JP2008154714A - 塗料噴射式ラインマーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】 芝や人工芝によって覆われたグラウンドやコートの表面に線引きされたラインが斜め上方位置からも明瞭に視認することができる塗料噴射式ラインマーカーを提供する。
【解決手段】 台車3上に塗料を貯留するタンク4と、塗料を噴射する噴射ノズル5と、前記タンクから塗料を吸引して前記噴射ノズルに供給し、前記噴射ノズルからグラウンド又はコートの表面に向けて塗料を噴射させるポンプ6とを搭載しており、前記噴射ノズル5は、台車5の走行方向と直交する垂直面内で、先端側を下方に向けて少なくとも一対設けられ、これらの噴射ノズルの中心軸線の延長線が、それぞれの噴射ノズルの先端下方で互いに交差するように傾斜して設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、グラウンドやコートに塗料を噴射して線引きを行うためのラインマーカーに関する。
従来、グラウンドやコートの表面に向けてノズルから塗料を噴射して線引きを行うようにした噴射式のラインマーカーが種々提案されている。例えば、特許文献1に記載されているグラウンド用噴射式ラインマーカーは、車輪で移動可能なフレーム上に塗料を貯留するタンクと前記塗料を吸引してノズルから噴出する塗料吸引ポンプとを搭載しており、フレームに取り付けられた手押し棒を手で押してフレームを移動させながら塗料を前記ノズルからグラウンド表面に向けて噴射して線引きを行う構造になっている。
また、特許文献2に記載されているラインマーカーは、モーターによって駆動される台車上に、塗料タンクと前記塗料タンクから塗料を吸引して噴射装置の噴射ノズルから塗料をスプレー状に噴射させる電動ポンプとを備え、コートの上をモータで台車を走行させながらコート上に塗料を噴射して線引きを行う構造になっている。
特開平8−792号公報 特開平8−71201号公報
前述したような、従来提案されている塗料噴射式のラインマーカーにおいては、何れも塗料を噴射するノズルは、垂直下方に向けて設けられているため、グラウンドやコートの表面に対して、塗料は概ね垂直上方から噴射されることになる。
このような、従来の塗料噴射式のラインマーカーによってグラウンドやコートの表面に線引きされたラインは、グラウンドやコートの表面が平坦に仕上げられている場合には、垂直上方から見ても、斜め上方から見ても明瞭に視認することができる。
しかしながら、グラウンドやコートの表面が芝や人工芝によって覆われている場合、これらの表面に真上から塗料を吹き付けて線引きを行うと、塗料は芝の葉の上に向いた面には多く付着するが、これらの葉の横に向いた面にはほとんど付着しない。
そのため、このような芝や人工芝で覆われたグラウンドやコートに線引きされたラインは、垂直上方から見た場合にはくっきりと見えるものの、観客席から見る場合のように、斜め上方の視点から見た場合にはラインがぼやけて見え難くなる問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解決し、芝や人工芝によって覆われたグラウンドやコートの表面に線引きされたラインが斜め上方位置からも明瞭に視認することができる塗料噴射式ラインマーカーを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために提供される、本発明の塗料噴射式ラインマーカーは、台車上に塗料を貯留するタンクと、塗料を噴射する噴射ノズルと、前記タンクから塗料を吸引して前記噴射ノズルに供給し、当該噴射ノズルからグラウンド又はコートの表面に向けて塗料を噴射させるポンプとを搭載したものであって、前記噴射ノズルは、台車の走行方向と直交する垂直面内で、先端側を下方に向けて少なくとも一対設けられ、これらの噴射ノズルの中心軸線の延長線が、それぞれの噴射ノズルの先端下方で互いに交差するように傾斜して設けられていることを特徴としている。
また、本発明の塗料噴射式ラインマーカーにおいては、それぞれの噴射ノズルは傾斜角度が調整可能に設けられていることが望ましい。また、噴射ノズルは、スリット状の開口部を有しているとともに、前記開口部の長手方向の向きが調整可能になっていることも望ましい。
請求項1記載の発明によれば、噴射ノズルは、台車の走行方向と直交する垂直面内で、先端側を下方に向けて少なくとも一対設けられ、これらの噴射ノズルの中心軸線の延長線が、それぞれの噴射ノズルの先端下方で互いに交差するように傾斜して設けられているため、芝や人工芝で覆われたグラウンドやコートに線引きする際に、噴射ノズルから噴射された塗料の粒子同士が空中で衝突して激しく撹拌される。
その結果、微細な霧状になった塗料が、これらの芝や人工芝の上面のみならず左右両側にも吹き付けられて付着するため、ラインが線引きされたグラウンドやコートを観客席等から斜めに見下ろしたときに、ラインの境界がぼやけることなく線引きされている位置を明瞭に視認することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、芝や人工芝の高さに応じて、塗料の噴射角度を最適な角度に設定することができる。さらに、請求項3記載の発明によれば、噴射ノズルのスリット状の開口部の長手方向の向きを種々の角度に調整することで、所望の幅のラインを線引きすることができる。
図1は、本発明に係る塗料噴射式ラインマーカー(以下、単にラインマーカーという。)の1実施形態を示す側面図、図2はその平面図、図3は背面図であって、これらの図に示すように、ラインマーカー1は、グラウンドやコートの上を車輪2によって移動自在に設けられた台車3に、塗料を貯留するタンク4と、前記タンク4内の塗料をグランドやコートの表面に向けて噴射して線引きを行うための左右一対の噴射ノズル5と、タンク4内の塗料をこれらの噴射ノズル5に供給するためのポンプ6を搭載している。
前記ポンプ6は、台車3の下面に取り付けられたブラケット7にシリンダ支持軸8で一方の端部を揺動自在に軸支されたシリンダ6Aと、前記シリンダ6A内に進退自在に嵌装されたピストンを先端に固定したピストンロッド6Bから構成されている単動形のピストンポンプであって、前記ピストンロッド6Bの後端は、後方の右側車輪2が固定されている車軸9に取り付けられたクランクレバー10の自由端側に、ロッドピン11で回転自在に取り付けられている。
車軸9は、図3に示すように左右に独立して台車3の前後に各1対ずつ設けられ、それぞれの車軸9に固定されている車輪2が台車3を曲がった経路で移動させる場合に、左右の車軸9が独立して回転できるように台車3の下面に設けられた軸受けによってそれぞれ支持されている。
図4は、噴射ノズル5へタンク4から塗料を供給するための供給路を示す図であって、前記タンク4は、吸入管路12及び連結管路13を介して、ポンプ6のシリンダ室S内に連通している。
また、連結管路13は逆止弁14を介して供給管路15の一方の端部と連結されており、供給管路15の他方の端部は、アキュムレータ16と連結されている。
吸入管路12の途中には、タンク4側への塗料の逆流を阻止するために、逆止弁17が設けられている。また、供給管路15の途中には、逆止弁14とタンク4との間で吸入管路12と連通するバイパス管路18の他方の端部が連結され、前記バイパス管路18の途中には、リリーフ弁19が設けられている。また、供給管路15の途中には、液圧を表示するための圧力計20が連結されている。
アキュムレータ16には、手動操作により開閉操作が行われるようにした開閉弁21を介して噴射ノズル5へ連通する吐出管路22が連結されている。開閉弁21の開閉操作は、本実施形態のものにおいては、図1乃至図3に記載されているように、台車3の後端から上方に立設された左右一対の支柱23の上端に水平に取り付けられた支持バー24の中央部に取り付けられている操作ハンドル25によって行うようにしている。なお、支持バー24の両端は一対の支柱23の左右両側に突出しており、これらの先端部分にはそれぞれ、手で把持するための握り部26が取付されている。
図5は、開閉弁21の操作機構を示す図であって、同図に示すように、操作ハンドル25は、支持バー24の中央部に回動自在に外嵌されているスリーブ27に一体に固定されているとともに、片側の支柱23に沿って配置されている第1の連結リンク28の上端が回動自在に連結された連結片29を有している。
また、前記連結リンク28の下端は、左右一対の支柱23の下部で両端を支持されたロッカー軸30によって回動自在に支持された、3角形状のロッカープレート31に対して回動自在に連結されている。前記ロッカープレート31には、第2の連結リンク32の後端が回動自在に連結され、この連結リンク32の前端は、開閉弁21に取り付けられた開閉レバー33に対して回動自在に取り付けられている。
開閉レバー33は、その上端近傍部分を中心に下端側が図5に示すように斜め前方に向いた閉鎖位置と、図1に実線で示すように下端側が斜め後方に向いた開放位置との間で回動自在に設けられていて、前記閉鎖位置では、開閉弁21は、図4に示すように閉鎖された状態にあり、また、開放位置では、開閉弁21が開放されるようになっている。
開閉弁21と一対の噴射ノズル5との間を連結している吐出管路22は、開閉弁21が取り付けられている分流ブロック34内で左右に分岐しており、ここで分岐した吐出管路22は、分流ブロック34の前面に取り付けられた一対のエルボ35を介してそれぞれの噴射ノズル5に連通している。
また、これら一対の噴射ノズル5の下方には、図1、図2、及び、図5に示すように開閉弁21の開閉レバー33の開閉動作に連動して台車3の前後方向(走行方向)に進退自在に支持された塗料受けトレー36が設けられている。
この塗料受けトレー36の上面近傍には、開閉レバー33の下端部分を前後方向から挟み込む一対の係合バー37が取り付けられていて、開閉レバー33が閉鎖位置にあるときには、塗料受けトレー36が一対の噴射ノズル5の下方に前進して、噴射ノズル5からの液だれを塗料受けトレー36で受け止め、一方、開閉レバー33が開放位置にある時には、塗料受けトレー36は噴射ノズル5の後方に退避するように、開閉レバー33の動きに塗料受けトレー36が連動する構造になっている。
図6は、正面(台車3の走行方向前方)から見た噴射ノズル5の取付状態を示す図であって、同図に示すように、左右一対の噴射ノズル5は、台車3の走行方向と直交する垂直面内で、それぞれの中心軸線の延長線がこれらの噴射ノズル5の先端下方で互いに交差するように、左右対称に所定角度αで傾斜して設けられている。本実施形態においては、前記角度αは、グラウンドやコートの芝生や人工芝の上面近傍で左右の噴射ノズル5のそれぞれの中心軸線の延長線が交差するように設定されている。
また、塗料が噴射するこれらの噴射ノズル5先端の開口部Sは、図7に示すように、スリット状に形成されていて、ここから塗料が所定の幅で帯状に噴射されるようになっていて、一対の噴射ノズル5どうしは、これらのスリット状の開口部Sの長手方向が台車3の前方に向けて互いにハ字状に開くように傾斜して設けられている。なお、本実施形態においては、噴射ノズル5を左右一対設けているが複数対設けてもよい。
次に、前述したように構成されている本発明のラインマーカーの使用方法について説明する。ラインマーカー1のタンク4に塗料を満たし、支持バー24の中央にある操作ハンドル25を図5に示すように後方に倒して開閉弁21を閉じた状態にしたままラインマーカー1を線引きを行う場所まで移動させる。
この際、ラインマーカー1の移動に伴って車輪2が回転すると、車軸9とともに、クランクレバー10も回転するため、ポンプ6のピストンロッド6Bがシリンダ6A内で往復運動する。そうすると、図4に示すように、ピストンロッド6Bに設けられているピストン6Cが後退する際に、タンク4内の塗料は、吸入管路12を逆止弁17を抜けて連結管路13を経由してシリンダ室S内に吸い込まれる。
一方、ピストン6Cが前進する際には、逆止弁17は閉じるとともに、連結管路13と供給管路15との間に設けられている逆止弁14は開いてシリンダ室S内の塗料は連結管路13、逆止弁14、供給管路15を通過してアキュムレータ16内に流入する。
このとき、噴射ノズル5へ連通する吐出管路22の途中に設けられている開閉弁21は、閉じているため、アキュムレータ16内には徐々に塗料が蓄積される。アキュムレータ16内の塗料の液面上方には空気が閉じこめられているので、塗料の液面上昇に従って、この空気が閉じこめられている空間の容積が減少するため、アキュムレータ16内の圧力は高くなっていく。
アキュムレータ16の内圧は、供給管路15に設けられている圧力計20によって間接的に確認することができる。この圧力計20は、図1に示しているように、(図2、図3では図示を省略)片側の支柱23の上部に取り付けられていて、握り部26を両手で握ってラインマーカー1を手押し移動させている姿勢で容易に視認できるようになっている。
こうして、ラインマーカー1を線引き開始位置へ移動させるまでに、圧力計20の表示する圧力が所定値に達していれば、線引きを開始可能となる。一方、圧力計20の表示圧力が所定値未満である場合には、表示圧力が所定値を超えるまでラインマーカー1を線引き開始位置の周りでしばらく移動させる。
また、アキュムレータ16内の圧力が前記所定値を超えた上限圧力まで上昇すると、バイパス管路18に設けられているリリーフ弁19が開放されて、供給管路15内から塗料の一部がバイパス管路18を通ってタンク4に戻される。そのため、アキュムレータ16内の圧力は、前記上限圧力以上に上昇することはない。なお、リリーフ弁19は、前記上限圧力を可変に設定可能なものを用いることが望ましい。
こうして、ラインマーカー1を線引き開始位置まで移動させて線引きの準備が整ったら、支持バー24の中央にある操作ハンドル25を図5の仮想線の位置まで前方に回動させると、その動きは、第1の連結リンク28、ロッカープレート31、第2の連結リンク32を介して開閉弁21の開閉レバー33を後方へ回動させる。
開閉レバー33の回動によって、噴射ノズル5の下方位置まで前方へ突出していた塗料受けトレー36は、図1に実線で示した位置まで退避するとともに、開閉弁21は開放され、その結果、アキュムレータ16に貯留している塗料は、アキュムレータ16内上部に圧縮された空気の圧力によって、吐出管路22へ押し出され、噴射ノズル5から下方へ向けて噴射される。
線引きは、ラインマーカー1の台車3前端部の中央に取り付けられたガイド棒38の先端をあらかじめ線引きする位置に張られたガイドロープに沿わせてラインマーカー1を移動させて行う。また、図1及び図2に示すように、噴射ノズル5の左右両側下方位置には、噴射される塗料が左右両側へ飛散する範囲を制限するための規制板39が取り付けられている。
本実施形態のものにおいては、前述したように、台車3の走行方向と直交する垂直面内で、左右一対の噴射ノズル5どうしがそれぞれの中心軸線の延長線がこれらの噴射ノズル5の先端下方で互いに交差するように、左右対称に所定角度傾斜して設けられているので、芝や人工芝に向けてこれらの噴射ノズル5から噴射された塗料の粒子どうしが空中で衝突して激しく撹拌される。
その結果、微細な霧状になった塗料が、これらの芝や人工芝の上面のみならず左右両側にも吹き付けられて付着するため、ラインが線引きされたグラウンドやコートを観客席等から斜めに見下ろしたときに、ラインの境界がぼやけることなく線引きされている位置を明瞭に視認することができる。
さらに、図7に示すように、一対の噴射ノズル5どうしは、スリット状の開口部Sの長手方向が台車3の前方に向けて互いにハ字状に開くように傾斜して設けられているため、必要なライン幅の範囲に塗料が噴射されて明瞭なラインを効率的に線引きすることができる。
なお、前述した本実施形態のラインマーカー1によれば、台車3に設けられた車輪2の回転をクランクレバー10によりピストンロッド6Bに往復運動として伝達する構造としているため、ポンプ6を駆動するためのモータやバッテリーを台車に搭載する必要がなく、ラインマーカー1の構造が簡単になり、その製造コストを低減することができる。また、手押しポンプのように使用時にポンプを手で動作させる必要もないため、線引き作業の労力が軽減されるとともに、作業効率を高めることができる。
また、本実施形態においては、ポンプ6にピストンロッド6Bの前進時に塗料を吐出する単動形のピストンポンプを用いているが、ポンプの形態はこれに限定するものではなく、ピストンの前後両側を塗料が流入するシリンダ室として、ピストンロッドの進退両方向の動作で塗料の両側のシリンダ室で交互に塗料の吸入と吐出を行う復動形のピストンポンプを用いてもよい。さらに、ベーンポンプ等の回転形のポンプを用いてもよく、その場合には、車軸の回転を歯車等の伝動機構を介してポンプに伝達すればよい。
また、ポンプは車軸の回転で駆動せずに、台車にバッテリ駆動される電動モータや、ガソリンエンジン等の駆動源を搭載し、これらの駆動源によって駆動するようにしてもよいし、さらに、ラインマーカー自体の走行を電動モータやガソリンエンジン等の駆動源によって行うようにしてもよい。
次に、図8は、本発明のラインマーカの別の実施形態における噴射ノズル部分の正面図、図9はその平面図、図10は、その縦断面図であって、この実施形態では、分流ブロック34A及び噴射ノズル5Aの構造のみが、前述したラインマーカー1の分流ブロック34及び噴射ノズル5と異なっており、分流ブロック34Aが連結されている開閉弁21その他の構造については、ラインマーカー1と同じである。
図8乃至図10に示す実施形態における噴射ノズル5Aは、分流ブロック34Aに対して垂直面内での傾斜角度が調整可能になっており、噴射ノズル5Aは中空筒状のノズルハウジング40と、その中に回動自在に嵌挿されたノズルスピンドル41と、このノズルスピンドル41の下端に螺合固定されたノズルチップ42とを備えている。
ノズルハウジング40の側面には、ネジ孔40Aが形成されていて、このネジ孔40Aには、分流ブロック34Aを回転自在に貫通するロックボルト43の先端部外周に形成された、雄ネジ部43Aが螺合している。前記ロックボルト43の内部には、分流ブロック34A内で左右に分岐する吐出管路22に連通するとともに、当該ロックボルト43の先端面に開口する通路43Bが形成されている。
一方、ノズルスピンドル41は、その内部に前記通路43Bに連通する中空部41Aを有し、前記中空部41Aは、塗料中のゴミや異物を捕捉するためのストレーナ44を通してノズルスピンドル41の下端部に螺着されたノズルチップ42に形成されたノズル孔42Aに連通している。ノズル孔42A先端の開口部Sは、ノズルチップ42の先端面を径方向に横断するスリット状に形成されている。
また、ノズルスピンドル41の上端部41Bは、ノズルハウジング40の頂壁40Bに形成された貫通孔40Cを貫通してその上方に突出している。前記上端部41Aのノズルハウジング40の外部に露出している部分には雄ネジ部が形成されていて、この雄ネジ部には、ロックナット45が螺合されている。また、ノズルスピンドル41の上端面には、前記スリット状の開口部Sの長手方向の向きを表示するための表示溝41Cが刻設されている。
なお、分流ブロック34Aとロックボルト43との間、ノズルハウジング40と分流ブロック34Aとの間、ノズルハウジング40の頂壁40Bとロックナット45との間、ならびに、ノズルハウジング40の下端面とノズルスピンドル41の下部に形成された6角形状の回転操作部41Dの上端面との間には、それぞれの隙間を液密に密閉する環状パッキン46、47、48、49が装着されている。
前述したように構成されている噴射ノズル5Aは、ロックボルト43を緩めると、噴射ノズル5Aは分流ブロック34Aに対してロックボルト43の中心軸線周りに回動でき、噴射ノズル5Aの向きの角度調整が可能となる。そして、角度調整後にロックボルト43を締めることによって、噴射ノズル5Aを分流ブロック34Aに対して所望の角度で固定できるようになっている。
また、左右一対の噴射ノズル5Aの傾斜角度はそれぞれ、図8及び図9に示すように、分流ブロック34Aの前面に設けられた角度表示板51に記された目盛を各々のノズルハウジング40に固定された指針50が指し示す位置で読み取ることによって確認できるようになっている。このようにして、噴射ノズル5Aの傾斜角度を調整することによって、芝や人工芝の高さに応じて、塗料の噴射角度を最適な角度に設定することができる。
一方、ロックナット45を緩めると、ノズルハウジング40に対してノズルチップ42と一体にノズルスピンドル41を回転操作部41Dを指やスパナ等の工具で回転させて、表示溝41Cで確認しながらスリット状の開口部Sの長手方向が所望の方向に向くように調整することができる。
開口部Sの調整が完了したら、ロックナット45を締めることによって、ノズルスピンドル41はノズルハウジング40に対して固定される。このようにして、スリット状の開口部Sの長手方向の向きを変えることによって、線引きするラインの幅を変えることができる。
本発明の塗料噴射式ラインマーカーは、特に、芝や人工芝によって覆われているグラウンドやコートへの線引きに好適に使用することが可能である。
本発明の塗料噴射式ラインマーカーの側面図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの平面図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの背面図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの塗料のタンクから噴射ノズルへの塗料の供給路を示す図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの開閉弁の操作機構を示す図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの噴射ノズルの取付状態を示す図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの噴射ノズル開口部を下方から見た部分図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの別の実施形態における噴射ノズル部分の正面図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの別の実施形態における噴射ノズル部分の平面図である。 本発明の塗料噴射式ラインマーカーの別の実施形態における噴射ノズル部分の縦断面図である。
符号の説明
1 ラインマーカー
2 車輪
3 台車
4 タンク
5 噴射ノズル
5A 開口部
6 ポンプ
6A シリンダ
6B ピストンロッド
6C ピストン
7 ブラケット
8 シリンダ支持軸
9 車軸
10 クランクレバー
11 ロッドピン
12 吸入管路
13 連結管路
14 逆止弁
15 供給管路
16 アキュムレータ
17 逆止弁
18 バイパス管路
19 リリーフ弁
20 圧力計
21 開閉弁
22 吐出管路
23 支柱
24 支持バー
25 操作ハンドル
26 握り部
27 スリーブ
28 第1の連結リンク
29 連結片
30 ロッカー軸
31 ロッカープレート
32 第2の連結リンク
33 開閉レバー
34、34A 分流ブロック
35 エルボ
36 塗料受けトレー
37 係合バー
38 ガイド棒
39 規制板
40 ノズルハウジング
40A ネジ孔
40B 頂壁
40C 貫通孔
41 ノズルスピンドル
41A 中空部
41B 上端部
41C 表示溝
41D 回転操作部
42 ノズルチップ
42A ノズル孔
43 ロックボルト
43A 雄ネジ部
43B 通路
44 ストレーナ
45 ロックナット
46、47、48、49 環状パッキン
50 指針
51 角度表示板
S 開口部

Claims (3)

  1. 台車上に塗料を貯留するタンクと、塗料を噴射する噴射ノズルと、前記タンクから塗料を吸引して前記噴射ノズルに供給し、当該噴射ノズルからグラウンド又はコートの表面に向けて塗料を噴射させるポンプとを搭載した塗料噴射式ラインマーカーにおいて、
    前記噴射ノズルは、台車の走行方向と直交する垂直面内で、先端側を下方に向けて少なくとも一対設けられ、これらの噴射ノズルの中心軸線の延長線がそれぞれの噴射ノズルの先端下方で互いに交差するように傾斜して設けられていることを特徴とする塗料噴射式ラインマーカー。
  2. それぞれの噴射ノズルは傾斜角度が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗料噴射式ラインマーカー。
  3. それぞれの噴射ノズルは、スリット状の開口部を有しているとともに、前記開口部の長手方向の向きが調整可能になっていることを特徴とする請求項1記載の塗料噴射式ラインマーカー。
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