JPS633576Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイの前部カウリングの改
良に関する。

オートバイでは、車体の前部にカウリングを取
付けて、車体前部を覆い、走行による風をカウリ
ングに沿つて左右に分けて流し、風による抵抗を
少くすると共に、走行による風が運転者に当るの
を少くして、運転者の疲労を少くしている。一般
に、カウリングは合成樹脂によつて型成形される
が、形状が大きいので、型の製作費が高くつき、
車体に取付ける場合にホークを外さなければなら
ないものもあつて、着脱に手間がかかる。又、ホ
ークを外さないまでも、カウリングを無理に広げ
たりしないと取付けができないことがあつて、破
損させ易い。

この考案は、かかる点に鑑み、前部カウリング
の三つを分けて、成形型を安くできるようにする
と共に、着脱も簡単にできるように改善したもの
で、以下本考案を図面に示す実施例について説明
する。

前部カウリングは、左右の側面カウル板１と、
前面カウル板２の三つに分割してあつて、各々、
合成樹脂により型成形して製作する。又、スクリ
ーン板３を透明板によつて成形する。左右の側面
カウル板１は、対称になるように配置し、前部の
上下の内側に、連結金具４，５を添える。前面カ
ウル板２の上部には、スクリーン板３を重ね、前
面カウル板２を左右の側面カウル板１の前面に重
ね、前面カウル板２の下部、左右の側面カウル板
の前面下部および下方の連結金具５とを共通のボ
ルトで互いに締着するとともに、スクリーン板
３、前面カウル板２、左右の側面カウル板１の前
面上部および上方の連結金具４とを共通のボルト
で互いに締着する。前面カウル板２の下部には窓
孔６が設けてあつて、ヘツドランプ７が覗くよう
になつている。連結金具４及び、左右の側面カウ
ル板１の後部は、車体にボルトで締着する。

しかし、前部カウリングは、左右の側面カウル
板１と前面カウル板２の三点の部品によつて構成
され、各々成形する型が小さくできて、型の製作
費を安価にできる。又、左右の側面カウル板１の
前面に前面カウル板２を重ね、内側上下の連結金
具４，５にボルトで締着するので、車体に組立て
ながら締着でき、左右の側面カウル板１に無理な
力を加えなくても車体に組立てできる。勿論、ホ
ーク等の部品を外す必要もない。こうして、組付
け作業が簡単になる。

以上説明したように、この考案は、左右の側面
カウル板の前部上下にそれぞれその内面側から連
結金具を添え、上部にスクリーン板を添えた前面
カウル板を左右の側面カウル板の前面下部および
下方の連結金具とを共通のボルトで締着するとと
もに、スクリーン板、前面カウル板、左右の側面
カウル板の前面上部および上方の連結金具とを共
通のボルトで締着して一体に組立てるようにした
ので、前面カウリングが、左右を側面カウル板と
前面カウル板の三点に分れ、各々成形する型が小
さくなつて、型製作費を安価にすることができ
る。又、車体に組付けながら組立てすることがで
きるので、左右の側面カウル板を無理に広げたり
することをなくしても取付けできて、破損するこ
とがなく、しかも、前面カウル板と左右側面カウ
ル板、および連結金具等をそれぞれ共通のボルト
で締着するので、各部材を同時に連結することが
でき、組立て作業も簡単になる。そして、前面カ
ウル板の重ね合わせた部分も、稜線の部分にでき
て目だつことがなく、体裁もよい。又、剛性も高
くなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は一部縦
断面図、第２図は分解斜視図である。 １……側面カウル板、２……前面カウル板、３
……スクリーン板、４……連結金具、５……連結
金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の側面カウル板の前部上下にそれぞれその
   内面側から連結金具を添え、上部にスクリーン板
   を添えた前面カウル板を左右の側面カウル板の前
   面に重ね、上記前面カウル板の下部、左右の側面
   カウル板の前面下部および下方の連結金具とを共
   通のボルトで締着するとともに、スクリーン板、
   前面カウル板、左右の側面カウル板の前面上部お
   よび上方の連結金具とを共通のボルトで締着して
   一体に組立てるようにしたことを特徴とするオー
   トバイの前部カウリング。