JPS6260043B2 - - Google Patents

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JPS6260043B2
JPS6260043B2 JP59136122A JP13612284A JPS6260043B2 JP S6260043 B2 JPS6260043 B2 JP S6260043B2 JP 59136122 A JP59136122 A JP 59136122A JP 13612284 A JP13612284 A JP 13612284A JP S6260043 B2 JPS6260043 B2 JP S6260043B2
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JP
Japan
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rush
rushes
bundling
loading platform
belt
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JP59136122A
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JPS6115613A (ja
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Hideo Utsu
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Toyosha Co Ltd
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Toyosha Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6260043B2 publication Critical patent/JPS6260043B2/ja
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Landscapes

  • Binders And Loading Units For Sheaves (AREA)
  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は刈取つたイ草をその起立状態から所謂
横倒し姿勢に変向させて結束すると共に、そのイ
草束を機体上へそのまま横倒し姿勢に積載して走
行できるように工夫したイ草の自載式収穫機に関
する。
<従来の技術とその問題点> 従来のイ草収穫機では、例えば特開昭54−
45240号や同56−99706号のように、刈取つたイ草
をその起立姿勢のままで結束し、そのイ草束を機
体の外方へ放出し乍ら走行している通例である。
ところが、これでは圃場の全体にイ草束が散乱す
ることになり、そのため機体の走行直後に、作業
者が散乱しているイ草束を拾い集めて歩くことに
より、圃場から搬出させなければならず、その作
業に多大の労力と時間を要する。
特に、雨の多い時期では圃場の表面が泥水性状
になるので、上記蒐集作業を行ない難いばかりで
なく、イ草束自身もその泥水にまみれて、著しく
汚損し、その作業中に傷付くことにもなる。他
方、晴天続きの日にはイ草束が圃場に放出中、強
い直射日光にさらされて、その表皮の急乾により
変色などを起し、品質の不均一や商品価値の低下
などを招来することになる。その予防対策上の意
味から、イ草の刈取り収穫は小雨の天候下におい
て、しかも早朝や夕刻の短時間にすばやく作業完
遂することこそ好適とされている処、従来の収穫
機ではそのために、上記補助作業上多数の人手を
要し、重労働も余儀なくされる問題がある。
<問題点を解決するための手段> 本発明はこのような問題点の解決を目的として
おり、そのための構成上イ草の分草機構と、その
分草されたイ草の引起し機構、その引起されたイ
草の穂先部側を挟持しつつ、吊り下げの起立姿勢
で機体の後方へ搬送する機構、その挟持中にイ草
の株元部を刈取る機構、その刈取られて穂先部側
が後方への挟持搬送状態にあるイ草の茎稈を自づ
と引掛けて、上記挟持搬送方向とほぼ直角に交叉
する機体の横方向に沿い搬送することにより、そ
のイ草の茎稈を中間部から株元部側に向かつて梳
る如くすぐり作用させ乍ら、その株元部側を結束
機構が存在するほぼ結束床の高さ位置まで持ち上
げて、横倒し姿勢に変向させるすぐり選別機構、
並びにその梳り変向された横倒し姿勢のイ草を結
束床上において結束する機構とから成る一連の作
業機構を、すべて機体の前部位置へ集中的に配列
設置して、 その機体に搭載のエンジンから分配された動力
により、上記作業機構を悉く駆動させるように定
めると共に、 上記横倒し姿勢において結束されたイ草束の積
載台を、機体の後部位置に設けることにより、そ
のイ草束をその横倒し姿勢のまま積載台へ蹴り出
して、その所定量を積載したままで走行し得るよ
うに設定したことを特徴とするものである。
<実施例> 以下、図示の実施例に基いて本発明の具体的構
成を詳述すると、そのイ草収穫機の全体を表わし
た第1〜3図において、1は収穫機の機体を総称
しており、これにはエンジン2が搭載されてい
る。3は同じくトランスミツシヨンであり、中間
軸4と伝動ベルトなどを介してエンジン2に連結
されている。5はそのエンジン2により回走駆動
される左右一対のクローラー、6は油圧シリンダ
ーであり、分草や引起し並びに刈取りの諸機構
を、その前端部側から機体1に対するヒンジ7の
支点廻りに昇降作動させる。
エンジン2の上方位置は、全体的に結束床8と
して遮蔽されていると共に、そのエンジン2の後
部に位置する中間軸4やトランスミツシヨン3の
上方が、結束床8と連続するイ草束Mの積載台9
として、好ましくは図のような凹溝形態に区画配
置されている。10はその積載台9の傾斜前壁面
であり、作業中には結束床8との連続面を呈する
ことによつて、結束されたイ草束Mを積載台9上
へ円滑に蹴り出せるようになつている。11は同
じくイ草束Mの株元部側に対面する起立側壁面で
あり、これには例えば第1図の鎖線で示す如き別
な開閉ドアー又は延長閉塞板12をを付設する
か、又はその起立側壁面11自身を背高く延長さ
せることによつて、イ草束Mの積載量を増加でき
るように定めることが望ましい。他方、積載台9
におけるイ草束Mの穂先部側に臨む側壁面は、こ
れも若干背高く起立延長させて、イ草束Mを支持
することにより、その穂先部側からの垂れ下りを
防ぐことが好ましい。もつとも、そのままの開放
状態として、イ草の長さ変化に対応させるように
しても良い。更に、積載台9の底壁面13は、こ
れをイ草束Mの株元部側において低くなるような
傾斜面として、これにより積載量の増加や積し降
し作業の容易化を図ることが有利である。
14は機体1から後方へ一体的に派出された運
転台であり、言うまでもなく操縦ボツクス15や
シート16を備えている。つまり、運転台14の
直前位置がイ草束Mの積載台9として配設されて
いるわけであり、従つて収穫機をオペレーターが
操縦し乍ら、イ草束Mの積載量などを支障なく直
視することができる。この点につき、図では乗用
の収穫機を示しているが、上記の趣旨を達成でき
る限り、オペレーターが圃場を歩行し乍ら操縦す
る型式の収穫機に対しても、本発明を適用できる
こと勿論である。
又、17は機体1の前端部付近に位置しつつ、
上記中間軸4と平行する左右横方向に亘つて延在
された作業動力分配軸であり、その一方の横端部
において中間軸4とベルトなどを介して伝動連結
されることにより、エンジン2から次に述べる各
種作業機構へその駆動力を分配している。その作
業機構としては分草、引起し、挟持搬送、刈取
り、すぐり選別、集束並びに結束の諸機構から成
り、この記述順序にイ草へ一連の作用が加えられ
ることとなつている。しかも、これらの作業機構
は本発明の場合、第1〜3図に明白なように、機
体1の前部位置へ言わば集中的に配列設置されて
おり、以つて上記一連の作業工程を著しく短縮化
すると共に、その収穫機自身を全体的に小型化し
つつも、機体1の後部位置に配設した上記積載台
9を、極力に広く確保できるようになつているの
である。
即ち、その作業機構を工程順序に従つて説明す
ると、先ずイ草の分草機構が機体1の左右方向に
おける一方の横端部位置に偏倚して配設されてい
る。18はその固定分草杆であつて、機体1の前
方へ水平状に長く突出しており、これとの結合下
部前端位置を支点とし乍ら、偏心軸19によりあ
たかも中張りの縄飛び運動に似た回動作用を営な
む可撓な振動分草杆20が、第1図の側面図から
示唆される通り水平面と交叉する一定角度の後上
り傾斜状態に設置されている。そのため、機体1
の前進に連れて、圃場に密生繁茂しているイ草群
へ一早く分け入ることができ、そのイ草の絡み付
きをも確実に解きほぐすことができる。勿論、上
記可撓性の材質から成る振動分草杆20の運動に
より、イ草の茎稈に傷付きなどを与える心配もな
い。21は偏心軸19の軸受筒、22は同じく偏
心軸19への伝動軸、23は分草矢である。
分草されたイ草は、その直後引起し機構により
正しい起立姿勢に整然と引起される。24はその
機構を形作る引起しチエンケース、25は橇、2
6はそのケース24に付属された引起しガイド杆
であり、何れも上記振動分草杆20の設置角度よ
りも大きな急角度の後上り傾斜状態に設置されて
いる。Sはそのチエンケース24とガイド杆26
との正しく向かい合う相互間に開口区成された引
起し通路であり、この通路Sを無端な引起しチエ
ン27が循環回走するようになつている。
そして、このチエン27には多数の引起し爪2
8が一定間隔おきに、且つ起伏自在に枢着されて
おり、その爪28が引起し通路Sを上昇する往動
時においてのみ、該通路S内への横断状態に起立
して、イ草の茎稈を梳りつつ引起すことになり、
逆に下降する復動時にはチエンケース24内への
埋没状態に伏倒する。29はその伏倒状態におい
て、引起し爪28を清掃するクリーナーであり、
チエンケース24の上端部位置に付設されてい
る。30は同じくケース24の上端部に架設され
たギヤボツクスである。
その場合、第1図の側面図から明白なように、
上記振動分草杆20と引起し通路Sは、X字型に
交叉する関係の設置状態にあり、従つて分草後の
イ草はそのまま円滑に、且つその所要本数が引起
し爪28により順次に正しく引起されることにな
る。31はチエンケース24の途中を機体1へ安
定良く支持するための屈曲支柱である。尚、引起
しチエン27を掛架する上下一対のスプロケツト
は図示省略してあるが、これがエンジン2により
回走駆動されること言うまでもない。
起立姿勢に引起されたイ草は、引続き第4図に
示すように、その穂先部側が挟持搬送機構によつ
て挟持されたまま、後方に向かい吊り上げ搬送さ
れるようになつている。32はそのイ草の挟持搬
送帯を総称しており、これは第2図の平面図から
明白なように、上記引起し通路Sへ後方位置から
正しく臨みつつ、機体1の前後方向に沿つて延在
している。しかも、第1,4図の側面図から示唆
されるように、引起されたイ草の穂先部側と対応
する高さ位置において、水平面と一定角度αに交
叉する後上りの傾斜設置状態に支架されている。
Lはその挟持搬送作用長さ、A,Bは同じく作用
始点と作用終点の位置を表わしている。
この挟持搬送帯32を第7,8図に抽出して一
層具体的に言えば、これは一方の無端な複列型V
ベルト33と、他方の無端な複列型Vベルト34
との左右一対から成ると共に、その複列型Vベル
ト33,34が少なくとも前後一対づつの複列型
Vプーリー35,36に、各々循環回走できるよ
うに張架されている。そして、その一方の複列V
ベルト33は所要数の複列型中間Vプーリー37
によつて、内方から凸曲状に張り出し付勢されて
おり、これに他方の複列ベルト34が弾圧的に密
着されているので、イ草の穂先部側がその相互間
に挟持されたまま、後方へ搬送されることにな
る。
その場合に、好ましくは第8図の符号Hで示す
如く、複列ベルト33,34の相互挟持面には一
定の段差が与えられており、これによつてイ草の
茎稈を意図的に屈曲させ乍ら搬送するようになつ
ている。挟持されるイ草の量に多少の変化がある
時に、団子状の多量なイ草により両複列ベルト3
3,34の相互間隙が拡大し、以つて少量なイ草
が脱落したり、或いは位置ズレしてしまうことを
防ぐ趣旨である。この点、図では上記段差Hを与
えるにつき、複列型の中間Vプーリー37のベル
ト掛架面にその直径の大小変化を付与している
が、上記趣旨を達成できるならば、その他の構成
を採用しても良い。
38はラグ39付きの無端な引込みベルトであ
つて、第1,7,8図から明白なように、上記挟
持搬送帯32のほぼ前半部に相応する作用長さと
して、該搬送帯32の直下位置に平行するよう延
在されており、しかも上記一方の複列Vベルト3
3と一体的に循環回走するように、共通のプーリ
ー支軸40によつて結合されている。つまり、挟
持搬送帯32が引込みベルト38付きの所謂ユニ
ツト体として形作られているわけであり、やはり
エンジン2によつて回走駆動される。41はその
搬送帯32のプーリー駆動支軸、42は同じく支
持フレームであり、これに内蔵のテンシヨンバネ
によつて左右一対の上記ベルト33,34にテン
シヨンが与えられている。43はギヤボツクス、
44は伝動軸である。
引込みベルト38は起立姿勢のイ草を、その引
起し通路Sから挟持搬送帯32へ確実に受け渡し
ガイド作用するものであり、従いその作用始点C
が挟持搬送帯32の作用始点Aよりも若干前方位
置にある。そして、イ草の穂先部側が上記搬送帯
32によつて挟持された直後に、そのイ草の株元
部側が安定良く刈刃45によつて確実にカツトさ
れるように関係設定されている。その結果、イ草
は第4図のようにその穂先部側を挟持されたまま
で、言わば吊り下げ起立姿勢のもとに機体1の後
上方へ搬送されることになるわけであり、その作
用中において短小な屑イ草が自動選別的に落下さ
れることとなる。
図では刈刃45として、引起し通路Sの後方位
置に臨み乍ら、その通路Sを横断する如き左右方
向へ往復運動されるバリカン形態を示している
が、例えばロータリー式やその他の形態を採用し
ても良い。上記挟持搬送帯32の下方位置には、
その挟持搬送方向(機体の前後方向)とほぼ直角
に交叉する左又は右の横方向に沿つて延在するす
ぐり選別機構が配設されており、これによつて穂
先部側の挟持搬送作用中に、そのイ草の茎稈を中
間部から株元部側に向かつて梳り乍ら整然と分別
させると同時に、短小な屑イ草を再度選んで投棄
するようになつている。
即ち、そのすぐり選別機構は第1〜3図から明
白なように、イ草茎稈の中間部を引掛けて横方向
へ持ち出す上段すぐり搬送帯46と、同じく株元
部側を引掛けて横方向へ持ち出す下段すぐり搬送
体47との上下一対から成り、何れも第1,4図
から示唆されるように、そのすぐり搬送作用始点
D,Eが挟持搬送帯32から吊り下げ状態となつ
ているイ草へ臨む位置にあり、そのイ草の後方に
向かう挟持搬送作用に伴なつて、その中間部や株
元部側がやがて自づと上下一対のすぐり搬送帯4
6,47へ引掛かるようになつている。
その上下一対のすぐり搬送帯46,47は何れ
もすぐりチエンケース48,49と、その内部を
循環回走する無端なすぐりチエン50,51との
組立体であり、そのチエン50,51には一定間
隔おきに多数のすぐり爪52,53が、上記引起
し爪28と同じように起伏自在として枢着されて
いる。そして、そのすぐり爪52,53が第5,
6図の矢印で示すように、その搬送作用終点F,
Gに向かつて往動する時、初めてチエンケース4
8,49から突出するよう起立して、イ草を引掛
け得るようになつており、逆方向へ復動する時に
はケース48,49内へ埋没伏倒する。
その場合、特に第3,5図から明白なように、
下段すぐり搬送帯47はイ草の株元部側を横水平
方向へ持ち出す如く、実質上正しい水平設置状態
に延在されており、これに対して上段すぐり搬送
帯46は両図のように、その水平状態の下段すぐ
り搬送帯47と一定角度βに交叉する言わば横上
りの傾斜設置状態として、その搬送作用終点Fに
行くに連れて徐々に高くなるよう延在されてい
る。これによつて、イ草の株元部側を最終的に結
束床8の高さ位置まで持ち上げる趣旨である。
又、第1,4図から示唆されるように、上下一
対のすぐり搬送帯46,47は側面から見た時、
その下段すぐり搬送帯47のすぐり爪53が前方
を正しく指向する水平設置状態にあり、他方上段
すぐり搬送帯46のすぐり爪52は前上りの傾斜
方向を指向する傾斜設置状態にあつて、その互い
に一定角度γを保つて交叉していると共に、下段
すぐり搬送帯47の作用始点Eが前方位置とし
て、これよりも後方に上段すぐり搬送帯46の作
用始点Dが位置するように関係設定されている。
しかも、第2,6図から明白なように、平面か
ら見た場合上段すぐり搬送帯46は、その作用終
点Fへ行く程徐々に前方へ張り出す傾斜設置状態
にあり、これによつて下段すぐり搬送帯47と一
定角度θに交叉していると共に、その両者の作用
終点F,Gが上下位置関係を保ち乍らも、平面か
ら見て同等位置に合致している。
すぐり選別機構は上記のように構成されている
ため、茎稈が挟持搬送帯32により穂先部側から
吊り上げられて、後方へ挟持搬送される作用中、
そのイ草の株元部側と中間部は第4〜6図のよう
に、順次下段すぐり搬送帯47と上段すぐり搬送
帯46のすぐり爪52,53に引掛り、そのほぼ
直角な横方向へ持ち出し搬送される過程におい
て、その中間部から株元部側に向かつてすぐり爪
52,53により梳られることになると同時に、
その搬送に伴なつて株元部側が下段すぐり搬送帯
47から上段すぐり搬送帯46へ順次乗り換えら
れる如く、その引起し当初の起立姿勢から最終的
に横倒し姿勢へと持ち上げ変向されることにな
る。
つまり、イ草は挟持搬送帯32による穂先部側
の挟持位置を言わば可動支点として、その後方へ
の搬送中に株元部側が上下一対のすぐり搬送帯4
6,47により、あたかも扇の輪郭軌跡を描きつ
つ持ち上げられ、その茎稈は梳り作用を受け乍ら
最終的な横倒し姿勢に方向変換されるわけであ
る。その結果、短小な屑イ草はその作用中にも投
棄され、又茎稈同志の絡み付きなどもすぐり爪5
2,53の通り抜けによつて、整然となるよう矯
正される。尚、上記すぐり選別機構はその全体と
して、機体1の幅員方向に沿う延在状態に配設さ
れ、挟持搬送帯32による穂先部側の挟持搬送方
向(機体の後方)とほぼ直角に交叉する横方向
へ、そのイ草の株元部側を搬送すると同時に、梳
る如くすぐり作用を加え乍ら、その株元部側をほ
ぼ結束床8の高さ位置まで持ち上げて、所謂横倒
し姿勢に変向作用できるならば、その限りにおい
て、すぐり選別機構を形作るすぐり搬送帯46,
47の設置個数につき、これを上下2段の2基以
外に増減させることができるものと言える。54
は機体1の前面部に立設されたカバー板、55は
中間軸4との伝動用ギヤボツクスであり、上記す
ぐりチエン50,51が左右一対づつのスプロケ
ツト(図示省略)を介して、やはりエンジン2に
より回走駆動されること言うまでもない。
すぐり選別を受けたイ草の株元部側は、上段す
ぐり搬送帯46の作用終点Fにおいて、機体1の
上記した結束床8上に向かい言わば蹴り出される
ことになる。56はその順次蹴り出されるイ草の
株元部側を正しく受け継いで、パツカー57と相
俟ち結束機58の存在する後方へ確実に搬送する
集束搬送帯であつて、第9,10図に拡大する通
り上記引込みベルト38と同様なラグ59を備え
た左右一対の無端なベルト60から成り、中間軸
4との伝動ケース61や横軸廻りに回動する駆動
支軸62などを介して、やはりエンジン2により
回走される。
この集束搬送帯56は上記挟持搬送帯32と実
質的に平行する如く、機体1の前後方向に沿つて
延在されており、これによる集束搬送中におい
て、イ草の穂先部側は依然として挟持搬送帯32
による挟持搬送作用を受けているため、その株元
部側が結束機58の集束部へ最終的に集束された
状態では、イ草は言わば横一線の整然とした集束
伏倒姿勢に保たれることとなる。そして、その過
程においてイ草の乱れも矯正されるのである。
イ草の一定量が集束されるや否や、感知ドアー
63の作用によつて結束機58が起動し、結束さ
れたイ草束Mは放出アーム64によつて、第6図
に示唆する如く上記積載台9に向かつて、その結
束された横倒し姿勢のままで後方へ蹴り出される
ことになり、その一定量に関する結束作用の完了
と挟持搬送帯32による挟持作用の解除とが、時
間的なタイミングとしてほぼ同時に行なわれるよ
う関係設定されている。イ草の一定量が結束完了
するや否や、そのイ草束Mは直ちに且つ確実に積
載台9へ蹴り出されることになるわけである。
尚、65は集束ガイド、66は株元部の揃え用刈
刃、67は結束機58のニードルである。
<発明の効果> 以上のように、本発明ではイ草の自載式収穫機
として、その構成上イ草の分草機構と、その分草
されたイ草の引起し機構、その引起されたイ草の
穂先部側を挟持しつつ、吊り下げの起立姿勢で機
体1の後方へ搬送する機構、その挟持中にイ草の
株元部を刈取る機構、その刈取られて穂先部側が
後方への挟持搬送状態にあるイ草の茎稈を自づと
引掛けて、上記挟持搬送方向とほぼ直角に交叉す
る機体1の横方向に沿い搬送することにより、そ
の茎稈を中間部から株元部側に向かつて梳る如く
すぐり作用させ乍ら、その株元部側を結束機構が
存在するほぼ結束床8の高さ位置まで持ち上げ
て、横倒し姿勢に変向させるすぐり選別機構、並
びにその梳り変向された横倒し姿勢のイ草を結束
床8上において結束する機構とから成る一連の作
業機構を、すべて機体1の前部位置へ集中的に配
列設置して、 その機体1に搭載のエンジン2から分配された
動力により、その作業機構を悉く駆動させるよう
に定めると共に、 上記横倒し姿勢において結束されたイ草束Mの
積載台9を、機体1の後部位置に設けることによ
り、そのイ草束Mをその横倒し姿勢のまま積載台
9へ蹴り出して、その所定量を積載したままで走
行し得るように設定してあるため、冒頭に述べた
従来技術のように、その機体1の走行直後、圃場
に放出散乱されたイ草束Mを拾い集める如き、人
手による煩雑な且つ重労働の補助作業が一切不要
となり、その刈取り結束されたイ草束Mは、自づ
と機体1の積載台9上に収容・積載されるので、
イ草茎稈の損傷や品質低下などを招くことが全然
ないことはもとより、そのイ草束Mをまとめて適
時に圃場の搬出しやすい端部位置などへ降し、引
続き収穫作業を行なえば良いこととなつて、その
作業能率に著しく優れ、イ草収穫の時期や天候な
どの諸条件にも適応させ得る効果がある。
特に、本発明の場合イ草の分草機構から引起し
機構、その穂先部側の挟持搬送機構、株元部の刈
取り機構、茎稈のすぐり選別機構並びに結束機構
に至る一連の作業機構が、すべて機体1の前部位
置へ集中的に配列設置されており、しかもそのす
ぐり選別機構は機体1の横方向に沿い延在されて
いて、イ草の穂先部側が挟持搬送帯32により機
体1の後方へ挟持搬送される過程において、その
茎稈の殊更中間部と株元部側をすぐり爪52,5
3により自づと引掛けつつ、上記穂先部側の挟持
搬送方向とほぼ直角に交叉する機体1の幅員方向
に沿い横送りすると同時に、該茎稈を中間部から
株元部側に向かつて梳る如くすぐり作用し、更に
併せてその株元部側を結束機構が設置されている
ほぼ結束床8の高さ位置まで一挙に持ち上げ、全
体的な横倒し姿勢に方向変換させるようになつて
いるため、上記一連の作業工程を全体として著し
く短縮でき、その意味から高能率にすばやく収穫
完遂できると共に、圃場におけるイ草収穫単位量
当りの処理能力も大いに昂め得るのである。
又、上記のように一連の作業機構は、悉く機体
1の前部位置へ集中的に設置されていて、機体1
の搭載エンジン2から分配された動力により、悉
く駆動されるようになつていると共に、その作業
機構の就中すぐり選別機構が、機体1の横方向に
沿う延在状態に配列されており、しかもその機体
1の後部位置にはイ草束Mの積載台9が設けられ
ているため、収穫機自身の前後方向に亘る長さを
極力に短かく、その全体的な小型コンパクト化を
図ることができ、それにも拘らず機体1の大きさ
面積を一定と仮定した場合、その積載台9を相対
的に広く確保し得て、イ草束Mの積載量を容易に
増せるのである。その機体1に対する作業機構の
全体的な配置形態として、設計上頗る合理的であ
ると言える。
更に、機体1には圃場からの一定高さを保つ結
束床8が設けられており、その結束床8上に結束
機構が存置されていると共に、該結束床8上にお
いて横倒し姿勢のもとで結束されたイ草束Mを、
その横倒し姿勢のままで結束床8に後続する積載
台9へ蹴り出すように構成されているため、イ草
の茎稈をその結束後に傷付けたり、或いは結束状
態の不慮な解除、更には結束状態や積載状態の乱
れなどを生ずるおそれが全然ない。それにもまし
て、イ草束Mを結束床8から積載台9へ移行させ
る機構として、特別なものが全く不要となるた
め、その意味でも著しく合理化できることにな
る。
その場合、イ草束Mの積載台9を結束床8に後
続する側面視の凹溝形態として、結束後のイ草束
Mを積載台9の内部へ自重落下的に蹴り出せるよ
うに構成するならば、上記の諸効果を達成しつつ
も、その積載量を極力に増すことができると共
に、その積載状態も安定に保てるので、上記の小
型コンパクト化とも相俟つて、実用上ますます有
益となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るイ草収穫機の全体概略側
面図、第2,3図は同じく全体概略の平面図と正
面図、第4〜6図は第1〜3図に対応する形態で
示す作用説明図、第7図は挟持搬送帯を抽出して
示す拡大平面図、第8図は第7図のZ−Z線に沿
う拡大断面図、第9,10図は結束機構を抽出し
て示す拡大側面図と拡大平面図である。 1…機体、2…エンジン、8…結束床、9…積
載台、17…動力分配軸、32…挟持搬送帯、4
5…刈刃、46,47…すぐり搬送帯、60…集
束搬送帯、58…結束機、M…イ草束。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イ草の分草機構と、その分草されたイ草の引
    起し機構、その引起されたイ草の穂先部側を挟持
    しつつ、吊り下げの起立姿勢で機体1の後方へ搬
    送する機構、その挟持中にイ草の株元部を刈取る
    機構、その刈取られて穂先部側が後方への挟持搬
    送状態にあるイ草の茎稈を自づと引掛けて、上記
    挟持搬送方向とほぼ直角に交叉する機体1の横方
    向に沿い搬送することにより、そのイ草の茎稈を
    中間部から株元部側に向かつて梳る如くすぐり作
    用させ乍ら、その株元部側を結束機構が存在する
    ほぼ結束床8の高さ位置まで持ち上げて、横倒し
    姿勢に変向させるすぐり選別機構、並びにその梳
    り変向された横倒し姿勢のイ草を結束床8上にお
    いて結束する機構とから成る一連の作業機構を、
    すべて機体1の前部位置へ集中的に配列設置し
    て、 その機体1に搭載のエンジン2から分配された
    動力により、上記作業機構を悉く駆動させるよう
    に定めると共に、 上記横倒し姿勢において結束されたイ草束Mの
    積載台9を、機体1の後部位置に設けることによ
    り、そのイ草束Mをその横倒し姿勢のまま積載台
    9へ蹴り出して、その所定量を積載したままで走
    行し得るように設定したことを特徴とするイ草の
    自載式収穫機。 2 イ草束Mの積載台9を、結束床8の後部に連
    続する傾斜前壁面10を備えた凹溝形態として、
    そのイ草束Mを結束床8から積載台9の内部へ、
    自重落下的に蹴り出せるように設定したことを特
    徴とする特許請求の範囲・第1項記載のイ草の自
    載式収穫機。
JP13612284A 1984-06-29 1984-06-29 イ草の自載式収穫機 Granted JPS6115613A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61265014A (ja) * 1986-05-27 1986-11-22 株式会社東洋社 収穫機の走行中に刈取りイ草を結束して自載させる方法
JPH0525390Y2 (ja) * 1986-09-11 1993-06-28
JPH0763265B2 (ja) * 1986-11-04 1995-07-12 株式会社クボタ 藺草ハーベスタ
JPH0789783B2 (ja) * 1987-02-12 1995-10-04 株式会社クボタ 回収装置付刈取結束機
JPH0697903B2 (ja) * 1989-11-20 1994-12-07 株式会社東洋社 イ草収穫機における刈取りイ草の挟持搬送機構
JPH0697902B2 (ja) * 1989-11-20 1994-12-07 株式会社東洋社 イ草収穫機における刈取りイ草の株元揃え装置

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