JPH0636986Y2 - 自動車のフード構造 - Google Patents

自動車のフード構造

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JPH0636986Y2
JPH0636986Y2 JP7930588U JP7930588U JPH0636986Y2 JP H0636986 Y2 JPH0636986 Y2 JP H0636986Y2 JP 7930588 U JP7930588 U JP 7930588U JP 7930588 U JP7930588 U JP 7930588U JP H0636986 Y2 JPH0636986 Y2 JP H0636986Y2
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JP
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hood
garnish
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panel
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修一 落合
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のフード構造に関する。
(従来の技術) 自動車のフードは、エンジンルーム内のエンジンや補機
部品をカバーし、保護するために設けられ、一般にアウ
ターパネルとインナーパネルとで構成されている。
また、今日の自動車では、ターボエンジン車が普及して
いる。このターボエンジン車では、ターボチャージャー
用のインタークーラーを冷却するための空気をエンジン
ルーム内に導入する目的で、フードにフードガーニッシ
ュを取り付けている。
第5図は、フード1にフードガーニッシュ2を取り付け
た自動車の外観図を示したものである。また、第6図は
第5図のA−A線に相当する部分として従来のフード構
造を示した概略断面図である。
図において、フード1には、互いに張り合わせ接合され
るアウターパネル3とインナーパネル(不図示)とに共
通してフードガーニッシュ取付用の開口4が形成されて
いる。そして、この開口4を覆った状態でフードガーニ
ッシュ2がフード1に取り付けられる。
一方、フードガーニッシュ2は樹脂材で形成され、取付
面にインサートボルト5を配している。また、このフー
ドガーニッシュ2はフード1のインナーパネルに取り付
けられるが、インナーパネルにはフードガーニッシュ2
に対応して補強用のリンホース6がスポット溶接などで
予め固定されている。そして、このリンホース6にイン
サートボルト5を挿入させた後に、ナット7で締め付け
ることによって、フードガーニッシュ2をフード1に固
定している。
さらに、また従来のフード1は、フードガーニッシュ2
を取り付ける仕様のフード構造と、フードガーニッシュ
2を取り付けない仕様のフード構造とが存在し、各仕様
毎の構造部品はそれぞれ別々に用意されて組み立てられ
る。
(考案が解決しようとする課題) したがって、フードガーニッシュ2を取り付ける仕様の
フード1で、かつ補強用のリンホース6をスポット溶接
してなる構造では、リンホース6を別途用意し、このリ
ンホース6をインナーパネルにスポット溶接する必要が
ある。このため、部品点数が多く、また組立工数も多く
なるので、コスト高になっている問題点があった。ま
た、フードガーニッシュ2を取り付ける場合と、取り付
けない場合との仕様では、フード構造部品の金型などを
別々に用意する必要などもあるので、さらにコスト高に
なっている問題点があった。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は部品点数を減らしてコストの低減を図ることの
できる構造にした自動車のフード構造を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案に係る自動車のフード
構造では、重ね合わせ接合されるアウターパネルとイン
ナーパネルとにフードガーニッシュ取付用の開口を設け
るとともに、前記開口周縁に互いに重ね合わせ接合され
るフードガーニッシュ取付用の舌片部を設けたものであ
る。
また、インナーパネル側のフードガーニッシュ取付用の
舌片部に、アウターパネルと前記インナーパネルとの間
に密着介装されるマスチックシーラを塗布するための平
面部を設けたものである。
(作用) 上記構成によれば、インナーパネル側の舌片部とアウタ
ーパネル側の舌片部とを互いに重ね合わせ接合した状態
で、この舌片部にフードガーニッシュを取り付けること
ができる。すなわち、舌片部は互いに接合されたインナ
ーパネル側とアウターパネル側の舌片部とが互いに重ね
合わされることによって厚みが実効的に増す。したがっ
て、フードガーニッシュを取り付ける部分の強度が大き
く得られ、従来必要としていたリンホースなどが不要に
なる。
また、インナーパネル側の舌片部に、インナーパネルと
アウターパネルとを接合固定するマスチックシーラを塗
布するための平面部を設けているので、フードガーニッ
シュ取付用の開口を有していないアウターパネルを使用
した場合であっても、このアウターパネルの内面とイン
ナーパネルとは、この平面部においてマスチックシーラ
を介して当接接合することができる。したがってフード
ガーニッシュを取り付けた仕様のフードと、取り付けて
いない仕様のフードの両方に、同じインナーパネルを共
通して使用することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は、本考案を適用した自動車のフード構造を概略
的に示した分解斜視図である。
図において、フード10は、互いに重ね合わされて一体化
されるアウターパネル11とインナーパネル12とで構成さ
れている。また、このフード10には、フードガーニッシ
ュ13(第1図参照)を取り付けて使用するタイプと、フ
ードガーニッシュ13を取り付けずに使用するタイプ(第
4図)とがあり、第1図ではフードガーニッシュ13を取
り付けて使用するタイプを示している。なお、このフー
ドガーニッシュ13は、第5図乃至第6図に示したフード
ガーニッシュ2と同じ構造をしたものであり、第3図に
示すように取付面にインサートボルト14を配して樹脂材
で成形されている。
そして、フードガーニッシュ13を取り付けて使用する第
1図乃至第3図に示したタイプのフード10では、フード
ガーニッシュ13が配される位置に対応して、アウターパ
ネル11側とインナーパネル12側とに開口11a,12aがそれ
ぞれ設けられている。また、この各開口11a,12aの互い
に対応した位置には、各開口11a,12a内に突き出した状
態でフードガーニッシュ取付用の舌片部11b,12bが各パ
ネル11,12と一体に複数設けられている。なお、これら
各舌片部11b,12bは、フードガーニッシュ13の各インサ
ートボルト14に対応しており、また各舌片部11b,12bに
は各インサートボルト14がそれぞれ差し込まれて取り付
けられる貫通穴11c,12cが設けられている。そして、ア
ウターパネル11側に設けられた各舌片部11bは、途中で
下側にL字状に折り曲げられており、アウターパネル11
とインナーパネル12とが互いに重ねられて組み合わされ
たとき、各貫通穴11c,12cが一致し、かつ舌片部11bが舌
片部12b上に面当接された状態が得られるようになって
いる。一方、インナーパネル12側に設けられた各舌片部
12bは、第2図に第1図のB部拡大図として示すよう
に、この各舌片部12bの途中に一部が上方に台形に折り
曲げられて形成された平面部12dが設けられている。こ
の平面部12dの高さは、アウタパネル11とインナパネル1
2とが重ね合わされて舌片部11bと舌片部12bとが互いに
面当接された状態に組み合わされたとき、アウターパネ
ル11の内面と僅かに離れて位置する状態になる。そし
て、この平面部12d上に、アウタパネル11とインナパネ
ル12との間を接着するためのマスチックシーラ15が塗布
し得る状態になっている。
このように構成されたフード10では、アウターパネル11
とインナーパネル12とを組み立てる場合、平面部12d上
にマスチックシーラ15を塗布した状態で、アウターパネ
ル11とインナーパネル12とを重ね合わせる。すると、舌
片部11bと舌片部12bとが面当接されると同時に、平面部
12dがマスチックシーラ15を介してアウターパネル11の
内面に当接された状態になり、このマスチックシーラ15
によってアウターパネル11とインナーパネル12とが互い
に接合固定される。次いで、インサートボルト14を各舌
片部11b,12bの貫通穴11c,12cに差し込んでフードガーニ
ッシュ13を配し、さらにインサートボルト14を下側から
ナット16で締め付けると、フードガーニッシュ13が取り
付けられたフード10の組み立てが完成する。
すなわち、このように構成された、フード10では、互い
に重ね合わされた舌片部11bと舌片部12bとの各貫通穴11
c,12cに共通して、フードガーニッシュ13のインサート
ボルト14が差し込まれて取り付けられるので、フードガ
ーニッシュ13が取り付けられた部分(舌片部11b,12b)
の厚みが実効的に増した状態になる。したがって、フー
ドガーニッシュ13を取り付ける部分の強度が大きく得ら
れ、従来必要としていたリンホースなどが不要になる。
これにより、部品点数を減らすことができると同時に、
リンホースとインナーパネルとのスポット溶接作業など
をなくすことができ、コストの低減が図れる。
次に、フードガーニッシュ13を取り付けないフード10の
仕様にする場合は、開口11aが設けられていないアウタ
ーパネル17(第4図参照)が用意され、このアウターパ
ネル17がインナーパネル12と重ね合わされて組み立てら
れる。すなわち、インナーパネル12の平面部12d上にマ
スチックシーラ15を塗布した状態で、インナーパネル12
とアウターパネル17とを重ね合わせる。すると、平面部
12dがマスチックシーラ15を介してアウターパネル17の
内面に当接され、このマスチックシーラ15によってアウ
ターパネル17とインナーパネル12とが第4図に示すよう
に接合固定される。
したがって、この構造では、フードガーニッシュ13を取
り付けないフード10の仕様にする場合は、インナーパネ
ル12はそのままの部品で、アウターパネル17だけを用意
して組み立てれば良い。これにより、仕様が異なった場
合でも全ての部品を用意しなくても、少なくともインナ
ーパネル12は共通に使用することができるので、コスト
の低減が図れる。
(考案の効果) 以上説明したとおり、本考案に係る自動車のフード構造
によれば、インナーパネル側の舌片部とアウターパネル
側の舌片部とを互いに重ね合わせ接合した状態で、この
舌片部にフードガーニッシュを取り付けることができ
る。すなわち、舌片部は互いに接合されたインナーパネ
ル側とアウターパネル側の舌片部とが互いに重ね合わさ
れた状態になり、厚みが実効的に増してフードガーニッ
シュを取り付ける部分の強度が大きく得られる。したが
って、従来必要としていたリンホースなどが不要にな
り、コストの低減が図れる。
また、インナーパネル側の舌片部に、マスチックシーラ
を塗布するための平面部を設けているので、フードガー
ニッシュ取付用の開口を有していないアウターパネルを
使用した場合であっても、このアウターパネルの内面と
インナーパネルとはこの平面部においてマスチックシー
ラを介して当接接合することができる。したがってフー
ドガーニッシュを取り付けた仕様のフードと、取り付け
ていない仕様のフードの両方に、同じインナーパネルを
共通して使用することができるので部品管理が簡単にな
り、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した自動車におけるフードの要部
分解斜視図、第2図は第1図のB部拡大斜視図、第3図
はフードガーニッシュ取付仕様の状態で示した同上フー
ドの概略拡大断面図、第4図はフードガーニッシュを取
り付けていない仕様の状態で示した同上フードの概略拡
大断面図、第5図はフードガーニッシュを取り付けた一
般的な自動車の一例を示した外観斜視図、第6図は第5
図のA−A線に相当する部分における従来のフード構造
を示した概略断面図である。 1,10……フード、2,13……フードガーニッシュ、3,11…
…アウターパネル、4,11a,12a……開口、11b,12b……舌
片部、12……インナーパネル、12d……平面部、15……
マスチックシーラ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フードガーニッシュが取り付けられる開口
    が対応した位置にそれぞれ設けられているアウターパネ
    ルとインナーパネルとを重ね合わせてなる自動車のフー
    ド構造であって、前記アウターパネルの前記開口周縁と
    前記インナーパネルの前記開口周縁とにそれぞれ互いに
    重ね合わせ接合されるフードガーニッシュ取付用の舌片
    部が設けられ、前記フードガーニッシュが前記両舌片部
    を介して取り付けられていることを特徴とする自動車の
    フード構造。
  2. 【請求項2】アウターパネルとインナーパネルとを互い
    に重ね合わせてなる自動車のフード構造であって、前記
    インナーパネルにフードガーニッシュ取付用の開口が設
    けられているとともに、前記開口周縁にフードガーニッ
    シュ取付用の舌片部が形成され、かつ前記アウターパネ
    ルと前記インナーパネルとの間に密着介装されるマスチ
    ックシーラを塗布するための平面部を前記舌片部の一部
    に設けたことを特徴とする自動車のフード構造。
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