JPS63130333A - 易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法 - Google Patents

易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法

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JPS63130333A JP61276999A JP27699986A JPS63130333A JP S63130333 A JPS63130333 A JP S63130333A JP 61276999 A JP61276999 A JP 61276999A JP 27699986 A JP27699986 A JP 27699986A JP S63130333 A JPS63130333 A JP S63130333A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、実質的に粉末状滑材を含まない易滑性ポリア
リーレンチオエーテルフィルム及びその製造法に関する
ものである。
従来技術 従来、電子・電気製品の分野、特に磁気記録材、コンデ
ンサーフィルム、絶縁フィルム等の膜状製品分野におい
ては、各種合成樹脂フィルム、就中す滑性フィルムがベ
ースフィルムとして多量に使用されている。特に、耐熱
性の易滑性フィルムの分野では、ポリエステルフィルム
やポリイミドフィルムがベースフィルムとして使用され
て来た。
これらのフィルムは官用なものであるが、しかし、近年
に到って磁気記録材の蒸着タイプ化や、コンデンサーの
チップ化が進められるようになり、そのような用途に対
してはポリエステルフィルムは耐熱性が不足することが
指摘されて、さらにそれ以上の耐熱性の高い易滑性フィ
ルムが要望されるようになって来た。一方、耐熱性の点
では極めて優れているポリイミドフィルムは、コストが
極端に高いこと、溶融製膜が困難なこと、温度膨張係数
が大きいこと等が問題があり、汎用には適さな・いとい
う問題があった。
そこで、溶融製膜が容易であり、かつ耐熱性、機械的特
性、寸法安定性、経済性などにバランスのとれた易滑性
ベースフィルムのを力な候補の一つとして、ポリアリー
レンチオエーテル(以降PATHと略記)の易滑性ベー
スフィルムが特開昭55−34968号公報に発表され
・た。しかし、本発明者らの知る限りでは、これに開示
されている炭酸カルシウム等の粉末状添加剤を添加する
方法では、フィルム欠陥や異常突起が発生し易いことや
、粉末状添加剤の粒度の小さいものをつくるには技術的
な限界があり、また小さい粒度のものを凝集しないよう
に均一にフィルム中に分散させるのも難しいことから、
表面粗度の小さく且つ異常突起のない易滑性ベースフィ
ルム(たとえば蒸着タイプフィルム用のもの)を作るこ
とは困難であるという問題があった。さらにまた、この
添加剤を用いる方法では片面だけ易滑性化することは困
難であるという問題があった。
粉末状添加剤を用いないで易滑性フィルムをつくる方法
として、フィルム表面を粗面化ロールなどで機械的に粗
面化して易滑性ベースフィルムとする方法なども従来か
ら知られているが、この機・械的粗面化方法では表面粗
度が小さな易滑性フィルムはつくり難く、蒸着タイプの
磁気テープや磁気ディスク等のような表面粗度が特に小
さな易滑性フィルムが要求される用途には不適であると
いう問題点があった。
片面だけの易滑性化が可能であること、並びに表面粗度
が小さく、異常突起の無い易滑性ベースフィルムである
こと、の両者を満足するPATHベースフィルムの製造
方法として、平滑フィルムの表面に粗面層をコートする
方法も考えられよう。
しかし、そのような方法には、先ずそのコートするため
に平滑フィルムをロールや機械に巻取り、巻戻す等の操
作が困難なことや、粗面層のバインダーの耐熱性が不充
分である、等の問題がある。
そのうえ、粗面層用の粉末状添加剤については、前記し
た問題点が依然として存在する。
〔発明の概要〕
要旨 本発明は上記の点に解決を与えることを目的とし、粉末
状添加剤の粒子に代るものとしてフィルム表面に形成さ
せたPATHそのものの微細突出部を利用することによ
ってこの目的を達成しようとするものである。
即ち、本発明による片面易滑性PATEフィルするPA
TEを素材樹脂とする左共に粉末状滑材を実質的に含ま
ないフィルムからなり、その少くとも片面が表面粗度R
a (J IS  B−0601法)2〜200nmの
範囲及び動摩擦係数μm(フィルム同志。25℃、AS
TM  D−1894法)0.1〜0.6の範囲の表面
特性を有するものであり、かつフィルムとして破断強度
が15kg/INa以上、破断伸度が20%以上、引張
弾性率が3QOkg/−以上及び融点が260℃以上の
ものであること、を特徴とするものである。
また、本発明によるポリアリーレンチオエーテル易滑性
フィルムの製造法は、繰返し単位子−(ζ今←S+を主
構成要素とするPATEを基材樹脂とすると共に粉末状
滑材を実質的に含まt「いポリアリーレンチオエーテル
の実質的に非晶質のフィルムの少なくとも片面を、溶解
性パラメーターSP値が8.5〜11.5の範囲の有機
溶剤の少なくとも一種またはそれと水、アルコール、若
しくは脂肪族炭化水素系溶剤との混合溶剤の、液体もし
くは蒸気を用いて、当該溶剤の凝固点〜130℃の温度
範囲において当該非晶フィルムの表面粗度Raが10〜
150nmになるまで処理し、次いで、当該処理済フィ
ルムを温度70〜130℃の範囲、面積倍率4〜18倍
の範囲で、一方向もしくは二方向に延伸し、温度180
〜280℃の範囲、時間1〜2000秒間の範囲で、収
縮応力が零にならない状態で熱処理し、必要に応じてさ
らに温度180〜280℃の範囲、時間1〜2000秒
間の範囲で、収縮応力が零の状態で熱処理することによ
って、前記特性のフィルムを得ること、を特徴とするも
のである。
効果 本発明によれば、PATHフィルムの表面の粗面の凸部
が実質的にPATHからなり、しかもこの凸部がフィル
ムの表面に巧みに形成された微細クラックによってもた
らされたものであるので、前記した従来技術の問題点は
すべて解決されている。
すなわち、本発明は粉末状滑材を粗面化材として使用し
ないので粉末状滑材使用に伴う問題点は当然に存在せず
、またフィルム表面に形成させる粗面はフィルム表面の
みを結晶化させて、フィルム内実部との延伸に対する挙
動を異ならせることによって生じさせるものであるとこ
ろから、片面の・みの粗面化が極めて容易である。そし
て、本発明によるフィルムは延伸フィルムの製造工程に
フィルムの液体または気体による表面処理工程を組合せ
た製法によって製造されるものであるが、これらの技術
はそれぞれが慣用のものであって実施上の問題点は認め
られない。
本発明による易滑性PATHフィルムは、それ自身また
はそのものとして、あるいはその易滑性の表面に磁性層
、着色層、メッキ層その他の層を塗布、蒸着等の手段で
形成させるための基材、すなわちベースフィルム、とし
て、各種の用途に使用することができる(詳細後記)。
PATHフィルムの用途からいって、本発明による易滑
性PATEフィルムは磁性層等を施すべきベースフィル
ムとして特に有用なものであるということができる。
粗面化原理 本発明による粗面化は本発明者らの見出した新しい原理
ないし着想に基づくものであって、PATHフィルムの
特性を巧みに利用したものである。
すなわち、(イ)PATHの非晶フィルムの表面を、P
ATHに適度の親和性を有する有機溶剤を用いてPAT
Hの溶解や膨潤が生じる温度より遥かに低い温度で処理
すると、フィルム表面のPATEだけが結晶化して、実
質的に非晶質のフィルム内実部のPATEに比べて伸度
が低下すること、(ロ)このように表面だけか伸度の低
下したフィルムを延伸すると、表面層のみが微細に寸断
されて、表面層に一種のミクロな放射状の「しわ」が形
成されること、および(ハ)この「しわ」によって所望
の滑性を実現すべき粗面となること、が判明したのであ
る。
このようにして形成される粗面は、添付の模式断面図(
第1図)によって判り易く示すことができる。非晶層1
のみからなる非晶フィルムを溶剤処理(イ)(この例で
は片面)に付すとその面に結晶層2が形成され、これを
延伸(ロ)すると、寸断された結晶層2aが延伸非晶層
1bの表面に分散して存在するようになる。
そして、このようにして形成される粗面が従来の粉末状
滑材の添加によって形成される易滑性フィルムの粗面と
は全く異なるものであることは、フィルム表面を電子顕
微鏡で観測することによって明らかである。すなわち、
第2図Aは典型的な本発明による易滑性PATHフィル
ムの表面を、第2図Bは従来の粉末状滑材添加の易滑性
PATEフィルムの表面を、それぞれ示すものである。
基材樹脂 本発明易滑性フィルムの基材樹脂であるPATEとは、
繰返し単位+Ar−5÷(Ar:アリーレン基)を構成
要素とするポリマーを意味する。
本発明の易滑性フィルムの原料としてのPATEとして
は、アリーレン基としてパラフェニレン基を主構成要素
とするものがフィルムの耐熱性、成形性、機械特性等の
物性上の点からも好ましい。
主構成要素のパラフェニレン基以外のアリーμましくは
低級アルキル基)、nは1〜4の整数)、p、p’  
−ジフェニレン−スルフォン基−ジフェニレンエーテル
基 繰返し単位だけのホモポリマーよりも、異種繰返し単位
を含んだコポリマーの方がすぐれている場れらの繰返し
単位がランダム状よりは、ブロック状に含まれているも
の(たとえば特開昭61=14228号公報に記載のも
の)が好ましい。ランダム状共重合体に比べて、ブロッ
ク状共重合°体を使用した場合は、加工性の点ではほぼ
同等であるが、物性上(耐熱性、機械的性質等)の点か
らランダム共重合体を使用した場合に比較して顕著に優
れているからである。
本発明フィルム原料としてのPATEとしては実質的に
線状構造であるものがフィルムの加工性及び物性上から
好ましい。但し、加工性及び物性を損わない範囲内にお
いて、重合時に微量の架橋剤(例えば1,2.4−トリ
ハロベンゼン)を用いて得た架橋物も許容できる。
本発明のフィルム原料としてのポリマーとして、未熟架
橋PATHが好ましい。熱架橋したPATEは、分肢・
架橋構造が多いため、その成形物の機械的強度が不足し
、着色が激しく、又その溶融加工時の熱安定性が低いこ
となど、物性上、加工性上の観点から問題が多い。
本発明のフィルム原料としてのPATHは、融点が26
0℃を超えるもの、より好ましくは270℃を超えるも
の、が好ましい。融点が260℃未満では耐熱性フィル
ムとしての特長が損なわれるからである。
本発明の易滑性フィルムの原料としてのPATHは、分
子量が適切な範囲のものが望ましい。即ち、濃度0.4
 (g/dl)の1−クロロナフタレン溶液の206℃
の溶液固有粘度ηinhが0.25〜0.8 (dl/
g)の範囲、より好ましくは0.30〜0.7 (dl
/g)の範囲、に相当する分子量のPATHが好ましい
。η1nhO,25(dl/r)未満のものは、本発明
のような易滑性フィルムをつくり難いこと、特に延伸工
程で均一延伸された延伸フィルムを作り難いことから、
好ましくない。一方、ηinh o、 8 (dl/g
)超過のものも、溶融粘度が高過ぎて延伸工程で極端に
大きな延伸力が必要となるので、高価な特別設備が必要
となって、加工面及び経済面から好ましくない。
上記のような、本発明に好ましいPATHは、たとえば
、本発明者等の出願にかかわる特開昭61−7332号
公報等に記載の方法により経済的に製造することが可能
である。その他に、特公昭52−12240号公報等に
記載のカルボン酸塩等の重合助剤を重合系に多量に添加
して、高分子量のPATEを得る方法なども用いること
がで、きる。たvし、後者は経済的見地から不利である
本発明の易滑性フィルム 本発明の易滑性フィルムは、前述のようなPATEを基
材樹脂とするフィルムであって、従来の易滑性フィルム
に通常添加して用いられている粉末状滑材、たとえば炭
酸カルシウム、シリカ、クレイ、カオリン、チタン白な
ど、を実質的に含まないもの、である。ここで、「粉末
状滑材を実質的に含まない」ということは、本発明の性
質上、粗面化材としてこのような粉末は使用しないが、
粗面化以外の目的、例えば溶融加工時の加工性の調整の
目的、などで粉末滑剤などを少量併用することは本発明
の思想の範囲内である、ということを示すものである。
そして、本発明による易滑性PATHフィルムは、表面
粗度Ra、即ち中心線平均粗さくJISB−0601法
)が、2〜200nmの範囲、より好ましくは5〜15
0nmの範囲、のものである。表面粗度が2nmより小
さくても、また逆に200nmより大きくても、易滑性
フィルムとなり難いからである。また、本発明の易滑性
PATEフィルムは、動摩擦係数μk(フィルム表面同
志。ASTM  D−1894法)が0.1〜0.6の
範囲、より好ましくは0.2〜0,5の範囲、のちので
ある。動摩擦係数μ、が0. 1未満のものは、PAT
Hフィルムからは製造が非常に難かしく、一方、0.6
超過のものは、滑り性が不充分であって、いずれも好ま
しくない。
一方、本発明の易滑性フィルムは、破断強度15kg/
si以上、破断伸度20%以上、引張弾性率300kg
/−以上、融点260℃以上のものである。これらの機
械的、熱的物性の値は、特に耐熱性の磁気記録材、ベー
スフィルム、コンデンサーフィルム、絶縁用フィルム等
の用途には必要とされる物性値である。本発明の易滑性
フィルムは、これらの用途に適合した物性を有するもの
である。
なお、このような機械的、熱的物性を有するものは、通
常PATHの非晶フィルムを延伸配向させて得られるも
のである。換言すれば、この物性値は、本発明易滑性P
ATEフィルムが延伸配向フィルムであることを示すも
のである。未延伸配向フィルムではこのような物性値は
達成できないのであるが、未延伸PATHフィルムは通
常厚手でもあって、表面未処理でも相互間の付着の問題
はあまり生じない。
易滑性フィルムの製造 本発明のPATEの易滑性フィルムの製造方法は、FA
TEの非晶フィルムを特定の有機溶剤で処理し、延伸、
熱固定及び必要に応じて熱緩和することからなるもので
ある。
(1)非晶フィルム製造 本発明で用いるPATEの非晶フィルムとして適したフ
ィルムは、前述のPATEを、融点以上、400℃以下
の温度で溶融押出しN1冷却ドラム上若しくは水などの
冷媒中において、二次転移温度以下まで急冷することに
よって製造することができる。
なお、本発明で非晶フィルムとは、結晶化度(密度法)
で約10%以下の実質的に無定形のフィルムを意味する
。ここで密度法とは、サンプルを恒量に達するまで減圧
乾燥したのち、密度勾配管を用いて密度を測定し、その
値から結晶化度を算出することからなるものである(但
し、結晶部密度−1,43、非晶部密度−1,32とす
る)。
(2)有機溶剤処理 本発明の易滑性フィルムの製造方法は、先ず、PATE
の非晶フィルム表面を、有機溶剤を用いて、処理するこ
とからなる。処理温度は130℃以下であって、有機溶
剤処理の作用は、非晶フィルムの表面層だけを結晶化さ
せて、伸度を低下させることである。従って、これは、
非晶フィルムを溶剤で溶解・溶出させる所謂「エツチン
グ」作用ではない。
PATEフィルムは熱によっても結晶化させることがで
きるが、表面層だけを選択的に結晶化させることは至難
の技である。これに対して、本発明の有機溶剤処理によ
れば、PATEに適度の親和性を存するを機溶剤の液体
もしくは蒸気にフィルムの表面だけを曝すことによって
、表面のPATE層に当該溶剤分子が侵入し、一種のコ
ロのような作用によって、表面のPATE層だけを選択
的に結晶化させることができるものと推論される。した
がって、PATEの二次転移温度以下の温度でも容易に
フィルム表面層を結晶化させることができる。一方、溶
剤処理温度を余り高めると、PATEの表面に形成され
た結晶層が溶解もしくは溶出してしまうので好ましくな
い。
本発明のPATE非晶フィルムの有機溶剤処理工程で使
用するを機溶剤としては、PATHに対して適度の親和
性を有するものが好ましい。これらは、液体として、あ
るいは場合によっては、その蒸気として用いられる。
PATHと溶剤との親和性に関しては、一般にSP値(
溶解度パラメーター)がを効な尺度となる。
本発明の目的に対しては、SP値の小さな脂肪族炭化水
素や、SP値の大きすぎるものあるいは水素結合力の大
きな、水、アルコール類、アミン類などは好ましくない
従って、本発明で使用する有機溶剤としては、SP値が
8.5〜11.5、好ましくは9〜11、の間の有機溶
剤が好ましい。
本発明のフィルム表面の結晶化度を上げる処理に適用す
る有機溶剤としては、エーテル類(テトラヒドロフラン
、ジオキサン等)、有機アミド類(ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジ
メチルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド等)、ハロゲン化炭化水素(クロ
ロホルム、トリクレン、ジクロロメタン、パークロロエ
チレン、エチレンジクロライド、ブロモベンゼン等)、
二硫化炭素、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
、シクロヘキサノン等)、チオエーテル類(ジフェニル
エーテル等)、芳香族炭化水素(トルエン等)、エステ
ル類(酢酸エチル 等)、ニトロ化合物類にトロベンゼ
ン等)、ピリジンもしくはキノリン類、シアノ化合物類
(シアノベンゼン等)、スルフォン類(スルフオラン等
)などのうちSP値が8.5〜11.5のものが挙げら
れる。これらは単独でも、あるいは2種以上の混合溶剤
としても、使用することができる。これらの中で、エー
テル類、有機アミド類及びハロゲン化炭化水素が効果が
適度に高いので特に好ましい。
二硫化炭素は作用が強すぎるので、使用するのかや−難
かしい。水、アルコール、脂肪族炭化水素は、実質的に
効果は無いが、上記の有機溶剤の希釈剤として用いるこ
とができる。なお、SP値に関する詳細は、たとえば、
Po1yaer Sよ旦、285頁(1972年)に開
示されているので、本発明において必要な場合はその開
示を参照するものとする。
有機溶剤処理温度は、使用する有機溶剤の凝固点以上で
あって130℃以下、特に0℃〜100℃、の範囲が好
ましい。凝固点未満では、表面層の結晶化が殆んど起こ
らないので好ましくない。
一方、130℃超過ではフィルム内実部の結晶化も促進
されるので好ましくない。まして、200℃以上ではフ
ィルムの溶解命溶出が起るので好ましくない。
本発明の易滑性フィルムの製造方法における非晶フィル
ムの溶剤処理は、前述の様に、フィルム表面層のみを選
択的に結晶化させて表面層の伸度を低下させるためのも
のであるが、結晶化層が厚くなりすぎると、延伸の際に
フィルムの破断が起るおそれがあるので好ましくない。
溶剤処理の程度を表わす指標として、延伸前の溶剤処理
フィルムの表面粗度Ra (JIS  B−0601法
)を用いることができる。なおこのRaの値は、・この
フィルムを延伸、熱固定して得られる最終的易滑性フィ
ルムのRaの値とは、通常、かなり異なる。
本発明では、延伸前の溶剤処理フィルムのRaが、10
〜150nmの範囲、より好ましくは15〜130nm
の範囲、になるように有機溶剤処理をすることが好まし
い。Raが10nm未満では、最終的に得られるフィル
ムの動摩擦係数が0.6以下になり難いので好ましくな
い。一方Raが150nm超過まで溶剤処理すると、通
常、結晶化層が厚くなり過ぎるため、延伸工程で破断を
起こすおそれがあり、好ましくない。
有機溶剤処理は、溶剤処理フィルムのRaが、10〜1
50nmの範囲内の適切な値になるまで行うのが望まし
いが、その為の適性処理時間は、使用有機溶剤の種類、
その希釈の程度、処理温度などの因子によって変動する
けれども、通常は0.1〜1000秒間の範囲、より好
ましくは0.5〜500秒間の範囲、が好ましい。0.
1秒間未満の場合は、処理時間のコントロールが非常に
難かしくなるので好ましくない。一方、1000秒間超
過では、易滑性フィルムの生産性が著しく低下するので
、工業的生産性・経済性の点から好ましくない。
有機溶剤と非晶フィルムとの接触は、合目的的な任意の
方法によって行なうことができる。一般的には、たとえ
ば当該フィルムを当該溶剤に浸漬する方法、当該フィル
ムの表面に当該溶剤に塗布する方法、当該フィルムの表
面を当該溶剤の蒸気に鳴らす方法などが好ましい。接触
時間の制御は、接触してから所定時間後に、表面に付着
した溶剤を水、アルコール、脂肪族炭化水素などめ液体
で洗浄もしくは希釈する方法、あるいは接触してから所
定時間後に、加熱もしくは減圧等の方法により揮散、除
去する方法などによって行なうのが好ましい。溶剤の除
去し易すさの点から、表面処理用溶剤の沸点は150℃
以下、より好ましくは100℃以下、のちのであること
が好ましい。
(3)延伸 溶剤処理によってフィルムの片面もしくは両面の表面層
のみを適当に結晶化させた非晶フィルムを、フィルムの
結晶化が進まない範囲で、予熱しもしくは予熱せずに、
延伸温度70〜130℃、より好ましくは80〜120
℃、の範囲で面積延伸倍率4〜18倍、より好ましくは
8〜16倍、の範囲で一方もしくは二方向に、適当な装
置たとえばロールあるいはテングーを用いて、延伸する
ことが好ましい。
延伸温度が70℃未満では、フィルムが破断するおそれ
があって好ましくない。一方130℃超過では、フィル
ムが粗大球晶を形成して白化するおそれがあるので好ま
しくない。面積延伸倍率が4倍未満では、次の熱固定工
程で、粗大球晶を形成して白化したり、しわを発生した
りするおそれがあるので好ましくない。一方、18倍超
過ではフィルムが破断するおそれがあるので好ましくな
い。
この延伸によりフィルム機械的、熱的物性が向上できる
と共に、フィルム表面に適度な粗面が形成され、易滑性
フィルムが形成されることができる。
(4)熱固定 一方又は三方に延伸配向したフィルムを、熱固定温度1
80〜280℃、より好ましくは200〜270℃、の
範囲で、熱固定時間1〜2000秒間、より好ましくは
5〜1000秒間、の範囲でフィルムの縦・横の収縮応
力が零にならない緊張下で、熱固定することが好ましい
。熱固定温度が180℃未満では、フィルムの耐熱性向
上が不充分となるおそれがあるので好ましくない。一方
、280°C超過ではフィルムが再び溶融するおそれが
あるので、好ましくない。また、熱固定時間が1秒未満
では、フィルムの耐熱性向上が不充分となるおそれがあ
るので好ましくない。一方、2000秒間超過では、フ
ィルムが熱劣化したり、生産性が著しく低下するおそれ
かあるので好ましくない。
この熱固定処理により、フィルムの耐熱性が向」二でき
ると共に、延伸工程で形成された粗面化表面の安定化を
も実現することができる。
(5)熱緩和 延伸熱固定フィルムは、さらに必要に応じて熱緩和する
ことができる。即ち、熱処理温度180〜280℃、よ
り好ましくは200〜270℃、の範囲で、熱処理時間
1〜2000秒間、より好ましくは5〜1000秒間、
の範囲で、フィルムの縦及び(もしくは)横の収縮応力
が実質的に零の状態で熱緩和処理することが好ましい。
熱緩和温度が180℃未満では、フィルムの熱緩和効果
が不充分となるおそれがあるので好ましくない。一方、
280℃超過では、フィルムが再溶融するおそれがある
ので好ましくない。また、熱緩和時間が1秒間未満では
、熱緩和効果が不充分となるおそれがあるので好ましく
ない。一方、2000秒間超過では、フィルムが熱劣化
したり、生産性が著しく低下したりするおそれがあるの
で好ましくない。
この熱緩和処理により、フィルムの高温における寸法安
定性を向上させることができる。しだ力4って、所謂「
ハンダ耐熱性」も向上させることができる。
本発明のフィルムの用途 本発明のPATHの易滑性フィルムは、その粉末状滑材
を必要としない易滑性フィルムであり、欠陥が少なく、
表面粗度のコントロールも比較的自由であり、しかも機
械的物性に優れ、ポリエステルフィルム以上の耐熱性や
耐湿性を有することから、高性能磁気記録材ベースフィ
ルム(特に蒸着タイプ用等)、高性能コンデンサーフィ
ルム(特にチップコンデンサー用等)、絶縁用フィルム
、プリンター用テープ、写真用フィルム、等のベースフ
ィルムとして広く用いることができる。
さらにまた、本発明のフィルムの中でも表面粗度が大き
なものは、メッキがし易いこと、印刷や接着がし易いこ
となどの特徴も有するために、プリント配線基板、印刷
用フィルム、塗布用フィルムなどとしても好適である。
実験例 以下の実験例は、本発明を具体例によって説明するため
のものである。本発明は、これらによって制約を受ける
ものではない。
合成例1 含水硫化ソーダ(水分46.12%>64.5檀および
N−メチルピロリドン(NMP)1.63. 5kgを
Ti張リす−トクレープに仕込み、約203℃まで昇温
して水32kgを溜出させた。
水1.2kg及びNMP49.5kgを追加した(余水
ffi/NMP−2,4モル/)cg) 、次いで、m
−ジクロルベンゼン60.5)cgを仕込んだ(全アリ
ーレン基/NMP−1,9モル/kg)。
230℃/2時間および235℃/8時間の条件で重合
を行なって、生成した(m−フェニレンチオエーテル)
プレポリマーを含むスラリーM−1を得た。
一方、含水硫化ソーダ(純度46.12%)304.6
kgおよびNMP820kgをTi張リす−トクレープ
に仕込み、約203℃まで昇温して水116kgを溜出
させた。水1 kg及びNMP52kgを追加した(全
水量/NMP−3,0モル/kg)。次いで、p−ジク
ロルベンゼン259)cgを仕込んだ(全アリーレン基
/NMP−2.Qモル/kg)。
215℃/10時間の条件で反応させた。次いで、前記
したスラリー−M−1の72重量%と水151 kgを
加えて、260℃75時間の条件で重合を行なって、生
成したブロック・コポリマーを含むスラリーを得た。
得られたスラリーを口開0.1mn+のスクリーンで篩
分して粒状ポリマーだけを分離し、アセトン洗および水
洗して、洗浄ポリマーを得た。この洗浄ポリマーを80
℃で減圧乾燥して、ポリマーAを得た。Aの溶液粘度η
fnh(濃度0.4g/dl。
1−クロロナフタレン溶液、206℃(以下同様))は
、0. 38 (di/g)であった。
合成例2 含水硫化ソーダ(純度46.27%>371kgおよび
NMP1028kgをTi張りオートクレーブに仕込み
、約203℃まで昇温して水143kgを溜出させた。
水4kg及びNMP45kgを追加した(全水量/NM
P−3,0モル/kg)。次いで、p−ジクロルベンゼ
ン318欣を仕込んだ(全アリーレン基/NMP−2,
0モル/)cg)。
220℃15時間の条件で反応させた後、水96.5k
gを追加した(余水m/NMP−8,0モル/ kg 
)。そして、256℃/2時間および244℃/9時間
の条件で重合を行なって、生成したポリマーを含むスラ
リーを得た。
スラリーを口開0.1mmのスクリーンで篩分して粒状
ポリマーだけを分離し、アセトン洗および水洗して、洗
浄ポリマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減圧乾
燥して1、ポリマーBを得た。
Bの溶液粘度ηfnhは、0.43 (dl/ g)で
あった。
合成例3 含水硫化ソーダ(純度45.70%)427kgおよび
NMP925kstをTi張りオートクレーブに仕込み
、約203℃まで昇温して水・173kgを溜出させた
。水3. 5kg及びNMP51.5kgを追加した(
全水量/NMP−3,5モル/kg)。
次いで、p−ジクロルベンゼン374 kgを仕込んだ
(全アリーレン基/NMP−2,6モル/kg)。
220℃15時間の条件で反応させた後、水61.5k
gを追加した(全水量/NM、P−7,0モル/kg)
。そして、255℃15時間の条件で重合を行なって、
生成したポリマーを含むスラリーを得た。
スラリーを口開0.1m+sのスクリーンで篩分して粒
状ポリマーだけを分離し、アセトン洗および水洗して、
洗浄ポリマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減圧
乾燥して、ポリマーCを得た。
Cの溶液粘度ηinhは、0. 22 (di/ g)
であった。
非晶フィルム調製例1 上記で得られたポリマーASB及びCの夫々の一部をエ
クストルーダーに供給し、320℃で溶溶融させてスト
ランド状に押出し、水で急冷し、カットして、ペレット
ASB及びCを調製した。
ペレットA、B及びCをエクストルーダーに供給し、3
20℃で溶融させて、直線状リップを有するTダイから
押出し、金属ドラム上にキャストして、冷却固化させた
。このとき、押出された融体がドラムに接触する点から
約0.5cmの位置にドラム軸に平行にステンレス・ワ
イヤを張り、約7KVの静電印加をしながらキャストし
た。得られた非晶フィルムA%B及びCは、厚み約15
0μmで−あって、密度はそれぞれ1.324g/c!
d。
1.323g/caiおよび1.325g/cdであっ
た。
非晶フィルム調製例2 上記で得られたポリマーAの一部に平均粒径300nm
のカオリン粉末を0.1 (PHR)添加して、ミキサ
ーでフッレンドし、例1と同様にして非晶フィルム(A
2)を調製した。非晶フィルム(A2)は、厚み約1.
50μm1および密度1.325g/iであった。
易滑性フィルム調製実施例1〜20 上記で得られた非晶フィルムA、B、C及びA2につい
て、表1に示すように有機溶剤及び温度、処理時間を変
えて処理を行ない、処理後直ちに、メタノール中に浸漬
して、処理溶剤を除去し、風乾した。
風乾物を小型フィルムストレッチャー(T、 M。
Long社製)を用いて、99℃で、一方向3.5倍及
び直角方向3゜5倍づつ逐次扉伸配向させて、延伸フィ
ルムを調製した。延伸中に破断しなかった延伸フィルム
について、これを金属フレームに固定して、263℃1
5分間の熱固定処理を行なった。フレームから得られた
熱固定フィルムをはずして、フリー状態で257℃/2
分間の熱緩和処理を行なった。
風乾フィルム及びそれの延伸/熱固定/熱緩和処理フィ
ルムについて、表面粗度並びに動摩擦係数を、それぞれ
JIS  B−0601法及びASTM  D−189
4法(25℃)、によりMJ定した。表面粗度測定と同
時に200nm以上の異常突起個数をも求めた。これら
の結果は、一括して表1及び表2に示した通りであった
メッキ例 易滑性フィルム調製実施例2及び9で得られたコントロ
ールフィルム及び本発明フィルムについて、次のように
して化学銅メッキをほどこした。
(i)キャタライジング処理: 両フィルムを夫々0.
020g  PdCl210.2 5nC12/10m
1HC1/水を含む全容100m1からなるキャタライ
ジング液で両フィルムを夫々10分間浸漬処理した。
(11)水洗: 得られたキャタライズド・フィルムを
脱イオン水で洗浄した。
(ill)化学銅メッキ処理:1.56zCu S O
・5 H20/ 1 、 Og  N a OH/5、
Og  NaKC4H406”4H20/1.0m13
796ホリマリン/水を含む全容100m1からなるメ
ッキ液に0℃で20分間浸漬処理した。
(lv)水洗: メッキ処理したフィルムを脱イオン水
で充分洗浄し、風乾した。
得られた銅メツキフィルムのうち、本発明のフィルムか
らのメッキフィルムは、メッキが強固に付着していたが
、コントロール畢フィルムからのメッキフィルムは、軽
くこすった望けでメッキがはく離した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による粗面化の原理を示す説明図である
。 1・・・非晶フィルムの非晶層 1a・・・溶剤処理後の非晶層 2・・・溶剤処理によって生成した結晶層1b・・・延
伸後の非晶層 2a・・・延伸によって寸断された結晶層イ・・・溶剤
処理 口・・・延伸 第2図Aは本発明による易滑性PATEフィルムの表面
を、第2図Bは従来の易滑性PATHフィルムの表面を
、それぞれ示す電子顕微鏡写真である。 出願人代理人  佐  藤  −雄 躬 1 図 手続中小1■三書(方式) 昭和62年3月2/り[J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、繰返し単位▲数式、化学式、表等があります▼を主
    構成要素とするPATEを基材樹脂とすると共に粉末状
    滑材を実質的に含まないフィルムからなり、その少なく
    とも片面が表面粗度Ra(JIS B−0601法)2
    〜200nmの範囲及び動摩擦係数μ_k(フィルム同
    志。25℃、ASTM D−1894法)0.1〜0.
    6の範囲の表面特性を有するものであり、かつフィルム
    として破断強度が15kg/mm^2以上、破断伸度が
    20%以上、引張弾性率が300kg/mm^2以上及
    び融点が260℃以上のものであることを特徴とする、
    易滑性ポリアリーレンチオエーテルフィルム。 2、繰返し単位▲数式、化学式、表等があります▼を主
    構成要素とするPATEを基材樹脂とすると共に粉末状
    滑材を実質的に含まないポリアリーレンチオエーテルの
    実質的に非晶質のフィルムの少なくとも片面を、溶解性
    パラメーターSP値が8.5〜11.5の範囲の有機溶
    剤の少なくとも一種またはそれと水、アルコール若しく
    は脂肪族炭化水素系溶剤との混合溶剤の、液体もしくは
    蒸気を用いて、当該溶剤の凝固点〜130℃の温度範囲
    において当該非晶フィルムの表面粗度Raが10〜15
    0nmになるまで処理し、次いで当該処理済フィルムを
    温度70〜130℃の範囲、面積倍率4〜18倍の範囲
    で、一方向もしくは二方向に延伸し、温度180〜28
    0℃の範囲、時間1〜2000秒間の範囲で、収縮応力
    が零にならない状態で熱処理し、必要に応じてさらに温
    度180〜280℃の範囲、時間1〜2000秒間の範
    囲で、収縮応力が実質的に零の状態で熱処理することに
    よって、その少なくとも片面が表面粗度Ra(JIS 
    B−0601法)2〜200nmの範囲及び動摩擦係数
    μ_k(25℃、ASTM D−1894法)0.1〜
    0.6の範囲の表面特性を有するものであり、かつフィ
    ルムとして破断強度が15kg/mm^2以上、破断伸
    度が20%以上、引張弾性率が300kg/mm^2以
    上及び融点が260℃以上であるフィルムを得ること特
    徴とする、易滑性ポリアリーレンチオエーテルフィルム
    の製造法。 3、有機溶剤が、エーテル類、チオエーテル類、有機ア
    ミド類、ハロゲン化炭化水素類、二硫化炭素、芳香族炭
    化水素類、ピリジン若しくキノリン類、ニトロ化合物類
    、ケトン類、エステル類、シアノ化合物類及びスルフォ
    ン類からなる群から選らばれたSP値8.5〜11.5
    の範囲の一種または二種以上の混合物である、特許請求
    の範囲第2項記載の易滑性ポリアリーレンチオエーテル
    フィルムの製造法。 4、有機溶剤が、エーテル類、有機アミド類及びハロゲ
    ン化炭化水素類からなる群から選ばれたSP値8.5〜
    11.5の範囲の一種又は二種以上の混合物質である、
    特許請求の範囲第3項記載の易滑性ポリアリーレンチオ
    エーテルフィルムの製造法。
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