JPS6342713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイの前輪泥除け取着装置
の改良に関する。

オートバイの前輪泥除けは、最近では、合成樹
脂で成形されたものが使用されることが多い。そ
の場合、前輪泥除けを直接前ホークの左右のアウ
ターチユーブに締着したのでは、剛性が不足する
ので、前輪泥除けに補強片を添えてリベツト等で
固定し、補強片を前ホークの左右のアウターチユ
ーブに締着するようにして、剛性を補つている。
ところが、表面にリベツト頭等が露出して体裁が
悪く、補強片と前輪泥除けの一体感がなくて体裁
が悪い。又、組付け上の手数もかかる不具合があ
る。

この考案は、かかる点に鑑み、外観がよく、組
付け性もよいように改善したもので、以下本考案
を図面に示す実施例について説明する。

保持片１は、軽合金等を用いてダイカスト鋳造
等によつて成形するもので、前縁に複数の爪片２
を一体的に成形し、後部下面にネジ孔３を設け
る。前輪泥除け４は、合成樹脂で所望の形状に成
形するもので、その上面には上記保持片１を取付
ける部分に、保持片１の厚さ分だけ下げて段部と
しし保持片取付部を形成し、その取付部前縁部に
孔５を設け、上面後寄りにボルト孔６を設ける。
保持片１は、後輪泥除け４の上面に添わせ、爪片
２を孔５に嵌合する。そして、ボルト孔６に通し
たボルト７をネジ孔３に締着して、前輪泥除け４
を保持片１に取着する。保持片１は、左右両側
を、前ホーク８の左右のアウターチユーブ９にボ
ルト１０で締着する。

しかして、保持片１と前輪泥除け４とは、前部
を爪片２を孔５に嵌合して掛止め、後部をボルト
７でネジ孔３に締着して取着できるので、締着個
所が後側だけで組付け手数が省ける。そして、爪
片２とボルト７は前輪泥除け４の内側に入つて見
えず、保持片１の上面に突起物がなくて体裁がよ
い。保持片１は、軽合金等で作られて剛性も高
く、左右のアウターチユーブ９に締着するので、
左右のアウターチユーブ９が保持片１で強固に連
結できて、保持片１が左右のアウターチユーブ９
のスタビライザーになる。

以上説明したように、この考案は、前縁に爪片
を設けると共に後部下面にネジ孔を設けた保持片
を設け、該保持片を前輪泥除けの上面の段部とし
て形成された保持片取付部に添わせて爪片を前輪
泥除けに設けた孔に嵌合し、ネジ孔に前輪泥除け
をボルトで締着し、保持片の左右両側を前ホーク
の左右のアウターチユーブにボルトで締着するよ
うにしたので、保持片と前輪泥除けの取付けが後
側のボルトの締着だけでできて、組付けが簡単に
なる。そして、保持片に前輪泥除けを締着する突
起物が表側に露出することがなくて体裁がよく、
泥除け後部のエンジンないしはラジエタの冷却風
を効率よく整流することができ、保持片と前輪泥
除けの一体感もでる。又、保持片は、左右のアウ
ターチユーブのスタビライザーも兼ねることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は分解斜視図、第３図は要部の拡大縦
断側面図である。 １……保持片、２……爪片、３……ネジ孔、４
……前輪泥除け、５……孔、７……ボルト、８…
…前ホーク、９……アウターチユーブ、１０……
ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前輪泥除けの上面に保持片の厚さ分だけ下げて
   段部とした保持片取付部を形成し、その保持片取
   付部に、前縁に爪片を設けるとともに後部下面に
   ネジ孔を設けた保持片を添わせ、上記爪片を前輪
   泥除けに設けた孔に嵌合し、前輪泥除けの裏面側
   からボルトを上記ネジ孔に締着することにより、
   保持片を前輪泥除けに固着し、上記保持片の左右
   両側を前ホークの左右のアウターチユーブにボル
   トで締着するようにしたことを特徴とするオート
   バイの前輪泥除け取着装置。