JPS63291082A - ホログラムの製造方法 - Google Patents

ホログラムの製造方法

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JPS63291082A
JPS63291082A JP12575787A JP12575787A JPS63291082A JP S63291082 A JPS63291082 A JP S63291082A JP 12575787 A JP12575787 A JP 12575787A JP 12575787 A JP12575787 A JP 12575787A JP S63291082 A JPS63291082 A JP S63291082A
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light
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hologram
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light absorptive
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Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
Naosato Taniguchi
尚郷 谷口
Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Hiroyoshi Kishi
博義 岸
Kojiro Yokono
横野 幸次郎
Katsuhiko Nishide
西出 勝彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ホログラムの製造方法に関し、特にハレーシ
ョン現象の無い優れた体積位相ホログラムを簡便な工程
で提供することができるホログラムの製造方法に関する
(従来の技術) 従来の銀塩写真による光情報記録の分野では、画像の非
常に明るい部分に生じるハレーション現象、すなわち記
録担体に入射した光束が支持体の裏面で反射されて再び
記録担体に入射して好ましくない光分布を生じてしまう
現象を防止するために、二つの方法を用いていた。その
第1の方法は、支持体に光吸収特性を持たせておく方法
であり、第2の方法は、支持体の裏面に光吸収層を設け
る方法である。
高解像力の銀塩乾板やフィルムを用いるホログラフィの
分野では、前記第1の方法は得られたホログラムの回折
効率を低下させるために用いられず、第2の方法が用い
られている。すなわち、露光信のホログラフィ記録担体
は透明な支持体の一方に銀塩乳剤層が形成され、支持体
の他方には光吸収層が設けられていた。
この光吸収層は通常親水性の特性を有してあり、アルカ
リ性水溶液に溶解する特性を有している場合には現像工
程で、酸性溶液に対する溶解特性或いは定着液の主剤で
あるチオ硫酸ナトリウム溶液に溶解する特性を光吸収層
が有しているときには、定着工程で光吸収物質は処理液
中に溶け、支持体上から取り除かれる。
(発明が解決しようとしている問題点)しかし、ホログ
ラフィ記録を行なう感光材料として、銀塩感光材料には
不満足な点がいくつかある。銀塩感光材料を単純に現像
して得られるホログラムは、回折効率が極度に低く(数
%以下)、この回折効率を改善するために漂白処理を行
なうと、ホログラムの耐光特性が劣化し、早いものは1
力月はどの使用(展示)で黒化が生じてしまう。この銀
塩感材の欠点を改良したものとして、本出願人は特開昭
53−15153号公報に、回折効率と耐湿度特性の両
者に対して極度に優れたホログラム記録担体を開示した
この記録担体をホログラムの記録に使用する際にも支持
体裏面からの反射光を防止することが望ましい。
しかし、従来から知られている裏面反射防止材をこの新
しい優れた記録担体と組合せると、従来の銀塩感剤では
生じなかった新しい問題が生じてくる。まず第一の問題
として、従来の裏面反射防止材は、この新しい記録担体
の処理液でとり除くには不向きなことである。この記録
担体の処理液である溶媒、例えば、ベンゼン、トルエン
等に従来の反射防止材はうまく溶解せず、例え、膨潤に
よって反射防止材が剥落したとしても、これは大きな(
0,5mm角以上の)塊となって液中に存在し、記録担
体層を汚染するという問題があった。
一方、この記録担体の処理液に良好に溶解する色材を反
射防止材として用いると、汚染又は着色の問題が生じて
くる。それは、光吸収性の色材が処理液中に完全に溶解
する結果、この色材が記録担体に付着或いは浸透してし
薫い、最終的に取除くことが困難な汚染或いは着色が得
られるホログラムに生じてしまうことである。
本発明の目的は、このような溶媒処理を行なう感光材料
と組合せて使用するのに好適な裏面反射防止手段を用い
てハレーション現象を起こさないホログラムを提供する
ことである。
(問題点を解決するための手段) 上記本発明の目的は以下の本発明により達成される。
すなわち、本発明は、可干渉性光源からの光束による干
渉パターンを記録担体に形成する工程と、該記録担体を
第一の溶媒で処理して記録担体を膨潤させる工程と、第
二の溶媒で処理して記録担体を収縮させる工程とを含む
ホログラムの製造方法において、上記パターン形成工程
において、上記光束を吸収する部材が、光束が記録担体
を透過した後の光路に配設され、且つ該光吸収部材を機
械的に除去する工程を−に記第−の溶媒による処理以前
に設けたことを特徴とするホログラムの製造方法である
(作  用) 機械的に除去することができ、事実上次の工程に影響を
及ぼす残留物を殆ど残さない裏面反射防止材を用いるこ
とにより従来技術の問題が解決される。
(好ましい実施態様) 次に本発明の好ましい実施態様を図解的に示す貼付図面
を参照して更に具体的に説明する。
(第1の実施例) 以下、第1図示の実施例を用いて本発明の詳細な説明す
る。
ポリビニルカルバゾール2.0g、四状化炭素0.2g
及び2,6−シーtert−ブチルフェノール20mg
をモノクロルベンゼン25gに溶解し、暗所にて表面を
磨いた厚さ1.0mm、76.2mm角のガラス板10
2にスピナー塗工し、暗所にて乾燥して厚さ約4μmの
ホログラム用光記録担体101を得た。このガラス板の
裏面に、周囲を約1mm残して74mm角の光吸収性部
材91を粘着層92を介して貼付けた。この光吸収性部
材としては、露光に用いる光の波長に対して十分な光吸
収特性を有するものであればどのようなものでもよいが
、人手容易性から電気配線用の通常ビニールテープと呼
ばれているものを使用した。このビニールテープには種
々の色のものがあるが、黒色及び赤色、特に赤色の製品
が好適であった。テープの赤色は、波長488nm或い
は514.5nmの光を吸収して波長600nm以上の
赤色蛍光を発するが、この光は記録担体の分光感度域外
のため、全く悪影響は無かった。第4図に赤色ビニール
テープ(実線)及び黒色ビニールテープ(破線)の反射
率の比較を示す。
次にこの記録担体の表面に、アルゴンレーザー(不図示
)からの波長488nmの平行光束を2分割し、一方は
垂直入射光3として、他方は入射角45°の平行光束2
として入射させた。二光束の光量比は担体内で1=1と
なるように設定し、8mJ/cm″の露光を与えた。
露光後の記録担体は、第2図に示すように専用器具81
及び82を用いて裏面の反射防止材を除去した。この時
、粘着剤92は光吸収層91に対する粘着性が非常に高
く、基板102に対する粘着性はそれ程高くないため、
基板102上に残留物が全く検出できない程度に除去す
ることができる。
次にこの記録担体を40℃のキシレンに2分間浸漬する
ことによりハロゲン含有化合物を除去し、且つ膨潤させ
た後、n−ヘキサンからなる収縮液にて洗浄及び収縮さ
せることにより体積位相ホログラムを得た。
得られたホログラムは波長488止の光に対して35%
の回折効率を有し、基板の裏面からの反射光による干渉
縞は全く観察されなかった。又、裏面反射光と本来の光
束2或いは3との干渉により生じる干渉縞の回折効率を
測定したが、いずれも0.1%以下で全く無視できる量
であった。
本発明においてホログラム感材の主体をなすものとして
好ましい例は、その単位構造中にラジカルによって置換
可能な反応位置を有する芳香環又はヘテロ環を含んでな
る重合体であり、その1例は、構造中に芳香環又はヘテ
ロ環を有するビニル化合物の付加重合体又は付加共重合
体或いはそれらの混合物である。
他の例は、単量体成分の少なくとも1種が芳香環又はヘ
テロ環を有する化合物であるところの縮合重合体である
。尚、この場合芳香環又はヘテロ環は、ハロゲン、アル
キル、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、カルボキ
シル、アルコキシ、アシル、スルホニル基等の置換基で
置換されているものであってもよい。
これらの重合体の好ましい具体例を挙げれば以下の通り
である。
ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、ポリーP−ジビニルベンゼン、ポリ−
2,5−ジクロルスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ス
チレン−ブタジェン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−塩化ビニリデン共重合体、スチ
レン−アクリルエステル−アクリルアミド共重合体、ス
チレンー不飽和ポリエステル共重合体、スチレン−グリ
シジルメタアクリレート共重合体、ハロゲン化スチレン
重合体、ポリスチレン/スチレン−ブタジェン共重合体
混合物、ABS樹脂、ポリビニルアニリンル、ポリビニ
ルアニリン、ポリビニルペンゾエートボリビニルスチル
ベン、ポリビニルハイドロキノン、ポリーα、β−ビニ
ルナフタリン、ポリアセナフチレン、ポリビニルアンス
ラセン、ポリビニルフェナントレン、ポリビニルピレン
、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリ−
N−ビニルフタルイミド、ポリビニルインデン、ポリビ
ニルフルオレン、ポリビニルフラン、ポリビニルベンゾ
フラン、ポリビニルインドール、ポリビニルインドリン
、ポリビニルオキサゾール、ポリビニルベンゾオキサゾ
ール、ポリビニルチアゾール、ポリビニルベンゾチアゾ
ール、ポリビニルチオフェン、ポリビニルイミダゾール
、ポリビニルピロール、ポリビニルビラゾール、ポリビ
ニルトリアゾール、ポリビニルテトラゾール、ポリビニ
ルベンズイミダゾール、ポリビニルキノリン、ポリビニ
ルジベンゾフラン、ポリビニルチアジン、ポリビニルピ
リダジン、ポリビニルピリミジン、ポリビニルピラジン
、ポリビニルトリアジン、ポリビニルカルバゾール、ビ
ニルカルバゾール−スチレン共重合体、ビニルカルバゾ
ール−塩化ビニリデン共重合体、ビニルカルバゾール−
スチレン共重合体、ビニルカルバゾール−メチルメタア
クリレート共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルアン
スラセン共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルピリジ
ン共重合体、ビニルカルバゾール−アクリレート共重合
体、ビニルカルバゾール−エチルアクリレート共重合体
、ビニルカルバゾール−アクリロニトリル共重合体、ビ
ニルカルバゾール−ブチルアクリレート共重合体、ビニ
ルカルバゾール−ニトロビニルカルバゾール共重合体、
ニトロ化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアミノカ
ルバゾール、ビニルカルバゾール−N−メチルアミノビ
ニルカルバゾール共重合体、ハロゲン置換ポリビニルカ
ルバゾール、ビニルカルバゾール−ジブロムビニルカル
バゾール共重合体、ポリヨードビニルカルバゾール、ポ
リベンジリデンビニルカルバゾール、ポリプロペニルカ
ルバゾール、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、
フェノール−ホルマリン樹脂、クレゾール−ホルマリン
樹脂、変性フェノール樹脂、フェノール−フルフラール
樹脂、レゾルシン樹脂、スルホアミド樹脂、アニリン樹
脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、グリプタル樹脂、変
性グリプタル樹脂、テレフタル酸系樹脂、イソフタル酸
系樹脂、マレイン酸樹脂、ポリ(1,4−シクロヘキシ
レンジメシチレン)テレフタレート、ポリジアリルフタ
レート、ポリアリルホスホネート、ポリカーボネート、
ポリアリル−ジグリコールカーボネート、ポリ燐酸エス
テル、ベンゾフラン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ尿素
樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ型樹脂、ポリフェニレ
ンオキサイド、ハロゲン置換ポリフェニレンオキサイド
、ポリフェニレン、ポリ−p−キシリレン(パリレンN
)、置換ポリキシリレン、フェノールスルホン酸樹脂、
フェノールカルボン酸樹脂、チオコール樹脂、ポリチオ
コール−スチレン樹脂。
尚、−F配電合体は2種以上混合して使用することも可
能である。中でも、単位構造中にカルバゾール環を有す
る重合体を使用した場合、高回折効率のホログラムが得
易く好ましい。
上記ホログラム感材は予めハロゲン含有化合物によって
、輻射線に対して活性にされている必要がある。
ハロゲン含有化合物は、少なくとも一分子中に一箇所以
上、同一炭素にハロゲン原子が2個以上置換された構造
を有する化合物であり、かかる化合物は航述の重合体と
共存して比較的高感度のホログラム感材を構成する。中
でも沃素含有化合物は、沃素原子の重原子効果の為か極
めて高感度の感材を構成し、且つ、その本来の色調が黄
色乃至橙色の為に感材の感度が可視波長域にも十分あり
、特に好適な化合物である。
以下、好ましいハロゲン含有化合物の具体例を列挙する
。但し、これ等に限定されるものではない。
CI4、CHI3、CBr4、CHBr3、CCl1.
■3、CBr■3、CBr5CIL、CBr5I%CB
r2I2、CH2■2、CHBr 12 、CHCfi
 12 、CCl212、C2CIL6、C2BrCu
5、CH3CBr3、CI(2B r CB r 3、
CHB r 2 CB r 3、CBr5CBr3.C
Br、CH20H。
CH3Cl3 、CH3CCl1.2CCR−3、CC
fl 3 CH2CCR,3、 CHCn 2 CCl 2 CCfl 3、CC113
CHCIt CC113、 CCl13CCI1.2CCI31、 CH3CBr2CH3、 CH3CHBrCBr、、 CH2BrC)(2CBr3、 CH3CBr2CHBr2、 CH2BrCBr2CH2Br。
CBr3 CH2CBr3 、 CBr3 CHBrCBr3 、 CHBr2 CH2CHBr2、 CHBr2 CHBrCHBr2、 CHBr2 CBr2 CHBr2、 CH3CH2CBr3 、 CH3CHB r CHB I2 、 CH3Cl2’CH3,CH,l CHCH21゜CH
3CI2 CHI2 、C2H5CH12、CHBr2
 CHBrCBI3、 CH3CHOHCB I3.C2H5CI 3、CC1
LBl  =CCf1Br、CBr2 =CBr2、C
H2= CI 2 、  CCfl I = CC11
CB r I = CB r I 、  CI 2  
= CI 2 、C6H5CBr3、C6H5CCI!
、3、C6H3COCBr3、C6H3COCCIL3
、CB I3  S O2CB I3 、CB r 3
  S O2CHB r 2 、CBr3 S02 C
Br3、 C61(,3SO2CBr3、 CHBr2 SO2CHBr2 、 CH2BrSO2CHBr2 、 P−Cl3−C6H4SO2CCj23 、P−No2
−C6H4SO2CBr3.2−トリクロロメチルベン
ゾチアゾリルスルフォン−2, 4,6−シメチルピリミジルー2−トリブロモメチルス
ルフォン、 2.4−ジクロロフェニルトリクロロメチルスルフォン
、 2−メチル−4−クロロフェニルトリクロロメチルスル
フォン 2、5−ジメチル−4−クロロフェニルトリクロロメチ
ルスルフォン、 2、4−ジクロロフェニルトリブロモメチルスルフォン
上記ホログラム感材は、上述の重合体及びハロゲン含有
化合物を所定の割合で適宜溶媒に溶解させるか分散液と
した後、ガラスや透明性樹脂フィルム等の支持体上に塗
膜として得るか又はそれ自身でフィルム化して得られる
。この場合、ハロゲン含有化合物は重合体に対して1乃
至200重量%、特に好ましくは5乃至50重量%の範
囲で使用されるのがよい。また、使用する重合体のフィ
ルム形成能が乏しい場合には、可塑剤を添加し、更にハ
ロゲン含有化合物が安定性に欠ける場合には酸化防止剤
を別途加えてもよい。
可塑剤としては、ターフェニル、塩素化ジフェニル、塩
素化ナフタリン、塩素化パラフィン、チオコール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、クマロン−イン
デン樹脂等を使用し、又、酸化防止剤としては置換フェ
ノール類等、種々公知の酸化防止剤が使用できる。
露光された感材は、未反応のハロゲン含有化合物を除去
した後膨潤液で処理して膨潤させ、更に収縮液で処理し
て収縮させる一連の溶媒処理による現像工程を経てホロ
グラムを形成する。
未反応のハロゲン含有化合物の除去は、光反応により生
成する重合体架橋物を殆ど溶出させることのない溶媒中
で処理してハロゲン含有化合物のみを溶出させることに
より行われる。この工程は後の現像工程中の膨潤液での
処理中に同時に行うこともできるし、別に行うこともで
きる。
使用できる溶媒は、以下に述べる膨潤液と同じものが挙
げられる。
現像工程は第一の溶媒を用いる膨潤工程及び第二の溶媒
による収縮工程の2つのステップからなり、これらの工
程間に中間処理工程を設けることもできる。
すなわち、第一の溶媒を用いる感材の膨潤は、上記露光
工程によりホログラム潜像の形成された感材を、第一の
溶媒である膨潤液で処理して形成されたホログラムパタ
ーンに応じた膨潤を引き起すものであり、第二の溶媒に
よる処理は、膨潤状態の感材を十分に収縮させて、上記
膨潤状態に応じたホログラムの増幅及び固定化を行うも
のである。
第一の溶媒である膨潤液とは、芳香族又はヘテロ環を構
造中に含有する重合体及びその重合体とハロゲン含有化
合物との光反応の結果生成される重合体架橋物に対し、
短時間で殆ど溶出させることのない溶媒であり、例えば
、ベンゼン、トルエン、キシレン(オルト体、メタ体、
パラ体及びそれらの混合物)、エチルベンゼン、n−プ
ロピルベンゼン、クメン、フェノール、クレゾール、ク
ロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ニトロベンゼン、ベ
ンジルアルコール、ベンジルクロライド、ベンジルブロ
マイド、α−メチルナフタリン、α−クロルナフタリン
等のベンゼン及びナフタリンの誘導体、ジクロルメタン
、クロロホルム、トリクロルエチレン、トリクロルエタ
ン、ジクロルエタン、ブロモホルム等のハロゲン置換の
飽和又は不飽和の炭化水素、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、酢酸エチル、蟻酸エチル等のエステル類、そ
の他のアミン類、アミド類等が挙げられる。
これらの溶媒には、室温付近の温度では感光層を形成す
る重合体に対し、溶解作用を有するもの又は全く膨潤作
用しないものをも含むが、現像処理温度を変えることに
より使用可能となるものである。
以上の中でも実用的に有利な溶媒は、キシレン(オルト
体、メタ体、パラ体及びそれらの混合物)或いはキシレ
ンと他の溶媒との混合溶媒である。
又、第二の溶媒である収縮液は、感材に対して膨潤又は
溶解作用を有せず且つ上記膨潤液と相溶性のある溶媒は
全て使用可能であり、例えば、n−ベンタン、n−ヘキ
サン、n−へブタン、n −オクタン、イソオクタン、
シクロヘキサン等のアルカン、シクロアルカン類、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール
、t:ert−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール等のアルコール類、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル等のエーテル類等が使用される。
中でも炭素数5乃至7の飽和炭化水素は収縮動果に優れ
、単独或いは相互の混合或いは他の溶媒との混合によっ
て本工程に用いるのに好適である。
(第2の実施例) 本発明の第2の実施例を第3図を用いて説明する。ポリ
スチレン2.Og及びヨードホルム0.3gをトルエン
28gに溶解し、厚さ0.5mmのポリカーボネート板
の裏面に酢酸ビニルエマルジョン系の水溶性塗料93を
塗布した基板102にスピンナー塗布した。
露光後、裏面の塗料膜93は、粘着性テープ83上の粘
着層84の粘着力により除去される。
ここで、酢酸ビニルエマルジョン等に黒色或いは赤色の
色材を混入したものは、ガラス或いはポリカーボネート
の下地との密着性が悪く、機械的に容易に除去すること
ができる。除去後の記録担体は、30℃のm−クレゾー
ル−酢酸メチルの1=1混合液中に2分間浸漬し、ヨー
ドホルムを除くと共に膨潤せしめた後、イソプロピルア
ルコールで洗浄及び収縮処理して体積型ホログラムが得
られた。
得られたホログラムは波長580止の光に対して60%
の回折効率を有し、基板の裏面からの反射光による干渉
縞は全く観察されなかった。又、裏面反射光と本来の光
束2或いは3との干渉により生じる干渉縞の回折効率を
測定したが、いずれも0.1%以下で全く無視できる量
であった。
(効  果) 以上、本発明では良好なホログラムを得るのに必要な基
板裏面の光吸収性部材を機械的に除去可能な付着強度で
配設し、露光後の工程でこの吸収層を機械的に除去する
ことで、特別な液浴を用いること無く不必要な残留物を
残さずに除去を行なうことが可能となった。
本発明は、人手が容易な粘着性のテープを使用できて、
しかも十分な反射防止効果を有すること及びいかなる記
録担体とも組合せが可能なこと等多くの利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す断面図、第2図は
本発明の第1の実施例における光吸収層の除去工程を示
す図、第3図は本発明の第2の実施例における光吸収層
の除去工程を示す図、第4図は本発明に用いられる赤色
及び黒色のテープの反射率を示す図である。 2.3:可干渉性の平行光束 81.82:光吸収屑除去用の部材 83:光吸収屑除去用テープ 84:粘着層 91:光吸収層 92:粘着層 101:光記録担体層 102:透明基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可干渉性光源からの光束による干渉パターンを記
    録担体に形成する工程と、該記録担体を第一の溶媒で処
    理して記録担体を膨潤させる工程と、第二の溶媒で処理
    して記録担体を収縮させる工程とを含むホログラムの製
    造方法において、上記パターン形成工程において、上記
    光束を吸収する部材が、光束が記録担体を透過した後の
    光路に配設され、且つ該光吸収部材を機械的に除去する
    工程を上記第一の溶媒による処理以前に設けたことを特
    徴とするホログラムの製造方法。
  2. (2)記録担体が、ラジカルによって置換可能な反応位
    置を有する芳香環又はヘテロ環を単位構造中に含む重合
    体及びハロゲン含有化合物を主体に組成されている特許
    請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造方法。
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