JPS6332635Y2 - - Google Patents

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JPS6332635Y2
JPS6332635Y2 JP14006477U JP14006477U JPS6332635Y2 JP S6332635 Y2 JPS6332635 Y2 JP S6332635Y2 JP 14006477 U JP14006477 U JP 14006477U JP 14006477 U JP14006477 U JP 14006477U JP S6332635 Y2 JPS6332635 Y2 JP S6332635Y2
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JP
Japan
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nozzle
irrigation
vehicle body
valve
soil
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は潅注装置に関し、さらに詳しくは、
潅注装置の移動と、潅注作業の駆動とを同一出力
源で行う潅注装置に関する。
【従来の技術】
潅注装置は、土壌に対して効率よく所定の薬
液、例えば、土壌消毒薬液や防除薬液などを施す
もので、表面散布に比較し、土壌中に直接施すこ
とができるので、雨、風による飛散、流出、さら
には、土壌表面に育成している植物による浸透妨
害がなく、薬液を無駄なく活用できる特徴をもつ
ている。 しかし、このような潅注作業を能率よく広い圃
場において行い得る装置は未だ曾て提案されてい
ない。しかも、作業機が普及するには価格上の問
題も克服しなければならない。
【考案の目的と、その手段】
この考案はこのような潅注装置を低価格で供給
できる構成とすると共に、実際の作業に即したも
のとして提供できるようにしたもので、車体の走
行用駆動源と、潅注作業を直接行うノズル機構の
上下動駆動源とを同一油圧ポンプで行い得るよう
にしてこれにより油圧回路の簡単化を図り、廉価
に提供できるようにしたことを特徴とするもので
ある。そのために、油圧回路に走行方向の正逆切
換えを行う走行制御弁と、ノズル群の上下動を制
御する切換弁、例えば、3ポジシヨン4ポート2
ウエイ型のバルブとを油圧回路中に直列に配置し
て構成したことを特徴とするものである。
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付した図面に沿つ
て説明する。先ず、第1図は潅注装置の側面図
で、操向車輪としての前輪11と、駆動輪として
の後輪12を備える車体10上に前部から順にエ
ンジン13、運転席14が搭載されていて、運転
席14に着席した状態で作業者が操向操作できる
ようにステアリングホイール15が設けてある。
さらに、この車体10上には潅注ノズル機構2
0、この潅注ノズル機構20を上下方向に駆動す
る上下動機構30等が搭載されている。即ち、潅
注ノズル機構は、各列4本で2列平行に合計8本
配列のノズル21が互に1つの立体的なフレーム
22に固定されており、このフレーム22が側面
に設けたガイドローラ23によつて車体10側に
固定して設けた構体24のガイド25に沿い、後
述する上下動機構30により上下動されるように
なつている。 各ノズル21はノズル支持体211の軸心に沿
つて配置れていて、ノズル21の下端近くに設け
たフランジ212とノズル支持体211の頂面と
の間に位置するばね213にりノズル21自体は
常時突出する方向の習性が与えられていて、潅注
ノズル機構20が構成されている。さらに、この
ノズル21は中空シリンダ型のノズル体21a
と、その下端部に螺着されているノズルチツプ2
1bにより構成されていて、ノズル体21aの軸
心通路21cに沿つて供給される薬液がノズルチ
ツプ21bの周囲に設けてある噴孔21dから周
囲に噴出できるようになつている。この噴孔21
dはノズルチツプ21bの周面に開口されてい
て、ノズルチツプ21bが土壌中に押込まれてい
る場合、噴孔21dに対して土が詰りにくいよう
に配慮され、同時に形状的には噴孔が拡径された
ものとなつている。このノズルチツプ21は土壌
に対する押込み時の抵抗を少なくするために円錐
形あるいは多角錐形をしており、前記噴孔21d
は各錐面において開放されるほか、錐面周囲に設
けた凹溝21e中に開放されていてもよい。 そして、フレーム22は上部において後述する
上下動機構30を構成する油圧により伸縮するシ
リンダユニツト31のロツド31aに対して固定
されており、このロツド31aの伸縮によつてフ
レーム22と共にノズル21を上下動できる構成
となつている。さらに、前記ノズル21を構成す
るノズル体21aの上端には、後述する供給機構
の薬液供給パイプが接続できる構成になつてい
る。 上下動機構30は、前記エンジン13の出力で
駆動されるオイルポンプ32と、ここのオイルポ
ンプ32から圧油の供給を受けて伸縮するシリン
ダユニツト31、これらを接続する油圧回路によ
り構成されている。油圧回路は、オイルポンプ3
2から切換弁33を介してシリンダユニツト31
の室31L,31Rに通じ、さらに、前記切換弁
33からオイルパン34に戻る管路35によつて
構成されている。この油圧回路には逆止弁36、
さらには、高圧リリーフ弁37、油圧計38が組
込まれると共に、前記切換弁33と直列に車体1
0の駆動輪12をドライブするオイルモータ16
の回転方向を制御する走行制御弁17が組込まれ
ている。前記切換弁33は3ポジシヨン4ポート
2ウエイ型式電磁弁のもので、ソレノイドSOL1
SOL2の何れかの励磁、あるいは双方の解放によ
り上昇ポート33A、下降ポート33B、あるい
は中立ポート33Cの1ポートを選択できるよう
になつている。前記ソレノイドSOL1,SOL2に対
してはシリンダユニツト31のロツド31aの伸
縮限度を検出するリミツトスイツチLS1,LS2
ら信号が供給されて、ロツド31aの上限をリミ
ツトスイツチLS1(極性の異なるリミツトスイツ
チLS1-1,LS1-2により構成されている)、下限を
リミツトスイツチLS2(極性の異なるリミツトス
イツチLS2-1,LS2-2により構成されている)で
検出するようになつており、上限のリミツトスイ
ツチLS1でノズルが土壌から確実に抜き取られた
ことを検知し、下限のリミツトスイツチLS2でノ
ズルが十分に土壌に差し込まれたことを検知する
ようになつている。 前記走行制御弁17を有する駆動輪12の駆動
系は、各駆動輪112L,12Rが直接オイルモ
ータ16L,16Rで駆動される、いわゆるハイ
ドロ・スタテツクトランスミツシヨン(ドライ
ブ)が採用されるか、あるいは最も知られている
ように、オイルモータ16の回転を、トランスミ
ツシヨン18からデフ機構19を介して駆動輪1
2の車軸12aに伝達できるようになつている。 前記走行制御弁17の切換えは、駆動輪12側
に設けた停止信号発生装置としてのリミツトスイ
ツチLS3からの信号でソレノイドSOL3あるいは
SOL4の何れかの励磁が解放されてオイルモータ
16の駆動が停止する。リミツトスイツチLS3
発生する信号は、駆動輪12が所定回転して装置
全体が所定ピツチだけ前進する毎に得られるよう
になつている。 とくに、この走行制御弁17と前記切換弁33
は、単一の圧力源であるオイルポンプ32をもつ
油圧回路中に直列に組込まれ、一方が駆動中であ
れば、他方は停止中である特色を活用した油圧回
路を構成したので、比較的出力の小さいオイルポ
ンプで十分である。 そして、各ノズル21に薬液などを供給する供
給機構40は、供給パイプ41が各ノズル21の
ノズル体21a上端に接続されていて、これら供
給パイプ41は一旦パイプヘツダ42に接続さ
れ、この供給ヘツダ42にはリール46に巻かれ
たフレキシブルな供給パイプ43が接続されてお
り、この供給パイプ43は、車体10に立設した
支柱44aに対してパイプ支持アーム44によつ
て水平面内で回転できるように支持され、車体1
0とは別のトラツクの荷台に積載してある薬液タ
ンク47にポンプ48を介して接続されている。
前記パイプ支持アーム44は、供給パイプ43と
薬液タンク47との関係が何処の方向になろうと
も供給パイプ43が必ず薬液47側に円滑に向く
ようにするためのもので、車体10に立設した支
柱44aにパイプ支持アーム44の一端が回転で
きるようにボス部44bを介して嵌着されてお
り、このパイプ支持アーム44は水平に延び、か
つ、複数のパイプ通44c中を供給パイプ43が
通つてほぼ水平状態に支持され、供給パイプ43
が引張られる方向に向き直ることができるように
なつている。また、供給ヘツダ42には薬液の供
給を制御する開閉弁45が設けてあり、この開閉
弁45を閉塞すると供給源からの薬液供給が遮断
され、ノズル21からの噴出を停止するようにな
つている。 この開閉弁45は操作レバー451に引張ばね
452が掛けられ、常時閉塞方向に移る習性が与
えられており、「開」操作はノズル機構20を構
成するフレーム22が構体25に沿つて押下げら
れる運動に連動して行われる。 即ち、フレーム22に支柱221が取付け位置
を調節できるように設けられ、その支柱221の
上端に設けたフツク221dが、下降運動の際操
作レバー451を掛止して回転させて「開」操作
を行う。ノズル機構20が下限へと押下げられた
状態から上方に移動すると、フツク221dによ
る操作レバー451の拘束は解除され、自己習性
により開閉弁45は閉塞させられる。 さらに、車体10の下面で前輪および後輪の轍
間には、潅注前後にわたり土壌表面に圧力を加え
る加圧ローラ機構50があり、潅注ノズルの土壌
への押込み、さらには、抜き取つた後の土壌表面
の盛上りを抑えるようになつている。この加圧ロ
ーラ機構50を構成するローラ51の幅は潅注跡
のピツチに対応し、しかも、前、後輪の轍で加圧
されない部分に対し加圧できるようになつてい
る。 即ち、ローラ51の軸52は車体10側に設け
た圧縮ばね53で土壌表面に対して押しつけてあ
り、この圧縮ばね53の弾性をアジヤストするた
めのジヤツキ54が車体10上に設けてあつて、
ねじ受54aに螺合したねじ杆54bの下端フラ
ンジ54cと前記ローラの軸52の軸受52a間
で前記圧縮ばね53の圧縮加減を行い、接地圧の
調整のほか、土壌面の凹凸によるローラの上下動
を吸収できるような構成で、その加減はねじ杆5
4bの上端に設けたハンドル54dにより行うこ
とができるようになつている。 そして、油圧回路の制御系は第15図にシーケ
ンス回路で示すような構成となつている。この制
御系は、ノズル機構20を自動あるいは手動によ
り上下動できるように自動回路60と手動回路7
0により構成されており、主スイツチ61に直列
に自動−手動の切換スイツチ62をもち、さら
に、自動停止スイツチ63、自動開始スイツチ6
4をもち、この自動開始スイツチ64と並列に常
開接点r1が組込まれている。さらに、常開接点r1
を閉じるリレーR1と並列にノズルの上限を検出
する1つのリミツトスイツチLS1-1(常開)と、
リレーR3あるいはリレーR4で駆動される常閉接
点S1、ならびにリレーR2が設けられ、これらと
並列に常開接点r2、車体の前進・後進・停止を行
うスイツチ65、ソレノイドSOL3、ソレノイド
SOL4が設けてある。さらに、ノズルの下限を検
出する1つのリミツトスイツチLS2-1(常閉)と、
車体の前後進のリミツトスイツチLS3(常開)、リ
レーR3とが直列に、かつ、常開接点r3、タイマリ
レーTR1とが並列に配置され、タイマーリレー
TR1によりタイマT1が一定時間リレーR4を励磁
することで閉じられる常開のリレー接点r4を介し
てソレノイドSOL1を励磁してノズル群を所定距
離下降させるようになつている。さらに、ノズル
の、上限に至るまでの行程を検出する1つのリミ
ツトスイツチLS1-2(常閉)と、ノズルの、下限
に至るまでの行程を検出する2つめのリミツトス
イツチLS2-2(常開)が直列にリレーR5に接続さ
れ、これらと並列に常開接点r5、タイマリレー
TR2が接続され、これらと並列にタイマT2、リ
レーR6ならびに常開接点r6、ソレノイドSOL2
接続されている。 そして、手動回路70には走行の自動−手動切
換スイツチ71、潅注作業の上昇−下降切換スイ
ツチ72があつて、前記切換スイツチ71を手動
にして、該スイツチ72は、上昇を選択した場
合、前記常開接点r6とソレノイドSOL2の間に接
続され、下降を選択した場合、前記常開接点r4
ソレノイドSOL1の間に接続されている。 その操作は次のようにして行われる。 [自動回路を選択する場合] 1 主スイツチ61をONにする。 2 自動−手動切換スイツチ62を自動側に切換
える。 3 自動開始スイツチ64をONにする。 4 リレーR1が励磁され、常開接点r1が閉じられ
る。 5 自動回路が保持される(異常が発生した場合
には自動停止スイツチ63によりリレーR1
消磁する)。 6 そして、ノズル群が上昇限にあるとき、リミ
ツトスイツチLS1-1(常開)はONであるので、
リレーR2は励磁されて常開接点r2は閉じる。こ
のとき、車体の前進・後進・停止スイツチ65
により何れかのモードを選択する(前進・後進
の選択はソレノイドSOL3またはSOL4の何れか
の励磁により行い、両ソレノイドの消磁で走行
制御弁17は中立位置になる)。 7 例えば、前進モードを選択すると、ソレノイ
ドSOL3が動作して本体が前進する。 8 その間、ノズル群は下降せずに上昇限位置に
ある。したがつて、下降限を検出するリミツト
スイツチLS2-1(常閉)は閉じていて、車体が
適当なストローク前進移動したところでリミツ
トスイツチLS3が閉じると、リレーR3が励磁さ
れる。 9 前記リレーR3の励磁により、常閉接点S1
開いて車体はその進行を停止すると共に、前記
リレーR3の励磁によつて、常開接点r3が閉じ、
タイマリレーTR1が動作してタイマT1を設定
時間閉じ、リレーR4を励磁することで常開接
点r4を閉じてソレノイドSOL1を作動させてノ
ズル群を下降させる。 10 ノズル群の上昇限を検出するリミツトスイツ
チLS1-2は常閉であるから、ノズル群が下降限
に達しても閉じていて、下降限を検出するリミ
ツトスイツチLS2-2(常開)はノズル群が下降
限に達成すると閉じて、リレーR5を励磁する
と共に、これにより常開接点r5を閉じ、タイマ
リレーTR2を励磁する。 11 設定時間後タイマT2が閉じ、リレーR6が励
磁され、常開接点r6は閉じ、ソレノイドSOL2
が作動してノズル群が上昇を開始し、上記設定
時間内に潅注作業をする。 12 リミツトスイツチLS1-1(常開)が閉じるま
でノズル群は上昇する。上昇行程では、リミツ
トスイツチLS1-1はOFF、リミツトスイツチ
LS1-2はON、リミツトスイツチLS2-1はON、
リミツトスイツチS2-2はOFFになつている。 13 上昇限まで達すると、リミツトスイツチ
LS1-1が閉じ、自動ステツプ6に戻る。 [手動回路を選択する場合] 1 主スイツチ61をONにする。 2 自動−手動切換スイツチ62を手動側に切換
える。 3 走行か潅注かを、自動−手動切換スイツチ7
1により選択する。 4−1 走行を選択した場合、スイツチ65によ
り前進か、後進かを選択する。 4−2 潅注を選択した場合、潅注作業の上昇−
下降切換スイツチ72によりノズル群の上昇
か、下降かを選択する。 5 下降モードを選択すると、ソレノイドSOL1
が作動されて、ノズル群が下降を開始する。 6 ノズル群が十分に下降して薬液の潅注が終了
した頃を見はからつて、上昇−下降切換スイツ
チ72を操作して、上昇モードを選択する。ソ
レノイドSOL2が作動されて、ノズル群は上昇
を開始する。 また、車体10には運転者や作業者が直進走行
を確認できるように磁石指針装置80があつて、
広いフエアウエイであつても直進できるようにな
つている。 次に、この考案による乗用型潅注装置を用いて
ゴルフ場のフエアウエイに芝生育成薬液を潅注す
る作業について説明する。先ず、潅注装置と共に
薬液を満したタンク47を積載した貨物自動車が
フエアウエイ近くに停止させられる。ポンプ48
のサクシヨンは薬液タンク47に、デリバリは供
給パイプ43にそれぞれ接続されて、薬液タンク
47と潅注装置とが接続関係におかれる。潅注装
置においては供給ヘツダ42に開閉弁45を通つ
た薬液が供給され、この供給ヘツダ42から各ノ
ズルに分配される。 ノズル21に供給された薬液はノズル体21a
の軸心通路21cからノズルチツプ21bに流
れ、噴孔21dから周囲噴出供給される。この薬
液噴出は土壌中にノズル21が所定押込まれた場
合だけ行われればよいので、ノズル21の下降限
度を検出するリミツトスイツチLS2の信号で供給
ヘツダ42の入口に設けた開閉弁45を制御する
か、あるいは、機械的機構を用いて薬液噴出のオ
ン・オフを行う。 潅注装置は土壌に対する潅注作業と共に、直線
的な移動を行い、駆動輪12の強制駆動により前
進すると共に、所定ストロークS(第16図)前
進したところで停止し、その停止間に土壌に対す
る潅注作業を行うのである。 即ち、車体10の走行が停止した状態では、油
圧回路中に組込まれた切換弁33の下降ポート3
3BがソレノイドSOL1の励磁により開き、シリ
ンダユニツト31の下降を司る室31Lに圧油を
供給してロツド31を伸長させる。このロツド3
1aの伸長によりノズル群を支えるフレーム22
を構体24のガイド25に沿つて押し下げ、ノズ
ル21を構成するノズルチツプ21bを突入端と
して土壌の所定深さまで押込み、その押込み深さ
が適当なものとなる間、開閉弁45はフレーム2
2に設けた支柱221のフツク221aが開閉弁
45の操作レバー451を掛止して開き、ノズル
21の噴孔21dから薬液が噴出させられ、土壌
に対し薬液が施される。また、この開閉弁45の
開閉操作は、下限のリミツトスイツチLS2が働い
てシリンダユニツト31によるノズルの下降を停
止すると共に、適当な時間だけ開閉弁45を開い
て薬液を噴孔21dから噴出させるようにしても
よい。その後、切換弁33のソレノイドSOL2
励磁され、ノズルを上昇させる上昇ポート33A
が開いて、圧油がシリンダユニツト31の上昇を
司る室31Rに供給され、土壌に押込まれていた
ノズル群が引揚げられる。このノズル群の引揚げ
が十分に行われて、車体10が前進走行を開始し
てもノズル群が土壌に対し引掛かることがない場
合、即ち、この状態は上限リミツトスイツチLS1
により検出され、その検出信号によつてソレノイ
ドSOL1,SOL2が解放され、切換弁33の中立ポ
ート33Cが開かれる。そして、走行制御弁1
7、駆動用ソレノイドSOL3が励磁されることに
より前進ポート17Aが開かれてオイルポンプ1
6が駆動輪12を駆動するが、車体10が適当な
ストロークS分だけ前進したところで、それをリ
ミツトスイツチLS3が検出し、その信号でソレノ
イドSOL3,SOL4が共に解放されて走行制御弁1
7の中立ポート17Cが開かれ、オイルポンプ1
6を駆動する圧油の供給が断たれて車体10は停
止し、そして再び潅注作業が行われる。 潅注ノズル機構20に対する薬液の供給あるい
はその遮断は開閉弁45により行うが、ノズル群
が土壌表面に引揚げられた場合、開閉弁45から
ノズルチツプ21bの噴孔21dに至る流路中の
薬液は噴孔21bから土壌表面上に散布され、表
面に対する施しとなる。したがつて、芝生に対す
る育成剤の潅注の場合には、その薬液が表面散布
と同じ効果となる。車体10の走行を1ストロー
ク毎確実に停止させるためには、前記リミツトス
イツチLS3の検出信号をブレーキ系のブレーキシ
リンダに与えて、駆動輪12が備える内拡式シユ
ーを拡径することにより行う。 潅注装置による潅注作業が進行するにつれ、1
個所に停止している薬液タンク47との距離、方
向が変化するのであるが、距離の変化はリール4
6に巻かれている供給パイプ43が解かれること
により吸収され、方向の変化は支柱44aを中心
としたパイプ支持アーム44の回転により吸収さ
れ、供給パイプ43が必ず薬液タンク47側に向
くことができる。 また、ノズル21を土壌に対して押込んだ際、
ノズルチツプ21bが土壌中の異物、例えば、石
や岩などに当つて押込みが妨害されたような場合
には、ノズル体21aに対しこれを突出する方向
に習性を与えている圧縮ばね213が圧縮される
ので、ノズル群全体が強制的に押し下げられても
障害のあるノズルが破壊を免れることができる。 車体10下面には加圧ローラ機構50が装備さ
れていて、潅注前後にわたり土壌表面をローラ5
1が鎮圧し、作業前にあつてはノズルの押込みが
十分に行えるように土壌表面を若干抑え、作業後
にあつてはノズル抜き取り後の土の盛上りを鎮圧
整地している。前輪、後輪の轍上は車輪によりロ
ーラで抑えたのと同様の効果が得られるので、ロ
ーラ51の作業幅はトレツド以内の寸法に定めて
ある。鎮圧を必要としない場合や、路上を移動さ
せる場合には、ハンドル54dの回転によりねじ
杆54bを上昇させてローラ51を持上げる。 車体10の進行に際しては正確な直進性が要求
されるので、車体10の見易い場所に設けた磁石
指針装置80により方向性を定める。したがつ
て、曲線で囲まれたフエアウエイを直線的に走行
する上に不便はない。 なお、以上の説明ではノズル群の上下動機構3
0や、車体10の前進、停止の制御を自動的に行
うものを示したが、車体10の前進、停止の繰り
返しを目測しながら手動制御し、これに合せて切
換弁33のポートの選択を手動切換えするように
しても構成することができる。 その構成は第17図および第18図に示すよう
に、オイルポンプ32に動力伝達を行うベルト3
21に対し、テンシヨンプーリ322を操作レバ
ー323で押しつけ、同時にブレーキピストン3
24を動作させ、駆動輪12をロツクできる。 もちろん、潅注機構の油圧回路の切換弁33も
手動切換えし、適当な場所でノズル群を下降させ
る構成とする。これにより、自動制御系を省略で
きる。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、この考案の潅
注装置によれば、車体上に複数本のノズル機構を
上下動機構と共に装備し、駆動輪をワンストロー
ク毎に停止させ、さらに、再び一定のストローク
だけ前進させる間欠走行させる機構とし、上下動
機構の切換弁と、走行駆動系の走行制御弁を直列
配置した油圧回路としたから、比較的小型のオイ
ルポンプによつても十分であり、出力を有効に利
用でき、油圧回路自体を簡単にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの考案による潅注装置の実施例を
示し、第1図は側面図、第2図は平面図、第3図
はノズル機構の側面図、第4図は同平面図、第5
図はノズル機構の一部破断側面図、第6図はノズ
ルチツプ側断面図、第7図は第6図−線に沿
う断面図、第8図は第7図に相当する他の実施例
の断面図、第9図はノズル機構と供給機構の接続
部の側面図で動作順序を併せて示す説明図、第1
0図は供給パイプの支持状態を示す側面図、第1
1図は同一部の平面図、第12図は加圧ローラ機
構を示す側面図、第13図は車輪との関係を説明
する同説明平面図、第14図は油圧回路の説明
図、第15図は油圧回路の制御系を示すシーケン
ス図、第16図は潅注軌跡を示す平面図、第17
図は手動形式を取入れた場合を示す動力伝達系を
示す側面図、第18図は同平面図である。 10……車体、11……前輪、12……後輪、
17……走行制御弁、20……ノズル機構、21
……ノズル、22……フレーム、24……構体、
30……上下動機構、31……シリンダユニツ
ト、32……オイルポンプ、33……切換弁、4
0……供給機構、41,43……供給パイプ、4
2……供給ヘツダ、45……開閉弁、50……加
圧ローラ機構、51……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. オイルモータで駆動される駆動輪などの走行駆
    動系をもち、間欠走行できる車体と、この車体上
    に搭載されていて、所定配列された複数本のノズ
    ルをもつ潅注ノズル機構と、この潅注ノズル機構
    を作業土壌に対して抜き差しする上下動機構と、
    潅注ノズルに対して薬液などを供給する供給機構
    とを備え、前記上下動機構は油圧シリンダユニツ
    トの伸縮運動を駆動源としており、走行駆動系、
    ならびに、上下動駆動系が共通のオイルポンプを
    もつ油圧回路中にあつて、この油圧回路には、走
    行駆動系の走行制御弁と、上下動機構の切換弁と
    が直列に設けられて構成されたことを特徴とする
    潅注装置。
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JPS60221004A (ja) * 1984-04-17 1985-11-05 皆川 功 圃場穿孔装置
JPS6222504A (ja) * 1985-07-19 1987-01-30 東急建設株式会社 播種装置

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