JPH04139229A - 芳香族ポリアミドフィルム - Google Patents

芳香族ポリアミドフィルム

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JPH04139229A
JPH04139229A JP26269590A JP26269590A JPH04139229A JP H04139229 A JPH04139229 A JP H04139229A JP 26269590 A JP26269590 A JP 26269590A JP 26269590 A JP26269590 A JP 26269590A JP H04139229 A JPH04139229 A JP H04139229A
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aromatic
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は芳香族ポリアミドフィルムに関するものであり
、さらに詳しくはパラ配向系の剛直な芳香族ポリアミド
と柔軟な芳香族ポリアミドがブレンドされた芳香族ポリ
アミドフィルムに関するものである。
し従来の技術] 芳香族ポリアミドフィルムは、その優れた耐熱性、機械
特性を活かして種々な用途に検討されている。特にパラ
配向系の芳香族ポリアミドは剛性、強度等の機械特性が
他のポリマより優れているため、フィルムの薄物化に非
常に有利であり、プリンターリボン、磁気テープ、コン
デンサー等の用途が考えられている。例えば磁気記録媒
体では特開昭58−168655 、特開昭62−11
2218などがある。
一方、この優れた機械特性をさらに向上させるための研
究も行なわれており、例えば特開昭62−70450な
どの提案かある。
[発明か解決しようとする課題] しかしながらフィルムの剛性が高くなればなるほど”し
なやかさ”かなくな・す、フィルムの加工時、あるいは
プリンターリボン、磁気テープ等として使用する際に、
張力や速度の変動に追随できなくなり、フィルムの切れ
、破れ等の問題が発生する。その結果、生産歩止まりの
悪化や、製品の信頼性が落ちる。従来提案されている芳
香族ポリアミドフィルムはこのような欠点があったため
、工業化する上で問題となっていた。
本発明は芳香族ポリアミドフィルム本来の優れた耐熱性
、機械特性を維持しつつ、フィルムの切れ、破れ等の問
題点を解決した芳香族ポリアミドフィルムを提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、パラ配向系の剛直な芳香族ポリアミドAと柔
軟な芳香族ポリアミドBからなるフィルムであって、柔
軟な芳香族ポリアミドBを芳香族ポリアミドA、Bの合
計量に対して2〜40 w t%金含有、長手方向にフ
ィルムが1%伸長した際のフィルム強度が7に9/rM
n2以上、吸湿率が4%以下であることを特徴とする芳
香族ポリアミドフィルムである。
本発明のパラ配向系の剛直な芳香族ポリアミドAとは、
一般式 %式%) で示される繰り返し単位を60モル%以上含むものであ
り、70モル%以上からなるものかより好ましい。パラ
配向系とはArl 、Ar2、Ar3が少なくともパラ
に結合した一個の芳香環や、ナフタレン骨格を含んだ直
線的な構造のことであり、さらに芳香環を一個以上含み
配向させることで直線的なポリマ構造となるものも含ま
れる。ArAr2、Ar3は同一組成でも異なっていて
もよい。Arc 、Ar2、Ar3の代表例としては次
のものが挙げられる。
◎、 ℃バ)、−C■− また、これらの芳香環の環上の水素の一部が、ハロゲン
基(特に塩素)、ニトロ基、01〜C3のアルキル基(
特にメチル基)、01〜C3のアルコキシ基などの置換
基で置換されているものも含む。
特にフィルムの湿度特性を向上させ、製膜性を向上させ
る上で、ハロゲン基、特に塩素を芳香環に導入したもの
がより好ましい。
例えば、 (ここでp、qはO〜4の整数) などを60モル%以上含むものが挙げられる。
40モル%未満の組成については特に限定されないが、
上記(1)式あるいは(2)式のようなアミド結合から
成るものが共重合されているものが好ましく、Arc、
Ar2、Ar3に相当する構造として、下記の構造のも
のが挙げられる。
ここでXは、−0+、   CH2、302−−8+、
−co −、−C(CH3)2−などである。また、こ
れらの芳香環の環上の水素の一部が、ハロゲン基(特に
塩素)、ニトロ基、01〜c3のアルキル基(特にメチ
ル基)、C1〜C3のアルコキシ基などの置換基で置換
されていてもよい。
次に本発明の柔軟な芳香族ポリアミドBとは、一般式 %式% で示される繰り返し単位を50モル%以上含むものであ
り、70モル%以上からなるものがより好ましい。ここ
てAr、s、Ar5.Ar6は芳香環や、ナフタレン骨
格を含んでおり、ポリマ構造か直線的にならない結合を
有するものである。Ara、Ar5、Ar6は同一組成
でも異なっていてもよく、代表例として下記(5)ある
いは(6)のものがあげられる。ただし、Ar4.Ar
5の少なくとも一方は(5)から選ばれ、Ar6は(5
)から選ばれるものである。
・・・・・・・・・(5) ◎ (H) −C■− ここでYは、 H2 O2 S O (CH3 などであ る。
柔軟な芳香族ポリアミ ドBの具体例としては、 などが挙げられる。
さらにこれらの芳香環の環上の水素の一部が、ハロゲン
基(特に塩素)、ニトロ基、01〜C3のアルキル基(
特にメチル基)、01〜C3のアルコキシ基などの置換
基で置換されたものも含む。
特にフィルムの湿度特性を向上させる上で、ハロゲン基
、特に塩素を、繰り返し単位中の少なくとも1個以上の
芳香環に導入したものがより好ましい。
本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、パラ配向系の剛
直な芳香族ポリアミドAと柔軟な芳香族ポリアミドBが
ブレンドされたポリマを主成分としているが、この柔軟
な芳香族ポリアミドBは、芳香族ポリアミドA、Bの合
計量に対して2〜4Q w t%金含有ていることが必
要である。好ましくは5〜30 w t%、より好まし
くは5〜20wt%である。2 w t%より少ないと
、フィルムの強度、剛性や耐熱性は良好であるが、フィ
ルムの切れ性や破れに対して効果がない。40 w t
%より多いと、機械特性が低下し腰の弱いフィルムとな
り、張力がかかるとフィルムの変形が大きくなったり、
変形量がさらに増大してフィルムの切れや破れにつなが
る。また湿度特性や耐熱性も悪化する。なお、本発明を
阻害しない範囲で滑剤(有機、無機の微粒子を含む)、
酸化防止剤、帯電防止剤や他のポリマがブレンドされて
いてもよい。
本発明のフィルムは、長手方向(MD力方向にフィルム
が1%伸長した際のフィルム強度(F−1値と略す)が
7 kB / mm 2以上有することが必要である。
好ましくは10に9/M2以上、より好ましくは12に
9/mm2以上である。これより小さいと、フィルムの
加工時あるいは使用時の高張力に耐えなくなり、張力が
さほど高くなくても張力変動のショックで変形したり、
フィルムの破れが発生しやすくなる。幅方向(TD力方
向の1%伸長した際のフィルム強度は、フィルムの使用
方法にもよるが5 kg/ +nm 2以上が好ましく
、より好ましくは7 ke / mm 2以上、さらに
好ましくは10に8/M2以上である。
さらに本発明のフィルムの吸湿率は4%以下の必要があ
り、好ましくは3%以下、より好ましくは2%以下であ
る。これより大きいと、湿度変化による摩擦係数の変動
が大きくなり、フィルムの加工時あるいは使用時にフィ
ルムの走行が不安定になり、フィルムの切れや変形を増
大させる。さらに吸湿により寸法変化が増大して磁気記
録媒体などの用途には実用性が乏しくなる。
本発明のフィルムは、少なくとも一方向の破断強度は3
0に9/IIIIII2以上が好ましく、より好ましく
は40ks/mm2以上である。また少なくとも一方向
の破断伸度は20%以上が好ましく、より好ましくは3
0%以上である。さらに少な(とも−方向のヤング率は
700 ke/mm2以上が好ましく、より好ましくは
1000kB/mm2以上、さらに好ましくは、120
0kl11./mm2以上である。
またMD力方向ついて、100℃におけるF−1値(S
l)と25°CにおけるF−1値(S O)の比S1/
SOは0.5以上が好ましく、0.7以上がより好まし
い。これより小さいとフィルム加工時に熱がかかったり
、高温で使用した時に切れたり変形したりする問題か発
生しやすくなり好ましくない。
本発明のフィルムの少なくとも一方向の端裂抵抗は、0
.5に9./μm以上か好ましく、より好ましくは0.
7ks/μm、さらに好ましくは1に8/μm以上であ
る。これより小さいとフィルムの破れや、切れ性が悪化
し好ましくない。またフィルムの結晶化度は20〜70
%の範囲が好ましく、より好ましくは30〜60%であ
る。この範囲から外れると、フィルムの強度が低下した
り、逆に強度は上がるがフィルムか脆くなってフィルム
の破れ、切れや変形か発生し好ましくない。
さらに本発明のフィルムは表面粗さ(中心線深さRp)
は2〜11000nが好ましく、より好ましくは5〜5
00nmである。また少なくとも一方向の熱収縮率は、
2000C110分で5%以下か好ましく、より好まし
くは2%以下である。
また、フィルムの厚さは、0.2〜50μm1より好ま
しくは0.5〜20μm1最も好ましくは1〜10μm
である。
つぎに本発明の製造方法について説明するか、これに限
定されるものではない。
芳香族ポリアミドを、酸クロリドとジアミンから得る場
合には、N−メチルピロリドン(NMP)ジメチルアセ
トアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド(DMF
)などの非プロトン性有機極性溶媒中で、溶液重合した
り、水系媒体を使用する界面重合などで合成される。ポ
リマ溶液は、単量体として酸クロリドとジアミンを使用
すると塩化水素か副生ずるが、これを中和する場合には
水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウムなど
の無機の中和剤、またエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタ
ノールアミン、ジェタノールアミンなどの有機の中和剤
が使用される。また、イソシアネートとカルボン酸との
反応は、非プロトン性有機極性溶媒中、触媒の存在下で
行なわれる。
これらのポリマ溶液はそのままブレンド用のポリマ溶液
として使用してもよく、あるいはポリマを一度単離して
から上記の有機溶媒や、硫酸等の無機溶剤に再溶解して
ブレンド用のポリマ溶液を調製してもよい。また有機の
中和剤を使用した場合には、加熱や減圧下にポリマ溶液
を放置して中和物の一部または全部を蒸発させてからブ
レンド用のポリマ溶液に供することもてきる。
本発明の芳香族ポリアミドフィルムを得るためには芳香
族ポリアミドA、およびBの固有粘度(ポリマ0.5g
を硫酸中で100m1の溶液として30℃で測定した値
)は、前者が1.0以上、後者が0.5以上であること
が好ましい。これらの芳香族ポリアミドは上記の方法で
重合し、ポリマ溶液でブレンドするか、あるいは単離し
たポリマどうしをブレンドしてから溶媒に溶解して製膜
原液とすることができる。
製膜原液には溶解助剤として無機塩例えば塩化カルシウ
ム、塩化マグネシム、塩化リチウム、硝酸リチウムなど
を添加する場合もある。製膜原液中のポリマ濃度は2〜
40wt%程度が好ましい。
上記のように調製された製膜原液は、いわゆる溶液製膜
法によりフィルム化が行なわれる。溶液製膜法には乾湿
式法、乾式法、湿式法などかある。
湿式法で製膜する場合には該原液を口金から直接製膜用
浴中に押し出すか、又は−旦ドラムやベルト等の支持体
上に押し出し、支持体ごと湿式浴中に導入する方法が採
用される。この浴は一般に水系媒体からなるものであり
、水の他に有機、無機の溶媒や無機塩等を含有していて
もよい。湿式浴を通すことでフィルム中に含有された塩
類、溶媒の抽出が行なわれるが、これら湿式浴全体を通
過する時間はフィルムの厚みにもよるが10秒〜30分
である。さらに必要に応じフィルムの長手方向に延伸が
行なわれる。次いで乾燥、熱処理が行なわれるかこれら
の処理は一般に200〜500℃で、合計で1秒〜30
分である。なおこの過程で・必要に応して横延伸が行な
われる。
乾湿式法で製膜する場合は該原液を口金からドラム、エ
ンドレスベルト等の支持体上に押し出して薄膜とし、次
いてかかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜が自己保持性
をもつまで乾燥する。乾燥条件は室温〜300℃、60
分以内の範囲である。
乾式1程を終えたフィルムは支持体から剥離されて湿式
1程に導入され、上記の湿式法と同様に脱塩、脱溶媒な
どが行なわれ、さらに延伸、乾燥、熱処理が行なわれて
フィルムとなる。
乾式法のプロセスを採用した場合には、ドラム、あるい
はエンドレスベルト等の上で乾燥され、自己保持性をも
ったフィルムを、これら支持体から剥離し、フィルムの
長手方向に延伸を行なう。さらに残存溶媒を除去するた
めの乾燥や、延伸、熱処理が行なわれるか、これらの処
理は200〜500°Cで1秒〜30分である。
以上のように形成されるフィルムはその製膜工程中で必
要に応じて延伸が行なわれるが、延伸倍率は面倍率で0
. 8〜8.0(面倍率とは延伸後のフィルム面積を延
伸前のフィルムの面積で除した値で定義する。1以下は
リラックスを意味する。
)の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは1.
1〜5.0である。
なお本発明のフィルムは、積層フィルムであってもよい
。例えば2層の場合には、本発明の芳香族ポリアミドA
、  Bのブレンドポリマ(あるいはポリマ溶液)を2
つに分け、それぞれに異なった表面性を形成するための
微細粒子を存在させておいて積層し、両面の表面性を変
えたフィルムとする。この場合は2層とも同じ構造のポ
リマであるが、本発明の範囲なら2層のポリマが異なっ
ていてもよい。さらに3層以上の場合も同様である。
これら積層の方法としては、周知の方法たとえば、口金
内での積層、複合管での積層や、−旦1層を形成してお
いてその上に他の層を形成する方法などがある。
以上のようにして得られた芳香族ポリアミドフィルムは
、目的に応じてグロー放電処理やコロナ放電処理等を施
しても本発明を阻害するものではない。
[発明の効果] 本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、湿度特性が良好
で強度か高く、フィルムの切れや岐れが大幅に改善され
ている。その結果フィルムの加工時、あるいはプリンタ
ーリボン、磁気テープ等として使用する際に、張力や速
度の変動があってもフィルムの切れ、破れや変形等の問
題が非常に少なく、生産歩止まりや、製品の信頼性が大
幅に向上する。
用途としては、プリンターリボン、磁気テープや、フレ
キシブルプリント配線板を始めとする電気絶縁用途、コ
ンデンサー用途など広範囲の使用が可能である。
[物性の測定方法、効果の評価方法] (1)F−1値、ヤング率、破断強度、破断伸度インス
トロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25℃、60
%RHにて測定した。試験片は10mm幅で50mm長
さ、引っ張り速度は300%/分である。
(2)吸湿率 絶乾した試験片を25℃、75%RHの雰囲気中で48
時間放置し、重量変化から求めた。
(3)結晶化度 凍結粉砕で微粉末化した試料の広角X線回折測定パター
ンに、非品性試料(熱処理していないポリマ)の回折パ
ターンを重ね合わせ、この重複した領域を非品性散乱と
みなし、結晶領域と分割した。それぞれの領域の面積を
各回折強度とみなし、下記式から結晶化度を求めた。
結晶化度(%) なお、測定法は以下のとうりである。
・広角X線回折(デイフラクトメータ法)1)X線発生
装置 [理学電機社製RU−200Bコ ・X線源:Cu  Kα線 湾曲結晶モノクロメータ使用 ・出力 :40KV、150mA 2)ゴニオメータ [理学電機社製2155D型] ・スリット系:1°−0,15mm−1゜・検出器  
ニシンチレーションカウンタ(4)端裂抵抗 JIS  C−2318に準拠して測定し、フィルム厚
さ1μm当たりで表わした。
(5)表面粗さ(中心線深さRp) 小板研究所製の薄膜段差測定器(ET−10)を用い、
触針先端半径0.5μm、触針荷重5mg1カットオフ
値0. 008mm、測定長0.5mmの条件で10回
測定しその平均値で表わした。Rpの定義は、たとえば
奈良治部著「表面粗さの測定、評価法」 (総合技術セ
ンター、+983)に示されているものである。
(6)走行テスト フィルムをMD力方向10胴幅にスリットし、10閣径
のガイドピン(表面粗さIs)に180度の角度で巻き
付けて走行させる。張力を2に9/ff1fiI2とし
て、走行速度10cm/秒で2秒、50cm/秒で2秒
の走行を1サイクルとして、フィルムの同じ部分を10
サイクル走行させた。このテストでフィルムの切れが発
生しないものを○、フィルムがテスト途中で切れたもの
を×とした。またテスト後のフィルムを観察し、フィル
ムの変形がない、あるいは変形か極めて軽微なものを○
、変形の大きいものを×とした。
[実施例] 以下に実施例に基すいて本発明を説明するか、これらに
限定されるものではない。
実施例I NMPを溶媒としてこの中に2−クロルパラフェニレン
ジアミン95モル%、4.4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル5モル%のアミン成分と、2−クロルテレフタル
酸クロリド100モル%の酸成分を添加して重合し、さ
らに炭酸リチウムで中和した。
さらにこの中へ0.2μmのシリカをポリマ当たり0.
3wt%添加して芳香族ポリアミドAのポリマ溶液を得
た。固有粘度は2.8である。
これとは別にNMPを溶媒としてこの中に2−クロルパ
ラフェニレンジアミン30モル%、4.4’ジアミノジ
フ工ニルエーテル70モル%のアミン成分と、2−クロ
ルテレフタル酸クロリド100モル%の酸成分を添加し
て重合し、さらに炭酸リチウムで中和した。さらにこの
中へ0.2μmのシリカをポリマ当たりQ、3wt%添
加して芳香族ポリアミドBのポリマ溶液を得た。固有粘
度は2゜2である。
この2つのポリマ溶液を、芳香族ポリアミドAが90 
w t%、芳香族ポリアミドBが10wt%になるよう
にブレンドし、溶液粘度を30℃で3000ポイズに調
整して製膜原液とした。
この原液を金属ベルト上へ流延し、140℃で自己保持
性を持つまで乾燥後、ベルトから剥離して水槽中に導入
し、脱溶媒と脱塩を行ない、次いでテンター内で水分の
乾燥と熱処理、冷却を行なって5μmの最終フィルムを
得た。この間にフィルムは水槽中でMD力方向1.2倍
、テンター内でTD力方向1.3倍延伸した。また熱処
理は300℃で2分行なった。
得られたフィルムは、MD力方向TD力方向機械特性は
バランスしており、F−1値は15.0に3/mm2.
ヤング率は1. 550kB/mm2、破断強度58 
k111/mm” 、破断伸度55%と機械特性のすぐ
れたものであった。また結晶化度は41%、吸湿率は1
.2%、表面粗さは20nmであった。
次いでこのフィルムを10mm幅にスリットし走行テス
トを行なったが、フィルム切れはなく、また変形もほと
んど認められず、非常に優れたフィルムであることを確
認した。
比較例1 実施例1の芳香族ポリアミドAを、実施例1と同様の方
法で製膜し、5μmのフィルムを得た。
第1表のように機械特性、吸湿率は優れていたが、フィ
ルムの切れ性か悪いものであった。
比較例2 実施例1の芳香族ポリアミドBを、実施例1と同様の方
法で製膜し、5μmのフィルムを得た。
このフィルムを10ff+III幅にスリットし走行テ
ストを行なったところ、テストの途中でフィルムは切れ
てしまった。フィルムを観察すると長手方向に大きく伸
びて変形していた。このフィルムの特性は第1表のよう
にF−1値、ヤング率など機械特性の悪いものであった
実施例2 実施例1の芳香族ポリアミドAとBの比を、第1表の割
合になるようにブレンドし、実施例1と同様の方法で製
膜してフィルムを得た。このフィルムの機械特性、吸湿
率、及びフィルムの切れ性は優れたものであった。
実施例3 NMP中に、ポリマ当たり30 w t%になるように
臭化リチウムを溶解し、さらにこの中に2−クロルパラ
フェニレンジアミン80モル%、4,4ジアミノジフ工
ニルスルホン20モル%を溶解した。この溶液に2.6
−ナフタレンジカルボン酸クロリド100モル%の酸成
分を添加して重合し、さらに水酸化カルシウムで中和し
た。さらにこの中へ0. 2μmのシリカをポリマ当た
り0.3wt%添加して芳香族ポリアミドAのポリマ溶
液を得た。固有粘度は3.4である。このポリマ溶液と
、実施例1の芳香族ポリアミドBをブレンドし、実施例
1と同様の方法で製膜してフィルムを得た。
このフィルムの機械特性や、フィルムの切れ性は優れた
ものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パラ配向系の剛直な芳香族ポリアミドAと柔軟な
    芳香族ポリアミドBからなるフィルムであって、柔軟な
    芳香族ポリアミドBを芳香族ポリアミドA、Bの合計量
    に対して2〜40wt%含有し、長手方向にフィルムが
    1%伸長した際のフィルム強度が7kg/mm^2以上
    、吸湿率が4%以下であることを特徴とする芳香族ポリ
    アミドフィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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