JP3338949B2 - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP3338949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーキングブレーキ
の解除時においてブレーキシューの戻りを円滑にしたド
ラムブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サービスブレーキ時にはリーディング・
トレーリング形(LT形)ブレーキとして作動し、パー
キングブレーキ時にはデュオサーボ形(DS形)ブレー
キとして作動するドラムブレーキ装置が例えば米国特許
5,275,260号公報や特公昭62−8652号公
報に開示されている。
【0003】図8を基にこの装置について説明すると、
バックプレートaの上下部にホイールシリンダbとアン
カーブロックcとが夫々配設され、左右一対のブレーキ
シューd、eの上下端が前記ホイールシリンダbとアン
カーブロックcとに夫々係合している。
【0004】ブレーキシューd、eの上下部の相互間に
はリターンスプリングf,gが夫々張設されている。左
方のブレーキシューdの下部にはパーキングレバーhが
枢着され、又、右方のブレーキシューeの中間部にはピ
ボットレバーiの中間部が揺動可能に枢着されている。
アンカーブロックc側のブレーキシューde間にはロ
ッドjが横架され、このロッドjの左端が前記ブレーキ
シューd及びパーキングレバーhに係合し、ロッドjの
右端がブレーキシューe及びピボットレバーiの下部に
夫々係合している。
【0005】又、ホイールシリンダb側のブレーキシュ
ーd、e間にはねじ式のシュー間隙調整装置kが横架さ
れている。シュー間隙調整装置kの左端は前記ブレーキ
シューdと係合し、その右端はブレーキシューe及びピ
ボットレバーiの上部と係合している。
【0006】前記ドラムブレーキ装置は、サービスブレ
ーキによるホイールシリンダbの作動時において、両ブ
レーキシューd、eはアンカーブロックcとの当接点を
支点に拡開して、LT形ブレーキとして機能する。
【0007】又、パーキングブレーキ作動時において
は、パーキングレバーhの回動力がロッドj、ピボット
レバーi及びシュー間隙調整装置kの順に伝達され、左
方のブレーキシューdはアンカーブロックcとの当接点
を支点に拡開し、ブレーキドラムnに摩擦係合する。次
いで、ピボットレバーiがシュー間隙調整装置kとの当
接点を支点に拡開し、これに伴い、該レバーiを枢支す
る右方のブレーキシューeが一緒に拡開してブレーキド
ラムnと摩擦係合する。又、左方のブレーキシューdの
下端にもパーキングレバーhの反作用力が働いている。
【0008】今、車両が登路又は降路に停車してい
て、ブレーキドラムnに矢印R方向の回転力が加わる
と、左方のブレーキシューdの摩擦力がシュー間隙調整
装置kを介して右方のブレーキシューeの拡開力として
伝えられる。又、ブレーキドラムnに矢印Rと反対方向
の回転力が加わると、右方のブレーキシューeの摩擦力
がシュー間隙調整装置kを介して左方のブレーキシュー
dに伝達される。このように、パーキングブレーキ作動
時においてはDS形ブレーキとして機能する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に坂道で停車する
場合は、まずサービスブレーキで車両を停止させ、サー
ビスブレーキの状態のままパーキングブレーキを作動さ
せ、その後にサービスブレーキの解除操作を行ってい
る。パーキングブレーキをセットし、サービスブレーキ
を解除すると、重力の作用でブレーキドラムnが車輪と
共に例えば矢印R方向に僅かに回転して制動力を発生す
る。
【0010】そして、坂道停車状態から発進する多くの
場合、特にオートマチック車においてはサービスブレー
キを踏まずにパーキングブレーキを解除しながら発進す
る。
【0011】このときの発進方向が矢印Rと反対方向で
あれば、ブレーキシューdがアンカーブロックcに当る
までブレーキドラムnと一緒に戻されるから、ブレーキ
シューdはリターンスプリング力により元の位置に円滑
に復帰するので何等問題とならない。
【0012】しかし、車両の発進方向が矢印R方向の場
合は、以下の理由により一方のブレーキシューdが引き
摺りを惹起したり、食い付きによるロック現象を起こす
恐れがある。すなわち図9に示すようにシュー間隙調整
装置kがつっかい棒となり、しかもブレーキシューdの
ライニングqの端sがシュー間隙調整装置kに係合す
るブレーキシューdの当接点Pとブレーキ中心Oとを結
ぶ線B上よりホイールシリンダb側に寄っているから、
リターンスプリングの作用力によりライニングqの端
sが当接点Pを支点にA1 で示す方向、言い換えるとブ
レーキドラムの摺動面に押さえ付けられる方向に押圧さ
れて引き摺りやロック現象を誘発する。尚、パ−キング
ブレーキでの停車状態及び発進方向が逆方向の場合に
は、他方のブレーキシューeに上記と同様の不具合が生
じることは明らかである。
【0013】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、パーキングブ
レーキ解除時においてブレーキシューの戻りを円滑に行
うことができるドラムブレーキ装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、バックプレート上に一対のブレーキシューを
対向配設し、このブレーキシューの一方隣接端間にサー
ビスブレーキにより作動する第1アクチュエーターを配
設すると共に、他方隣接端間にアンカーを配設し、前記
第1アクチュエーターに隣接して、両ブレーキシューの
間にシュー間隙調整装置を懸け渡し、前記アンカーに隣
接して、パーキングブレーキにより作動する第2アクチ
ュエーターを配設し、一方のブレーキシューの中間部に
ピボットレバーの中間部を回動可能に枢支し、このピボ
ットレバーの一方と他方を夫々前記シュー間隙調整装置
と第2アクチュエーターに作動的に係合させたドラムブ
レーキ装置において、前記ブレーキシューのライニング
の第1アクチュエーター側のブレーキドラムに摺接する
端縁前記シュー間隙調整装置に係合するブレーキシ
ュー当接点とブレーキ中心とを結ぶ線上、又はこの線
よりもアンカー側に位置させたことを特徴とする、ドラ
ムブレーキ装置である。請求項2に係る発明は、請求項
1に記載のドラムブレーキ装置において、ライニングの
周方向端部に面取りを施したことを特徴とする、ドラム
ブレーキ装置である。
【0015】
【発明の実施の形態1】以下、図1〜図5に基づいて本
発明の一実施の形態について説明する。
【0016】〈イ〉バックプレート 図1に示す如くバックプレート1は中央穴1aを車軸に
遊嵌し、複数箇所のボルト穴1bにボルトを挿通して車
体側の静止部材に固定される。
【0017】〈ロ〉ブレーキシュー 一対のブレーキシュー2,3は湾曲するシューリム4,
4の内側にシューウェブ5,5を断面T字状に接合する
と共に、シューリム4,4の外周面に図示しないブレー
キドラムと摩擦係合してこれを制動するライニング6
6が固着されている。そして、公知の板ばねとピンから
成るシューホールド機構7、7で以てバックプレート1
上に装架されている。
【0018】ブレーキシュー2,3のライニング6,6
の第1アクチュエーター8側の張位置、すなわちブレー
キドラムに摺接するライニング6の端,sは、シュ
ー間隙調整装置12に係合するブレーキシュー当接点
Pとブレーキ中心Oとを結ぶ線B,B上、又はこの
線B,Bよりもアンカー9側に位置させることが肝要で
ある。各ブレーキシュー2,3のライニング6の端縁
s,sの基準となるのは、厳密にはパーキングブレーキ
を作動したときであるが、その変位量は微少であるから
無視できる。
【0019】これは、パーキングブレーキの解除時にブ
レーキシュー2又は3を円滑に元の位置に復帰させて、
ブレーキシュー2,3の引き摺りやロック現象を回避す
るためである。
【0020】〈ハ〉第1アクチュエーター 第1アクチュエーター8はサービスブレーキにより作動
する液圧式又は空圧式のシリンダで、対向するブレーキ
シュー2と3の一方隣接端2aと3a間に配設され、前
記バックプレート1上にボルト等で以て固着されてい
る。
【0021】〈ニ〉アンカー アンカー9は前記バックプレート1にリベット10,1
0で固定され、ブレーキシュー2と3の他方隣接端2b
と3bを夫々支承している。アンカー9はリベット1
0,10止めに代えて溶接で以て固着してもよいし、
又、矩形の板材に変えてピン状のアンカーピンでもよ
い。
【0022】〈ホ〉ピボットレバー ドラムブレーキ装置はパーキングブレーキ時に左右の各
ブレーキシュー2,3に発生する摩擦力を相互に伝達し
合うためのピボットレバー11を備えている。ピボット
レバー11は、右方のブレーキシュー2のシューウェブ
5に重合させて配設され、ピボットレバー11の中間部
に形成した突起11aをシューウェブ5の穴5aに滑合
して回転可能に枢支されている。(図3参照)又、前記
の突起11aと穴5aの枢支構造に代えて、別途ピンを
用いてピボットレバー11をシューウェブ5に回転可能
に枢支することも容易に可能である。
【0023】〈ヘ〉シュー間隙調整装置 第1アクチュエーター8に隣接して、両ブレーキシュー
2,3の間にシュー間隙調整装置12を懸け渡してあ
る。
【0024】図2を基に説明すると、シュー間隙調整装
置12はブレーキドラム(図示せず)とブレーキシュー
2、3の隙間を調整する公知のねじ式で、調整歯13a
付きのボルト13と、ボルト13の一方が螺合するチュ
ーブ部材14と、ボルト13の他方が回転可能に嵌合す
るソケット部材15とからなり、バックプレート1又は
ブレーキドラムに設けた図示しない穴からマイナスドラ
イバー等の工具を差し込み、ボルト13と一体の調整歯
13aを回転することで、ボルト13をチューブ部材1
4から螺出・入させてその全長を調整し得る構造になっ
ている。
【0025】前記チューブ部材14とソケット部材15
の各端部は圧潰されて板状を呈していて、この板部に夫
々切欠き溝14a、15aが形成されている。そして切
欠き溝14a底が他方のブレーキシュー3のシューウェ
ブ5に形成した切欠き溝5b底に当接し、切欠き溝15
a底が一方のブレーキシュー2のシューウェブ5に形成
した切欠き溝5b底に当接している。又、ピボットレバ
ー11の切欠き溝11c底と切欠き溝15a底との間に
は加工公差分の僅かな隙間が設けられている。
【0026】図2及び図4を基にサービスブレーキ時に
作動するインクリメンタル形のシュー間隙自動調整装置
について説明すると、ピボットレバー11の一方側に固
着されたピン24が一方のブレーキシュー2のシューウ
ェブ5に穿設された長穴5dを遊嵌貫通して立設されお
り、その立設部24aにアジャストレバー25の中間部
に穿設された穴25aが回転可能に軸支されている。ア
ジャストレバー25の一方腕25bはソケット部材15
の切欠き溝15aの段付面に当接し、他方腕25cはボ
ルト13の調整歯13aに係合している。アジャストレ
バー25のもう一つの腕25dとシューウェブ5との間
にはアジャストスプリング26が張設されており、図1
において、アジャストレバー25にピン24を支点に反
時計方向の付勢力を与えている。
【0027】〈ト〉第2アクチュエーター 図1に示す如くアンカー9に隣接して、パーキングブレ
ーキにより作動する第2アクチュエーター16が配設さ
れている。第2アクチュエーター16は、フォワードプ
ルタイプのブレーキレバー17とストラット18等から
構成される。
【0028】ブレーキレバー17は他方のブレーキシュ
ー3のシューウェブ5に重合するよう配設され、その基
部17aがブレーキシュー3の他方隣接端3bにピン1
9で以て回転可能に枢支され、自由端部17bには図示
しないコントロールケーブルを掛止するための折り返し
成形された溝が形成されている。
【0029】図5に示す如く板状のストラット18の両
端には、夫々切欠き溝18aと18bが形成されてお
り、そしてアジャストスプリング26の付勢力により、
切欠き溝18a底がブレーキレバー17の切欠き溝17
d底に当接すると共に、切欠き溝18b底がピボットレ
バー11の他方に形成した切欠き溝11d底に当接して
いる。
【0030】上述した構成において、サービスブレーキ
作動により両ブレーキシュー23が拡開すると、シュ
ー間隙調整装置12が他方のブレーキシュー3に追従す
る。一方、ピボットレバー11は一方のブレーキシュー
2に追従するが、このとき、該レバー11はアジャスト
スプリング26の付勢力によりその突起11aを支点に
図1における時計方向に回転させられる。従って、アジ
ャストレバー25はピン24が回転した分と前記シュー
間隙調整装置12の移動量を加えた分に相当するだけ、
図1において反時計方向に回転させられる。
【0031】今、ライニング6、6が摩耗して、アジャ
ストレバー25の他方腕25cの回転量が調整歯13a
の歯間ピッチを超えると、ボルト13を回転せしめてチ
ューブ部材14から螺出し、図示しないブレーキドラム
とライニング66との隙間を自動的に調整して常に一
定に保つ。
【0032】又、パーキングブレーキ作動時には、他方
のブレーキシュー3の拡開量だけシュー間隙調整装置1
2とピボットレバー11とアジャストレバー25等が一
体となって追従し、自動調整作用には何ら影響を与えな
い。
【0033】〈チ〉リターンスプリング 図1に示すように両ブレーキシュー2、3の上部間及び
下部間には夫々リターンスプリング21,22が張設さ
れている。ブレーキレバー17を引き気味に調整しても
ブレーキ非作動時にブレーキシュー2のアンカー9側が
アンカー9から離れないようにするために、ロワーリタ
ーンスプリング22側のモーメントがアッパーリターン
スプリング21側のモーメントより大きく設定されてい
る。すなわち、アッパーリターンスプリング21の取付
荷重をF1 、ロワーリターンスプリング22の取付荷重
をF2 、ブレーキシュー2のピボットレバー11との枢
支点からアッパーリターンスプリング21までの距離を
1 、ブレーキシュー2のピボットレバー11との枢支
点からロワーリターンスプリング22までの距離をL2
としたとき、ブレーキシュー2に作用するモーメントを
1 ×L1 <F2 ×L2 の関係が成り立つように設定さ
れている。
【0034】
【作用】つぎにドラムブレーキ装置の作動について説明
する。
【0035】〈イ〉サービスブレーキ時 第1アクチュエーター8に圧力が加わると両ブレーキシ
ュー2、3は、アンカー9との当接点を支点に拡開し、
そのライニング6、6が回転しているブレーキドラム
(図示せず)に摩擦係合してこれを制動する。このと
き、一方のブレーキシュー2又は3が自己サーボ性を有
し、他方のブレーキシュー3又は2が自己サーボ性を有
しないからLT形ブレーキとして機能する。
【0036】〈ロ〉パーキングブレーキ時 図1において、図示しないコントロールケーブルを介し
てブレーキレバー17の自由端部17bが右方向に牽引
されると、ブレーキレバー17はピン19を支点に時計
方向に回転し、ブレーキレバー17の回動力がストラッ
ト18、ピボットレバー11及びシュー間隙調整装置1
2の順に伝達され、他方のブレーキシュー3はアンカー
9との当接点を支点に拡開し、図示しないブレーキドラ
ムに摩擦係合する。次いでピボットレバー11がシュー
間隙調整装置12との当接点を支点に反時計方向に回転
し、該レバー11の突起11aを介して一方のブレーキ
シュー2に作用力が伝達され、ブレーキシュー2もアン
カー9との当接点を支点に拡開してブレーキドラムと摩
擦係合する。又、他方のブレーキシュー3の下端にもピ
ン19を介してブレーキレバー17の反作用力が働いて
いる。
【0037】今、車両が登路又は降路に停車してい
て、ブレーキドラムに矢印R方向の回転力が加わると、
他方のブレーキシュー3の摩擦力がシュー間隙調整装置
12を介して一方のブレーキシュー2の拡開力として伝
えられる。
【0038】又、ブレーキドラムに矢印Rと反対方向の
回転力が加わると、一方のブレーキシュー2の摩擦力が
シュー間隙調整装置12を介して他方のブレーキシュー
3に伝達される。このように、パーキングブレーキ作動
時においては両ブレーキシュー2と3共、自己サーボ性
を有するからDS形ブレーキとして機能する。
【0039】〈ハ〉パーキングブレーキ解除時 図6は坂路でサービスブレーキを踏まずにパーキングブ
レーキを解除するときの作動を示すドラムブレーキ装置
のモデル図を示す。パーキングブレーキを解除しながら
発進し、矢印R方向へブレーキドラムが回転する場合、
他方のブレーキシュー3のライニング6の端sがシュ
ー間隙調整装置12に係合するブレーキシュー3の当接
点Pとブレーキ中心Oとを結ぶ線B上、又はこの線Bよ
りもアンカー9側に位置するので、他方のブレーキシュ
ー3のライニング6の端sがリターンスプリング力に
より当接点Pを支点にA2 で示す軌跡方向、言い換える
と、ブレーキドラムの摺動面から離れる方向に円滑に移
動して、ほぼブレーキ作動前の状態に復帰する。したが
って、従来装置のようなブレーキシューの引き摺りやロ
ック現象の誘発を回避できる。
【0040】また発進方向が矢印Rと反対方向であれ
ば、他方のブレーキシュー3がアンカー9に当るまでブ
レーキドラムと一緒に戻りながらリターンスプリング力
により元の位置に円滑に復帰する。尚、パーキングブレ
ーキの停止状態及び発進方向が既述したのと逆の場合に
も、上記と同様の作用効果が得られることは明らかであ
るから、その説明については省略する。
【0041】
【発明の実施の形態2】図7に示すように、ライニング
6,6の端に面取り6a,6aを施したブレーキシュー
2,3にも適用することができる。ブレーキシュー2,
3のライニング6,6の第1アクチュエータ8側の張位
置、すなわちブレーキドラムに摺接するライニング6の
縁sを前記線B上、又はこの線Bよりもアンカー9側
に位置させることは、既述した実施の形態1と同様であ
る。本例にあっては、ライニング6,6の端に面取り6
a,6aを設けることで、エッジ当たりを解消でき、こ
れにより、ブレ−キドラムへの当りが滑らかになてサ
ービスブレーキ操作が容易になると共に、ブレーキジャ
ダーやブレーキノイズの改善が図れる。
【0042】
【発明の実施の形態3】既述した実施の形態1ではシュ
ー間隙調整装置12がブレーキシューのライニングとブ
レーキドラムの間隙を自動的に調整するインクリメンタ
ル形の自動調整機構を具備するタイプのドラムブレーキ
装置に適用した場合について説明したが、自動調整機構
はこれに限定されるものではなく、また、自動調整機構
を省略した手動調整タイプであってもよい。
【0043】また、パーキンクブレーキ形式について
も、クロスプル形のパーキンクブレーキを具備するドラ
ムブレーキ装置に適用してもよい。
【0044】また、既述した実施の形態1はブレーキシ
ュー2に作用するリターンスプリング21と22のモー
メントを所定の関係が成り立つように設定したドラムブ
レーキ装置について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、サービスブレーキ時にはリーディン
グ・トレーリング形(LT形)ブレーキとして作動し、
パーキングブレーキ時にはデュオサーボ形(DS形)ブ
レーキとして作動する形式であれば適用が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
の特有の効果を奏する。 〈イ〉 ブレーキシューのライニングの端を、シュー
間隙調整装置に係合するブレーキシューの当接点とブレ
ーキ中心とを結ぶ線上、又はこの線よりもアンカー側に
位置させるだけで、坂路でのパーキングブレーキ解除時
においてブレーキシューの戻りを円滑に行うことがで
き、引き摺りやロック現象の誘発を解消できる。 〈ロ〉 種々のシュー間隙調整機構やパーキングブレー
キ機構等に適用できるから、その適用範囲が広範であ
る。 〈ハ〉 ライニングの端に面取りを設けることで、エッ
ジ当たりを解消でき、これにより、ブレ−キドラムへの
当りが滑らかになってサービスブレーキ操作が容易にな
ると共に、ブレーキジャダーやブレーキノイズの改善が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1に係るドラムブレーキ装
置の平面図
【図2】 第1アクチュエーター近傍のドラムブレーキ
装置の平面図
【図3】 図2のIII−III断面図
【図4】 図2のIV−IV断面図
【図5】 図1のV−V断面図
【図6】 パーキングブレーキ解除時における作動を説
明するドラムブレーキ装置のモデル図
【図7】 ライニングの端部に面取りを施した発明の実
施の形態2に係るドラムブレーキ装置の平面図
【図8】 本発明が前提とするドラムブレーキ装置の平
面図
【図9】 パーキングブレーキ解除時における作動を説
明する図8のドラムブレーキ装置のモデル図
【符号の説明】
1 バックプレート 2,3 ブレーキシュー 4,4 シューリム 5,5 シューウェブ 6,6 ライニング 7,7 シューホールド機構 8 第1アクチュエーター 9 アンカー 10,10 リベット 11 ピボットレバー 12 シュー間隙調整装置 13 ボルト 14 チューブ部材 15 ソケット部材 16 第2アクチュエーター 17 ブレーキレバー 18 ストラット 19 ピン 21 アッパーリターンスプリング 22 ロワーリターンスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−70228(JP,A) 特開 昭56−10833(JP,A) 特公 昭62−8652(JP,B2) 米国特許5275260(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 51/18 - 51/30 F16D 51/46 - 51/52 F16D 65/00 - 65/56 F16D 69/00 - 69/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックプレート上に一対のブレーキシュ
    ーを対向配設し、このブレーキシューの一方隣接端間に
    サービスブレーキにより作動する第1アクチュエーター
    を配設すると共に、他方隣接端間にアンカーを配設し、
    前記第1アクチュエーターに隣接して、両ブレーキシュ
    ーの間にシュー間隙調整装置を懸け渡し、前記アンカー
    に隣接して、パーキングブレーキにより作動する第2ア
    クチュエーターを配設し、一方のブレーキシューの中間
    部にピボットレバーの中間部を回動可能に枢支し、この
    ピボットレバーの一方と他方を夫々前記シュー間隙調整
    装置と第2アクチュエーターに作動的に係合させたドラ
    ムブレーキ装置において、 前記ブレーキシューのライニングの第1アクチュエータ
    ー側のブレーキドラムに摺接する端縁前記シュー間
    隙調整装置に係合するブレーキシュー当接点とブレー
    キ中心とを結ぶ線上、又はこの線よりもアンカー側に位
    置させたことを特徴とする、 ドラムブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のドラムブレーキ装置に
    おいて、ライニングの周方向端部に面取りを施したこと
    を特徴とする、ドラムブレーキ装置。
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