JPH07101553B2 - バッファ回路およびその動作方法 - Google Patents

バッファ回路およびその動作方法

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JPH07101553B2
JPH07101553B2 JP1035409A JP3540989A JPH07101553B2 JP H07101553 B2 JPH07101553 B2 JP H07101553B2 JP 1035409 A JP1035409 A JP 1035409A JP 3540989 A JP3540989 A JP 3540989A JP H07101553 B2 JPH07101553 B2 JP H07101553B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
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    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、外部信号を受けてこれと同相および逆相の
信号を出力するバッファ回路およびその動作方法に関
し、特に、たとえばダイナミック型RAM(ランダムアク
セスメモリ)などのメモリ装置のアドレスバッファ回路
として好適なバッファ回路およびその動作方法に関す
る。
[従来の技術] 第7図は、従来のダイナミック型RAMの構成を示す概略
ブロック図である。第7図に示すダイナミック型RAM100
において、クロック発生回路1は、行アドレスストロー
ブ信号(以下、▲▼)と列アドレスストローブ信
号(以下、▲▼)とライトイネーブル信号(以
下、▲▼)とを受けて、各種のクロック信号を発生
して、列アドレスバッファ2と、行アドレスバッファ3
と、データインバッファ4と、データアウトバッファ5
とに与える。一方、メモリセルアレイ6をアクセスする
ための外部からのアドレス入力A0,A1,…,Anが、列アド
レスバッファ2と、行アドレスバッファ3とに与えられ
る。より詳細に説明すると、行アドレス信号A0,A1,…,A
nが▲▼信号の立下がりで行アドレスバッファ3
に取込まれ、次いで列アドレス信号A0,A1,…,Anが▲
▼信号の立下がりで列アドレスバッファ2に取込ま
れる。行アドレスバッファ3に保持された行アドレス信
号に応答して、行デコーダ7においてワード線(図示せ
ず)が選択され活性化される。この後、たとえば、読出
動作において、活性化されたワード線に接続されたメモ
リセルにストアされた信号が、それぞれビット線(図示
せず)上に読出される。そして読出された信号は、セン
スアンプおよびI/O制御回路8により増幅され、さらに
列アドレスバッファ2に保持された列アドレス信号に応
答して列デコーダ9により選択され、データアウトバッ
ファ5に与えられる。データアウバッファ5に保持され
た信号は、クロック発生回路1からのクロック信号に応
答して出力される。
なお、書込動作では、これとは逆に、入力データ信号が
データインバッファ4からI/O制御回路8を介してメモ
リセルアレイ6に書込まれる。
次に、第8図は、たとえば第7図に示したダイナミック
型RAMやあるいはスタティック型RAMのようなメモリセル
装置におけるアドレスバッファ回路として用いられる、
従来のバッファ回路の一例を示す回路図であり、たとえ
ば、特開昭52−144954号公報に示されている。
まず、第8図に示したバッファ回路の構成について説明
する。なお、第8図に示したバッファ回路に用いられる
トランジスタは、すべてnチャネルMOSトランジスタで
ある。第8図において、トランジスタQ1,Q2,Q3およびQ4
は、フリップフロップ回路を構成しており、これらのト
ランジスタのうち、このフリップフロップ回路の負荷ト
ランジスタとして機能するトランジスタQ1およびQ2のゲ
ートには、図示しないクロック信号源からクロックφ
が印加される。また、当該フリップフロップ回路の入力
ノードN1およびN2は、図示しないクロック信号源からの
クロックがゲートに印加されるトランジスタQ5によ
って互いに接続されており、アドレス信号およびAが
取出される。このフリップフロップ回路は、図示しない
クロック信号源からのクロックφがゲートに印加され
るトランジスタQ6によって駆動される。一方、上記負荷
トランジスタQ1およびQ2は、電源電位VCCに接続されて
いる。ノードN1と接地電位との間には、トランジスタQ7
およびQ9が直接接続されており、ノードN2と接地電位と
の間には、トランジスタQ8およびQ10が直列接続されて
いる。トランジスタQ7およびQ8のゲートには、上記φ
が印加されており、またトランジスタQ9のゲートには外
部アドレス信号Aiが印加され、トランジスタQ10のゲー
トはノードN1に接続されている。
次に、第9図は、第8図に示したバッファ回路の動作を
説明するためのタイミングチチャートである。以下に、
第9図を参照して、第8図に示した従来のバッファ回路
の動作について説明する。
まず、時刻t0以前には、クロックφは“L"レベル、ク
ロックおよびφは“H"レベルになっており、した
がってノードN1およびN2は“H"レベルにプリチャージさ
れている。トランジスタQ5はノードN1とN2とのイコライ
ズを行なっている。
次に、時刻t0において、クロックφが“H"レベルにな
り、クロックが“L"レベルになると、トランジスタ
Q5はオフしてノードN1とN2とのイコライズが中止され
る。同時に、トランジスタQ5,Q7およびQ8がオンし、ト
ランジスタQ9のゲートに印加されている外部アドレス信
号Aiに対応した電位をフリップフロップ回路に伝達す
る。
たとえば、外部アドレス信号Aiが“H"レベルである場合
には、ノードN1における電荷がトランジスタQ7およびQ9
を通して接地電位へ放電されるので、ノードN1のレベル
は“L"レベルとなり、トランジスタQ10はオフする。そ
の結果、ノードN2の電荷は放電されず、そのレベルは
“H"レベルに留まる。したがって、ノードN1における
“1"レベルの電位がゲートに印加されるトランジスタQ4
はオフし、ノードN2における“H"レベルの電位がゲート
に印加されるトランジスタQ3はオンする。この結果、ノ
ードN2から取出されるアドレス出力信号Aは“H"レベル
の信号となり、逆にノードN1から取出されるアドレス出
力信号は“L"レベルの信号となる。
逆に、外部アドレス信号Aiが“L"レベルである場合に
は、ノードN1における電荷は放電されず、そのレベルは
“H"レベルに留まる。したがって、ノードN1における
“H"レベルの電位がゲートに印加されるトランジスタQ
10はオンする。この結果、ノードN2における電荷は放電
され、そのレベルは“L"レベルとなる。したがって、ノ
ードN2における“H"レベルの電位がゲートに印加される
トランジスタQ4はオンし、ノードN2における“L"レベル
の電位がゲートに印加されるトランジスタQ3はオフす
る。この結果、ノードN2から取出されるアドレス出力信
号は“L"レベルの信号となり、逆にノードN1から取出さ
れるアドレス出力信号は“H"レベルの信号となる。
なお、時刻t0後にクロックφのレベルがわずかに(n
チャネルMOSトランジスタのしきい値VTHに対応する分だ
け)増大しているのは、ノードN1およびN2におけるVTH
の変動を補償するためである。
しかしながら、第8図に示す従来のバッファ回路におい
て、スイッチ用トランジスタQ7およびQ8のゲートに印加
される信号と、フリップフロップ回路駆動用トランジス
タQ6のゲートに印加される信号とは同じクロックφ
あるため、時刻t0において、クロックt0が“H"レベルに
なるとトランジスタQ6,Q7およびQ8は同時にオンする。
このとき、トランジスタQ1およびQ2はオフしていないの
で、外部アドレス信号Aiが“H"レベルであれば、ノード
N1の電荷がトランジスタQ7およびQ9を介して放電される
一方で、ノードN1はトランジスタQ1を介して電源電位V
CCから充電される。この結果、ノードN1の放電が遅れ、
電源電位VCCからトランジスタQ1およびQ2,トランジスタ
Q3およびQ4、そしてトランジスタQ6を介して、接地電位
への貫通電流が流れ、バッファ回路での消費電力が大き
くなってしまう。また、ノードN1の放電が遅れると、バ
ッファ回路の動作速度が遅くなってしまうという問題点
もあった。
第10図は、従来のバッファ回路の他の例を示す回路図で
あり、たとえば、米国特許第4,561,702号に開示されて
いる。また、第11図は、第10図のバッファ回路に用いら
れる各種クロック信号の発生源を示すブロック図であ
り、さらに第12図は、第10図のバッファ回路に用いられ
る基準電位の発生源を示す回路図である。
第10図において、pチャネルトランジスタQ11およびQ12
とnチャネルトランジスタQ13およびQ14とは、CMOSフリ
ップフロップ回路を構成しており、このフリップフロッ
プ回路は、ゲートにクロックが印加されるnチャネ
ルトランジスタQ15およびQ16によってリセットされる。
なお、クロックは、第11図に示すように、▲
▼信号を遅延回路10で遅延させることによって得られ
る。
また、このフリップフロップ回路は、クロックがゲ
ートに印加されるpチャネルトランジスタQ17およびQ18
と、クロックがゲートに印加されるpチャネルトラ
ンジスタQ19とを介して電源電位VCCに接続されている。
なおクロックは、第11図に示すように、▲▼
信号を遅延回路11で遅延されることによって得られる。
一方、外部アドレス信号Aiは、ゲートにクロック
印加されるnチャネルトランジスタQ22を介して、pチ
ャネルトランジスタQ20のゲートに印加され、基準電位V
refは、ゲートにクロックが印加されるnチャネル
トランジスタQ23を介してpチャネルトランジスタQ21
ゲートに印加される。なお、この基準電位Vrefの発生源
は、第12図に示すように、電源電位VCCと接地電位との
間に直列接続された高抵抗値の抵抗と3段のPNダイオー
ドとで構成され、電源電位VCCの変動に関係なくほぼ一
定の基準電位Vref(ほぼ1.6V)を供給する。
ノードN3は、電源電位VCCと接地電位との間に直列接続
されたpチャネルトランジスタQ24およびnチャネルト
ランジスタQ25のゲートに接続され、トランジスタQ24
Q25との接続点からアドレス出力信号Aが取出される。
また、ノードN4は、電源電位VCCと接地電位との間に直
列接続されたpチャネルトランジスタQ26およびnチャ
ネルトランジスタQ27のゲートに接続され、トランジス
タQ26とQ27との接続点からアドレス出力信号が取出さ
れる。
次に、第13図は、第10図に示したバッファ回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。以下に、第
13図を参照して、第10図に示した従来のバッファ回路の
動作について説明する。
まず、時刻t1以前には、クロックは“H"レベルにな
っており、トランジスタQ22およびQ23はオンしている。
したがって、外部アドレス信号AiがトランジスタQ20
ゲートに印加され、基準電位VrefがトランジスタQ21
ゲートに印加されている。
ここで、外部アドレス信号Aiが、基準電位Vrefに対して
高電位であれば、トランジスタQ21の導電度(電流/電
圧)すなわちコンダクタンスgmは、トランジスタQ20
コンダクタンスgmよりも大きく、逆に外部アドレス信号
Aiが基準電位Vrefに対して低電位であればトランジスタ
Q21のコンダクタンスgmはトランジスタQ20のコンダクタ
ンスgmよりも小さくなる。このとき、トランジスタQ15
およびQ16はオンしており、ノードN3およびN4の電荷は
共に接地へ放電されている。したがってノードN3の電位
が印加されるnチャネルトランジスタQ14およびノードN
4の電位が印加されるnチャネルトランジスタQ13は共に
オフしている。
次に、時刻t0にクロックが“L"レベルになると、ト
ランジスタQ22およびQ23がオフして、このときの外部ア
ドレス信号Aiの電位がノードN5に閉込められ、基準電位
Vrefの電位がノードN6に閉込められる。同時に、トラン
ジスタQ15およびQ16がオフして、ノードN3およびN4のリ
セットを解除する。さらにトランジスタQ19がオンし
て、フリップフロップ回路を駆動するための電源電位V
CCがノードN7に供給される。
たとえば、外部アドレス信号Aiの電位が基準電位Vrefよ
り高電位である場合には、トランジスタQ21のコンダク
タンスgmがトランジスタQ20のコンダクタンスgmよりも
大きいため、トランジスタQ21により多くの電流が流
れ、ノードN4の電位がノードN3の電位よりもわずかに高
くなる。そして、このノードN4とノードN3との間の電位
差が当該フリップフロップ回路によって増幅され、ノー
ドN4の電位が完全に“H"レベル、ノードN3の電位が完全
に“L"レベルになる。この結果、ノードN4からインバー
タを介して取出されるアドレス出力信号は“L"レベル
の信号となり、ノードN3からインバータを介して取出さ
れるアドレス出力信号Aは“H"レベルの信号となる。な
お、トランジスタQ17およびQ18のゲートに印加されるク
ロックは、フリップフロップ回路の電位を保持する
ため時刻t1の一定期間後に“L"レベルになる。
しかしながら、第10図に示す従来のバッファ回路におい
ては、フリップフロップ回路の出力ノードであるノード
N3およびN4を接地電位にリセットするためのトランジス
タQ15およびQ16のゲートと、フリップフロップ回路を駆
動するためのトランジスタ19のゲートとに、クロック
が共通に印加される。このため、時刻t1において
が“L"レベルになった時点では、ノードN3およびN4は共
に接地電位であってノードN3とN4との間には電位差がな
いにもかかわらず、トランジスタQ19を介する電源電位V
CCによってフリップフロップ回路が駆動される。
一般に、外部アドレス信号AiはTTLレベルで入力される
ため、バッファ回路では0.8V以下を“L"レベル、2.4V以
上を“H"レベルとして識別する必要があり、通常、基準
電位Vrefはこれらの電位の中間の1.6V程度に設定され
る。たとえば、外部アドレス信号Aiが2.4Vである場合に
は、トランジスタQ20がオフ、トランジスタQ21がオンと
なるのではなく、トランジスタQ20およびトランジスタQ
21が共にオンしていて、トランジスタQ20のコンダクタ
ンスgmに比べてトランジスタQ21のコンダクタンスgmが
やや大きいにすぎない。したがって、時刻t1にトランジ
スタQ19がオンしたときに、電源電位VCCからトランジス
タQ20およびQ21を介してフリップフロップ回路の入力ノ
ードN3およびN4に伝達される電位差は小さい。このた
め、時刻t1にフリップフロップ回路のリセットが解除さ
れてから、ノードN3とN4との間の電位差がフリップフロ
ップ回路で増幅されて、トランジスタQ11およびQ14がオ
フしかつトランジスタQ12およびQ13がオンして、ノード
N3が“L"レベル、ノードN4が“H"レベルになるまでに時
間がかかる。したがって、時刻t1からトランジスタQ11
およびトランジスタQ14がオフするまでに、電源電位か
ら接地電位へ貫通電流が流れるため、バッファ回路での
消費電力が増大し、またアドレス出力信号A,が出力さ
れるまでに時間がかかり、バッファ回路の動作速度が遅
くなってしまうという問題点があった。
第14図は、このような問題点を解消するために提案され
た従来のバッファ回路の一例を示す回路図である。ま
た、第15図は、第14図のバッファ回路に用いられる各種
クロック信号の発生源を示すブロック図である。
第14図において、このバッファ回路に用いられるトラン
ジスタはすべてnチャネルMOSトランジスタである。デ
プレション型のトランジスタQ28およびQ29と、エンハン
スメント型トランジスタQ30およびQ31とは、第1のフリ
ップフロップ回路を構成している。この第1のフリップ
フロップ回路には、ゲートにクロックφが印加される
トランジスタQ32によって駆動される。なお、クロック
φは、第15図に示すように、▲▼信号を遅延回
路13で遅延させてインバータ16で反転することによって
得られる。
一方、ノードN8と接地電位との間には、トランジスタQ
33およびQ35が直列接続されており、ノードN9と接地電
位との間には、トランジスタQ34およびQ36が直列接続さ
れている。そして、外部アドレス信号Aiは、トランジス
タQ33のゲートに印加され、第12図に示すような回路で
発生した基準電位VrefはトランジスタQ34のゲートに接
続される。さらに、トランジスタQ35およびQ36のゲート
にはクロックφが共通に印加される。なお、クロック
φは、第15図に示すように、▲▼信号を遅延回
路12で遅延させてインバータ15で反転することよって得
られる。
さらに、トランジスタQ39,Q40,Q41およびQ42は第2のフ
リップフロップ回路を構成しており、ノードN8はトラン
ジスタQ37を介してトランジスタQ39のゲートに、ノード
N9はトランジスタQ38を介してトランジスタQ40のゲート
にそれぞれ接続されている。この第2のフリップフロッ
プ回路はクロックφによって駆動される。なお、クロ
ックφは、第15図に示すように、▲▼信号を遅
延回路14で遅延させてインバータ17で反転することによ
り得られる。この第2のフリップフロップ回路のノード
N10からはアドレス出力信号が取出され、ノードN11か
らはアドレス出力信号Aが取出される。
次に、第16図は、第14図に示したバッファ回路と動作を
説明するためのタイミングチャートである。以下に、第
16図を参照して、第14図に示した従来のバッファ回路の
動作について説明する。
まず、時刻t2以前は、クロックφおよびφは共に
“L"レベルであり、ノードN8およびN9は、デプレション
型トランジスタQ28およびQ29を介して、それぞ電源電位
VCCにプリチャージされている。次に、時刻t2において
クロックφが“H"レベルになると、外部アドレス信号
Aiのレベルが第1のフリップフロップ回路に伝達され
る。
より詳細に説明すると、外部アドレス信号Aiが“H"レベ
ルであるときには、ノードN8における電荷がトランジス
タQ33およびQ35を介して放電され、ノードN9における電
荷はトランジスタQ34およびQ36を介して放電される。こ
のとき、nチャネルトランジスタQ33のコンダクタンスg
mは、nチャネルトランジスタQ34のコンダクタンスgmよ
りも大きいため、トランジスタQ33を流れる電流の方が
多く、ノードN8の電位はN9の電位よりも低くなる。以上
の動作により、第1のフリップフロップ回路の入力ノー
ドN8とN9との間に電位差が生じた後、時刻t3にクロック
φが“H"レベルになってトランジスタQ32がオンして
ノードN8とN9との間の電位差が第1のフリップフロップ
回路によって増幅される。
さらに、ノードN8およびN9のそれぞれの電位は、トラン
ジスタQ37およびQ38を介して第2のフリップフロップ回
路のトランジスタQ39およびQ40のゲートに伝達される。
次に、時刻t4においてクロックφは“H"レベルにな
り、ノードN10から“L"レベルにアドレス出力信号が
取出され、ノードN11から“H"レベルのアドレス出力信
号Aが取出される。
この第14図に示したバッファ回路においては、前述の第
8図および第10図のバッファ回路とは異なり、時刻t3
おいてクロックφが“H"レベルになって第1のフリッ
プフロップ回路が駆動される時点で、既にフリップフロ
ップ回路の入力ノードN8とN9との間に電位差があるた
め、フリップフロップ回路の貫通電流は減少し、またア
ドレス出力信号が出力されるまでの時間は短くなる。
しかしながら、第14図に示すようなバッファ回路におい
ては、以下に示すような問題点がある。第17図は、第16
図のタイミングチャートの一部を詳細に示す図である。
以下、第14図のバッファ回路が、ダイナミック型RAMの
行アドレスバッファとして用いられた場合について説明
する。
第17図に示すように、▲▼信号と外部アドレス信
号Aiとの間には、2つの規定、すなわち行アドレスセッ
トアップ時間すなわち(以下、tASR)と、行アドレスホ
ールド時間(以下、tRAH)とが設けられている。すなわ
ち、有効な外部アドレス信号Aiは、▲▼信号の立
下がり時点よりもtASR前にセットされていなければなら
ず、また▲▼信号の立下がり時点よりもtRAHだけ
後までリセットされてはならない。たとえば、通常のダ
イナミック型RAMにおいては、tASRはOns、tRAHは10〜15
ns程度に規定されている。一方、第14図のバッファ回路
では、▲▼信号が“L"レベルになったことを感知
して“H"レベルになる信号φに応じて外部アドレス信
号Aiをバッファ回路内に伝達し始める。したがって、▲
▼信号が“L"レベルになってからクロックφ
“H"レベルになるまでの時間taが長ければ、tASRは短く
てもよく、すなわち、負の値になってもよく、tASRの規
定(たとえばOns)に対するマージンが大きくなる。一
方、ノードN8からトランジスタQ35およびQ33を介して貫
通電流が流れるのを防ぐ目的と、外部アドレス信号の変
化による影響をフリップフロップ回路に伝達するのを防
げる目的で、クロックφは“H"レベルになった後、時
間tc経過すると再び“L"レベルになる。したがって、▲
▼信号が“L"レベルになってからクロックφ
再び“L"レベルになるまでの時間tbが短いほど、tRAH
短くてよく、tRAHの規定に対するマージンが大きくな
る。すなわち、クロックφが“H"レベルにある時間tc
が短いほど、tASRおよびtRAHのマージンが大きくなる。
このように十分なマージンを確保するために、クロック
φの“H"レベルのパルス幅としては、10ns以下の短い
パルス幅が必要となる。
しかしながら、ダイナミック型RAMのようなLSI内におい
て、単独かつ短いパルス幅の信号は、信号駆動回路の内
部抵抗や、信号配線の抵抗および浮遊容量のため、第17
図のクロックφにおいて破線で示したような鈍った波
形となり、“H"レベルの部分の電位は十分に高くならな
い。このため、トランジスタQ33およびQ34のコンダクタ
ンスgmが十分に大きくならず、ノードN8またはN9の電荷
の放電に時間がかかることになる。したがって、結局は
フリップフロップ回路の動作が遅くなって、アドレス出
力信号が出力されるのが遅れてしまうという問題点があ
った。
[発明が解決しようとする課題] 以上のように、第8図および第10図に示した従来のバッ
ファ回路では、外部アドレス信号をフリップフロップ回
路に伝達する信号と、当該フリップフロップ回路を駆動
させる信号とが同一であるため、フリップフロップ回路
の駆動時にフリップフロップ回路の入力ノードに電位差
がほとんど生じていないため、フリップフロップ回路の
動作が遅れ、貫通電流が流れるとともに、アドレス出力
信号を出力するのに時間がかかるという問題があった。
また、第14図に示したバッファ回路のように、外部アド
レス信号をフリップフロップ回路に伝達する信号と、当
該フリップフロップ回路を駆動させる信号とが別の信号
である場合でも、外部アドレス信号のフリップフロップ
回路への伝達を制御するスイッチトランジスタが1個し
かない場合には、このトランジスタの制御のため単独の
パルス幅の短いクロックが必要となるが、波形の鈍りの
ために外部アドレス信号に対応する電位がフリップフロ
ップ回路に十分に伝達されなくなり、フリップフロップ
回路の動作が遅れて、アドレス出力信号が出力されるま
での時間が長くなってしまうという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされ
たもので、フリップフロップ回路の貫通電流すなわち消
費電流の低減が図られるとともに、動作速度が速く、さ
らにアドレスバッファ回路として用いられた場合にはア
ドレスセットアップ時間およびアドレスホールド時間の
大きなマージンを保証することができるバッファ回路を
提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明にかかるバッファ回路は、第1の電位を供給す
る手段と、第2の電位を供給する手段と、第1および第
2の入力ノードを有し、第1の電位と第2の電位との間
に接続されたフリップフロップ手段と、フリップフロッ
プ手段を駆動するための第1のクロックを発生する手段
と、第1のクロックを受けてフリップフロップ手段を駆
動する手段と、第1の電位と第1の入力ノードとの間に
直列に接続された第1,第2および第3のスイッチング素
子からなる第1の入力回路手段と、第1の電位と第2の
入力ノードとの間に直列に接続された第4,第5および第
6のスイッチング素子からなる第2の入力回路手段と、
第1と電位側に接続された第1のスイッチング素子の制
御端子に外部アドレス信号を供給する手段と、基準電位
を発生して第1の電位側に接続された第4のスイッチン
グ素子の制御端子に供給する手段と、第1および第2の
入力回路手段を動作状態とするための第2のクロックを
発生して第2および第5のスイッチング素子の制御端子
に供給する手段と、第1および第2の入力回路手段を非
動作状態にするための第3のクロックを発生して第3お
よび第6のスイッチング素子の制御端子に供給する手段
と、第1の入力ノードから外部アドレス信号と同相の信
号を取出す手段と、第2の入力ノードから外部アドレス
信号と逆相の信号を取出す手段とを備えている。
この発明の他の局面に従うと、第1電位を供給する手段
と、第2の電位を供給する手段と、第1および第2の入
力ノードを有し、第1の電位と第2の電位との間に接続
されたフリップフロップ手段と、第1の電位と第1の入
力ノードとの間に直列に接続された第1,第2および第3
のスイッチング素子からなる第1の入力回路手段と、第
1の電位と第2の入力ノードとの間に直列に接続された
第4,第5および第6のスイッチング素子からなる第2の
入力回路手段と、第1の電位側に接続された第1のスイ
ッチング素子の制御端子に外部アドレス信号を供給する
手段と、基準電位を発生して第1の電位側に接続された
第4のスイッチング素子の制御端子に供給する手段と、
第1の入力ノードから外部アドレス信号と同相の信号を
取出す手段と、第2の入力ノードから外部アドレス信号
と逆相の信号を取出す手段とを備えたバッファ回路を動
作させる方法は、第2および第5のスイッチング素子を
制御して第1および第2の入力回路手段を動作状態にす
る第1のステップと、フリップフロップ手段を駆動する
第2のステップと、第3および第6のスイッチング素子
を制御して第1および第2の入力回路手段を非動作状態
にする第3のステップとを含んでいる。
[作用] この発明にかかるバッファ回路では、フリップフロップ
回路手段の第1の入力ノードと第1の電位との間に外部
アドレス信号を受ける第1の入力回路手段を設けるとと
もに、第2の入力ノードと第1の電位との間に基準電位
を受ける第2の入力回路手段を設け、第1のクロックに
よってフリップフロップ回路手段を駆動し、第2のクロ
ックによって第1および第2の入力回路手段を動作状態
とし、さらに第3のクロックによって第1および第2の
入力回路手段を非動作状態とすることによって、フリッ
プフロップ回路の動作開始時にフリップフロップ回路の
入力ノードに電位差を生じせしめることができるので、
フリップフロップ回路での貫通電流を減少させることが
でき、また高速動作を実現することができる。さらに、
このバッファ回路をアドレスバッファ回路として用いる
場合には、第1および第2の入力回路手段の動作と非動
作とを別のクロックで制御しているので、アドレスセッ
トアップ時間およびアドレスホールド時間に十分なマー
ジンを持たせることができる。
[発明の実施例] 第1図は、第7図に示したメモリ装置におけるアドレス
バッファ回路として用いられる、この発明の一実施例で
あるバッファ回路を示す回路図である。また、第2図
は、第1図のバッファ回路に用いられる各種クロック信
号の発生源を示すブロック図である。
まず、第1図に示したバッファ回路の構成について説明
する。第1図において、pチャネルトランジスタQ101
よびQ1022とnチャネルトランジスタQ103およびQ104
は、フリップフロップ回路を構成している。このフリッ
プフロップ回路は、pチャネルトランジスタQ105および
nチャネルトランジスタQ106からなるインバータを介し
てクロックφ102によって駆動される。なお、クロック
102は、第2図に示すように▲▼信号を遅延回路1
9で遅延させてインバータ23で反転することによって得
られる。このフリップフロップ回路の入力ノードN100
よびN101は、ゲートにクロックφ104が印加されるpチ
ャネルトランジスタQ107およびQ108によってプリチャー
ジされる。なお、このクロックφ104は、第2図に示す
ように、▲▼信号を遅延回路21で遅延させてイン
バータ24で反転することによって得られる。
一方、フリップフロップ回路の一方の入力ノードN100
接地電位との間には、直列に接続されたnチャネルトラ
ンジスタQ109,Q110およびQ111からなる入力回路IC1が接
続されており、ノードN101と接地電位との間には、直列
に接続されたnチャネルトランジスタQ112,Q113およびQ
114からなる入力回路IC2が接続されている。外部アドレ
ス信号Aiは、トランジスタQ109のゲートに印加され、第
12図に示すような回路で発生した基準電位Vrefは、トラ
ンジスタQ112のゲートに印加される。トランジスタQ110
およびQ113のゲートには、クロックφ101が印加され、
トランジスタQ111およびQ114のゲートには、クロック
103が印加される。このクロックφ101は、第2図に示す
ように、▲▼信号を遅延回路18で遅延させてイン
バータ22で反転させることによって得られ、クロック
103は▲▼信号を遅延回路20で遅延させることに
よって得られる。
上記フリップフロップ回路のノードN100にはさらに、p
チャネルトランジスタQ115およびnチャネルトランジス
タQ116で構成されるインバータが接続されており、この
インバータの出力がアドレス出力信号Aとして取出され
る。一方、フリップフロップ回路のノードN101にはさら
に、pチャネルトランジスタQ117およびnチャネルトラ
ンジスタQ118で構成されるインバータが接続されてお
り、このインバータの出力がアドレス出力信号として
取出される。
次に、第3図は、第1図に示したバッファ回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。以下に、第
3図を参照して、第1図に示したこの発明の一実施例で
あるバッフア回路の動作について説明する。
まず、時刻t5以前は、クロックφ101102およびφ104
は“L"レベルであり、クロック103は“H"レベルであ
るので、トランジスタQ110およびQ113はオフ、トランジ
スタQ111およびQ114はオンしており、フリップフロップ
回路の入力ノードN100およびN101はそれぞれトランジス
タQ107およびQ108によって“H"レベルにプリチャージさ
れており、さらにノードN102は、“H"レベルにプリチャ
ージされている。
次に、時刻t5においてクロックφ101およびφ104が“H"
レベルになると、トランジスタQ107およびQ108がオフし
てノードN100およびN101のプリチャージが中止され、ま
たトランジスタQ110およびQ113がオンして外部アドレス
信号Aiのレベルに対応する電位差がノードN100とN101
の間に生じる。ここで、外部アドレス信号は、通常はTT
Lレベルの信号、すなわち“H"レベルが2.4V、“L"レベ
ルが0.8Vの信号であるため、基準電位Vrefは通常、“H"
レベルと“L"レベルとの中間の1.6V程度に設定する。こ
こで、外部アドレス信号Aiがたとえば“H"レベルの場合
には、トランジスタQ109のコンダクタンスgmはトランジ
スタQ112のコンダクタンスgmよりも大きくなり、トラン
ジスタQ109をより大きな電流が流れるので、ノードN100
の電位はノードN101の電位よりも低くなり、ノードN100
とN101との間に電位差が生じる。
次に、時刻t6にクロックφ102が“H"レベルになると、
フリップフロップ回路が駆動され、ノードN100とN101
の間の電位差が増幅される。すなわち、上述のように、
フリップフロップ回路の入力ノードN100とN101との間に
電位差が生じた後に、フリップフロップ回路を駆動する
ことにより、フリップフロップ回路での貫通電流が減少
し、またノードN100とN101との間の電位差の増幅が速く
なる。
次に、時刻t7にクロック103が“L"レベルになると、
トランジスタQ111およびQ114がオフして時刻t7以外の外
部アドレス信号Aiの変化は受付けられなくなる。また、
ノードN100とN101との間の電位差がさらに増幅され、ノ
ードN101が“H"レベルになるが、トランジスタQ114が上
述のようにオフするため、ノードN101から接地電位への
貫通電流は流れない。
第1図に示したバッファ回路がたとえばダイナミック型
RAMと行アドレスバッファとして使用された場合には、
クロックφ101が“H"レベルになることによってトラン
ジスタQ110がオンし、入力回路IC1が動作状態となるた
め、外部アドレス信号Aiの▲▼信号に対するセッ
トアップ時間tASRは、クロックφ101が“H"レベルにな
るタイミングで決定される。このクロックφ101は、第
2図に示したように▲▼信号を遅延回路18で遅延
された後、インバータ22で反転することによって得られ
るため、クロックφ101が“H"レベルに立上がるタイミ
ングは、遅延回路18の遅延時間を適当に調整することに
よって、tASRに対してマージンのある値に設定できる。
一方、クロック103が“L"レベルになるとトランジス
タQ111がオフし、入力回路IC1が非動作状態となるた
め、その後外部アドレス信号Aiが変化しても受付けられ
なくなる。すなわち、外部アドレス信号Aiの▲▼
信号に対するホールド時間はtRAHは、クロック103
“L"レベルになるタイミングで設定される。このクロッ
103は、第2図に示したように▲▼信号を遅
延回路20で遅延させることによって、上記クロックφ
101とは独立して発生される。したがって、クロック
103を“L"レベルにするタイミングt7を速ししても、第1
7図に関連して説明した従来例のように、ノードN103
よびN104の電位がフリップフロップ回路の入力ノードN
100およびN101に伝達されにくくなることはない。この
ため、tRAHを短くし、tRAHの規定に対するマージンを大
きくすることができる。
以上のように、第1図に示したこの発明の一実施例によ
るバッファ回路では、ノードN103およびN104における電
位がフリップフロップ回路の入力ノードN100およびN101
に十分に伝達されるので、ノードN100とN101との間に十
分な電位差を生じ、フリップフロップ回路の動作が速く
なる。この結果、アドレス出力信号Aおよびが速く得
られるようになる。
なお、第1図に示したバッファ回路では、クロックφ
101とクロックφ104とが同時に“H"レベルになる場合に
ついて説明したが、これらは異なるタイミングであって
もよく、同様の効果を得ることができる。
次に、第4図は、第1図に示した実施例の変形例を示す
回路図である。第4図に示す回路は、以下の点を除い
て、第1図に示したバッファ回路と構成も動作も同じで
ある。すなわち、第1図のバッファ回路では、トランジ
スタQ105およびトランジスタQ105からなるインバータに
よってフリップフロップ回路で駆動されるのに対し、第
4図のバッファ回路ではフリップフロップ回路は1つの
トランジスタQ106によって駆動される。したがって、第
1図のバッファ回路では、ノードN102はトランジスタQ
105を介して電源電位VCCにプリチャージされるのに対
し、第4図のバッファ回路では、ノードN102は、VCC−V
TH(VTHは、トランジスタQ103またはQ104のしきい値電
圧)にプリチャージされる点で異なるだけであり、第4
図のバッファ回路は構成を簡略化しながらも第1図のバ
ッファ回路と同様の効果を奏することができる。
上述の第1図および第4図の実施例では、フリップフロ
ップ回路の入力ノードN100およびN101が“H"レベルにプ
リチャージされ、入力回路IC1およびIC2がnチャネルト
ランジスタで構成されていたが、フリップフロップ回路
の入力ノードが“L"レベルにプリチャージされ、入力回
路がpチャネルトランジスタで構成されるようにしても
同様の効果を得ることができる。
第5図は、第4図に示した実施例の変形例を示す回路図
であり、上述のようにフリップフロップ回路の入力回路
をpチャネルトランジスタで構成したものである。すな
わち、第5図のバッファ回路は、入力回路IC1aを、pチ
ャネルトランジスタQ109a,Q110aおよびQ111aで構成し、
入力回路IC2aを、pチャネルトランジスタQ112a,Q113a
およびQ114aで構成し、プリチャージ用トランジスタを
nチャネルトランジスタQ107aおよびQ108aで構成し、フ
リップフロップ回路の駆動用トランジスタをpチャネル
トランジスタQ106aで構成した点を除いて、第1図およ
び第4図に示したバッファ回路と同じである。また、第
6図は、第5図のバッファ回路の動作を説明するための
タイミングチャートであり、第3図に示したタイミング
チャートに比較して、各クロック信号の極性が逆になっ
ているが、基本的な動作は第1図および第4図に示した
バッファ回路と同じである。
上述の第1図,第4図および第5図に示した実施例で
は、バッファ回路をダイナミック型RAMと行アドレスバ
ッファに適用した場合について説明したが、ダイナミッ
ク型RAMにおける他のバッファ回路として、またはスタ
ティック型RAMのように他のメモリ装置のバッファ回路
として用いた場合にも同様の効果を奏し、さらに一般的
には、内部からのデータを受けて、レベル変換または波
形整形をなし、同相および逆相の信号を回路内部へ出力
するデータインバッファに適用した場合にも同様の効果
を奏する。
[発明の効果] 以上のように、この発明のバッファ回路によれば、第1,
第2および第3のトランジスタからなる第1の入力回路
を第1の電位とフリップフロップ回路の第1の入力ノー
ドとの間に接続するとともに、第4,第5および第6のト
ランジスタからなる第2の入力回路を第1の電位とフリ
ップフロップ回路の第2の入力ノードとの間に接続し、
第1の電位側に接続された第1のトランジスタのゲート
に外部アドレス信号を供給するとともに第1の電位側に
接続された第4のトランジスタのゲートの基準電位を供
給し、第1および第2の入力回路を動作状態にするため
のクロックを第2および第5のトランジスタのゲートに
供給してフリップフロップ回路を動作状態にし、さらに
第1および第2の入力回路を非動作状態とするためのク
ロックを第3および第6のトランジスタのゲートに供給
するようにしているので、フリップフロップ回路での貫
通電流を減少させることができるとともに、フリップフ
ロップ回路の動作速度を向上させ、さらにはメモリ回路
のアドレスバッファ回路として使用した場合に、アドレ
スセットアップ時間とアドレスホールド時間とに大きな
マージンを持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例であるバッファ回路を示
す回路図である。第2図は、第1図のバッファ回路に用
いられる各種クロック信号の発生源を示すブロック図で
ある。第3図は、第1図に示したバッファ回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。第4図は、
第1図に示した実施例の変形例を示す回路図である。第
5図は、第4図に示した実施例の変形例を示す回路図で
ある。第6図は、第5図のバッファ回路の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。第7図は、ダイナ
ミック型RAMの構成を示す概略ブロック図である。第8
図は、従来のバッファ回路の一例を示す回路図である。
第9図は、第8図に示したバッファ回路の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。第10図は、従来の
バッファ回路の他の例を示す回路図である。第11図は、
第10図のバッファ回路に用いられる各種クロック信号の
発生源を示すブロック図である。第12図は、第10図のバ
ッファ回路に用いられる基準電位の発生源を示す回路図
である。第13図は、第10図に示したバッファ回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。第14図
は、従来のバッファ回路の他の例を示す回路図である。
第15図は、第14図のバッファ回路に用いられる各種クロ
ック信号の発生源を示すブロック図である。第16図は、
第14図に示したバッファ回路の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。第17図は、第16図のタイミン
グチャートの一部を詳細に示す図である。 図において、1はクロック発生回路、2は列アドレスバ
ッファ、3は行アドレスバッファ、4はデータインバッ
ファ、5はデータアウトバッファ、6はメモリセルアレ
イ、7は行デコーダ、8はセンスアンプおよびI/O制御
回路、9は列デコーダ、10,11,12,13,14,18,19,20およ
び21は遅延回路、15,16,17,22,23および24はインバー
タ、100はダイナミック型RAM、IC1,IC2,IC1aおよびIC2a
は入力回路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/00 101 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部アドレス信号を受けて、前記外部アド
    レス信号と同相および逆相の信号を出力するバッファ回
    路であって、 第1の電位を供給する手段と、 第2の電位を供給する手段と、 第1および第2の入力ノードを有し、前記第1の電位と
    第2の電位との間に接続されたフリップフロップ手段
    と、 前記フリップフロップ手段を駆動するための第1のクロ
    ックを発生する手段と、 前記第1のクロックを受けて前記フリップフロップ手段
    を駆動する手段と、 前記第1の電位と前記第1の入力ノードとの間に直列に
    接続された第1,第2および第3のスイッチング素子から
    なる第1の入力回路手段と、 前記第1の電位と前記第2の入力ノードとの間に直列に
    接続された第4,第5および第6のスイッチング素子から
    なる第2の入力回路手段と、 前記第1の電位側に接続された前記第1のスイッチング
    素子の制御端子に前記外部アドレス信号を供給する手段
    と、 基準電位を発生して前記第1の電位側に接続された前記
    第4のスイッチング素子の制御端子に供給する手段と、 前記第1および第2の入力回路手段を動作状態とするた
    めの第2のクロックを発生して前記第2および第5のス
    イッチング素子の制御端子に供給する手段と、 前記第1および第2の入力回路手段を非動作状態とする
    ための第3のクロックを発生して前記第3および第6の
    スイッチング素子の制御端子に供給する手段と、 前記第1の入力ノードから前記外部アドレス信号と同相
    の信号を取出す手段と、 前記第2の入力ノードから前記外部アドレス信号と逆相
    の信号を取出す手段とを備えた、バッファ回路。
  2. 【請求項2】外部アドレス信号を受けて、前記外部アド
    レス信号と同相および逆相の信号を出力するバッファ回
    路を動作させる方法であって、 前記バッファ回路は、 第1の電位を供給する手段と、 第2の電位を供給する手段と、 第1および第2の入力ノードを有し、前記第1の電位と
    第2の電位との間に接続されたフリップフロップ手段
    と、 前記第1の電位と前記第1の入力ノードとの間に直列に
    接続された第1,第2および第3のスイッチング素子から
    なる第1の入力回路手段と、 前記第1の電位と前記第2の入力ノードとの間に直列に
    接続された第4,第5および第6のスイッチング素子から
    なる第2の入力回路手段と、 前記第1の電位側に接続された前記第1のスイッチング
    素子の制御端子に前記外部アドレス信号を供給する手段
    と、 基準電位を発生して前記第1の電位側に接続された前記
    第4のスイッチング素子の制御端子に供給する手段と、 前記第1の入力ノードから前記外部アドレス信号と同相
    の信号を取出す手段と、 前記第2の入力ノードから前記外部アドレス信号と逆相
    の信号を取出す手段とを備えており、 前記バッファ回路を動作させる方法は、 前記第2および第5のスイッチング素子を制御して前記
    第1および第2の入力回路手段を動作状態にする第1の
    ステップと、 前記フリップフロップ手段を駆動する第2のステップ
    と、 前記第3および第6のスイッチング素子を制御して前記
    第1および第2の入力回路手段を非動作状態にする第3
    のステップとを含む、バッファ回路の動作方法。
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