシキノ
リンなどのパルプへの定着性が良好である。 (多価金属の塩) フミン酸の塩などとキレートされる2価以上の
水溶性多価金属塩としてはたとえば鉄、スズ、亜
鉛、銅、マグネシウム、カルシウム、アルミニウ
ム等の水溶性化合物たとえば硫酸塩、硝酸塩、酢
酸塩、塩化合物あるいは多価金属の有機塩類であ
り、有機塩基としてはたとえばトリメチルアミ
ン、エチレンジアミン、ポリエチレンイミン等を
挙げることができるが、抄紙工程と関連して好適
なものは硫酸アルミニウムあるいは硫酸鉄等であ
る。 これらの2価以上の金属塩は対パルプ当り約1
ないし約10重量%、好ましくは約1ないし約5重
量%の割合で使用される。 (発明の作用および効果) 本発明で使用するフミン酸の塩などはコロイド
性を有するからオキシキノリンなどの水中への分
散を助長するが、フミン酸の塩などはそれ自体は
オングストローム単位の大きさの極微粒子である
ので、セルロース繊維組織内に良く浸濃し、セル
ロース繊維の活性基とイオン結合しまた内添され
ている2価以上の水溶性多価金属塩と反応してキ
レート吸着し、同時にオキシキノリンなどをも繊
維表面に定着するものと考えられる。またキレー
ト反応物は水に不溶性となるので得られた基材は
耐水性が附与され、オキシキノリンなどの脱落が
防止される。 なお、フミン酸の塩などは、セルロース繊維組
織内に浸透分散した状態で金属キレート化して固
着するので、セルロース繊維間の結合も強固にな
り、同時に繊維組織の空間が埋められることによ
つて紙の緊度が増し、腰が強く引張り強さをも向
上させる。 本発明の方法によつて得られる耐菌性シート
は、従来法によつて得られた耐菌性シートと比較
して、特にオキシキノリンなどの歩留が著しく改
善されたものである。また、耐菌性シートの強度
も向上し、かつ耐水性をも付与する方法であるか
ら、本発明は実用に適したすぐれた耐菌性シート
の製造方法である。 (発明の実施態様) 次に、本発明を実施例によつてさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によつて制限
されるものではない。 実施例 1 未晒針葉樹クラフトパルプを叩解してフリーネ
ス500c.c.とし、濃度2.5%のパルプスラリーを調成
した。このパルプスラリーに8−オキシキノリン
銅(有機合成薬品工業社製、商品名「ユーキレー
トCD−50」)を固形分として4重量部と再生フミ
ン酸のナトリウム塩(株式会社テルナイト製
CHO2)1重量部との混合液に対パルプ1.4%添
加して数分間撹拌後、硫酸アルミニウムを対パル
プ3.0%添加し、常法によつて抄紙した。 比較例 1 実施例1と同様に、ただし再生フミン酸のナト
リウム塩を使用せずに8−オキシキノリン銅を対
パルプ1.4%添加後、硫酸アルミニウムを対パル
プ3.0%添加し、常法によつて抄紙した。 比較例1および実施例1で得た耐菌性紙につい
て銅含有量、8−オキシキノリン銅含有量および
歩留を測定した結果を第1表に示す。
【表】 (注) 分折法 8−オキシキノリン銅の歩留りの測定は試料中
の銅を測定することによつて求めた。分析に先だ
つて、以下のようにして試料を調製した。 試料約1gを授り、精秤した後過塩素塩および
硝酸による湿式分解法によつて有機物を分解し銅
イオンとなしてから、原子吸光度法によつて測定
した。測定は直接法および標準添加法によつて行
つた。 (注) 直接法:漂準液よりある濃度をつくり標準検量線
を作成して試料の濃度を求める方法 標準添加法:試料に一定倍数の測定元素を添加
し、試料濃度を求める方法 また、実施例1および比較例1において得た耐
菌性紙を、施肥した水分40%の土中に埋没し、30
℃で2週間放置後、残存する紙の重量を測定し
た。比較例1の紙の重量残存率は39%であつた
が、実施例1の本発明による紙の重量残存率は62
%であつた。この結果、実施例1の耐菌性紙がよ
り優れていることが判つた。 実施例 2 未晒針葉樹クラフトパルプ40%、段ボール故紙
40%およびポリビニルアルコール系繊維20%から
なる原料を混合叩解してフリーネス450c.c.とし、
濃度2.5%のパルプスラリーを調成した。このパ
ルプスラリーに、8−オキシキノリン銅(有機合
成薬品工業社製、商品名「ユーキレートCD−
50」)を固形分として4部と再性フミン酸のアン
モニウム塩(株式会社テルナイト製CHA−07)
1部との混合液を、対パルプ3.25%添加して数分
間撹拌後、硫酸アルミニウムを対パルプ3.0%添
加して常法によつて抄紙した。 比較例 2 実施例2と同様にして、ただし再生フミン酸の
アンモニウム塩を使用せず、8−オキシキノリン
銅を対パルプ3.25g添加した後、硫酸アルミニウ
ムを対パルプ3.0%、ポリアクリルアマイド(荒
川化学社製、商品名「アラフイツクス500」)を対
パルプ0.01%添加して常法によつて抄紙した。 実施例2および比較例2で得た耐菌性紙につい
て銅含有量、8−オキシキノリン銅含有量および
歩留を測定した結果を第2表に示す。
【表】
【表】 また、実施例2および比較例2で得た耐菌性紙
を、施肥した水分40%の土中に埋没し、30℃で4
週間放置後、残存する紙の重量を測定した。実施
例2の紙の重量残存率は63%であつたのに対し、
比較例2の紙の重量残存率は45%であつた。この
結果から、本発明の耐菌性紙の比較例の紙よりも
すぐれていることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パルプスラリーに(イ)オキシキノリンの塩類ま
    たはオキシキノリン誘導体の塩類および(ロ)フミン
    酸の塩および/または再生フミン酸の塩類を添加
    した後、(ハ)2価以上の水溶性多価金属の塩類を添
    加して、常法によつて抄紙することを特徴とする
    耐菌性シートの製造方法。
JP17371281A 1981-10-31 1981-10-31 耐菌性シ−トの製造方法 Granted JPS5876599A (ja)

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JP17371281A JPS5876599A (ja) 1981-10-31 1981-10-31 耐菌性シ−トの製造方法

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JPS5876599A JPS5876599A (ja) 1983-05-09
JPS6357560B2 true JPS6357560B2 (ja) 1988-11-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3682932B2 (ja) * 1995-06-05 2005-08-17 松下電器産業株式会社 抗菌性材料の製造方法
JP3745150B2 (ja) 1999-02-23 2006-02-15 キヤノン株式会社 インクジェット用被記録媒体、画像形成方法及び印字物

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JPS5876599A (ja) 1983-05-09

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