JPH01306432A - ポリベンゾオキサゾール系繊維から成る複合材料用基材の製造法 - Google Patents

ポリベンゾオキサゾール系繊維から成る複合材料用基材の製造法

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JPH01306432A
JPH01306432A JP13555688A JP13555688A JPH01306432A JP H01306432 A JPH01306432 A JP H01306432A JP 13555688 A JP13555688 A JP 13555688A JP 13555688 A JP13555688 A JP 13555688A JP H01306432 A JPH01306432 A JP H01306432A
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epoxy resin
composite material
fibers
surface treatment
groups
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Hideaki Tamaya
英明 玉屋
Kunio Kondo
近土 邦雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エポキシ樹脂をマトリックスとする複合材料
に用いられるポリベンゾオキサゾール系繊維から成る複
合材料用基材の製造法に関する。
〔従来の技術〕
工業的に実用化されている複合材料用基材としては、ガ
ラス繊維、アラミド系繊維、炭素繊維等があり、スポー
ツ用品、航空機、自動車、船舶等の分野に用いられてい
る。又、航空機、宇宙産業分野等に代表されるような先
端複合材料分野では、更に複合材料の強度、弾性率、耐
熱性、耐衝撃性、耐疲労性等を向上させるために、これ
ら従来の材料だけでなく、新しい素材の研究も行なわれ
ている。
このような状況にあって、強度、弾性率、耐熱性等に優
れ、且つ軽量である複素環式芳香族系繊維は、先端複合
材料用基材として期待されている。
中でも、ポリベンゾオキサゾール系繊維は、高強度とい
う点で優れている。ポリベンゾオキサゾール系繊維の製
造方法としては、特開昭6l−50L452号公報に複
素環式芳香族系繊維の一種として開示されている。
その複合材料用の表面処理としては、米国特許4.58
1,437号に特定の酸素雰囲気下で熱処理するという
方法がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般に複合材料では、基材とマトリックス樹脂との接着
性の良否が、両者から成る複合材料の強度、弾性率、耐
疲労性、耐水性等の物性に大きく影響する。従って、複
合材料のこれらの物性を改良するためには、基材と樹脂
との接着性を向上させることがきわめて重要であると言
われている。
しかしながら、米国特許4.581,437号に記載さ
れているように、ポリベンゾオキサゾール系繊維は、熱
硬化性樹脂に対する接着性が悪く、比較的接着性の良い
エポキシ樹脂を用いても充分とは言い難い。そのために
、繊維のもつ優れた特徴が複合材料としての物性にあま
り反映されていない。
又、当該特許公報に記載さている酸素雰囲気下で熱処理
する方法では、確かに接着性は向上するが、複合材料と
しての物性を著しく改良するところまでには至っていな
い。
そこで、本発明者らは、エポキシ樹脂をマトリックスと
する複合材料の強度、弾性率、耐水性、耐疲労性等の物
性を向上させるために、ポリベンゾオキサゾール系繊維
から成る複合材料用基材の製造法について鋭意検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ポリベンゾオキサゾール系繊維又はその成形
品をプラズマ表面処理した後に、改質された繊維表面と
反応可能な基及びエポキシ樹脂と反応可能な基の両方を
分子内に有する化合物を表面処理剤(11とし付与して
反応させ、次いでエポキシ樹脂及び硬化剤、若しくはそ
れらの混合物を含む組成物を表面処理剤(2)として付
与することを特徴とするポリベンゾオキサゾール系繊維
から成る複合材料用基材の製造法である。
本発明の方法により得られる基材は、特にエポキシ樹脂
をマトリックスとする複合材料で顕著な効果を発揮する
本発明におけるポリベンゾオキサゾール系繊維(以下、
PBO繊維という)としては、下記の構造式1.  n
、  II[で示される繰り返し単位のうち、1種又は
2種以上を有し、且つこれらの繰り返し単位が全体の8
0重電%以上を占める重合体及びこれらの共重合体から
成る繊維であり、周知の方法で重合、紡糸して得ること
ができるが、高強度、高弾性率の繊維が得られるという
点で、特開昭61−501452号公報に記載の方法で
あることが好ましい。又、本発明においては、高強度、
高弾性率という点で、下記の構造式、■又は■を主成分
としたPBO繊維が好ましく用いられる。
ポリベンゾオキサゾールの構造式 上記繊維の成形品としては、例えば不織布、織布、チョ
ツプドストランド等が挙げられる。又、成形品は2種類
以上のPBO′g!A維から構成されていてもよく、P
BO繊維以外の複合材用補強材、例えば炭素繊維、ガラ
ス繊維、アルミナ繊維、アラミド系繊維、複素環式芳香
族系繊維等が含まれていてもよい。しかしながら、軽く
て強いというPBO繊維の特徴を生かすという点で、P
BO繊維以外の補強材の含存量は基材に対して30%以
下であることが好ましい。又、電気回路配線板用途にP
BO繊維以外の補強材を含む成形品を使用するにあたっ
ては、それらの絶縁性、誘電率等の電気特性についても
考慮する必要がある。
本発明において、プラズマ表面処理は、基材の表面を清
浄化、エツチングによる表面積の増加、表層部の架橋も
さることながら、次の工程において付与する表面処理剤
<1)と化学的に結合できる表面に改質するために行な
うものである。プラズマ処理は公知の方法で行なうこと
ができる。雰囲気ガスとしては、例えば空気、窒素、水
素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム、アンモニア、−
酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、メチルアミン等
のガス及びそれらの混合ガス等が挙げられる。
しかしながら、■プラズマ表面処理装置の腐食、重合物
での汚染等による操作性の低下が少ない、■プラズマの
安定性がよい、及び0次に行なう表面処理剤との反応性
が増加する、という理由により雰囲気ガスはアルゴン、
ヘリウム、窒素、空気、及びそれらの混合ガスを主成分
とすることが好ましい。圧力は通常0.02〜5 to
rr−、好ましくは0.05〜l torrである。放
電電源は安定したプラズマ状態が得られればよく、高周
波電源でも低周波電源でもよい。放電電力(放電電圧×
電流)は通常10〜1000ワツトであるが、PBO繊
維の物性を損なうことはなく表面を活性化するという点
で、好ましくは10〜300ワツトである。プラズマ照
射時間はガスの種類、放電電力、圧力等の条件によって
選択する必要があり、通常5秒〜10分である。プラズ
マ装置は特に規定するものではな(、バッチ式でも連続
式でもよい。
本発明において、プラズマ表面処理に引き続き、改質さ
れた繊維表面と反応可能な基及びエポキシ樹脂と反応可
能な基の両方を分子内に有する化合物を表面処理剤(1
)としてPBO繊維又はその成形品に付与して反応させ
る。その結果、繊維表面と反応可能な基がプラズマ表面
処理によって活性化された基材と反応するが、エポキシ
樹脂と反応可能な基は未反応のまま残るので、次の工程
において付与する表面処理剤(2)が化学的に結合でき
る表面を形成することができる。
ここで繊維表面と反応可能な基としては、例えばマレイ
ミド基、ビニル基、スチリル基、メタクリル基、アリル
基、アセチレン基等の不飽和基、メルカプト基、アミノ
基、イミダゾール基等の不飽和基と反応できる基等が挙
げられる。基材表面との反応という点では、スチリル基
、メタクリル基、メルカプト基が好ましく、中でも重合
性の少ないメルカプト基が最良である。
エポキシ樹脂と反応可能な基としては、例えばアミン基
、イミダゾール基、エポキシ基、フェノール性水酸基、
酸無水物骨格を有する基等が挙げられる。エポキシ基と
の反応性、反応によって形成される結合の加水分解とい
う点では、アミノ基、イミダゾール基、エポキシ基が好
ましい。このような化合物としては、例えばグリシジル
メタクリレート、5−メルカプト−2−アミノ−1,3
゜4トリアゾール、2−メルカプトイミダゾール、2−
メルカプトエチルアミン、及びそれらの塩等があり、又
グリシジルメタクリレートとアンモニアとの反応生成物
、グリシジルメタクリレートとジアミノジフェニルメタ
ンとの反応生成物、p−ビニルベンジルクロライドとn
−ブチルアミンとの反応生成物、p−ビニルベンジルク
ロライドベンジルアミンとの反応生成物等もある。
官能基として繊維表面と反応可能な基を少なくとも1以
上有し、且つエポキシ樹脂と反応可能な基を少なくとも
工以上有する化合物であればこれらの官能基を3種類以
上有していてもよい。複数の化合物を混合して用いても
よく、さらに他のラジカル重合性の化合物、たとえばス
チレンメタクリル酸メチル、アクリロニトリル、アクリ
ルアミド、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マ
レイミド等を混合して用いてもよい。しかしながら、表
面処理剤と基材とを効果的に結合させるという点で、こ
れらのラジカル重合性化合物の混合比率は50重世%以
下であることが好ましい。
これらの化合物を付与する方法としては、例えば気体状
又は水溶液、有機溶剤若しくはエマルジョン溶液の形態
で付与する方法がある。工業的にみて安価で容易にでき
、且つ処理ムラを少なくするという点では、水溶液が優
れる。例えば、2−メルカプトエチルアミン、その塩等
の水溶性の表面処理材が好ましく用いられる。
表面処理剤(11の付与量は格別限定されないが、基材
に対して0.5重量%以下が好ましく 、o、oi〜0
.3重量%がより好ましい。
基材表面と表面処理剤+11との反応は加熱、紫外線照
射、電子線照射等の常法で行なうことができる。しかし
ながら、工業的には溶液を用いた付与が有利であり、こ
の場合溶剤の乾燥工程で加熱されるので、この時に反応
させることが好ましい。
本発明では、表面処理剤(1)を付与して反応させた後
に、未反応の表面処理剤を取り除くことが好ましい。付
与した表面処理剤のすべてが反応して基材表面にグラフ
ト化されないので、単に表面に付着しただけのものが残
る。これがグラフト化した表面処理剤(1)と次に付与
する表面処理剤(2)との反応を阻害し、基材−マトリ
ックス樹脂間の接着性を低下させる。その結果、複合材
の機械的物性ではあまり顕著な効果は見られないが、複
合材の熱又は温熱履歴に対する物性、例えば吸湿後の層
間接着性、耐熱衝撃性、耐湿熱サイクル性等の物性を低
下させる。このような障害を防ぐために未反応の表面処
理剤を取り除くのである。その方法としては、例えば水
、洗剤水溶液、有機溶剤等での洗浄(湿式法)、真空乾
燥、加熱等での揮発(乾式法)によって行なうことがで
きる。しかしながら、除去効率、グラフト部の分解等を
考慮すると湿式法の方が好ましく、さらには、工業的に
容易であるということから、水又は水溶液を用いること
が好ましい。
本発明では、さらにエポキシ樹脂又は硬化剤、若しくは
それらの混合物を含む組成物を表面処理剤(2)として
付与する。これは、エポキシ樹脂と反応可能となった基
材表面に化学的に結合した応力緩和層を形成するために
行なうものである。複合材料としたときに基材とマトリ
ックス樹脂との間に粘り強い接着が得られるので、複合
材の耐疲労性、耐衝撃性、耐熱衝撃性等の物性が向上す
る。
ここで、エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノール
A−ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ノボラック
型又はクレゾール型エポキシ樹脂、ポリエーテル又はポ
リエステル変性可とう性エポキシ樹1指、フェニルグリ
シジルエーテル又はそのオリゴマー等が挙げられる。こ
れらのエポキシ樹脂は、単独でも、2種類以上混合して
用いてもよい。
さらには複合材の耐熱性、耐水性、機械的物性を損なう
ことなく、反応緩和を有効に行なうために、ゴム類又は
反応性ゴム類を、又、それらをエポキシ樹脂と反応させ
たものを混合して用いてもよい。ゴム類としては、ブタ
ジェンゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジェンゴム、
ブタジェンニトリルゴム、スチレンブタジェンニトリル
ゴム等が挙げられ、反応性ゴム類としては、これらのゴ
ムに、カルボキシル基、アミノ基等を変性したものが挙
げられる。
反応緩和層の耐熱性及びマトリックス樹脂との反応性を
高めるために、硬化剤を混合して用いることが好ましい
。硬化剤としては、例えばトリエチレンテトラミン、ジ
プロピレンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、4
,9−ジオキサドデカン−1,12−ジアミン、4.7
−シオキサドデカンー】、10−ジアミン、4,7.1
0− トリオキサトリデカン−Li2−ジアミン等の樹
脂族アミン類、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジ
フェニルスルホン、メタフェニレンジアミン等の芳香族
アミン類、ジシアンジアミド、ジシアンヒドラジド、B
F3−モノエチルアミン錯体、BF、−ピペラジン等の
潜在性硬化剤、2−メチルイミダゾール、2−フェニル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
イミダゾール及びそれらの塩等のイミダゾール系化合物
、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メチルナジ
ック酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の酸無水物等が挙
げられる。これらの硬化剤は使用するエポキシ樹脂の種
類及びマトリックスの樹脂系によって適当に選択して用
いることができる。耐水性の要求される分野では、加水
分解性の点で、酸無水物以外の硬化物を用いることが好
ましい。
これらの混合物からなる組成物を付与するには、水系エ
マルジョン溶液又は有機溶剤溶液を用いる方法、ミスト
状態で付与する方法等がある。しかしながら、均一に、
薄く、しかも乳化剤等の添加物による汚染を少なくする
ためには、有機溶剤溶液を用いる方法が好ましい。又、
工業的にみて安価で容易にできるという点では水溶液で
の付与が優れるので、マトリックス樹脂と反応して可と
う性をもたせることができる水溶性の硬化剤をエポキシ
樹脂と混合することなく単独で又は混合して水溶液の形
態で付与することも有効である。このような硬化剤とし
ては、例えば、4,9−ジオキサドデカン−1,12−
ジアミン、4,7−シオキサドデカンー1.10−ジア
ミン、4,7.10− )リオクサトリデカン−1,1
3−ジアミン等の両末端にアミノ基を有するポリアルキ
レングリコール等が挙げられる。
これらの硬化剤はマトリックス樹脂と反応して効果的な
応力緩和層を形成することができる。これら組成物の付
与量は通常基材に対して0.01〜5重量%である。応
力緩和効果、組成物による基材へのマトリックス樹脂の
含浸性の低下を少なくするという点で、その付与量は0
.1〜2重量%であることが好ましい。
本発明によって製造される基材は、複合材料とする際に
プリプレグ化及び硬化工程において加熱されることが多
く、その場合、応力緩和層処理において、これらの表面
処理剤は単に付着した状態で付与されていてもよい。し
かしながら、表面処理の工程で加熱して結合させておく
ことが好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明
は実施例によって限定されるものでない。
なお、本実施例においては、ポリベンゾオキサプール繊
維とし・て、下記の構造式で示されるポリマーから成る
熱処理系を用いた。
ポリマーの構造式 この繊維は特開昭61−501452号公報の記載をも
とに作成したので、以下、該公報中に記載の実施例番号
を挙げて説明する。
重合は、ポリマー濃度が11重量%になるようにモノマ
ー仕込み量を調整して、該公報中の実施例13に従って
行なった。得られたポリマーの固有粘度は2041/g
であった。紡糸は、該公報中の実施例119を参考にし
て、紡口(孔径0,25mmφ、孔数5)、ドープ温度
を120℃、紡糸時の延伸比を13/1で行なった。得
られた繊維の熱処理は500℃の窒素雰囲気中で、2g
/dの引張張力下、1分間行なった。熱処理系の単糸物
性は、強度32g/d、弾性率1290g/d 、伸度
2.6%であった。
尚、単糸物性は、ASTM−D−3379に基づいて測
定した。
実施例1及び比較例 ポリベンゾオキサゾールからなる熱処理系を、0、O5
llmHgのアルゴンガス雰囲気下、5KHz周波数、
100弱の放電電力で、プラズマ表面処理を5分間行な
い、3g/j!のメルカプトエチルアミン塩酸塩の水溶
液に漫積してゴムロールで絞り、120℃の熱風乾燥機
で10分間乾燥した。次いで、室温の水で15分間流水
洗した。さらに、1%のAER330(旭化成工業社製
エポキシ樹脂)と0.03%の2部4MZ  (四国化
成社製イミダゾ−/l、H化合物)を含むアセトン溶液
に浸漬して、ゴムロールで絞り、120℃の熱風乾燥機
で10分間乾燥した。
得られた熱処理系を、100部のエピコート604(シ
ェル化学社製エポキシ樹脂)、40部の4.4′−ジア
ミノジフェニルスルホン、1部の三フッ化ホウ素モノエ
チルアミン錯体、50部のメチルエチルケトンから成る
溶液に含浸し、シリコーンをコートした離型紙を予め巻
きつけたドラム上に一定の間隔で巻きとった。ドラムか
ら離型紙ごとに取り外し、乾燥皿中70℃にて30分間
乾燥を行ない、樹脂含有量40容量%のプリプレグを作
成した。得られたプリプレグを一方向に積層し、圧力4
kg/m、温度140℃で2時間硬化して、一方向性複
合材料を作成した。
このようにして得られた複合材料から、長さ70U、巾
25m、厚さ2.7++nのテストピースを作成して、
オートグラフを用いて、スパン間距離43龍、クロスヘ
ッドスピード3tm/分の条件で、繊維方向の曲げ試験
を行なった。又、耐水性の試験として、圧力容器を用い
て、120℃の水蒸気中に50時間暴露したもの(P 
C−50hr)も同様に曲げ試験を行なった。その試験
結果を第1表に示す。尚、比較例は本発明の方法を行な
わない熱処理系での結果を示している。
第 1 表   (単位 kg / *m ”)これよ
り、複合材料の物性において、本発明の方法が効果的で
あることがわかる。特に吸湿後の物性において顕著な効
果を示す。
実施例2及び比較例 ポリベンゾオキサゾールからなる熱処理系を、0.05
w11gのアルゴンガス雰囲気下、5Kl(zの周波数
、100Wの放電電力で、プラズマ表面処理を5分間行
ない3g/lのメルカプトエチルアミン塩酸塩の水溶液
に漫積してゴムロールで絞り、120℃の熱風乾燥機で
10分間乾燥した。その後、1%のAER330(旭化
成工業社製エポキシ樹脂)と0.03%の284MZ 
 (四国化成社製イミダゾール化合物)を含むアセトン
溶液に浸漬して、ゴムロールで絞り、、 120℃の熱
風乾燥機で10分間乾燥した。
得られた熱処理系を、100部のエピコート604(シ
ェル化学社製エポキシ樹脂)、40部の4.4′−ジア
ミノジフェニルスルホン、1部の三フッ化ホウ素モノエ
チルアミン錯体、50部のメチルエチルケトンから成る
溶液に含浸し、シリコーンをコートした離型紙を予め巻
きつけたドラム上に一定の間隔で巻きとった。ドラムか
ら離型紙ごと取り外し、乾燥皿中70℃にて30分間乾
燥を行ない、樹脂含有量40容量%のプリプレグを作成
した。得られたプリプレグを一方向に積層し、圧力4 
kg / 龍、温度140℃で2時間硬化して、一方向
性複合材料を作成した。
このようにして得られた複合材料から、長さ70寵、巾
25m5、厚さ2,71111のテストビートを作成し
て、オートグラフを用いて、スパン間距離4311、ク
ロスヘツドスピード3m/分の条件で、繊維方向の曲げ
試験を行なった。又、耐水性の試験として、圧力容器を
用いて、120℃の水蒸気中に50時間暴露したもの(
PC−50hr)も同様に曲げ試験を行なった。その試
験結果を第2表に示す。尚、比較例は本発明の方法を行
なわない熱処理系での結果を示している。
以下余白 第 2 表   (単位 kg / w ”)これより
、本発明の方法が、複合材料の基材として効果的である
こ止がわかる。特に、吸湿後の物性において顕著な効果
を発揮する。
〔発明の効果〕
本発明の方法により製造される複合材料用基材は、エポ
キシ樹脂をマトリックスとする複合材料の用途で、下記
の点で優れている。
(1)基材とエポキシ樹脂マトリックス間を化学的に結
合するので、複合材としての機械的物性、具体的には曲
げ強度、弾性率、耐水性、耐熱サイクル性、耐熱衝撃性
、耐環境性等を向上することができる。
(2)エポキシ樹脂、硬化剤等を含む組成物で処理する
ので、粘り強い接着が得られる。そのために複合材の耐
疲労性、耐衝撃性、耐熱衝撃性等の物性をより高めるこ
とができる。
(3)  近年、複合材料の物性向上のために、補強材
の複合化、例えばアラミド系繊維とガラス繊維、アラミ
ド系繊維と炭素繊維等が研究されているが、本発明では
、基材表面の活性化をプラズマ表面処理で行なうので、
ポリベンゾオキサゾール系繊維以外の基材も同時に活性
化することができる。そのために、炭素繊維、アラミド
系繊維、ガラス繊維等とポリベンゾオキサゾール系繊維
との交織織物等の基材の表面処理としても有効である。
(4)ポリベンゾオキサゾール系繊維の絶縁性、低い誘
電率、負の熱膨張係数、低吸水性等を生かしたプリント
電気回路配線板用途において、欠点である吸湿後の熱衝
撃による眉間剥離に対する耐性(ハンダ耐熱性)を向上
する。特に、この効果は本発明の方法において、未反応
の表面処理剤(1)を除去した場合に顕著である。
本発明の方法により製造される複合材料用基材は、例え
ば、スポーツ用具、レジャー用具、各種器具、部品等を
始め、軽くて強度、弾性率、耐熱性等に優れた特性を要
求される航空機、宇宙産業分野、自動車、船舶に用いる
複合材料において効果がある。
特許出願人  旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ポリベンゾオキサゾール系繊維又はその成形品をプラ
    ズマ表面処理した後に、改質された繊維表面と反応可能
    な基及びエポキシ樹脂と反応可能な基の両方を分子内に
    有する化合物を表面処理剤(1)として付与して反応さ
    せ、次いでエポキシ樹脂及び硬化剤、若しくはそれらの
    混合物を含む組成物を表面処理剤(2)として付与する
    ことを特徴とするポリベンゾオキサゾール系繊維から成
    る複合材料用基材の製造法
JP13555688A 1988-06-03 1988-06-03 ポリベンゾオキサゾール系繊維から成る複合材料用基材の製造法 Pending JPH01306432A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064737A1 (fr) * 2002-01-28 2003-08-07 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Fibre de polybenzazole et son procede de production

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WO2003064737A1 (fr) * 2002-01-28 2003-08-07 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Fibre de polybenzazole et son procede de production

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