JP2541356Y2 - 高圧液噴射装置 - Google Patents

高圧液噴射装置

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JP2541356Y2
JP2541356Y2 JP1205693U JP1205693U JP2541356Y2 JP 2541356 Y2 JP2541356 Y2 JP 2541356Y2 JP 1205693 U JP1205693 U JP 1205693U JP 1205693 U JP1205693 U JP 1205693U JP 2541356 Y2 JP2541356 Y2 JP 2541356Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、芝地等を走行して防
除用薬液等の薬液を地面へ向けて高圧噴射する高圧液噴
射装置に係り、詳しくは高圧液の噴射に因る地面の盛り
上がりを回避する高圧液噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】国際公開WO91/07077号公報
は、芝地等を走行して、芝地へ向けて高圧水を間欠的に
噴射し、地中にエアレート(通気)用の孔を形成する高
圧液噴射装置を開示する。芝地への高圧水の噴射に伴
い、芝地は注入点周囲において盛り上がり、これは芝生
の美観、及びゴルフ場等での芝地ではプレーを損なう原
因となる。このため、国際公開WO91/07077号
公報の高圧液噴射装置では、走行車の前部に前後1対の
鎮圧ローラを、前部の走行用支持車輪を兼ねて設け、ノ
ズル列を前後のローラの間に配設し、ノズルからの高圧
水の噴射に並行して、噴射直後に芝生をローラ掛けする
ようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】国際公開WO91/0
7077号公報の高圧液噴射装置では、鎮圧用ローラの
ために、車両重量が増大するとともに、芝生が、押し潰
されて、損傷を受け易い。
【0004】請求項1の考案の目的は、車両重量の増大
に繋がる鎮圧用ローラを廃止し、かつ芝等の損傷を抑制
しつつ、高圧液の噴射に因る地面の盛り上がりを防止す
る高圧液噴射装置を提供することである。請求項2の考
案の目的は、さらに、状況に応じてノズル列におけるノ
ズルの間隔を円滑に調整できる高圧液噴射装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の前提
となる高圧液噴射装置(28)は水平方向の配列で下向きと
される複数個のノズル(62)から成るノズル列(61)を備
え、走行車(12)に装備される、そして、請求項1の高圧
液噴射装置(28)は、(a)ノズル列(61)の下側に配設さ
れノズル(62)からの噴射高圧液(30)の通過用の透孔(10
2)をもつ押圧板(100)と、(b)ノズル(62)の噴射サイ
クルに同期してノズル列(61)及び押圧板(100)を上下動
させノズル(62)からの高圧液(30)の噴射時では押圧板(1
00)を接地位置に保持する同期式上下動駆動装置(104)と
を有している。
【0006】請求項2の高圧液噴射装置(28)は、ノズル
(62)はノズル列(61)の列方向へ移動自在である。また、
透孔(102)は、ノズル(62)の移動範囲に沿って延びる長
孔(102)である。
【0007】
【作用】請求項1の高圧液噴射装置(28)では、同期式上
下動駆動装置(104)は、ノズル(62)の噴射サイクルに同
期してノズル列(61)及び押圧板(100)を上下動させる。
これにより、押圧板(100)は、ノズル(62)の非噴射時で
は地面から離れた上側位置となっているのに対し、ノズ
ル(62)の噴射時では高圧液(30)となって、地面に接地し
て、地面を上から押さえている。ノズル(62)から噴射さ
れた高圧液(30)は、押圧板(100)の透孔(102)を通過し、
押圧板(100)の下側の地面へ注入される。押圧板(100)
は、高圧液(30)の注入に伴い盛り上がろうとする地面を
押さえ、地面を高圧液(30)の注入前の整地面に保持す
る。
【0008】請求項2の高圧液噴射装置(28)では、地面
における高圧液(30)の噴射間隔を調整する際には、ノズ
ル(62)がノズル列(61)の列方向へ移動されて、ノズル列
(61)におけるノズル(62)の間隔が変更される。押圧板(1
00)の長孔(102)は、ノズル列(61)の列方向へ長くなって
おり、ノズル(62)の移動にもかかわらず、ノズル(62)の
対峙位置を保持し、ノズル(62)からの噴射高圧液(30)に
対して押圧板(100)における通過用の透孔(102)の役目を
果たす。
【0009】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図2は自走式高圧液噴射作業車10の全体の概略斜
視図である。車両本体12は、前輪16及び後輪18により支
持されて自走可能になっているフレーム14を有し、フレ
ーム14の上には、前から順番に、フレーム14の操舵用の
ステアリングホィール22を備え運転者が運転操作のため
に乗り込む運転席20、防除用等の薬液30(図3)を貯留
する薬液タンク24、エンジン34(図3)等を装備する動
力部26、及び薬液30を芝地へ噴射する高圧液噴射装置28
が配設されている。高圧液噴射装置28は、実施例では、
車両本体12の後部に任意に着脱自在であるが、自走式高
圧液噴射作業車10に一体化されていてもよい。
【0010】図3は自走式高圧液噴射作業車10の動力及
び油圧の系統図である。運転席20のステアリングホィー
ル22は、ステアリングリンク32を介して左右の前輪16へ
連結され、前輪16を操舵するようになっている。エンジ
ン34の回転動力は、運転席20のクラッチペダル36により
断接を制御されるクラッチ38を介して変速機40へ伝達さ
れる。変速機40は、運転席20のシフトレバー42により減
速比を切り替えられ、変速機40の出力はディファンレン
シャル装置44を介して左右の後輪18へ伝達される。エン
ジン34の回転動力はまた手動式クラッチ46を介して油圧
装置48の可変式油圧ポンプ50へ伝達される。可変式油圧
ポンプ50と油圧モータ52とは油路51a,51bを介して相互
に接続されており、可変式油圧ポンプ50における油圧の
調整により油圧モータ52の回転速度が調整される。油供
給ポンプ54は、可変式油圧ポンプ50と一緒に駆動され
て、油タンク56内の油圧媒体を適宜、油路51a,51bへ供
給する。三連式高圧プランジャポンプ58は、相互に非連
通の各ポンプに対応して3個の吐出部60を備え、油圧モ
ータ52により駆動される。3個の吐出部60は相互に非連
通となっている。ノズル列61は、自走式高圧液噴射作業
車10の左右方向へ一列に配列された複数個のノズル62か
ら成り、三連式高圧プランジャポンプ58の各吐出部60
は、3本の吐出ホース63を介して各ノズル62へ接続され
ている。三連式高圧プランジャポンプ58は、共通の吸入
口を、吸入ホース66を介して薬液タンク24の底部へ接続
されるとともに、各吐出部60には調圧弁64を接続され
る。調圧弁64は、各吐出部60に対応して設けられて、余
液を複数個の調圧弁64に共通の集合部68へ導く。集合部
68に集められた余液は戻しホース70を介して薬液タンク
24へ戻される。
【0011】図1は高圧液噴射装置28の詳細な斜視図で
ある。図1及び図2において、高圧液噴射装置28は自走
式高圧液噴射作業車10の後部に着脱自在に装着されるよ
うになっている。支持枠72(図2)は、フレーム14の後
端に取り外し自在であり、起立状態でフレーム14に固定
されている。可動枠74は、支持枠72により上下方向へ案
内され、油圧シリンダ75(図2)により上下動される。
1対のステー76は、可動枠74の左右の側辺部に固定され
て、後方へ張り出している。台78は、左右の端部におい
てステー76の内面側に固定され、水平面を形成し、油圧
モータ52及び三連式高圧プランジャポンプ58を載置され
る。油圧モータ52及び三連式高圧プランジャポンプ58
は、動力部26内でなく、高圧液噴射装置28の台78に載置
されて、外部に露出状態になっており、これにより、保
守、点検を容易にするとともに、後述の同期式上下動駆
動装置104の同期機構及び動力源として、利便を発揮す
る。カム軸80は、左右方向へ水平に延びて、両端部にお
いて回転自在にステー76の先端部に軸支され、チェーン
84を介して三連式高圧プランジャポンプ58のクランク軸
82の回転を伝達される。カム86はカム軸80の両端部に回
転方向へ一体的に取付けられている。昇降軸88は、各ス
テー76の先端部に固定されているガイド90により鉛直方
向へ案内され、圧縮コイルばね92は、ガイド90より上側
において昇降軸88に嵌装されて、昇降軸88を上方へ付勢
し、昇降軸88の上端部をカム86との接触位置に保持す
る。支軸94は、カム軸80に対して平行に左右方向へ水平
に延び、両端部を各昇降軸88の下端部に固定されてい
る。各ノズル62において、保持体96は、摺動自在に支軸
94に嵌装され、固定ねじ98により支軸94に固定されるよ
うになっている。押圧板100は、ノズル列61の下側にノ
ズル列61から少し下の高さにほぼ水平に配設され、左右
方向両端部において昇降軸88の下端部に固定されてい
る。長孔102は、各ノズル62に対峙して押圧板100に形成
され、支軸94の軸方向へ所定長さ延びている。同期式上
下動駆動装置104は、クランク軸82からカム86までの動
力伝達機構、及びカム86や昇降軸88等の上下動機構を含
み、ノズル列61及び押圧板100を三連式高圧プランジャ
ポンプ58の吐出サイクル、したがってノズル62の噴射サ
イクルに同期して上下動させる。
【0012】図4は三連式高圧プランジャポンプ58の垂
直端面図である。図4では、三連式高圧プランジャポン
プ58の3個のポンプのうちの1個を代表して図示してい
るが、他の2個のポンプの構造も同一である。クランク
ケース106はクランク軸82の両端部を回動自在に軸支
し、マニホールド108は、クランクケース106の先端側に
当てられて、複数個のボルト110を介してクランクケー
ス106に固定される。弁ケース112は、三連式高圧プラン
ジャポンプ58の3個のポンプに対応して3個の吐出部60
を有し、各吐出部60の上部に対応する部位には調圧弁64
を取付けられ、マニホールド108の先端部に当てられて
いる。3個のフランジ114は、弁ケース112の3個の先端
部位に当てられて、複数個のボルト116を介して弁ケー
ス112と共にボルト116に固定される。プランジャ118
は、基端部においてクランクケース106のガイド120に嵌
合して、軸方向へ案内され、マニホールド108内を延び
ている。コンロッド122は、両端部においてクランク軸8
2のピン部123とプランジャ118の基端部とに連結され、
クランク軸82の回転をプランジャ118の往復動へ変換す
る。オイルシール124は、ガイド120の先端側に嵌挿さ
れ、内周側においてプランジャ118の周部に摺接し、ク
ランクケース106内の潤滑油がプランジャ118を介して漏
出するのを防止する。
【0013】図5はクランク軸82の斜視図である。クラ
ンク軸82のピン部123は、三連式高圧プランジャポンプ5
8の3個のポンプの列方向へ3個のポンプの全長にわた
って延び、3個のポンプの各コンロッド122に共通に連
結される。この結果、三連式高圧プランジャポンプ58の
3個のポンプは同位相で運転される。
【0014】図4において、ポンプ室126は、プランジ
ャ118の先端側に形成され、Vパッキン128及びシールパ
ッキン130は、プランジャ118の軸方向へそれぞれ先端側
及び基端側に配設され、内周側においてプランジャ118
の周部に摺接し、プランジャ118の往復動に対してポ
ンプ室126のシールを保持する。吸入口132は、三連式高
圧プランジャポンプ58の3個のポンプに共通にマニホー
ルド108の下部に形成され、各ポンプごとに設けられた
吸入弁134を介して各ポンプ室126へ連通している。吐出
弁136は、ポンプ室126の先端側に配設され、ポンプ室12
6から吐出部60への一方向の液体の流れを許容する。
【0015】図6は三連式高圧プランジャポンプ58の1
個のフランジ114を外側から見た図である。3個の吐出
口138が、フランジ114に設けられて、吐出部60へ連通
し、各吐出口138は個々に吐出ホース63を介して各ノズ
ル62へ接続される。
【0016】実施例の作用について説明する。作業者
は、運転席20に乗り込んで、自走式高圧液噴射作業車10
を芝地等に走行させる。自走式高圧液噴射作業車10は、
エンジン34の回転動力を後輪18へ伝達されて、走行する
とともに、ステアリングホィール22の操作により前輪16
を操舵されて、進行方向を制御される。一方、エンジン
34の回転動力は、油圧装置48の可変式油圧ポンプ50へ伝
達されて、可変式油圧ポンプ50を駆動し、可変式油圧ポ
ンプ50の生成油圧が、油路51a,51bを介して油圧モータ
52へ伝達されて、油圧モータ52を駆動する。三連式高圧
プランジャポンプ58のクランク軸82は、油圧モータ52の
駆動により回転して、三連式高圧プランジャポンプ58は
吸入ホース66を介して薬液タンク24内の薬液30を吸入し
て、各吐出部60へ吐出する。三連式高圧プランジャポン
プ58の各ポンプは同位相で運転され、かつ各吐出部60は
相互に非連通となっているので、各吐出部60の圧力は大
きく脈動する。こうして、各吐出部60内の薬液30は、脈
動圧と共に各吐出口138から各吐出ホース63を経て各ノ
ズル62へ送られ、脈動圧のピーク値付近で、ノズル62か
ら高圧で芝地へ向けて噴射される。各吐出部60に複数個
の吐出口138を設け、各吐出口138ごとに吐出ホース63を
介してノズル62へ接続することにより、吐出部60からノ
ズル62へ伝達される圧力の脈動は増大し、ノズル62から
の薬液30の噴射時における薬液30の噴射圧が増大する。
【0017】この高圧液噴射装置28では、吐出部60とノ
ズル62との間に、耐薬品性、及び薬液30内の含有微粒子
に対する耐磨耗性に問題のあるピストン型及びブラダ型
アキュムレータや、間欠弁が介在せず、吐出部60とノズ
ル62とが直結状態になっているので、高圧水ではなく、
薬液30のような微粒子含有の薬品性の液体の高圧噴射
に、耐薬品性及び耐磨耗性の点で優れる。
【0018】一方、同期式上下動駆動装置104では、カ
ム軸80がクランク軸82の回転、すなわち三連式高圧プラ
ンジャポンプ58の噴射サイクルに同期して回転し、カム
86は三連式高圧プランジャポンプ58の噴射サイクルに同
期して昇降軸88を上下動させる。カム86の凸部は、三連
式高圧プランジャポンプ58の吐出行程で下向きの回転位
置となって、昇降軸88を下方へ押し下げるように作用
し、この結果、押圧板100は芝生に接地状態になる。三
連式高圧プランジャポンプ58の吐出行程は、三連式高圧
プランジャポンプ58の各吐出部60の脈動の高い位相範囲
に相当し、ノズル62から高圧の薬液30が噴射される時に
一致する。ノズル62から高圧で噴射される薬液30は、各
長孔102を通過して、芝地へ注入され、芝地に通気及び
通水用の孔を形成する。また、芝地への高圧薬液30の注
入に伴って、注入点近傍の土は盛り上がろうとするが、
押圧板100により上から押さえられるので、盛り上がる
のを防止され、注入前の整地面状態を保持する。押圧板
100は、また、ノズル62の先端が芝地に当接するのを回
避する保護部材としての役目も果たす。三連式高圧プラ
ンジャポンプ58の吸入行程時、すなわち、ノズル62から
薬液30の非噴射時では、圧縮コイルばね92により昇降軸
88は上昇され、押圧板100は芝生から離れる。カム86の
回転による押圧板100の上下動行程量は、固定され、か
つ比較的小さいので、油圧シリンダ75が伸縮されて、可
動枠74が支持枠72に対して適当に上下動させ、押圧板10
0が、ノズル62からの高圧の薬液30の噴射時に芝生に適
切な押圧力で接地するように、調整される。
【0019】芝生の状況によっては、左右方向の薬液30
の噴射距離を変更するのが適切な場合が生じる。この場
合は、各ノズル62において、固定ねじ98を弛めて、保持
体96を支軸94に沿って摺動自在にし、ノズル62の間隔を
所望値へ変更してから、保持体96を再度締め付けて、支
軸94の軸方向における保持体96の位置を固定する。長孔
102は、支軸94の軸方向へ適当に長い寸法となっている
ので、ノズル62の間隔の変更にもかかわらず、ノズル62
から噴射される薬液30を支障なく芝地の方へ通過させ
る。図1では、長孔102は各ノズル62に対応して形成さ
れているが、長孔102の代わりに、ノズル列61の全長に
わたって又は複数個のノズル62にわたって長く延びるス
リットを押圧板100に形成し、1個のスリットを全部又
は複数個のノズル62からの噴射薬液30に共通に利用する
ことも可能である。
【0020】吐出ホース63は、内部の薬液30の脈動圧に
従って、膨縮し、アキュムレータ作用を行なう。この結
果、三連式高圧プランジャポンプ58の吐出行程の終了後
も、すなわち吸入行程初期時にも吐出ホース63内に適当
に高い圧力が保持されて、ノズル62から薬液30が噴射さ
れる。これにより、ノズル62からの薬液30の噴射は、三
連式高圧プランジャポンプ58の吐出行程の時間、すなわ
ち三連式高圧プランジャポンプ58の半サイクルより長い
時間となる。ノズル62からの薬液30の噴射圧は、開始及
び終了近辺では小さく、開始と終了のほぼ真ん中付近で
ピーク値となる。噴射圧のピーク値付近で噴射された薬
液30は、芝生に深い孔を開け、これは通気及び通水に寄
与する。噴射圧の小さい時に噴射された薬液30は、あま
り深く地中内へ注入されず、芝生の根元付近に残り、芝
生の根元付近に生息する有害虫の駆除に寄与する。この
ように、この自走式高圧液噴射作業車10では、通気及び
通水用の孔開けと、防除とを同時に行なうことができ
る。
【0021】自走式高圧液噴射作業車10の走行方向の薬
液30の噴射間隔は、可変式油圧ポンプ50の斜板の傾斜角
を手動で変更して、可変式油圧ポンプ50の生成油圧を増
減し、油圧モータ52の回転速度を変更することにより行
なう。油圧モータ52の回転速度は自走式高圧液噴射作業
車10の走行速度に対して独立に調整できるので、自走式
高圧液噴射作業車10の走行方向の薬液30の噴射間隔も自
走式高圧液噴射作業車10の走行速度に独立に設定でき
る。
【0022】
【考案の効果】請求項1の考案では、押圧板が、ノズル
の噴射サイクルに同期して上下動して、ノズルからの高
圧液の噴射の際には、接地位置となって、盛り上がろう
とする地面を押さえて、地面を整地面状態に保持する。
押圧板は軽量であるので、走行車の重量の増大が抑制さ
れ、また、押圧板はノズルから高圧液の噴射時のみ接地
位置とされるようになっているので、走行車の重量軽減
及び走行抵抗の減少が図られ、走行車の走行に必要な動
力を軽減し、走行車の小型化にも寄与することができ
る。
【0023】また、請求項1の考案では、芝生等は、高
圧液を噴射される時の時間範囲に限定されて、押圧板に
より押さえられるようになっているので、損傷が抑制さ
れる。
【0024】請求項2の考案では、押圧板に透孔として
形成されている長孔は、ノズル列の列方向へ適当な長さ
で延びているので、ノズルを適当に移動させて、ノズル
の間隔を調整しつつ、ノズルからの高圧液を支障なく高
圧水の下側の地面へ噴射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高圧液噴射装置の詳細な斜視図である。
【図2】自走式高圧液噴射作業車の全体の概略斜視図で
ある。
【図3】自走式高圧液噴射作業車の動力及び油圧の系統
図である。
【図4】三連式高圧プランジャポンプの垂直端面図であ
る。
【図5】クランク軸の斜視図である。
【図6】三連式高圧プランジャポンプの1個のフランジ
を外側から見た図である。
【符号の説明】
12 車両本体(走行車) 28 高圧液噴射装置 30 薬液(高圧液) 61 ノズル列 62 ノズル 100 押圧板 102 長孔(透孔) 104 同期式上下動駆動装置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向の配列で下向きとされる複数個
    のノズル(62)から成るノズル列(61)を備え、走行車(12)
    に装備される高圧液噴射装置(28)において、前記ノズル
    列(61)の下側に配設され前記ノズル(62)からの噴射高圧
    液(30)の通過用の透孔(102)をもつ押圧板(100)と、前記
    ノズル(62)の噴射サイクルに同期して前記ノズル列(61)
    及び前記押圧板(100)を上下動させ前記ノズル(62)から
    の高圧液(30)の噴射時では前記押圧板(100)を接地位置
    に保持する同期式上下動駆動装置(104)とを有している
    ことを特徴とする高圧液噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル(62)は前記ノズル列(61)の列
    方向へ移動自在であり、前記透孔(102)は、前記ノズル
    (62)の移動範囲に沿って延びる長孔(102)であることを
    特徴とする請求項1記載の高圧液噴射装置。
JP1205693U 1993-02-24 1993-02-24 高圧液噴射装置 Expired - Lifetime JP2541356Y2 (ja)

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