JPH0419144A - 塩化ビニル系樹脂成形品 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂成形品

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JPH0419144A
JPH0419144A JP12473690A JP12473690A JPH0419144A JP H0419144 A JPH0419144 A JP H0419144A JP 12473690 A JP12473690 A JP 12473690A JP 12473690 A JP12473690 A JP 12473690A JP H0419144 A JPH0419144 A JP H0419144A
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JP
Japan
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film
acid
coating
acrylic
methacrylic acid
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JP12473690A
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Inventor
Atsushi Obayashi
厚 大林
Masanori Kanayama
金山 賢教
Kazuya Kinoshita
一也 木下
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Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 ]本発明は、塩化ビニル系樹脂成形品に関する。
奥らに詳しくは、可塑剤などの表面移行を防止し、成形
品表面の汚染を防止し、かつ、耐水性に優れた塩化ビニ
ル系樹脂成形品に係わるものである。
「従来技術」 塩化ビニル系樹脂は、比較的安価で、化学的変化をおこ
しにくく、可塑剤をその量を変えて配合することにより
、硬質から軟質まで広範囲に性質を変えることができる
。そして例えば硬質のパイプ、床材、シート、フィルム
、軟質のビニルクロス、繊維、壁材、シート、フィルム
、日用品雑貨等、硬軟ともに多くの用途がある。
しかし、可塑剤を配合した塩化ビニル系樹脂成形品は、
長期間経過すると、可塑剤が成形品表面にブリード・ア
ウトし、他の物質に移行したり、水や溶剤などに抽出さ
れるなどして、好ましくない現象を呈するという欠点が
ある。
例えば、ABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン又は一般用
ポリスチレン等のスチレン系樹脂よりなるテレビジ呵ン
、ビデオデツキ、パーソナルコンピューター等の電気製
品のハウジングに軟質塩化ビニル系樹脂成形品が接触す
ると、ハウジングに可塑剤が移行する。この移行により
、ハウジングには汚染斑が生じたり、亀裂が生じたりし
て美観を損ね、商品価値を著しく低下させ、場合によっ
ては機能を低下させることもある。
また、塩化ビニル系樹脂よりなる成形品が、床材、壁材
などの内装材料、テントなどの屋外で使用されるもので
ある場合は、成形品表面にブリード・アウトした可塑剤
に、−塵埃が付着して汚染されるという欠点がある。成
形品が包装用に使用されるフィルムである場合には、ブ
リード・アウトした可塑剤がフィルムへの印刷性を低下
させたり、ヒートシール法によって接着した部分の強度
を低下させる。
更に、成形品が防水帆布テント、簡易水槽、止水板、遣
水シートなどの耐水性が要求される用途に使用された場
合には、雨水の影響によって可塑剤が流亡され、成形品
が白化したり、もろくなって破損するなどの問題が生起
する。
これらの問題を解決する方法として塩化ビニル系樹脂成
形品の表面を、特定の樹脂や塗料で被覆する下記のよう
な手法が提案されている。
(i)アクリル系樹脂を塗布する方法(特公昭46−2
9639号公報、特公昭50−28117号公報等) (ii)接着層を介してフッ素樹脂を塗布する方法(特
開昭56−86748号公報、特開昭57−8155号
公報、特開昭57− 12646号公報等) (i)フッ素樹脂とアクリル系樹脂の混合物を塗布する
方法(特開昭63−21143号公報、特開昭64−6
5161号公報、特公昭63−236号公報等) しかし、(i)では、基材の可塑剤等の成形品表面への
ブリード・アウトを防止するのに充分でなく、(ii 
)では、可塑剤等が接着層に移行する影響で、接着層を
介してもフッ素樹脂と基材の固着一体化は、実用的に充
分なものではなかった。
これらの改良として(ij)が提案されたが、基材とフ
ッ素樹脂混合物との界面接着が不充分である上、アクリ
ル系樹脂とフッ素樹脂とが溶解しにくいため、塗膜が不
透明になるという欠点があった。
「課題を解決するための手段」 しかして、本発明の要旨とするところは、塩化ビニル系
樹脂成形品表面に、アクリル酸或いはメタクリル酸のア
ルキルエステル類を60重量部以上含有する混合物を重
合して得られるアクリル系樹脂〔A〕とアクリル酸或い
はメタクリル酸のアルキルエステル1s60〜95重量
部、アクリル酸あるいはメタクリル酸のパーフルオロア
ルキルエステル1s40〜5重量部よりなる混合物を重
合して得られる含フッ素アクリル系樹脂CB)の2成分
を主成分とする組成物の被膜が形成されてなる塩化ビニ
ル系樹脂成形品に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
1、塩化ビニル系樹脂 本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体をいう、
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル
、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタアクリル
酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されたものであってもよい。
上記基体となる塩化ビニル系樹脂には、柔軟性を付与す
るために、この樹脂100重量部に対して、1重量部以
上、好ましくは20〜60重量部の可塑剤が配合される
。可塑剤の配合量を上記範囲とすることにより、目的の
塩化ビニル成形品に、すぐれた柔軟性と機械的性質を付
与させることができる。
可塑剤としては、例えば、ジ−n−オクチルフタレート
、ジー2−エチルへキシルフタレート、ジベンジルフタ
レート、ジイソデシルフタレート、ジドデシルフタレー
ト、ジイソデシルフタレート等のフタル酸誘導体;ジオ
クチルフタレート等のイソフタル酸誘導体;ジ−n−ブ
チルアジペート、ジオクチルアジペート等のアジピン酸
誘導体;ジ−n−ブチルマレート等のマレイン酸誘導体
;ト’J−n−ブチルシトレート等のクエン酸誘導体;
モツプチルイタコネート等のイタコン酸誘導体;ブチル
オレエート等のオレイン酸誘導体;グリセリンモノリシ
ルレート等のリシノール酸誘導体;その他、エポキシ化
大豆油、エポキシ樹脂系可塑剤等があげられる。
上記塩化ビニル系樹脂には、前記可塑剤のほかに、必要
に応じて、成形用の合成樹脂に通常配合される公知の樹
脂添加物、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、滑剤、界面
活性剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、染料等を配合
することができる。
しかして、可塑剤を含め、その他公知の樹脂添加剤を配
合し、成形用の塩化ビニル系樹脂配合組成物とするには
、通常の配合、混合技術、例えばりポンプレンダ−、バ
ンバリーミキサ−、スーパーミキサーその他の配合機、
混合機を使用する方法を採用することができる。
塩化ビニル系樹脂配合組成物を成形して、本発明の塩化
ビニル系樹脂成形品にする場合の形状については特に制
限はない、しかし、被膜を形成する工程の容品さからシ
ート状、フィルム状、板状、あるいは管状の形態のもの
が適している。これらの成形法としては、通常行われる
、例えば、カレンダー成形法、押出成形法、インフレー
シラン成形法、射出成形法等のなかから適宜採用される
2、アクリル系樹脂〔A〕 2−1.アクリル系単量体 アクリル酸或いは、メタクリル酸のアルキルエステル類
としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
n−プロピルアクリレート、1so−プロピルアクリレ
ート、n−ブチルアクリレート、1so−ブチルアクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルへキ
シルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアク
リレート、トリデシルアクリレート、ステアリルアクリ
レート等のようなアクリル酸のCI””’COのアルキ
ルエステ羽*−メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、n−プロピルメタクリレート、1so−プロピ
ルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、tso
−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、2−エチルへキシルメタクリレート、デシルメタク
リレート、ドデシルメタクリレート、トリデシルメタク
リレート、ステアリルメタクリレート等のようなメタク
リル酸のC1〜CZZのアルキルエステル類等があげら
れる。
2−2.配合 アクリル系樹脂〔A〕は、2−1記載のアクリル酸或い
はメタクリル酸のアルキルエステル類を60重量部以上
含有する混合物を重合して得られる。アクリル酸或いは
メタクリル酸のアルキルエステル類がこの量より少ない
と形成被膜の耐水性が充分でない。
単量体混合物には、その他に、上記単量体と共重合可能
な他の′単量体を配合することができる。
具体的には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸等のα、β−エチレン性不飽和カルボン酸類;エチ
レンスルホン酸のようなα、β−エチレン性不飽和スル
ホン!11!1;2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パン酸;α、β−エチレン性不飽和ホスホン酸類;アク
リル酸又はメタクリル酸のヒドロキシエチル等の水酸基
含有ビニル単量体;アクリロニトリル類;アクリルアマ
イド類;アクリル酸又はメタクリル酸のグリシジルエス
テル類等がある。これら単量体は、単独で用いても、又
は2種以上の併用でもよい。
3、含フッ素アクリル系樹脂〔B〕 3−1.パーフルオロアルキル基含有アクリル系単量体 パーフルオロアルキル基含有アクリル系単量体とは、パ
ーフルオロアルキル基を有するアクリル酸あるいはメタ
クリル酸のエステル類であって、具体的には、2,2.
2−)リフルオロエチルアクリレート、2.2.2− 
)リフルオロエチルメタクリレート、2.2,3.3−
テトラフルオロプロピルアクリレート、2、2.3.3
−テトラフルオロプロピルメタクリレート、2.2.3
,3.3−ペンタフルオロプロピルアクリレート、2.
2.3,3.3−ペンタフルオロプロピルメタクリレー
ト、l−トリフルオロメチル−2,2,2−)リフルオ
ロエチルアクリレート、1−)リフルオロメチル−2,
2,2−)リフルオロエチルメタクリレート、2゜2.
3,3,4,4.5.5−オクタフルオロペンチルアク
リレート、2,2,3.3.4,4,5.5−オクタフ
ルオロペンチルメタクリレート、2,2,3,3,4.
4−ヘキサフルオロブチルアクリレート、2,2,3,
3,4.4〜へキサフルオロブチルメタクリレート、2
−パーフルオロオクチルエチルアクリレート、2−パー
フルオロオクチルメタクリレート、2−パーフルオロノ
ニルエチルアクリレート、2−パーフルオロノニルエチ
ルメタクリレート等が挙げられる。中でも特にパーフル
オロ基のフッ素の数が5以上のものが好ましい、これら
は、各々単独で用いても2種以上の併用であってもよい
3−2.配合 金フッ素アクリル系樹脂〔B〕は、2−1記載のアクリ
ル酸或いはメタクリル酸のアルキルエステル1160〜
95重量部含有する混合物と3−1記載ノアクリル酸或
いはメタフルル酸のパーフルオロアルキルエステル類4
0〜5重量部含有する混合物を重合して得られる。
含フッ素アクリル系樹脂CB)において、アクリル酸或
いはメタクリル酸のアルキルエステル類が上記配合量よ
り少ないと、アクリル系樹脂〔A〕との混和性が劣り、
形成被膜の透明性が充分でなく、又上記配合量より多い
と、形成被膜の可塑剤等の移行防止性、耐汚染性への効
果が充分でなく好ましくない。
単量体混合物にはその他に、2−2記載の単量体と共重
合可能な他の単量体を配合することができる。
4、樹脂〔A〕及び樹脂CB)の重合 アクリル系樹脂〔A〕及び含フッ素アクリル系樹脂〔B
〕は、それぞれ、混合物を有l!溶媒とともに重合臼に
仕込み、重合開始剤、必要に応じて分子量airs剤を
加えて、攪拌しつつ加熱し、重合して得られる0重合は
、通常公知の方法、例えば懸濁重合法、溶液重合法など
が採用される。
重合に用いる有類溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパツール、イソプロパツール、n−ブタノ
ール、5ec−ブタノール、tert−ブタノール、n
−アミルアルコール、イソアミルアルコール、tert
−アミルアルコール、n−ヘキシルアルコール、シクロ
ヘキサノール等のアルコール類:ヘンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等の酢酸エステル類;アセトン、メチルエチルケトン
、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジエチルケトン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン
、ジ−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジ
−n−アミルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
テトラヒドロフラン等があり、これらは1種もしくは2
種以上混合して使用することができる。使用しうる重合
開始剤としては、α、α−アゾビスイソブチロニトリル
、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキ
サイド等のラジカル生成触媒があげられ、分子量調節剤
としてはブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタ
ン、tert−ドデシルメルカプタン、β−メルカプト
エタノール等があげられる。
5、被膜 5−1.被膜の重合 アクリル系樹脂〔A〕と含フッ素アクリル系樹脂CB)
との配合割合は、固形分重量比で前者40〜99対後者
60〜1(両者の合計量を100とする。)の割合がよ
く、特に好ましいのは、50〜98対50〜2である。
前者の配合割合がこれより多い場合には、形成被膜の可
塑剤等の移行防止性、耐汚染性、耐水性を充分改良する
ことができないので好ましくない。又、逆に前者の配合
割合がこれより少ない場合には、形成被膜の可透性が充
分でない上、コスト高となり、コスト上昇に比べて得ら
れる効果が大きくな(好ましくない。
上記被膜組成物には、これら成分の他に、補助的な成分
、例えば酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、光安定剤
、帯電防止側、顔料、染料、防カビ荊、防藻剤、発泡剤
、滑剤等配合することができ、有機溶媒に分散及び/又
は溶解して用いることができる。
有機溶媒としては、例えば脂肪族炭化水素としてヘプタ
ン、シクロヘキサン等;芳香族炭化水素としてベンゼン
、トルエン、キシレン等;アルコール類としてメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ポリオキシ
エチレングリコール等;ハロゲン化炭化水素としてクロ
ロホルム、四塩化炭化水素、クロルベンゼン等;ケトン
頓としてアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等;エステル類としてメチルアセテート、ア
リルアセテート、エチルステアレート等;アミン類とし
てトリメチルアミン、ジフェニルアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン等;その他ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジエチ
レンジチオグリコール、ジアセトンアルコール、ベンゾ
ニトリル、ジメチルスルホキサイド等があり、これは単
独もしくは2種以上の併用で使うことができる。
5−2.被膜形成 塩化ビニル系樹脂成形品表面に被膜を形成するには、成
形品の形状に応じて公知の各種方法が適用される。
例えば、溶液状態で被膜を形成する場合は、ドクターブ
レードコート法、グラビアロールコート法、エヤナイフ
コート法、リバースロールコート法、デイプコート法、
カーテンロールコート法、スプレィコート法、ロッドコ
ート法等の塗布方法が用いられる。
また、溶液状態とせず5−1記載の樹脂被膜組成物を単
独の被膜として形成する場合は、共押出し法、押出しコ
ーティング法、押出しラミネート法、ラミネート法が用
いられる。被膜形成法として、塗布方式を用いた場合の
溶剤の乾燥方法としては、例えば自然乾燥法、熱風乾燥
法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法等があるが、乾燥速
度、安全性を勘案すれば熱風乾燥法が有利である。この
場合の温度条件は50〜150℃の範囲とし、時間は1
0秒〜15分の間で選ぶのがよい。
上記樹脂被膜組成物を塩化ビニル系樹脂成形品の表面に
塗布して被膜とする場合の塗布量は、アンダーコートを
施す場合、そのコート分を別にして、塗布方式で、乾燥
固化後の量として、0.1g/rrf〜10 g/rr
lの範囲とするのが好ましい。
o、tg/rrrより少ないと、塩化ビニル系樹脂成形
品中の可塑剤の表面移行を防止する効果が不充分である
。また、10g10f以上であると、被覆量が多過ぎて
、経済的に不利となり、特に被覆される塩化ビニル系樹
脂成形品がフィルム状の構造物である場合は、その機械
的強度が低下することがある。したがって、通常は、0
.5g/n(〜5g/ポの範囲が最も好ましい、なお、
上記樹脂波ll1組成物を被覆する前に、塩化ビニル系
樹脂成形品の表面を予め、アルコールまたは水で洗浄し
たり、プラズマ放電処理、あるいはコロナ放電処理した
り、他の塗料、あるいはプライマー後下塗りする等の前
処理を施しておいてもよい。
「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
実施例1〜4、比較例1〜4 ■、    ルムの ポリ塩化ビニル(P−1400)   100重量部ジ
オクチルフタレート      50 #エポキシ化大
豆油         3バリウム−亜鉛系複合液状安
定剤 1.5ステアリン酸バリウム      0.2
Iステアリン酸亜鉛        0.4よりなる樹
脂組成物を準備し、これをスーパーミキサーで10分間
混合したのち、180℃に加温したミルロール上で混練
し、厚さ0.3園の塩化ビニル樹脂フィルムを調製した
■、アク1ル    A の 温度針、攪拌機、還流冷却器および原材料添加用ノズル
を備えた反応器に、メチルエチルケトン70重量部、ト
ルエン30重量部、過酸化ベンゾイル1.0重量部及び
第1表に示した各単量体の混合物100重量部を仕込み
、窒素ガス気流中で撹拌しつつ、70℃で3時間更に過
酸化ベンゾイルを0.5重量部添加して反応を約3時間
、同温度で継続してアクリル系樹脂である樹脂a −C
を得た。
■、フ   1ル   B の ■と同様の反応器に、メルエチルケトン70重置部、ト
ルエン30重量部、過酸化ベンゾイル1.0重量部及び
第1表に示した各単量体の混合物100重量部を仕込み
、窒素ガス気流中で攪拌しつつ、80℃で3時間更に過
酸化ベンゾイルを0.5重量部添加して反応を約3時間
、同温度で継続して含フッ素アクリル系樹脂である樹脂
d−fを得た。
■、鳳Iし欠診羞。
第2表に示した種類及び量のアクリル系樹脂〔A〕と含
フッ素アクリル系樹脂CB)を配合し、これに固形分が
20重量%となるようにメチルエチルケトンを加え、被
膜組成物を得た。
前記の方法で調製した基体フィルムの片面に、上記被膜
組成物を、#5バーコーターを用いて、各々塗布した。
塗布したフィルムを130℃のオーブン中にて1分間保
持して、溶剤を揮散させた。
得られた各フィルムの被膜の量は約3g/rdであった
V、    JLl、(1)」Li 以下の方法においてフィルムの性能を評価し、その結果
を第2表に示す。
外観 フィルム外観を肉眼で観察した。この評価基準は、次の
とおりである。
O・・無色で、透明性に優れるもの。
○ ・・やや白色を呈するが、透明性を有するもの。
Δ ・・白色を呈し、半透明であるもの。
× ・・白濁し、失透しているもの。
被膜の柔軟性 各フィルムを、幅5clI、長さ15C11に切断し、
長さ方向に対して直角の方向に、2C11の間隔で交互
に折り返した。この状態で、上から2kgの荷重をかけ
、15℃に保持した恒温槽内に24時間放置した。つい
で、荷重をとり、フィルムの折り目をのばして、被膜の
外観を肉眼で観察した。
結果を、第2表に示す、この試験での評価基準は、次の
とおりである。
O・・折り目部分の被膜に変化が全く認められないもの
△ ・・折り目部分の被膜に、クランクが認められるも
の。
× ・・折り目部分の被膜に、クランクが著しく認めら
れるもの。
耐汚染性 フィルムの被膜面に、各汚染物質を付着させ、24時間
室温に放置したのち、汚染物質を脱脂綿でふき取って、
痕跡を観察した。この評価基準は、次のとおりである。
O・・痕跡が全く認められないもの。
O・・被膜の273以上に、痕跡が認められないもの。
Δ ・・被膜の2/3以上に、痕跡が認められるもの。
× ・・被膜全面に、痕跡が認められるもの。
可塑剤移行試験 8種類のフィルムを、各々10cmX10cm角に切断
し、被膜が形成されている面に、厚さ0.5−のポリス
チレンシートを密着させた。この状態で、2kgの荷重
をかけ、60℃に保持した恒温水槽内に、48時間放置
した。
ついで恒温水槽から取り出し、荷重をとり、ポリスチレ
ンシートを剥離したのち、8種類のフィルム各々の減量
を測定した。
この減量は、数値が小さいほど、フィルム表面からの可
塑剤の移行が少ないことを示す。
耐水性試験 8種類のフィルムから、4 CI X 5 C1の大き
さの試験片を多数枚準備し、50℃に保持した恒温水槽
中に浸漬し、12時間後および24時間後にそれぞれの
種類のフィルムにつき、数枚のフィルムを取り出し、乾
燥したのち、被膜の外観を肉眼で観察した。
この試験での評価基準は、次のとおりである。
O・・被膜に外観変化が全く認められないもの。
O・・被膜の一部に白化が認められるもの。
Δ ・・被膜の全面に白化が認められるもの。
× ・・被膜の全面に白化が認められ、部分的に被膜剥
離が認められるもの、もしく は、 被膜が完全に剥離しているもの。
「発明の効果」 以上、実施例からも明らかなように、本発明に係わる塩
化ビニル系樹脂成形品は、基体樹脂中に配合されている
可塑剤、液状安定剤等の添加剤の成形品表面への移行滲
出を抑制することができる。
従って基体として塩化ビニル系樹脂を使った例えば、床
材、壁材、デスクマット、電線用被覆材等の成形品の表
面の汚染、粉塵、塵芥の付着を防止することができ、美
麗な外観を長期間維持することができる。又、耐水性に
も優れており、成形品は白化したり、もろくなって破損
するなどの問題が発生しない。
又、本発明に係わる塩化ビニル系樹脂成形品は、基材と
その表面に形成された特定のアクリル系樹脂被膜との密
着性に冨むので、被膜は剥離しにくく、長期間性能を高
水準に維持することができる。
特許出願人 三菱化成ビニル株式会社 代 理 人 弁理士 長谷用 (ばか1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂成形品表面に、アクリル酸或い
    はメタクリル酸のアルキルエステル類を60重量部以上
    含有する混合物を重合して得られるアクリル系樹脂〔A
    〕とアクリル酸或いはメタクリル酸のアルキルエステル
    類60〜95重量部、アクリル酸或いはメタクリル酸の
    パーフルオロアルキルエステル類40〜5重量部よりな
    る混合物を重合して得られる含フッ素アクリル系樹脂〔
    B〕の2成分を主成分とする組成物の被膜が形成されて
    なる塩化ビニル系樹脂成形品。
JP12473690A 1990-05-15 1990-05-15 塩化ビニル系樹脂成形品 Pending JPH0419144A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001058379A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Yamade Techno Kk 屋外用防水シート及びその施工方法

Cited By (1)

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JP2001058379A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Yamade Techno Kk 屋外用防水シート及びその施工方法

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