JPS6260391B2 - - Google Patents

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JPS6260391B2
JPS6260391B2 JP58072563A JP7256383A JPS6260391B2 JP S6260391 B2 JPS6260391 B2 JP S6260391B2 JP 58072563 A JP58072563 A JP 58072563A JP 7256383 A JP7256383 A JP 7256383A JP S6260391 B2 JPS6260391 B2 JP S6260391B2
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JP
Japan
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antibiotic
streptomyces
culture
genus
spectrum
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JP58072563A
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Kyoshi Isono
Masakazu Uramoto
Nobuo Myata
Hiroo Kusakabe
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規抗生物質RK−647A及びその製
造法に関するものである。 更に詳しくは、本発明のRK−647Aは、ストレ
プトミセス(Streptomyces)属に属する抗生物
質RK−647A生産菌を培養して、その培養物中か
ら前記抗生物質RK−647Aを分離採取することに
より得られる文献未載の新規抗生物質である。 本発明者は、新規抗生物質の探索を目的として
多数の土壌中から微生物を分離し、その産生する
抗生物質を分離探索した結果、ストレプトミセス
属に属する微生物の培養液及び培養菌体に文献未
載の新規抗生物質が産生、蓄積されることの新た
な知見を得て、ここに本発明を完成するに至つ
た。 以下に、本発明の新規抗生物質RK−647A及び
その製造法について詳述する。 まず、本発明において用いる微生物は、抗生物
質RK−647Aの生産能を有するものであり、スト
レプトミセス属に属する菌種である。 その一例として、ストレプトミセス属No.80−
H−647(Streptomyces sp.No.80−H−647)と
呼称される微生物は上記の特性を有し、本発明の
抗生物質RK−647Aを有利に生産するものであ
り、本発明方法に有効に利用し得るものである。 また、上記ストレプトミセス属No.80−H−
647の自然的及び人工的変異株は勿論、ストレプ
トミセス属に属する菌種で後述の抗生物質RK−
647Aの生産能を有する微生物はすべて本発明方
法において使用することができる。 上記ストレプトミセス属No.80−H−647(以
下、単に「H−647株」という。)は、本発明者に
より静岡県浜松市で採取された土壤中より発見さ
れた土壤放線菌であり、工業技術院微生物工業技
術研究所に昭和58年4月11日付寄託され、その微
生物受託番号は、微工研菌寄第7039号(FERMP
−7039)である。 上記H−647株は、次の菌学的性質を有する。 〔〕 形態的特徴 H−647株は、ストレプトミセス属に属する
形態を示し、スターチ無機塩寒天培地、チロシ
ン寒天培地、イースト麦芽寒天培地、オートミ
ール寒天培地上によく発育し、気中菌糸は豊富
で胞子の形成も良好である。本菌株は、シユー
クロース・硝酸塩寒天培地では発育しない。グ
リセロール・アスパラギン寒天培地、栄養寒天
培地、ペプトン・イースト・鉄寒天培地では、
発育稍不良ながら発育するが、気中菌糸の着生
は充分でなく胞子の形成もないかあるいは極め
て少ない。又、グルコース・アスパラギン寒天
培地では、わずかながら発育が認められる。ス
ターチ無機塩寒天培地、チロシン寒天培地、イ
ースト麦芽寒天培地等に生育した菌の気中菌糸
は長く直線上に発達し、菌糸の所々に数十個の
胞子が集まつた塊が顕微鏡で観察された。気中
菌糸は白又は白にわずかに灰色又は黄色がかつ
た色を呈している。各培地でメラニン色素及び
可溶性色素の生成は認められず、炭素源の資化
性試験において、D−グルコースとイノシトー
ルでは発育は良好であつた。D−フラクトース
では、発育は良いが、L−アラビノース、シユ
ークロース、ラフイノースでは発育は悪い。
又、D−キシロース、L−ラムノース、D−マ
ンニツトでは発育せず、これらの糖は資化でき
ない。ゼラチンの液化試験では、ゼラチン培地
の完全液化が認められ、又脱脂牛乳では、凝固
を伴なわず完全に液化した。 〔〕 各種培地上での生育状態 特許庁産業別審査基準に従い、各種培地を調
製し、接種後3週間を経過した時点で観察した
結果を次に記載する。なお、色調の記載におい
て( )内の記号と色の表現法は、デイスクリ
プテイブ・カラー・ネームズ・デイクシヨナリ
ー(Descriptive Color Names Dictionary)
第4版の色名記号に従つた。 1 シユークロース・硝酸塩寒天培地 生育:発育せず 2 グルコース・アスパラギン寒天培地 生育:不良 気中菌糸の着生:殆んどなし 気中菌糸の色:不明 基底菌糸の色:(a.ホワイト) 可溶性色素:なし 3 グリセロール・アスパラギン寒天培地 生育:稍不良 気中菌糸の着生:不良 気中菌糸の色:(3ba.パール) 基底菌糸の色:(2ea.ライト・メイズ) 可溶性色素:なし 4 スターチ無機塩寒天培地 生育:良好 気中菌糸の着生:良好 気中菌糸の色:(a+g=ホワイト+グレ
イ) 基底菌糸の色:(1 1/2Ca+1 1/2gc=
クリーム+ライトオリーブグレー) 可溶性色素:なし 5 チロシン寒天培地 生育:良好 気中菌糸の着生:良好 気中菌糸の色:(b+f=オイスターホワ
イト+グレイ) 基底菌糸の色:(2le+2nl=マスタード+
コバートブラウン) 可溶性色素:なし 6 栄養寒天培地 生育:稍不良 気中菌糸の着生:稍不良 気中菌糸の色:(2eaライト・メイズ) 可溶性色素:なし 7 イースト・麦芽寒天培地 生育:良好 気中菌糸の着生:良好 気中菌糸の色:(b+f=オイスターホワ
イト+グレイ) 基底菌糸の色:(2le+2nl=マスタード+
コバートブラウン) 可溶性色素:なし 8 オートミール寒天培地 生育:良好 気中菌糸の着生:良好 気中菌糸の色:(b+f=オイスターホワ
イト+グレイ) 基底菌糸の色:(2le+2nl=マスタード+
コバートブラウン) 可溶性色素:なし 9 ペプトン・イースト鉄寒天培地 生育:稍不良 気中菌糸の着生:不良 気中菌糸の色:不明 基底菌糸の色:(2icハネー・ゴールド) 〔〕 炭素源の資化性(プリドハム・ゴツトリ
ーブ寒天培地) L−アラビノース + D−キシロース − D−グルコース +++ D−フラクトース ++ シユークロース + イノシトール +++ L−ラムノース − ラフイノース + D−マンニツト − コントロール − 発育状況:+++ 非常によく発育する。 ++ よく発育する。 + 発育する。 ± 稍々発育する。 − 発育しない。 〔〕 その他の生理的性質 1 至適生育温度:27〜30℃ 2 ゼラチンの液化(グルコース・ペプトンゼ
ラチン培地):完全に液化する。 3 スターチの加水分解(スターチ寒天培
地):分解しない。 4 脱脂牛乳の凝固、ペプトン化:凝固せずに
完全に液化する。 5 メラニン様色素の生成(チロシン寒天培地
及びペプトン・イースト鉄寒天培地):なし 上記の諸性質を有するストレプトミセス属の菌
種を野々村氏によるジヤーナル・オブ・フアーメ
ンテイシヨン・テクノロジー52巻2号(Journal
of fermentation technology Vol.52.No.2)記載
の放線菌I.S.P.458菌種の分類法の記載(キイ・
フオア・クラシフイケーシヨン・アンド・アイデ
ンテイフイケイシヨン・オブ・458スペシーズ・
オブ・ザ・ストレプトミセス・インクルーデツ
ド・イン・I.S.P)〔Key for Classification and
Identification of458species of the
Streptomyces Included in I.S.P.)により検索
した結果、気生菌糸が一般に白色かそれに近いも
ので、メラニン様色素と可溶性色素を作らずD−
キシロース、L−ラムノース、D−マンニツトを
炭素源として資化できない点から、ストレプトミ
セス・アルボニガー(Streptomyces
alboniger)に近縁の種と思われる。しかしなが
ら、抗生物質の生産能において明らかに相違が認
められるので、H−647株は、ストレプトミセ
ス・アルボニガーに属する新菌株とすることが妥
当と結論された。 次に、本発明方法を実施するに当つては、スト
レプトミセス属に属する抗生物質RK−647A生産
菌を、抗生物質を生産する通常の方法で培養する
ことができる。培養の形態は、液体培養でも固体
培養でもよく、工業的に有利に培養するために
は、上記生産菌の胞子懸濁液又は培養液を培地に
接種し、通気撹拌培養を行えばよい。 培地の栄養源としては特に限定されることな
く、微生物の培養に通常用いられる炭素源、窒素
源その他を培地中に含有させることができる。 炭素源としては、澱粉、デキストリン、グリセ
リン、グルコース、シユークロース、ガラクトー
ス、イノシトール、マンニトールなどが、また窒
素源としては、ペプトン、大豆粉、肉エキス、米
ぬか、〓、尿素、コーンステイープリカー、アン
モニウム塩、硝酸塩、その他の有機または無機の
窒素含有物が用いられる。その他、無機塩類、た
とえば食塩、リン酸塩類、カルシウム、亜鉛、マ
ンガン、鉄等の金属塩類等を適宜に添加してもよ
く、必要に応じて消泡剤としての動、植、鉱物油
等を添加してもよい。 培養温度、培養時間等の培養条件は使用菌の発
育に適し、しかもRK−647Aの生産が最高となる
ような条件が選ばれる。たとえば、培地のPHは中
性付近がよく、培養の適温は25℃〜35℃程度が望
ましい。また培養時間は通常2〜7日間程度がよ
い。 しかし、これらの培養組成物、培地の液性、培
養温度、撹拌条件などの培養条件は使用する菌株
の種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が
得られるよう適宜調節選択されるべきであること
はいうまでもない。このようにして得られる培養
物から、抗生物質RK−647Aを得るには代謝産物
を採取するのに通常用いられる手段を適宜に利用
して採取し得る。たとえば、RK−647Aと不純物
との溶解度差を利用する手段、吸着親和力の差を
利用する手段、イオン結合力の差を利用する手
段、有機溶剤との間の分配の差を利用する手段の
いずれも、それぞれ単独で、または組合わせて、
あるいは反復して利用される。 具体的には、RK−647Aは培養液及び培養菌
体に存在するが、培養液より陽イオン交換樹脂
Dowex50W×8(H型)に吸脱着させることが適
当である。培養菌体中に存在するRK−647Aは、
菌体を含水アセトン、あるいは含水メタノール等
を用いて抽出することが出来る。このように抽出
されたRK−647Aは、その両性の性質を利用し
て、吸着クロマトグラフイー、イオン交換クロマ
トグラフイー、ゲル過クロマトグラフイー等を
組み合わせて精製することが出来る。吸着クロマ
トグラフイーの担体としては、ダイヤイオンHP
−10、活性炭、シリカゲル等の吸着剤が使用され
る。イオン交換クロマトグラフイーの担体として
は、DEAE−セルロース、DEAE−セフアロー
ス、CM−セルロース、CM−セフアデツクス等
のイオン交換体を利用することが出来る。又、ゲ
ル過には、セフアデツクスLH−20が有利に使
用し得る。更に高度の精製には高速液体クロマト
グラフイーが利用される。この場合の使用カラム
は逆層分配型のものが有利に使用出来る。このよ
うにして精製されたRK−647Aは、その水溶液に
エタノール、アセトン等を加えると高純度の白色
の粉末として沈澱するので、これを過により採
取することが出来る。この白色粉末を含水アルコ
ール、含水アセトン等により再結晶して無色結晶
を得る。かくして得られた抗生物質RK−647Aの
理化学的性質及び生物学的性状は次のとおりであ
る。 〔抗生物質RK−647Aの理化学的性質及び生物学
的性状〕 (1) 形状:無色針状結晶 (2) 融点:270℃以上で分解 (3) 元素分析:炭素31.51%、水素4.02%、窒素
19.53%、硫黄6.51%、塩素7.33% (4) 分子量:451(二次イオン・マススペクト
ル:(M+1)+m/z452、(M+Na)+m/
z474) (5) 比旋光度:〔α〕20 +2.34(C1.0、水) (6) 紫外部吸収スペクトル(第1図参照):中
性、塩基性、酸性で263nmにそれぞれE1cn
272、257、253の極大吸収を示す。 (7) 赤外部吸収スペクトル(第2図参照):臭化
カリ中、次の波数に特徴的な吸収帯を有す
る。 3370、3160、2920、1645、1600、1500、
1455、1290、1205、1140、1095、975、835、
780、625、585cm-1 (8) 溶解性:水に可溶、その他の有機溶媒に不溶
である。 (9) Rf値:(薄層クロマトグラフイー)Rf シリカゲル:クロロホルム−メタノール
(1:1)0.16 酢酸エチル−メタノール(5:1)0.03 セルロース:ブタノール−メタノール−水
(4:1:1)0.22 ブタノール−酢酸−水(4:1:2)
0.45 (10) 呈色反応:過マンガン酸カリウム溶液を脱色
する。アニスアルデヒド−硫酸試薬、過沃素
酸−ベンジジン試薬、ニンヒドリン試薬に陽
性である。 (11) 塩基性、酸性、中性の区別:両性物質 (12) 抗菌スペクトル(ペーパーデイスクを用いた
寒天プレート法による):以下に示すようにキサ
ントモナス(Xanthomonas)属の細菌に特
異的に強い生育阻害活性を示す。
【表】 以上の抗生物質RK−647A物質の理化学的性質
及び生物学的性状を、既知の抗生物質と比べる
と、紫外部吸収スペクトルに於て、263nmに極
大吸収を示すこと、分子内に硫黄、塩素を含むこ
とから、抗生物質AT−265(E.Takahashi and
T.Beppu、J.Antibiotics、35、939(1982))が類
似物質として挙げられる。しかし、AT−265は
グラム陽性、グラム陰性の細菌に対して抗菌作用
を示すのに対し、RK−647Aはキサントモナス
(Xanthomonas)属の細菌に特異的に生育阻害作
用を示し、他の細菌に活性を示さない。またRK
−647AはH−NMRスペクトルに於て、δH
1.5ppmにメチル基のピークが観測されるのに対
し、AT−265にはメチル基は存在しない。また
赤外部吸収スペクトルに於ても明らかに有意な相
違が認められる。以上の点からRK−647Aは新規
抗生物質であると結論した。 RK−647Aは、植物病原性細菌に対して抗菌活
性を示すことから農業用抗菌剤としての利用が期
待できる。 以下に、本発明方法を実施例によつて詳述する
が、本発明方法はこれらに何ら限定されるもので
はない。 実施例 30容積のジヤーフアーメンターにグルコース
2%、可溶性澱粉1%、肉エキス0.1%、酵母0.4
%、大豆粉2.5%、食塩0.2%、第二燐酸カリ0.005
%の組成よりなる培地18に、あらかじめ同一培
地に、前記H−647株(微工研菌寄第7039号)を
接種して48〜72時間27℃で振盪培養した培養液
150mlを接種して27℃で48〜72時間、通気撹拌培
養を行う。最終PH7.2〜8.0である。ジヤーフアー
メンター2基分の培養液に過助剤セライトを加
えて遠心過し菌体と液とに分ける。菌体は60
%アセトン10を用いて抽出し、これを減圧濃縮
してアセトンを溜去し、4の水溶液を得る。培
養液と菌体抽出液を合わせ、陽イオン交換樹脂
Dowex50W×8(H型)、4のカラムを通過さ
せる、カラムは水15を用いて洗滌後、0.5規定
アンモニア水45を用いて溶出を行う。活性区分
を集め、溶出液をそのまま活性炭カラム(1.5
)にかける。水30、10%アセトン10で洗浄
後、活性物質を60%アセトンで溶出する。活性区
分を集め、減圧濃縮して得られる水溶液600mlを
酢酸エチル300mlで3回抽出し、その水層を減圧
で濃縮し、酢酸エチルを完全に除去する。この水
溶液をダイヤイオンHP−102のカラムに通過さ
せ、カラムを水洗後、10%アセトンで溶出する。
活性区分8を集め減圧濃縮し、凍結乾燥するこ
とによつて粗物質500mgを得る。粗物質をセルロ
ース500mlのカラムにてクロマトグラフイーを行
ない精製する。ブタノール−メタノール−水
(4:1:0.5→4:1:1)の溶媒系を用いて分
画し、有効区分を集めて濃縮・凍結乾燥すること
により粗物質200mgを得る。これを、溶媒系クロ
ロホルム−メタノール(1:1)を用いたシリカ
ゲル、カラムクロマトグラフイーにて分離し、活
性区分を集めて濃縮乾固すると粗物質80mgを得
る。更にこれをセフアデツクスLH−20、300mlの
カラムにかけ、10%メタノールにて展開し、活性
区分を集めて濃縮し、凍結乾燥することにより粗
物質60mgを得る。この粗物質の精製は逆相カラム
(ヌクレオジル5C18、φ20×300mm)を用いた高速
液体クロマトグラフイーをメタノール−水(3:
7)の溶媒系で行ない、活性ピークを分取し、メ
タノールを除去後凍結乾燥すると白色粉末20mgが
得られる。この粉末を0.1Mピリジン−蟻酸(PH
2)の緩衝液を用いて、高圧紙電気泳動
(2500V、20分)によつて精製する。陰極側に1
cm移動する、ニンヒドリン陽性でUV吸収のある
部分を帯状に切り取つて水で抽出し、凍結乾燥す
ると15mgの白色粉末が得られ、これを水−エタノ
ール系で再結晶すると無色針状の結晶7mgが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、RK−647Aの紫外吸収スペクトルを
示す図面であり、第2図は、RK−647Aの赤外吸
収スペクトルを示す図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質及び生物学性状を有する
    抗生物質RK−647A (1) 形状:無色針状結晶 (2) 融点:270℃以上で分解 (3) 元素分析:炭素31.51%、水素4.02%、窒素
    19.53%、硫黄6.51%、塩素7.33% (4) 分子量:451(二次イオン・マススペクト
    ル:(M+1)+m/z452、(M+Na)+m/
    z474) (5) 比旋光度:〔α〕20 +2.34゜(C1.0、水) (6) 紫外部吸収スペクトル:中性、塩基性、酸性
    で263nmにそれぞれE1cn272、257、253の極大
    吸収を示す。 (7) 赤外部吸収スペクトル:臭化カリ中、次の波
    数に特徴的な吸収帯を有する。 3370、3160、2920、1645、1600、1500、1455、
    1290、1205、1140、1095、975、835、780、
    625、585cm-1 (8) 溶解性:水に可溶、その他の有機溶媒に不溶
    である。 (9) 呈色反応:過マンガン酸カリウム溶液を脱色
    する。アニスアルデヒド−硫酸試薬、過沃素酸
    −ベンジジン試薬、ニンヒドリン試薬に陽性で
    ある。 (10) 塩基性、酸性、中性の区別:両性物質 (11) 抗菌スペクトル:(ペーパーデイスクを用い
    た寒天プレート法による);キサントモナス
    (Xanthomonas)属の細菌に特異的に強い阻害
    活性を示す。 2 ストレプトミセス(Streptomyces)属に属
    する抗生物質RK−647A生産菌を培養し、その培
    養物より抗生物質RK−647Aを分離採取すること
    を特徴とする抗生物質RK−647Aの製造法。 3 ストレプトミセス属に属する抗生物質RK−
    647A生産菌が、ストレプトミセス属No.80−H−
    647(Streptomyces sp.No.80−H−647)である
    特許請求の範囲第2項記載の方法。
JP58072563A 1983-04-25 1983-04-25 新規抗生物質rk−647a及びその製造法 Granted JPS59198981A (ja)

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