JPS63177145A - 電子写真用トナ− - Google Patents

電子写真用トナ−

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JPS63177145A
JPS63177145A JP62009481A JP948187A JPS63177145A JP S63177145 A JPS63177145 A JP S63177145A JP 62009481 A JP62009481 A JP 62009481A JP 948187 A JP948187 A JP 948187A JP S63177145 A JPS63177145 A JP S63177145A
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toner
group
monomer
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Noriyuki Hosoi
憲行 細井
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電子写真法の記録方法において形成された潜
像を可視画像とするために用いられるトナーに関する。
[発明の背景] 電子写真法などの記録方法におけるトナー像の定着方法
としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着の三種類
の方法が知られている。そして。
環境上の問題などから昨今は溶剤を使用しない加熱定着
方法および加圧定着方法が利用されることが多い。
加熱定着法には従来から着色材料とバインダーからなる
トナーが使用されている。加圧定着法においては上記の
トナーが利用されているが、近年トナーをマイクロカプ
セルに納めた形態としたカプセルトナーの利用が検討さ
れている。
カプセルトナーは、カーボンブラックのような着色材料
およびポリマー、油性溶媒などのバインダーを含有する
芯物質の周囲に、圧力の付与により破壊する性質を持つ
樹脂外殻を形成させることにより得られるマイクロカプ
セル形態のトナーである0通常のトナーは、カーボンブ
ラックのような着色材料をバインダー中に分散された状
態で含有しているトナーである。
[従来技術および問題点] 従来知られているカプセルトナーおよび通常のトナーは
、トナーとして本来必要とされる諸物性において必ずし
も満足できるものとはいえない。
電子写真用の現像剤として従来は表面を絶縁性にしたト
ナーが一般的に用いられてきたが、最近ではトナー表面
に適当な正または負の摩擦帯電性が付与させたトナーが
開発されている。
すなわち、鉄粉などのキャリアー粒子あるいは毛皮など
とトナーとを摩擦することによりトナーを帯電させ、こ
の帯電トナーを潜像に吸引させる方式の電子写真法に利
用するトナーは、装置の種類によって正あるいは負に規
定される潜像の帯電性に対応した負あるいは正の摩擦帯
電性を有することが必要となる。
トナーに摩擦帯電性を付与する方法としてはトナーを形
成する際に帯電調節剤を樹脂などと共に混合してトナー
内部に分散させる方法が利用されている。帯電調節剤と
しては、一般に、正の摩擦帯電性を付与するためにはニ
グロシン等が、そして負の摩擦帯電性を付与するために
は金属錯体染料等が使用されている。これらの帯電調節
剤は、トナー表面に存在するもののみが実質的に帯電調
節剤として作用する。
また、カプセルトナーにおいては、上記の帯電m擦剤が
カプセルトナー表面に有効に存在させにくいことから、
シリカ微粉末などの粉末状の電荷調節剤をカプセルトナ
ー表面に付着させて摩擦帯電性を付与する方法が利用さ
れている。
しかしながら、本発明者の検討によると、ニグロシンな
どの電荷調節剤が付与されたトナーあるいはシリカ微粉
末などの電荷調節剤が表面に付与されたカプセルトナー
のいずれにおいても表面にある電荷調節剤が貯蔵中ある
いは長期間のランニングにより脱離あるいは剥離しやす
いとの問題があることが判明した。
このような電荷調節剤の脱離あるいは剥離が相当量発生
したトナーは現像特性が不充分となりやすく、得られる
可視画像の鮮鋭度、濃度低下等の画像特性に好ましくな
い影響を与える。
トナーの摩擦帯電性に関して特開昭59−151159
号公報には、トナー粒子表面に荷電制御基を化学結合に
より結合させたことを主な特徴とする静電荷像現像用ト
ナーに関する発明が開示されている。
この発明に開示されているトナーは、荷電調節基とラジ
カル連鎖移動基を有する化合物をトナー粒子表面の官能
性基に化学結合させたものである。これらの化合物は、
トナー表面に化学的に結合しているので、従来のトナー
表面にある電荷調節剤のように脱離あるいは剥離などに
より除去されることが少なく比較的安定した摩擦帯電性
を付与することができる。しかしながら、この方法によ
りトナー粒子表面に結合している電荷調節基により摩擦
帯電性は改善されるものの、このような基が結合しただ
けではトナーに要求される他の物性を改善することはで
きず、依然としてトナーに要求される他の物性を改善す
る為には、従来通り他の成分によらなければならない。
たとえば、トナーは上記の摩擦帯電性の外に、トナーの
流動性、保存安定性など種々の面において優れた特性が
要求され、これらの諸物性のうち劣るものがあると得ら
れた可視画像の品質低下をもたらす。
一般に、これらの特性はトナーの表面近傍の特性に依存
することが多く、これらの特性を満足するように種々の
改良が試みられている。
たとえば、トナー粒子は、トナー全体としては衝撃等に
対する緩衝性を有するように柔軟性を有していることが
望ましいが、トナーの流動性および耐久性を向上させる
場合には、安定した摩擦帯電性を有すると共に、表面に
硬度が高い樹脂を使用することが好ましい場合が多い。
表面状態が改善されたトナーを得るための技術として、
たとえば、カプセルトナーにおいて外殻を二重にする技
術が開発されている。
しかし、カプセルトナーにおいて外殻を二重壁にする上
述の方法によっては、流動性などを向上させることはで
きるが、摩擦帯電性を有効に付与することができず1通
常は、シリカ微粉末などの電荷m節剤をカプセルトナー
表面に付着させて摩擦帯電性を付与している。
また、特開昭57−168254号公報には、過酸化ベ
ンゾイルの存在下に反応させて、トナー表面をたとえば
スチレンの縮重合体で被覆する発明が開示されている。
しかしながら、本発明者の検討によると、上記のような
処理をトナーに施しても実用的に充分な電荷m節機箋が
備わらないことが判明した。
[発明の目的] 本発明は、新規な電子写真用を有するトナーを提供する
ことを目的とする。
さらに、本発明は、摩擦帯電性の安定性が向上したトナ
ーであって、なおかつ流動性および保存安定性も優れた
トナーを提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、油性バインダーと着色成分を含有する芯物質
と、その周囲に形成された樹脂外殻とからなるマイクロ
カプセルの形態にあるトナー粒子の表面に、荷電制御基
とラジカル連鎖移動基とを有するモノマーのグラフト重
合により形成された高分子鎖が結合していることを特徴
とする電子写真用トナーにある。
上記の電子写真用トナーは、油性バインダーと着色成分
を含有する芯物質と、その周囲に形成された樹脂外殻と
からなるマイクロカプセルの形態にあるトナー粒子の表
面に、荷電制御基とラジカル連鎖移動基とを有するモノ
マーを、レドックス重合用開始剤などを用いてグラフト
重合させることにより高分子鎖(重合体fi)を形成結
合させる方法を利用して容易に製造することができる。
[発明の効果] 本発明の電子写真用トナーでは、トナー表面に、その表
面から突き出るように荷電m重機能を有する基を有する
重合体(高分子鎖)がグラフト重合しているので、ニグ
ロシン、金属錯体染料あるいはシリカ微粉末などの電荷
211節剤を単に表面に存在させたトナーに比べて長期
間のランニングによっても電荷調節作用を有する物質の
剥離等が少なく長期間使用しても摩!!F帯電性の変化
が少なく、常に良好な可視画像を得ることができ、また
流動性も良好なので、得られる可視画像(トナー像)が
鮮明となる。
また、保存安定性に優れているので長期間保存したのち
も、得られる可視画像に変化が少ない。
[発明の詳細な記述] 本発明のトナーは、カプセルトナーの表面に特定の処理
が施されたものである。
カプセルトナーは、通常法のようにして製造される。
カプセルトナーを製造するに際してマイクロカプセルの
製造は1通常マイクロカプセルを製造する際に用いる原
料を使用し1通常の方法に従って行なうことができる。
すなわち、カーボンブラック等の着色材料、およびポリ
マー、油性溶媒等のバインダーを含有する芯物質の周囲
に、圧力の付与により破壊する性質を持つ樹脂外殻を形
成させてカプセルトナーを製造する方法は、前述のよう
に既に知られている。
カプセルトナーの製造に際しては、水系液体中などにて
界面重合法あるいは外部重合法などのマイクロカプセル
製造方法、特に重合反応に基づくマイクロカプセル製造
方法を利用して芯物質の周囲に外殻を形成したのち、水
洗する方法などの公知の方法が利用できる。
カプセルトナーにおいてバインダーの成分として用いる
ことのできるポリマーの例としては、次のような化合物
を挙げることができる。
ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、スチレン系樹
脂、スチレン・ブタジェンコポリマー。
エポキシ樹脂、ポリエステル、ゴム類、ポリビニルビロ
リドン、ポリアミド、クマロン・インデン共重合体、メ
チルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、アミノ
樹脂、ポリウレタン、ポリウレア、アクリル酸エステル
のホモポリマーもしくはコポリマー、メタクリル酸エス
テルのホモポリマーもしくはコポリマー、アクリル酸と
長鎖アルキルメタクリレートとの共重合体オリゴマー、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル。
上記のバインダー用ポリマーとして特に好ましいものは
、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリマ
ー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポ
リマー、またはスチレン・ブタジェンコポリマーである
バインダーの成分として用いることのできる油性溶剤の
例としては、上記のポリマーを溶解もしくは膨潤させう
る沸点150℃以上の高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶
媒ともいう)を挙げることができる。高沸点溶媒の例を
以下に記載する。
フタル酸エステル類(例、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート);脂肪族ジカルボン酸エステル類(例、
マロン酸ジエチル、シュウ酸ジメチル)ニリン酸エステ
ル類(例、トリクレジルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート);クエン酸エステル類(例、O−アセチル
トリエチルシトレート、トリブチルシトレート):安息
香酸エステル類(例、ブチルベンゾエート、ヘキシルベ
ンゾエート);脂肪族酸エステル類(例、ヘキサデシル
ミリステート、ジオクチルアジペート);アルキルナフ
タレン類(例、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン
、モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタ
レン);アルキルジフェニルエーテル類(例、0−1m
−1p−メチルジフェニルエーテル);高級脂肪酸また
は芳香族スルホン酸のアミド化合物類(例、N。
N−ジメチルラウロアミド、N−ブチルベンゼンスルホ
ンアミド);トリメリット酸エステル類(例、トリオク
チルトリメリテート);ジアリールアルカン類(例、ジ
メチルフェニルフェニルメタンなどのジアリールメタン
、1−フェニル−1−メチルフェニルエタン、1−ジメ
チルフェニル−1−フェニルエタン、1−エチルフェニ
ル−1−フェニルエタンなどのジアリールエタン)。
また、上記高沸点溶媒に、上記ポリマーを実質的に溶解
または膨潤することのない沸点が100〜250℃の範
囲内にある有機溶媒(以下、単に低沸点溶媒ともいう)
を併用してもよい、この低沸点溶媒の具体的な例として
は、脂肪族飽和炭化水素、もしくは脂肪族飽和炭化水素
を主成分とする有機性液体混合物を挙げることができる
バインダーは、ポリマー、低沸点溶媒および高沸点溶媒
の王者を含む油性組成物であることが好ましい。
電子写真用トナーのための着色成分としては、カーボン
ブラック、グラフト化カーボンブラックなどの黒色トナ
ーが一般的に用いられているが、また青色、赤色、黄色
などの各種の有彩色着色剤も用いられている。カプセル
トナーにおいてもそれらの着色成分を用いることができ
る。
カプセルトナーの芯物質には磁性粒子が含有されていて
もよい、この磁性粒子としては公知の磁性トナー用の磁
性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いることができる
。そのような磁性粒子の例としては、コバルト、鉄、ま
たはニッケルなどの金属単体、合金もしくは金属化合物
などからなる磁性粒子を挙げることができる。なお、磁
性粒子として黒色のマグネタイトなどの有色磁性粒子を
用いる場合には、そのマグネタイトなどの有色磁性粒子
を磁性粒子と着色材料の両者の役目を兼ねる成分として
用いることもできる。
カプセルトナーの外殻を形成する樹脂の種類には特に制
限はないが、カプセルトナーとしての特性を考慮すると
、その外殻樹脂は、ポリウレア、ポリウレタン、ポリア
ミド、ポリエステルあるいはエポキシ樹脂であることが
好ましい、これらの樹脂は単独であっても、また混合物
としても外殻形成用の樹脂として用いることができる。
そして、本発明のカプセルトナーは、ポリウレア樹脂、
ポリウレタン樹脂、そしてポリアミド樹脂の内掛なくと
も一種を含む複合壁からなることが、外殻の強度、柔軟
性などを考慮すると特に好ましい、また、たとえばシリ
コーンオイルなどの粘稠防止剤を併用することが好まし
い。
次に、ポリウレタン樹脂、或いはポリウレア樹脂の外殻
からなるカプセルトナーを製造する方法を例にしてカプ
セルトナーの製造方法を説明する。
水性液体中において、着色成分およびバインダー(そし
て所望により磁性粒子など)を含有する油滴状に分散さ
れた芯物質の周囲に、ポリウレア樹脂および/またはポ
リウレタン樹脂からなる外殻を形成させることによりマ
イクロカプセルを製造する方法は既に公知であり、本発
明のカプセルトナーを製造するためにもそれらの公知方
法を利用することができる。
たとえば、カプセルトナーの製造のために利用すること
のできる重合反応を利用したマイクロカプセルの製造方
法としては、界面重合法を挙げることができる。また1
本発明において利用することのできる重合反応を利用し
たマイクロカプセルの製造方法の他の例としては、内部
重合法および外部重合法を挙げることができる。
ポリウレア樹脂および/またはポリウレタン樹脂からな
る外殻は、ジイソシアナート、トリインシアナート、テ
トライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー
などのポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン、
テトラアミンなどのポリアミン、アミン基を二個以上含
むプレポリマー、ピペラジンおよびその誘導体、ポリオ
ールなどとを水系溶媒中で界面重合法により反応させる
ことにより、容易にマイクロカプセルの外殻として形成
することができることが知られている。
また、カプセルトナーの外殻として好ましいポリウレア
樹脂および/またはポリウレタンそしてポリアミド樹脂
からなる複合壁、たとえば、ポリウレア樹脂とポリアミ
ド樹脂からなる複合壁、ポリウレタン樹脂とポリアミド
樹脂からなる複合壁、あるいは、ポリウレア樹脂、ポリ
ウレタン樹脂およびポリアミド樹脂からなる複合壁は下
記の方法により製造することができる。
ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、ポリ
ウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁は、たと
えば、ポリイソシアナートと酸クロライドそしてポリア
ミンとポリオールを用い。
反応液となる乳化媒体のPH調整、ついで加温を行なう
ことからなる界面重合法により調製することができる。
また、ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁
は、ポリイソシアナートと酸クロライドそしてポリアミ
ンを用い、反応液となる乳化媒体のPH調製、ついで加
温を行なうことにより調製することができる。これらの
ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、およ
びポリウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁の
製造方法の詳細については特開昭58−66948号公
報に記載がある。
外殻樹脂の形成のための重合反応に関与するモノマーは
、外殻を形成する樹脂によっても相違するが、通常は二
種類以上のモノマーを組合わせて用いる。そのようなモ
ノマーの組合わせの例としてはインシアナート基、チオ
イソシアナート基。
ビスタロロホルメート基、酸クロライド基およびスルホ
ニルクロライド基からなる群より選ばれる基を含む二官
能基性化合物のうちの少なくとも一つと、水、多価アミ
ン、多価アルコール、多価チオール、多価アミンおよび
多価カルボン酸からなる群より選ばれる化合物のうちの
少なくとも一つとの組合せを挙げることができる。
外殻が形成されたマイクロカプセルは、次いで水洗され
る。
このように製造されたカプセルトナー粒子の表面に、荷
電制御基とラジカル連鎖移動基を有するモノマーをレド
ックス重合開始剤のような触媒の存在下にグラフト重合
させ、これにより高分子鎖(重合体鎖)を付設する 荷電制御基とラジカル連鎖移動基を有するモノマーは、
トナーに良好な摩擦帯電性を付与するために、ハメット
置換基定数(δ)が特定の範囲内にある置換基(あるい
はl換原子、以下特に限定しない場合には「置換基」と
の表現は両者を総称するものとする)を有する反応性二
重結合を有する化合物であることが好ましい・ すなわち、通常はハメット置換基定数が0.4以上の置
換基か、または置換位置がメタ位あるいはパラ位のいず
れかにおいてθ以下の置換基を有する反応性二重結合を
有する化合物を使用する。
ハメットの置換基定数(δ)が、0.4以上の置換基と
反応性二重結合とを有する化合物をトナー表面にグラフ
ト重合させることにより負の摩擦帯電性を有するトナー
を製造することができる。
このトナーを使用することにより正に帯電した静電潜像
を現像することができる。ハメット置換基定数が0.4
以上の基は、一般には電子吸引性の基であり、このよう
な基の例としては、ニトロ基、カルボニル基、カルボキ
シル基、ニトリル基(−CN)、フッ素原子およびシア
ノ基を挙げることができる。
他方、ハメットの置換基定数が、θ以下の置換基と反応
性二重結合とを有する化合物をトナー表面にグラフト重
合させることにより正の摩擦帯電性を有するトナーを製
造することができる。このトナーを使用することにより
負に帯電した静電潜像を現像することができる。ハメッ
ト置換基定数がO以下の基は、一般には電子供与性の基
であり、このような基の例としては、置換又は非置換の
アミノ基および水酸基を挙げることができる。
荷電制御基とラジカル連鎖移動基を有するモノマーで、
ハメット置換基定数が上記の範囲内にある置換基を有す
る化合物の例としては1次のような化合物を挙げること
ができる。
トナーに負の摩擦帯電性を付与することができる反応性
二重結合を有する化合物の例、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリル酸およびビニルフロライド。
トナーに正の摩擦帯電性を付与することができる反応性
二重結合を有する化合物の例、メチルメタクリレート、
ビニルカルバゾール、ビニルピリジン、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ル、ジアセトンアクリルアミドおよびN−ビニルイミダ
ゾール。
上記の荷電制御基とラジカル連鎖移動基を有するモノマ
ーの使用量は、トナー粒子100重量部に対して、00
1〜20重量部であることが好ましく、特に1〜10重
量部使用することが好ましい。
荷電制御基とラジカル連鎖移動基を有するモノマーのラ
ジカル重合反応は、通常の単一の触媒(ラジカル反応開
始剤)あるいはレドックス系触媒(レドックス系開始剤
)などを用いて一般的な方法により行なうことができる
単一系のラジカル反応開始剤としては、過酸化水素、K
 2S 208、(NH4hS20sなどの無機過酸化
物。
アルキルヒドロキシペルオキシド、過酸化ジアルキル、
過酸化ジアシル、過酸化エステルなどの有機過酸化物、
アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ジアル
キルジスルフィド類1重金属を含む有機金属化合物を挙
げることができる。
レドックス系ラジカル開始剤としては、過硫酸塩、過酸
化水素、ヒドロペルオキシドなどの過酸化物と各種の還
元剤との組合せを用いることができる。具体的な組合せ
の例としては、過酸化水素と第一鉄塩との組合せ、およ
び過酸化ベンゾイルとジメチルアニリンとの組合せを挙
げることができる。
上記のようにして製造される、本発明のトナーは、荷電
制御基を有する重合体を側鎖と有する高分子主鎖が、ト
ナー表面にグラフト重合しているので、長期間ランニン
グしても剥離することがなく、また優れた摩擦帯電性が
長期間安定に保持され、このトナーを使用することによ
り濃度変化の少ない画像を与えることができる。
なお、本発明のトナーは、通常使用されているシリカ微
粉末、アルミナ微粉末およびチタン微粉末などの電荷調
節剤(あるいは流動化剤)をその表面に付与することも
できる。電荷調節剤の付与は、ハメッ)It置換基定数
0より大きくて0.4より小さい置換基を有する化合物
をグラフト重合させたトナーに利用すること特に有効性
が高い。
さらに、ニグロシンのような通常トナー中に含有されて
いる電荷mtM剤を含むトナーであってもよI/)。
なお、本発明のトナーの製造に際しての高分子主鎖の付
設のためには、前述の四価セリウム化合物を使用する方
法を利用することが好ましいが、それ以外にも、例えば
、光重合反応開始剤を添加して、光重合反応によっても
製造することができる。
次に本発明の実施例と比較例を示す。
[実施例1] マグネタイト15g(商品名:BL−520、チタン工
業株式会社製)を1−イソプロピルフェニル−2−フェ
ニルメタン27gにサンドミルを用いて分散した分散液
に酢酸エチルlOgを相溶混合させて一次液体を得た。
次いで、ヘキサメチレンジイソシアナートとヘキサント
リオールとの3=1モル付加物4gを一次液体に添加し
て二次液体を得た。ただし、これらの混合液の調製は、
その液温を25℃以下に調節しながら実施した。
20℃の水60 mにメチルセルロース(メトキシ基置
換度1.75、平均分子量: 20000、メトキシ基
に対するヒドロキシプロポキシ基の置換度18%)2g
を溶解して得た水溶液中に、上記の二次液体を激しく攪
拌しながら徐々に注ぎ、油滴径5〜15gmの水中油滴
型エマルジョンを調製した。このエマルジョンの調製は
、容器の外部を冷却することによりその液温を20℃以
下に調節しながら実施した。エマルジョンが形成された
のちも更に攪拌を続け、20℃のジエチレントリアミン
水溶液(濃度5重量%)100m文を添加し1次に、こ
のエマルジョンの液温を徐々に上昇させ、30分後に6
0℃とした。
エマルジョンの液温をこの温度に保ち、エマルジョン中
に含有される有機溶媒を除去する操作を行ないながら2
時間攪拌してカプセル化を終了させた。
このマイクロカプセル分散液を遠心分離操作(5000
rpm)にかけて、マイクロカプセルとメチルセルロー
ス含有水溶液とを分離し、得られたマイクロカプセルを
水に分散して30重量%分散液を調製した。この分散液
を再度遠心分離操作にかけたのち水に再分散を行なうこ
とからなる水洗操作を更に四回実施した。
得られたマイクロカプセル分散液にメタクリル酸ジエチ
ルアミノエチル10g、過硫酸カリウム0.56g (
0,002モル)および亜硫酸水素ナトリウム0.21
g (0,002モル)を加え常温で3時間攪拌してメ
タクリル酸ジエチルアミノエチルをカプセルトナーの表
面にグラフト重合させたのち、遠心分離操作にかけたの
ち水に再分散を行なうことからなる水洗操作を三回行な
い、オーブンにより60℃で乾燥し1表面にポリメタク
リル酸ジエチルアミノエチルからなる鎖状重合体がグラ
フト重合しているマイクロカプセルトナーを得た。
このようにして得られたカプセルトナーを用いて通常の
電子写真法により形成された正帯電性静電潜像を磁気ブ
ラシ法により現像したのち、普通紙に転写して150k
g/crn’の圧力で定着した。
定着された可視画像は鮮明でカブリがない画像であった
。二号枚に耐久テストを行なったが1画像源度の低下が
殆どなく良好な結果が得られた。
さらに三万枚の耐久試験を行なったが、実質的に問題と
なる程度の濃度の低下は見られなかった。
さらに、この現像液を高温超高湿(35℃、90%RH
)の環境にて一箇月保存した後1画出しを行なったが、
保存前と同等の鮮明な画像が得られた。
[比較例1] 実施例1において、メタクリル酸ジエチルアミノエチル
をカプセルトナー表面にグラフト重合させる操作と、そ
の後の水洗する操作とを行なわずに、得られたカプセル
トナーに2重量%の疎水性シリカ(日本アエロジル■製
、R−976)を添加して混合してカプセルトナーを製
造した。
得られたカプセルトナーを用い実施例1と同様の電子写
真法により形成された正帯電性静電潜像を磁気ブラシ法
により現像した後、普通紙に転写して150kg/cr
n’の圧力で定着を行なう耐久試験の結果、転写枚数の
増加に伴なって画像濃度が低下する傾向が見られた。
手続補正書 昭和62年 3月13日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、油性バインダーと着色成分を含有する芯物質と、そ
    の周囲に形成された樹脂外殻とからなるマイクロカプセ
    ルの形態にあるトナー粒子の表面に、荷電制御基とラジ
    カル連鎖移動基とを有するモノマーのグラフト重合によ
    り形成された高分子鎖が結合していることを特徴とする
    電子写真用トナー。 2、荷電制御基とラジカル連鎖移動基とを有するモノマ
    ーが、ニトロ基、カルボキシル基、カルボニル基、ニト
    リル基、フッ素原子、シアノ基、置換もしくは非置換の
    アミノ基および水酸基からなる群より選ばれる荷電制御
    基と反応性二重結合を有する化合物であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の電子写真用トナー。 3、荷電制御基とラジカル連鎖移動基とを有するモノマ
    ーのグラフト重合がレドックス重合によりなされている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子写真
    用トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5312710A (en) * 1991-07-04 1994-05-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic toner and process for producing the same
US5470683A (en) * 1993-07-28 1995-11-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Photosensitive microcapsule toner

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JPS57185444A (en) * 1981-05-11 1982-11-15 Canon Inc Pressure fixable toner
JPS6156357A (ja) * 1984-08-28 1986-03-22 Konishiroku Photo Ind Co Ltd マイクロカプセル型トナ−

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