JPS63280286A - ホログラムの製造方法 - Google Patents

ホログラムの製造方法

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JPS63280286A
JPS63280286A JP11453587A JP11453587A JPS63280286A JP S63280286 A JPS63280286 A JP S63280286A JP 11453587 A JP11453587 A JP 11453587A JP 11453587 A JP11453587 A JP 11453587A JP S63280286 A JPS63280286 A JP S63280286A
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hologram
solvent
halogen
recording carrier
hologram according
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JP11453587A
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English (en)
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Hisasato Taniguchi
尚郷 谷口
Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
Hiroyoshi Kishi
博義 岸
Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Kojiro Yokono
横野 幸次郎
Katsuhiko Nishide
西出 勝彦
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Canon Inc
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  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はホログラム、特に体積位相ホログラムの製造方
法に関する。
(従来の技術) ホログラフィ−は、レーザーのように干渉性良好な波を
物体に照射し、振幅と位相とがその物体の形状に応じて
変調され1反射又は透過したものを記録(=ホログラム
)して、そのホログラムに再びレーザーを照射して元の
物体の光学像を再生する技術である。
かかるホログラフィ−技術に関する研究の進展に伴ない
、現在ではその記録担体に対する要求もかなり明確なも
のとなり、漂白処理銀塩、フォトレジストサーモプラス
チック、重クロム酸ゼラチン、無機ガラス系材料、強誘
電体等多くの材料が提′案され、その特性の研究が進ん
でいる。
(発明が解決しようとしている問題点)ところで、ホロ
グラム記録担体の持つべき特性としては、 (1)レーザー感度、特に可視波長域にレーザー感度を
有し、且つ高感度であること、 (2)高解像力を有すること、 (3)ホログラムの回折効率が高いこと、(4)ホログ
ラムのノイズが少ないこと、(5)ホログラムが安定し
ていること、(6)記録及び再生操作が容易であること
等、かなり厳しいものが要求されている。
既知ホログラム記録担体にあって、これ等の特性を全て
満足するものは勿論、部分的にせよ実用化の域に達する
性質を備えた材料は極めて少ない。
中では、漂白処理銀塩及び重クロム酸ゼラチンがある程
度実用化の域に達したものではあるが、それでも前者に
おいては1通常処理の他に漂白処理操作が必要であり、
且つ得られたホログラムの耐光性が劣るという不都合が
ある。又、後者においては、得られたホログラムの耐湿
性が悪く、保存安定性の面で大きな欠陥が指摘されてい
る。
本発明者は上記の如き従来技術の問題点を解決すべく種
々の記録担体について鋭意研究の結果、特定の材料から
なる記録担体を使用し、且つ特定の現像処理を行う・こ
とによって上記の種々の問題を十分に解決することがで
きるホログラムの製造方法を以前に提案した(特開昭5
3−15153号公報参照)。
上記先行発明によるホログラムは十分に優れた性能を有
するものであったが、その現像工程において品質のバラ
ツキが生じて特性歩留りが低く、常に一定品質のホログ
ラムがコンスタントには得られないという問題があった
従って本発明の目的は、上記本発明者等が以前に提案し
たホログラム用記録担体を用いて高品質及び高性能のホ
ログラムを品質のバラツキが少なく安定的に提供するこ
とができる技術を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 以上の如き本発明の目的は以下の本発明により達成され
る。
すなわち、本発明は、ラジカルによって置換可能な反応
位置を有する芳香環又はペテロ環を単位構造中に含む重
合体及びハロゲン含有化合物を主体に組成された記録担
体中に輻射線の干渉パターンを形成する工程と、前記記
録担体を第一の溶媒で処理し次いで第二の溶媒で処理し
て現像する工程とを含むホログラムの製造方法において
、少なくとも一方の溶媒を流動させ、該流動流に記録担
体の露光面を対向させることを特徴とするホログラムの
製造方法である。
(作  用) ホログラムの現像処理において、現像液を流動させ、該
流動流に記録担体の露光面を対向させることにより、得
られるホログラムの品質のバラツキを無くし、特性歩留
りが向上する。
(好ましい実施態様) 以下本発明の好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
本発明においてホログラム記録担体の主体をなすものは
、その単位構造中にラジカルによって置換可能な反応位
置を有する芳香環又はヘテロ環を含んでなる重合体であ
り、その1例は、構造中に芳香環又はヘテロ環を有する
ビニル化合物の付加重合体又は付加共重合体或いはそれ
らの混合物である。
他の例は、単量体成分の少なくとも1種が芳香環又はヘ
テロ環を有する化合物であるところの縮合重合体である
。尚、この場合芳香環又はヘテロ環は、ハロゲン、アル
キル、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、カルボキ
シル、アルコキシ、アシル、スルホニル基等の置換基で
置換されているものであってもよい。
更に本発明において使用される重合体の好ましい具体例
を挙げれば以下の通りである。
ポリスチレン、ポリーα−メチルスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、ポリーP−ジビニルベンゼン、ポリ−
2,5−ジクロルスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ス
チレン−ブタジェン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−塩化ビニリデン共重合体、スチ
レン−アクリルエステル−アクリルアミド共重合体、ス
チレンー不飽和ポリエステル共重合体、スチレン−グリ
シジルメタアクリレート共重合体、ハロゲン化スチレン
重合体、ポリスチレン/スチレン−ブタジェン共重合体
混合物、ABS樹脂、ポリビニルアニリンル、ポリビニ
ルアニリン、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルスチ
ルベン、ポリビニルハイドロキノン、ポリーα、β−ビ
ニルナフタリン、ポリアセナフチレン、ポリビニルアン
スラセン、ポリビニルフェナントレン、ポリビニルとリ
ン、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリ
−N−ビニルフタルイミド、ポリビニルインデン、ポリ
ビニルフルオレン、ポリビニルフラン、ポリビニルベン
ゾフラン、ポリビニルインドール、ポリビニルインドリ
ン、ポリビニルオキサゾール、ポリビニルベンゾオキサ
ゾール、ポリビニルチアゾール、ポリビニルベンゾチア
ゾール、ポリビニルチオフェン、ポリビニルオキサゾー
ル、ポリビニルとロール、ポリビニルピラゾール、ポリ
ビニルトリアゾール、ポリビニルテトラゾール、ポリビ
ニルベンズイミダゾール、ポリビニルキノリン、ポリビ
ニルジベンゾフラン、ポリビニルチアジン、ポリビニル
ピリダジン、ポリビニルピリミジン、ポリビニルピラジ
ン、ポリビニルトリアジン、ポリビニルカルバゾール、
ビニルカルバゾール−スチレン共重合体、ビニルカルバ
ゾール−塩化ビニリデン共重合体、ビニルカルバゾール
−スチレン共重合体、ビニルカルバゾール−メチルメタ
アクリレート共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルア
ンスラセン共重合体、ビニルカルバゾール−ビニルピリ
ジン共重合体、ビニルカルバゾール−アクリレート共重
合体、ビニルカルバゾール−エチルアクリレート共重合
体、ビニルカルバゾール−アクリロニトリル共重合体、
ビニルカルバゾール−ブチルアクリレート共重合体、ビ
ニルカルバゾール−ニトロビニルカルバゾール共重合体
、ニトロ化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアミノ
カルバゾール、ビニルカルバゾール−N−メチルアミノ
ビニルカルバゾール共重合体、ハロゲン置換ポリビニル
カルバゾール、ビニルカルバゾール−ジブロムビニルカ
ルバゾール共重合体、ポリヨードビニルカルバゾール、
ポリベンジリデンビニルカルバゾール、ポリプロペニル
カルバゾール、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂
、フェノール−ホルマリン樹脂、クレゾール−ホルマリ
ン樹脂、変性フェノール樹脂、フェノール−フルフラー
ル樹脂、レゾルシン樹脂、スルホアミド樹脂、アニリン
樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、グリプタル樹脂、
変性グリブタル樹脂、テレフタル酸系樹脂、イソフタル
酸系樹脂、マレイン酸樹脂、ポリ(1,4−シクロヘキ
シレンジメシチレン)テレフタレート、ポリジアリルフ
タレート、ポリアリルホスホネート、ポリカーボネート
、ボリアリル−ジグリコールカーボネート、ポリ燐酸エ
ステル、ベンゾフラン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ尿
素樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ型樹脂、ポリフェニ
レンオキサイド、ハロゲン置換ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレン、ポリ−p−キシリレン(パリレン
N)、!換ポリキシリレン、フェノールスルホン*m*
、フェノールカルボン*樹脂、チオコール樹脂、ポリチ
オコール−スチレン樹脂。
尚、上記重合体は2種以上混合して使用することも可能
である。中でも、本発明においては、単位構造中にカル
バゾール環を有する重合体を使用した場合、高回折効率
のホログラムが得易く好ましい。
本発明においてホログラム記録担体は予めハロゲン含有
化合物によって、輻射線に対して活性にされている必要
がある。
本発明に使用されるハロゲン含有化合物は、少なくとも
一分子中に一箇所以上、同一炭素にハロゲン原子が2個
以上置換された構造を有する化合物であり、かかる化合
物は前述の重合体と共存して比較的高感度のホログラム
記録担体を構成する。中でも沃素含有化合物は、沃素原
子の重原子効果の為か極めて高感度の記録担体を構成し
、且つ、その本来の色調が黄色乃至橙色の為に記録担体
の感度が可視波長域にも十分あり、本発明においては特
に好適な化合物である。
以下、本発明に係るハロゲン含有化合物の具体例を列挙
する。但し、これ等に限定されるものではない。
C14、CH13、CBr4 、CHBr5、CCR,
Is 、CBrl5 、CBr5CIL。
CBr31、CBr= 12 、CH2I2、CHBr
12 、CHCl1z 、CCl212、C,C1B 
、C2Br(、IL、、CH3CBr3、CH2BrC
Br3、CHBr2CBr、、CBr3 CBr3 、
CBr= CH20H。
CH3C1! 、CH3CC12CCIL3、CCj!
 3 CHx CCl 3、 CHCJLx CC1m CCR3、 CCl13  CC12CCIL3 、CCJ!3 C
Cu2 CCV、、 CH3CBr、CH,、 CH3C)l B rCB r 3、 Cl2 BrCH2CBr、、 CH3CBr2 CHBr、、 CH2BrCBr、CH2Br。
CBr3 C1,Cur、、 CBr3 CHBrCBr、、 CHBrt  CH2C)IBr2 、CHBr2 C
HBrC)iBr、、 CHB r 2 CB r 2 CHB r 2、CH
3CH2CB r3、 CHs  Cl(B r CHB r 2 、CHs 
CI 2 CH3、CH3OHCB2  I、CHs 
CI2 CHI2、C2I5 CHI2、CHB r 
2 CHOHCHB r 2、CH3C1(OHCB 
r3、C2Hs CI 3、CCfLBl  =CCl
Br% CBr2 =CBr2、CH2=CI 2 、
  CCj! 1 =CCJ! I、CB r I =
 CB r E 、  CI 2  = CI 2 、
C1l  H8CB r3 、Cs  Hs  CCn
3、(,6HB COCB r3 、Cs  Ha  
C0CCIL3、CBr、So、CBr3、 CB r*  SO2CHB r2 、CBr3 SO
2CBr3、 C6HB  So2 CB1”3、 CHBr2  SO2CHBr2 、 CH,Br5O,C)IBr、、 P−Cj!−Cs  H4SO2CCIL 3 、P−
No、−C,)14  So、CBr、、2−トリクロ
ロメチルベンゾチアゾリルスルフィン−2, 4,6−シメチルビリミジルー2−トリブロモメチルス
ルフォン、 2.4−ジクロロフェニルトリクロロメチルスルフィン
、 2−メチル−4−クロロフェニルトリクロロメチルスル
フォン、 2.5−ジメチル−4−クロロフェニルトリクロロメチ
ルスルフォン、 2.4−ジクロロフェニルトリブロモメチルスルフォン
本発明において使用するホログラム記録担体は、上述の
重合体及びハロゲン含有化合物を所定の割合で適宜溶媒
に溶解させるか分散液とした後、ガラスや透明性樹脂フ
ィルム等の支持体上に塗膜として得るか又はそれ自身で
フィルム化して得られる。この場合、ハロゲン含有化合
物は重合体に対して1乃至200重量%、特に好ましく
は5乃至5(l量%の範囲で使用されるのがよい。
また、使用する重合体のフィルム形成能が乏しい場合に
は、可塑剤を添加し、更にハロゲン含有化合物が安定性
に欠ける場合には酸化防止剤を別途加えてもよい。
可塑剤としては、ターフェニル、塩素化ジフェニル、塩
素化ナフタリン、塩素化パラフィン、チオコール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、クマロン−イン
デン樹脂等を使用し、又、酸化防止剤としては置換フェ
ノール類等、種々公知の酸化防止剤が使用できる。
このようにして作成された記録担体は、例えば4416
人、4579人、4762人、4765人% 4880
人、5145人、5208人、5308人等に輝線を持
つレーザーに対し感度を有しており、且つその感度も一
例として4880人のアルゴンレーザーの輝線に対し、
10mJ/cm’のエネルギーで実用域の回折効率を与
える等優れた性質を有するものである。
本発明において露光に使用する輻射線はレーザー光線又
は水銀ランプ等の光源から放出される輻射線が好ましい
。ホログラムの形成は、可干渉性の2束の輻射線を所定
のオフセットアングルで、記録担体面に照射することに
よって成される。
露光された記録担体は、未反応のハロゲン含有化合物を
除去した後膨潤液で処理して膨潤させ、更に収縮液で処
理して収縮させる一連の溶媒処理による現像工程を経て
ホログラムを形成する。
未反応のハロゲン含有化合物の除去は、光反応により生
成する重合体架橋物を殆ど溶出させることのない溶媒中
で処理してハロゲン含有化合物のみを溶出させることに
より行われる。この工程は後の現像工程中の膨潤液での
処理中に同時に行うこともできるし、別に行うこともで
きる。
使用できる溶媒は、以下に述べる膨潤液と同じものが挙
げられる。
本発明の現像工程は第一の溶媒を用いる膨潤工程及び第
二の溶媒による収縮工程の2つのステップからなり、こ
れらの工程間に中間処理工程を設けることもできる。
すなわち、第一の溶媒を用いる記録担体の膨潤は、上記
露光工程によりホログラム潜像の形成された記録担体を
、第一の溶媒である膨潤液で処理して形成されたホログ
ラムパターンに応じた膨潤を引き起すものであり、第二
の溶媒による処理は、膨潤状態の記録担体を十分に収縮
させて、上記膨潤状態に応じたホログラムの増幅及び固
定化を行うものである。
本発明における第一の溶媒である膨潤液とは、芳谷族又
はヘテロ環を構造中に含有する重合体及びその重合体と
ハロゲン含有化合物との光反応の結果生成される重合体
架橋物に対し、短時間で殆ど溶出させることのない溶媒
であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン(オル
ト体、メタ体、バラ体及びそれらの混合物)、エチルベ
ンゼン、n−プロピルベンゼン、クメン、フェノール、
クレゾール、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ニト
ロベンゼン、ベンジルアルコール、ベンジルクロライド
、ベンジルブロマイド、α−メチルナフタリン、α−ク
ロルナフタリン等のベンゼン及びナフタリンの誘導体、
ジクロルメタン、クロロホルム、トリクロルエチレン、
トリクロルエタン、ジクロルエタン、ブロモホルム等の
ハロゲン置換の飽和又は不飽和の炭化水素、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、蟻酸エチル等の
エステル類、その他のアミン類、アミド類等が挙げられ
る。
これらの溶媒には、室温付近の温度では感光層を形成す
る重合体に対し、溶解作用を有するもの又は全く膨潤作
用しないものをも含むが、現像処理温度を変えることに
より使用可能となるものである。
以上の中でも実用的に有利な溶媒は、キシレン(オルト
体、メタ体、バラ体及びそれらの混合物)或いはキシレ
ンと他の溶媒との混合溶媒である。
又、第二の溶媒である収縮液は、記録担体に対して膨潤
又は溶解作用を有せず且つ上記膨潤液と相溶性のある溶
媒は全て使用可能であり1例えば、n−ペンタン、n−
ヘキサン、n−へブタン、n−オクタン、イソオクタン
、シクロヘキサン等のアルカン、シクロアルカン類、メ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール等のアルコール類、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル等のエーテル類等が使用される。
中でも炭素数5乃至7の飽和炭化水素は収縮効果に優れ
、単独或いは相互の混合或いは他の溶媒との混合によっ
て本工程に用いるのに好適である。
上記の第−及び第二の溶媒を用いる現像方法、すなわち
、本発明者等による先行発明の場合において得られたホ
ログラムは、まず無色で高い透明性を有しており、最大
90%に達する回折効率を有し、更に3,500本/a
s以上の高解像力を持ち、且つ安定性も湿度や光には全
く影響されない為、従来のホログラム用記録担体から形
成されるホログラムに比し、画期的に優れた性能を有し
ていることが明らかとなった。
しかしながら、上記の如き先行発明方法によって非常に
優れたホログラムが得られるものの、得られたホログラ
ムは品質が一定でなく、一枚のホログラム中に回折効率
の局部的差が生じたり、更にはホログラム毎に回折効率
や透明性の差が生じたりして特性歩留りが低いという問
題があった。
本発明者はこのような品質上の問題について検討したと
ころ、露光された記録担体を第一の溶媒及び第二の溶媒
に順次浸漬して現像を行う際に、膨潤及び/又は収縮を
短時間で効率良く行うために、通常膨潤液及び/又は収
縮液を攪拌することが必要であることを見出した。しか
も、このような現像液の攪拌とホログラムの現像特性と
の関係について調べたところ、現像液の流れと現像され
るホログラム特性との間に相関関係が存在し、現像液の
攪拌によっては記録担体の露光面に乱流や渦巻状態の現
像液が当たり、その液当りの影響がそのまま現像状態に
表われ、その結果、1枚のホログラム中でさえも回折効
率や透明性に差が出たりしてホログラムの性能の変化或
いは低下が生じ特性歩留りが低下することを確認したも
のである。
すなわち、本発明方法においては、第一の溶媒及び第二
の溶媒により現像を行うに際して、少なくとも一方、好
ましくは両方の°現像液を流動させて、該流動流に対し
て記録担体!:I)露光面を対向させて&1r8及び/
又は収縮処理を行うことにより、露光面に対する現像液
の作用を一定にすることができ、その結果、得られるホ
ログラムの特性が均一になり、特性歩留りの良いホログ
ラムが効率良く製造でき、上記の如き種々の問題が容易
に解決されたものである。
本発明において、現像液を流動させるという事は、現実
に現像液を流動させることは勿論、現像液は静置状態と
し、この中で記録担体を移動させることも包含するもの
である。
現像液を流動させる方法としては、最も一般的には、容
器又は槽中で現像液を撹拌棒やマグネチックスターラー
で攪拌して回転流とする方法であり、この場合にはこの
回転流中に、回転流の流動方向に対して記録担体の露光
面を対向させることにより、現像液の記録担体に対する
膨潤又は収縮作用を均一化することができる。特にこの
際現像液の流れ方向に対して記録担体を直交させるより
も、むしろある程度の角度を設けることにより、現像液
の流れを層流状態に保って乱流や渦巻の発生を少なくす
るのが好ましく、例えば、流れ方向に対し゛て記録担体
の法線のなす角度を0乃至75°とすることにより、よ
り好ましい結果が得られる。
又、現像液を回転流とする場合には、その容器のサイズ
と記録担体のサイズとの関係も重要であり、容器のサイ
ズ(直径)は記録担体のサイズ(幅)の2倍以上とする
のがよい。最も、記録担体を現像液中に前述のようにあ
る程度の角度を設けて斜めに浸漬する場合には、容器の
サイズは2倍以下でもよく、要するに容器内で回転して
いる回転流の半径以内に入るサイズであればよい。
別の方法としては、現像液の一方向への流路を形成して
現像液を一定の流動状態とし、この中に上記と同様に記
録担体を浸漬する方法や、現像液を滝の如き流下状態と
し、この中に記録担体を挿入する方法も利用できる。更
に、現像液は静止状態に保ち、この中を一定速度で記録
担体を移動させても同じ効果を臭する。
尚、本発明方法においては、第一の溶媒と第二の溶媒の
いずれか一方のみを流動状態としてもよいが、両方とも
流動状態として用いるのが好ましい。
以上の如き第−及び第二の溶媒による処理は通常は夫々
1回で十分であるが夫々複数回であってもよく、又、第
一の溶媒による処理と第二の溶媒による処理との間に中
間的な工程を挿入してもよい。又、夫々の工程の温度や
時間等の処理条件は夫々使用する記録担体の種類及び溶
媒の種類等によって変化し一概には規定できないが、一
般的にはいずれの工程も10℃乃至50℃程度の温度で
数十秒乃至数十分間の処理で十分な効果を挙げることが
できる。
尚、以上の現像工程において、各溶媒中での処理工程間
の時間は短いことが望ましい。次の溶媒処理までの間に
長い時間を要すると、その間に記録担体表面の溶媒の乾
燥が起こり、記録担体の膨潤状態が変化してしまって所
望の回折効率が得られなかったり、記録担体内に特性の
バラつきを生じることが判った。その為各溶媒処理間の
時間は実質的な乾燥が生じないうちに、できれば数十秒
以内とするのが好ましい。
(効 果) ホログラムの現像処理を行うに際し、現像液を流動状態
にして記録担体を現像することによって、ホログラムの
品質のバラツキが無くなり、一定品質のホログラムがコ
ンスタントに生産性良く提供される。
(実施例) 以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 ポリビニルカルバゾール2.0g、四状化炭素0.2g
及び2,6−シーtert−ブチルフェノール20a+
gをモノクロルベンゼン25gに溶解し、暗所にて表面
を磨いたサイズ76s■角の厚さ1.0mmのガラス板
にスピナー塗工(ミカサスピナーIH−2) L/、暗
所にて乾燥して、厚さ約4μmのホログラム用記録担体
を得たJこの記録担体をアルゴンレーザーの5145人
の輝線を用い第1図示の如き光学系でオフセットアング
ル70°、光強度比1:1として10■lφのパターン
を縦横各5個づつ計25個焼付けた。この露光済の記録
担体を、25℃のキシレン中に2分間浸漬することによ
り、ハロゲン含有化合物を除去した後、25℃のキシレ
ン膨潤中に2分間浸漬して膨潤させた後、25℃のキシ
レン+n−ヘキサン混合液(重量比1:l)中に0.5
分間浸漬し、次に25℃のn−ヘキサン収縮液中に0.
5分間浸漬して本発明の体積位相ホログラムを得た。
上記においていずれの溶媒も半径80m5の円筒容器内
に入れ、これをマグネチックスターラーとテフロンコー
ティングのマグネットバーにより、緩やかに攪拌を行っ
て、容器内に回転流を生じさせ、この回転流の中心から
器壁の間に幅76■■の記録担体をその露光面を流れ方
向に直角に向けて挿入して夫々の溶媒処理を行った。得
られた一枚のホログラムのホログラムパターン25個の
うちの最低の回折効率は70%であり、一方、最高の回
折効率は73%であり、その差は非常に狭く、均−な回
折効率を示した。
実施例2乃至5 実施例1において、記録担体の回転流に対する角度を以
下の通りにしたことを除いて他は実施例1と同様にして
ホログラムを現像して下記の結果を得た。
グー  1 − 負度ユニ上  匣五勉皇文勉鰍」L 実施例2   15      69〜75実施例3 
 30     70〜フ4実施例4   45   
   70〜76実施例5   60      69
〜75尚、角度は回転流の方向と記録担体の露光面の法
線とのなす角度である。
比較例1 実施例1において、現像液溶媒をすべて攪拌せずに静置
としたことを除いて他は実施例1と同様にして現像処理
を行ったところ、現像液である第一の溶媒と第二の溶媒
の交換が十分に、しかも均一に行われず、その結果とし
て現像液の記録担体に対する膨潤又は収縮作用が均一と
なら゛ず、得られたホログラムサンプルの回折効率は、
中心部分よりも周辺部分のホログラムパターンの方がよ
り高くなり、その回折効率の分布は48乃至64%とそ
の変動差が大であった。しかも、実施例1と比して、サ
ンプル内の平均回折効率も低いものであった。
比較例2 実施例1において、容器の半径を50+a■としたこと
を除いて他は実施例1と同様にして現像処理を行ったと
ころ、記録担体の露光面には現像液が均一・に当らず、
回折効率の分布は58乃至75%とその変動差が大であ
った。
実施例6乃至13 実施例1と同様にして種々の記録担体を調製し、露光及
び現像を行って下記第2表のホログラムを形成した。
#    2 − 叉施廻1 記録担体  ポリスチレン/ヨードホルム(2,0: 
0.3) 露  光  アルゴンレーザー4800人膨潤液  ア
セトン/四塩化炭素(80: 20)収縮液  イソプ
ロピルアルコール 回折効率(変動幅)  63乃至65%叉施廻ユ 記録担体  ポリアセナフチレン/四臭化炭素(2,Q
 : 0.5) 露  光  アルゴンレーザー3511人影潤液  ト
ルエン 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率(変動幅)  38乃至45%叉ム廻互 記録担体  ポリーα、β−ビクルナフタレン/1.1
.1−トリヨードエタン (2,0: 0.2) 露  光  ヘリウム−カドミウムレーザー4416人 膨潤液  クメン 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率(変動幅)  39乃至44%叉ム廻旦 記録担体  ポリビニルインデン/ヘキサブロモエタン
 (2,0:0.4) 露  光  アルゴン−クリプトンレーザー3564人 膨潤液  クロルベンゼン 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率(変動幅)  42乃至44%犬息桝」 記録担体 、ポリビニルピロリドン/ポリビニルイミダ
ゾール/ヨードホルム (1,0:1−0:0.3) 露  光  アルゴンレーザー4879人膨潤液  ベ
ンゼン 収縮液  イソオクタン 回折効率(変動幅)  34乃至39%lム桝U 記録担体  ポリビニルベンゾフラン/ヘキサブロモジ
メチルスルホン(2,0: 0.2) 露  光  アλレゴンレーザー3638人膨潤液  
ニトロベンゼン 収縮液  n−へブタン 回折効率(変動幅)  33乃至40%丈ム班■ 記録担体  ポリビニルピリジン/ポリビニルベンゾオ
キサゾール/四沃化エチ シン/4,4’−ブチリデンビス (3−メチル−6−terL−ブチル フェノール) (1,0=1.0:0.2:O,υ露 
 光  アルゴンレーザー4879人膨潤液  n−プ
ロピルベンゼン 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率(変動幅)′  35乃至40%火嵐何且 記録担体  ポリ−p−キシリレン/ヨードポルム/2
,5−ジーtert−ブチル ハイドロキノン(2,0:0.2:0.001)露  
光  アルゴンレーザー4579人膨潤液  メチルナ
フタリン 収縮液  イソプロピルアルコール 回折効率(変動幅)  32乃至36%
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において、ポロダラムの作成の為、使用
される光学系装置の一例を略式に示す説明図である。 1:レーザー発振器 2:レーザー 3:ビームスプリッタ− 4:反射ミラー 5:ホログラム記録用記録担体 6:光吸収板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラジカルによって置換可能な反応位置を有する芳
    香環又はヘテロ環を単位構造中に含む重合体及びハロゲ
    ン含有化合物を主体に組成された記録担体中に輻射線の
    干渉パターンを形成する工程と、前記記録担体を第一の
    溶媒で処理し次いで第二の溶媒で処理して現像する工程
    とを含むホログラムの製造方法において、少なくとも一
    方の溶媒を流動させ、該流動流に記録担体の露光面を対
    向させることを特徴とするホログラムの製造方法。
  2. (2)第一の溶媒が、記録担体を膨潤させ得る溶媒であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
  3. (3)第二の溶媒が、記録担体を収縮させ得る溶媒であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造
    方法。
  4. (4)流動流の方向と露光面の法線との角度が0乃至7
    5°である特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラ
    ムの製造方法。
  5. (5)干渉パターンが体積位相ホログラムとして形成さ
    れている特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラム
    の製造方法。
  6. (6)芳香環がベンゼン環である特許請求の範囲第(1
    )項に記載のホログラムの製造方法。
  7. (7)芳香環がカルバゾール環である特許請求の範囲第
    (1)項に記載のホログラムの製造方法。
  8. (8)ハロゲン含有化合物が、少なくとも一分子中に一
    箇所以上同一炭素にハロゲン原子が2個以上置換された
    構造を有する化合物である特許請求の範囲第(1)項に
    記載のホログラムの製造方法。
  9. (9)ハロゲン含有化合物が炭素数2個以下の炭化水素
    の沃素置換化合物である特許請求の範囲第(1)項に記
    載のホログラムの製造方法。
  10. (10)ハロゲン含有化合物が沃素含有化合物である特
    許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製造方法
  11. (11)輻射線がレーザーである特許請求の範囲第(1
    )項に記載のホログラムの製造方法。
  12. (12)輻射線が可視波長域に輝線を有するレーザーで
    ある特許請求の範囲第(1)項に記載のホログラムの製
    造方法。
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