JPS62205049A - 新規の液晶性化合物 - Google Patents

新規の液晶性化合物

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JPS62205049A
JPS62205049A JP4420286A JP4420286A JPS62205049A JP S62205049 A JPS62205049 A JP S62205049A JP 4420286 A JP4420286 A JP 4420286A JP 4420286 A JP4420286 A JP 4420286A JP S62205049 A JPS62205049 A JP S62205049A
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JP
Japan
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liquid crystal
compound
phase
formula
phenyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP4420286A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Takehara
貞夫 竹原
Tadao Shoji
東海林 忠生
Hiroshi Ogawa
洋 小川
Noburu Fujisawa
宣 藤沢
Masashi Osawa
大沢 政志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Institute of Chemical Research
DIC Corp
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawamura Institute of Chemical Research, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Kawamura Institute of Chemical Research
Priority to JP4420286A priority Critical patent/JPS62205049A/ja
Publication of JPS62205049A publication Critical patent/JPS62205049A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液晶性化合物に関するものである。
更に詳細には、本発明は、強誘電性を有する液晶材料と
くに従来の液晶材料と比較して応答性及びメモリー性に
すぐれた液晶表示素子への利用可能性を有する液晶材料
に関するものである。
液晶表示素子は、その低電圧作動性、低消費電力性、薄
型表示が可能なこと、受光型であるため、明るい場所で
も使用でき、目が疲れないことなどの多くのすぐれた特
徴を有しているため、現在では各種の表示素子として広
く用いられている。現在のところ、表示方式としては、
Twi s t 6d Ne −mat ic (TN
)型と呼ばれるものが最も一般的である。このTN型表
示方式はネマチック液晶を用いるものであるが、これに
おいては前記のすぐれた特徴をすべて有する反面、CR
Tをはじめとする他の発光型表示方式と比較すると、そ
の応答が非常に遅いという欠点があった。また、印加し
た電場を切ったときには元の状態にもどるため表示の記
憶(メモリー効果)が得られなかった。これらのために
、高速応答や時分割作動が必要な光シヤツター、プリン
ターヘッド、テレビ等への動画面への応用には種々の制
約を受け、適したものであるとは言えなかった。
液晶表示素子としては、TN型以外にもゲスト−ホスト
(GH)型、複屈折制御(PCB)型、相転移(PC)
型、熱効果型等が研究開発されており、それぞれ特徴を
有しているが、その応答性においては、いずれもTNW
と比べて、特に改善がなされたものとは言えなかった。
これらに対し、高速応答が得られる液晶表示方式として
、二周波駆動型およびスーパーTN型と呼ばれるものが
開発されておシ、その応答性においては可成シの改善が
なされたが、それでも充分満足できるものとは言えず、
また、二周波厘動型に勿いては、その作動回路が複雑に
なシすぎる、また、スーパーTN型においては、画面が
黄色に着色するためカラー表示に向かない、などの欠点
を有していた。このため、さらに応答性にすぐれた新し
い液晶表示方式の開発が試みられてきた。
この目的に沿ったものとして、最近、強誘電性液晶が発
表された[R,Mayer et  al、 ;J、P
hy−sique、36.L69(I975]〕oこの
強誘電性液晶を利用した表示素子は、従来の液晶表示と
比較して、100〜1000倍という高速応答と、双安
定性によシもたらされるメモリー効果を有することが指
摘され(N、 A、 C1ark 、 8. T、 L
age−rwall:Appl、 Phys、 Lef
t 、 36 、899(I980)1、テレビ等の動
画面や高速光シャッタープリンターヘッド・コンピュー
タ一端末など多方面の表示素子への応用が期待できるも
のである0 強誘電性液晶は、液晶相としてはチルト系のカイラルス
メクチック相<mするものであるが、その中でも実用的
に望ましいものは、最も粘度の低いカイラルスメクチッ
クC(以下SC*と略称する)相と呼ばれるものである
S♂油を有する液晶化合物はこれまでにも検討されてき
ておυ、既に数多く知られている。代表的なものとして
は、初めて合成された強誘電性液晶として知られてhる
(均一2−メチルブチルp−デシルオキシベンジリデン
アミノシンナメート(DOBAMBCと略称されている
)及びその同族体のシック塩基系液晶をあげることがで
きる。
I;)OBAMBCは、現在においても強誘電性液晶の
物性や配向などの検討用として最もよく用いられている
液晶化合物の1つであって、自発分極やらせんピッチな
ど強誘電性液晶に右ける重要な諸物性値の1つの基準と
もなっている。しかし、DOBAMBCとその系列化合
物には、■光に対する安定性に欠ける、■水分に対する
安定性に欠ける、■液晶化合物自体有色である、■Sc
*相を示す温度範囲がエナンチオ)oピックで20’以
内と狭く且つ室温域から離れている、等の欠点があって
、実用的な面からみると満足できるものではなかった(
(I)  P、Keller et al:J、de 
Physique。
37、C3(I976)、(2)  idem;Aca
d、8c。
Paris、282.C639(I976)、(3) 
B、 I。
Ost′IIroushii et al ;Ferr
o*rtcs 。
24.309(I980)、(43K、Yosh、in
et  al、 :Japanese J、 of A
ppl、Physics。
23、Li2S(I984)、(5)磯貝等;特開昭5
9−98051など〕。
アゾキシ性液晶においても幾つか知られているが、その
強い着色性のために、やはり実用には不適である[P、
Keller et al、:Ann、Phys、 。
3.139(I978)]。
−こうした欠点を改良すべく、化学的に安定なエステル
系の液晶化合物が最近検討されており、既に報告例も多
い。これらを多数紹介している総説としては、(I) 
 J、W、Goodlry et al、:Liqui
d Crystal  and 0rdered Fl
uids。
Vol 4 、 P、I以下、(2)  J、W、Go
odlry &TJLLes 1 ie:Mo1.Cr
yst、 Liq、 Cryst : 110 。
175(I984)などをあげることができる。
しかしながら、これらに紹介されている液晶化合物にお
いては、温度域が低く、室温に近いものでは、そのSC
*Nの範囲;フ狭<、するいは降温時のみ出現するモノ
ドロピンクであることかはとんどであって、また温度範
囲がある程度広いものでは、その温度域は室温よシはる
かに高いものがほとんどであった。そのため、これら化
合物においては単独で室温作動の可能なものはなく、そ
のいくつかをまぜあわせて組成物を調製し、その融点な
どの相転移点を降下させ、その温度域を室温域に近づけ
る必要があった。このような組成物の調製は従来のネマ
チック液晶においても一般におこなわれてきたことであ
るが、ネマチック液晶においては側鎖炭素数の多少異っ
た化合物の混合によって容易に融点が下ったのに対して
、SC〜を有゛ するような化合物においては、そのよ
うな混合によつヤは余シ融点の降下がなく、液晶分子骨
格の異った化合物を混合する必要があった。そこで、室
温付近で安定な強誘電性液晶組成物を得るためには、骨
格構造が異なシ成る程度以上の温度範囲でSC*相を有
する液晶化合物をなるべく多数所持している必要がある
このような目的から、本研究者らは、既に、一般式(I
I)であられされる化合物(II)を見い出すことに成
功した(特願昭6O−21207)。この化合物(It
)は、一般式 〔式中、几、Q*、m及びnは化合物(I)におけると
同じである。〕 にみられるように、従来のS♂液晶化合物中にはみられ
なかった大急トCH,C00Q”  という新しい骨格
構造を有しておシ、混合による融点降下の効果に加え、
不斉炭素と太き表分子内永久双極子であるカルボニル結
合が比較的近傍に存在して自発分極が小さくないという
特徴を有していた。しかしながら、そのSC*相の安定
な温度範囲は広いものでも30°未満であるため、化合
物(II)と類似の基本骨格を有し、よシ安定な温度範
囲の広い液晶化合物が望まれていた。
本発明者らは、光及び化学的安定性にすぐれた液晶化合
物としてエステル系化合物に着目し、単独もしくは配合
することによって、室温付近で強誘電性を有する液晶相
、特にカイラルスメクチックC相を広い範囲でとシうる
新規の液晶化合物が得られないものかと鋭意検討し、本
発明に至ったものである。
また、本発明は、その様な新規な液晶化合物あるいは組
成物を用いて、高速応答性を有する液晶表示素子を提供
しようというものである。
本発明における液晶化合物は、次の一般式(I)で′本
られされる化合物であることを特徴としている。
(式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基を、Q*は光
学活性なアルキル基をあられし、!はOまたは1、mお
よびnは、それぞれ1、または2の整数をあられす。) また、本発明における液晶組成物とは、一般式(I)で
あられされる化合物(以下に化合物(I)と略称する)
の複数よりなるか、化合物(I)の1種またはそれ以上
と化合物(I)以外の液晶化合物とから々る液晶組成物
である。
液晶における強誘電性は、液晶がチルト系であるカイラ
ルスメクチック相をとるときに出現するとされているが
、そのうち、粘度が最も低く、取り扱いが容易であシ、
実用的であるのは、カイラルスメクチックC(以下にS
C*と略称する)相である。化合物(I)においては、
そのほとんどが、このsc′に@を有している。
一般式(I)において、m=n=1の場合、化合物(I
)は2環性であるが、この場合には単独では液晶性を有
しない。しかし、組成物として、自発分極の値をそこな
うことなく融点の降下部の目的で使用することができる
。m+rt=3の場合、化合物は33J1性であって、
その温度域はやや高めであるが、その安定な温度範囲は
約50’と広い化合物も存在する。また、これらの化合
物はSC〜よシ温度域の高い液晶相、即ち、スメクチッ
ク人相(以下8A相と略す)及びカイラルネマチック相
(以下N*相と略す)の温度範囲がともに極めて狭いか
、あるいは全く存在せず、混合した場合にもこれらの相
の温度中を拡大することがなく、従って広いSC*の温
度範囲を有する組成物を得ることが容易である。
化合物(I)は、一般式(I)にも示されるように、分
子内にDOBAMBCのように光に不安定なトランス−
2重結合や水分に不安定なアゾメチン結合(−CH−N
−)を有していないため、化学的には全く安定である。
また、DOBAMBCやアゾメチン系にみられるように
着色しておらず、それ自体無色である。
液晶がSC*相あるいは他のカイラルスメクチック相を
示すためには、系がカイラルである必要がある。そのた
めに、分子内にカイラルな基を導入するか、あるいは、
液晶中に他のカイラル物質を添加するなどの方法がとら
れているが、後者では後述する自発分極が小さすぎるた
め、主に前者の方法がとられておシ、化合物(I)にお
いても、(S)−2−メチルブチリアルコールをはじめ
とする光学活性アルコールをカイラルな原料として用い
分子を有していて、それが印加電場と直接に相互作用す
るからである。液晶の粘度が一定であるならば、自発分
極の値が大きいほどその応答速度は遠くなシ、従って、
強訴電性液晶における最も重要な物性値の1つである。
自発分極を大きくするためには、大きな分子内永久双極
子であるカルボニル結合(〉C=0)と不斉炭素ができ
るだけ近傍に存在することが望ましいとされている。現
在、数nC/crfL!以上の自発分極を有する強誘電
液晶化合物は、はとんどがそのような構造を有しておシ
、本化合物(I)も、前述のように、光学活性のアルコ
ールをエステル結合で連結させることによシ、その条件
を満たしている。
化合物(I)は、一般式 (式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、lは0また
は1.mは1または2の整数をあられす。)で表わされ
る酸塩化物〔以下、酸塩化物(船と称・九〕と、一般式 (式中、nは1または2の整数を、Q*は光学活性のア
ルキル基をあられす。) で表わされるフェノール誘導体〔以下、フェノール誘導
体(ff)と称す。〕 とを、ピリジン等の塩基性物質
存在下で反応させることによって容易に得ることができ
る。ここで、酸塩化物値)は、一般式%式%() (式中、R,1,mは前述の通シである。)で表わされ
るカルボン酸(V)と塩化チオニル等の如き塩素化剤と
の反応によシ容易に得ることができ、ことができる。
1=Qの場合、カルボン酸(V)および酸塩化物(I)
は、よく知られている化合物であって、その一部は市販
もされている。また、合成も容易である。
1=1o場合、カルホン酸(v)は、一般式R,COC
lであられされる酸塩化物(式中、几は炭素数1〜20
のアルキル基をあられす)と、一般式mC00Hであら
れされるヒドロキシ カルボン#(式中、mは1または2の整数であって、m
=1の場合、4−ヒドロキシ安息香酸を、m=2の場合
、4/−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸である
)とを、ピリジン等の塩基性溶媒存在下に反応させるこ
とによって得ることができ、る。
一方、フェノール誘導体(■)は、一般式04 CHt
 C00Hであられされるヒドロキシカルボン酸(■)
(式中、nは1または2の整数をあられす、以下、カル
ボン酸(Vl)と称する)と光学活性アルコールQ*0
H(Q*は光学活性のアルキル基をあられす)よシ合成
できる。
光学活性アルコールQ*OHが(S)−2−メチルブチ
ルアルコールの如く1級アルコールの場合は、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の溶媒中で、硫酸やパラトルエ
ンスルホン酸等の触媒存在下、脱水縮合させることKよ
シ容易に(ff)を得ることができるが、Q*OHが2
級アルコールの場合には、ラセミ化の恐れがあるために
、カルボン酸(VI)の水酸基を保護した後、塩化チオ
ニル等の塩素化剤で酸塩化物R’0→()ぜCH,C0
CI(式中、R/は水酸基の保護基を、nは1または2
の整数をあられす)とし、これとQ*OHとを反応させ
て水酸基を保護したエステル几′O÷()檜CH,C0
0Q*(式中、R’、1% Q*は前述通シである)と
した後、保護基をはずすことによシ、得ることができる
。ここで、カルボン酸(■)は、n=1の場合、市販さ
れている。n = 2の場合も既知化合物であって、例
えば、4′−メトキシ−4−アセチルビフェニルをもル
ホリンイオウと反応させたのちアルカリ加水分解するこ
とによって4′−メトキシ−4−ビフェニル酢酸をつク
シ、これを酢酸中で臭化水素酸と反応させ脱メチル化す
ることによって、4′−ヒドロキシ−4−ビフェニル酢
酸が得られる。
化合物(I)は、また、酸塩化物(I)とカルボン酸(
Vl)とをピリジン等の如き塩基性物質の存在下で反応
させて、一般式 %式%() (式中、R,I、m、nは前記の通りである。)で表わ
されるカルボン酸をつ〈シ、このカルボン酸(■)を塩
化チオニル等の塩素化剤で酸塩化物とした後、光学活性
アルコールQ*OHと反応させることによっても得られ
る。この方法によれば、Q*OHとして1級アルコール
でも2級アルコールでも同様に用いることができて適用
範囲は広いが、Q*OHが1級アルコールの場合には前
述の方法がより簡便であって、この方法は2級アルコー
ルの場合に適しているといえる。
本発明の液晶化合物あるいは組成物は、2枚の透明な電
極板の間に均一な厚さく1μm〜20μm程度)の薄膜
とすることによシ、液晶表示用セルとして使用すること
ができる。
表示用セル中においては、液晶の分子は、分子長軸が電
極面に平行な所謂ホモジニアスの且つ向きの均一な配向
をとったモノドメインである必要がある。このために、
電極板の表面にラビング、蒸着等による配向処理を施す
か、あるいは、電場または磁場を印加するか、あるいは
、温度勾配をもたせるか、あるいは、これらの手段の複
数を併用した状態で等方性液体相から液晶相まで徐々に
冷却して配向させるか、いずれかの方法が一般に採用さ
れている。本発明の化合物あるいは組成物においても、
このような方法によって均一に配向したモノドメインの
セルを得ることができる。
本発明の化合物(I)は従来代表的強誘電性液晶化合物
として知られていたDOBAMBCに比して、後述する
実施例にも示されるごとく、工業的に容易に製造するこ
とができ、それ自体無色であって、光に対する化学的安
定性にまさるものである。また、本発明の組成物は、一
般の液晶組成物と同様に単一化合物に比して融点の降下
がみとめられ、室温における利用も可能である。更に、
本発明の強誘電性液晶化合物及び組成物は、従来の強誘
電性液晶と同様に、応答速度がネマチック液晶の100
倍以上と極めて大きい。従って、表示用光スイツチング
素子として極めて有望である。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、勿
論、本発明の主旨゛および適用範囲はこれらの実施例に
よって制限されるものではない。
尚、温度は℃を意味する。
実施例IC4−((S)−2−メチルブチルオキシカル
ボニルメチル)フェニル4′−テトラゾカッイルオキシ
ビフェニル−4−カルボキシレートの合成〕 p−ヒドロキシフェニル酢酸136 t、 (8)−2
−メチルフタノール1002及びトルエン400dパラ
トルエンスルホン酸1.Ofを加熱還流し、シーンスタ
ーク水分定量受器を用いて生成共沸する水分を分離した
(約16d)。冷却後、トルエン200117を加え、
重ソウ水2いて水で洗浄し、減圧下にトルエンを留去し
て粗生成物2102を    得た。これを蒸留して、
p−ヒドロキシフェニル酢酸(S)−2−メチルブチル
エステル175fを得た(I80°15IuHf)。収
率は88.1%でありた。
一方、4′−テトラデカノイルオキシビフエニルー4−
カルボン酸4L4Fに[化チオニル60dを加えて4時
間加熱還流した後、過剰の塩化チオニルを減圧下忙留去
した。トルエン100dに溶解し、不溶物を傾瀉して除
去した後、トルエンを減圧下に留去した。得られた粗結
晶をヘキサンから再結晶して、4′−テトラゾカッイル
オキシビフェニル−4−カルボン酸塩化物39.8fを
得た。収率は90%であった。
この酸塩化物4.42fを塩化メチレン50m1に溶解
し、これに先に製造したp−ヒドロキシ酢酸(S)−2
−メチルブチルエステル2..87fをピリジン301
7に溶解して加え、塩化メチレンの還流温度で4時間反
応させた。酢酸エチル200dを加え、10%塩酸で2
回、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で各1回洗滌した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗生成物
7.1fを得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
の後、エタノールよシ再結晶を行い、目的の4−((S
)−2−メチルブチルオキシカルボニルメチル)フェニ
ル4′−テトラゾカッイルオキシビフェニル−4−カル
ボキシレート5.749を得た。収率は91.4%であ
った。
化学構造は、核磁気共鳴スペクトル(NMR)、赤外吸
収スペクトル(I几)及び質量スペクトル7.4(m、
5)T、上記以外の芳香族水素)、δ3.93(dd、
 2H,−0−CH,−)、δ3.52 (s、 2H
δ1.1〜1.5 (m、 22H,上記以外o−CH
,−)、δ0.8〜1.0 (m、 9H,−CH,)
IR: 1735.1605.1520.1500.1
470.1280.1220.1160.1080.1
005.930.845.770 (cIIL−’)。
M8 : m/2=628 (P+ )。
この化合物はSC*相を示した。その転移温度を以下に
示す。なお、転移温度は示差走査熱量計(DEC)及び
温度調節ステージを備えた偏光顕微鏡を併用して測定し
たが、生成物の純度や測定条件によシ若干変化するもの
である。
8C*−1128°、5X−8C* 80’、融点76
.5°。
(■は等方性液体相、SXはSC*相よシ結晶相に近い
他のカイラルスメクチック相をあられす。)実施例2 実施例1において4′−テトラゾカッイルオキシビフェ
ニル−4−カルボン酸の代わシ゛に4′−ドデカノイル
オキシビフェニル−4−カルボン酸を用いて同様に反応
を行い、4−((S)−2−メチルブチルオキシカルボ
ニルメチル)フェニル4′−ドデカノイルオキシビフェ
ニル−4−カルボ中シレート及ヒ4−((S)−2−メ
チルブチルオキシカルボニルメチル)フェニル4−デカ
ノイルオキシビフェニル−4−°カルボキシレートを得
た。
これらのNMR及び1几は、実施例1に詔けるものとほ
とんど同様であって、わずかに、メチレン鎖に対応する
ピークあるいは吸収の強度比が異ったのみのチャートを
与えた。またMSは、それぞれの親ピークm/I=60
0.572を与えた。これらの転移点を以下に記す。
4−((8)−2−メチルブチルオキシカルボニルメチ
ル)フェニル4′−ドデカノイルオキシビフェニル−4
−カルホキシレー):8A−1132°、SC*−8A
 131°、5x−8C*79.りXX、融点77°。
4−((8)−2−メチルブチルオキシカルボニルメチ
ル)フェニル4′−デカノイルオキシビ7工二ルー4−
カルボキシレー) : N*−I 131.1°、5A
−N” 130.8°、8C*−f9A129°、5x
−8C*76.5°、融点78°。
実施例3C4−(4−((S)−2−メチルブチルオキ
シカルボニルメチル)フェニル)フェニル4−ドデカノ
イルオΦジペンゾエートの合成〕4′−ヒドロキシビフ
ェニル−4−酢酸22..8f、(8)−2−メチルブ
タノール15f、バラトルエンスルホンeo、2f及ヒ
ドルエン100111/ヲ加熱、還流し、シーンスター
ク水分定量受器を用いて生成共沸する水分を分離除去し
た。15時間後、水分の留出がなくなってから放冷し、
さらにトルエン100dを加えた。重炭酸す) IJウ
ム水溶液で洗い、次いで数回水洗し、溶媒を留去して粗
生成物31.Ofを得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーによシ精製して、4′−ヒドロ ゛キシ
ビフェニルー4−酢酸(S)−2−メチルブチルエステ
ル24.5tを得た。
一方、4−ドデカノイルオキシ安息香酸321を塩化チ
オニル50m中で4時間加熱還流した後、過剰の塩化チ
オニルを減圧下留去した。残渣にトルエン100mを加
えて不溶物を傾瀉で除去した後、減圧下にトルエンを留
去して、4−ドデカノイルオキシ安息香酸塩化物の白色
結晶30.OFを得た。収率は88%であった。
コレの1.70Fと先に製造した4′−ヒドロキシビフ
ェニル−4−酢fi(S)−2−メチルブチルエステル
1.72Fを、10dの塩化メチレン及び5Uのピリジ
ン中に溶解し、塩化メチレンの還流温度で4時間加熱攪
拌し九。酢酸エチル10041/を加え、10%塩酸で
2回、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で各1回洗滌した。
無水硫酸す) IJウムで乾燥後、溶媒を留去して粗生
成物2.4Ofを得た。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーの後、エタノールよシ再結晶を行い、自他の4−
(4−((S)−2−メチルブチルオキシカルボニルメ
チル)フェニル)フェニル4−)”デカノイルオキシベ
ンゾエート2..02tを得た。収率は67%であった
スペクトルデータを以下に示す。
(m、6H,その他の芳香族水素)、δ3.93(dd
δ157 (t、 2H,−CH,−C−0−)、δ1
.5〜1.91.5 (m、 18)1.上記以外OC
H,)、δ0.8〜LO(m19 Hs  CHs )
IR: 1750,1730,1610,1520゜1
470.1420.1380,1285.1215.1
160.1080,1020.930.860.770
.725.690,520(crIL−’)。
M8 : m/l m600 (P+)。
この化合物はSC′に相を示した。その相転移温度を以
下に示す。
N*−1112°、SC*−N*106.5°、融点1
05.5°。
実施例4 実施例3において、4−ドデカノイルオキシ安息香酸の
代わシに4−デカノイルオキシ安息香酸を用いて同様に
反応精製を行って、4 (’1−((S)−2−メチル
ブチルオキシカルボニルメチル)フェニル)7xニル4
−デカノイルオキシベンゾエートの白色結晶を得た。こ
のNMR及び1几は、実施例3におけるものとほとんど
同様であって、わずかに1メチレン鎖に対応するピーク
あるいは吸収の強度比が異ったのみのチャートを与えた
MSは、親ピークm/1−572を与えた。
その相転移温度を以下に示す。
N*−1115°、SC*−N*106°、融点105
°。
実施例5[”4−((S) −2−メチルブチルオキシ
カルボニルメチル)フェニル4−デカノイルオキシベン
ゾエートの合成〕 実施例1において、4′−テトラデシルオキシビフェニ
ル−4−カルボン酸の代わシに4−デカノイルオキシ安
息香酸を用いて、同様に反応及び精製を行い、4−((
Sb2−メチルブチルオキシカルボニルメチル)フェニ
ル4−デカノイルオキシベンゾエートの白色結晶を得た
〜7.35(m、 6H1その他の芳香族水素)、δ3
.92 (dd、 2H,−0−CH,−)、δ3.6
0 (s。
2H,ゆトCH,−)、δ3.56 (t、 2H。
他のメチレン)、δ0.8〜1.0 (m、 9 H%
−CH,)。
IR:  1700,16]0.1510.1470.
1420.1280.1225.1165.1080゜
1010.930.880.860.800,765(
crIL−’)。
MS:m/1=544(P+)。
この化合物は液晶性を有さなかった0融点4L5°0実
施例6C4−((S)−2−メチルブチルオキシカルボ
ニルメチル)フェニル4′−ドデシルビフェニル−4−
カルボキシレートの合成〕 実施例1において、4′−テトラゾカッイルオキシビフ
ェニル−4−カルボン酸の代わシに4′−ドデシルビフ
ェニル−4−カルボン酸を用いて、同様に反応及び精製
を行い、4−((S)−2−メチルブチルオキシカルボ
ニルメチル)フェニル4−ドゾシルビフエニル−4−カ
ルボキシレートの白色結晶を得た。
H (m、6H,その他の芳香族水素)、δ3.93(dd
2 H,−C−0−CH,−) 、δ3.62(S、2
H。
(m−、j OH%その他のメチレン)、δ0.8〜1
.0(m、 9H,−CH,)。
IR:  1730.1610,1520,1470.
1400.1345.1290,1220.1155.
1085.1015.1000,880,840,82
0.760.720.690 (crIL−’ )。
MS :m/l = 570 (P  )。
このものはSC*相を示した。その相転移温度を以下に
示す。
5A−I98.5°、8C*−8A 88.5°、融点
77.5°O実施例7C4−(4−((81−2−メチ
ルブチルオキシカルボニルメチル)フェニル)フェニル
4−デシルベンゾエートの合成〕 実施例3において、4−ドデカノイルオキシ安息香酸か
ら導いた4−ドデカノイルオキシ安息香酸塩化物の代わ
りに市販の4−デシル安息香酸塩化物を用いて、同様に
反応及び精製を行い、4−(4−((S)−2−メチル
ブチルオキシカルボニルメチル)フェニル)フェニル4
−デシルベンゾエートの白色結晶を得た。
スペクトルデータを以下に記す。
6H,その他の芳香族水素)、δ3.93(dd、2H
δ1.2〜1.5 (m、 16H,その他ノメチレン
)、δ0.8〜1.0 (m、  9 H,−CH,)
IR:  1730S1610.1505.1470.
1420.1265.1250,1200.1170.
1075.1005.880,800(m−’)。
MS : m/ l−542(P” ’)0このものは
S♂相を示した。その相転移温度を以下に記す。
N*−Ig3°、SC*−N*75°、融点95°。
実施例8〔配合による転移点の降下〕 実施例1で得られた4−((S)−2−メチルブチルオ
キシカルボニルメチル)フェニル4′−テトラゾカッイ
ルオキシビフェニル−4−カルボキシレート47%(以
下、重量%をあられす)、実施例3で得られた4(4−
((8)−2−メチルブチルオキシカルボニルメチル)
フェニル)フェニル4−ドデカノイルオキシベンゾエー
ト9%、実施例5で得られた4−((S)−2−メチル
ブチルオキシカルボニルメチル)フェニル4−デカノイ
ルオキシベンゾエート1,6%、実施例6で得られた4
−((S)−2−メチルブチルオキシカルボニルメチル
フェニル4′−ドデシルビフェニル−4−カルボキシレ
ート20%及び実施例7で得られた4−(4−((S)
−2−メチルブチルオキシカルボニルメチル)フェニル
)フェニル4−デシルベン:#−−)8%からなる液晶
組成物を調製した。この組成物は、等方性液体相からの
冷却時だ、97°でSc*相となり、64°でよ多結晶
に近いカイラルスメクチック相となシ、室温までカイラ
ルスメクチック相を保った。これによって、それぞれの
化合物単独に比べ、15°以上5X−8C*転移点が降
下したことになる。
実施例9〔室温でSC*相を有する組成物の調製〕実施
例1で得られた4−((S)−2−メチルブチルオキシ
カルボニルメチル)フェニル4′−テトラゾカッイルオ
キシビフェニル−4−カルボキシレート11%と、4−
((81−2−メチルブチルオキシカルボニル)−3−
クロロフェニル4’−デシルオキシビフェニル4−カル
ボキシレート23%、4−((S)−2−メチルブチル
オキシカルボニル)−3−フルオロフェニル4’ −y
’シルオキシビフェニル−4−カルボキシレート329
g及び4−((S)−2−メチルブチルオキシカルボニ
ル)−3−フルオロフェニル4−ドデシルオキシベンゾ
エート34%からなる液晶組成物を調製した。この組成
物は、73°以下でSC*相を示し、20゜以下までS
C*相を保ち、15°で長時間放置しても結晶化しなか
った。
これによって、室温を含む広い温度範囲で強誘電性を示
す液晶組成物が得られたことになる。
実施例10〔液晶表示用薄膜セルの作成〕実施例9で得
られた液晶組成物を加熱して、等方性液体とした。これ
を、厚さ10μmのスペーサーを介した2枚の、ポリイ
ミド−ラビング配向処理を施したガラス透明電極間に充
填し、薄膜セルを作成した。1分間に5°の割合で徐々
に冷却してスメクチック人相を配向させ、さらに73°
    ・以下に冷却して均一なSC〜のモノドメイン
を得  1゜た。
このセルに60°で電場(IQV、100Hzの  2
゜度は約300μSeCであった。これによって、応 
 3“零速度の速い表示素子が得られたことKTxる。
特許出願人 大日本インキ化学工業株式会社jM! ’
′ 5゜ 6゜ 手続補正書 昭和61年5月27L1 (?許庁艮官 宇賀道部 殿 事件の表示 昭和61年特許願第44202号 発明の名称 新規の液晶性化合物 補正をする者

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼−−( I ) (式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基をあらわし、
    Q^*は光学活性なアルキル基をあらわし、lは0また
    は1をあらわし、mおよびnはそれぞれ1または2の整
    数をあらわす)であらわされる液晶性化合物。 2、Q^*が(S)−2−メチルブチル基である特許請
    求の範囲第1項記載の液晶性化合物。 3、特許請求の範囲第1項記載の一般式( I )の化合
    物の少くとも1種を成分として含有する液晶組成物。 4、Q^*が(S)−2−メチルブチル基である特許請
    求の範囲第3項記載の液晶組成物。 5、特許請求の範囲第1項記載の一般式( I )の化合
    物の少くとも1種を構成要素とする光スイッチング素子
JP4420286A 1986-03-03 1986-03-03 新規の液晶性化合物 Pending JPS62205049A (ja)

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