JPS6318152Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6318152Y2 JPS6318152Y2 JP1982144982U JP14498282U JPS6318152Y2 JP S6318152 Y2 JPS6318152 Y2 JP S6318152Y2 JP 1982144982 U JP1982144982 U JP 1982144982U JP 14498282 U JP14498282 U JP 14498282U JP S6318152 Y2 JPS6318152 Y2 JP S6318152Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- main pad
- skin
- flexible support
- sling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 40
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 6
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000003685 thermal hair damage Effects 0.000 description 3
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、自動車などの座席の表皮部とメイン
パツドとの間にシートヒータを配設して座席の採
暖を行なう車輌用シートに関するものである。
パツドとの間にシートヒータを配設して座席の採
暖を行なう車輌用シートに関するものである。
従来例の構成とその問題点
従来のシートヒータを組み込んだ車輌用シー
ト、第1図に示すように構成されているもので、
すなわち、車輌用座席1の座部1aと背もたれ部
1bにそれぞれシートヒータ2を配設しているも
のである。そしてこのシートヒータ2は第2図に
示すように、繊維性布体3aを複数層貼り合わせ
てなる可撓性支持体3と、この可撓性支持体3の
層間に蛇行状に配設される発熱体4とにより構成
され、かつ可撓性支持体3の略中央部位置には、
第3図に示す吊り帯5を囲撓するだけの間隔Aを
有する間隔部6を設け、さらにこの間隔部6には
第3図に示す掛止めクリツプ7を挿通するための
挿通孔8を複数個設けているもので、これによ
り、前記発熱体4は前部4aと後部4bの2つの
ゾーンを形成し、かつ中間部4cにより前部4a
と後部4bを連続させている。(実開昭56−
113765号公報) 第3図は上記従来のシートヒータ2を座席に取
付けた状態を示したもので、前記吊り帯5は座席
1の表皮部9に縫いつけられている。10は座席
1のメインパツドで、このメインパツド10には
吊り溝11が形成されるとともに、吊り溝11の
下方に位置して止めワイヤ12を埋設している。
13は吊り帯5に挿通した吊りワイヤで、この吊
りワイヤ13には前述した掛止めクリツプ7を挿
通している。そしてメインパツド10にシートヒ
ータ2を取付ける場合は、まずメインパツド10
の上にシートヒータ2を載置するとともに、表皮
部9に縫いつけられた吊り帯5のワイヤ13に掛
止めクリツプ7を嵌挿させておき、そして掛止め
クリツプ7をシートヒータ2の挿通孔8に挿通し
て、メインパツド10の吊り溝11に沿つて押し
込むと、掛止めクリツプ7はメインパツド10の
止めワイヤ12に掛止される。この取付過程にお
いて、シートヒータ2の間隔部6は吊り帯5に沿
つてU字形に引き込まれるため、シートヒータ2
の前部4aおよび後部4bの両ゾーンはメインパ
ツド10と表皮部9との間に密接した状態で固定
される。
ト、第1図に示すように構成されているもので、
すなわち、車輌用座席1の座部1aと背もたれ部
1bにそれぞれシートヒータ2を配設しているも
のである。そしてこのシートヒータ2は第2図に
示すように、繊維性布体3aを複数層貼り合わせ
てなる可撓性支持体3と、この可撓性支持体3の
層間に蛇行状に配設される発熱体4とにより構成
され、かつ可撓性支持体3の略中央部位置には、
第3図に示す吊り帯5を囲撓するだけの間隔Aを
有する間隔部6を設け、さらにこの間隔部6には
第3図に示す掛止めクリツプ7を挿通するための
挿通孔8を複数個設けているもので、これによ
り、前記発熱体4は前部4aと後部4bの2つの
ゾーンを形成し、かつ中間部4cにより前部4a
と後部4bを連続させている。(実開昭56−
113765号公報) 第3図は上記従来のシートヒータ2を座席に取
付けた状態を示したもので、前記吊り帯5は座席
1の表皮部9に縫いつけられている。10は座席
1のメインパツドで、このメインパツド10には
吊り溝11が形成されるとともに、吊り溝11の
下方に位置して止めワイヤ12を埋設している。
13は吊り帯5に挿通した吊りワイヤで、この吊
りワイヤ13には前述した掛止めクリツプ7を挿
通している。そしてメインパツド10にシートヒ
ータ2を取付ける場合は、まずメインパツド10
の上にシートヒータ2を載置するとともに、表皮
部9に縫いつけられた吊り帯5のワイヤ13に掛
止めクリツプ7を嵌挿させておき、そして掛止め
クリツプ7をシートヒータ2の挿通孔8に挿通し
て、メインパツド10の吊り溝11に沿つて押し
込むと、掛止めクリツプ7はメインパツド10の
止めワイヤ12に掛止される。この取付過程にお
いて、シートヒータ2の間隔部6は吊り帯5に沿
つてU字形に引き込まれるため、シートヒータ2
の前部4aおよび後部4bの両ゾーンはメインパ
ツド10と表皮部9との間に密接した状態で固定
される。
上記したように、従来においても、シートヒー
タ2をメインパツド10と表皮部9との間に密接
した状態で取付けることができるため、相隣る発
熱体4が接近したり、重合するようなことはな
い。しかしながら、従来の構成においては、可撓
性支持体3の略中央部に位置する間隔部6に配設
される発熱体4の中間部4cが、吊り溝11内に
位置しているため、この中間部4cの発熱は座席
1の採暖にはほとんど寄与せず、またこの部分で
は発熱体4同志が接近するため、局部的な温度過
昇を起こすという問題点を有していた。
タ2をメインパツド10と表皮部9との間に密接
した状態で取付けることができるため、相隣る発
熱体4が接近したり、重合するようなことはな
い。しかしながら、従来の構成においては、可撓
性支持体3の略中央部に位置する間隔部6に配設
される発熱体4の中間部4cが、吊り溝11内に
位置しているため、この中間部4cの発熱は座席
1の採暖にはほとんど寄与せず、またこの部分で
は発熱体4同志が接近するため、局部的な温度過
昇を起こすという問題点を有していた。
またこの種の車輌用シートには温度制御手段を
設けることが不可欠の要素である。これには発熱
部を代表する一部分にサーモスタツトを設けたサ
ーモスタツト検知方式を用いる場合と、発熱体4
の全長にわたつて近接して設けた温度検知線によ
る発熱体全面温度検知方式を用いる場合とがあ
り、後者は優れた制御機能を得ることができる
が、上記従来の車輌用シートでは、発熱体4の中
間部4cが局部的な温度過昇を生ずる構成である
ため、後者の発熱体全面温度検知方式を採用する
ことができないという問題点を有していた。
設けることが不可欠の要素である。これには発熱
部を代表する一部分にサーモスタツトを設けたサ
ーモスタツト検知方式を用いる場合と、発熱体4
の全長にわたつて近接して設けた温度検知線によ
る発熱体全面温度検知方式を用いる場合とがあ
り、後者は優れた制御機能を得ることができる
が、上記従来の車輌用シートでは、発熱体4の中
間部4cが局部的な温度過昇を生ずる構成である
ため、後者の発熱体全面温度検知方式を採用する
ことができないという問題点を有していた。
また人体着座時の繰り返し荷重による折曲げ力
が、第2図で示す中間部4cにかかるとともに、
この中間部4cはシートヒータ2を取付ける際
に、間隔部6と共に屈曲されるものであるため、
発熱体4の中間部4cが断線を起こすという問題
点を有していた。
が、第2図で示す中間部4cにかかるとともに、
この中間部4cはシートヒータ2を取付ける際
に、間隔部6と共に屈曲されるものであるため、
発熱体4の中間部4cが断線を起こすという問題
点を有していた。
考案の目的
本考案は上記従来の問題点を解消するもので、
座席の表皮部とメインパツドとの間にシートヒー
タを密接した状態で取付けることができ、かつシ
ートヒータの発熱部はすべて密接面の範囲内に配
設されて有効な採暖効果を発揮することができる
とともに、局部的な温度過昇を生ずることがな
く、しかも温度制御手段はサーモスタツト検知方
式あるいは発熱体全面温度検知方式のいずれも採
用することができる車輌用シートを提供すること
を目的とする。
座席の表皮部とメインパツドとの間にシートヒー
タを密接した状態で取付けることができ、かつシ
ートヒータの発熱部はすべて密接面の範囲内に配
設されて有効な採暖効果を発揮することができる
とともに、局部的な温度過昇を生ずることがな
く、しかも温度制御手段はサーモスタツト検知方
式あるいは発熱体全面温度検知方式のいずれも採
用することができる車輌用シートを提供すること
を目的とする。
考案の構成
上記目的を達成するために本考案は、座席の表
皮部とメインパツドとの間に配設されるシートヒ
ータを、繊維性布体からなる可撓性支持体に発熱
体を設けて構成し、前記可撓性支持体の略中央部
位置に貫通孔を設け、この貫通孔に前記座席の表
皮部に縫いつけた吊り帯を可撓性支持体を折り曲
げない状態で貫通させ、その吊り帯の突出部分に
挿通した吊りワイヤと、前記メインパツドに装着
した止めワイヤとの間に掛止めクリツプを係止す
ることにより、可撓性支持体をメインパツドに固
定したもので、この構成によれば、座席の表皮部
に縫いつけた吊り帯を可撓性支持体を折り曲げな
い状態で貫通させ、その吊り帯の突出部分に挿通
した吊りワイヤと、前記メインパツドに装着した
止めワイヤとの間に掛止めクリツプを係止するこ
とにより、可撓性支持体をメインパツドに固定し
ているため、シートヒータは折り曲げられること
なく、かつ表皮部の押圧作用により押されて表皮
部と密接した状態でメインパツド上に支持される
ことになり、その結果、発熱体の発生熱はすべて
座席の表皮部に速やかに伝達されることになるた
め、立ち上がりの早い採暖効果を得ることがで
き、また相隣る発熱体が接近したり、重合するよ
うなこともなくなるため、局部的な温度過昇を生
じるようなこともなく、その結果、発熱体の局部
的な温度過昇による熱的損傷を防止できるととも
に、温度制御手段はサーモスタツト検知方式ある
いは発熱線全面温度検知方式のいずれも採用する
ことができるという実用的効果を奏するものであ
る。
皮部とメインパツドとの間に配設されるシートヒ
ータを、繊維性布体からなる可撓性支持体に発熱
体を設けて構成し、前記可撓性支持体の略中央部
位置に貫通孔を設け、この貫通孔に前記座席の表
皮部に縫いつけた吊り帯を可撓性支持体を折り曲
げない状態で貫通させ、その吊り帯の突出部分に
挿通した吊りワイヤと、前記メインパツドに装着
した止めワイヤとの間に掛止めクリツプを係止す
ることにより、可撓性支持体をメインパツドに固
定したもので、この構成によれば、座席の表皮部
に縫いつけた吊り帯を可撓性支持体を折り曲げな
い状態で貫通させ、その吊り帯の突出部分に挿通
した吊りワイヤと、前記メインパツドに装着した
止めワイヤとの間に掛止めクリツプを係止するこ
とにより、可撓性支持体をメインパツドに固定し
ているため、シートヒータは折り曲げられること
なく、かつ表皮部の押圧作用により押されて表皮
部と密接した状態でメインパツド上に支持される
ことになり、その結果、発熱体の発生熱はすべて
座席の表皮部に速やかに伝達されることになるた
め、立ち上がりの早い採暖効果を得ることがで
き、また相隣る発熱体が接近したり、重合するよ
うなこともなくなるため、局部的な温度過昇を生
じるようなこともなく、その結果、発熱体の局部
的な温度過昇による熱的損傷を防止できるととも
に、温度制御手段はサーモスタツト検知方式ある
いは発熱線全面温度検知方式のいずれも採用する
ことができるという実用的効果を奏するものであ
る。
また人体着座時の繰り返し荷重による折り曲げ
が発熱体に加わることもなく、またこの発熱体は
折り曲げられないため、発熱体が断線を起こすと
いうこともなくなる。
が発熱体に加わることもなく、またこの発熱体は
折り曲げられないため、発熱体が断線を起こすと
いうこともなくなる。
実施例の説明
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。第4図は本考案の一実施例におけるシー
トヒータ14を示したもので、このシートヒータ
14は繊維製布体15aを複数層貼り合わせてな
る可撓性支持体15と、この可撓性支持体15の
層間に配設される発熱体16とにより構成し、か
つ前記可撓性支持体15は略中央部位置に吊り帯
5′を貫通させるための貫通孔17を設け、そし
てこの貫通孔17を迂回するように前記発熱体1
6を蛇行状に配設することにより、前部16aと
後部16bの2つのゾーンを形成し、かつ迂回部
16cにより前部16aと後部16bを連続させ
ている。18は発熱体16に接続されたリード線
部である。
明する。第4図は本考案の一実施例におけるシー
トヒータ14を示したもので、このシートヒータ
14は繊維製布体15aを複数層貼り合わせてな
る可撓性支持体15と、この可撓性支持体15の
層間に配設される発熱体16とにより構成し、か
つ前記可撓性支持体15は略中央部位置に吊り帯
5′を貫通させるための貫通孔17を設け、そし
てこの貫通孔17を迂回するように前記発熱体1
6を蛇行状に配設することにより、前部16aと
後部16bの2つのゾーンを形成し、かつ迂回部
16cにより前部16aと後部16bを連続させ
ている。18は発熱体16に接続されたリード線
部である。
第5図は上記シートヒータ14を座席1′に取
付けた状態を示したもので、9′は座席1′の表皮
部で、この表皮部9′にはシートヒータ14の貫
通孔17を貫通した吊り帯5′が縫いつけられ、
かつ吊り帯5′の貫通孔17より突出する突出部
分には吊りワイヤ13′が挿通される。10′は座
席1′のメインパツドで、このメインパツド1
0′には吊り溝11′が形成されるとともに、吊り
溝11′の下方に位置して止めワイヤ12′を埋設
している。7′は吊りワイヤ13′に嵌挿した掛止
めクリツプである。前記メインパツド10′にシ
ートヒータ14を取付ける場合は、表皮部9′に
シートヒータ14の貫通孔17を貫通させて縫い
つけた吊り帯5′の掛止めクリツプ7′を、メイン
パツド10′の吊り溝11′の下方に位置して埋設
した止めワイヤ12′に係止すると、シートヒー
タ14は吊り溝11′内に引き込まれることなく、
表皮部9′の押圧作用により押されて表皮部9′と
密接した状態でメインパツド10′上に取付けら
れる。
付けた状態を示したもので、9′は座席1′の表皮
部で、この表皮部9′にはシートヒータ14の貫
通孔17を貫通した吊り帯5′が縫いつけられ、
かつ吊り帯5′の貫通孔17より突出する突出部
分には吊りワイヤ13′が挿通される。10′は座
席1′のメインパツドで、このメインパツド1
0′には吊り溝11′が形成されるとともに、吊り
溝11′の下方に位置して止めワイヤ12′を埋設
している。7′は吊りワイヤ13′に嵌挿した掛止
めクリツプである。前記メインパツド10′にシ
ートヒータ14を取付ける場合は、表皮部9′に
シートヒータ14の貫通孔17を貫通させて縫い
つけた吊り帯5′の掛止めクリツプ7′を、メイン
パツド10′の吊り溝11′の下方に位置して埋設
した止めワイヤ12′に係止すると、シートヒー
タ14は吊り溝11′内に引き込まれることなく、
表皮部9′の押圧作用により押されて表皮部9′と
密接した状態でメインパツド10′上に取付けら
れる。
次に上記一実施例における作用効果について説
明する。上記本考案の一実施例においては、シー
トヒータ14は吊り溝11′に引き込まれること
なく、表皮部9′の押圧作用により押されて表皮
部9′と密接した状態でメインパツド10′上に取
付けられるため、発熱体16の発生熱はすべて座
席1′の表皮部9′に速やかに伝達されることにな
り、その結果、立ち上りの早い採暖効果を得るこ
とができる。また、相隣る発熱体16が接近した
り、重合するようなこともなく、かつ局部的な温
度過昇を生じるようなこともないため、発熱体1
6の熱的損傷を防止できるとともに、温度制御手
段はサーモスタツト検知方式あるいは電熱線全面
温度検知方式のいずれも採用することができる。
明する。上記本考案の一実施例においては、シー
トヒータ14は吊り溝11′に引き込まれること
なく、表皮部9′の押圧作用により押されて表皮
部9′と密接した状態でメインパツド10′上に取
付けられるため、発熱体16の発生熱はすべて座
席1′の表皮部9′に速やかに伝達されることにな
り、その結果、立ち上りの早い採暖効果を得るこ
とができる。また、相隣る発熱体16が接近した
り、重合するようなこともなく、かつ局部的な温
度過昇を生じるようなこともないため、発熱体1
6の熱的損傷を防止できるとともに、温度制御手
段はサーモスタツト検知方式あるいは電熱線全面
温度検知方式のいずれも採用することができる。
また人体着座時の繰り返し荷重による折曲げが
迂回部16cに加わることがないため、発熱体1
6の断線が発生することもないのである。
迂回部16cに加わることがないため、発熱体1
6の断線が発生することもないのである。
第6図は本考案の他の実施例を示したもので、
この実施例は、吊り帯5′を貫通させるための貫
通孔17を複数個、すなわち、17a,17b,
17cに分割したもので、この場合、吊り帯5′
は複数個の貫通孔17a,17b,17cにそれ
ぞれ貫通するように、複数個設けられるものであ
り、座席1′に組み込んだ状態は第5図と同様と
なる。
この実施例は、吊り帯5′を貫通させるための貫
通孔17を複数個、すなわち、17a,17b,
17cに分割したもので、この場合、吊り帯5′
は複数個の貫通孔17a,17b,17cにそれ
ぞれ貫通するように、複数個設けられるものであ
り、座席1′に組み込んだ状態は第5図と同様と
なる。
また座席1′に着座者の荷重が加わつたときに、
シートヒータ14はメインパツド10のクツシヨ
ン作用に応動してわん曲変形し、シートヒータ1
4の両方向に引張応力を生ずるが、第6図に示す
実施例においては、貫通孔17が複数個17a,
17b,17cに分割されているため、貫通孔付
近の引裂き強度を増すことができ、その結果、実
用上充分な強度を確保することができる。
シートヒータ14はメインパツド10のクツシヨ
ン作用に応動してわん曲変形し、シートヒータ1
4の両方向に引張応力を生ずるが、第6図に示す
実施例においては、貫通孔17が複数個17a,
17b,17cに分割されているため、貫通孔付
近の引裂き強度を増すことができ、その結果、実
用上充分な強度を確保することができる。
考案の効果
以上のように本考案によれば、座席の表皮部に
縫いつけた吊り帯を可撓性支持体を折り曲げない
状態で貫通させ、その吊り帯の突出部分に挿通し
た吊りワイヤと、前記メインパツドに装着した止
めワイヤとの間に掛止めクリツプを係止すること
により、可撓性支持体をメインパツドに固定して
いるため、シートヒータは折り曲げられることな
く、かつ表皮部の押圧作用により押されて表皮部
と密接した状態でメインパツド上に支持されるこ
とになり、その結果、発熱体の発生熱はすべて座
席の表皮部に速やかに伝達されることになるた
め、立ち上がりの早い採暖効果を得ることができ
る。また相隣る発熱体が接近したり、重合するよ
うなこともなく、かつ従来のように局部的な温度
過昇を生じるようなこともないため、発熱体の熱
的損傷を防止できるとともに、温度制御手段はサ
ーモスタツト検知方式あるいは優れた制御機能を
有する発熱体全面温度検知方式のいずれも採用す
ることができ、しかも人体着座時の繰り返し荷重
による折り曲げが発熱体に加わることもなく、ま
たこの発熱体は折り曲げられないため、発熱体が
断線を起こすということもなくなる等、種々の実
用的効果を奏するものである。
縫いつけた吊り帯を可撓性支持体を折り曲げない
状態で貫通させ、その吊り帯の突出部分に挿通し
た吊りワイヤと、前記メインパツドに装着した止
めワイヤとの間に掛止めクリツプを係止すること
により、可撓性支持体をメインパツドに固定して
いるため、シートヒータは折り曲げられることな
く、かつ表皮部の押圧作用により押されて表皮部
と密接した状態でメインパツド上に支持されるこ
とになり、その結果、発熱体の発生熱はすべて座
席の表皮部に速やかに伝達されることになるた
め、立ち上がりの早い採暖効果を得ることができ
る。また相隣る発熱体が接近したり、重合するよ
うなこともなく、かつ従来のように局部的な温度
過昇を生じるようなこともないため、発熱体の熱
的損傷を防止できるとともに、温度制御手段はサ
ーモスタツト検知方式あるいは優れた制御機能を
有する発熱体全面温度検知方式のいずれも採用す
ることができ、しかも人体着座時の繰り返し荷重
による折り曲げが発熱体に加わることもなく、ま
たこの発熱体は折り曲げられないため、発熱体が
断線を起こすということもなくなる等、種々の実
用的効果を奏するものである。
第1図は従来例を示す車輌用シートの斜視図、
第2図は同シートに取付けられるシートヒータの
斜視図、第3図は同シートヒータを座席に取付け
た状態を示す部分断面図、第4図は本考案の一実
施例を示す車輌用シートに取付けられるシートヒ
ータの斜視図、第5図は同シートヒータを座席に
取付けた状態を示す部分断面図、第6図は同シー
トヒータの他の実施例を示す斜視図である。 1′……座席、5′……吊り帯、7′……掛止め
クリツプ、9′……表皮部、10′……メインパツ
ド、11′……吊り溝、12′……止めワイヤ、1
4……シートヒータ、15……可撓性支持体、1
5a……繊維性布体、16……発熱体、17,1
7a,17b,17c……貫通孔。
第2図は同シートに取付けられるシートヒータの
斜視図、第3図は同シートヒータを座席に取付け
た状態を示す部分断面図、第4図は本考案の一実
施例を示す車輌用シートに取付けられるシートヒ
ータの斜視図、第5図は同シートヒータを座席に
取付けた状態を示す部分断面図、第6図は同シー
トヒータの他の実施例を示す斜視図である。 1′……座席、5′……吊り帯、7′……掛止め
クリツプ、9′……表皮部、10′……メインパツ
ド、11′……吊り溝、12′……止めワイヤ、1
4……シートヒータ、15……可撓性支持体、1
5a……繊維性布体、16……発熱体、17,1
7a,17b,17c……貫通孔。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 座席の表皮部とメインパツドとの間に配設さ
れるシートヒータを、繊維性布体からなる可撓
性支持体に発熱体を設けて構成し、前記可撓性
支持体の略中央部位置に貫通孔を設け、この貫
通孔に前記座席の表皮部に縫いつけた吊り帯を
可撓性支持体を折り曲げない状態で貫通させ、
その吊り帯の突出部分に挿通した吊りワイヤ
と、前記メインパツドに装着した止めワイヤと
の間に掛止めクリツプを係止することにより、
可撓性支持体をメインパツドに固定した車輌用
シート。 (2) 貫通孔を複数個設けた実用新案登録請求の範
囲第1項記載の車輌用シート。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982144982U JPS5949388U (ja) | 1982-09-24 | 1982-09-24 | 車輌用シート |
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-
1982
- 1982-09-24 JP JP1982144982U patent/JPS5949388U/ja active Granted
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US10195971B2 (en) | 2013-10-10 | 2019-02-05 | Ts Tech Co., Ltd. | Vehicle seat |
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JPS5949388U (ja) | 1984-04-02 |
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