JP3203929B2 - 農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム - Google Patents
農業用ポリエチレンテレフタレートフィルムInfo
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Description
優れた耐候性(耐光性)を有し、長期間の屋外展張に耐
え得る、農業用ポリエチレンテレフタレートフィルムに
関するものである。
ィルムは、高い結晶性、高い融点を示し、耐熱性、耐薬
品性を示し、更に強度、弾性率等の機械的性質において
も、優れた性質を示すことが知られている。このため、
ポリエチレンテレフタレートフィルムは、磁気テープ用
はじめ、写真用、電気用、メタライズ用、包装用および
農業用等として、広く使用されている。しかし、このフ
ィルムは紫外線特に320nm以下の紫外線を強く吸収す
る性質があり、このフィルムを屋外に長期間展張する
と、紫外線吸収の結果としてその機械的性質が著しく低
下するという欠点がある。
うな、農業用のポリエチレンテレフタレートフィルムの
表面を、特定の樹脂や塗料で被覆する方法が提案されて
いる。 (i)紫外線吸収剤をフィルム表面に緊密に結合する方
法(特公昭46−24160号公報) (ii)紫外線吸収剤が配合されてなる、アクリル系樹脂
の被膜を形成する方法(実公昭62−37729号公
報) (iii)紫外線吸収剤が配合されてなる、特定のアクリル
系樹脂の被膜を形成する方法(特開昭60−17804
9号公報)
濃度で、フィルム表面に強固に結合することは難しく、
長期間の屋外展張、屋外曝露に充分に耐えるだけの耐候
性を付与することは、困難であり、(ii)では、優れた
耐候性を有し、長期間屋外に曝露しても、機械的強度、
透明性等の低下は小さいが、被膜の伸縮性耐衝撃性が劣
るものだと、フィルムをハウス(温室)やトンネルに展
張する際、展張の方法、ハウスやトンネルの構造、設置
されている場所・方向、展張時の気象条件等によって、
フィルムが折り曲げられたり、風であおられたりした場
合、被膜にクラックが発生し、フィルムのみかけ上の白
化の原因となり、又、被膜が剥離して、実用的に充分な
ものではなかった。これらの改良として(iii)が提案さ
れたが、長期間の屋外展張、屋外曝露に充分に耐えるだ
けの耐候性を付与するには充分なものではなかった。
状況に鑑み、展張の際の苛酷な条件下でも被膜の白化
や、剥離がおこらず、かつ、優れた機械的強度と、優れ
た耐候性(耐光性)とを有し、長期間の屋外展張に耐え
得る農業用ポリエチレンテレフタレートフィルムを提供
すべく、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至っ
た。
とするところは、二軸方向にそれぞれ2.0〜5.0倍
に延伸された厚さ0.01〜0.3mmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムの片面に、アクリル系単量体とパ
ーフルオロアルキル基含有アクリル系単量体との共重合
体からなる含フッ素アクリル系重合体〔A〕とフッ化ビ
ニリデン系樹脂〔B〕の2成分を主成分とする組成物の
被膜が形成されてなる農業用ポリエチレンテレフタレー
トフィルムに存する。
ポリエチレンテレフタレート・ホモポリマーのみなら
ず、繰り返し単位の数の85%以上がポリエチレンテレ
フタレート単位よりなり、残りが他の成分であるような
共重合ポリエチレンテレフタレートや、ポリエチレンテ
レフタレート85重量%以上であり、残りの15重量%
以下が、他の重合体であるポリマーブレンド物をいう。
ブレンドできる他の重合体としては、ポリアミド類、ポ
リオレフィン類、他種のポリエステル類があげられる。
このポリエチレンテレフタレートには、必要に応じ滑
剤、着色剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配
合することができる。
レートフィルムは、二軸方向に、夫々2.0〜5.0倍
延伸されたものである。二軸延伸フィルムを製造する方
法は、特に限定されるものではなく、例えば逐次に、又
は同時に縦横二軸に延伸する、公知の方法を採用すれば
よい。又、延伸倍率が2.0倍未満であると、製品の強
度が充分なものとならないので好ましくなく、5.0倍
を越えたものでは、製品の強度は充分なものとなるが、
製造作業が困難となるので、好ましくない。延伸倍率
は、二軸方向とも夫々2.5〜4.0倍の範囲が、特に
好ましい。本発明に係るフィルムの厚さは、0.01〜
0.3mmのものがよい。厚さが0.01mm以下であると
製品の強度が充分なものとならないので好ましくなく、
0.3mm以上ではフィルムが硬くなり、取り扱い難くな
るので、好ましくない。
酸のアルキルエステル類であって、パーフルオロアルキ
ル基のようなフッ素含有基を有しないものをいう。
ルエステル類としては、具体的には、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、
iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、iso−ブチルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デシルア
クリレート、ドデシルアクリレート、トリデシルアクリ
レート、ステアリルアクリレート等のようなアクリル酸
のC1 〜C22のアルキルエステル類:メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレ
ート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメ
タクリレート、iso−ブチルメタクリレート、シクロ
ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリ
レート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
ト、トリデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレ
ート等のようなメタクリル酸のC1 〜C22のアルキルエ
ステル類等があげられる。
もしくは混合物として使用することができる。また、こ
れらアクリル系単量体は、共重合可能な他の単量体と共
に使用してもよい。このような他の単量体としては、例
えば、分子内に1個もしくは2個以上のカルボキシル基
を含むα,β−不飽和カルボン酸化合物があり、アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アコニ
ット酸、クロトン酸等があげられる。又、例えばスチレ
ン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、n−ブトキシアクリルアミド、n−ブトキシメ
タクリルアミド等も使用することができる。
リル系単量体 パーフルオロアルキル基含有アクリル系単量体とは、パ
ーフルオロアルキル基を有するアクリル酸あるいはメタ
クリル酸のエステル類であって、具体的には、2,2,
2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,2−ト
リフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テ
トラフルオロプロピルアクリレート、2,2,3,3−
テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピルアクリレート、2,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレー
ト、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオ
ロエチルアクリレート、1−トリフルオロメチル−2,
2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,
3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルアク
リレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフ
ルオロペンチルメタクリレート、2,2,3,3,4,
4−ヘキサフルオロブチルアクリレート、2,2,3,
3,4,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート、2
−パーフルオロオクチルエチルアクリレート、2−パー
フルオロオクチルメタクリレート、2−パーフルオロノ
ニルエチルアクリレート、2−パーフルオロノニルエチ
ルメタクリレート等が挙げられる。中でも特に、パーフ
ルオロ基のフッ素の数が5以上のものが好ましい。これ
らは、各々単独で用いても、2種以上の併用であっても
よい。
アルキル基含有アクリル系単量体との共重合 アクリル系単量体とパーフルオロアルキル基含有アクリ
ル系単量体との共重合割合は、通常前者が20〜99重
量%の範囲であることが好ましい。アクリル系単量体が
この範囲より少ないと、形成被膜の基材との密着性が充
分でなく、又この範囲より多いと、含フッ素アクリル系
重合体としての機能を発揮しない。
基含有アクリル系単量体を所定量配合して有機溶媒とと
もに重合缶に仕込み、重合開始剤、必要に応じて分子量
調節剤を加えて、攪拌しつつ加熱し、重合する。重合
は、通常公知の方法、例えば懸濁重合法、溶液重合法な
どが採用される。この際、使用しうる重合開始剤として
は、α,α−アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイル
パーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等のラ
ジカル生成触媒があげられ、分子量調節剤としてはブチ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、tert
−ドデシルメルカプタン、β−メルカプトエタノール等
があげられる。
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−
ブタノール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコ
ール、tert−アミルアルコール、n−ヘキシルアル
コール、シクロヘキサノール等のアルコール類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル
イソブチルケトン、ジエチルケトン、2−ヘキサノン、
3−ヘキサノン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソプロ
ピルケトン、ジ−n−アミルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類;テトラヒドロフラン等があり、これらは
1種もしくは2種以上混合して使用することができる。
の単独重合体、もしくはフッ化ビニリデンと他のフッ素
系不飽和単量体及び/もしくはフッ素を含有しない共重
合可能な単量体との共重合体、さらにこれら重合体の一
部を改質もしくは変性した重合体も包含される。これら
フッ化ビニリデン系樹脂は1種もしくは2種以上で用い
ることができる。又他のフッ素を含有した樹脂、例え
ば、4フッ化エチレン、クロロトリフルオロエチレン、
フルオロエチレン等と混合して用いても構わない。
樹脂〔B〕の配合量は、〔A〕5〜80重量部、〔B〕
20〜95重量部である。樹脂〔B〕に対する重合体
〔A〕の割合が少なすぎると、形成被膜の透明性が充分
でない。又、樹脂〔B〕に対する重合体〔A〕の割合が
多すぎると、耐候性への効果が充分でなく好ましくな
い。
要に応じて紫外線吸収剤、アンチブロッキング剤、酸化
防止剤、防藻剤、防カビ剤等を配合することができ、有
機溶媒に分散及び/又は溶解して用いることができる。
上記の被膜組成物により被膜を形成するには、成形品の
形状に応じて公知の各種方法が適用される。例えば、溶
液又は分散状態で被膜を形成する場合は、ドクターブレ
ードコート法、グラビアロールコート法、エヤナイフコ
ート法、リバースロールコート法、デイプコート法、カ
ーテンロールコート法、スプレイコート法、ロッドコー
ト法等の塗布方法が用いられる。
しては、例えば脂肪族炭化水素としてヘプタン、シクロ
ヘキサン等;芳香族炭化水素としてベンベン、トルエ
ン、キシレン等;アルコール類としてメタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ポリオキシエチレン
グリコール等;ハロゲン化炭化水素としてクロロホル
ム、四塩化炭化水素、クロルベンゼン等;ケトン類とし
てアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等;エステル類としてメチルアセテート、アリルア
セテート、エチルステアレート等;アミン類としてはト
リメチルアミン、ジフェニルアミン、ヘキサメチレンジ
アミン等;その他ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジエチレン
ジチオグリコール、ジアセトンアルコール、ベンゾニト
リル、ジメチルスルホキサイド等があり、これらは単独
もしくは2種以上の併用で使うことができる。又、溶融
状態で被膜を形成する場合は、溶融押出しラミネート法
等が用いられる。
20g/m2(固形分)の範囲とするのがよい。この範囲
より薄いと耐候性が不充分であり、この範囲より厚いと
被膜量が多すぎて経済的に不利となりフィルム自体の機
械的強度が低下することがある。通常は0.2〜15g
/m2(固形分)の範囲が好ましい。
ィルムと上述組成物の被膜との間に、紫外線吸収剤を含
有する接着性アクリル樹脂層を設ける事が、長期間の屋
外展張に耐え得る上で必要である。接着性樹脂層を構成
する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムとの密着性が特に優れており、それ自身、良好な耐候
性を有するアクリル樹脂を用いる。
橋剤等を添加して併用する事が出来る。
ばサリチル酸系化合物、シアノアクリレート系化合物、
ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物
等があげられる。これらの中で、アクリル系樹脂への溶
解性、ポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布して
農業用として使用する際の耐候性等の観点から評価する
と、シアノアクリレート系化合物の中のエチル−2−シ
アノ−3,3−ジフェニルアクリレート、ベンゾフェノ
ン系化合物の中の2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノンが好ましく、ベンゾトリアゾール系化合物
の中の2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾールが特に好ましい。これ
らは一種の使用でも、二種以上の併用であってもよい。
して紫外線吸収剤1〜30重量%の範囲とするのがよ
い。これより少ないと紫外線の吸収が充分されず、基材
ポリエステルフィルムの耐候性を損ない、これより多い
と層表面に紫外線吸収剤が噴き出し、二層目被膜の密着
性を損なうので好ましくない。
の外にアンチブロッキング剤、酸化防止剤等の添加剤を
配合することができる。上記の組成物によりポリエチレ
ンテレフタレートフィルム表面に接着性樹脂層を形成す
るには、成形品の形状に応じて公知の各種方法が適用さ
れる。例えば、溶液又は分散状態で被膜を形成する場合
は、ドクターブレードコート法、グラビアロールコート
法、エヤナイフコート法、リバースロールコート法、デ
イプコート法、カーテンロールコート法、スプレイコー
ト法、ロッドコート法等の塗布方法が用いられる。
媒としては、例えば脂肪族炭化水素としてヘプタン、シ
クロヘキサン等;芳香族炭化水素としてベンゼン、トル
エン、キシレン等;アルコール類としてメタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ポリオキシエチレ
ングリコール等;ハロゲン化炭化水素としてクロロホル
ム、四塩化炭化水素、クロルベンゼン等;ケトン類とし
てアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等;エステル類としてメチルアセテート、アリルア
セテート、エチルステアレート等;アミン類としてはト
リメチルアミン、ジフェニルアミン、ヘキサメチレンジ
アミン等;その他ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジエチレン
ジチオグリコール、ジアセトンアルコール、ベンゾニト
リル、ジメチルスルホキサイド等があり、これらは単独
もしくは2種以上の併用で使うことができる。又、溶融
状態で被膜を形成する場合は、溶融押出しラミネート法
等が用いられる。
0.1〜20g/m2(固形分)の範囲とするのがよい。
この範囲より薄いと耐候性が不充分であり、この範囲よ
り厚いと基体フィルムとの屈曲性に差があるため、該樹
脂層が基体フィルムから剥離する等の現象が起るおそれ
がある。通常は0.5〜15g/m2(固形分)の範囲が
好ましい。なお、上記組成物を塗布する前に、ポリエチ
レンテレフタレートフィルムの表面を予め、アルコール
または水で洗浄したり、プラズマ放電処理、あるいはコ
ロナ放電処理したり、他の塗料あるいはプライマーを下
塗りする等の前処理を施しておいてもよい。
合体、界面活性剤又は親水性重合体に界面活性剤を混合
したものよりなる被膜を形成させ防曇性を付与してもよ
い。本発明に係わる農業用ポリエチレンテレフタレート
フィルムを実際に農業用に展張使用することにあたって
は、被膜の設けられた側を、ハウスまたはトンネルの外
側となるようにして使用する。
フタレートフィルムは、屋外に長期間展張した場合に、
変色や物性の低下の度合いが少ないため、又、基材と被
膜とが密着性に富むことから被膜が剥離しにくく、被膜
には、ベタツキがなく、埃の付着も少ないことから透明
性、透過率を長期間維持するため、農業用の用途に好適
である。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例
に限定されるものではない。 実施例1〜3、比較例1〜8 (1)基体ポリエチレンテレフタレートフィルム 縦、横それぞれ3.5倍に延伸され、密度が1.392
g/cm3、厚さが125μのもの。
調製 温度計、攪拌機、還流冷却器および原材料添加用ノズル
を備えた反応器に、メチルエチルケトン70重量部、ト
ルエン30重量部、過酸化ベンゾイル1.0重量部及び
表−1に示した各単量体の混合物100重量部を仕込
み、窒素ガス気流中で攪拌しつつ、80℃で3時間更に
過酸化ベンゾイルを0.5重量部添加して反応を約3時
間、同温度で継続して含フッ素アクリル系重合体である
樹脂a、bを得た。
剤を所定の比率で配合し、これに樹脂固形分濃度が20
重量%となるように、メチルエチルケトンを加え、接着
性樹脂組成物を得た。基体フィルムの片面に、上記組成
物をロールコート法により連続的に塗布し、乾燥炉中1
00℃で1分間保持して、溶剤を揮散させると同時に熱
処理を行い、各々フィルムを巻取った。得られた各フィ
ルムの付着樹脂量は約4g/m2であった。
〔A〕と市販されているフッ化ビニリデン系樹脂〔B〕
を配合し、これに固形分が20重量%となるようにメチ
ルエチルケトンを加え、被膜組成物を得た。形成された
接着性樹脂層の上面に、上記被膜組成物をロールコート
法により連続的に塗布し、乾燥炉中100℃で1分間保
持して、溶剤を揮散させると同時に熱処理を行い、各々
フィルムを巻取った。得られた各フィルムの被膜の量は
約3g/m2であった。
を表3に示した。 (i)波長555nmにおける初期直光線透過率 分光光度計(日立製作所製、EPS−2U型)によって
測定した。
セロハンテープを剥がした後の被膜の変化を肉眼で観察
し、判定したもの。判定の基準は、次のとおりとした。 ◎・・・被膜が全く剥離せず、完全に残ったもの。 ○・・・被膜の2/3以上が剥離せず、残ったもの。 △・・・被膜の2/3以上が剥離したもの。 ×・・・被膜が完全に剥離したもの。
た屋根型ハウス(間口3m、奥行き5m、棟高1.5
m、屋根勾配30度)に、被膜を設けた面をハウスの外
側にして被覆し、平成1年3月から平成4年2月までの
3年間展張試験を行った。展張したフィルムについて、
波長555nmにおける直光線透過率とフィルムの伸度保
持率を評価し、その結果を表−3に示した。フィルムの
伸度保持率は、次式により算出した値を意味する。 (展張後のフィルムの伸度)÷(展張前のフィルムの伸
度)×100(%)
料 *2:三菱レーヨン(株)製 アクリル樹脂塗料 *3:高松油脂(株)製 変性ポリエステル樹脂塗料 *4:米国ペンウォルト社製 フッ化ビニリデン/4フ
ッ化エチレン共重合体 *5:米国ペンウォルト社製 フッ化ビニリデン/4フ
ッ化エチレン/6フッ化プロピレン共重合体 *6:ダイキン工業(株)製 フッ化ビニリデン樹脂 *7:樹脂に対する固形分重量比 wt%
Claims (1)
- 【請求項1】 二軸方向にそれぞれ2.0〜5.0倍に
延伸された厚さ0.01〜0.3mmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムの片面に、アクリル系単量体とパ
ーフルオロアルキル基含有アクリル系単量体との共重合
体からなる含フッ素アクリル系重合体(A)とフッ化ビ
ニリデン系樹脂(B)の2成分を主成分とする組成物の
被膜が形成されてなり、該被膜と該ポリエチレンテレフ
タレートフィルムとの間に紫外線吸収剤を含有する接着
性アクリル樹脂層を設けた農業用ポリエチレンテレフタ
レートフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00089094A JP3203929B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00089094A JP3203929B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241963A JPH07241963A (ja) | 1995-09-19 |
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ID=11486284
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---|---|---|---|
JP00089094A Expired - Lifetime JP3203929B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102275366A (zh) * | 2008-06-10 | 2011-12-14 | 株式会社钟化 | 氟树脂膜和氟树脂层叠丙烯酸类树脂膜 |
Families Citing this family (2)
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JP2011168681A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Kaneka Corp | フッ素系(メタ)アクリル樹脂、そのフッ素系樹脂組成物、そのフッ素系樹脂フィルムおよびフッ素系樹脂積層アクリル系樹脂フィルム |
-
1994
- 1994-01-10 JP JP00089094A patent/JP3203929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
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CN102275366B (zh) * | 2008-06-10 | 2014-10-15 | 株式会社钟化 | 氟树脂膜和氟树脂层叠丙烯酸类树脂膜 |
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Publication number | Publication date |
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JPH07241963A (ja) | 1995-09-19 |
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