JPS6313646B2

JPS6313646B2 -

Info

Publication number: JPS6313646B2
Application number: JP4643579A
Authority: JP
Inventors: Shota Hyamuta
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1979-04-16
Filing date: 1979-04-16
Publication date: 1988-03-26
Also published as: JPS55138317A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、田植機における機体のローリング制
御と苗植付深さの制御とに関するものである。

機体のローリング制御に関する技術としては、
実開昭52−59624号公報に記載された田植機が知
られている。

これは、前部接地フロートと左右推進車輪とを
備える走行機体に対して、後部接地フロートを備
える苗植付装置を、前後方向軸芯まわりで回動自
在に枢支連結した歩行型田植機であつて、走行機
体と苗植付装置との前後方向軸芯周りでの相対回
動角検出結果に基づいて、左右車輪の相対上下位
置を左右の油圧シリンダで調節し、前記走行機体
と前記苗植付装置との前後方向軸芯周りでの相対
姿勢を設定適正姿勢に維持させるもので、この田
植機によると、植付け姿勢及び植付深さの安定し
た良好な植付作業が望めるのは勿論、硬盤の凹凸
変化に拘らず安定した走行状態を得られる利点が
ある。苗植付深さの制御としては、接地フロート
の上下動に基いて、左右の推進車輪の上下位置を
油圧シリンダで左右同時に上下位置変更させ、結
果として苗植付深さを変更する植付深さ制御機構
が知られている。然しながら、前述したような機
体のローリング制御と苗植付深さの制御とを同時
に、しかも簡単な機構で行える田植機は現在まで
提供されるには至つていない。

本発明の目的は、簡単な機構で、前述の機体の
ローリング制御と苗植付深さの制御とを行える歩
行型田植機の提供にある。

本発明が講じた技術的手段は次の通りである。
即ち、前部接地フロートと左右推進車輪とを備え
る走行機体に対して、後部接地フロートを備える
苗植付装置を、前後方向軸芯まわりで回動自在に
枢支連結した歩行型田植機において、前記前部接
地フロートの上下動に基いて第１油圧シリンダを
制御し、リンク機構を介して前記左右の推進車輪
をともに同時に上下位置変更させる車輪高さ調節
装置と、前記前後軸芯まわりでの走行機体と苗植
付装置との相対回動に基いて第２油圧シリンダを
制御し、走行機体と苗植付装置との相対姿勢を設
定適正姿勢に維持させる相対変位検出制御機構と
を設けるとともに、前記車輪高さ調節装置の前記
リンク機構を、中間部を前記第１油圧シリンダで
枢支した揺動枠、並びにこの揺動枠の左右両側に
枢支させた左右一対の車輪昇降操作ロツドで構成
し、前記相対変位検出制御機構によつて制御され
る前記第２油圧シリンダを、前記揺動枠と一方の
車輪昇降操作ロツドとにわたつて架設し、第２油
圧シリンダの伸縮による前記揺動枠と前記車輪昇
降操作ロツドとの相対角度変更によつて左右推進
車輪の相対高さを変更し、前記相対姿勢の維持を
行なうことを特徴とする。

このような構成であると、機体のローリング制
御と苗植付深さの制御とが同時に働いても、これ
ら制御の複合された結果を推進車輪に伝えること
になり、制御の全体を非常に滑らかに行うことが
できる。しかもその全体は、単純なリンク機構と
油圧シリンダとを組み合せた非常に簡単な構成で
ある。以上のように本発明によると、極めて優れ
た機能を備えた歩行型田植機を簡単に提供でき
る。

以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図及び第２図は、歩行型田植機の側面と平
面とを示しており、エンジン１、ミツシヨンケー
ス２、伝動ケースを兼ねた筒状フレーム３、この
フレーム３の後端から後方に延出される操縦ハン
ドル４、前記ミツシヨンケース２の両横側部から
延出された伝動ケース兼用の車輪支持ケース５，
５、これらケース５，５の遊端に支承される推進
車輪６，６、前記エンジン１、ミツシヨンケース
２の下部に配備される前部接地フロート７等から
なる走行機体８の後部に、前記筒状フレーム３の
後端に前後方向軸心Ｘ周りに回動自在に枢支連結
された植付ミツシヨンケース９、横方向に一定ス
トロークづつ往復移動される苗のせ台１０、この
苗のせ台１０の下端と泥中とに亘つて上下に循環
作動される４つの植付爪１１……、左右一対の後
部接地フロート１２，１２等からなる苗植付装置
１３が装備されているとともに、後述する車輪高
さ調節装置や、走行機体８と苗植付装置１３との
相対姿勢を設定適正姿勢に維持させる相対変位検
出制御機構とを備えている。

そして、走行機体８の進行に伴い、苗植付装置
１３にて順次４条の苗を植付けるべく構成され、
且つ、苗植付装置１３は、前記前後方向軸心Ｘ周
りに回動し得る作用と、前記接地フロート１２，
１２の接地作用により、前記走行機体８の左右傾
斜に拘らず常に泥面に沿う姿勢に維持されるべく
構成されている。

第３図、及び第４図に示す如く、前記両車輪支
持ケース５，５が上下揺動自在に枢支され、これ
ら支持ケース５，５の基部から立設したアーム１
４，１４が、ロツド１５，１５を介して揺動枠１
６の両端夫々と連動連結されている。前記揺動枠
１６が、前記筒状フレーム３の上部に前後方向に
スライド移動自在に係合案内された可動枠体１７
に、上下軸心周りに揺動自在に枢支されるととも
に、前記可動枠体１７を前後に強制移動させる第
１油圧シリンダ１８が設けられている。前記前部
フロート７が、その前端を支点に上下揺動自在に
枢支されるとともに、このフロート７の後端と前
記油圧シリンダ１８の制御弁１９とがリンク機構
２０を介して連動連結されている。

そして、前記前部フロート７が泥に押されて大
きく上方へ揺動すると、前記油圧シリンダ１８を
伸長作動させて前記車輪６，６を下降させ、逆
に、前部フロート７が泥から浮き上がり気味とな
つて下方に揺動すると、前記油圧シリンダ１８を
短縮作動させて前記車輪６，６を上昇させる、車
輪６，６の自動昇降制御を行なうことにより、走
行機体８の泥面に対する高さの安定化を図り、結
果的に、植付深さの安定化を図るべく構成されて
いる。

前記揺動枠１６と片方のロツド１５との間に介
在させた第２油圧シリンダ２３を伸縮作動させる
ことにより、左右車輪６，６を背反的に上下位置
変更させる状態で、左右車輪６，６の相対上下位
置を調節する機構が構成されるとともに、前記植
付ミツシヨンケース９に取付けた前記油圧シリン
ダ２０の制御弁２１の押引操作ロツド２１ａが、
前記筒状フレーム３から突設したアーム２２に連
動連結されている。

そして、圃場に存在する凹凸のために走行機体
８が左右に傾斜して、走行機体８と苗植付装置１
３との前記前後方向軸心Ｘ周りでの相対回動角が
変化すると、これに基づいて前記制御弁２１の操
作ロツド２１ａが押引操作されて、前記車輪６，
６の相対上下位置を変更調節する機構が自動的に
作動されることになり、走行機体８と前記苗植付
装置１３との前後方向軸心Ｘ周りでの相対姿勢
を、常に設定適正姿勢に維持すべく構成されてい
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る歩行型田植機の実施例を示
し、第１図は歩行型田植機の側面図、第２図は歩
行型田植機の概略平面図、第３図は車輪昇降構造
を示す展開図、第４図は車輪昇降構造を示す側面
図である。６，６……推進車輪、８……走行機体、１２，
１２……接地フロート、１３……苗植付装置、Ｘ
……前後方向軸心。

Claims

【特許請求の範囲】

１前部接地フロート７と左右推進車輪６，６と
を備える走行機体８に対して、後部接地フロート
１２，１２を備える苗植付装置１３を、前後方向
軸芯Ｘまわりで回動自在に枢支連結した歩行型田
植機において、前記前部接地フロート７の上下動
に基いて第１油圧シリンダ１８を制御し、リンク
機構を介して前記左右の推進車輪６，６をともに
同時に上下位置変更させる車輪高さ調節装置と、
前記前後軸芯Ｘまわりでの走行機体８と苗植付装
置１３との相対回動に基いて第２油圧シリンダ２
３を制御し、走行機体８と苗植付装置１３との相
対姿勢を設定適正姿勢に維持させる相対変位検出
制御機構とを設けるとともに、前記車輪高さ調節
装置の前記リンク機構を、中間部を前記第１油圧
シリンダ１８で枢支した揺動枠１６、並びにこの
揺動枠１６の左右両端に枢支させた左右一対の車
輪昇降操作ロツド１５，１５で構成し、前記相対
変位検出制御機構によつて制御される前記第２油
圧シリンダ２３を、前記揺動枠１６と一方の車輪
昇降操作ロツド１５とにわたつて架設し、第２油
圧シリンダ２３の伸縮による前記揺動枠１６と前
記車輪昇降操作ロツド１５との相対角度変更によ
つて左右推進車輪６，６の相対高さを変更し、前
記相対姿勢の維持を行なうことを特徴とする歩行
型田植機。