JPS62240332A - 塩化ビニル系樹脂成形品 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂成形品

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JPS62240332A
JPS62240332A JP8291386A JP8291386A JPS62240332A JP S62240332 A JPS62240332 A JP S62240332A JP 8291386 A JP8291386 A JP 8291386A JP 8291386 A JP8291386 A JP 8291386A JP S62240332 A JPS62240332 A JP S62240332A
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JP
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vinyl chloride
coating
resin
chloride resin
molded article
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JP8291386A
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Atsushi Obayashi
厚 大林
Hiromi Arai
宏美 新居
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Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「#突上の利用分野1 本発明は、塩化ビニル系樹脂成形品に関する。
さらに詳しくは、可塑剤などの表面移行を防止し、成形
品表面の汚染を防止し、かつ、耐水性に優れた塩化ビニ
ル系樹脂成形品に係わるものである。
[従来技術] 塩化ビニル系樹脂は、比較的安価で、化学的変化をおこ
しにくく、可塑剤をその量を変えて配合することにより
、硬質から軟質まで広範囲に性質を変えることがでbる
。そして例えば硬質のパイプ、床材、シート、フィルム
、軟質のビニルクロス、繊維、壁材、シート、フィルム
、日用品雑貨等、硬軟ともに多くの用途がある。
しかし、可塑剤を配合した塩化ビニル系樹脂成形品は、
長期間経過すると、可塑剤が成形品表面にブリード・ア
ウトし、他の物質に移行したり、水や溶剤などに抽出さ
れるなどして、好ましくない現象を呈するという欠点が
ある。
例えば、ABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン又は一般用
ポリスチレン等のスチレン系樹脂よりなるテレピノタン
、ビデオデツキ、パーソナルコンピューター等の電気製
品のハウジングに軟質塩化ビニル系樹脂成形品が接触す
ると、ハウジングに可塑剤が移行する。この移行により
、ハウジングには汚染斑が生じたり、亀裂が生じたりし
て美観を損ね、商品価値を著しく低下させ、場合によう
ては機能を低下させることもある。
また・塩化ビニル1%樹脂よりなる成形品が、床材、壁
材などの内装材料、テントなどの屋外で使用さ杭るもの
である場合は、成形品表面にブリード・アウトした可塑
剤に、塵埃が付着して汚染されるという欠点がある。成
形品が包装用に使用されるフィルムである場合には、ブ
リード°アウトした可塑剤がフィルムへの印刷性を低下
させたり、ヒートシール法によって接着した部分の強度
を低下させる。
更に、成形品が防水帆布テント、部局水槽、止水板、遮
水シートなどの耐水性が要求される用途に使用された場
合には、雨水の影響によって可塑剤が流亡され、成形品
が白化したり、もろくなって破損するなどの問題が生起
する。
これらの問題を解決する方法として塩化ビニル系樹脂成
形品の表面を、特定の樹脂や塗料で被覆する手法が提案
されている6例えば特公昭46−29639号公報、特
公昭50−28117号公報等には、塩化ビニル系樹脂
成形品の表面に、7クリル系O(脂を塗布する方法が提
案されている。
更に、特公昭52−6214号公報には、官能基を有す
るビニルモノマー共重合体の溶剤溶液に、インシアネー
トまたはメラミン樹脂を架橋剤として加え、ポリ塩化ビ
ニルフィルムに塗布し、フィルム上で部分架橋させる方
法が提案されている。
しかしながら、上記改良法に従って成形品表面に形成さ
れる被膜は、いずれも熱可塑性at脂を主体としたもの
であるため、使用時または使用前の保管の際の雰囲気温
度が高い場合には、可塑剤等の成形品表面へのブリード
・アウトを防止するのに充分でなく、所望の性能を発揮
し得ないという欠点があった。
これらの欠点を改良するために、例えば特開昭55−1
61826号公報には、塩化ビニル系樹脂成形品の表面
に、エネルギー線照射により重合するエポキシ樹脂組成
物に由来する被膜を形成する方法が提案されている。ま
た、特開昭56−53070号公報には、ポリ塩化ビニ
ルフィルムの片面または両面に、光または電子線で硬化
しうるα,β−不飽和基を有するカルボン酸誘導体を塗
布して、この塗布液に由来する被膜を形成する方法が記
載されている。
しかしながら、これらの改良法によっても・成形品表面
への可塑剤ブリード・アウトを防止し、成形品表面の汚
染を防止するには、充分ではな11というのが実状であ
る。
一方、77素樹脂は他の熱可塑性樹脂と比較して耐汚染
性や非粘着性、耐候性等が非常に優れていることから、
塩化ビニルM ?jf脂成形品の表面にフッ素樹脂を積
層する試みがなされてきた。
しかしながら、フッ素樹脂は本来非粘着性のために、他
基材との接着が困難である。このため、7−/素樹脂と
他の基材との接着性を改良するために、従来から種々の
手法が検討されでいる。
例えば、フッ素樹脂と他基材とを接着性樹脂で接着する
方法が提案されている。特定のエチレン−エチルアクリ
レート共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体または
それらの変性物(vf開昭56−86748号公報、特
開昭57−12645号公報参照)、エポキシ基含有ポ
リオレフィン(特開昭57−8155号公報、特開昭5
7−212055号公報参照)、フッ化ビニリデンをグ
ラフトした共重合体とメチルメタクリレート系重合体と
の樹脂組成物(特開昭57−12646号公報参照)、
部分的に改質したエチレン重合体及びアルキル7クリレ
ート重合体からなる重合体(特開昭59−214645
号公報参照)、熱可塑性アクリル樹脂を特定の樹脂で変
性又は混合した樹脂組成物を用いることにより、フッ素
樹脂と他基材との接着性を改善する方法が開示されてい
る。しかしながら、軟質塩化ビニル系樹脂フィルムにお
いては、一般に可塑剤等の配合剤による成形品表面への
移行、噴き出しの影響で、これら接着性樹脂を介してフ
ッ素樹脂との固着一体化は実用的に充分なものではなか
った。
他方、フッ素樹脂と接着性樹脂とを混合して、他基材に
塗布する方法が提案されている0例えば、特開昭57−
182352号公報には、ポリアミドイミド樹脂と7ノ
素樹脂とからなる組成物を用いる方法が開示されている
[発明が解決しようとする問題点」 本発明者らは、かかる状況にあって、塩化ビニル系樹脂
成形品に配合される諸添加剤、特に可塑剤の表面移行を
防止し、成形品表面の汚染を防止し、かつ、耐水性に優
れた塩化ビニル系樹脂成形品を提供することを目的とし
て、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至ったもの
である。
「問題点を解決するための手段」 上記の問題点は本発明に係わる塩化ビニル系樹脂成形品
を使用することにより解決される。すなわち、本発明の
要旨とするところは、塩化ビニル系樹脂成形品表面に、
特定のアクリル系tM脂を、フッ化ビニリデン系樹脂に
混合した被覆組成物に由来する被膜が形成されてなるこ
とを特徴とする塩化ビニル系樹脂成形品に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体を含む6
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル
、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、ノタナクリル
酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されたものであったらよい。
上記基体となる塩化ビニル系樹脂には、柔軟性を付与す
るために、この樹脂100i1fi部に対して、1重量
部以上、好ましくは20〜60重量部の可塑剤が配合さ
れる。可塑剤の配合量を上記範囲とすることにより、目
的の軟質塩化ビニル成形品に、すぐれた柔軟性と機械的
性質を付与させることができる。
可塑剤としては、例えば、ノーn−オクチル7タレート
、シー2−エチルへキシル7タレート、ジベンジル7タ
レート、ジイソデシル7タレート、ジドデシル7タレー
ト、νウンデシル7タレート等のフタル酸誘導体;ジオ
クチル7タレート等のイソフタル陵誘導体;ノーロープ
チルアノベート、ジオクチルアクベート等のアジピン酸
誘導体;ジ−n−ブチルマレート等のマレイン酸flt
導体:  )ソーn−ブチルシトレート等のクエン酸誘
導体;モノブチルイタコネート等のイタコン酸誘導体;
ブチルオレエート等のオレインW1il!導体:グリセ
リンモノリシル−ト等のリシノール酸誘導体;その他、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト等のリン酸エステル系可塑剤、エポキシ化大豆油、エ
ポキシ樹脂系可塑剤等があげられる。
上記塩化ビニル系樹脂には、前記可塑剤のほかに、必要
に応じて、成形用の合1&樹脂に通常配合される公知の
樹脂添加物、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯
電防止剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料
、染料等を配合することがでべろ、しかして、可塑剤を
含め、その他公知の樹脂添加剤を配合し、成形用の塩化
ビニル系樹脂配合組成物とするには、通常の配合、混合
技術、例えぼりポンプレンダ−、バンバリーミキサ−、
スーパーミキサーその他の配合機、混合機を使用する方
法を採用することができる。
塩化ビニル系樹脂配合組成物を成形して、本発明の軟質
塩化ビニル系樹脂成形品にする場合の形状については特
に制限はない、しかし、被膜を形成する工程の容易さか
らシート状、フィルム状、板状、あるいは管状の形態の
ものが適している。
これらの成形法としでは、通常、行われる、例えばカレ
ンダー成形法、押出成形法、イン7レーシタン成形法、
射出成形法等のなかから適宜採用される。
本発明においてアクリル系樹脂とは、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)7クリレ一ト5〜40重量%、分子内に1個
もしくは2個以上のカルボキシル基を含む、α,β−不
飽和カルボン酸化合物θ〜20重景%及びこれら化合物
と共重合可能な他のビニル系化合物とを共重合して得ら
れる重合体をいう。
ここでいうヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと
はヒドロキシアルキルアクリレート又はヒドロキシアル
キルメタケクリレートを意味する。
ヒドロキシアルキル(メタ)7クリレート類としては、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチル7クリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート%2−ヒドロキシブaビルメタクリレ
ート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチル
アクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、
4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシペンチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシペンチルメタクリレート、6−ヒ
ドロキシへキシル7クリレート、6−ヒドロキシへキシ
ルメタクリレート等があげられる。
このヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類のアク
リル系樹脂中で占める割合が5重量%より少ない場合は
、有機溶媒との溶解性、基体成形品とのFffi性及び
可塑剤移行抑制効果を充分に発揮し得ないので好ましく
ない。他方、40fi量%より多い場合にはコスト高と
なりコスト上昇に較べて得られる効果は大きくないので
好ましくない。
分子内に1個もしくは2個以上のカルボキシル基を含む
α、β−不飽和カルボン酸化合物としては、アクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アコニット
酸、クロトン酸等があげられる。これら化合物を、前記
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類と併用する
と、アクリル樹脂を7フ化ビニリデン系樹脂に混合した
被覆組成物と塩化ビニル系樹脂基体フィルムとの密着性
が向上し、フィルム同士が付着し合う(ブロッキングす
る)性質を抑制する効果を発揮する。これら化合物の使
用量は、20重量%までである。これ以上であると、フ
ィルムが水分で濡れているときにフィルム同士が付着し
合う性質(湿潤時のブロッキング性)が強化されるので
、好ましくない。
残部を構成する前記化合物と共重合可能な他のビニル系
化合物としては、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、n−プロピル7クリレート、1so−プロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、1so−ブチル
7クリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチ
ルへキシル7クリレート、デシル7クリレート、ドデシ
ルアクリレート・トリデシルアクリレート、ステアリル
アクリレート等のようなアクリル酸のCI〜C2ffi
のアルキルエステル類二メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、n−プロピルメタクリレート、1so
−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート
、1so−ブチルメタクリレート、シクロへキシルメタ
クリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、デシ
ルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、トリデシ
ルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等のよう
なメタクリル酸のC,′vC,,のアルキルエステルM
:スチレン、7クリロニトリル、メタクリレートリル、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、メ
タクリル7ミド、n−ブトキシアクリルアミド、n−ブ
トキシメタクリルアミドなどをあげることができる。
7−/ 化1./ =リデンM rjf脂に混合するた
めのアクリル系a(脂は、上記爪喰体の2種以上を所定
、!itMみ合せて有8!溶媒とともに重合毎に仕込み
、重合開始剤、必要に応じて分子fi調節剤を加えて、
攪拌しつつ加熱し、重合する。この際、使用しうる重合
開始剤としては、a、a−7ゾビスインブチロニトリル
、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキ
サイド等のラノカル生成触媒があげられ、分子fLt!
節剤としてはブチルメルカプタン、1−ドデシルメルカ
プタン、tert−ドデシルメルカプタン あげられる。
重合に用いる有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパツール、イソプロパツール、n−ブタノ
ール、See−ブタノール、tert−ブタノール、n
−7ミルアルコール、イソ7ミルアルコール、jerk
−7ミルアルコール、n−ヘキシルアルコール、シクロ
ヘキサノール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等の酢酸エステル類;7セトン、メチルエチルケトン
、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソプチルヶト
ン、ノエチルケトン、2−ヘキサノン、3−ヘキサ7ン
、ジー11−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、
ジ−n−アミルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
;テトラヒドロ7ラン等があり・これらは1種もしくは
2種以上混合して使用することができる。
7フ化ビニリデン系樹脂とは、フッ化ビニリデンの単独
重合体、もしくは7フ化ビニリデンと他の77素系不飽
和単量体及び/もしくはフッ素を含有しない共重合可能
な単量体との共重合体、さらにこれら重合体の一部を改
質もしくは変性した重合体が包含される。
これら7フ化ビニリデン系樹脂は1種もしくは2種以上
で用いることができ、又他のフッ素を含有した樹脂及び
/もしくはフッ素を含有しない樹脂と混合して用いても
構わない。
上記アクリルP、樹脂と7フ化ビニリデン系樹脂との配
合割合は、固形分重量比で前者が1〜90対後者が99
〜10(両者の合計量を100とする。)の割合がよく
、特に好ましいのは、5〜80対95〜20である。前
者の配合割合がこれより多いと、形成される被膜の可塑
剤等の移行防止性、耐汚染性、耐水性への効果が充分で
なく、文通にこれよりも少ないと被膜の基材表面への密
着性が劣り、被膜が容易に剥がれて好ましくない。
上記被覆組成物には、これら成分の他に、補助的な成分
、例えば酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、光安定剤
、帯電防止剤、顔料、染料、滑剤等配合することができ
る。
“−上記被覆組成物は有機溶媒に分散及び/又は溶解し
て用いることができる。
有機溶媒は、特に好ましいものとして、例えばアセトン
、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチル7セト7ミド、テトラメチル尿
素、トリノチルホス7エート等があり、好ましいものと
しで、例えばメチルイソブチルケトン、酢酸ブチル、シ
クロヘキサノン、ジアセトンアルコール、ジイソブチル
ケトン、γ−ブチロラクトン、テトラエチル尿素、イソ
ホロン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセ
ターF1炭陵プロピレン、ジメチル7タレート等があり
、これらは単独もしくは2種以上の併用で使うことがで
きる。又、使用量が少量の場合には、例えばヘプタン、
シクロヘキサン等脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン
、キシレン等芳香族炭化水素、メタノール、エタノール
、イソプロピルアルコール等アルコール類、クロロホル
ム、四塩化炭化水素等ハロゲン化炭化水素等を単独もし
くは2種以上の併用で使うことができる。
上記被覆組成物を塗布し塩化ビニル系樹脂成形品表面に
被膜を形成するには、成形品の形状に応じて公知の各種
方法が適用される0例えば、溶液状態で被膜を形成する
場合は、ドクターブレードコート法、グラビアロールフ
ート法、エヤナイフフート法、リバースロールコート法
、ディプフート法、カーテンロールコート法、スプレィ
コート法、ロッドコート法等の塗布方法が用いられる。
また、fF#液状態とせずと記被覆[成物を単独の被膜
として形成する場合は、共押出し法、押出しコーティン
グ法、押出1.ラミネート法、ラミネート法が用いられ
る。
被膜形成法として、塗布方式を用いた場合の溶剤の乾燥
方法としては、例えば自然乾燥法、熱風乾燥法、赤外線
乾燥法、遠赤外線乾燥法等があるが、乾燥速度、安全性
を勘案すれば熱風乾燥法が有利である。この場合の温度
条件は50〜150℃の範囲とし、暗闇は10秒〜15
分の間で選ぶのがよい。
上記被覆組成物を塩化ビニル系樹脂成形品の表面に塗布
して被膜とする場合の塗布量は、塗布方式で、乾燥固化
後の量としで、0.1g/m”〜101?7m”の範囲
とするのが好ましい、0.1.7輸2より少ないと、塩
化ビニル系樹脂成形品中の可塑剤の表面移行を防止する
効果が不充分である。また、10)y/n”以−ヒであ
ると、被覆量が多過ぎて、経済的に不利となり、特に被
覆される塩化ビニル系樹脂成形品がフィルム状の構造物
である場合は、その機械的強度が低下することがある。
シたがって、通常は、0.5g/輸2〜5g7m”の範
囲が最も好ましい、なお、上記被覆組成物を被覆する前
に、塩化ビニル系樹脂成形品の表面を予め、アルコール
または水で洗浄したり、プラズマ放電処理、あるいはコ
ロナ放電処理したり、他の塗料あるいはプライマーを下
塗りする等の前処理を施しておいてもよい。
「作用」 本発明に係る塩化ビニル系樹脂成形品は、その表面に特
定の被膜が形成されており、この被膜が成形品に配合さ
れた可塑剤等の各a樹脂添加物の滲み出しを防止するの
で耐汚染性に優れるものである。更に、この被膜は耐水
性にも優れているため水と接触する条件下にi時間おか
れても、良好な外観を維持することができるのである。
「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要肯を超えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
実施例1〜5、比較例1〜4 1制LL色飢へ11 ポリ塩化ビニル(I5=1400)  100重量部ジ
オクチル7タレート      50 〃エポキシ化大
豆油         3 〃バリウムー亜鉛系複合液
状安定剤 1.5 〃ステアリン酸バリウム     
 0.2 〃ステアリン酸亜鉛        0.4
 〃よりなる樹脂組成物を準備し、これをスーパーミキ
サーで10分間混合したのち、180°Cに加温したミ
ルロール上で混練し、厚さ0.316mの軟質塩化ビニ
ル系樹脂フィルムを調製した。
クール  の A、温度計、攪拌機、還流冷却器お上り仕込用ノズルを
備えた反応器に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
15重量部、アフリルミ5重量部、メチルメタタフリレ
ー145重量部、n−ブチルアクリレート35重量部、
ベンゾイルパーオキサイド1重量部、メチルエチルケト
ン200重量部を仕込み、窒素〃ス気流中で撹拌しつつ
、80℃で7時間反応させ、アクリル系樹脂溶液を得た
これをアクリル系樹脂(A)とする。
B、A項に記載した例で使用したのと同じ反応器に、2
−ヒドロキシエチル7クリレー)10重量部、メタケク
リル酸3重量部、メチルメタタフリレー160重量部、
ブチルメタlクリレート27重量部、ベンゾイルパーオ
キサイド1重量部、メチルエチルケト2200重fi部
を仕込み、A項に記載したのと同様の手順で反応させ、
アクリル系樹脂溶液を得た。これをアクリル系樹脂(B
)とする。
C,A項に記載した例で使用したのと同じ反応器に、メ
チルメタクリレート55重量部、ブチルメタクリレート
40重W&部、ブチルアクリレート5重′@部、ペンゾ
イルパーオ斗すイド1重IL部、メチルエチルケトン2
00@fi部を仕込み、A項に記載したのと同様の手順
で反応させ、アクリル系樹IIW溶液を得た。これをア
クリル系樹脂(C)とする。
恢11化形]( 第1表に示したn類及び量のアクリル系樹脂と7)化ビ
ニリデン系樹脂とを配合し、これに固形分が20ffi
j’it%となるようIこメチルエチルケトンを加え、
被覆組成物を得た.ただし、比較例2にあっではアクリ
ル系樹脂を配合しなかった。又、比較例3にあってはフ
ッ化ビニリデン系樹脂を配合しなかった。
前記の方法で調製した基体フィルムの片面に、上記被覆
m産物を、v#5バーコーターを用いて、各々塗布した
.1に布したフィルムを130℃のオーブン中にて1分
間保持して、溶剤を揮散させた。
得られた各フィルムの被膜の電は約3g/m”であった
、ただし、比較例1にあっては被膜を形成しなかった.
 。
ヱゴ/kj.凶11」 以下の方法においてフィルムの性能を評価し、その結果
を第1表に示す。
密着性 フィルムの被膜を゛形成した面にセロハンテープを接着
し、このセロハンテープを剥した時に、被膜の剥離状況
を肉眼で観察した。この評価基準は、次のとおりである
◎・・・被膜が全く剥離せず、完全に残ったもの。
O・・・被膜の273以上が剥離せず残ったもの。
Δ・・・被膜の一部が剥離せず残ったもの。
×・・・被膜が完全に剥離したもの。
耐汚染性 フィルムの被膜面に、各汚染物質を付着させ、24時間
室温に放置したのち、汚染物質を脱原綿でふき取って、
痕跡を観察した。この評価基準は、次のとおりである。
◎・・・痕跡が全く認められないもの。
O・・・被膜の一部に、痕跡が認められるもの。
Δ・・・被膜の273以上に、痕跡が認められるもの。
×・・・被膜全面に、痕跡が認められるもの。
可塑剤移行試験 9種類のフィルムを、各々10emX 10cm角に切
断し、被膜が形成されている面(1#考例4のフィルム
は一方の面)に、厚さ0.51のポリスチレンシートを
密着させた。この状態で、2 kgノ荷重をかけ、60
℃に保持した恒温水槽内に、48時間放置した。
ついで恒温水槽から取り出し、荷重をとり、ポリスチレ
ンシートを剥離したのち、9種類のフィルム各々の減量
を測定した。
この減電は、数値が小さいほど、フィルム表面からの可
塑剤の移打が少ないことを示す。
耐水性試験 9種類のフィルムから、4c論X5cmの大きさの試験
片を多数枚準備し、50℃に保持した恒温水槽中に浸漬
し、12時間後および24時間後にそれぞれの種類のフ
ィルムにつき、数枚のフィルムを取り出し、乾燥したの
ち、被膜の外観を肉眼で観察した。
この試験での評価基準は、次のとおりである。
◎・・・被膜に外観変化が全く認められないもの。
O・・・被膜の一部に白化が認められるもの。
Δ・・・被膜の全面に白化が認められるもの。
×・・・被膜の全面に白化が認められ、部分的に被膜剥
離が認められるもの、もしく は、被膜が完全に剥離しているもの。
「発明の効果」 以上、実施例からも明らかなように、本発明に係わる塩
化ビニル系O(脂成形品は、基体樹脂中に配合されてい
る可塑剤、液状安定剤等の添加剤の成形品表面への移行
滲出を抑制することができる。
したがって基体として塩化ビニル系樹脂を使った例えば
、床材、壁材、デスクマフF、電線用被覆材等の成形品
の表面の汚染、粉塵、塵芥の付着を防止することができ
、美麗な外観を長期間維持することができる。又、耐水
性にも優れており、成形品は白化したり、もろくなって
破損するなどの問題が発生しない。
又、本発明に係る塩化ビニル系樹脂成形品は、基材とそ
の表面に形成された特定の被膜との密着性に富むので、
被膜は剥離しにくく、長期間性能を高水準に維持するこ
とができる。
特許出願人 三菱化成ビニル株式会社 代 理 人 弁理士 艮谷用 − (ばか1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩化ビニル系樹脂成形品表面に、5〜40重量%がヒド
    ロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー、0〜2
    0重量%が分子内に1個もしくは2個以上のカルボキシ
    ル基を含むα,β−不飽和カルボン酸及び残部がこれら
    化合物と共重合可能な他のビニル系化合物からなるモノ
    マー成分を共重合して得られたアクリル系樹脂を、フッ
    化ビニリデン系樹脂に混合した被覆組成物に由来する被
    膜が形成されてなることを特徴とする塩化ビニル系樹脂
    成形品。
JP8291386A 1986-04-10 1986-04-10 塩化ビニル系樹脂成形品 Pending JPS62240332A (ja)

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