JPH03249274A - ガラス繊維基材およびこのガラス繊維基材を強化材とするガラス繊維強化樹脂積層板 - Google Patents

ガラス繊維基材およびこのガラス繊維基材を強化材とするガラス繊維強化樹脂積層板

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JPH03249274A
JPH03249274A JP2048659A JP4865990A JPH03249274A JP H03249274 A JPH03249274 A JP H03249274A JP 2048659 A JP2048659 A JP 2048659A JP 4865990 A JP4865990 A JP 4865990A JP H03249274 A JPH03249274 A JP H03249274A
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JP
Japan
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glass fiber
coupling agent
base material
silane coupling
fiber base
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JP2048659A
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English (en)
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Sukeji Murakoshi
村越 資治
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Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03249274A publication Critical patent/JPH03249274A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ガラス繊維基材およびこのガラス繊維基材を
強化材とするガラス繊維強化樹脂積層板に係り、特に、
プリント配線基板等の製造に用いられるガラス繊維強化
樹脂積層板のように、耐熱性が要求されるガラス繊維強
化樹脂積層板の強化材として好適なガラス繊維基材およ
びこのガラス繊維基材を強化材とするガラス繊維強化樹
脂積層板に関する。
[従来の技術] ガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板等のガラス繊維強化
樹脂積層板の製造は、一般に、ガラス繊維基材にエポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、得られた樹脂
含浸ガラス繊維基材(以下、プリプレグという)を複数
枚積層してなる積層物を所望形状にプレス成形すること
により行われる。
このとき、ガラス繊維基材と樹脂との間の結合強度を向
上させることを目的として、あらかじめガラス繊維基材
をシランカップリング剤で表面処理する方法が採られて
いる。このシランカップリング剤の使用は、シランカッ
プリング剤が、ガラス基材と結合し得る分子構造を有し
、さらに樹脂と化学結合し得る分子構造をも有している
からである。
ところで近年、エレクトロニクス業界における急速な技
術進歩に伴いその関連材料に対して種々の要求がなされ
ており、プリント配線基板の分野においても耐熱性の向
上が強く望まれている。すなわち、プリント配線基板を
製造する過程においては、ガラス繊維強化樹脂積層板に
ウェーブソルダー、ソルダーコーター、リフロソルダー
等の240〜260℃でのハンダ処理等の高温処理を施
すことが必要であり、この高温処理に起因する不良品の
発生を抑制することが望まれている。
また、ガラス繊維基材の製造からガラス繊維強化樹脂積
層板を製造するまでの間におけるガラス繊維基材の経時
変化に起因する不良品の発生を抑制することが望まれて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、シランカップリング剤により表面処理を
施したガラス繊維基材を用いた従来のガラス繊維強化樹
脂積層板では、240〜260℃のハンダ処理を施した
場合に、積層板内部での層間剥離(デラミネーション、
ブリスタリング)が十分に抑制されないという問題があ
った。
また、シランカップリング剤により表面処理を施した従
来のガラス繊維基材の貯蔵安定性は実用上十分であると
はいい難く、高温多湿の環境下で長期間貯蔵したカラス
繊維基材を用いたガラス繊維強化樹脂積層板では、貯蔵
期間中のカラス繊維基材(シランカップリング剤)の経
時変化により、得られるガラス繊維強化樹脂積層板の耐
熱性が劣化するという問題があった。
したがって本発明の第1の目的は、耐熱性に優れ、24
0〜260℃のハンダ処理を施した場合でもデラミネー
ション、ブリスタリング等が抑制されるガラス繊維強化
樹脂積層板を得ることか可能であり、また貯蔵安定性に
も優れたガラス繊維基材を提供することにある。
また本発明の第2の目的は、上記ガラス繊維基材を強化
材として、耐熱性に優れ、デラミネーション、ブリスタ
リング等が抑制されるガラス繊維強化樹脂積層板を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するためになされたものであ
り、本発明のガラス繊維基材は、シランカップリング剤
と、このシランカップリング剤に対して0.1〜5倍モ
ルの重合禁止剤とで処理されたガラス繊維からなること
を特徴とするものである。
また本発明のガラス繊維強化樹脂積層板は、上述のガラ
ス繊維基材を強化材とすることを特徴とするものである
以下、本発明の詳細な説明する。
まず、本発明のガラス繊維基材について説明すると、こ
のガラス繊維基材は、前述のように、シランカップリン
グ剤と、このシランカップリング剤に対して0.1〜5
倍モルの重合禁止剤とで処理されたガラス繊維からなる
上記シランカップリング剤と重合禁止剤とて処理される
ガラス繊維としては、ガラス繊維強化樹脂積層板の強化
材として従来より使用されているEガラス、Tガラス、
Dガラス等のガラス繊維を用いることができる。このと
きのガラス繊維は、ガラス長繊維であってもガラス短繊
維であってもよい。さらには、ガラス長繊維束、あるい
はガラス繊維織布、ガラス繊維不織布等のシート状加工
物であってもよい。
シランカップリング剤による上記ガラス繊維(以下、ガ
ラス繊維基材用材料という)の処理は、1種または2種
以上のシランカップリング剤を含有する水溶液、または
アルコール類、ケトン類、グリコールエーテル類、ジメ
チルホルムアミド等の有機溶媒の溶液、あるいは水とこ
れら有機溶媒との混合溶媒の溶液を、ガラス繊維基材用
材料に付着させた後、乾燥させることにより行うことが
できる。このときのシランカップリング剤の濃度は、0
.01〜5重量%であることが好ましい。
またこのとき、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、蟻酸、燐酸、
プロピオン酸等の酸を用いてシランカップリング剤の溶
液を意図的に酸性溶液としてもよい。
シランカップリング剤としては、従来公知のものが適宜
使用できる。代表的なものとしては、例えば、ビニルト
リクロロシラン、ビニルトリス(2−メトキシ)シラン
、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N
−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン・塩酸塩、N−フェニル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等
を挙げることができる。
シランカップリング剤の溶液をガラス繊維基材用材料に
付着させるにあたっては、浸漬法、スプレー法等を適用
することかでき、ガラス繊維基材用材料に対するシラン
カップリング剤の乾燥後の付着量(固形分基準)は0.
001〜0.4重量%、好ましくは0.01〜0.2重
量%の範囲であることか望ましい。
ガラス繊維基材用材料であるシート状加工物の浸漬法に
よる処理は、例えば、シート状加工物を室温に近い温度
でシランカップリング剤の溶液に数秒間浸漬した後、マ
ングルにより30重量%ピックアップとなるよう絞液し
、続いて100〜180℃で数秒間乾燥キユアリングす
ること等により行うことができる。
また本発明のガラス繊維基材は、シランカップリング剤
に対して0.1〜5倍モルの重合禁止剤により処理され
ている。
重合禁止剤によるガラス繊維の処理は、前述したシラン
カップリング剤によるガラス繊維の処理と同様に、浸漬
法、スプレー法等により行うことができる。
このとき用いる重合禁止剤としては、従来公知のものが
適宜使用できる。代表的なものとしては、例えば、トリ
ーp−ニトロフェニルメタン、ジフェニルピクリルヒド
ラジン、ジ−p−フルオルフェニルアミン、p−ベンゾ
キノン、クロルアニル、アンスラキノン、フエナンスロ
キノン、p−第3級ブチルカテコール、ヒドロキノン、
カテコール、m−ジニトロベンゼン、2,4−ジニトロ
トルエン、2.4−ジニトロフェノール、ピクリン酸、
ニトロソベンゼン、ニトロソ−β−ナフトール、メチル
アニリン、p−フェニレンジアミン、N。
N′−テトラエチル−p−フェニレンジアミン、テトラ
アルキルチウラムジスルフィド、ジチオベンゾイルジス
ルフィド、p、p’  −ジトリルトリスルフィド、p
、p’  −ジトリルテトラスルフィド、塩化第2鉄、
3塩化チタン、塩化第2銅等を挙げることができる。
重合禁止剤の量(固形分基準)は、ガラス繊維基材用材
料に対するシランカップリング剤の乾燥後の付着量(固
形分基準)の0.1〜5倍モル、好ましくは1〜3倍モ
ルとする。
重合禁止剤の量を、ガラス繊維基材用材料に対するシラ
ンカップリング剤の乾燥後の付着量(固形分基準)の0
.1倍モル以上とする理由は、0゜1倍モル未満では、
プリプレグを得る際の熱処理により、シランカップリン
グ剤中のビニル基(2重結合)あるいは官能基が、ビニ
ル基(2重結合)間や官能基間で反応を開始してしまい
、ガラス繊維強化樹脂積層板を得る際の成形加工時に樹
脂と反応すべきビニル基(2重結合)あるいは官能基が
少なくなってしまうため、耐熱性に優れたガラス繊維強
化樹脂積層板を得ることができないからである。また、
重合禁止剤の量を、ガラス繊維基材用材料に対するシラ
ンカップリング剤の乾燥後の付着量(固形分基準)の5
倍モル以下とする理由は、5倍モルを越えると、ガラス
繊維強化樹脂積層板を得る際の成形加工時に、シランカ
ップリング剤中のビニル基(2重結合)あるいは官能基
と樹脂との反応性が低下するため、耐熱性に優れたガラ
ス繊維強化樹脂積層板を得ることができないからである
以上説明したシランカップリング剤による処理および重
合禁止剤による処理は、いずれを先に行ってもよい。さ
らに、シランカップリング剤と重合禁止剤とを含む溶液
を調製し、この溶液をガラス繊維基材用材料に付着させ
た後、乾燥させることにより行ってもよい。
このようなシランカップリング剤および重合禁止剤によ
る処理を、ガラス繊維基材用材料となるガラス長繊維、
ガラス短繊維またはガラス長繊維束に施した場合は、処
理後の上記材料を常法によりシート状に加工することに
より、本発明のガラス繊維基材を得ることができる。ま
た、シランカップリング剤および重合禁止剤による処理
を、ガラス繊維基材用材料となるガラス繊維織布、ガラ
ス繊維不織布等のシート状加工物に施した場合は、処理
後のシート状加工物をもって本発明のガラス繊維基材と
することができる。
次に、本発明のガラス繊維強化樹脂積層板について説明
すると、このガラス繊維強化樹脂積層板は、前述した本
発明のガラス繊維基材を強化材とするものである。
本発明のガラス繊維強化樹脂積層板を得るにあたっては
、まず、浸漬法、スプレー法等の常法により、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂を、
前述した本発明のガラス繊維基材に含浸させた後、半乾
燥固化させてプリプレグを得る。この後、このプリプレ
グを所望枚数積層し、プレス法、コンプレッションモー
ルディング法等の常法により所望形状に成形することに
より、本発明のガラス繊維強化樹脂積層板を得ることが
できる。
プリント配線基板等の製造に多用されるガラス繊維強化
エポキシ樹脂積層板は、例えば、本発明のガラス繊維基
材にエポキシ樹脂フェスを含浸させた後、半乾燥固化さ
せてプリプレグとし、このプリプレグを複数枚積層して
なる積層物をプレス成形することにより得ることができ
る。
このとき用いられるエポキシ樹脂としては、下記のもの
を挙げることができる。
φビスフェノールAのジグリシジルエーテル拳ビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテル・ビスフェノールFの
ジグリシジルエーテル・臭素化エポキシ樹脂 ・ノボラック樹脂のポリグリシジルエーテル前記エポキ
シ樹脂には、通常、硬化剤(促進剤)が併用され、これ
らの硬化剤(促進剤)としては、下記に示すアミン系、
酸無水物系、エポキシ系等の硬化剤(促進剤)を挙げる
ことかできる。
a9 アミン系 ・ジエチレントリアミン ・トリエチレンテトラミン ・ジエチルアミノプロピルアミン 一テトラエチレンペンタミン ・脂肪族ポリエーテルトリアミン ・ジシアンジアミド ・4,4′ −メチレンジアニリン(MDA)・m−フ
ェニレンジアミン(MPDA)・4,4′ −ジアミノ
ジフェニルスルフォン・2.6−ジアミツピリジン(D
AP)・33.3%MPDA−33.3%MDA−33
.3%イソプロピルMPDA ・40%MDA−60%ジエチルMDA・40%MPD
A−60%MDA ・アミノポリアミド ・2−エチル−4−メチルイミダゾール・2,4.6−
トリス(ジメチルアミノエチル)フェノール 等 す、酸無水物系 ・フタル酸無水物 ・ヘキサヒドロフタル酸無水物 ・ナディクメチルアンハイドライド ・ドデシルコハク酸無水物 ・クロレンディクアンハイドライド ・トリメリド酸無水物 ・マレイン酸無水物 ・コハク酸無水物 ・メチルテトラヒドロフタル酸無水物 ・3. 3’ 、  4. 4’  −ベンゾフェノン
−テトラカルボン酸二無水物 等 C,エポキシ系 ・ブチルグリシジルエーテル ・ヘプチルグリシジルエーテル 寺オクチルグリシジルエーテル ・アリルグリシジルエーテル ・p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル・フェニ
ルグリシジルエーテル ・タレジルグリシジルエーテル 等 なお本発明のガラス繊維強化樹脂積層板は、主表面の少
なくとも一方に、銅、金、銀等からなる導電性金属層を
有していてもよい。このような導電性金属層は、プレス
法等の常法により形成することができる。導電性金属層
を有するガラス繊維強化樹脂積層板は、プリント配線基
板等の材料として好適である。また本発明のガラス繊維
強化樹脂積層板は、内層回路を備えたものであってもよ
い。
[作 用] 本発明のガラス繊維基材は、シランカップリング剤と、
このシランカップリング剤に対して0゜1〜5倍モルの
重合禁止剤とで処理さたカラス繊維からなるため、この
ガラス繊維基材を用いてプリプレグを製造する際には、
ガラス繊維と樹脂との界面に重合禁止剤が存在する。
したがって、プリプレグを得る際の熱処理時にシランカ
ップリング剤中のビニル基(2重結合)あるいは官能基
がビニル基(2重結合)間あるいは官能基間で反応を開
始することが抑制されて、ガラス繊維強化樹脂積層板を
得る際の成形加工時にシランカップリング剤中のビニル
基(2重結合)あるいは官能基が樹脂と十分に反応する
ため、耐熱性に優れたガラス繊維強化樹脂積層板を得る
ことかできる。
また同様の理由により、本発明のガラス繊維基材を長期
間貯蔵した場合でも、貯蔵期間中の光環境や熱環境に起
因するシランカップリンタ剤の経時変化、すなわち樹脂
との反応性の低下が抑制されるため、本発明のガラス繊
維基材は貯蔵安定性にも優れている。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。なお以下の文
章中の%および部は、特記しない限り重量%および重量
部をそれぞれ意味する。
実施例1 (1)ガラス繊維基材の製造 シランカップリング剤としてN−β−(N−ビニルベン
ジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン・塩酸塩(商品名・526032、東し・ダウコ
ーニング・シリコーン■製)を用い、このシランカップ
リング剤を0.5%、酢酸を3.0%含有する水溶液を
得た後、この水溶液に若干のメタノールを加えて、シラ
ンカップリング剤を含有する酸性溶液を調製した。さら
に、この酸性溶液に、重合禁止剤として上記シランカッ
プリング剤の2倍モルのヒドロキノンを溶解させて、シ
ランカップリング剤と重合禁止剤とを含有する処理液を
調製した。
次に、ガラス繊維基材用材料として熱処理脱脂したガラ
ス繊維織物(商品名・WEA−18W、日東紡績■製)
を用い、このガラス繊維基材用材料を上記処理液に浸漬
し、マングルを用いてピックアップ30%となるように
絞液した後、110°Cで加熱乾燥して、シランカップ
リング剤と重合禁止剤とて処理されたガラス繊維からな
るガラス繊維基材を得た。
このガラス繊維基材におけるシランカップリング剤の乾
燥後の付着量(固形分基準)は0.1%であった。また
重合禁止剤の乾燥後の付着量(固形分基準)は、ガラス
繊維基材材料であるガラス繊維織物に対して0.05%
であり、シランカップリング剤の乾燥後の付着量の1.
7倍モルであった。
(2)ガラス繊維強化樹脂積層板の製造本実施例1(1
)で得られたガラス繊維基材を強化材とし、このガラス
繊維基材を下記組成のエポキシ樹脂ワニス(G−10処
方)中に浸漬した後、予備乾燥後の樹脂量(プリプレグ
の樹脂量)が43%となるように所定間隔で対向配置し
た2枚のブレードにより絞液し、続いて130℃で10
分間予備乾燥することによりプリプレグを得た。
[エポキシ樹脂ワニスの組成コ ・エピコート1001 (商品名、油化シェルエポキシ
■製)   ・・・・・・・・ 100部・エピコート
154(商品名、油化シェルエポキシ■製)    ・
・・・・・・・・  20部・ジシアンジアミド  ・
・・・・・・・・   4部・ベンジルジメチルアミン
 ・・・ 0. 2部・ジメチルホルムアミド ・・・
・・・  30部次いで、このプリプレグを8枚積層し
て積層物を得、積層物の上部表面および下部表面に銅箔
を重ね合せて、圧力50kg/c♂、温度180℃の条
件で2時間成形して、両生表面に銅層を有し、実施例1
(1)で得られたガラス繊維基材を強化材とするガラス
繊維強化エポキシ樹脂積層板(樹脂量は40%)を得た
実施例2 (1)ガラス繊維基材の製造 ヒドロキノンの量をシランカップリング剤の0゜5倍モ
ルとした処理液を用いた以外は実施例1(1)と同様に
して、シランカップリング剤と重合禁止剤とで処理され
たガラス繊維からなるガラス繊維基材を得た。
このガラス繊維基材におけるシランカップリング剤の乾
燥後の付着量(固形分基準)は0.1%であった。また
重合禁止剤の乾燥後の付着量(固形分基準)は、ガラス
繊維基材材料であるガラス繊維織物に対して0.02%
であり、シランカップリング剤の乾燥後の付着量の0,
6倍モルてあ(2)ガラス繊維強化樹脂積層板の製造本
実施例2(1)で得られたガラス繊維基材を強化材とし
た以外は実施例1(2)と同様にして、両生表面に銅層
を有するガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板(樹脂量は
40%)を得た。
・実施例3 (1)ガラス繊維基材の製造 ヒドロキノンの量をシランカップリング剤の5倍モルと
した処理液を用いた以外は実施例1(1)と同様にして
、シランカップリング剤と重合禁止剤とで処理されたガ
ラス繊維からなるガラス繊維基材を得た。
このガラス繊維基材におけるシランカップリング剤の付
着量(固形分基準)は0.1%であった。
また重合禁止剤の乾燥後の付着量(固形分基準)は、カ
ラス繊維基材材料であるガラス繊維織物に対して0.1
4%であり、シランカップリング剤の乾燥後の付着量の
4.8倍モルであった。
(2)ガラス繊維強化樹脂積層板の製造本実施例3(1
)で得られたガラス繊維基材を強化材とした以外は実施
例1 (2)と同様にして、両生表面に銅層を有するガ
ラス繊維強化エポキシ樹脂積層板(樹脂量は40%)を
得た。
実施例4 (1)カラス繊維基材の製造 シランカップリング剤として、実施例1〜3で用いたN
−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシンラン・塩酸塩に代えてγ−グ
リシドキシプロビルトリメトキシシラン(商品名:A−
187、日本ユニカー鰭製)を用い、酢酸の量を0.5
%にし、メタノールを用いずにシランカップリング剤と
重合禁止剤とを含有する処理液を調製し、この処理液を
用いた以外は実施例1(1)と同様にして、シランカッ
プリング剤と重合禁止剤とて処理されたガラス繊維から
なるガラス繊維基材を得た。
このガラス繊維基材におけるシランカップリング剤の乾
燥後の付着量(固形分基準)は0.1%であった。また
重合禁止剤の乾燥後の付着量(固形分基準)は、ガラス
繊維基材材料であるガラス繊維織物に対して0.05%
であり、シランカップリング剤の乾燥後の付着量の1.
1倍モルであった。
(2)ガラス繊維強化樹脂積層板の製造本実施例4(1
)で得られたガラス繊維基材を強化材とした以外は実施
例1(2)と同様にして、両生表面に銅層を有するガラ
ス繊維強化エポキシ樹脂積層板(樹脂量は40%)を得
た。
比較例1 (1)ガラス繊維基材の製造 重合禁止剤であるヒドロキノンを用いずに、シランカッ
プリング剤のみを含有した処理液を調製し、この処理液
を用いた以外は実施例1(1)と同様にして、シランカ
ップリング剤のみで処理されたガラス繊維からなるガラ
ス繊維基材を得た。
(2)ガラス繊維強化樹脂積層板の製造本比較例1(1
)で得られたカラス繊維基材を強化材とした以外は実施
例1(2)と同様にして、両生表面に銅層を有するガラ
ス繊維強化エポキシ樹脂積層板(樹脂量は40%)を得
た。
比較例2 (1)ガラス繊維基材の製造 ヒドロキノンの量をシランカップリング剤の6倍モルと
した処理液を用いた以外は実施例1(1)と同様にして
、シランカップリング剤と重合禁止剤とで処理されたガ
ラス繊維からなるガラス繊維基材を得た。
このガラス繊維基材におけるシランカップリング剤の乾
燥後の付着量(固形分基準)は0,1%であった。また
重合禁止剤の乾燥後の付着量(固形分基準)は、ガラス
繊維基材材料であるガラス繊維織物に対して0.18%
てあり、シランカップリング剤の乾燥後の付着量の6.
2倍モルであった。
(2)ガラス繊維強化樹脂積層板の製造本比較例2(1
)で得られたガラス繊維基材を強化材とした以外は実施
例1(2)と同様にして、両生表面に銅層を有するガラ
ス繊維強化エポキシ樹脂積層板(樹脂量は40%)を得
た。
次に、上記実施例および比較例で得られた、ガラス繊維
基材およびガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板について
、その物性を評価した。
・ハンダ耐熱性試験 実施例1(2)、実施例2 (2) 、実施例3(2)
、実施例4 (2) 、比較例1(2)および比較例2
(2)で得られた各ガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板
にエッチンク処理を施して、それぞれのガラス繊維強化
エポキシ樹脂積層板の両生表面にある銅層を取り除き、
133°Cのプレッシャークツカーで処理した後、26
0°Cのノ\ンダ浴に20秒間浸漬し、浸漬後の各ガラ
ス繊維強化エポキシ樹脂積層板にふくれが発生している
か否かを目視観察により判定した。
また、実施例1(2)、実施例2 (2) 、実施例3
(2)、実施例4 (2) 、比較例1(2)および比
較例2(2)で得られた各ガラス繊維強化エポキシ樹脂
積層板のガラス転移点(Tg)を、粘弾性法により測定
した。
この結果を表−1に示す。
*1ニジランカップリング剤1モルに対するモル数を示
す。
*2:◎・・・・ふくれの発生か認められなかったこと
示す。
O・・・・・かすかにふくれが発生したことを示す。
Δ・・・・ふくれが発生レニニとを示す。
表−1から明らかなように、実施例1(2)、実施例2
(2)、実施例3(2)および実施例2(2)で得られ
た各ガラス繊維強化エポキシ樹Ilj積層板においては
、デラミネーション、ブリスづリング等に起因するふく
れの発生がほとんど認汐られず、これらのガラス繊維強
化エポキシ樹脂上層板は、重合禁止剤による処理を施さ
なかったメラス繊維からなるガラス繊維基材を強化材と
すイ比較例1(2)のガラス繊維強化エポキシ樹脂相層
板およびシランカップリング剤のおよそ6倍モルの重合
禁止剤で処理したガラス繊維からなるえラス繊維基材を
強化材とする比較例2(2)のカラス繊維強化エポキシ
樹脂積層板よりも耐熱性に優れていることがわかる。
・貯蔵安定性試験 実施例1(1)、実施例2 (1) 、実施例3(1)
、実施例4 (1) 、比較例1(1)および比較例2
(1)で得られた各ガラス繊維基材の貯蔵安定性を、高
温高湿条件下に長期間放置した後のガラス繊維基材から
ガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板を作製し、そのハン
ダ耐熱性を調べることにより評価した。その詳細を述べ
ると以下の通りである。
まず、各ガラス繊維基材を温度60℃、湿度90%の雰
囲気中に60日間放置した後、各ガラス繊維基材ごとに
、実施例1(2)と同様にして両生表面に銅層を有する
ガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板を得た。次に、前述
のハンダ耐熱性試験と同様にして各ガラス繊維強化エポ
キシ樹脂積層板の両生表面にある銅層を取り除いた後、
前述の方法に従ってハンダ耐熱性試験行った。
この結果を表−2に示す。
(以下余白) たこと示す。
○・・・・・・かすかにふくれが発生したことを示す。
×・・・・・・全体にふくれが発生したことを示す。
表−2から明らかなように、実施例(1)、実施例2(
1)、実施例3(1)および実施例4(1)で得られた
各ガラス繊維基材を強化材とする各ガラス繊維強化エポ
キシ樹脂積層板においては、デラミネーション、ブリス
タリング等に起因するふくれの発生がほとんど認められ
ず、いずれのガラス繊維基材も貯蔵安定性に優れている
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のガラス繊維基材を用いる
ことにより、耐熱性に優れ、高温のハンダ処理を施した
場合でもデラミネーション、ブリスタリング等が抑制さ
れる、本発明のガラス繊維強化樹脂積層板を得ることが
できる。また、本発明のガラス繊維基材は貯蔵安定性に
も優れているので、長期間保存後のガラス繊維基材を用
いて得られたガラス繊維強化樹脂積層板においても、デ
ラミネーション、ブリスタリング等が抑制されるという
利点を有する。
したがって、本発明のガラス繊維基材を用いることによ
り、高品質のガラス繊維強化樹脂積層板を高い生産性の
下に製造することが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シランカップリング剤と、このシランカップリン
    グ剤に対して0.1〜5倍モルの重合禁止剤とで処理さ
    たガラス繊維からなることを特徴とするガラス繊維基材
  2. (2)請求項(1)記載のガラス繊維基材を強化材とす
    ることを特徴とするガラス繊維強化樹脂積層板。
  3. (3)主表面の少なくとも一方に導電性金属層を有する
    請求項(2)記載のガラス繊維強化樹脂積層板。
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