JP3172857B2 - 往復ポンプ装置、散布装置、及び散布車 - Google Patents

往復ポンプ装置、散布装置、及び散布車

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JP3172857B2 JP02888395A JP2888395A JP3172857B2 JP 3172857 B2 JP3172857 B2 JP 3172857B2 JP 02888395 A JP02888395 A JP 02888395A JP 2888395 A JP2888395 A JP 2888395A JP 3172857 B2 JP3172857 B2 JP 3172857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2通りの吐出形態及
び噴出形態を備える往復ポンプ装置、散布装置、及び散
布車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場や球技場等の芝生の管理とし
て、芝の施肥、防除と共に、芝地のエアレートがあり、
芝地のエアレート、又は薬液注入の1方式では、ノズル
と往復ポンプの吐出口へ、間にアキュムレータを介在さ
せることなく、直結させた自走車を芝地に走行させ、往
復ポンプから間欠的に吐出されて来る高圧水をノズルよ
り芝地へ高圧間欠噴射して、芝地に所定深さの小径の通
孔を所定間隔で開けている(例:特開平6−70604
号公報)。このような高圧水噴射式エアレート、又は注
入作業でのノズルからの噴射は、小流量で済むが、高圧
の間欠噴射が要求されるのに対し、芝面への施肥及び防
除作業でのノズルからの噴射は、噴射圧は中圧程度で済
むものの、連続かつ大流量の噴射が要求される。
【0003】従来の芝生管理等では、このような2形態
の噴射を行うためには、各噴射形態ごとに往復ポンプ装
置、散布装置、及び散布車が必要となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各噴射形態ごとに往復
ポンプ装置、散布装置、及び散布車を配備することは、
コスト及び管理等の点で不利である。
【0005】請求項1,3,6の発明の目的は、間欠か
つ高速(又は高圧)の吐出又は噴射形態とほぼ連続かつ
低速(又は低圧。なお、以降、中速又は中圧も含ませ
る。)の吐出又は噴射形態との2形態を合わせ備える往
復ポンプ装置、散布装置、及び散布車を提供することで
ある。請求項2の発明の目的は、ほぼ連続かつ低速の吐
出形態時の吐出流量を大とすることができる往復ポンプ
装置を提供することである。請求項4の発明の目的は、
連続噴射を改善した散布装置を提供することである。請
求項5の発明の目的は、間欠噴射とほぼ連続噴射との切
替を能率化した散布装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の往復
ポンプ装置(10)は次の(a)〜(c)の構成要素を有し
ている。 (a)クランク軸(16)の回転に伴って往復動してポンプ
室(72)の容積を増減する往復動部材(70) (b)吐出行程及び吸入行程に相当する駆動側非円形歯
車(60)の回転量が相互に相違するように相互のピッチ曲
線を設定されかつ相互にかみ合って駆動軸(18)からクラ
ンク軸(16)へ回転を伝達する駆動側非円形歯車(60)及び
被駆動側非円形歯車(62) (c)駆動軸(18)の回転方向に対する駆動側非円形歯車
(60)の回転方向を一方及び他方へ切替える回転方向切替
手段(48)
【0007】請求項2の往復ポンプ装置(10)は、請求項
1の往復ポンプ装置(10)において、さらに、次の(d)
の構成要素を有している。 (d)吐出行程に相当する駆動側非円形歯車(60)の回転
量が吸入行程に相当する駆動側非円形歯車(60)の回転量
より大のときは小のときより駆動軸(18)の回転速度に対
する駆動側非円形歯車(60)の回転速度の比を増大させる
速度比変更手段(48)
【0008】請求項3の散布装置は、次の(a)及び
(b)の構成要素を有している。 (a)請求項1又は2記載の往復ポンプ装置(10) (b)往復ポンプ装置(10)からの吐出液を間欠噴射用ノ
ズル(132)又は連続噴射用ノズル(140)へ選択的に切替え
る切替弁(142)
【0009】請求項4の散布装置では、請求項3の散布
装置において、さらに、次の(c)の構成要素を有して
いる。 (c)切替弁(142)と連続噴射用ノズル(140)との間へ接
続されているアキュムレータ(152)
【0010】請求項5の散布装置では、請求項4の散布
装置において、さらに、次の(d)の構成要素を有して
いる。 (d)アキュムレータ(152)の切替と回転方向切替手段
(48)の切替とを相互に連動させる連動手段(150)
【0011】請求項6の散布車(108)は請求項3ないし
5のいずれかに記載の散布装置を有している。
【0012】
【作用】請求項1の往復ポンプ装置(10)において、駆動
側非円形歯車(60)の一方の回転方向時では、吐出行程は
駆動側非円形歯車(60)の小さい回転量で行程が終わるの
に対し、吸入行程は駆動側非円形歯車(60)の大きな回転
量で行程が終わる。したがって、往復動部材(70)は、吐
出行程時は高速で移動し、吸入行程時は低速で移動し、
1サイクルに占める吐出行程の時間は十分に短縮され
て、流体(122)はポンプ室(72)から間欠的にかつ高速で
吐出されて来る。これに対して、駆動側非円形歯車(60)
の他方の回転方向時では、吐出行程は駆動側非円形歯車
(60)の大きい回転量で行程が終わるのに対し、吸入行程
は駆動側非円形歯車(60)の小さな回転量で行程が終わ
る。したがって、往復動部材(70)は、吐出行程時は低速
で移動し、吸入行程時は高速で移動し、1サイクルに占
める吐出行程の時間は十分に長くなり、流体(122)はポ
ンプ室(72)からほぼ連続的にかつ低速で吐出されて来
る。
【0013】請求項2の往復ポンプ装置(10)では、他方
の回転方向時、すなわちほぼ連続かつ低速で流体(122)
を吐出する場合では、速度比変更手段(48)は駆動軸(18)
の回転速度に対する駆動側非円形歯車(60)の回転速度の
比を一方の回転方向時よりも増大させる。これにより、
単位時間当たりの往復動部材(70)の往復回数は増大し、
往復ポンプ装置(10)の吐出流量は増大する。
【0014】請求項3の散布装置では、往復ポンプ装置
(10)からの流体(122)は、切替弁(142)における切替によ
り、間欠噴射用ノズル(132)又は連続噴射用ノズル(140)
へ選択的に送られる。
【0015】請求項4の散布装置では、アキュムレータ
(152)は、切替弁(142)を介して往復ポンプ装置(10)から
連続噴射用ノズル(140)へ送られる流体(122)の圧力変動
を平滑化し、これにより、連続噴射用ノズル(140)は、
往復ポンプ装置(10)の吸入行程時も流体(122)を供給さ
れ、流体(122)を連続的に噴射する。
【0016】請求項5の散布装置では、回転方向切替手
段(48)及び切替弁(142)は連動手段(150)により切替を連
動され、駆動側非円形歯車(60)が回転方向切替手段(48)
により回転方向を一方に規定される場合は、すなわち、
流体(122)が往復ポンプ装置(10)から間欠的かつ高速で
吐出されて来る場合は、往復ポンプ装置(10)からの流体
(122)は切替弁(142)により間欠噴射用ノズル(132)へ送
られる。また、駆動側非円形歯車(60)の回転方向が回転
方向切替手段(48)により他方に規定されている場合は、
すなわち、流体(122)が往復ポンプ装置(10)からほぼ連
続的かつ低速で吐出されて来る場合は、往復ポンプ装置
(10)からの流体(122)は切替弁(142)により連続噴射用ノ
ズル(140)へ送られる。
【0017】請求項6の散布車(108)は、走行しつつ、
間欠噴射用ノズル(132)又は連続噴射用ノズル(140)から
流体(122)を噴射する。
【0018】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図1はプランジャポンプ装置10の水平断面図、図
2は図1のプランジャポンプ装置10をクランク軸16の軸
方向へクランクケース14側から複数の垂直断面で見た図
である。ギヤケース12及びクランクケース14はクランク
軸16の軸方向へ相互に接合され、入力軸18は、クランク
軸16に対して平行に延び、一端部においてギヤケース12
から突出しつつ、ベアリング20,22を介して回転自在に
ギヤケース12に軸支されている。ギヤケース12は、ベア
リング20を取付けられる部位に着脱自在の蓋24を有して
いる。オイルシール26は入力軸18の軸方向へベアリング
20より外側の蓋24の部位に嵌挿される。第1の中間軸28
は、クランク軸16に対して平行に延び、軸方向へ離れた
2個所においてベアリング30を介して回転自在にギヤケ
ース12に軸支されている。ギヤケース12は、外側のベア
リング30を取付けられる部位に着脱自在の蓋32を有して
いる。第2の中間軸34は、クランク軸16に対して平行に
延び、両端部においてそれぞれベアリング36,38を介し
て回転自在にギヤケース12に軸支されている。ギヤケー
ス12は、ベアリング38を取付けられる部位に着脱自在の
蓋39を有している。
【0019】摺動歯車40は、入力軸18のスプライン部42
に嵌合して、入力軸18の軸方向へ摺動自在にかつ回転方
向へ入力軸18と一体となっている。反転用歯車44及び大
歯車46は、それぞれ第1の中間軸28及び第2の中間軸34
に取り付けられ、摺動歯車40にかみ合い自在となってい
る。切替レバー48は、位置P1,P2へ切替自在に支軸
50を介してギヤケース12に枢支され、一端側ではギヤケ
ース12の外部へ露出し、他端側では摺動歯車40を入力軸
18の軸方向へ連行自在にかつ相対回転自在に摺動歯車40
へ連結している。小歯車52は、大歯車46より小径であ
り、第2の中間軸34に取り付けられ、反転用歯車44にか
み合っている。ベアリング56は、クランク軸16の両端部
を回転自在にクランクケース14に軸支する。クランクケ
ース14は、ギヤケース12から遠い方のベアリング56を取
付けられる部位に、着脱自在の蓋54を有している。駆動
側非円形歯車60及び被駆動側非円形歯車62は非円形のピ
ッチ曲線を有し、相互にかみ合うように、それぞれ第2
の中間軸34及びクランク軸16に取り付けられている。
【0020】蓋64は、水平面においてクランク軸16とは
直角関係にあるクランクケース14の垂直壁部分に着脱自
在に取り付けられ、オイルゲージ66を装備する。ポンプ
マニホールド68は、クランク軸16に対して直角の水平方
向からクランクケース14に接合されている。プランジャ
70は、先端部においてポンプマニホールド68内のポンプ
室72を画定し、基端部のクロスヘッド74によりクランク
ケース14の案内部76により軸方向へ案内され、軸方向の
往復動によりポンプ室72の容積を増減する。偏心円部80
は、中心をクランク軸16の中心線から偏倚させて、クラ
ンク軸16に設けられている。コンロッド78は、一端側に
おいて相対回転自在に偏心円部80に嵌合し、他端側にお
いてクロスピン82を介して回転自在にクロスヘッド74に
結合し、クランク軸16の回転運動をプランジャ70の往復
動へ変換する。オイルシール84及びシールパッキン86
は、プランジャ70の軸方向へ離れた個所においてプラン
ジャ70に摺接するように、クランクケース14及びポンプ
マニホールド68内に配設される。前記オイルシール84と
クロスヘッド74との間の空間は、クロスヘッド74に形成
される図示しない通孔又は切欠きを介してクランクケー
ス14内と連通状態とされる。Vパッキン88は、内周側に
おいてプランジャ70の周部に摺接するように、ポンプマ
ニホールド68内に嵌挿され、圧縮コイルばね90は、ポン
プ室72内に配設されて、Vパッキン88を軸方向へ押圧、
固定している。吸入口94及び吐出口96は、ポンプマニホ
ールド68の先端部分の下面及び上部側面に設けられ、ポ
ンプ室72へ連通している。吸入弁98及び吐出弁100は、
それぞれ吸入口94とポンプ室72との間、及びポンプ室72
と吐出口96との間に配設され、プラグ102,104によりポ
ンプマニホールド68からの抜けを阻止されている。
【0021】図3はプランジャ70の駆動機構図である。
プランジャ70は、コンロッド78を介してクランク軸16の
偏心円部80へ連結しており、クランク軸16の回転に伴っ
て、クランク軸16の一方の半回転では、吸入行程となっ
て、ポンプ室72の容積を減少し、クランク軸16の他方の
半回転では、吐出行程となって、ポンプ室72の容積を増
大し、これは従来のプランジャポンプと同様である。こ
のプランジャポンプ装置10では、エンジン110(図6)
からの回転は、入力軸18から大歯車46又は小歯車52を介
して第2の中間軸34へ伝達され、第2の中間軸34から駆
動側非円形歯車60及び被駆動側非円形歯車62を介してク
ランク軸16へ伝達される。駆動側非円形歯車60及び被駆
動側非円形歯車62のピッチ曲線の設計・製作は、例えば
機械設計第29巻第11号(1985年9月号)第13
頁〜第18頁「非円形歯車の設計・製作とその応用(執
筆者:(株)長岡歯車製作所 山崎隆氏)」に基づいて
行われればよく、このプランジャポンプ装置10では、プ
ランジャ70の往復の一方及び他方の行程のためのクラン
ク軸16の各半回転に相当する第2の中間軸34の回転量が
相互に相違するように、駆動側非円形歯車60及び被駆動
側非円形歯車62のピッチ曲線が設定される。
【0022】プランジャポンプ装置10の作用について説
明する。入力軸18は、エンジン110(図6)等の原動機
からの回転動力により所定方向へ回転させられる。入力
軸18の回転は、切替レバー48における切替により大歯車
46又は小歯車52を介して第2の中間軸34へ伝達され、さ
らに、第2の中間軸34から駆動側非円形歯車60及び被駆
動側非円形歯車62を介してクランク軸16へ伝達される。
プランジャ70は、クランク軸16の回転に伴って往復動
し、吸入行程では、クランク軸16の方へ移動して、ポン
プ室72の容積を増大させて、吸入口94を介して例えば散
布液タンク120の散布液122(図6)をポンプ室72へ吸入
する。また、吐出行程では、プランジャ70は、ポンプ室
72の方へ移動して、ポンプ室72の容積を減少させて、ポ
ンプ室72内の散布液122を吐出口96へ吐出する。
【0023】プランジャポンプ装置10を高圧、間欠吐
出、かつ小流量型のポンプとして使用する場合には、切
替レバー48を位置P1へ切替える。これにより、摺動歯
車40は、反転用歯車44とのかみ合いを外されて、大歯車
46にかみ合い、入力軸18の回転は、大きな減速比でかつ
回転方向を反転されて、ベアリング36へ伝達される(以
下、第2の中間軸34が入力軸18と逆方向及び同方向へ回
転することをそれぞれ「逆転」及び「正転」と定義す
る。)。図4は第2の中間軸34の逆転時の第2の中間軸
34の回転角とポンプ室72の圧力との関係を示している。
第2の中間軸34の逆転時では、吐出行程に相当する第2
の中間軸34の回転量は、吸入行程に対応する第2の中間
軸34の回転量より十分に大きくなる(図4では、前者が
90°に対して後者が270°になっている。)。これ
により、プランジャ70は吐出行程時は十分に高速で移動
して、1サイクルに占める吐出行程の時間は十分に短縮
され、散布液122はプランジャポンプ装置10のポンプ室7
2から吐出口96へ高速かつ間欠的に吐出される。
【0024】プランジャポンプ装置10を中圧、ほぼ連続
吐出、大流量型のポンプとして使用する場合には、切替
レバー48を位置P2へ切替える。これにより、摺動歯車
40は、大歯車46とのかみ合いを外されて、反転用歯車44
にかみ合い、入力軸18の回転は反転用歯車44を介して第
2の中間軸34へ伝達される。小歯車52の径は摺動歯車40
とほぼ等径であり、また、摺動歯車40と小歯車52との間
には反転用歯車44が介在するので、第2の中間軸34は、
減速されず、すなわち十分な高速で正転する。図5は第
2の中間軸34の正転時の第2の中間軸34の回転角とポン
プ室72の圧力との関係を示している。なお、図5におい
て破線は、アキュムレータ152(図6)がプランジャポ
ンプ装置10の吐出口96側へ接続された場合の連続噴射用
ノズル140の噴射圧である。第2の中間軸34の正転時で
は、吐出行程に相当する第2の中間軸34の回転量と吸入
行程に相当する第2の中間軸34の回転量との関係は、逆
転時と反対の関係になって、前者は後者に対して十分に
増大し(図5では、前者が270°に対して後者が90
°になっている。)。これにより、1サイクルに占める
吐出行程の時間は十分に長くなり、散布液122はプラン
ジャポンプ装置10のポンプ室72から吐出口96へ中速かつ
ほぼ連続的に吐出される。また、入力軸18から第2の中
間軸34への回転伝達は、大歯車46を介してではなく、小
歯車52を介して行われるので、第2の中間軸34は高速回
転となり、すなわち単位時間当たりのプランジャ70の往
復の回数は増大し、プランジャポンプ装置10からの吐出
流量は大となる。
【0025】図6は図1のプランジャポンプ装置10を装
備する自走式芝生管理車108の構成図である。自走式芝
生管理車108は、芝生134の上を自走する。エンジン110
の回転は、プランジャポンプ装置10の入力軸18に取り付
けられているプーリ116へプーリ112及びベルト114を介
して伝達され、入力軸18を駆動する。テンションクラッ
チ118は、ベルト114を緊張状態又は弛緩状態へ切替え
て、プーリ112からプーリ116への回転の伝達を断接す
る。散布液タンク120は散布液122を貯留し、プランジャ
ポンプ装置10の吸入口94は吸入管路124を介して散布液
タンク120の底部から散布液タンク120内の散布液122を
吸入する。戻し管路126はプランジャポンプ装置10の吐
出口96を散布液タンク120へ接続し、安全弁128は、戻し
管路126に設けられて、吐出口96の吐出圧が過大となっ
たとき、開く。間欠噴射用ノズルパイプ130は自走式芝
生管理車108の左右方向へ水平に延び、複数個の間欠噴
射用ノズル132は、下へ向けられて、一列に間欠噴射用
ノズルパイプ130に取り付けられ、少なくとも散布液122
の噴射時では、芝生134に十分に接近させられ、散布液1
22を芝生134の下側の土136へ注入する。芝生134は土136
の表面に植えられ、連続噴射用ノズルパイプ138は自走
式芝生管理車108の左右方向へ水平に延び、複数個の連
続噴射用ノズル140は、下へ向けられて、一列に連続噴
射用ノズルパイプ138に取り付けられている。連続噴射
用ノズル140から散布液122を噴射中の連続噴射用ノズル
パイプ138の高さは、間欠噴射用ノズル132から散布液12
2を噴射中の間欠噴射用ノズルパイプ130の高さより、ノ
ズルからの円錐状に広がる噴射角度等を考慮されて適当
に高い位置とされる。三方コック142は、2個の出口側
をそれぞれ間欠噴射用管路144及び連続噴射用管路146を
介して間欠噴射用ノズルパイプ130および連続噴射用ノ
ズルパイプ138へ接続され、レバー148の揺動位置の切替
によりプランジャポンプ装置10の吐出口96を間欠噴射用
管路144又は連続噴射用管路146へ接続する。プッシュプ
ルワイヤ150は、切替レバー48とレバー148とを相互に連
結し、切替レバー48及びレバー148を相互に連動状態に
する。アキュムレータ152は、連続噴射用管路146へ接続
され、連続噴射用管路146内の圧力を、図5の破線で示
されるように、平滑化する。
【0026】自走式芝生管理車108の作用について説明
する。芝生134のエアレート又は薬液注入を行う場合に
は、例えば水又は薬液が散布液122として散布液タンク1
20内に貯留されるとともに、三方コック142のレバー148
はプランジャポンプ装置10の吐出口96を間欠噴射用管路
144へ接続する位置へ切替えられる。プランジャポンプ
装置10の切替レバー48は、プッシュプルワイヤ150を介
するレバー148との連動関係により位置P1へ自動的に
切替えられる。これにより、プランジャポンプ装置10の
吐出口96からは、散布液122は、高速、間欠的、かつ小
流量で吐出され、間欠噴射用ノズルパイプ130の間欠噴
射用ノズル132へ送られ、各間欠噴射用ノズル132では、
散布液122が、高圧かつ間欠的に噴出され、芝生134を貫
通して、土136へ注入され、土136へ所定深さのエアレー
ト用通孔を形成する。
【0027】芝生134の防除や施肥等を行う場合には、
例えば薬液や肥料液等が散布液122として散布液タンク1
20内に貯留されるとともに、三方コック142のレバー148
がプランジャポンプ装置10の吐出口96を連続噴射用管路
146へ接続する位置へ切替えられる。プランジャポンプ
装置10の切替レバー48は、プッシュプルワイヤ150を介
するレバー148との連動関係により位置P2へ自動的に
切替えられる。これにより、プランジャポンプ装置10の
吐出口96からは、散布液122は、中速、ほぼ連続的、か
つ大流量で吐出され、連続噴射用管路146へ送られる。
アキュムレータ152は連続噴射用管路146内の液圧を平滑
化し、これにより、連続噴射用ノズルパイプ138の各連
続噴射用ノズル140は、プランジャポンプ装置10の運転
中はプランジャポンプ装置10から常時散布液122の供給
を受け、散布液122は中圧、連続的かつ大流量で芝生134
の表面へ向かって連続噴射用ノズル140から散布され
る。
【0028】実施例は、自走式芝生管理車108について
説明しているが、この発明の往復ポンプ装置及び散布装
置は、高圧、間欠噴射を剥離やハツリ作業に使用し、中
圧、連続噴射を洗浄作業に使用する作業機にも適用可能
である。実施例では、往復ポンプ装置としてプランジャ
ポンプ装置10を説明しているが、往復ポンプ装置はピス
トンポンプ装置であってもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1,3,6の発明では、駆動側非
円形歯車の回転方向の切替によりポンプを、間欠かつ高
速の吐出形態とほぼ連続かつ低速の吐出形態とに切替え
て運転することができ、吐出形態ごとに往復ポンプ装
置、散布装置、又は散布車を用意する繁雑さを省略でき
る。
【0030】請求項2の発明では、ほぼ連続かつ低速の
吐出形態時では、単位時間当たりの往復動部材の往復回
数が増大して、吐出流量を増大できる。
【0031】請求項4の発明では、アキュムレータによ
り噴射圧が平滑化され、連続噴射用ノズルからの流体の
噴射の連続性を高めることができる。
【0032】請求項5の発明では、クランク軸の回転方
向の切替と切替弁の切替とが連動するので、切替操作を
簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プランジャポンプ装置の水平断面図である。
【図2】図1のプランジャポンプ装置をクランク軸の軸
方向へクランクケース側から複数の垂直断面で見た図で
ある。
【図3】プランジャの駆動機構図である。
【図4】第2の中間軸の逆転時の第2の中間軸の回転角
とポンプ室の圧力との関係を示す図である。
【図5】第2の中間軸の正転時の第2の中間軸の回転角
とポンプ室の圧力との関係を示す図である。
【図6】図1のプランジャポンプ装置を装備する自走式
芝生管理車の構成図である。
【符号の説明】
10 プランジャポンプ装置(往復ポンプ装置) 16 クランク軸 18 入力軸(駆動軸) 48 切替レバー(回転方向切替手段、速度比変更手
段) 60 駆動側非円形歯車 62 被駆動側非円形歯車 70 プランジャ(往復動部材) 72 ポンプ室 108 自走式芝生管理車(散布車) 122 散布液(流体) 132 間欠噴射用ノズル 140 連続噴射用ノズル 142 三方コック(切替弁) 150 プッシュプルワイヤ(連動手段) 152 アキュムレータ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)クランク軸(16)の回転に伴って往
    復動してポンプ室(72)の容積を増減する往復動部材(7
    0)、(b)吐出行程及び吸入行程に相当する駆動側非円
    形歯車(60)の回転量が相互に相違するように相互のピッ
    チ曲線を設定されかつ相互にかみ合って駆動軸(18)から
    前記クランク軸(16)へ回転を伝達する前記駆動側非円形
    歯車(60)及び被駆動側非円形歯車(62)、及び(c)前記
    駆動軸(18)の回転方向に対する前記駆動側非円形歯車(6
    0)の回転方向を一方及び他方へ切替える回転方向切替手
    段(48)、を有していることを特徴とする往復ポンプ装
    置。
  2. 【請求項2】 (d)吐出行程に相当する前記駆動側非
    円形歯車(60)の回転量が吸入行程に相当する前記駆動側
    非円形歯車(60)の回転量より大のときは小のときより前
    記駆動軸(18)の回転速度に対する前記駆動側非円形歯車
    (60)の回転速度の比を増大させる速度比変更手段(48)、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の往復ポン
    プ装置。
  3. 【請求項3】 (a)請求項1又は2記載の前記往復ポ
    ンプ装置(10)、及び(b)前記往復ポンプ装置(10)から
    の吐出液を間欠噴射用ノズル(132)又は連続噴射用ノズ
    ル(140)へ選択的に切替える切替弁(142)、を有している
    ことを特徴とする散布装置。
  4. 【請求項4】 (c)前記切替弁(142)と前記連続噴射
    用ノズル(140)との間へ接続されているアキュムレータ
    (152)、を有していることを特徴とする請求項3記載の
    散布装置。
  5. 【請求項5】 (d)前記アキュムレータ(152)の切替
    と前記回転方向切替手段(48)の切替とを相互に連動させ
    る連動手段(150)、を有していることを特徴とする請求
    項記4載の散布装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載の前
    記散布装置を有していることを特徴とする散布車。
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