JPS6027231Y2 - 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 - Google Patents
機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置Info
- Publication number
- JPS6027231Y2 JPS6027231Y2 JP10529881U JP10529881U JPS6027231Y2 JP S6027231 Y2 JPS6027231 Y2 JP S6027231Y2 JP 10529881 U JP10529881 U JP 10529881U JP 10529881 U JP10529881 U JP 10529881U JP S6027231 Y2 JPS6027231 Y2 JP S6027231Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjustment
- cam
- adjustment bolt
- brake
- mechanical drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案はブレーキアームの回動によってブレーキシュー
を拡開するカム部材のカム部に、シューウェブ遊端部が
当接するカムカラーをカム軸方向に摺動自在に嵌合し、
カム部材に挿通したアジャストボルトの軸部にアジャス
トギアを螺合し、制動時にアジャストボルトを螺動して
アジャストボルトをカム軸のアジャスト方向に移動し、
カムカラーによりブレーキシューを拡開して制動間隙を
調整する機械式ドラムブレーキの制動間隙自動調整装置
に関するものである。
を拡開するカム部材のカム部に、シューウェブ遊端部が
当接するカムカラーをカム軸方向に摺動自在に嵌合し、
カム部材に挿通したアジャストボルトの軸部にアジャス
トギアを螺合し、制動時にアジャストボルトを螺動して
アジャストボルトをカム軸のアジャスト方向に移動し、
カムカラーによりブレーキシューを拡開して制動間隙を
調整する機械式ドラムブレーキの制動間隙自動調整装置
に関するものである。
本考案の特徴は、この種装置において、カム部材のアジ
ャストボルト挿通孔にアジャストボルトの軸部をゴム等
の弾性変形部材を介して挿通しこの弾性変形部材の弾性
変形を利用してアジャストボルトをカム部材と一体に回
転できるようにするととともに、アジャストボルトを常
に非アジャスト方向に付勢したことにあり、その目的と
するところは、簡単な構造で、アジャスト作動を確実に
行なうことができ、泥、水等の付着あるいはこれが起因
して発生する錆によってアジャスト作動に悪い影響を与
えることがなく長時間円滑かつ適正に作動し、その上製
作容易、組付は容易である機械式ドラムブレーキの制動
間隙自動調整装置を提供するにある。
ャストボルト挿通孔にアジャストボルトの軸部をゴム等
の弾性変形部材を介して挿通しこの弾性変形部材の弾性
変形を利用してアジャストボルトをカム部材と一体に回
転できるようにするととともに、アジャストボルトを常
に非アジャスト方向に付勢したことにあり、その目的と
するところは、簡単な構造で、アジャスト作動を確実に
行なうことができ、泥、水等の付着あるいはこれが起因
して発生する錆によってアジャスト作動に悪い影響を与
えることがなく長時間円滑かつ適正に作動し、その上製
作容易、組付は容易である機械式ドラムブレーキの制動
間隙自動調整装置を提供するにある。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
バックプレート1の内側には、一対のブレーキシュー2
,2′がその基端部2av2a’をアンカーピン3に枢
支して設けられ、このブレーキシュー2. 2’はシュ
ーリターンスプリング4によって常時近接する方向に付
勢されている。
,2′がその基端部2av2a’をアンカーピン3に枢
支して設けられ、このブレーキシュー2. 2’はシュ
ーリターンスプリング4によって常時近接する方向に付
勢されている。
カム部材5は大径のカム部5aと、取付軸部5bおよび
セレーション軸部5cとからなっており、このカム部材
5はブレーキシュー2,2′のシューウェブ遊端部2b
、2b’間においてワッシャー6を介してバックプレー
ト1に貫通され、カム部5aを両シューウェブ遊端部2
b、2b’に対向し、取付軸部5bがバックプレート1
に回転可能に設けられている。
セレーション軸部5cとからなっており、このカム部材
5はブレーキシュー2,2′のシューウェブ遊端部2b
、2b’間においてワッシャー6を介してバックプレー
ト1に貫通され、カム部5aを両シューウェブ遊端部2
b、2b’に対向し、取付軸部5bがバックプレート1
に回転可能に設けられている。
ブレーキアーム7はバックプレート1の外側に突出して
いるカム部材5のセレーション軸部5cに固定され、ブ
レーキ操作ワイヤ8によって回動しカム部材5を回転さ
せる。
いるカム部材5のセレーション軸部5cに固定され、ブ
レーキ操作ワイヤ8によって回動しカム部材5を回転さ
せる。
カム部材5のカム部5aには、シューウェブ道端部2b
、2b’と対向する側を切欠いて、この遊端部2b、2
b’が対向する一対の対向面5d、5d′を形成し、こ
の対向面5d、5d’のシュー押動部にカム部5aの後
端から先端にかけて傾斜して深くなるカムカラー溝9.
9’がアジャストボルト挿通孔10を挾んで上下対称位
置で対向面5d、 5(1’に対して直角方向に形成
されている。
、2b’と対向する側を切欠いて、この遊端部2b、2
b’が対向する一対の対向面5d、5d′を形成し、こ
の対向面5d、5d’のシュー押動部にカム部5aの後
端から先端にかけて傾斜して深くなるカムカラー溝9.
9’がアジャストボルト挿通孔10を挾んで上下対称位
置で対向面5d、 5(1’に対して直角方向に形成
されている。
カム部材5のカム部5a側におけるアジャストボルト挿
通孔10の入口端には、この挿通孔10より大径の環状
溝11が穿設されており、更にこの環状溝11にゴム等
の弾性変形部材12が嵌合されている。
通孔10の入口端には、この挿通孔10より大径の環状
溝11が穿設されており、更にこの環状溝11にゴム等
の弾性変形部材12が嵌合されている。
弾性変形部材12は円筒状を呈し、その内径はアジャス
トボルト13のストレート軸部13aの径より小径に形
成され、ストレート軸部13aを挿通することにより弾
性変形が与えられるようになっている。
トボルト13のストレート軸部13aの径より小径に形
成され、ストレート軸部13aを挿通することにより弾
性変形が与えられるようになっている。
アジャストボルト13はストレート軸部13aとこれに
続く小径の左ねじ軸部13bと頭部13Cとからなって
おり、カム部5a側からストレート軸部13aを弾性変
形部材12に挿入して押し込みアジャストボルト挿通孔
10に挿通してカム部材5に取付けられ、その頭部13
cはワッシャー14を介してカムカラー溝9.9’に嵌
合している一対のカムカラー15.15’と当接し、そ
の先端の左ねじ軸部13bにはアジャストギア16が螺
合され、このアジャストギア16の回転によってアジャ
ストボルト13は第3図において左方すなわちアジャス
ト方向に移動できるようになっている。
続く小径の左ねじ軸部13bと頭部13Cとからなって
おり、カム部5a側からストレート軸部13aを弾性変
形部材12に挿入して押し込みアジャストボルト挿通孔
10に挿通してカム部材5に取付けられ、その頭部13
cはワッシャー14を介してカムカラー溝9.9’に嵌
合している一対のカムカラー15.15’と当接し、そ
の先端の左ねじ軸部13bにはアジャストギア16が螺
合され、このアジャストギア16の回転によってアジャ
ストボルト13は第3図において左方すなわちアジャス
ト方向に移動できるようになっている。
弾性変形部材12は、アジャストボルト13のストレー
ト軸部13aの挿入によって挿入方向に変形し、組付は
後はこの原形復帰特性によってアジャストボルト13を
第3図において右方すなわち非アジャスト方向に常に付
勢している。
ト軸部13aの挿入によって挿入方向に変形し、組付は
後はこの原形復帰特性によってアジャストボルト13を
第3図において右方すなわち非アジャスト方向に常に付
勢している。
これにより、アジャストギア16とアジャストボルト1
3の左ねじ軸部13bはガタなく螺合し、アジャストギ
ア16はアジャストボルト13と件に回転することがで
きるとともにアジャストボルト13は弾性変形部材12
の圧接力によりカム部材5と一体に回転することができ
る。
3の左ねじ軸部13bはガタなく螺合し、アジャストギ
ア16はアジャストボルト13と件に回転することがで
きるとともにアジャストボルト13は弾性変形部材12
の圧接力によりカム部材5と一体に回転することができ
る。
なお、この実施例では弾性変形部材12をアジャストボ
ルト挿通孔10の入口端に形成した環状溝11に嵌合し
て取付けられているがこれに限定されるものではなく、
アジャストボルト13のストレート軸部13aに環状溝
を形成し嵌合して取付けるようにしてもよい。
ルト挿通孔10の入口端に形成した環状溝11に嵌合し
て取付けられているがこれに限定されるものではなく、
アジャストボルト13のストレート軸部13aに環状溝
を形成し嵌合して取付けるようにしてもよい。
カムカラー15.15’は板状を呈した直角三角形状に
形成されており、その斜面15a、15a′はカムカラ
ー溝9.9’の底部テーパ面9a。
形成されており、その斜面15a、15a′はカムカラ
ー溝9.9’の底部テーパ面9a。
9 a’):当接し、垂直面15b、15b’がシュー
ウェブ遊端部2b、2b’に当接し、カム部材5と一体
に回転するとともにアジャストボルト13の螺入により
押動されカム軸方向に移動し、これによりカム部5bの
対向面5d、5d’から突出しブレーキシュー2,2′
を拡開する。
ウェブ遊端部2b、2b’に当接し、カム部材5と一体
に回転するとともにアジャストボルト13の螺入により
押動されカム軸方向に移動し、これによりカム部5bの
対向面5d、5d’から突出しブレーキシュー2,2′
を拡開する。
バックプレート1の外側には隔壁17がブレーキアーム
7の取付部を覆うように設けられており、カム部材5の
カム軸5eはシール部材18を介してこの隔壁17から
突出している。
7の取付部を覆うように設けられており、カム部材5の
カム軸5eはシール部材18を介してこの隔壁17から
突出している。
そして、ダストカバー19はシール部材20を介して一
端はアクスル軸ボス21に嵌合−他端は隔壁17にビス
22により2箇所締付固定され、隔壁17の上部を覆っ
ている。
端はアクスル軸ボス21に嵌合−他端は隔壁17にビス
22により2箇所締付固定され、隔壁17の上部を覆っ
ている。
ストッパレバー23は一端に穿設された大径孔23aと
他端に穿設された小径孔23bと弾性爪部23cとを有
しており、大径孔23aをカム軸5eにカム部材5の回
転を許容するように嵌挿され、一方他端を隔壁17とダ
ストカバー19との間に挾みビス22を小径孔23bに
挿通し共線して固定されている。
他端に穿設された小径孔23bと弾性爪部23cとを有
しており、大径孔23aをカム軸5eにカム部材5の回
転を許容するように嵌挿され、一方他端を隔壁17とダ
ストカバー19との間に挾みビス22を小径孔23bに
挿通し共線して固定されている。
そして、弾性爪部23cの先端はアジャストギア16の
歯16aにブレーキアーム7を第2図においてA方向の
作動方向に引いたときアジャストギア16の時計方向の
回転を規制し、反時計方向の回転を許容するように噛合
している。
歯16aにブレーキアーム7を第2図においてA方向の
作動方向に引いたときアジャストギア16の時計方向の
回転を規制し、反時計方向の回転を許容するように噛合
している。
次に、この実施例の作用を説明する。
初めに、ブレーキレバーあるいはブレーキペダルを操作
して制動を行なうとブレーキ操作ワイヤ8によってブレ
ーキアーム7が第1図および第2図においてA方向に回
動し、このブレーキアーム7の回動に伴いカム部材5が
一体に第1図に示す如く反時計方向に回転し、カム部5
aがシューウェブ道端部2b、2b’を開き、これによ
りブレーキシュー2,2′はシューリターンスプリング
4に抗して拡開しライニング2c、2C’をブレーキド
ラム(図示せず)の内周面に圧接して制動を行なう。
して制動を行なうとブレーキ操作ワイヤ8によってブレ
ーキアーム7が第1図および第2図においてA方向に回
動し、このブレーキアーム7の回動に伴いカム部材5が
一体に第1図に示す如く反時計方向に回転し、カム部5
aがシューウェブ道端部2b、2b’を開き、これによ
りブレーキシュー2,2′はシューリターンスプリング
4に抗して拡開しライニング2c、2C’をブレーキド
ラム(図示せず)の内周面に圧接して制動を行なう。
このとき、アジャストボルト13は弾性変形部材12に
よりカム部材5と一体に回転し、これに伴いこのアジャ
ストボルト13の左ねじ軸部13bに螺合しているアジ
ャストギア16も一体に回転するが、アジャストギア1
6の回転角度は、ストッパレバー23の弾性爪部23c
がアジャストギア16の歯16aの同一歯面の斜面をス
ライドする範囲であり、アジャストギア16は回転しな
い。
よりカム部材5と一体に回転し、これに伴いこのアジャ
ストボルト13の左ねじ軸部13bに螺合しているアジ
ャストギア16も一体に回転するが、アジャストギア1
6の回転角度は、ストッパレバー23の弾性爪部23c
がアジャストギア16の歯16aの同一歯面の斜面をス
ライドする範囲であり、アジャストギア16は回転しな
い。
そして、制動を解除すると、ブレーキシュー2.2′は
シューリターンスプリング4によって復帰し、これによ
ってカム部材5、カムカラー15.15’アジヤストボ
ルト13およびアジャストギア16はそれぞれ一体とな
って時計方向に回転して元の位置に復帰する。
シューリターンスプリング4によって復帰し、これによ
ってカム部材5、カムカラー15.15’アジヤストボ
ルト13およびアジャストギア16はそれぞれ一体とな
って時計方向に回転して元の位置に復帰する。
ライニング2c*2C’がこの制動作用によって摩耗味
ブレーキドラムの内周面とライニング2c、2C′の表
面に設定値以上の制動間隙が生じると、制動時に一体に
回転するカム部材5、カムカラー15.15’、アジャ
ストボルト13々よびアジャストギア16の回転量が大
きくなるが、アジャストギア16はストッパレバー23
の弾性爪部23cによってその回転が規制されているた
め、カム部材5、カムカラー15.15’およびカム部
材5に弾性変形部材12によってフリクション結合して
いるアジャストボルトBがその制動間隙の増大分回転す
る。
ブレーキドラムの内周面とライニング2c、2C′の表
面に設定値以上の制動間隙が生じると、制動時に一体に
回転するカム部材5、カムカラー15.15’、アジャ
ストボルト13々よびアジャストギア16の回転量が大
きくなるが、アジャストギア16はストッパレバー23
の弾性爪部23cによってその回転が規制されているた
め、カム部材5、カムカラー15.15’およびカム部
材5に弾性変形部材12によってフリクション結合して
いるアジャストボルトBがその制動間隙の増大分回転す
る。
これにより、アジャストボルト13は第3図においてア
ジャストボルト挿通孔10内を左方へ移動し、カムカラ
ー15,15′がアジャストボルト13の頭部13cに
よりバックプレート1側へ押動される。
ジャストボルト挿通孔10内を左方へ移動し、カムカラ
ー15,15′がアジャストボルト13の頭部13cに
よりバックプレート1側へ押動される。
したがって、カムカラー15.15’はカムカラー溝9
,9′を軸方向に摺動するとともにカム部5aの対向面
5d、 5d’からシュー拡開方向に突出し、シュー
ウェブ遊端部2b、2b’を押し広げて制動間隙を調整
する。
,9′を軸方向に摺動するとともにカム部5aの対向面
5d、 5d’からシュー拡開方向に突出し、シュー
ウェブ遊端部2b、2b’を押し広げて制動間隙を調整
する。
そして、制動作用を解除すると、ブレーキアーム7、カ
ム部材5、カムカラー15.15’、アジャストボルト
13およびアジャストギア16は一体に第1図および第
2図においてB方向に回転する。
ム部材5、カムカラー15.15’、アジャストボルト
13およびアジャストギア16は一体に第1図および第
2図においてB方向に回転する。
このとき、アジャストボルト13はカムカラー15.1
5’の斜面15a、15a’とともに弾性変形部材12
の原形復帰特性により右方に常に付勢されているから、
アジャストギア16と左ねじ軸部13bとの螺合がガタ
なくきつくなっており、これによりアジャストギア16
はアジャストボルト13と一体に確実に回転し、ストッ
パレバー23の弾性爪部23cがアジャストギア16の
一歯を乗り越えて次の歯16aと噛合してアジャストが
完了し元の初期位置に復帰する。
5’の斜面15a、15a’とともに弾性変形部材12
の原形復帰特性により右方に常に付勢されているから、
アジャストギア16と左ねじ軸部13bとの螺合がガタ
なくきつくなっており、これによりアジャストギア16
はアジャストボルト13と一体に確実に回転し、ストッ
パレバー23の弾性爪部23cがアジャストギア16の
一歯を乗り越えて次の歯16aと噛合してアジャストが
完了し元の初期位置に復帰する。
このように、ライニング2c、2C’の摩耗につれてア
ジャストギア16が回転し、ストッパレバー23の弾性
爪部23cが順次アジャストギア16の歯16aと噛合
していき、カムカラー15,15’はシュー拡開方向に
突出して制動間隙が常に一定になるように自動的に調整
する。
ジャストギア16が回転し、ストッパレバー23の弾性
爪部23cが順次アジャストギア16の歯16aと噛合
していき、カムカラー15,15’はシュー拡開方向に
突出して制動間隙が常に一定になるように自動的に調整
する。
そして、ライニング2c、2C’が摩耗限界値に達する
とアジャストボルト13のストレート軸部13aの先端
部とアジャストギア16の側面とが当接し、アジャスト
ボルト13のアジャスト方向への移動が規制されるから
、摩耗限界値以上の摩耗までも調整することがなくなり
、プレーキレ/゛S−またはブレーキペダルのストロー
クが増大シ、これによってライダーはブレーキシュー2
,2′が交換時期に達していることを知ることができる
。
とアジャストボルト13のストレート軸部13aの先端
部とアジャストギア16の側面とが当接し、アジャスト
ボルト13のアジャスト方向への移動が規制されるから
、摩耗限界値以上の摩耗までも調整することがなくなり
、プレーキレ/゛S−またはブレーキペダルのストロー
クが増大シ、これによってライダーはブレーキシュー2
,2′が交換時期に達していることを知ることができる
。
また、装置内に泥、水等が侵入することがあっても、ア
ジャストボルト挿通孔10とアジャストボルト13のス
トレート軸部13aとの間は弾性変形部材12によって
密閉され、この泥、侵入することを防止しているので、
これらがアジャスト作動に悪い影響をおよぼすことがな
く、また錆が発生してアジャストボルト13が固着し、
アジャスト作動ができなくなる等の不具合は生じない。
ジャストボルト挿通孔10とアジャストボルト13のス
トレート軸部13aとの間は弾性変形部材12によって
密閉され、この泥、侵入することを防止しているので、
これらがアジャスト作動に悪い影響をおよぼすことがな
く、また錆が発生してアジャストボルト13が固着し、
アジャスト作動ができなくなる等の不具合は生じない。
このように本考案によれば、アジャストボルト挿通孔に
アジャストボルトの軸部を弾性変形部材を介して挿通し
、この弾性変形部材に弾性変形を与えてアジャストボル
トを常に非アジャスト方向へ付勢するとともにカム部材
と一体に回転できるようにしたから、アジャストギアの
アジャストレバーを使用する必要がなく簡単な構造で確
実にアジャスト作動を行なうことができ、しかも製作が
容易でコストの軽減を図ることができるとともに弾性変
形部材およびアジャストボルト等の組付けが容易である
。
アジャストボルトの軸部を弾性変形部材を介して挿通し
、この弾性変形部材に弾性変形を与えてアジャストボル
トを常に非アジャスト方向へ付勢するとともにカム部材
と一体に回転できるようにしたから、アジャストギアの
アジャストレバーを使用する必要がなく簡単な構造で確
実にアジャスト作動を行なうことができ、しかも製作が
容易でコストの軽減を図ることができるとともに弾性変
形部材およびアジャストボルト等の組付けが容易である
。
また、アジャストボルト挿通孔とアジャストボルトとの
間は弾性変形部材によって密閉され泥、水等が侵入して
アジャスト作動に悪い影響を与えたり、錆が発生してア
ジャストボルトが固着しアジャスト作動が不良になる等
の不具合はなく長期間円滑かつ適正に作動することがで
きる等の効果を有している。
間は弾性変形部材によって密閉され泥、水等が侵入して
アジャスト作動に悪い影響を与えたり、錆が発生してア
ジャストボルトが固着しアジャスト作動が不良になる等
の不具合はなく長期間円滑かつ適正に作動することがで
きる等の効果を有している。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は正面図
、第2図は背面図、第3図は第2図の■−■断面図、第
4図は平面図、第5図はカム部材、カムカラー、弾性変
形部材、アジャストボルト、ワッシャー、アジャストギ
アおよびストッパレバーの分解斜視図である。 2.2′はブレーキシュー、5はカム部材、5aはカム
部、10はアジャストボルト挿通孔、11は環状溝、1
2は弾性変形部材、13はアジャストボルト、13aは
ストレート軸部、13bは左ねじ軸部、16はアジャス
トギア、23はストッパレバーである。
、第2図は背面図、第3図は第2図の■−■断面図、第
4図は平面図、第5図はカム部材、カムカラー、弾性変
形部材、アジャストボルト、ワッシャー、アジャストギ
アおよびストッパレバーの分解斜視図である。 2.2′はブレーキシュー、5はカム部材、5aはカム
部、10はアジャストボルト挿通孔、11は環状溝、1
2は弾性変形部材、13はアジャストボルト、13aは
ストレート軸部、13bは左ねじ軸部、16はアジャス
トギア、23はストッパレバーである。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 ブレーキアームの回動によってブレーキシューを拡
開するカム部材のカム部に、シューウェブ遊端部が当接
するカムカラーをカム軸方向に摺動自在に嵌合し、カム
部材に挿通したアジャストボルトの軸部にアジャストギ
アを螺合し、制動時にアジャストボルトを螺動してアジ
ャストボルトをカム軸のアジャスト方向に移動し、カム
カラーによりブレーキシューを拡開して制動間隙を調整
する機械式ドラムブレーキにおいて、前記カム部材のア
ジャストボルト挿通孔に前記アジャストボルトの軸部を
ゴム等の弾性変形部材を介して挿通し、この弾性変形部
材に弾性変形を与え、アジャストボルトをカム部材と一
体に回転せしめるとともに、アジャストボルトを非アジ
ャスト方向に付勢せしめたことを特徴とする機械式ドラ
ムブレーキの制動間隙自動調整装置。 2 前記弾性変形部材を前記カム部材のアジャストボル
ト挿通孔入口端に形成した環状溝に嵌合したことを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の機械式ドラ
ムブレーキの制動間隙自動調整装置。 3 前記弾性変形部材を前記アジャストボルトに軸部に
形成した環状溝に嵌合したことを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第1項記載の機械式ドラムブレーキの制動
間隙自動調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529881U JPS6027231Y2 (ja) | 1981-07-15 | 1981-07-15 | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529881U JPS6027231Y2 (ja) | 1981-07-15 | 1981-07-15 | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5811149U JPS5811149U (ja) | 1983-01-24 |
JPS6027231Y2 true JPS6027231Y2 (ja) | 1985-08-16 |
Family
ID=29899838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10529881U Expired JPS6027231Y2 (ja) | 1981-07-15 | 1981-07-15 | 機械式ドラムブレ−キの制動間隙自動調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6027231Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI628373B (zh) * | 2017-07-07 | 2018-07-01 | 明鴻工業股份有限公司 | 鼓煞自由間隙之自動補償裝置 |
-
1981
- 1981-07-15 JP JP10529881U patent/JPS6027231Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5811149U (ja) | 1983-01-24 |
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