JPS6335630A - アラミド系繊維から成る複合材料用基材の製造法 - Google Patents

アラミド系繊維から成る複合材料用基材の製造法

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JPS6335630A
JPS6335630A JP17782486A JP17782486A JPS6335630A JP S6335630 A JPS6335630 A JP S6335630A JP 17782486 A JP17782486 A JP 17782486A JP 17782486 A JP17782486 A JP 17782486A JP S6335630 A JPS6335630 A JP S6335630A
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Japan
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surface treatment
composite material
treatment agent
reacting
aramid fibers
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JP17782486A
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English (en)
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Hideaki Tamaya
英明 玉屋
Norio Tsujioka
則夫 辻岡
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Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エポキシ樹脂をマトリックスとする複合材料
に用いられるアラミド系繊維から成る複合材料用基材の
製造法に関する。
〔従来の技術〕
ナラミド系繊維は、引張強度、引張弾性率、耐熱性に優
れ、かつ軽量である。その繊維およびその成形品は複合
材料の基材として優れた特徴をもっていて、航空機、自
動車、カート、スポーツ用品等の分野に用いられている
。また、ノ譬う配向アラミド系繊維は絶縁性があシ、誘
電率も低く、負の熱膨張係数をもつということから電気
回路配線板材料としても期待されている。
一方、複合材料において、基材とマトリ、クス樹脂との
接着性の良否は、両者から成る複合材料の強度、弾性率
、耐疲労性、耐水性等の物性に大きく影響する。従って
、複合材料のこれらの物性を改良するためには、基材と
樹脂との接着性を向上させることがきわめて重要である
しかしながら、アラミド系繊維は、熱硬化性樹脂、特に
不飽和ポリエステル樹脂に対する接着性が悪く、そのた
めマトリックス樹脂としては比較的接着性の良いエポキ
シ樹脂が用いられることが多い。エポキシ樹脂を対象と
し九アラミド系繊維から成る複合材料用基材の表面処理
の技術としては、酸又はアルカリを用いてアラミド系繊
維表面を改質した後(エポキシ樹脂を付与する方法〔イ
ンターナシ、ナル。コンファレンスナインターフェイス
−インターフェイズ・イン・コンポジット。
マテリアルズ、1983年〕、プラズマ表面処理法〔特
開昭55−1393号公報〕、アミン類を用いたプラズ
マ表面処理法〔アメリカン・ケミカル・ソサイアティー
・デバイテッド・ポリマー・ケミストリー、1983,
24(1))、シランカップリング剤を用いた表面処理
法〔特開昭55−80382号公報〕等が挙げられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これら従来の方法ではアミン類を用いな
プラズマ表面処理法を除き、表面処理を施すことによっ
て、複合材料の強度、弾性率、耐水性、耐熱衝撃性、耐
熱サイクル性等の物性を著しく向上するというところま
では至っていない。
また、アミン類を用いた場合は複合材料の強度、耐水性
等の物性を向上することはできるが、表面処理の工程に
おいて使用するアミン化合物の重合による装置の汚染、
アミン化合物による装置の腐食等の問題があり、品質の
安定したものが得られにくいという欠点がある。   
  ゛このようにアラミド系繊維およびその成形品は複
合材料の基材として優れた物性を有している力ζアラミ
ド系繊維が化学的に極めて安定であるということから有
効な表両処理技術がなく、エポキシ樹脂の接着性の曳さ
に依存するところが大きがった。
そこで、本発明者らは、エポキシ樹脂をマトリ、クスと
する複合材料の強度、弾性率、耐水性、耐疲労性、耐熱
衝撃性、耐熱サイクル性等の物性を向上させるために、
アラミド複合材料用基材の製造法について鋭意検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決する念めの手段〕
本発明は、その−面において、アラミド系繊維又はその
成形品をプ:7.eマ表面処理した後に、表面処理剤と
して改質された繊維表面と反応可能な基及びエポキシ樹
脂と反応可能な基の両方を分子内に有する化合物を付与
することを特徴とするアラミド系繊維から成る複合材料
用基材の製造法を提供する。
本発明は、他の一面において、上述のプラズマ表面処理
と表面処理剤付与を行った後に、さらにエポキシ樹脂及
び硬化剤、若しくはそれらの混合物を含む組成物を表面
処理剤として付与することを特徴とするアラミド系繊維
から成る複合材料用基材の製造法を提供する。
本発明は、さらに他の一面において、上述のプラズマ表
面処理と表面処理剤付与を行い、次いで未反応の表面処
理剤を取り除くことを特徴とするアラミド系繊維から成
る複合材料用基材の製造法を提供する。
本発明は、さらに他の一面において、上述のデ:7−e
マ表面処理、表面処理剤付与および未反応表面処理剤の
除去を行った後に、さらにエポキシ樹脂又は硬化剤、若
しくはそれらの混合物を含む組成物を表面処理剤として
付与することを特徴とするアラミド系繊維から成る複合
材料用基材の製造法を提供する。
本発明方法によシ得られる基材は、特に、エポキシ樹脂
をマトリックスとする複合材料で顕著な効果を発揮する
本発明におけるアラミド系繊維としては、例えばt+う
配向芳香族ポリアミド繊維、パ2配向芳香族ポリアミド
ヒドラジド繊維等があり、次の式で表される繰シ返し単
位のうち、1種又は2種以上を有し、且つこれらの繰り
返し単位が全体の少なくとも80重量−以上を占める重
合体、例えばポリ()4ラアミノペンズアミド)、ポリ
(パラアミノベンズヒドラジドテレフタルアミド)、ポ
リ(テレフタル酸ヒドラジド)、ポリ()ぐラフェニレ
ンテレフタルアずド)及びこれらの共重合体から成る繊
維等がある。本発明においては、ポリ(ハラフェニレン
テレフタルアミド)または4す(/#ラアイノペンズア
ミド)を主成分としfl:、繊維が好ましく用いられる
上記繊維の成形品としては、例えば不織布、織布、チ、
ッグドストランド等が挙げられる。成形品は2fi類以
上のアラミド系繊維から構成されていてもよく、また、
アラミド系繊維以外の複合材用補強材、例えば炭素繊維
、プラス繊維、アルミナ繊維等が含まれていてもよい。
しかしながら、軽くて強いというアラミド系繊維の特徴
を活かす−という点で、アラミド系繊維以外の補強材の
含有量は基材重量に対して30%以下であることが好ま
しい。また、電気回路配線板用途にアラミド系繊維以外
の補強材を含む成形品を使用するにあたっては、それら
の絶縁性、n−電車等の電気特性についても考慮する必
要がある。
本発明において、プラズマ表面処理は、基材の表面の清
浄化、エツチングによる表面積の増加および表層部の架
橋もさることながら、次の工程において付与する表面処
理剤と化学的に結合できる表面に改質するために行なう
ものである。7aラズマ処理は公知の方法で行なうこと
ができる。雰囲気ガスとしては、例えば、空気、窒素、
水素、二酸化炭素、アルがン、ヘリウム、アンモニア、
−酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、メチルアミン
等のガス及びそれらの混合ガス等が挙げられる。しかし
ながら、グツズ1表面処理装置の腐食、重合物による汚
染等のメインテナンスの点、7’ 7ズマの安定性の点
および次に行なう表面処理剤との反応性を増すという点
で、雰囲気がスはアルコ1ン、ヘリウム、窒素、空気、
及びそれらの混合ガスを主成分とすることが好ましい、
圧力は通常0.02−5 torr1好ましくは0.0
5−1 torrである。放電電源は安定したプラズマ
状態が得られればよく、高周波電源でも低周波電源でも
よい。放電電力(放′It電圧X電流)は通常10−1
000ワットであるが、アラミド系繊維の物性を損なう
ことなく表面を活性化するという点で、好ましくは10
−300ワ、トである。f2ズマ照射時間はガスの種類
、放電電力、圧力等の条件によって適当に選択する必要
があシ、通常5秒−10分である。グッズマ装置は特に
規定するものではなく、パッチ式でも連続式でもよい。
本発明において、プラズマ表面処理に引き続き、改質さ
れた繊維表面と反応可能な基及びエポキシ樹脂と反応可
能な基の両方を分子内に有する化合物をアラミド系繊維
またはその成形品に付与して反応させる。この結果、繊
維表面と反応可能な基が7″ラズマ面処理によって活性
化された基材と反応するが、エポキシ樹脂と反応可能な
基は未反応のt″!、残るので、複合材料としたときマ
トリックス樹脂と化学結合して、その結果として複合材
料の物性を向上する。
ここで繊維表面と反応可能な基としては、例えばマレイ
ミド基、ビニル基、スチリル基、メタクリヤ基、アリル
基、ア七チレン基等の不飽和基、メルカプト基、アミノ
基、イミダゾール基等の不飽和基と反応できる基等が挙
げられる。基材表面との反応という点では、スチリル基
、メタクリル基、メルカプト基が好ましく、中でも重合
性の少ないメルカプト基が最良でおる。
エポキシ樹脂と反応可能な基としては、例えばアミノ基
、イミダゾール基、エポキシ基、フェノール性水酸基、
酸無水物骨格を有する基等が挙げられる。エポキシ基と
の反応性、反応によって形成される結合の加水分解とい
う点では、アミノ基、イミダゾール基、エポキシ基が好
ましい。このような化合物としては、例えばグリシジル
メタクリレート、5−メルカプト−2−アミノ−1,3
,4)リアゾール、2−メルカグトイミダゾール、2−
メルカゾトエチルアミン、及びそれらの塩等があシ、又
グリシゾルメタクリレートとアンモニアとの反応生成物
、グリシジルメタクリレートとジアミノジフェニ/にメ
タンとの反応生成物、p−ビニルベンシルクロ2イドと
n−ブチルアミンとの反応生成物、p−ビニルベンシル
クロライドとベンシルアミンとの反応生成物等もある。
官能基として繊維表面と反応可能な基を少なくとも1以
上有し、且つエポキシ樹脂と反応可能な基を少なくとも
1以上有する化合物であればこれらの官能基を3種類以
上有していてもよい。複数の化合物を混合して用いても
よく、さらに他のラジカル重合性の化合物、例えばスチ
レン、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、アクリ
ルアミド、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マ
レイミド等を混合して用いてもよい、しかしながら、表
面処理剤と基材とを効果的に結合させるという点で、こ
れらのラジカル重合性化合物の混合比率は50重i−以
下であることが好ましい。
これらの化合物を付与する方法としては、例えば気体状
または水溶液、有機溶剤溶液もしくはエマルジョン溶液
の形態で付与する方法がある。工業的にみて安価で容易
にでき、且つ、処理斑を少なくするという点では、水溶
液が優れる。例えば、2−メルカプトエチルアミン、そ
の塩等の水溶性の表面処理剤が好ましく用いられる。
表面処理剤の付与量は格別限定されないが、基材に基づ
き0.5重量%が好ましく、0.01〜0.3重量%槃
より好ましい。
基材表面と表面処理剤との反応は加熱、紫外線照射、電
子線照射等の常法で行なうことができる。
しかしながら、工業的には溶液を用い九付与が有利でち
ゃ、この場合溶剤の乾燥工程で加熱されるので、この時
に反応させることが好ましい。
本発明では表面処理剤を付与して反応させた後に未反応
の表面処理剤を取り除くことが好ましい。
付与した表面処理剤のすべてが反応して基材表面にグラ
フト化されないので、単に表面に付着しただけのものが
残る。これがグ、F7ト化した表面処理剤とマトリック
ス樹脂との反応を阻害し、基材−樹脂間の接着性を低下
させる。その結果、複合材の機械的物性ではあまり顕著
な効果は見られないが、複合材の熱又は湿熱履歴に対す
る物性、例えば吸湿後の層間接着性、耐熱衝撃性、耐湿
熱サイクル性等の物性を低下させる。このような障害を
防ぐために未反応の表面処理剤を取り除くのである。そ
の方法としては、例えば水、洗剤水溶液、有機溶剤等で
の洗浄(湿式法)、真空乾燥、加熱等での揮発(乾式法
)によって行なうことができる。しかしながら、除去効
率、グラフト部の分解等を考慮すると湿式法の方が好ま
しく、さらには、工業的に容易であるということから、
水又は水溶液を用いることが好ましい。
上述のように表面処理剤の付与・反応を行った基材また
はさらに未反応表面処理剤の除去を行った基材は複合材
料の物性を向上させるものであるが、さらに向上させる
ためには、エポキシ樹脂、硬化剤又はそれらを含む組成
物で表面処理することが好ましい。これは、エポキシ樹
脂と反応可能となった基材表面に化学的に結合した応力
緩和層を形成するために行なうものである。ここで、エ
ポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA−ジグリ
シジルエーテル型工Iキシ樹脂、ノぜラック型又はクレ
ゾール型エポキシ樹脂、4?リエーテル又はぼりエステ
ル変性可とう性エポキシ樹脂、フェニルグリシゾルエー
テル又ホソのオリゴ0マー等が挙げられる。これらのエ
ポキシ樹脂は、単独でも、2種類以上混合して用いても
よい。
さらには複合材の耐熱性、耐水性、機械的物性を損なう
ことなく、応力緩和を有効に行なうために、がム類又は
反応性コ9ム類を、又、それらをエポキシ樹脂と反応さ
せたものを混合して用いてもよい。ゴム類としては、ブ
タジェンゴム、ニトリルがム、スチレンブタジェンゴム
、ツタジエンニトリルゴム、スチレンブタジェンニトリ
ルゴム等が挙げられ、反応性ゴム類としては、これらの
ゴムに、カルゲキシル基、アミノ基等を変性し九ものが
挙げられる。
応力緩和層の耐熱性及びマトリ、クス樹脂との反応性を
高める丸めに、硬化剤を混合して用いることが好ましい
、硬化剤としては、例えばトリエチレンテトラミン、ジ
グロピレンゾアミン、N−アミノエチルピペラジン、4
.9−ジオキサドデカン−1,12−シアミン、4.7
−シオキサドデカンー1゜10−ジアミン、4,7.1
0−)リオキサトリデカン−1゜13−−/アミン等の
脂肪族アミン類、ジアミノジフェニルメタン、・ノアミ
ノノフェニルスルホン、メタフェニレンシアミン等の芳
香族アミン類、ジシアンノアミド、ジシアンヒドラジド
、BP、−モノエチルアミン錯体、BF’、−ピペラ・
シン等の潜在性硬化剤、2−メチルイミダゾール、2−
フェニルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール、イミダゾール及びそれらの塩等のイミダゾール
系化合物、無水フタル酸、無水ビロメリ、ト酸、無水メ
チルナシツク酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の酸無水
物等が挙げられる。これらの硬化剤は使用するエポキシ
樹脂の種類及びマトリックスの樹脂系によって適当に選
択して用いることができる。耐水性の要求される分野で
は、加水分解性の点で、酸無水物以外の硬化物を用いる
ことが好ましい。
これらの混合物からなる組成物を付与するには、水系エ
マルジョン溶液又は有機溶剤溶液を用いる方法、ミスト
状態で付与する方法等がある。しかしながら、均一に、
薄く、しかも乳化剤等の添加物による汚染を少なくする
ためには、有機溶剤溶液を用いる方法が好ましい。又、
工業的にみて安価で容易にできるという点では水溶液で
の付与が優れるので、マトリックス樹脂と反応して可と
り性をもたせることができる水溶性の硬化剤をエポキシ
樹脂と混合することなく単独で又は混合して水溶液の形
態で付与することも有効である。このような硬化剤とし
ては、例えば、4,9−ジオキサドデカン−1,12−
シアぐン、4,7−シオキサドデカンー1.10−ジア
ミン、4,7.10−)リオクサトリデカンー1,13
−ジアミン等の両末端にアミノ基を有するポリアル中レ
ンゲリコール等が挙げられる。これらの硬化剤はマ)I
Jフックス脂と反応して効果的な応力緩和層を形成する
ことができる。これら組成物の付与量は通常基材に対し
て0.01−5重量%である。応力緩和効果、組成物に
よる基材へのマトリックス樹脂の含浸性の低下を少なく
するという点で、その付与量は0.1−2重f%である
ことが好ましい。
本発明によって製造される基材は、複合材料とする際に
プリプレグ化及び硬化工程において加熱されることが多
く、その場合、応力緩和層処理において、これらの表面
処理剤は単に付着し九状態で付与されていてもよい。し
かしながら、表面処理の工程で加熱して結合させておく
ことが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明方法により製造される複合材料用基材は、工4キ
シ樹脂をマトリックスとする複合材料の用途で、下記の
点で優れている。
(1)基材とエポキシ樹脂マトリックス間を化学的に結
合するので、複合材としての機械的物性、具体的には曲
は強度、弾性率、耐水性、耐熱ナイクル性、耐熱衝撃性
、耐環境性等を向上することができる。
(2)エポキシ樹脂、硬化剤等を含む組成物で処理する
ことによって、粘り強い接着が得られるので、複合材の
耐疲労性、耐衝撃性、強度、耐熱衝撃性等の物性をよシ
高めることができる。
(3)近年、補強材の複合化、例えばアラミド系繊維と
ガラス繊維、アラミド系繊維と炭素繊維等が研究されて
いるが、本発明では、基材表面の活性化をプラズマ表面
処理で行なうので、アラミド系繊維以外の基材も同時に
活性化することができる。
そのために1炭素繊維、ガラス繊維等とアラミド系繊維
との交織織物等の基材の表面処理としても有効である。
(4)アラミ・ド系繊維の絶縁性、低い誘電率、負の熱
膨張係数等を生かし±プリント電気回路配線板用途にお
いて、欠点である吸湿後の熱衝撃による層間剥離に対す
る耐性(ハンダ耐熱性)を向上する。特に、この効果は
本発明方法において未反応表面処理剤の除去を行った場
合に顕著である。
本発明方法によシ製造される複合材料用基材は、例えば
、スポーツ用具、レジャー用具、各種器凡部品等を始め
、軽くて強度、弾性、耐熱性、耐疲労性等に優れた特性
を要求される航空機、宇宙産業分野、自動車、船舶等に
用いる複合材料において効果がある。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例について具体的に説明する。
実施例1 ケプラー49から成るクロス(品番352.クラ−クシ
、ニーペル社製)の精練布を、0.05+m度のアルゴ
ンガス雰囲気下、5kHzの周波数、100Wの放″!
i!力で、プラズマ表面処理を5分間行なした。その後
、1%のAER330(旭化成工業社製エポヤシ樹脂)
と0.03%の2部4MZ(四国化成社製イミダゾール
化合物)を含むアセトン溶液に浸漬して、ゴムロールで
絞fi、120℃の熱風乾燥機で10分間乾燥し九。
得られたケプラークロスを、100部のエピコ−)60
4(シェル化学社製エポヤ7樹脂)、40部の4,4′
−シアミノシフ′エニルスルホン、1部の三フフ化ホウ
素モノエチルアずン錯体、50部のメチルエチルケトン
から成る溶液に浸漬し、0.6■巾のマングルを通して
、140℃の熱風乾燥機で10分間乾燥してプリプレグ
を作成した。得られたプ、リプレグを4枚積層して、熱
プレス機を用いて、180℃、10kg/−で2時間硬
化して複合材料を作成した。
このようにして得られた複合材料(樹脂含有率50チ)
より、長さ50111%巾13m、厚み1鴫のテストピ
ースを作成して、オートゲ2フを用いて、スパン間距離
16m、 クロスヘツドスピードlOwV/分の条件で
曲げ試験を行なった。又、耐水性の試験として、テスト
ピースを120℃の水蒸気中に50時間ばくろしたもの
(PC−50hr)についても同様に曲げ試験を行なっ
た。その試験結果を第1表に示す。
以下余白 なお、第1表に示す表面処理を省略したこと以外は実施
例1と同じ方法で作成した複合材料の曲げ強度は、常態
で43.6 kf7mm’、PC−50hrで31、5
 y7=2であった。
これよシ、本発明において、グ、7ズマ表面処理後に第
1表に示すような表面処理をすることが効果的であるこ
とがわかる。
実施例2 ケブラー49クロス(品番352)の精練布を、第2表
に示すゾ2ズマ表面処理条件で処理した後に、1011
/lのグリシジルメタクリレートのメチルエチルケトン
(MEK )溶液に浸漬してゴムロールで紋!+、10
0℃の熱風乾燥機で20分間乾燥した。
その後、1−のエピコー)828 (シェル化学社展工
Iキシ樹脂)と0.05102 P 4MZ (四国化
成社製イミダゾール化合物)を含むMEK溶液に浸漬し
、tムロールで絞シ、140℃の熱風乾燥機で10分間
乾燥した。
得られたケラ2−クロスを用いて実施例1と同様に複合
材料を成形して曲げ試験を行なった。その結果を第2表
に示す。
プラズマ表面処理を省略したこと以外は実施例2と同じ
方法で作成した複合材料の曲げ強度は、常態で45.1
 kg7wm2、PC−50hrで31.5 kg7a
s2番 であった。
これよシ、本発明において、プラズマ表面処理をするこ
とが効果的であることがわかる。
以下金白 実施例3 ケプラー49クロス(品番352)の精練布を0.1醪
H,fのアルゴン雰囲気下、5kHzの周波数、SOW
の放電電力で、7’ 7ズマ表面処理tl−5分間行す
い、51/lのグリシジルメタクリレ−トノMllrK
溶液に浸漬して、プ0ムロールで絞j)、120℃の熱
風乾燥機で10分間乾燥した。その後第3表に示すエポ
キシ樹脂と硬化剤とを含む溶液に浸漬して、ゴムロール
で絞シ、120℃の熱風乾燥機で10分間乾燥し九。
得られ九ケプ2−クロスを用いて、実施例1と同様にし
て複合材料を成形して、曲げ試験を行なった。その結果
を第3表に示す。
第3表に示す表面処理を省略し九こと以外は実施例3と
同じ方法で作成し九複合材料の曲げ強度は、常態で43
.2 kll/ws 、P C−50hrで33.1に
9/s+2であった。
これより、本発明において、第3表に示すような表面処
理をすることが効果的であることがわかる。
実施例4 ケプラー49クロス(品番352)の精練布を、0、1
 rasHIのアルゴン雰囲気下、5kHzの周波数で
、5分間、プラズマ表面処理を行ない、3p/lのメル
カグトエチルアミン塩酸塩の水溶液に浸漬してゴムロー
ルで絞j0.110℃の熱風乾燥機で10分間乾燥した
。その後、1%のエピコート828(シェル化学社製工
Iキシ樹脂)とo、ossの2P4MZ(四国化成社製
イミダゾール化合物)を含むMEK溶液に浸漬し、コ9
ムロールで絞り、140℃の熱風乾燥機で10分間乾燥
した。
得られたケプラークロスを用いて実施例1と同様に複合
材料を成形して曲げ試験を行なった。その結果、複合材
料の曲げ強度は、常態で45.8勢−。
PC−50hrで36.5kSF、−で6りた。
プラズマ表面処理を省略したこと以外は実施例4と同じ
方法で作成した複合材料の曲げ強度は、常態で45.0
klF/m+ 、PC−50hrで34.2 kW/m
2であった。
比較例 ケプラー49クロス(品番352)の精練布、及びエポ
キシ樹脂複合材料用として市販されている処理(処理名
C8−815、クラークシュニーペル社製)について、
実施例1と同様にして複合材料を成形して曲げ試験を行
なった。
その結果、精練布で作成したものの曲げ強度は、常態で
44.5 kg7m 、 P C−50hrで29.1
 klF/s+2であシ、又C8−815処理品は常態
で45.612、PC−50hrで29.8 kg/m
  であった。
以下、本発明を実施例について具体的に説明する。
実施例5 ケプラー49から成るクロス(品番352.・クラーク
シュニーベル社製)の精練布を、Q、05m1すのアル
コ9ンガス雰囲気下、5kHzの周波数、100Wの放
電電力で、プラズマ表面処理を5分間行ない、311/
lのメルカグトエチルアミン塩酸塩の水溶液に浸漬して
ゴムロールで絞、!11.120℃の熱風乾燥機で10
分間乾燥した。次いで、室温の水で15分間流水洗した
。きらに、第4表に示す表面処理液に浸漬してがムロー
ルで絞p、120℃の熱風乾燥機で1部分間乾燥した〇 得られ九ケプラークロスを、100部のエピコー)60
4(シェル化学社製エポキシ樹脂)、40部の4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン、1部の三ツ、化ホウ素
モノエチルアミン錯体、50部のメチルエチルケトンか
ら成る溶液に浸漬し、0.6部巾のマングルを通して、
140℃の熱風乾燥機で10分間乾燥してブリグレグを
作成した。得られ九プリゾレグを4枚積層して、熱プレ
ス機を用いて、180℃、10kl?^で2時間硬化し
て複合材料を作成した。
このようにして得られた複合材料よシ、長さ50簡、巾
13鴫、厚み1〜1.3鴎のテストピースを作成して、
オートグラフを用いて、ス・ヤン間距離16鴎、クロス
ヘツドスピード10m/分の条件で曲げ試験を行なっ九
。又、耐水性の試験として、圧力漆器を用いて、120
℃の水蒸気中に100時間暴露したもの(PC−100
hr)、及び耐熱サイクル試験として、ドライアイス−
メタノール液浸i(1分間)−125℃のエチレングリ
コール液浸漬(1分間)というサイクルを50回行なっ
九もの(熱サイクル−50回)についても同様に曲げ試
験と行なった。その試験結果を第5表に示す。なお、比
較例は精練布での結果を示している。
以下余白 実施例6 ケプラー49クロス(品番352)の精練布を、0、1
 wmHj’のアルノ下界囲気下、5 kHzの周波数
、50Wの放電電力で、プラズマ表面処理t−5分間行
ない、第6表に示す表面処理液に浸漬して、ゴムロール
で絞、9.120℃の熱風乾燥機で10分間乾燥した。
次に、アセトンを用いて室温で洗浄し、100℃の熱風
乾燥機で10分間乾燥した。
以下余白 得られ九りツラークロスを用いて、実施例5の  −条
件で複合材料を成形して、常態及び120℃の  タ水
蒸気中に100 hr暴露し九もの(p c −100
hr )  イについて曲げ試験を行なった。その結果
を第6表  −に示す◇尚1比較例は精練布での結果を
示してい  −る。                
        4実施例7            
        (ケプラー49クロス(品番351.
クラ−クシ  7為ニ一ペル社製)の精練布を、0゜1
 mHllのアル−/  士ンガス雰囲気下、5kHz
の周波数、100Wの放  喝電電力で、プラズマ表面
処理を3分間行ない、3211/lのメルカプトエチル
アミン塩酸塩の水溶液に浸漬してゴムロールで絞シ、1
20℃の熱風乾燥機で10分間乾燥しな。次いで、室温
の水で15分間流水洗した。
得られたケプラークロスに、100部のAER711−
EK80(旭化成社製工4キシ樹脂)、9.3部のN、
N’−ジメチルホルムア?P、9.3部のメチルセロツ
ル!、2.0部のジシアンノアミド、0.17部のN、
N’−ツメチルベンジルアミンから成るエポヤシ樹脂フ
ェスを含浸させて、125℃の熱凰乾東機で17分間乾
燥してグリプレグを作成し次。
尋られたグリプレグを8枚と、その両表面層に厚苫0.
35μmの銅箔を重ねて、175℃、30kg/c1n
2C1時間プレス硬化して、厚さ約11の銅張積層反を
得た。さらに、銅箔をエッチアウトして水洗&、120
℃で2時間乾燥して試験用積層板としt、この積層板を
用いて、ハンダ耐熱性、電気特生を測定した。その結果
を第7表に示す。尚、比交例として下記の表面処理につ
いても併記してい5゜ 比較例1:精練布 比較例2:プラズマ表面処理だけしたもの比較例3:2
−メルカプトエチルアミン塩酸塩 ・処理だけしたもの

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アラミド系繊維又はその成形品をプラズマ表面処理
    した後に、表面処理剤として改質された繊維表面と反応
    可能な基及びエポキシ樹脂と反応可能な基の両方を分子
    内に有する化合物を付与して反応させることを特徴とす
    るアラミド系繊維から成る複合材料用基材の製造法。 2、水溶性の表面処理剤を用いて、水溶液の形態で付与
    する特許請求の範囲第1項記載の複合材料用基材の製造
    法。 3、表面処理剤において、改質された繊維表面と反応可
    能な基がメルカプト基である特許請求の範囲第1項記載
    の複合材料用基材の製造法。 4、表面処理剤が、2−メルカプトエチルアミン、その
    塩又はそれらの混合物を含む特許請求の範囲第2項記載
    の複合材料用基材の製造法。 5、アラミド系繊維又はその成形品をプラズマ表面処理
    した後に、表面処理剤として改質された繊維表面と反応
    可能な基及びエポキシ樹脂と反応可能な基の両方を分子
    内に有する化合物を付与して反応させ、次いでエポキシ
    樹脂及び硬化剤、若しくはそれらの混合物を含む組成物
    を表面処理剤として付与することを特徴とするアラミド
    系繊維から成る複合材料用基材の製造法。 6、アラミド系繊維又はその成形品をプラズマ表面処理
    した後に、表面処理剤として改質された繊維表面と反応
    可能な基及びエポキシ樹脂と反応可能な基の両方を分子
    内に有する化合物を付与して反応させ、次いで未反応の
    表面処理剤を取り除くことを特徴とするアラミド系繊維
    から成る複合材料用基材の製造法。 7、水溶性の表面処理剤を用いて、水溶液の形態で付与
    して反応させた後に、水洗によって未反応の表面処理剤
    を取り除く特許請求の範囲第6項記載の複合材料用基材
    の製造法。8、表面処理剤において、改質された繊維表
    面と反応可能な基がメルカプト基である特許請求の範囲
    第6項記載の複合材料用基材の製造法。 9、表面処理剤が、2−メルカプトエチルアミン、その
    塩又はそれらの混合物を含む特許請求の範囲第7項記載
    の複合材料用基材の製造法。 10、アラミド系繊維又はその成形品をプラズマ表面処
    理した後に、表面処理剤として改質された繊維表面と反
    応可能な基及びエポキシ樹脂と反応可能な基の両方を分
    子内に有する化合物を付与して反応させ、次いで未反応
    の表面処理剤を取り除いた後に、さらにエポキシ樹脂又
    は硬化剤、若しくはそれらの混合物を含む組成物を表面
    処理剤として付与することを特徴とするアラミド系繊維
    から成る複合材料用基材の製造法。
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