JPS63305379A - ホログラフの製造方法 - Google Patents

ホログラフの製造方法

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JPS63305379A
JPS63305379A JP14138787A JP14138787A JPS63305379A JP S63305379 A JPS63305379 A JP S63305379A JP 14138787 A JP14138787 A JP 14138787A JP 14138787 A JP14138787 A JP 14138787A JP S63305379 A JPS63305379 A JP S63305379A
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hologram
solvent
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recording
developing
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JP14138787A
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Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Hiroyoshi Kishi
博義 岸
Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
Naosato Taniguchi
尚郷 谷口
Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Kojiro Yokono
横野 幸次郎
Katsuhiko Nishide
西出 勝彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はホログラム、特に体積位相ホログラムの製造方
法に関する。
(従来の技術) ホログラフィ−は、レーザーのように干渉性良好な光を
物体に照射し、振幅と位相とがその物体の形状に応じて
変調され、反射又は透過した光波面を記録(=ホログラ
ム)して、そのホログラムに再びレーザーを照射して元
の物体の光学像を再生する技術である。
かかるホログラフィ−技術に関する研究の進展に伴ない
、現在ではその記録担体に対する要求もかなり明確なも
のとなり、漂白処理銀塩、フォトレジスト、サーモプラ
スチック、重クロム酸ゼラチン、無機ガラス系材料、強
誘電体等多くの材料が提案され、その特性の研究が進ん
でいる。
(発明が解決しようとしている問題点)ところで、ホロ
グラム記録担体の持つべき特性としては、 (1)記録感度、特に可視波長域のレーザー光に感度を
有し、且つ高感度であること、 (2)高解像力を有すること、 (3)ホログラムの回折効率が高いこと、(4)ホログ
ラムのノイズが少ないこと、(5)ホログラムが安定し
ていること、(6)記録及び再生操作が容易であること
等、かなり厳しいものが要求されている。
既知ホログラム記録担体にあって、これ等の特性を全て
満足するものは勿論、部分的にせよ実用化の域に達する
性質を備えた材料は極めて少ない。
中では、漂白処理銀塩及び重クロム酸ゼラチンがある程
度実用化の域に達したものではあるが、それでも前者に
おいては、通常処理の他に漂白処理操作が必要であり、
且つ得られたホログラムの耐光性が劣るという不都合が
ある。又、後者においては、得られたホログラムの耐湿
性が悪く、保存安定性の面で大きな欠陥が指摘されてい
る。
本発明者は上記の如き従来技術の問題点を解決すべく種
々の記録担体について鋭意研究の結果、特定の材料から
なる記録担体を使用し、且つ特定の現像処理を行うこと
によって上記の種々の問題を十分に解決することができ
るホログラムの製造方法を以前に提案した(特開昭53
−15153号公報参照)。
上記先行発明によるホログラムは十分に優れた性能を有
するものであったが、低温(室温程度)現像を含む工程
においては、品質のバラツキ、特に微細なひび割れ現象
や液の流れ方向に沿って連なる白濁現象が生じて特性歩
留りが低く、常に一定品質のホログラムがコンスタント
には得られないという問題があった。
従って本発明の目的は、低温現象を含む工程を含むホロ
グラムの製造方法において、上記本発明者等が以前に提
案したホログラム用記録担体を用いて高品質及び高性能
のホログラムを品質のバラツキが少なく安定的に提供す
ることができる技術を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 以上の如き本発明の目的は以下の本発明により達成され
る。
すなわち、本発明は、ラジカルによって置換可能な反応
位置を有する芳香環又はヘテロ環を単位構造中に含む重
合体及びハロゲン含有化合物を主体に組成された記録担
体中に輻射線の干渉パターンを形成する工程と、前記記
録担体を第一の溶媒で処理し次いで第二の溶媒で処理し
て現像する工程とを含むホログラムの製造方法において
、少なくとも一方の溶媒を流動させ、該流動流に記録担
体の裏面を対向させることを特徴とするホログラムの製
造方法である。
(作  用) ホログラムの現像処理において、現像液を流動させ、該
流動流に記録担体の裏面を対向させることにより、現像
液が室温程度でも得られるホログラムの品質のバラツキ
、特に微細なひび割れ現象や液流れにより生じる白濁現
象が無くなり、特性歩留りが向上する。
(好ましい実施態様) 以下本発明の好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
本発明においてホログラム記録担体の主体をなすものは
、その単位構造中にラジカルによって置換可能な反応位
置を有する芳香環又はヘテロ環を含んでなる重合体であ
り、その1例は、構造中に芳香環又はヘテロ環を有する
ビニル化合物の付加重合体又は付加共重合体或いはそれ
らの混合物である。
他の例は、四量体成分の少なくとも1種が芳香環又はへ
テロ環を有する化合物であるところの縮合重合体である
。尚、この場合芳香環又はペテロ環は、ハロゲン、アル
キル、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、カルボキ
シル、アルコキシ、アシル、スルホニル基等の置換基で
置換されているものであってもよい。
更に本発明において使用される重合体の好ましい具体例
を挙げれば以下の通りである。
ポリスチレン、ポリーα−メチルスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、ポリーP−ジビニルベンゼン、ポリ−
2,5−ジクロルスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ス
チレン−ブタジェン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−塩化ビニリデン共重合体、スチ
レン−アクリルエステル−アクリルアミド共重合体、ス
チレンー不飽和ポリエステル共重合体、スチレン−グリ
シジルメタアクリレート共重合体、ハロゲン化スチレン
重合体、ポリスチレン/スチレン−ブタジェン共重合体
混合物、ABS樹脂、ポリビニルアニリンル、ポリビニ
ルアニリン、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルスチ
ルベン、ポリビニルハイドロキノン、ポリーα、β−ビ
ニルナフタリン、ポリアセナフチレン、ポリビニルアン
スラセン、ポリビニルフェナントレン、ポリビニルとジ
ン、ポリビニルとリジン、ポリビニルピロリドン、ポリ
−N−ビニルフタルイミド、ポリビニルインデン、ポリ
ビニルフルオレン、ポリビニルフラン、ポリビニルベン
ゾフラン、ポリビニルインドール、ポリビニルインドリ
ン、ポリビニルオキサゾール、ポリビニルベンゾオキサ
ゾール、ポリビニルチアゾール、ポリビニルベンゾチア
ゾール、ポリビニルチオフェン、ポリビニルイミダゾー
ル、ポリビニルビロール、ポリビニルピラゾール、ポリ
ビニルトリアゾール、ポリビニルテトラゾール、ポリビ
ニルベンズイミダゾール、ポリビニルキノリン、ポリビ
ニルジベンゾフラン、ポリビニルチアジン、ポリビニル
ピリダジン、ポリビニルピリミジン、ポリビニルピラジ
ン、ポリビニルトリアジン、ポリビニルカルバゾール、
ビニルカルバゾール−スチレン共重合体、ビニルカルバ
ゾール−塩化ビニリデン共重合体、ビニルカルバゾール
−スチレン共重合体、ビニルカルバゾール−メチルメタ
アクリレート共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルア
ンスラセン共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルビリ
ジン共重合体、ビニルカルバゾール−アクリレート共重
合体、ビニルカルバゾール−エチルアクリレート共重合
体、ビニルカルバゾール−アクリロニトリル共重合体、
ビニルカルバゾール−ブチルアクリレート共重合体、ビ
ニルカルバゾール−ニトロビニルカルバゾール共重合体
、ニトロ化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアミノ
カルバゾール、ビニルカルバゾール−N−メチルアミノ
ビニルカルバゾール共重合体、ハロゲン置換ポリビニル
カルバゾール、ビニルカルバゾール−ジブロムビニルカ
ルバゾール共重合体、ポリヨードビニルカルバゾール、
ポリベンジリデンビニルカルバゾール、ポリプロペニル
カルバゾール、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂
、フェノール−ホルマリン樹脂、クレゾール−ホルマリ
ン樹脂、変性フェノール樹脂、フェノール−フルフラー
ル樹脂、レゾルシン樹脂、スルホアミド樹脂、アニリン
樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、グリプタル樹脂、
変性グリブタル樹脂、テレフタル酸系樹脂、イソフタル
酸系樹脂、マレイン酸樹脂、ポリ(1,4−シクロヘキ
シレンジメシチレン)テレフタレート、ポリジアリルフ
タレート、ポリアリルホスホネート、ポリカーボネート
、ポリアリル−ジグリコールカーボネート、ポリ燐酸エ
ステル、ベンゾフラン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ尿
素樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ型樹脂、ポリフェニ
レンオキサイド、ハロゲン置換ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレン、ポリーP−キシリレン(パリレン
N)、2を換ポリキシリレン、フェノールスルホン酸樹
脂、フェノールカルボン酸樹脂、チオコール樹脂、ポリ
チオコールースチレン樹脂。
尚、上記重合体は2種以上混合して使用することも可能
である。中でも、本発明においては、単位構造中にカル
バゾール環を有する重合体を使用した場合、高回折効率
のホログラムが得易く好ましい。
本発明においてホログラム記録担体は予めハロゲン含有
化合物によって、輻射線に対して活性にされている必要
がある。
本発明に使用されるハロゲン含有化合物は、少なくとも
一分子中に一箇所以上、同一炭素にハロゲン原子が2個
以上置換された構造を有する化合物であり、かかる化合
物は前述の重合体と共存して比較的高感度のホログラム
記録担体を構成する。中でも沃素含有化合物は、沃素原
子の重原子効果の為か極めて高感度の記録担体を構成し
、且つ、その本来の色調が黄色乃至橙色の為に記録担体
の感度が可視波長域にも十分あり、本発明においては特
に好適な化合物である。
以下、本発明に係るハロゲン含有化合物の具体例を列挙
する。但し、これ等に限定されるものではない。
C14,CHI3.CBr4、CHBr3、CCll5
 、CBr1i 、CBr1 CIL、CBr31、C
Br2I2.CH2I2、CHBr 12 、CHCl
!、I2 、CCIL212、C2Cff16 、C2
BrCj15 、CH3CBr、、、CH2BrCBr
3、CHBr2CBr3、CBr3 CBr3 、CB
r3 CH20H1CH* CH3、CH3CCf12
CCIL3、CCl 3 CH2CC113、 CHCJZ2 CCl 2 CCfl 3、CCIL 
3 CHC11CCl 3、CCIL* CCfL 2
 CCj! 3、CH3CB r 2 CH3、 CH3CHBrCBr3、 CH,BrCH2CBr3、 CH,CBr2 CHBr2、 CH,BrCBr2CH2Br。
CBr3 CH2CBr3、 CBr、CHBrCBr、、 CHBr2 CH2CHBr2 、 CHBr2 CHBrCHBr、、 CHBr2 CBrz  CHBr2 、CH,CH,
CBr、 、 CH3CHB r CHB r2 、 CH3CI2 CH,、CH3CHCH21、CH3C
12CH12、C2Hll CH12、CHB r2 
 CHOHCHB r2 、CH3CHOHCBr、、
C2H8CIt 、CCIL B l  = CCI 
B r 、  CB r 2  = CB r 2 、
CH2=CI 2 、CCILI =CCl I、CH
r2CBr3、CI、=CI、、 C6H5CB r3 、CB H8CCIL3、C,H
,C0CBr3.C,H5C0CCu、、CBr、、S
02 CBr3 、 CBr3  SO2CHBr2 、 CBr3 So、CBr、、 CB H5S O2CB f” 3 、CHB r2 
 SO2CHB r2 、CH2Br5O,CHBr2
 、 P   CI   Ca  H4SO2CCR3、P−
No2−C,H4So、CBr、  、2−トリクロロ
メチルへンゾチアゾリルスルフォン−2゜ 4.6−シメチルピリミジルー2−トリブロモメチルス
ルフォン、 2.4−ジクロロフェニルトリクロロメチルスルフォン
、 2−メチル−4−クロロフェニルトリクロロメチルスル
フォン、 2.5−ジメチル−4−クロロフェニルトリクロロメチ
ルスルフォン、 2.4−ジクロロフェニルトリブロモメチルスルフォン
本発明において使用するホログラム記録担体は、上述の
重合体及びハロゲン含有化合物を所定の割合で適宜溶媒
に溶解させるか分散液とした後、ガラスや透明性樹脂フ
ィルム等の支持体上に塗膜として得るか又はそれ自身で
フィルム化して得られる。この場合、ハロゲン含有化合
物は重合体に対して1乃至200重量%、特に好ましく
は5乃至50重量%の範囲で使用されるのがよい。
また、使用する重合体のフィルム形成能が乏しい場合に
は、可塑剤を添加し、更にハロゲン含有化合物が安定性
に欠ける場合には酸化防止剤を別途加えてもよい。
可塑剤としては、ターフェニル、塩素化ジフェニル、塩
素化ナフタリン、塩素化パラフィン、チオコール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、クマロン−イン
デン樹脂等を使用し、又、酸化防止剤としては置換フェ
ノール類等、種々公知の酸化防止剤が使用できる。
このようにして作成された記録担体は、例えば4416
人、4579人、4762人、4765人、4880人
、5145人、5208人、5308人等に輝線を持つ
レーザーに対し感度を有しており、且つその感度も一例
として4880人のアルゴンレーザーの輝線に対し、1
0mJ/CrrI″のエネルギーで実用域の回折効率を
与える停缶れた性質を有するものである。
本発明において露光に使用する輻射線はレーザー光線又
は水銀ランプ等の光源から放出される輻射線が好ましい
。ホログラムの形成は、可干渉性の2束の輻射線を所定
のオフセットアングルで、記録担体面に照射することに
よって成される。
露光された記録担体は、未反応のハロゲン含有化合物を
除去した後膨潤液で処理して膨潤させ、更に収縮液で処
理して収縮させる一連の溶媒処理による現像工程を経て
ホログラムを形成する。
未反応のハロゲン含有化合物の除去は、光反応により生
成する重合体架橋物を殆ど溶出させることのない溶媒中
で処理してハロゲン含有化合物のみを溶出させることに
より行われる。この工程は後の現像工程中の膨拐液での
処理中に同時に行うこともできるし、別に行うこともで
きる。
使用できる溶媒は、以下に述べる膨潤液と同じものが挙
げられる。
本発明の現像工程は第一の溶媒を用いる膨潤工程及び第
二の溶媒による収縮工程の2つのステップからなり、こ
れらの工程間に中間処理工程を設けることもできる。
すなわち、第一の溶媒を用いる記録担体の膨潤は、上記
露光工程によりホログラム潜像の形成された記録担体を
、第一の溶媒である膨潤液で処理して形成されたホログ
ラムパターンに応じた膨潤を引き起すものであり、第二
の溶媒による処理は、膨拐状態の記録担体を十分に収縮
させて、上記膨憫状態に応じたホログラムの増幅及び固
定化を行うものである。
本発明における第一の溶媒である膨潤液とは、芳香族又
はヘテロ環を構造中に含有する重合体及びその重合体と
ハロゲン含有化合物との光反応の結果生成される重合体
架橋物に対し、短時間で殆ど溶出させることのない溶媒
であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン(オル
ト体、メタ体、パラ体及びそれらの混合物)、エチルベ
ンゼン、n−プロピルベンゼン、クメン、フェノール、
クレゾール、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ニト
ロベンゼン、ベンジルアルコール、ベンジルクロライド
、ベンジルブロマイド、α−メチルナフタリン、α−ク
ロルナフタリン等のベンゼン及びナフタリンの誘導体、
ジクロルメタン、クロロホルム、トリクロルエチレン、
トリクロルエタン、ジクロルエタン、ブロモホルム等の
ハロゲン置換の飽和又は不飽和の炭化水素、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、蟻酸エチル等の
エステル類、その他のアミン類、アミド類等が挙げられ
る。
これらの溶媒には、室温付近の温度では感光層を形成す
る重合体に対し、溶解作用を有するもの又は全く膨潤作
用しないものをも含むが、現像処理温度を変えることに
より使用可能となるものである。
以上の中でも実用的に有利な溶媒は、キシレン(オルト
体、メタ体、パラ体及びそれらの混合物)或いはキシレ
ンと他の溶媒との混合溶媒であス 又、第二の溶媒である収縮液は、記録担体に対して膨潤
又は溶解作用を有せず且つ上記膨潤液と相溶性のある溶
媒は全て使用可能であり、例えば、n−ペンタン、n−
ヘキサン、n−へブタン、n−オクタン、インオクタン
、シクロヘキサン等のアルカン、シクロアルカン類、メ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール等のアルコール類、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル等のエーテル類等が使用される。
中でも炭素数5乃至フの飽和炭化水素は収縮効果に優れ
、単独或いは相互の混合或いは他の溶媒との混合によっ
て本工程に用いるのに好適である。
上記の第−及び第二の溶媒を用いる現像方法、すなわち
、本発明者等による先行発明の場合において得られたホ
ログラムは、まず無色で高い透明性を有しており、最大
90%に達する回折効率を有し、更に3,500本/m
m以上の高解像力を持ち、且つ安定性も湿度や光には全
く影響されない為、従来のホログラム用記録担体から形
成されるホログラムに比し、画期的に優れた性能を存し
ていることが明らかとなった。
しかしながら、上記の如き先行発明方法によって非常に
優れたホログラムが得られるものの低温(室温程度)現
像工程を含む製造法においては、得られたホログラムは
品質が一定でなく、一枚のホログラム中に部分的に微細
なひび割れや液の流れに沿った白濁が生じるため、特性
歩留りが低いという問題があった。
本発明者はこのような品質上の聞届について検討したと
ころ、前記従来方法では、露光された記録担体を第一の
溶媒及び第二の溶媒に順次浸漬して現像を行う際に、膨
潤及び/又は収縮を短時間で効率良く行うために、通常
膨潤液及び/又は収縮液を比較的高温で用いている。こ
のような現像液の温度とホログラムの現像特性との関係
について調べたところ、現像液の流れと現像されるホロ
グラム特性、特にひび割れや白濁との間に相関関係が存
在し、記録担体の露光面(感材面)に対する現像液の当
り方によって露光面にひび割れや液流れに沿つた白濁が
生じることを確認したものである。
すなわち、本発明方法においては、第一の溶媒及び第二
の溶媒により室温程度の温度で現像を行うに際して、少
なくとも一方、好ましくは両方の現像液を流動させて、
該流動流に対して記録担体の裏面を対向させて膨潤及び
/又は収縮処理を行うことにより、露光面(記録面)の
微細なひび割れや白濁が無くなり、得られるホログラム
の特性が均一になり、特性歩留りの良いホログラムが効
率良く製造でき、上記の如き種々の問題が容易に解決さ
れたものである。
本発明において、現像液を流動させるという事は、現実
に現像液を流動させることは勿論、現像液は静止状態と
し、この中で記録担体を移動させることも包含するもの
である。
現像液を流動させる方法としては、最も一般的には、容
器又は槽中で現像液を撹拌棒やマグネチックスターラー
で攪拌して回転流とする方法であり、この場合にはこの
回転流中に、回転流の流動方向に対して記録担体の裏面
を対向させることにより、現像液の記録担体に対する膨
潤又は収縮作用を均一化することができる。特にこの際
現像液の流れ方向に対して記録担体を直交させるよりも
、むしろある程度の角度を設けることにより、現像液の
流れを良くするのが好ましく、例えば、流れ方向に対し
て記録担体の裏面の法線のなす角度を0乃至75°とす
ることにより、より好ましい結果が得られる。
又、現像液を回転流とする場合には、その容器のサイズ
と記録担体のサイズとの関係も重要であり、容器のサイ
ズ(直径)は記録担体のサイズ(幅)の2倍以上とする
のがよい。もっとも、記録担体を現像液中に前述のよう
にある程度の角度を設けて斜めに浸漬する場合には、容
器のサイズは2倍以下でもよく、要するに容器内で回転
している回転流の半径以内に入るサイズであればよい。
別の方法としては、現像液の一方向への流路を形成して
、現像液を一定の流動状態とし、この中に上記と同様に
記録担体を浸漬する方法や、現像液を滝の如き流下状態
とし、この中に記録担体を挿入する方法も利用できる。
更に、現像液は静止状態に保ち、この中を一定速度で記
録担体を移動させて同効である。
尚、本発明方法においては、第一の溶媒と第二の溶媒の
いずれか一方のみを流動状態としてもよいが、両方とも
流動状態として用いるのが好ましい。
以上の如き第−及び第二の溶媒による処理は通常は夫々
1回で十分であるが夫々複数回であってもよく、又、第
一の溶媒による処理と第二の溶媒による処理との間に中
間的な工程を挿入してもよい。又、夫々の工程の温度や
時間等の処理条件は夫々使用する記録担体の種類及び溶
媒の種類等によって変化し一概には規定できないが、一
般的にはいずれの工程も10℃乃至25℃程度の温度で
数秒乃至数分間の処理で十分な効果を挙げることができ
る。
尚、以上の現像工程において、各溶媒中での処理工程間
の時間は短いことが望ましい。次の溶媒処理までの間に
長い時間を要すると、その間に記録担体表面の溶媒の乾
燥が起こり、記録担体の膨潤状態が変化してしてしまっ
て所望の回折効率が得られなかったり、記録担体内に特
性のバラつきを生じることが判った。その為各溶媒処理
間の時間は実質的な乾燥が生じないうちに、できれば数
十秒以内とするのが好ましい。
(効 果) ホログラムの現像処理を室温で行うに際し、現像液を流
動状態にして記録担体を現像することによって、記録面
の微細なひび割れや白濁が無くなり、一定品質のホログ
ラムがコンスタントに生産性良く提供される。
(実施例) 以下実施例により本発明を更に詳細に説明す実施例1 ポリビニルカルバゾール2.0g、四状化炭素0.2g
及び2.6−シーtert−ブチルフェノール20mg
をモノクロルベンゼン25gに溶解し、暗所にて表面を
磨いたサイズ76m−角の厚さ1.0mmのガラス板に
スピナー塗工(ミカサスビナー111−2) L/、暗
所にて乾燥して、厚さ約4μmのホログラム用記録担体
を得た。この記録担体をアルゴンレーザーの5145人
の輝線を用い第1図示の如き光学系でオフセットアング
ル70°、光強度比1;1としてホログラムを焼付けた
。この露光済の記録担体を、25℃のキシレン中に2分
間浸漬することにより、ハロゲン含有化合物を除去した
後、25℃のキシレン膨潤中に2分間浸漬して膨潤させ
た後、25℃のn−ヘキサン収縮液中に1分間浸漬して
本発明の体積位相ホログラムを得た。
上記においていずれの溶媒も半径8011の円筒容器内
に入れ、これをマグネチックスターラーとテフロンコー
ティングのマグネットバーにより、緩やかに攪拌を行っ
て、容器内に回転流を生じさせ、この回転流の中心から
器壁の間に幅76龍の記録担体をそのガラス板を流れ方
向に直角に向けて挿入して夫々の溶媒処理を行った。得
られたホログラムのサンプルは全体的に透明度が高く、
又、顕微鏡下で観察したところ、記録面に微細なひび割
れは認められなかった。
実施例2乃至9 実施例1と同様にして種々の記録担体をII製し、露光
及び現像を行って下記第1表のホログラムを形成した。
叉施例ユ 記録担体  ポリスチレン/ヨードホルム(2,0: 
0.3) 露  光  アルゴンレーザー4800人膨潤液  ア
セトン/四塩化炭素(80:20)収縮液  イソプロ
ピルアルコール 透明性 良 ひび割れ  無 Xム±l 記録担体  ポリアセナフチレン/四臭化炭素(2,0
: 0.5) 露  光  アルゴンレーザー3511人膨潤液  ト
ルエン 収縮液  イソプロピルアルコール 透明性 良 ひび割れ  無 火施廻A 記録担体  ポリーα、β−ビニルナフタレン/1,1
.1−1−リョードエタン (2,0: 0.2) 露  光  ヘリウム−カドミウムレーザー4416人 膨潤液  クメン 収縮液  イソプロピルアルコール 透明性 良 ひび割れ  無 X施側1 記録担体  ポリビニルインデン/ヘキサブロモエタン
 (2,0:0.4) 露  光  アルゴン−クリプトンレーザー3564人 膨詣液  クロルベンゼン 収縮液  イソプロピルアルコール 透明性 良 ひび割れ  無 叉施例1 記録担体  ポリビニルピロリドン/ポリビニルイミダ
ゾール/ヨードホルム (1,0:1.0:0.3) 露  光  アルゴンレーザー4879人膨潤液  ベ
ンゼン 収縮液  イソオクタン 透明性 良 ひび割れ  無 犬施■ユ 記録担体  ポリビニルベンゾフラン/ヘキサブロモジ
メチルスルホン(2、0: 0.2) 露  光  アルゴンレーザー3638人膨潤液  ニ
トロベンゼン 収縮液  n−へブタン 透明性 良 ひび割れ  無 叉施廻互 記録担体  ポリビニルピリジン/ポリビニルベンゾオ
キサゾール/四沃化エチ シン/4,4’−ブチリデンビス (3−メチル−6−terL−ブチル フェノール) (1,0:1.0:0.2:0.1)露
  光  アルゴンレーザー4879人膨潤液  n−
プロピルベンゼン 収縮液  イソプロピルアルコール 透明性 良 ひび割れ  無 丈施廻ユ 記録担体  ポリ−p−キシリレン/ヨードホルム/2
,5−ジーtert−ブチル ハイドロキノン(2,0:0.2:0.00+)露  
光  アルゴンレーザー4579人膨潤液  メチルナ
フタリン 収縮液  イソプロピルアルコール 透明性 良 ひび割れ  無
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において、ホログラムの作成の為、使用
される光学系装置の一例を略式に示す説明図である。 1:レーザー発振器 2:レーザー 3:ビームスブリツタ− 4:反射ミラー 5:ホログラム記録用記録担体 6:光吸収板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラジカルによって置換可能な反応位置を有する芳
    香環又はヘテロ環を単位構造中に含む重合体を主体に組
    成された記録担体中に輻射線の干渉パターンを形成する
    工程と、前記記録担体を第一の溶媒で処理し次いで第二
    の溶媒で処理して現像する工程とを含むホログラムの製
    造方法において、少なくとも一方の溶媒を記録担体基板
    に対して相対的に流動させ、該流動流に記録担体基板の
    裏面を対向させることを特徴とするホログラムの製造方
    法。
  2. (2)第一の溶媒が、記録担体を膨潤させ得る溶媒であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
  3. (3)第二の溶媒が、記録担体を収縮させ得る溶媒であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
  4. (4)干渉パターンが体積位相ホログラムとして形成さ
    れている特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラム
    の製造方法。
  5. (5)芳香環がベンゼン環である特許請求の範囲第(1
    )項に記載のホログラムの製造方法。
  6. (6)芳香環がカルバゾール環である特許請求の範囲第
    (1)項に記載のホログラムの製造方法。
  7. (7)輻射線がレーザーである特許請求の範囲第(1)
    項に記載のホログラムの製造方法。
  8. (8)輻射線が可視波長域に輝線を有するレーザーであ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
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