JPS6231215B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6231215B2 JPS6231215B2 JP13339282A JP13339282A JPS6231215B2 JP S6231215 B2 JPS6231215 B2 JP S6231215B2 JP 13339282 A JP13339282 A JP 13339282A JP 13339282 A JP13339282 A JP 13339282A JP S6231215 B2 JPS6231215 B2 JP S6231215B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- cam member
- brake
- adjustment
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 9
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 5
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/38—Slack adjusters
- F16D65/40—Slack adjusters mechanical
- F16D65/52—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
- F16D65/56—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut
- F16D65/561—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut for mounting within the confines of a drum brake
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はブレーキシユーを機械的手段によつて
拡開するカム機構に制動間隙調整機構を備えた機
械式ドラムブレーキに関するものである。
拡開するカム機構に制動間隙調整機構を備えた機
械式ドラムブレーキに関するものである。
この種の機械式ドラムブレーキは、ブレーキを
働かす場合は、ブレーキレバー或いはブレーキペ
ダルを踏み、操作ワイヤ又はロツドを介してカム
回転する。これにカム部材の両側に当接し、アン
カーピンを支点として拡開可能に配置された一対
のブレーキシユーを押拡げ、ライニングをドラム
の内面に押圧する。そして、この制動によりライ
ニングが摩耗すると、ドラム内面との制動間隙が
増大し作動ストロークが大きくなる等の不具合が
生じるため、カム部材にカムカラーをシユー拡開
方向に突出可能に設け、このカムカラーを制動時
にライニングの摩耗に応じて突出するようになし
制動間隙を自動的に調整している。
働かす場合は、ブレーキレバー或いはブレーキペ
ダルを踏み、操作ワイヤ又はロツドを介してカム
回転する。これにカム部材の両側に当接し、アン
カーピンを支点として拡開可能に配置された一対
のブレーキシユーを押拡げ、ライニングをドラム
の内面に押圧する。そして、この制動によりライ
ニングが摩耗すると、ドラム内面との制動間隙が
増大し作動ストロークが大きくなる等の不具合が
生じるため、カム部材にカムカラーをシユー拡開
方向に突出可能に設け、このカムカラーを制動時
にライニングの摩耗に応じて突出するようになし
制動間隙を自動的に調整している。
本発明の目的は、このような機械的手段によつ
てブレーキシユーを拡開するカム機構に制動間隙
調整機構を備えた機械式ドラムブレーキに適用さ
れるに好適な構造で、カム部材の回動によつて拡
開される左右のブレーキシユーの拡散角度が等し
くなるようにし、左右のブレーキシユーとも略等
しいシユークリアランスを得ることができる機械
式ドラムブレーキを提供するにある。
てブレーキシユーを拡開するカム機構に制動間隙
調整機構を備えた機械式ドラムブレーキに適用さ
れるに好適な構造で、カム部材の回動によつて拡
開される左右のブレーキシユーの拡散角度が等し
くなるようにし、左右のブレーキシユーとも略等
しいシユークリアランスを得ることができる機械
式ドラムブレーキを提供するにある。
前記目的にしたがい本発明は、ブレーキアーム
の回転によつてブレーキシユーを拡開するカム部
材に軸方向に摺動自在に嵌合されシユーウエブ遊
端部と当接するカムカラーと、カム部材に軸方向
に螺合され前記カムカラーを押動するアジヤスト
ボルトと、アジヤストボルトに一体回転可能に係
合したアジヤストギアと、このアジヤストギアに
カム部材の作動方向の回転を規制して噛合したス
トツパレバーと、カム部材に一体回転可能に設け
られライニングが所定量以上摩耗したときカム部
材の作動方向に噛合位置を変えてアジヤストする
ように設けられたアジヤストレバーとからなる機
械式ドラムブレーキの制動間隙自動調整装置にお
いて、前記それぞれのカムカラーがシユーウエブ
遊端部と当接するカムカラー上の点をP1，P2と
し、前記ブレーキシユーの開開中心をO1、前記
カム部材の回転中心をO2とするとき、前記カム
カラーが各回動位置において角P1O1O2と角
P2O1O2とが等しい関係を維持するようになした
ことを特徴とする 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
の回転によつてブレーキシユーを拡開するカム部
材に軸方向に摺動自在に嵌合されシユーウエブ遊
端部と当接するカムカラーと、カム部材に軸方向
に螺合され前記カムカラーを押動するアジヤスト
ボルトと、アジヤストボルトに一体回転可能に係
合したアジヤストギアと、このアジヤストギアに
カム部材の作動方向の回転を規制して噛合したス
トツパレバーと、カム部材に一体回転可能に設け
られライニングが所定量以上摩耗したときカム部
材の作動方向に噛合位置を変えてアジヤストする
ように設けられたアジヤストレバーとからなる機
械式ドラムブレーキの制動間隙自動調整装置にお
いて、前記それぞれのカムカラーがシユーウエブ
遊端部と当接するカムカラー上の点をP1，P2と
し、前記ブレーキシユーの開開中心をO1、前記
カム部材の回転中心をO2とするとき、前記カム
カラーが各回動位置において角P1O1O2と角
P2O1O2とが等しい関係を維持するようになした
ことを特徴とする 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
バツクプレート１の内側には、一対のブレーキ
シユー２，２′がその基端部２ａ，２a′をアンカ
ーピン３に枢支して設けられ、このブレーキシユ
ー２，２′はシユーリターンスプリング４によつ
て常時近接する方向に付勢されている。カム部材
５はブレーキシユー２，２′のシユーウエブ遊端
部２ｂ，２b′間においてワツシヤー６を介してバ
ツクプレート１に貫通され、カム部５ａを両シユ
ーウエブ遊端部２ｂ，２b′に対向し、取付軸部５
ｂがバツクプレート１に回転可能に設けられてい
る。ブレーキアーム７はバツクプレート１の外側
に突出しているカム部材５のセレーシヨン軸部５
ｃに固定され、ブレーキ操作ワイヤ８によつて回
動しカム部材５を回転させる。
シユー２，２′がその基端部２ａ，２a′をアンカ
ーピン３に枢支して設けられ、このブレーキシユ
ー２，２′はシユーリターンスプリング４によつ
て常時近接する方向に付勢されている。カム部材
５はブレーキシユー２，２′のシユーウエブ遊端
部２ｂ，２b′間においてワツシヤー６を介してバ
ツクプレート１に貫通され、カム部５ａを両シユ
ーウエブ遊端部２ｂ，２b′に対向し、取付軸部５
ｂがバツクプレート１に回転可能に設けられてい
る。ブレーキアーム７はバツクプレート１の外側
に突出しているカム部材５のセレーシヨン軸部５
ｃに固定され、ブレーキ操作ワイヤ８によつて回
動しカム部材５を回転させる。
カム部材５のカム部５ａには、シユーウエブ遊
端部２ｂ，２b′が対向する一対の対向面５ｄ，５
d′を形成し、この対向面５ｄ，５d′のシユー押動
部にカム部５ａの後端から先端にかけて傾斜して
深くなるカムカラー溝９，９′がアジヤストボル
ト挿通孔１０を挾んで上下対称位置で対向面５
ｄ，５d′に対して直角方向に形成されている。
端部２ｂ，２b′が対向する一対の対向面５ｄ，５
d′を形成し、この対向面５ｄ，５d′のシユー押動
部にカム部５ａの後端から先端にかけて傾斜して
深くなるカムカラー溝９，９′がアジヤストボル
ト挿通孔１０を挾んで上下対称位置で対向面５
ｄ，５d′に対して直角方向に形成されている。
そして、ブレーキシユー２，２′の拡開中心O1
に遠い側のカムカラー溝９の傾斜角は、拡開中心
O1に近い側のカムカラー溝９′の傾斜角より大き
く設定されており、このそれぞれにはカムカラー
１１，１１′が摺動可能に設けられている。
に遠い側のカムカラー溝９の傾斜角は、拡開中心
O1に近い側のカムカラー溝９′の傾斜角より大き
く設定されており、このそれぞれにはカムカラー
１１，１１′が摺動可能に設けられている。
カムカラー１１，１１′は板状を呈した直角三
角形状に形成されており、その斜面１１ａ，１１
a′がカムカラー溝９，９′の底面９ａ，９a′に当
接し、垂直面１１ｂ，１１b′がシユーウエブ遊端
部２ｂ，２b′に当接している。この外側のカムカ
ラー溝９に嵌合するカムカラー１１の斜面１１ａ
の傾斜角θ１は、内側のカムカラー溝９′に嵌合
するカムカラー１１′の斜面１１a′の傾斜角θ２
より大きく設定されている。これにより、両カム
カラー１１，１１′がカム軸方向へ同時に移動す
るとき、垂直面１１ｂ，１１b′がシユー拡開方向
へ突出する量は外側のカムカラー１１が大きくな
るようにしている。
角形状に形成されており、その斜面１１ａ，１１
a′がカムカラー溝９，９′の底面９ａ，９a′に当
接し、垂直面１１ｂ，１１b′がシユーウエブ遊端
部２ｂ，２b′に当接している。この外側のカムカ
ラー溝９に嵌合するカムカラー１１の斜面１１ａ
の傾斜角θ１は、内側のカムカラー溝９′に嵌合
するカムカラー１１′の斜面１１a′の傾斜角θ２
より大きく設定されている。これにより、両カム
カラー１１，１１′がカム軸方向へ同時に移動す
るとき、垂直面１１ｂ，１１b′がシユー拡開方向
へ突出する量は外側のカムカラー１１が大きくな
るようにしている。
このときのカムカラー１１，１１′のシユー拡
開方向への突出量は、カムカラー１１，１１′が
シユーウエブ遊端部２ｂ，２b′を当接するカムカ
ラー１１，１１′上の点をP1，P2とし、前記カム
部材５の回転中心をO2とすると、カム部材５の
各回動位置において、θ３＝∠P1O1O2と、θ４
＝∠P2O1O2とが等しい関係を維持するように設
定してある。
開方向への突出量は、カムカラー１１，１１′が
シユーウエブ遊端部２ｂ，２b′を当接するカムカ
ラー１１，１１′上の点をP1，P2とし、前記カム
部材５の回転中心をO2とすると、カム部材５の
各回動位置において、θ３＝∠P1O1O2と、θ４
＝∠P2O1O2とが等しい関係を維持するように設
定してある。
これにより、左右のブレーキシユー２，２′の
拡開角度は常に等しくなるため、左右のブレーキ
シユー２，２′とも略等しいシユークリアランス
を保つことができる。
拡開角度は常に等しくなるため、左右のブレーキ
シユー２，２′とも略等しいシユークリアランス
を保つことができる。
前記カムカラー溝９，９′の底面９ａ，９
a′は、中央部を山状に突出した形状となつてお
り、カムカラー１１，１１′の嵌合状態において
斜面１１ａ，１１a′との間に両側で空間を形成
し、この部分の強度を下げるとともに、カムカラ
ー１１，１１′の斜面１１ａ，１１a′のスライド
側コーナが繰り返しの制動力を受け潰れ変形する
ことがあつても、逃げ部となりスライドが円滑に
行なわれる構造となつている。また第１１図に示
す如く、カムカラー１１，１１′の斜面１１ａ，
１１a′のスライド側コーナーにＲまたはＣ面取り
をする構造にしても同様な効果がある。
a′は、中央部を山状に突出した形状となつてお
り、カムカラー１１，１１′の嵌合状態において
斜面１１ａ，１１a′との間に両側で空間を形成
し、この部分の強度を下げるとともに、カムカラ
ー１１，１１′の斜面１１ａ，１１a′のスライド
側コーナが繰り返しの制動力を受け潰れ変形する
ことがあつても、逃げ部となりスライドが円滑に
行なわれる構造となつている。また第１１図に示
す如く、カムカラー１１，１１′の斜面１１ａ，
１１a′のスライド側コーナーにＲまたはＣ面取り
をする構造にしても同様な効果がある。
アジヤストボルト１２は軸部１２ａをアジヤス
トボルト挿通孔１０に挿通し、軸部端部の雄ねじ
部１２ｂをカム部材５に螺合して取付けられてお
り、その頭部１２ｃはカムカラー溝９，９′に嵌
合している一対のカムカラー１１，１１′にワツ
シヤー１３を介して当接している。そして、反対
側からは、アジヤストギア１４がその軸部１４ａ
をカム部材５に挿通して設けられ、軸部１４ａ先
端の平板部１４ｂはアジヤストボルト１２のすり
割り溝１２ｄに係合し、アジヤストギア１４を回
転することによつてアジヤストボルト１２を一体
に回転し螺動するようになつている。
トボルト挿通孔１０に挿通し、軸部端部の雄ねじ
部１２ｂをカム部材５に螺合して取付けられてお
り、その頭部１２ｃはカムカラー溝９，９′に嵌
合している一対のカムカラー１１，１１′にワツ
シヤー１３を介して当接している。そして、反対
側からは、アジヤストギア１４がその軸部１４ａ
をカム部材５に挿通して設けられ、軸部１４ａ先
端の平板部１４ｂはアジヤストボルト１２のすり
割り溝１２ｄに係合し、アジヤストギア１４を回
転することによつてアジヤストボルト１２を一体
に回転し螺動するようになつている。
バツクプレート１の外側には隔壁１５がブレー
キアーム７の取付部を覆うように設けられてお
り、カム部材５の軸部５ｅはシール部材１６を介
してこの隔壁１５から突出している。そして、ダ
ストカバー１７はシール部材１８を介して一端は
アクセル軸ボス１９に嵌合し、他端は隔壁１５に
ビス２０により２箇所締付固定され、隔壁１５の
上部を覆つている。
キアーム７の取付部を覆うように設けられてお
り、カム部材５の軸部５ｅはシール部材１６を介
してこの隔壁１５から突出している。そして、ダ
ストカバー１７はシール部材１８を介して一端は
アクセル軸ボス１９に嵌合し、他端は隔壁１５に
ビス２０により２箇所締付固定され、隔壁１５の
上部を覆つている。
ストツパレバー２１は大径孔２１ａと、小径孔
２１ｂと、弾性爪部２１ｃとを有しており、大径
孔２１ａを軸部５ｅに嵌挿され、一方他端を隔壁
１５とダストカバー１７との間に挾みビス２０を
小径孔２１ｂに挿通し共締して固定されている。
そして、弾性爪部２１ｃの先端はアジヤストギア
１４の歯１４ｃにブレーキアーム７を第２図にお
いてＡ方向の作動方向に引いたときアジヤストギ
ア１４の回転を規制し、カム部材の作動方向の回
転を許容するように噛合している。
２１ｂと、弾性爪部２１ｃとを有しており、大径
孔２１ａを軸部５ｅに嵌挿され、一方他端を隔壁
１５とダストカバー１７との間に挾みビス２０を
小径孔２１ｂに挿通し共締して固定されている。
そして、弾性爪部２１ｃの先端はアジヤストギア
１４の歯１４ｃにブレーキアーム７を第２図にお
いてＡ方向の作動方向に引いたときアジヤストギ
ア１４の回転を規制し、カム部材の作動方向の回
転を許容するように噛合している。
アジヤストレバー２２は中心部に嵌合孔２２ａ
を有しており、この嵌合孔２２ａの内周面に形成
されたカム軸圧接片２２ｂが軸部５ｅの外周に３
箇所等間隔に面取りして形成されている軸方向の
平面部５ｆに圧接係合して嵌合されている。この
アジヤストレバー２２の外周に設けられた弾性爪
部２２ｃが、アジヤストギア１４の歯１４ｃに周
縁より噛合している。そして、アジヤストレバー
２２はブレーキアーム７の作動方向への回動によ
りカム部材５と一体に回転し、ライニング２ｃ，
２c′が所定量摩耗するとアジヤストギア１４の次
の歯１４ｃと噛合する。そしてブレーキアーム７
の復帰の際に、アジヤストギア１４はブレーキア
ーム７と一体回転してストツパレバー２１の弾性
爪部２１ｂをアジヤストギア１４の次の歯１４ｃ
と噛合する。
を有しており、この嵌合孔２２ａの内周面に形成
されたカム軸圧接片２２ｂが軸部５ｅの外周に３
箇所等間隔に面取りして形成されている軸方向の
平面部５ｆに圧接係合して嵌合されている。この
アジヤストレバー２２の外周に設けられた弾性爪
部２２ｃが、アジヤストギア１４の歯１４ｃに周
縁より噛合している。そして、アジヤストレバー
２２はブレーキアーム７の作動方向への回動によ
りカム部材５と一体に回転し、ライニング２ｃ，
２c′が所定量摩耗するとアジヤストギア１４の次
の歯１４ｃと噛合する。そしてブレーキアーム７
の復帰の際に、アジヤストギア１４はブレーキア
ーム７と一体回転してストツパレバー２１の弾性
爪部２１ｂをアジヤストギア１４の次の歯１４ｃ
と噛合する。
次に、この実施例の作用について説明する。
ブレーキレバーあるいはブレーキペダルを操作
するとブレーキ操作ワイヤ８によつてブレーキア
ーム７が第１図および第２図においてＡ方向に回
動し、このブレーキアーム７の回動に伴いカム部
材５が一体に第１図に示す如く反時計方向に回転
し、カム部５ａがシユーウエブ遊端部２ｂ，２
b′を開き、これによりブレーキシユー２，２′は
シユーリターンスプリング４に抗して拡開しライ
ニング２ｃ，２c′をブレーキドラム（図示せず）
の内周面に圧接して制動を行なう。
するとブレーキ操作ワイヤ８によつてブレーキア
ーム７が第１図および第２図においてＡ方向に回
動し、このブレーキアーム７の回動に伴いカム部
材５が一体に第１図に示す如く反時計方向に回転
し、カム部５ａがシユーウエブ遊端部２ｂ，２
b′を開き、これによりブレーキシユー２，２′は
シユーリターンスプリング４に抗して拡開しライ
ニング２ｃ，２c′をブレーキドラム（図示せず）
の内周面に圧接して制動を行なう。
このとき、ブレーキアーム７の回転に伴いカム
部５、カムカラー１１，１１′、アジヤストギア
１４およびアジヤストボルト１２は一体に回転
し、その回転角度はアジヤストレバー２２の弾性
爪部２２ｃがアジヤストギア１４の歯１４ｃの
各々同一歯の斜面をスライドする範囲である。
部５、カムカラー１１，１１′、アジヤストギア
１４およびアジヤストボルト１２は一体に回転
し、その回転角度はアジヤストレバー２２の弾性
爪部２２ｃがアジヤストギア１４の歯１４ｃの
各々同一歯の斜面をスライドする範囲である。
ライニング２ｃ，２c′がこの制動作用によつて
摩耗し、設定値以上の制動間隙が生じると、制動
時にアジヤストギア１４はストツパレバー２１の
弾性爪部２１ｃによつてその回転が規制されてい
るため、カム部材５、カムカラー１１，１１′お
よびアジヤストレバー２２のみがその制動間隙の
増大分回転する。これにより、アジヤストレバー
２２の弾性爪部２２ｃはアジヤストギア１４の一
歯を乗り越えて次の歯１４ｃと噛合するとともに
アジヤストボルト１２は第３図においてカム部材
５に螺入して左方へ移動し、カムカラー１１，１
１′がアジヤストボルト１２の頭部１２ｃにより
バツクプレート１側へ押動される。これにより、
カムカラー１１，１１′はカムカラー溝９，９′を
軸方向に摺動するとともにカム部５ａの対向面５
ｄ，５d′からシユー拡開方向に突出し、シユーウ
エブ遊端部２ｂ，２b′を押し広げて制動間隙を調
整する。
摩耗し、設定値以上の制動間隙が生じると、制動
時にアジヤストギア１４はストツパレバー２１の
弾性爪部２１ｃによつてその回転が規制されてい
るため、カム部材５、カムカラー１１，１１′お
よびアジヤストレバー２２のみがその制動間隙の
増大分回転する。これにより、アジヤストレバー
２２の弾性爪部２２ｃはアジヤストギア１４の一
歯を乗り越えて次の歯１４ｃと噛合するとともに
アジヤストボルト１２は第３図においてカム部材
５に螺入して左方へ移動し、カムカラー１１，１
１′がアジヤストボルト１２の頭部１２ｃにより
バツクプレート１側へ押動される。これにより、
カムカラー１１，１１′はカムカラー溝９，９′を
軸方向に摺動するとともにカム部５ａの対向面５
ｄ，５d′からシユー拡開方向に突出し、シユーウ
エブ遊端部２ｂ，２b′を押し広げて制動間隙を調
整する。
そして、制動作用を解除すると、ブレーキアー
ム７、カム部材５、カムカラー１１，１１′、ア
ジヤストギア１４およびアジヤストボルト１２は
一体に第１図および第２図においてＢ方向に回転
する。このとき、アジヤストレバー２２によりア
ジヤストギア１４はカム部材５と一体に確実に回
転し、これにより、ストツパレバー２１の弾性爪
部２１ｂがアジヤストギア１４の一歯を乗り越え
て次の歯１４ｃと噛合してアジヤストする。この
ように、ストツパレバー２１の弾性爪部２１ｂと
アジヤストレバー２２の弾性爪部２２ｃとが順次
アジヤストギア１４の歯１４ｃと噛合していき、
カムカラー１２，１２′はシユー拡開方向に突出
して制動間隙が常に一定になるように自動的に調
整する。
ム７、カム部材５、カムカラー１１，１１′、ア
ジヤストギア１４およびアジヤストボルト１２は
一体に第１図および第２図においてＢ方向に回転
する。このとき、アジヤストレバー２２によりア
ジヤストギア１４はカム部材５と一体に確実に回
転し、これにより、ストツパレバー２１の弾性爪
部２１ｂがアジヤストギア１４の一歯を乗り越え
て次の歯１４ｃと噛合してアジヤストする。この
ように、ストツパレバー２１の弾性爪部２１ｂと
アジヤストレバー２２の弾性爪部２２ｃとが順次
アジヤストギア１４の歯１４ｃと噛合していき、
カムカラー１２，１２′はシユー拡開方向に突出
して制動間隙が常に一定になるように自動的に調
整する。
この制動間隙の調整において、カムカラー１
１，１１′はシユー拡開方向へ突出してアジヤス
トしていくが、外側のカムカラー１１の突出量
は、内側のカムカラー１１′の突出量より大きく
アジヤストされる。これにより左右一対のブレー
キシユー２，２′の回動角度が、θ３＝θ４で常
に一定である。したがつて、制動時における左右
のブレーキシユー２，２′のシユークリアランス
を略等しくすることができ一層安定した制動が得
られる。
１，１１′はシユー拡開方向へ突出してアジヤス
トしていくが、外側のカムカラー１１の突出量
は、内側のカムカラー１１′の突出量より大きく
アジヤストされる。これにより左右一対のブレー
キシユー２，２′の回動角度が、θ３＝θ４で常
に一定である。したがつて、制動時における左右
のブレーキシユー２，２′のシユークリアランス
を略等しくすることができ一層安定した制動が得
られる。
第７図乃至第１０図は他の実施例を示すもので
ある。
ある。
第７図は外側および内側のカムカラー１１，１
１′は同一形状でアジヤスト量も同じであるが、
カム部材５の回転中心O2をブレーキシユーの拡
開中心O1側へ距離l1だけ偏位し、点P1からカム部
材５の回転中心O2までの距離を点P2からの距離
より長くしている。これにより角θ３＝角θ４と
している。第８図は内側のカムカラー１１′を傾
斜させて、その先端をブレーキシユーの拡開中心
とカム部材５の回転中心O2とを結ぶ線L1に対し
て直交する線L2に近接させている。これにより
点P1と線L2との距離l2を点P2と線L2との距離l3よ
り長くしている。第９図は外側カムカラー１１の
幅を内側カムカラー１１′の幅より太くし、これ
により点P1と線L2との距離l4を点P2を線L2との距
離l5より長くしている。第１０図は第９図に示も
のとは逆に内側カムカラー１１′の外側を切欠い
て先端部を細幅とし、これにより、点P1と線L2
との距離l6を点P2と線L2との距離l7より長くして
いる。
１′は同一形状でアジヤスト量も同じであるが、
カム部材５の回転中心O2をブレーキシユーの拡
開中心O1側へ距離l1だけ偏位し、点P1からカム部
材５の回転中心O2までの距離を点P2からの距離
より長くしている。これにより角θ３＝角θ４と
している。第８図は内側のカムカラー１１′を傾
斜させて、その先端をブレーキシユーの拡開中心
とカム部材５の回転中心O2とを結ぶ線L1に対し
て直交する線L2に近接させている。これにより
点P1と線L2との距離l2を点P2と線L2との距離l3よ
り長くしている。第９図は外側カムカラー１１の
幅を内側カムカラー１１′の幅より太くし、これ
により点P1と線L2との距離l4を点P2を線L2との距
離l5より長くしている。第１０図は第９図に示も
のとは逆に内側カムカラー１１′の外側を切欠い
て先端部を細幅とし、これにより、点P1と線L2
との距離l6を点P2と線L2との距離l7より長くして
いる。
このように本発明によれば、カム部材の回動に
よつて拡開される左右のブレーキシユーが、カム
カラーの突出によつて拡開し制動間隙が自動的に
調整されるとともに、制動時のカム部材の回動に
よつて拡開される一対のブレーキシユーの拡開角
度が等しくなり、これにより両ブレーキシユーの
シユークリアランスを等しくすることができ、安
定した制動が保障され、機械的手段によつてブレ
ーキシユーを拡開するカム機構に制動間隙調整機
構を備えた機械式ドラムブレーキに好適である。
よつて拡開される左右のブレーキシユーが、カム
カラーの突出によつて拡開し制動間隙が自動的に
調整されるとともに、制動時のカム部材の回動に
よつて拡開される一対のブレーキシユーの拡開角
度が等しくなり、これにより両ブレーキシユーの
シユークリアランスを等しくすることができ、安
定した制動が保障され、機械的手段によつてブレ
ーキシユーを拡開するカム機構に制動間隙調整機
構を備えた機械式ドラムブレーキに好適である。
図面は本発明の一実施例を示すもので第１図は
正面図、第２図は背面図、第３図は第２図の−
断面図、第４図は平面図、第５図はカム部材、
カムカラー、ワツシヤー、アジヤストボルト、ア
ジヤストギア、アジヤストレバーおよびストツパ
レバーの分解斜視図、第６図は要部の拡大図、第
７図、第８図、第９図および第１０図はそれぞれ
別の実施例を示す要部の拡大図、第１１図はカム
カラーの他の実施例を示す正面図である。 ２，２′はブレーキシユー、５はカム部材、
９，９′はカムカラー溝、１１，１１′はカムカラ
ー、１２はアジヤストボルトである。
正面図、第２図は背面図、第３図は第２図の−
断面図、第４図は平面図、第５図はカム部材、
カムカラー、ワツシヤー、アジヤストボルト、ア
ジヤストギア、アジヤストレバーおよびストツパ
レバーの分解斜視図、第６図は要部の拡大図、第
７図、第８図、第９図および第１０図はそれぞれ
別の実施例を示す要部の拡大図、第１１図はカム
カラーの他の実施例を示す正面図である。 ２，２′はブレーキシユー、５はカム部材、
９，９′はカムカラー溝、１１，１１′はカムカラ
ー、１２はアジヤストボルトである。
Claims (1)
- １ ブレーキアームの回転によつてブレーキシユ
ーを拡開するカム部材に軸方向に摺動自在に嵌合
されシユーウエブ遊端部と当接するカムカラー
と、カム部材に軸方向に螺合され前記カムカラー
を押動するアジヤストボルトと、アジヤストボル
トに一体回転可能に係合したアジヤストギアと、
このアジヤストギアにカム部材の作動方向の回転
を規制して噛合したストツパレバーと、カム部材
に一体回転可能に設けられライニングが所定量以
上摩耗したときカム部材の作動方向に噛合位置を
変えてアジヤストするように設けられたアジヤス
トレバーとからなる機械式ドラムブレーキの制動
間隙自動調整装置において、前記それぞれのカム
カラーがシユーウエブ遊端部と当接するカムカラ
ー上の点をP1，P2とし、前記ブレーキシユーの拡
開中心をO1、前記カム部材の回転中心をO2とす
るとき、前記カムカラーが各回動位置において角
P1O1O2と角P2O1O2とが等しい関係を維持するよ
うになしたことを特徴とする機械式ドラムブレー
キ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13339282A JPS5923133A (ja) | 1982-07-30 | 1982-07-30 | 機械式ドラムブレ−キ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13339282A JPS5923133A (ja) | 1982-07-30 | 1982-07-30 | 機械式ドラムブレ−キ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5923133A JPS5923133A (ja) | 1984-02-06 |
| JPS6231215B2 true JPS6231215B2 (ja) | 1987-07-07 |
Family
ID=15103668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13339282A Granted JPS5923133A (ja) | 1982-07-30 | 1982-07-30 | 機械式ドラムブレ−キ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5923133A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07101553B2 (ja) * | 1989-02-15 | 1995-11-01 | 三菱電機株式会社 | バッファ回路およびその動作方法 |
-
1982
- 1982-07-30 JP JP13339282A patent/JPS5923133A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5923133A (ja) | 1984-02-06 |
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