JPS63259675A - ホログラムの製造方法 - Google Patents

ホログラムの製造方法

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JPS63259675A
JPS63259675A JP9330087A JP9330087A JPS63259675A JP S63259675 A JPS63259675 A JP S63259675A JP 9330087 A JP9330087 A JP 9330087A JP 9330087 A JP9330087 A JP 9330087A JP S63259675 A JPS63259675 A JP S63259675A
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hologram
solvent
carrier
halogen
record carrier
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JP9330087A
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English (en)
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Hiroyoshi Kishi
博義 岸
Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
Naosato Taniguchi
尚郷 谷口
Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Kojiro Yokono
横野 幸次郎
Katsuhiko Nishide
西出 勝彦
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はホログラム、特に体積位相ホログラムの製造方
法に関する。
(従来の技術) ホログラフィ−は、レーザーのように干渉性良好な波を
物体に照射し、振幅と位相とがその物体の形状に応じて
変調され、反射又は透過したものを記録(=ホログラム
)して、そのホログラムに再びレーザーを照射して元の
物体の光学像を再生する技術である。
かかるホログラフィ−技術に関する研究の進展に伴ない
、現在ではその記録担体に対する要求もかなり明確なも
のとなり、漂白処理銀塩、フォトレジストサーモプラス
チック、重クロム酸ゼラチン、無機ガラス系材料、強誘
電体等多くの材料が提案され、その特性の研究が進んで
いる。
(発明が解決しようとしている問題点)ところで、ホロ
グラム記録担体の持つべき特性としては、 (1)レーザー感度、特に可視波長域にレーザー感度を
有し、且つ高感度であること、 (2)高解像力を有すること、 (3)ホログラムの回折効率が高いこと、(4)ホログ
ラムのノイズが少ないこと、(5)ホログラムが安定し
ていること、(6)記録及び再生操作が容易であること
等、かなり厳しいものが要求されている。
既知ホログラム記録担体にあって、これ等の特性を全て
満足するものは勿論、部分的にせよ実用化の域に達する
性質を備えた材料は極めて少ない。
中では、漂白処理銀塩及び重クロム酸ゼラチンがある程
度実用化の域に達したものではあるが、それでも前者に
おいては、通常処理の他に漂白処理操作が必要であり、
且つ得られたホログラムの耐光性が劣るという不都合が
ある。又、後者においては、得られたホログラムの耐湿
性が悪く、保存安定性の面で大きな欠陥が指摘されてい
る。
本発明者は上記の如き従来技術の問題点を解決すべく種
々の記録担体について鋭意研究の結果、特定の材料から
なる記録担体を使用し、且つ特定の現像及び増幅処理を
行うことによって上記の種々の問題を十分に解決するこ
とができるホログラムの製造方法を以前に提案した(特
開昭53−15153号公報参照)。
上記特開昭53−15153号公報によるホログラムは
十分に優れた性能を有するものであったが、その現像工
程において品質のバラツキが生じ、常に一定品質のホロ
グラムがコンスタントには得られないという問題があフ
た。
従フて本発明の目的は、上記本発明者等が以前に提案し
たホログラム用記録担体を用いて高品質及び高性能のホ
ログラムを品質のバラツキが少なく安定的に提供するこ
とができる技術を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 以上の如き本発明の目的は以下の本発明により達成され
る。
すなわち、本発明は、ラジカルによって置換可能な反応
位置を有する芳香環又はペテロ環を単位構造中に含む重
合体及びハロゲン含有化合物を主体に組成された記録担
体中に輻射線の干渉パターンを形成する工程と記録担体
を第一の溶媒で膨潤処理し、次いで第二の溶媒で収縮処
理して現像する工程を含むホログラムの製造方法におい
て、第二の溶媒に浸漬した記録担体を引き上げた後、該
記録担体に付着している第二の溶媒を記録担体全体にわ
たって均一化することを特徴とするホログラムの製造方
法である。
(作  用) 第二の溶媒に浸漬した記録担体を引き上げ、記録担体に
付着している第二の溶媒を記録担体全体にわたって均一
化することにより、得られるホログラムの品質のバラツ
キを無くすることができる。
(好ましい実施態様) 以下本発明の好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
本発明においてホログラム記録担体の主体をなすものは
、その単位構造中にラジカルによって置換可能な反応位
置を有する芳香環又はペテロ環を含んでなる重合体であ
り、その1例は、構造中に芳香環又はヘテロ環を有する
ビニル化合物の付加重合体又は付加共重合体或いはそれ
らの混合物である。
他の例は、単量体成分の少なくとも1種が芳香環又はヘ
テロ環を有する化合物であるところの縮合重合体である
。尚、この場合芳香環又はヘテロ環は、ハロゲン、アル
キル、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、カルボキ
シル、アルコキシ、アシル、スルホニル基等の置換基で
置換されているものであってもよい。
更に本発明において使用される重合体の好ましい具体例
を挙げれば以下の通りである。
ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、ポリ−レージビニルベンゼン、ポリ−
2,5−ジクロルスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ス
チレン−ブタジェン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−塩化ビニリデン共重合体、スチ
レン−アクリルエステル−アクリルアミド共重合体、ス
チレンー不飽和ポリエステル共1合体、スチレン−グリ
シジルメタアクリレート共重合体、ハロゲン化スチレン
重合体、ポリスチレン/スチレン−ブタジェン共重合体
混合物、ABS樹脂、ポリビニルアニリンル、ポリビニ
ルアニリン、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルスチ
ルベン、ボッビニルハイドロキノン、ポリーα、β−ビ
ニルナフタリン、ポリアセナフチレン、ポリビニルアン
スラセン、ポリビニルフェナントレン、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリ
−N−ビニルフタルイミド、ポリビニルインゲン、ポリ
ビニルフルオレン、ポリビニルフラン、ポリビニルベン
ゾフラン、ポリビニルインドール、ポリビニルインドリ
ン、ポリビニルオキサゾール、ポリビニルベンゾオキサ
ゾール、ポリビニルチアゾール、ポリビニルベンゾチア
ゾール、ポリビニルチオフェン、ポリビニルイミダゾー
ル、ポリビニルとロール、ポリビニルピラゾール、ポリ
ビニルトリアゾール、ポリビニルテトラゾール、ポリビ
ニルベンズイミダゾール、ポリビニルキノリン、ポリビ
ニルジベンゾフラン。
ポリビニルチアジン、ポリビニルピリダジン、ポリビニ
ルピリミジン、ポリビニルピラジン、ポリビニルトリア
ジン、ポリビニルカルバゾール、ビニルカルバゾール−
スチレン共重合体、ビニルカルバゾール−塩化ビニリデ
ン共重合体、ビニルカルバゾール−スチレン共重合体、
ビニルカルバゾール−メチルメタアクリレート共重合体
、ビニルカルバゾール−ビニルアンスラセン共重合体、
ビニルカルバゾール−ビニルビリジン共重合体、ビニル
カルバゾール−アクリレート共重合体、ビニルカルバゾ
ール−エチルアクリレート共重合体、ビニルカルバゾー
ル−アクリロニトリル共重合体、ビニルカルバゾール−
ブチルアクリレート共重合体、ビニルカルバゾール−ニ
トロビニルカルバゾール共重合体、ニトロ化ポリビニル
カルバゾール、ポリビニルアミノカルバゾール、ビニル
カルバゾール−N−メチルアミノビニルカルバゾール共
重合体、ハロゲン置換ポリビニルカルバゾール、ビニル
カルバゾール−ジブロムビニルカルバゾール共重合体、
ポリヨードビニルカルバゾール、ポリベンジリデンビニ
ルカルバゾール、ポリプロペニルカルバゾール、クマロ
ン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノール−ホルマ
リン樹脂、クレゾール−ホルマリン樹脂、変性フェノー
ル4&1脂、フェノール−フルフラール樹脂、レゾルシ
ン樹脂、スルホアミド樹脂、アニリン樹脂、キシレン樹
脂、トルエン樹脂、グリプタル樹脂、変性グリプタル樹
脂、テレフタル酸系樹脂、イソフタル酸系樹層、マレイ
ン酸樹脂、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメシチレ
ン)テレフタレート、゛ポリジアリルフタレート、ポリ
アリルホスホネート、ポリカーボネート、ポリアリル−
ジグリコールカーボネート、ポリ燐酸エステル5ベンゾ
フラン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ尿素樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノキシ型樹脂、ポリフェニレンオキサイド
、ハロゲン置換ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニ
レン、ポリ−p−キシリレン(パリレンN)、置換ポリ
キシリレン、フェノールスルホン酸樹脂、フェノールカ
ルボン酸樹脂、チオコール樹脂、ポリチオコール−スチ
レン樹脂。
尚、上記重合体は2種以上混合して使用することも可能
である。中でも、本発明においては、単位構造中にカル
バゾール環を有する重合体を使用した場合、高回折効率
のホログラムが得易く好ましい。
本発明においてホログラム記録担体はPめハロゲン含有
化合物によって、輻射線に対して活性にされている必要
がある。
本発明に使用されるハロゲン含有化合物は、少なくとも
一分子中に一箇所以上、同一炭素にハロゲン原子が2個
以上置換された構造を有する化合物であり、かかる化合
物は前述の重合体と共存して比較的高感度のホログラム
記録担体を構成する。中でも沃素含有化合物は、沃素原
子の重原子効果の為か極めて高感度の記録担体を構成し
、且つ、その本来の色調が黄色乃至橙色の為に記録担体
の感度が可視波長域にも十分あり、本発明においては特
に好適な化合物である。
以下、本発明に係るハロゲン含有化合物の具体例を列挙
する。但し、これ等に限定されるものではない。
C14,CHl、、CBr4.CHBr、、CCIL1
3 、CBr 13 、CBr5Cn、CBr+ I、
CBr212 、CH2I2、CHBr I2 、CH
CfL 12 、CCR2I2、C2CIL6 、C2
BrC1L、、、CH3CBr3、CH2BrCBr、
、CHBr2CBr3、CBr5CBr3.CBr5C
H20H。
CH3CI 3.CH3CCIL□CCl3、CCl2
3 CH2CCfL3、 CH(l□CCl 2 CC113、 CC11:+ CHCn CCI−z、CCjZ3 C
Cu2CC文3、 CH3CBr2cH,、 CH3CHB r CB r :+、 CH2B r CH2CB I3、 CH,CBr2CHBr2、 CH2BrCBr2CH2Br。
CB r 3  CH2CB r 3 、CBr、CH
BrCBr3  、 CHBr2 CH2CHBr、 、 CHBr2 CHBrCHBr2、 CHBr2 CBr2  CHBr2 、CH3CH2
CB r 3 、 CH3CHB rCHB r、、 CH3CI2 CH3、CH3CHCH2I、C)(3
CI2 CHl2 、C2H−、CHl2、CHBr2
 CHOHCHBr、、 CH3CHOHCBr:+ 、C2Hs CI3、CC
42B 1  = CCI B r 、  CB r 
2 = CB r 2、CH2=CI 2.C(l I
 =CCILI、CBr1=CBrl、C12=CI2
 、C,O5CBI3、C,H5CCV3、C,H,C
0CBr3.C6H6C0CCJI3、CBr3 So
□ CBr3゜ CBr、SO2CHBr2、 CBr、SO2CBr3 、 C6O5SO2CB r:+ 、 CHBr2 SO2CHBr2 、 CH2Br502 CHBr2 、 P   CIL   C1l  H4SO2CCl13
 、P−NO2−C6H4SO2CBr3.2−トリク
ロロメチルベンゾチアゾリルスルフォン−2, 4,6−シメチルビリミジルー2−トリブロモメチルス
ルフォン、 2.4−ジクロロフェニルトリクロロメチルスルフィン
、 2−メチル−4−クロロフェニルトリクロロメチルスル
フォン 2、5−ジメチル−4−クロロフェニルトリクロロメチ
ルスルフォン、 2、4−ジクロロフェニルトリブロモメチルスルフォン
本発明において使用するホログラム記録担体は、上述の
重合体及びハロゲン含有化合物を所定の割合で適宜溶媒
に溶解させるか分散液とした後、ガラスや透明性樹脂フ
ィルム等の支持体上に塗膜として得るか又はそれ自身で
フィルム化して得られる。この場合、ハロゲン含有化合
物は重合体に対して1乃至200重量%、特に好ましく
は5乃至50重量%の範囲で使用されるのがよい。
また、使用する重合体のフィルム形成能が乏しい場合に
は、可塑剤を添加し、更にハロゲン含有化合物が安定性
に欠ける場合には酸化防止剤を別途加えてもよい。
可塑剤としては、ターフェニル、塩素化ジフェニル、塩
素化ナフタリン、塩素化パラフィン、チオコール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、クマロン−イン
デン樹y指等を使用し、又、酸化防止剤としては置換フ
ェノール類等、種々公知の酸化防止剤が使用できる。
このようにして作成された記録担体は、例えば4416
人、4579人、4762人、4765人、4880人
、5145人、5208人、5308人等に輝線を持つ
レーザーに対し感度を有しており、且つその感度も一例
として4880人のアルゴンレーザーの輝線に対し、1
0mJ/crn”のエネルギーで実用域の回折効率を与
える等優れた性質を4Fするものである。
本発明において露光に使用する輻射線はレーザー光線又
は水銀ランプ等の光源から放出される輻射線が好ましい
。ホログラムの形成は、可干渉性の2束の輻射線を所定
のオフセットアングルで、記録担体面に照射することに
よって成される。
露光された記録担体は、未反応のハロゲン含有化合物を
除去した後膨潤液に浸漬して膨潤させ、更に収縮液に浸
漬して収縮させる一連の溶媒処理による現像工程を経て
ホログラムを形成する。
未反応のハロゲン含有化合物の除去は、光反応により生
成する重合体架橋物を殆ど溶出させることのない溶媒中
に浸漬してハロゲン含有化合物のみを溶出させることに
より行われる。この工程は後の現像工程中の膨潤液への
浸漬中に同時に行うこともできるし、別に行うこともで
きる。
使用できる溶媒は、以下に述べる膨潤液と同じものが挙
げられる。
現像工程は、各々第一の溶媒を用いる膨潤工程及び第二
の溶媒を用いる収縮工程の2つのステップからなる。
すなわち、第一の溶媒を用いる記録担体の膨潤は、上記
露光工程によりホログラム潜像の形成された記録担体を
第一の溶媒である膨潤液に浸漬して未反応のハロゲン含
有化合物を除去若しくは不活性化すると共に、形成され
たホログラムパターンに応じた膨潤をひき起すものであ
り、収縮工程は記録担体に対し膨潤作用を有しない第2
の溶媒で上記膨潤状態に応じたホログラムの増幅及び固
定化を行うものである。
本発明における第一の溶媒である膨潤液とは、芳香族又
はヘテロ環を構造中に含有する重合体及びその重合体と
ハロゲン含有化合物との光反応の結果生成される重合体
架橋物に対し、短時間で殆ど溶出させることのない溶媒
であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン(オル
ト体、メタ体、バラ体及びそれらの混合物)、エチルベ
ンゼン、n−プロピルベンゼン、クメン、フェノール、
クレゾール、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ニト
ロベンゼン、ベンジルアルコール、ヘンシルクロライド
、ベンジルブロマイド、α−メチルナフタリン、α−ク
ロルナフタリン等のベンゼン及びナフタリンの誘導体、
ジクロルメタン、クロロホルム、トリクロルエチレン、
トリクロルエタン、ジクロルエタン、ブロモホルム等の
ハロゲン置換の飽和又は不飽和の炭化水素、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、蟻酸エチル等の
エステル類、その他のアミン類、アミド類等が挙げられ
る。
以上の中でも実用的に有利な溶媒は、キシレン(オルト
体、メタ体、バラ体及びそれらの混合物)或いはキシレ
ンと他の溶媒との混合溶媒である。
これらの溶媒には、室温付近の温度では感光層を形成す
る重合体に対し、溶解作用を有するもの又は全く膨潤作
用を有さないものをも含むが、現像処理温度を変えるこ
とにより使用可能となるものである。
一方、第二の溶媒である収縮液は、記録担体に対して膨
潤又は溶解作用を有せず且つ上記膨潤液と相溶性のある
溶媒は全て使用可能であり、例えば、n−ペンタン、n
−ヘキサン、n−へブタン、n−オクタン、イソオクタ
ン、シクロヘキサン等のアルカン、シクロアルカン類、
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、tert−ブチルアルコール、n−アミルアルコ
ール、イソアミルアルコール等のアルコール類、ジエチ
ルエーテル、メチルエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル等のエーテル類等が使用される。
中でも炭素数5乃至7の飽和炭化水素は収縮効果に優れ
、単独或いは相互の混合或いは他の溶媒との混合によっ
て本工程に用いるのに好適である。
上記一連のプロセスにより体積位相ホログラムが形成さ
れる。このようにして得られたホログラムは、まず無色
で高い透明性を4fシており、最大90%に達する回折
効率を有し、更に3,500本/龍以上の高解像力を持
ち、且つ安定性も湿度や光には全く影響されない為、従
来のホログラム用記録担体から形成されるホログラムに
比し、画期的に優れた性能を有していることが明らかと
なった。
しかしながら、上記の如き方法によって非常に優れたホ
ログラムが得られるものの、得られたホログラムは品質
が一定でなく、一枚のホログラム中に回折効率の局部的
差が生じたり、或いはミクロ的なヒビ割れが生じたり、
更にはホログラム毎に回折効率や透明性の差が生じたり
、又、同一の現像湿度や現像時間でも異なる品質のホロ
グラムとなったりするという問題が発生した。
本発明者はこのような品質上の問題について検討したと
ころ、記録担体を第二の溶媒に浸漬した後、第二の溶媒
から引き上げた記録担体の下方には第二の溶媒が流下し
て液だまりが生じ、記録担体の上方、中間及び下方では
それぞれ付着している第二の溶媒の量が異なることによ
って、6記録担体の収縮度に微妙な差が生じ、その結果
1個のホログラム内においても回折効率や透明性に不均
一が生じることを見い出した。
すなわち、本発明方法においては、上記の点に鑑みて、
第二の溶媒に浸漬した記録担体を引き上げた後、記録担
体に付着している第二の溶媒を記録担体全体にわたって
均一化することによって、上記の如き種々の問題が解決
されたホログラムが得られるものである。
本発明において、記録担体中に付着した第二の溶媒の量
を均一化する方法としては、例えば、記録担体の引き上
げ時に生じた下方の液だまりを濾紙、ガーゼ、スポンジ
等の如き吸液性材料で拭き取る方法や、これらの吸液性
材料やゴム材料からなる一対のロール間に記録担体を通
す方法、記録担体を回転させる方法、液だまりを振り切
る方法、不活性気体を吹き付ける方法等いずれの方法で
もよい。
膨潤工程及び収縮工程の温度及び時間等の処理条件は、
夫々使用する記録担体及び溶媒の種類によって異なり一
概には規定できないが一般的には約10℃乃至80℃程
度の温度で数十秒乃至数十分間の処理で十分な効果を挙
げることができる。
尚、以上の現像工程において、各溶媒中での浸漬工程間
の移動はなるべく迅速に行うことが望ましい。次の溶媒
浸漬までの間に長い時間を要すると、その間に基板表面
の溶媒の乾燥が起こり、記録担体の膨潤状態が変化して
してしまって所望の回折効率が得られなかったり、基板
内に特性のバラつきを生じることが判った。その為各溶
媒浴間の移動は実質的な乾燥が生じないうちに、できれ
は数秒以内に行うと効果的である。
(効 果) ホログラムの現像及び増幅処理を第一の溶媒及び第二の
溶媒を用いて行うに際し、第二の溶媒に浸漬した記録担
体を引き上げた後、記録担体に付着している第二の溶媒
を記録担体全体にわたって均一化することによって、ホ
ログラムの品質のバラツキが無くなり、一定品質のホロ
グラムがコンスタンドに提供される。
以下実施例により、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 ポリビニルカルバゾール2.0g、四状化炭素0.2g
及び2.6−シーtert−ブチルフェノール20mg
をモノクロルベンゼン25gに溶解し、暗所にて表面を
磨いたサイズ76mm角の厚さ1.0mmのガラス板に
スピナー塗工(ミカサスビナー111−2) L/、暗
所にて乾燥して、厚さ約4μmのホログラム用記録担体
を得た。この記録、担体をアルゴンレーザーの5146
人の輝線を用い第1図示の如き光学系でオフセットアン
グル70°、光強度比1:1として10mmφのパター
ンを縦横釜5個づつ計25個焼付けた。この露光済の記
録担体を次に25℃のm−キシレン中に2分間浸漬する
ことにより、ハロゲン含有化合物を除去した。その後、
25℃のm−キシレン膨潤液に2分間浸漬して膨潤せし
めた後、n−ヘキサンにて25℃で0.5分間洗浄及び
収縮して引き上げ、ガーゼ上に置いて記録担体の下方に
生じた液だまりを除いて付着しているキシレンを均一化
した後乾燥して本発明の体積位相ホログラム板を得た。
尚、比較のために第二の溶剤から引き上げた記録担体を
液だまりを除去することなくそのまま自然乾燥して比較
例のホログラムを形成し、1枚のホログラム板に形成さ
れた25個のホログラムパターンの夫々の回折効率の分
布を測定したところ、下記第1表の通りであった。
γ  1 本発明によるサンプルの回折効率 上i ooo  O。
方  @)   @   @   @   @oooo
下  oooo。
方↓ ooo  O。
比較サンプルの回折効率 上↑ o @  @  O@ 方  Oooo。
oooo。
下  @   @   @   OO 方↓ oooo。
以上の通り、比較例のサンプルの夫々のパターンの回折
効率は61〜70%の間でバラツキが認められ、特に液
だまりが生じた下方程、回折効率の低下が著しかった。
一方、本発明の場合は、回折効率は67〜70%の分布
であり、回折効率が全体的に均一であった。
ちなみに第1図に都いて、1はレーザー発振器、2はレ
ーザー、3はビームスプリッタ−14は反射ミラー、5
はホログラム記録用記録担体、6は光吸収板を示したも
のである。
実施例2 実施例1におけるポリビニルカルバゾールの代わりにビ
ニルカルバゾール−スチレン共重合体を使用し、現像液
は膨潤液としてトルエンを、そして収縮液としてn−ペ
ンタンを用い、収縮液から引き上げた際に生じた記録担
体の下方の液だまりを窒素ガスにより速やかに除いたサ
ンプルと、何も処理しなかったサンプル(比較サンプル
)との回折効率の分布を調べた結果、比較サンプルは5
4〜61%だったが、窒素ガスにより速やかに液だまり
を除いたサンプルは59〜62%の分布を示し、回折効
率のバラツキが改善できた。
実施例3乃至10 実施例1と同様にして種々の記録担体を調製し、露光及
び現像を行って下記第2表のホログラムを形成した。但
し、収縮液から引き上げた記録担体は軟質ゴムローラー
間を通して付着した収縮液を均一化した。
γ  2 叉施廻l 記録担体  ポリスチレン/ヨードホルム(2,0: 
0.3) 露  光  アルゴンレーザー4800人膨潤液  ク
レゾール 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率  65〜67% 犬A例A 記録担体  ポリアセナフチレン/四臭化炭素(2,0
: 0.5) 露  光  アルゴンレーザー3511人膨潤液  n
−プロピルベンゼン 収縮液  シクロヘキサン 回折効率  45〜47% 支五例1 記録担体  ポリーα、β−ビニルナフタレン/1,1
.1−トリヨードエタン (2,0: 0.2) 露  光  ヘリウム−カドミウムレーザー4416人 膨潤液  クメン:トリメチルベンゼン=収縮液  メ
タノール 回折効率  46〜48% 災施彊1 記録担体  ポリビニルインデン/ヘキサブロモエタン
 (2,0:0.4) 露  光  アルゴン−クリプトンレーザー3564人 膨潤液  クロルベンゼン 収縮液  ジイソプロピルエーテル 回折効率  46〜49% 叉施別ユ 記録担体  ポリビニルピロリドン/ポリビニルイミダ
ゾール/ヨードホルム (1,0:1.0:0.3) 露  光  アルゴンレーザー4879人膨潤液  ク
レゾール 収縮液  イソオクタン 回折効率  、41〜43% 1床医旦 記録担体  ポリビニルベンゾフラン/ヘキサブロモジ
メチルスルホン(2,0: 0.2) 露  光  アルゴンレーザー3638人膨潤液  ニ
トロベンゼン 収縮液  n−へブタン 回折効率  40〜43% 叉施億旦 記録担体  ポリビニルピリジン/ポリビニルベンゾオ
キサゾール/四沃化エチ シン/4,4’−ブチリデンビス (3−メチル−6−tert−ブチル フェノール) (1,0:1.0:0.2二〇、1)露
  光  アルゴンレーザー4879人膨潤液  n−
プロピルベンゼン 収縮液  n−ヘキサン:2−メチルペンテン=l:1 回折効率  41〜44% X床医刊 記録担体  ポリ−p−キシリレン/ヨードホルム/2
,5−ジーt、erL−ブチルハイドロキノン(2,0
+0.2:0.001)露  光  アルゴンレーザー
4579人膨潤液  ジクロルベンゼン 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率  36〜39%
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において、ホログラムの作成の為、使用
される光学系装置の一例を略式に示す説明図である。 l:レーザー発振器 2:レーザー 3:ビームスプリッタ− 4:反射ミラー 5:ホログラム記録用記録担体 6:光吸収板 代理人  弁理士 吉 1)勝 広′−外L−・醇鰻!

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラジカルによって置換可能な反応位置を有する芳
    香環又はヘテロ環を単位構造中に含む重合体及びハロゲ
    ン含有化合物を主体に組成された記録担体中に輻射線の
    干渉パターンを形成する工程と記録担体を第一の溶媒で
    膨潤処理し、次いで第二の溶媒で収縮処理して現像する
    工程を含むホログラムの製造方法において、第二の溶媒
    に浸漬した記録担体を引き上げた後、該記録担体に付着
    している第二の溶媒を記録担体全体にわたって均一化す
    ることを特徴とするホログラムの製造方法。
  2. (2)干渉パターンが体積位相ホログラムとして形成さ
    れている特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラム
    の製造方法。
  3. (3)芳香環がベンゼン環である特許請求の範囲第(1
    )項に記載のホログラムの製造方法。
  4. (4)芳香環がカルバゾール環である特許請求の範囲第
    (1)項に記載のホログラムの製造方法。
  5. (5)ハロゲン含有化合物が、少なくとも一分子中に一
    箇所以上同一炭素にハロゲン原子が2個以上置換された
    構造を有する化合物である特許請求の範囲第(1)項に
    記載のホログラムの製造方法。
  6. (6)ハロゲン含有化合物が炭素数2個以下の炭化水素
    の沃素置換化合物である特許請求の範囲第(1)項に記
    載のホログラムの製造方法。
  7. (7)ハロゲン含有化合物が沃素含有化合物である特許
    請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造方法。
  8. (8)輻射線がレーザーである特許請求の範囲第(1)
    項に記載のホログラムの製造方法。
  9. (9)輻射線が可視波長域に輝線を有するレーザーであ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
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