JPS63279288A - ホログラムの製造方法 - Google Patents

ホログラムの製造方法

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JPS63279288A
JPS63279288A JP11258087A JP11258087A JPS63279288A JP S63279288 A JPS63279288 A JP S63279288A JP 11258087 A JP11258087 A JP 11258087A JP 11258087 A JP11258087 A JP 11258087A JP S63279288 A JPS63279288 A JP S63279288A
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hologram
solvent
recording carrier
hologram according
halogen
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JP11258087A
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English (en)
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Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Hiroyoshi Kishi
博義 岸
Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
Hisasato Taniguchi
尚郷 谷口
Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Kojiro Yokono
横野 幸次郎
Katsuhiko Nishide
西出 勝彦
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Canon Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はホログラム、特に体積位相ホログラムの製造方
法に関する。
(従来の技術) ホログラフィ−は、レーザーのように干渉性良好な波を
物体に照射し、振幅と位相とがその物体の形状に応じて
変調され、反射又は透過したものを記録(=ホログラム
)して、そのホログラムに再びレーザーを照射して元の
物体の光学像を再生する技術である。
かかるホログラフィ−技術に関する研究の進展に伴ない
、現在ではその記録担体に対する要求もかなり明確なも
のとなり、漂白処理銀塩、フォトレジスト、サーモプラ
スチック、重クロム酸ゼラチン、無機ガラス系材料、強
誘電体等多くの材料が提案され、その特性の研究が進ん
でいる。
(発明が解決しようとしている問題点)ところで、ホロ
グラム記録担体の持つべき特性としては、 (1)レーザー感度、特に可視波長域にレーザー感度を
有し、且つ高感度であること。
(2)高解像力を有すること、 (3)ホログラムの回折効率が高いこと、(4)ホログ
ラムのノイズが少ないこと。
(5)ホログラムが安定していること、(6)記録及び
再生操作が容易であること等、かなり厳しいものが要求
されている。
既知ホログラム記録担体にあって、これ等の特性を全て
満足するものは勿論、部分的にせよ実用化の域に達する
性質を備えた材料は極めて少ない。
中では、eA白処理銀塩及び重クロム酸ゼラチンがある
程度実用化の域に達したものではあるが、それでも前者
においては、通常処理の他に漂白処理操作が必要であり
、且つ得られたホログラムの耐光性が劣るという不都合
がある。又、後者においては、得られたホログラムの耐
湿性が悪く、保存安定性の面で大きな欠陥が指摘されて
いる。
本発明者は上記の如き従来技術の問題点を解決すべく種
々の記録担体について鋭意研究の結果、特定の材料から
なる記録担体を使用し、且つ特定の現像処理を行うこと
によって上記の種々の問題を十分に解決することができ
る本ログラムの製造方法を以前に提案した(特開昭53
−15153号公報参照)。
上記先行発明によるホログラムは七分に優れた性能を有
するものであったが、その現像工程において品質のバラ
ツキが生じて特性歩留りが低く、常に一定品質のホログ
ラムがコンスタントには得られないという問題があった
従って本発明の目的は、上記本発明者等が以前に提案し
たホログラム用記録担体を用いて高品質及び高性能のホ
ログラムを品質のバラツキが少なく安定的に提供するこ
とができる技術を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 以上の如き本発明の目的は以下の本発明により達成され
る。
すなわち、本発明は、ラジカルによって置換可能な反応
位置を有する芳香環又はペテロ環を単位構造中に含む重
合体及びハロゲン含有化合物を主体に組成された記録担
体中に輻射線の干渉パターンを形成する工程と、前記記
録担体を第一の溶媒で処理し次いで第二の溶媒で処理し
て現像する工程とを含むホログラムの製造方法において
、現像時に記録担体の温度と現像に用いる溶媒の温度と
の差を小さくすることを特徴とするホログラムの製造方
法である。
(作  用) ホログラムの現像処理において、記録担体の温度を制御
することにより、得られるホログラムの品質のバラツキ
を無くシ、特性歩留りが向上する。
(好ましい実施態様) 以下本発明の好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
本発明においてホログラム記録担体の主体をなすものは
、その単位構造中にラジカルによって置換可能な反応位
置を有する芳香環又はヘテロ璋を含んでなる重合体であ
り、その1例は、構造中に芳香環又はペテロ環を有する
ビニル化合物の付加重合体又は付加共重合体或いはそれ
らの混合物である。
他の例は、単量体成分の少なくとも1種が芳香環又はペ
テロ環を存する化合物であるところの縮合重合体である
。尚、この場合芳香環又はペテロ環は、ハロゲン、アル
キル、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、カルボキ
シル、アルコキシ、アシル、スルホニル基等の置換基で
置換されているものであってもよい。
更に本発明において使用される重合体の好ましい具体例
を挙げれば以下の通りである。
ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、ポリーP−ジビニルベンゼン、ポリ−
2,5−ジクロルスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ス
チレン−ブタジェン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−塩化ビニリデン共重合体、スチ
レン−アクリルエステル−アクリルアミド共重合体、ス
チレンー不飽和ポリエステル共重合体、スチレン−グリ
シジルメタアクリレート共重合体、ハロゲン化スチレン
重合体、ポリスチレン/スチレン−ブタジェン共重合体
混合物、ABS樹脂、ポリビニルアユゾール1.ポリビ
ニルアニリン、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルス
チルベン、ポリビニルハイドロキノン、ポリーα、β−
ビニルナフタリン、ポリアセナフチレン、ポリビニルア
ンスラセン、ポリビニルフェナントレン、ポリビニルピ
レン、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポ
リ−N−ビニルフタルイミド、ポリビニルインデン、ポ
リビニルフルオレン、ポリビニルフラン、ポリビニルベ
ンゾフラン、ポリビニルインドール、ポリビニルインド
リン、ポリビニルオキサゾール、ポリビニルベンゾオキ
サゾール、ポリビニルチアゾール、ポリビニルベンゾチ
アゾール、ポリビニルチオフェン、ポリビニルイミダゾ
ール、ポリビニルピロール、ポリビニルピラゾール、ポ
リビニルトリアゾール、ポリビニルテトラゾール、ポリ
ビニルベンズイミダゾール、ポリビニルキノリン、ポリ
ビニルジベンゾフラン、ポリビニルチアジン、ポリビニ
ルピリダジン、ポリビニルピリミジン、ポリビニルピラ
ジン、ポリビニルトリアジン、ポリビニルカルバゾール
、ビニルカルバゾール−スチレン共重合体、ビニルカル
バゾール−塩化ビニリデン共重合体、ビニルカルバゾー
ル−スチレン共重合体、ビニルカルバゾール−メチルメ
タアクリレート共重合体、ビニルカルバゾール−ビニル
アンスラセン共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルビ
リジン共重合体、ビニルカルバゾール−アクリレート共
重合体、ビニルカルバゾール−エチルアクリレート共重
合体、ビニルカルバゾール−アクリロニトリル共重合体
、ビニルカルバゾール−ブチルアクリレート共重合体、
ビニルカルバゾール−ニトロビニルカルバゾール共重合
体、ニトロ化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアミ
ノカルバゾール、ビニルカルバゾール−N−メチルアミ
ノビニルカルバゾール共重合体、ハロゲン置換ポリビニ
ルカルバゾール、ビニルカルバゾール−ジブロムビニル
カルバゾール共重合体、ポリヨードビニルカルバゾール
、ポリベンジリデンビニルカルバゾール、ポリプロペニ
ルカルバゾール、クマロン樹IN!、クマロンーインデ
ン樹脂、フェノール−ホルマリン樹脂、クレゾール−ホ
ルマリン樹脂、変性フェノール樹脂、フェノール−フル
フラール樹脂、レゾルシン樹脂、スルホアミド樹脂、ア
ニリン樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、グリプタル
樹脂、変性グリブタル樹脂、テレフタル酸系樹脂、イソ
フタル酸系樹脂、マレイン酸樹脂、ポリ(1,4−シク
ロヘキシレンジメシチレン)テレフタレート、ポリジア
リルフタレート、ポリアリルホスホネート、ポリカーボ
ネート、ポリアリル−ジグリコールカーボネート、ポリ
燐酸エステル、ベンゾフラン樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリ尿素樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ型樹脂、ポリ
フェニレンオキサイド、ハロゲン置換ポリフェニレンオ
キサイド、ポリフェニレン、ポリーP−キシリレン(パ
リレンN)、22換ポリキシリレン、フェノールスルホ
ン酸樹脂、フェノールカルボン酸樹脂、チオコール樹脂
、ポリチオコール−スチレン樹脂。
尚、上記重合体は2種以上混合して使用することも可能
である。中でも、本発明においては、弔位構造中にカル
バゾール糧を有する重合体を使用した場合、高回折効率
のホログラムが得易く好ましい。
本発明においてホログラム記録担体は予めハロゲン含有
化合物によって、輻射線に対して活性にされている必要
がある。
本発明に使用されるハロゲン含有化合物は、少なくとも
一分子中に一箇所以上、同一炭素にハロゲン原子が2個
以上置換された構造を有する化合物であり、かかる化合
物は前述の重合体と共存して比較的高感度のホログラム
記録担体を構成する。中でも沃素含有化合物は、沃素原
子の重原子効果の為か極めて高感度の記録担体を構成し
、且つ、その本来の色調が黄色乃至橙色の為に記録担体
の感度が可視波長域にも十分あり、本発明においては特
に好適な化合物である。
以下、本発明に係るハロゲン含有化合物の具体例を列挙
する。但し、これ等に限定されるものではない。
CI4%CH13、CBr4 、CHBr3 。
CCILIs、CBr13.CBr5C1t。
CBr5I、CBr21.、CH21,、CHBr12
 、CHCj! 12 、CCfL212、C2Cue
 、C2BrCILs 、CH3CBr3、CH,Br
CBr3.CHBr2CBr、、CBr3 CBr3.
CBr* CH20H。
CH3C13、CHz CCu□CCIL3、CCl3
 CH2CCfL3、 CHCIL 2 CCIL2 CCj! s、CCJl
 3CHCI CCfL 3、CCIL3 CCIL2
 CCIL3、CH,CBr20M3、 CH3CHBrCBr、、 CH2BrCH2CBr3、 CH、ll CB rz  CHB rz 、CH2B
rCBr2C)I2 Br。
CBr3 CH2CBr、、 CBr、CHBrCBr3、 CHB rz CHx  CHB rz 、CHBr、
CHBrCHBr2、 CHBr2 CBr2 CHBr、、 CH,CH,CBr、、 CH3CHB r CHB r 2 。
CH3Cl2CH,、CH,COCH21、CH3C1
2CH12、C2Hl、CH12、CHBr2 CHO
HCHBr、、 CH3CHBrCBr3、C2H5C13、CCILB
l  =CCILBr、CBr2 =CBrz 、CH
2=CI2 、CCn I =CCn I、CBr1=
CBrl、C12=CI2 、C,H,CBr3、C6
H,CCJZs 、C6H5C0CBr5 、Ca H
6C0CCn3、CBr3  So、CBr3、 CBr3302  CHBr2 、 CBr3 so、CBr、、、 C,H,So2 CBr3、 CHBr2 302  CHBr2 、CH,Br5O
,CHBr2、 P−CIL  Ca  H4SO2CCILs 、P−
No2−C,H4So、CBr1.2−トリクロロメチ
ルベンゾチアゾリルスルフォン−2, 4,6−シメチルビリミジルー2−トリブロモメチルス
ルフォン。
2.4−ジクロロフェニルトリクロロメチルスルフォン
、 2−メチル−4−クロロフェニルトリクロロメチルスル
フォン 2、5−ジメチル−4−クロロフェニルトリクロロメチ
ルスルフィン、 2.4−ジクロロフェニルトリブロモメチルスルフォン
本発明において使用するホログラム記録担体は、上述の
重合体及びハロゲン含有化合物を所定の割合で適宜溶媒
に溶解させるか分散液とした後、ガラスや透明性樹脂フ
ィルム等の支持体上に塗膜として得るか又はそれ自身で
フィルム化して得られる。この場合、ハロゲン含有化合
物は重合体に対して!乃至200重量%、特に好ましく
は5乃至50重量%の範囲で使用されるのがよい。
また、使用する重合体のフィルム形成能が乏しい場合に
は、可塑剤を添加し、更にハロゲン含有化合物が安定性
に欠ける場合には酸化防止剤を別途加えてもよい。
可塑剤としては、ターフェニル、塩素化ジフェニル、塩
素化ナフタリン、塩素化パラフィン、チオコール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、クマロン−イン
デン樹脂等を使用し、又、酸化防止剤としては置換フェ
ノール類等、種々公知の酸化防止剤が使用できる。
このようにして作成された記録担体は、例えば4416
人、4579人、4762人、4765人、4880人
、5145人% 5208人、5308人等に輝線を持
つレーザーに対し感度を有しており、且つその感度も一
例として4880人のアルゴンレーザーの輝線に対し、
10mJ/crn’のエネルギーで実用域の回折効率を
与える等優れた性質を有するものである。
、本発明に場いて露光に使用する輻射線はレーザー光線
又は水銀ランプ等の光源から放出される輻射線が好まし
い。ホログラムの形成は、可干渉性の2束の輻射線を所
定のオフセットアングルで、記録担体面に照射すること
によって成される。
露光された記録担体は、未反応のハロゲン含有化合物を
除去した後膨潤液で処理して膨潤させ、更に収縮液で処
理して収縮させる一連の溶媒処理による現像工程を経て
ホログラムを形成する。
未反応のハロゲン含有化合物の除去は、光反応により生
成する重合体架橋物を殆ど溶出させることのない溶媒中
で処理してハロゲン含有化合物のみを溶出させることに
より行われる。この工程は後の現像工程中の膨潤液での
処理中に同時に行うこともできるし、別に行うこともで
きる。
使用できる溶媒は、以下に述べる膨潤液と同じものが挙
げられる。
本発明の現像工程は第一の溶媒を用いる膨潤工程及び第
二の溶媒による収縮工程の2つのステップからなり、こ
れらの工程間に中間処理工程を設けることもできる。
すなわち、第一の溶媒を用いる記録担体の膨潤は、上記
露光工程によりホログラム潜像の形成された記録担体を
、第一の溶媒である膨潤液で処理して形成されたホログ
ラムパターンに応じた膨潤を引き起すものであり、第二
の溶媒による処理は、膨潤状態の記録担体を十分に収縮
させて、上記膨潤状態に応じたホログラムの増幅及び固
定化を行うものである。
本発明における第一の溶媒である膨潤液とは、芳香族又
はペテロ環を構造中に含有する重合体及びその重合体と
ハロゲン含有化合物との光反応の結果生成される重合体
架橋物に対し、短時間で殆ど溶出させることのない溶媒
であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン(オル
ト体、メタ体、バラ体及びそれらの混合物)、エチルベ
ンゼン、n−プロピルベンゼン、クメン、フェノール、
クレゾール、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ニト
ロベンゼン、ベンジルアルコール、ベンジルクロライド
、ベンジルブロマイド、α−メチルナフタリン、α−ク
ロルナフタリン等のベンゼン及びナフタリンの誘導体、
ジクロルメタン、クロロホルム、トリクロルエチレン、
トリクロルエタン、ジクロルエタン、ブロモホルム等の
ハロゲン置換の飽和又は不飽和の炭化水素、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、蟻酸エチル等の
エステル類、その他のアミン類、アミド類等が挙げられ
る。
これらの溶媒には、室温付近の温度では感光層を形成す
る重合体に対し、溶解作用を有するもの又は全く膨潤作
用しないものをも含むが、現像処理温度を変えることに
より使用可能となるものである。
以上の中でも実用的に有利な溶媒は、キシレン(オルト
体、メタ体、バラ体及びそれらの混合物)或いはキシレ
ンと他の溶媒との混合溶媒である。
又、第二の溶媒である収縮液は、記録担体に対して膨潤
又は溶解作用を有せず且つ上記膨潤液と相溶性のある溶
媒は全て使用可能であり、例えば、n−ペンタン、n−
ヘキサン%n−へブタン、n−オクタン、イソオクタン
、シクロヘキサン等のアルカン、シクロアルカン類、メ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、tert〜ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール等のアルコール類、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル等のエーテル類等が使用される。
中でも炭素数5乃至7の飽和炭化水素は収縮効果に優れ
、単独或いは相互の混合或いは他の溶媒との混合によつ
て本工程に用いるのに好適である。
上記の第−及び第二の溶媒を用いる現像方法、すなわち
、本発明者等による先行発明の場合において得られたホ
ログラムは、まず無色で高い透明性を有しており、最大
90%に達する回折効率を有し、更に3,500本/−
−以上の高解像力を持ち、且つ安定性も湿度や光には全
く影習されない為、従来のホログラム用記録担体から形
成されるホログラムに比し、画期的に優れた性能を有し
ていることが明らかとなった。
しかしながら、上記の如き先行発明方法によって非常に
優れたホログラムが得られるものの、得られたホログラ
ムは品質が一定でなく、一枚のホログラム中に回折効率
の局部的差が生じたり、更にはホログラム毎に回折効率
や透明性の差が生じたりして特性歩留りが低いという問
題があった。
本発見者はこのような品質上の開運について検討したと
ころ、前記従来方法では、露光された記録担体を第一の
溶媒及び第二の溶媒に順次浸漬して現像を行うが、その
際、露光済の記録担体自体の温度と現像液(膨潤液及び
収縮液)の温度との間に差があり、且つそれらの差が現
像処理毎に異なる結果、1枚のホログラム中でさえも回
折効率や透明性に差が出たりしてホログラムの性能の変
化或いは低下が生じ特性歩留りが低下することを確認し
たものである。
すなわち、本発明方法においては、現像処理を実施する
際に露光済の記録担体の温度を調整することにより、得
られるホログラムの回折効率等が変化し、同一の現像液
によっても異る回折効率を有するホログラムが得られも
のである。例えば、現像液との温度差を大とすると回折
効率が低下し、その差を小(10℃以内)とすれば一定
回折効率のホログラムが得られ、又、記録担体の温度を
現像液の温度と同一又は近似した温度(好ましくは温度
差5℃以内、より好ましくは3℃以内)とすることによ
って最高の回折効率が得られる。特に後者の場合には現
像工程全体の温度管理が非常に容易となって得られるホ
ログラムの特性が均一になり、特性歩留りの良いホログ
ラムが効率良く製造でき、上記の如き種々の問題が容易
に解決されたものである。
以上の如き第−及び第二の溶媒による処理は通常は夫々
1回で十分であるが夫々a数回であってもよく、又、第
一の溶媒による処理と第二の溶媒による処理との間に中
間的な工程を挿入してもよい、又、夫々の工程の温度や
時間等の処理条件は夫々使用する記録担体の種類及び溶
媒の種類等によって変化し一概には規定できないが、一
般的にはいずれの工程も10℃乃至50℃程度の温度で
数十秒乃至数十分間の処理で十分な効果を挙げることが
できる。
尚、以上の現像工程において、各溶媒中での処理工程間
の時間は短いことが望ましい。次の溶媒処理までの間に
長い時間を要すると、その間に記録担体表面の溶媒の乾
燥が起こり、記録担体の膨潤状態が変化してしてしまっ
て所望の回折効率が得られなかったり、記録担体内に特
性のバラつきを生じることが判った。その為各溶媒処理
間の時間は実質的な乾燥が生じないうちに、できれば数
十秒置内とするのが好ましい。
(効  果) ホログラムの現像処理を行うに際し、記録担体の温度を
制御することによって、ホログラムの品質のバラツキが
無くなり、一定量質のホログラムがコンスタントに生産
性良く提供される。
(実施例) 以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 ポリビニルカルバゾール2.0g、四状化炭素0.2g
及び2,6−シーtert−ブチルフェノール20■g
をモノクロルベンゼン25gに溶解し、暗所にて表面を
磨いたサイズ76m1角の厚さ1、On+■のガラス板
にスピナー塗工(ミカサスビナー111−2) L/、
暗所にて乾燥して、厚さ約4μmのホログラム用記録担
体を得た。この記録担体をアルゴンレーザーの5146
人の輝線を用い第1図示の如き光学系でオフセットアン
グル70”、光強度比1:1として10mmφのパター
ンを縦横釜5個づつ計25個焼付けた。この露光済の記
録担体を、40℃のキシレン中に2分間浸漬することに
より、ハロゲン含有化合物を除去した後、記録担体の温
度を35℃に設定し、これを35℃の・ キシレン中に
2分間浸漬して膨潤させて引き上げ、直ちに35℃のキ
シレン・n−ヘキサン混合液(重量比1:1)に浸漬し
、更に35℃のヘキサンに0.5分間浸漬して収縮及び
洗浄することにより本発明の体積位相ホログラム板を得
た。
このホログラムは波長5146人で約3.000木/厘
■の空間周波数を有し、25個のホログラムパターンの
平均回折効率は露光エネルギー30mJ/crn”の時
に最大で、その値は露光と同じ読み出し波長で90%に
達した。更には70℃R1(100%の条件下にホログ
ラム板を放置し、その耐湿熱性を検討したところ、1ケ
月ではそのホログラム特性に何らの変化も生じなかった
。又、500Wの水銀ランプ下、20c■の位置にホロ
グラム板を置き、5時間光照射することにより耐光性の
検討をしたが、わずかに黄色味を帯びたのみで、これも
ホログラム特性には全く変化が見られなかった。
実施例2乃至7 実施例1における記録担体の温度を下記第1表の如くし
た以外は、全〈実施例1と同じ処方をとることにより同
様の体積位相ホログラム板を得た。このホログラム板の
25個のホログラムパターンの平均回折効率は下記第1
表の如く変化した。
γ−1−= −・ −”e   1回 −一−3 実施例8 下記第2表の項目を変えた以外は前記実施例と同様にし
て種々のホログラムを形成した。結果を下記第2表に示
す。
#    2 XA廻且 !IJJ!l!  ビニルカルバゾール・スチレン共重
合体(重量比1:1) 1■掖  トルエン(30℃) 収縮液  n−ペンタン(30℃) 91     ”e    、tl  ”  1
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において、ホログラムの作成の為、使用
される光学系装置の一例を略式に示す説明図である。 1:レーザー発振器 2:レーザー 3:ビームスプリッタ− 4:反射ミラー 5:ホログラム記録用記録担体 6:光吸収板 特許出願人   キャノン株式会社 代理人  弁理士 吉 1)勝 広・、゛・第1図

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラジカルによって置換可能な反応位置を有する芳
    香環又はヘテロ環を単位構造中に含む重合体及びハロゲ
    ン含有化合物を主体に組成された記録担体中に輻射線の
    干渉パターンを形成する工程と、前記記録担体を第一の
    溶媒で処理し次いで第二の溶媒で処理して現像する工程
    とを含むホログラムの製造方法において、現像時に記録
    担体の温度と現像に用いる溶媒の温度との差を小さくす
    ることを特徴とするホログラムの製造方法。
  2. (2)第一の溶媒が、記録担体を膨潤させ得る溶媒であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
  3. (3)第二の溶媒が、記録担体を収縮させ得る溶媒であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
  4. (4)記録担体の温度を現像液の温度と同一又は近似し
    た温度に制御する特許請求の範囲第(1)項に記載のホ
    ログラムの製造方法。
  5. (5)干渉パターンが体積位相ホログラムとして形成さ
    れている特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラム
    の製造方法。
  6. (6)芳香環がベンゼン環である特許請求の範囲第(1
    )項に記載のホログラムの製造方法。
  7. (7)芳香環がカルバゾール環である特許請求の範囲第
    (1)項に記載のホログラムの製造方法。
  8. (8)ハロゲン含有化合物が、少なくとも一分子中に一
    箇所以上同一炭素にハロゲン原子が2個以上置換された
    構造を有する化合物である特許請求の範囲第(1)項に
    記載のホログラムの製造方法。
  9. (9)ハロゲン含有化合物が炭素数2個以下の炭化水素
    の沃素置換化合物である特許請求の範囲第(1)項に記
    載のホログラムの製造方法。
  10. (10)ハロゲン含有化合物が沃素含有化合物である特
    許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造方法
  11. (11)輻射線がレーザーである特許請求の範囲第(1
    )項に記載のホログラムの製造方法。
  12. (12)輻射線が可視波長域に輝線を有するレーザーで
    ある特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製
    造方法。
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