JPH03145441A - オキシメチレン結合を有する光学活性化合物 - Google Patents

オキシメチレン結合を有する光学活性化合物

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JPH03145441A
JPH03145441A JP28278889A JP28278889A JPH03145441A JP H03145441 A JPH03145441 A JP H03145441A JP 28278889 A JP28278889 A JP 28278889A JP 28278889 A JP28278889 A JP 28278889A JP H03145441 A JPH03145441 A JP H03145441A
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JP28278889A
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Takeshi Kuriyama
毅 栗山
Sadao Takehara
貞夫 竹原
Masashi Osawa
大沢 政志
Noburu Fujisawa
宣 藤沢
Kayoko Nakamura
佳代子 中村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気光学的表示材料として有用な新規な光学
活性化合物、及びそれを含有する液晶組成物に関するも
ので、特に強誘電性を有する液晶表示用材料を提供する
ものであり、従来の液晶材料と比較して、特に応答性、
メモリー性に優れた液晶デバイスへの利用可能性を有す
る液晶材料を提供するものである。
〔従来の技術〕
現在、広く用いられている液晶表示素子は、主にネマチ
ック液晶を利用したTN型と呼ばれるものであって、多
くの長所、利点を有しているものの、その応答性に於い
ては、CRTなどの発光型表示方式と比較すると格段に
遅いという大きな欠点があった。TN型以外の液晶表示
方式も多く検討されているが、その応答性における改善
はなかなか成されていない。
ところが、強誘電性スメクチック液晶を利用した液晶デ
バイスでは、従来の100〜1000倍の高速応答が可
能で、かつ双安定性を有するため、印加電場を切った場
合でも、表示に記憶(メモリー効果)が得られる事が、
最近、明らかになった。
このため、光シヤツター、プリンターヘッド、薄型大画
面のテレビ、コンピュータ用デイスプレィへの利用可能
性がきわめて大きく、現在各方面で実用化に向けて開発
研究がなされている。
強誘電性液晶は液晶相としては、チルト系のキラルスメ
クチック相に属するものであるが、実用的には、その中
で最も低粘性であるキラルスメクチックC(以下SC0
と省略する)相が最も望ましい。
SC′″相を示す液晶化合物(以下s01化合物と省略
する)は、これまでにも検討されてきており、既に敗多
くの化合物が合成されている。しかしながら、強誘電性
表示素子として用いるための以下の条件、即ち、 (イ)室温を含む広い温度範囲でSC1相を示すこと (ロ)SC”相の高温側に適当な相系列を有し、かつ、
その螺旋ピンチが大きいこと (ハ)適当なチルト角を有すること (ニ)粘性が小さいこと (ホ)自発分極がある程度大きいこと (へ)(ロ)の結果として良好な配向を示すこと(ト)
(ニ)及び(ホ)の結果として高速の応答性を示すこと を単独で満足するような化合物は知られていなかった。
このため、現在ではS01相を示す液晶組成物(以下、
SC°液晶組成物という、)が検討用等に用いられてる
のが実情である。
S00液晶組成物の調製方法としては、強誘電性を示さ
ず、キラルでないスメクチックC(以下、SCと省略す
る。)相を示す液晶化合物又は組成物(以下、母体液晶
という。)に、キラルな化合物(以下、キラルドーパン
トという。)を添加するのが一般的である。しかし、こ
の方法では、キラルドーパントとしてよほど大きな自発
分極を示すものでないと、S00組成物の自発分極が小
さ(なりすぎて、高速応答を示さなくなる。キラルドー
バントとしては、液晶相を示すことは必ずしも必要では
ないが、母体液晶に加えた場合にその温度域(特にSC
1相)をあまり低くしないことが望ましい。さらに、強
い自発分極を示しうるような液晶性化合物では、その液
晶相に対する捩り力が強いものが多く、ら旋の出現する
SC“相、N*相において、そのら旋ピッチが短くなる
ため、その配向性に悪影響を与える。そのため、強い自
発分極を示しうるような液晶性化合物をキラルドーパン
トとして用いるためには、その添加量を制限するか、あ
るいは捩れの方向の逆のキラル化合物を加えてS00液
晶組成物のら旋ピッチを調整する必要があった。この場
合、捩れ方向の逆のキラル化合物の自発分極の方向も逆
向きであるならば組成物の自発分極が相殺されて小さく
なるなど、そのら旋ピッチ調整には面倒な問題が多かっ
た。
そのためキラルドーバントの主成分として用いる化合物
では、強い自発分極に加えてそのら旋ピッチが充分長い
化合物が望まれていた。
また、ら旋ピッチ調整の目的には、ら旋ピッチが非常に
短い化合物を用いると、その使用量は少量ですむため有
利である。このような化合物は、ネマチック液晶に対す
る添加剤として、STN液晶等に好適に用いることがで
きる。
キラルドーパントとして用いられてきた化合物における
代表的な光学活性な基の1つとして、CH3 ル基を表わす。)をあげることができる。この基を有す
る化合物はS00液晶化合物としても多数知られている
。このような化合物では自発分極が大きく、例えば、エ
ステル結合と不斉炭素の間にCH1 一011□−の挿入された型である一COOCHICH
・CgHsを有するS09液晶化合物と比較すると1桁
大きいことが報告されており、R3・n−C6H+zの
ものではtoonc/cmに近い値も知られている(第
11回液晶討論会予稿集P172)。
CH3 また、−0−CH−R1(R’は炭素原子数2〜100
アルキル基を表わす、)で表わされる光学活性基を有す
る化合物も、100 nC/c4に近い自発分極を示す
ことも知られている。
素原子数1〜10のアルキル基を表わす。)で表わされ
る乳酸より導かれた光学活性な2−アルコキシ−プロパ
ノイルオキシ基を有する化合物においては、本発明者ら
による測定によると100nC/ CS1以上の大きな
自発分極を示すことを確認している。(例えば、 は、以下に示すような相転移温度(°C)を示し、N′
″−sc”転移点の10″低温部(121,8°C)に
おける自発分極は、78nC/cffl、49°低温部
(82,8°C)において144nC/c111である
(Crは結晶相、N′はキラルネマチック相を各々表わ
す。) しかしながら、この程度の値の自発分極を有する液晶化
合物は、組成物中に用いる割合も多くなり、応答性の面
からみると充分とは言えなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明が解決しようとする課題は、キラルドーパントの
全部又はキラルドーパントの構成成分として母体液晶に
混合することにより、極めて大きな自発分極を誘起し室
温を含む広い温度範囲でSC0相を示し、良好な配向性
を有し、かつ高速応答を示す液晶組成物が得られるよう
な化合物を提供し、またそのような組成物を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段〕 本発明は、上記課題を解決するために、次の一般式(1
)で表わされる光学活性化合物を提供するものである。
・・・(I) ルキル基を表わすが、特に炭素数2〜8の直鎖アルキル
基が好ましい。
それぞれ独立的にO又は1を表わすが、m十n=Oでは
液晶性が悪くなり、m+n=2では粘性が高くなるので
、m+n−1の場合が好ましい。
Yは−cnzo−または、−0C11□−を表わすが、
好ましくは−coto−を表わす。
C0及びC0はそれぞれ独立的に、(R)又は(S)配
置の不斉炭素原子を表わすが、各々の絶対配置が同一の
場合の場合には両側のキラル基(式中、R1は炭素原子
数2〜10のアルキル基  発分極の向きが相反し、打
ち消しあって小さくなを表わすが、特に炭素原子数2〜
6の直鎖アルキ  る傾向にあるので、各々の絶対配置
が(R)とル基が好ましく、R2は炭素原子数1〜10
のア   (S)または(S)と(R)のように相異な
ることが好ましい。
本発明に係わる一般式(1)の化合物は、例えば以下の
ようにして製造することができる。
にして製造することができる。
(i ) Y=−CH2O−の場合 ([) 即ち、−数式(n)で表わされる化合物と一般式(II
I)で表わされる乳酸誘導体とを、ピリジン等の塩基存
在下反応させることにより得ることができる。
C1及びCOは各々−数式(1)における場合と同じ意
味を有する) ここで−数式(I[)の化合物は、Yの選択によりその
製造方法が異なるが、例えば、以下のよう・・・ (n
)  −1 (ii ) Y −−OCRl−の場合斯くして製造さ
れた一般式(1)の化合物の代表的なものの融点を第1
表に掲げる。
尚、液晶相及び相転移温度の測定は、温度調節ステージ
を備えた偏光顕微鏡及び示差操作熱量計(DSC)を併
用して行ったが、転移温度は、その試料の純度あるいは
測定条件によって若干変動するものである。
ノ / / / フ / ・・・(U) 2 なお、生成物の純度は薄層クロマトグラフィーガスクロ
マトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーにより確
認した。構造の確認は核磁気共鳴スペクトル(NMR)
、赤外吸収スペクトル(IR)により行なった。
本発明は、また、液晶組成物を提供する。
本発明の液晶組成物は、−数式(1)の化合物を含有す
る液晶組成物であり、−数式(1)の化合物は、キラル
でない母体液晶に、キラルドーパントとして添加する光
学活性化合物の一部又は全部をなしているものである。
特に好ましいのは、スメクチックC相を示す母体液晶中
に一般式(I)の化合物を含むキラルドーバントを添加
してなる、強誘電性キラルスメクチック液晶組成物であ
り、あるいはネマチック相を示す母体液晶中に一般式(
1)の化合物を添加してなるキラルネマチック液晶組成
物である。キラルネマチック液晶組成物は、TN型ある
いはSBE型、STN型の液晶表示に用いられる組成物
である。
本発明は、また上記組成物を用いた液晶表示素子を提供
する。特に強誘電性キラルスメクチック液晶表示素子と
して用いた場合には、後述する実施例にも示すごとくわ
ずか5%の添加によりμ秒の高速応答が可能である。
一般式(I)の化合物の構造的に大きな特徴は、分子の
両端鎖として互いに異なったキラル基を含有しており、
これらのキラル基がともに大きな自発分極を誘起しうる
ちのであることにある。
される光学活性基に由来する自発分極は前述のように大
きな自発分極を誘起するが、その方向は、よく知られた
強誘電性液晶であるp−デシルオキシベンジリデンアミ
ノケイ皮酸(S)−2−メチルブチル(DOBAMBC
)のそれをeと定義するとき、C−の絶対配置が(S)
の場合のであり、(R)の場合eであることも本発明者
らの検討によりわかっている。一方、こうした光学活性
基を含有する化、合物は、液晶に対し、螺旋を生じさせ
る力をきは、液晶の配向上置も重要であるN1相におい
てCmeの絶対配置が(S)の場合右向きであることが
既にわかっている。
CT。
他方のキラル基である式 R’−CI+−0−で表わさ
れる光学活性基が誘起する自発分極の方向は、C1の絶
対配置が(S)の場合e、(R)の場合のであり、その
螺旋の向きは、(S)の場合右、(R)の場合左である
分子の両端に互いに異なる光学活性基を有する化合物に
おいて、各光学活性基がそれぞれ大きい自発分極を誘起
しうる場合には、その方向を同一とすることにより、化
合物として誘起しうる自発分極を非常に大きくすること
が可能であることは、本発明者らが、既に、特開昭63
−230656号公報等により、報告している事実であ
るが、片側にだけ本化合物(I)と同様のキラル基を有
する化合物においてはc”、c−の絶対配置とその自発
分極及びN1相における螺旋ピッチの関係は下記第2表
の通りであるので本化合物ではc”、c−の絶対配置が
異なる場合に、その方向を同一とすることが可能である
第    2    表 は非常に大きい自発分極を誘起することが可能である。
例えば、第1表に掲げたNα1の化合物は単独でもS0
0相を示すが1.これをSC相を示す2環ピリジンから
なる組成物(組成を以下に示す。
以下、母体液晶(A)と略する。)に5重量%添加して
得られるS00液晶組成物の25°Cにおける自発分極
は1.1nC/cIINである。これは前述のDOBA
MBCが単独でもそれよりやや大きい程度の値しか示さ
ない事を考えると非常に大きい値であることがわかる。
CIとC″′の絶対配置が異なる場合には、その誘起す
る螺旋ピッチの向きも相異なる。このため、螺旋ピッチ
を長くするため、螺旋ピッチが逆向きの化合物を添加す
るのと同じ効果を示し、本発明の式(1)の化合物が誘
起する螺旋ピッチをN1相において充分長くすることが
可能である。これは配向上、極めて好都合なことである
さて、前述のように本発明の弐(1)の化合物20重量
% 相転移温度(’C) (Nはネマチック相を表わす。) 上記の如く、強誘電性キラルスメクチック液晶組成物用
キラルドーパントとしてすぐれた性質を示す化合物とし
ては、本発明者らが、特開昭63−230657号公報
で示した化合物をあげることができる。この化合物は、
本発明の式(1)の化合物と活性基を有しており、大き
な自発分極を誘起することができ、N1相に誘起する螺
旋ピッチも比較的短かい。しかし、この化合物では、分
子中に中間連結基としてエステル結合が存在するため、
化合物の粘度が高くなり、そのため、添加量が多くな・
ると組成物の粘度が高くなり、自発分極が充分大きいに
もかかわらず、満足のいく応答性が得られないという欠
点が生じた0本発明の式(1)の化合物では、中間連結
基としてのエステル結合は存在せず、オキシメチレン基
を有するのみであるので、より低粘度であり、SC*C
I組成物としてより高速の応答が可能である。
本発明の一般式(I)の化合物は、キラルドーパントと
して、あるいはキラルドーバントの成分として1重量%
以上添加して、母体液晶と混合してSC゛液晶組成物と
して用いるが、高速応答性を得るにはSC*CI組成物
中に5〜40重世%用いるのが望ましい。第1表に示し
たように、数式(1)の化合物は単独では、液晶相を示
さないものが多いが、キラルドーパントとして液晶組成
物に用いた場合に、相転移点を低くすることはな(、む
しろsc”相の上限温度を高くする傾向にある。そのた
め、組成物調製上、極めて好都合である。
また、本発明の一般式(1)の化合物がN0相に誘起す
る螺旋ピッチは非常に長く、5〜10重量%の添加量で
は測定も不能である。これは後述するように、配向上キ
ラルドーバントとして非常に好ましい性質である。
本発明の一般式(1)で示される化合物をドーピングす
るSC液晶組成物として用いるべきSC化合物としては
、例えば、下記−数式(A)で表わされるなフェニルベ
ンゾエート系化合物や一般式(B)で表わされるピリジ
ン系化合物をあげることができる。
(式中、R” 、R’は一般式Aと同じであり、(式中
、R1及びR1は直鎖または分枝のアルキル基、アルコ
キシル基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルオキ
シ基、またはアルコキシカルボニルオキシ基を表わし、
同一であっても異なっても良い。) (式中、R′″ R1″は前記−数式Aと同じ)また、
−数式(A)、(B)を含め、−数式(C)で表わされ
る化合物も同様の目的に使用することができる。
ゲン置換体を表わし、同一であっても異なって%zても
よい。Z暴は−COO−、−0CO−、−CH!0−O
CHz−、−CHgCHz−、−c=c−または単結合
を表す。) また、SC相の温度範囲を高温域に拡大する目的には、
−数式(D)で表わされる3現型化合物を用いることが
できる。
(式中、R” 、R’は一般式Aと同様であり、−であ
っても異なっていてもよく、z” 、Z’ !よ前記−
数式(C)の21と同様であって、同一であっても異な
っていてもよい、) これらは単独で用いることができるが、2成分以上の組
成物として用いる方がより広い温度範囲が得られるため
好都合である。また(A)〜(D)以外≠あっても、S
C相を示す化合物であれば同様に用いることもでき、ま
た、SC相を示さなし)化合物であっても粘性の低い液
晶性の化合物であれば組成物の粘度低下のために加える
ことも、応答の高速化には有効な方法であり、この目的
のためには、量側側鎖がn−アルキル基であるような化
合物が特に有効である。
さて、得られたSC“液晶組成物は、2枚の透明ガラス
電極間に均一な厚さ(1μm〜20μm程度)で封入す
ることにより、液晶デバイスとして使用することができ
る。良好なコントラストを得るためには、均一に配向し
たモノドメインとする必要があり、このために多くの方
法が試みられている。特に最近では、等方性液体相(1
)→カイラルネマチック相(N” )→スメクチックA
相(SA)→カイラルスメクチックC相(sc”)とい
う相系列を示す液晶を配向処理を施したセルで、特にN
1相のら族ピッチを大きくして、配向させる方法が一般
的によく用いられており、本発明の一般式(I)化合物
は、まさにこの目的にかなうものであるといえる。
〔実施例] 以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、勿
論、本発明の主旨および適用範囲は、これらの実施例に
より、制限されるものではない。
なお、実施例中、r%」は「重量%」を表わす。
実施例1(第1表のNα1の化合物の合成)4− ((
R)−1−メチルへブチルオキシ)安息香酸メチル10
.0g(この化合物は4−ヒドロキシ安息香酸メチルと
(S)−2−オクタツールのP−)ルエンスルホン酸エ
ステルとジメチルスルホキシド(以下、DMFという、
)中で、t−ブトキシカリウムの存在下に反応させるこ
とにより得られた。)をエーテル100n+j!に溶解
し、この溶液を、エーテル20amj2に懸濁させた水
素化アルミニウムリチウム(LiAf!H4) 1.4
4 g中に、水冷下、ゆっくり滴下した。室温で1時間
攪拌した後、反応混合液に含水のテトラヒドロフランを
加えて、過剰の水素化物を分解し、さらに塩化ナトリウ
ム水溶液と稀硫酸を加えた。
傾斜により沈澱を除去し、無水硫酸ナトリウムで脱水し
た後、溶媒を溜去して得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを用いて精製して4−((R)−
1−メチルへブチルオキシ)ベンジルアルコール5.9
0 g ヲ得り。
この化合物をジクロルメタン50−lに溶解し、この溶
液を、ジクロルメタン50IIlNに溶解した三臭化リ
ン2.78 g中に、水冷下、1時間かけて滴下した。
室温で2時間撹拌した後、反応混合液に炭酸カリウムを
加えて、過剰の三臭化リンを分解し、無機塩基を濾別し
た、溶媒を留去して得られた油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーを用いて精製して、l−ブロモメチ
ル−4−((R)−1−メチルへブチルオキシ)ベンゼ
ン4.41gを得た。
次に、4.4′ −ビフェノール2.74 gをジメチ
ルホルムアミド150mj!に溶解し、この溶液にも一
ブトキシカリウム3.33 gを加えて攪拌した。
この混合液中に、上記の1−ブロモメチル−4−((R
)−1−メチルへブチルオキシ)ベンゼン4.41gを
ジメチルホルムアミド50rai、に溶解した溶液を滴
下した。滴下終了後、50°Cで7時間攪拌した。放冷
後、反応混合物に稀塩酸を加えて弱酸性とし、更に、水
を加えて沈澱を生成させた。この沈澱を濾取した後、濾
取した化合物を酢酸エチルに溶解し、無水硫酸ナトリウ
ムで脱水した後不溶物を除去し、溶媒を減圧下に溜去し
た。
得られた粗生成物4.97 gをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーを用いて精製して4−ヒドロキシ−4’
 −(4−((R)−1−メチルへブチルオキシ)ベン
ジルオキシ〕ビフェニル2.52gを得た。
この化合物0.18 gをジクロロメタン15a+fに
溶解し、これに(S)−乳酸より合成した(S)−2−
ブトキシプロパン酸クロリド0.17 g及びピリジン
1 tsiを加え、還流下に10時間反応させた。放冷
後、反応混合物にエーテルを加えた後、稀塩酸、水、及
び飽和食塩水で順次洗滌した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、溶媒を減圧下に留去して得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製
して、表記化合物の白色結晶0.17 gを得た。
NMR(CDCj’+) : 0.84−0.99(1
1,6H) 、 1.23−1.80(m、20H) 
、 3.47−3.55 (s、IH) 、 3.68
−3.76(s+、18) 、 4.17−4.24(
m、III) 、 4.31−4.40(m、IH) 
、 5.02(s、2H) 、 6.90(d、J−9
Hz、2H)。
7.04(d、J=9Hz、2H) 、 7.14(d
、J=9Hz、2H) 。
7.35(d、J=9Hz、2H)  、  7.49
(d、J=911z、2H)  。
7.54(d、J・9セ、 211) IR(Nujol) : 1765 、 1610 、
 1520 、 1500 、 1250゜1220.
1135 、 1000 、810  (cm−’)更
に、エタノールから再結晶させて得られた化合物の融点
を測定したところ、86.3°Cてあった。
実施例2(SC”液晶組成物の調製) 前記母体液晶(A)95%及び、実施例1の化合物5%
から成るS01液晶組成物を調製した。
(以下、S09液晶組成物(A)と略す。)このS01
液晶組成物(A)は68°C以下でsc”相を、70°
C以下でSA相を、79.5 ’C以下でN0相を各々
示し、それ以上の温度で等方性液体(1)相となった。
また、その融点は不明確であった。
次に母体液晶(A)90%及び実施例1の化合物10%
から成るS00液晶組成物(以下、S01液晶組成物(
B)と略す。)を調製した。
このsc”液晶組成物(B)は、68.5°C以下でs
c”相を、69.5°C以下でSA相を、78°C以下
でN1相を各々示した。
次に以下の組成からなる母体液晶(B)を調製した。
及び 8.1% 8.1% 二の母体液晶(B)は、76.5°C以下でN相、65
°C以下でSA相、43°C以下でSC相を各々示し、
その融点は一3°Cであった。
この母体液晶(B)95%と実施例1の化合物5%から
成るSCI液晶組成物(C)は47°C以下でsc”相
を、64℃以下でSA相を、73゛C以下でN*相を各
々示した。
また、この母体液晶(B)80%と実施例1の化合物2
0%から成るSC0液晶組成物(D)は59°C以下で
sc”相を、65°C以下でSA相を各々示した。
実施例3(表示用素子の作成) 実施例2で得たS01液晶組成物(A)を加熱して等方
性液体とし、これを厚さ2.4μmのポリイミド−片側
ラビング処理を施したセルに充填し、徐冷することによ
り、S00相を配向させた。このセルに電界強度100
 Vp−p /μ輌の矩形波を印加してその電気光学的
応答速度を測定したところ、25℃で298μ秒という
高速応答性が確認された。このときの自発分極は1.1
 nC/cnl (25”C)でありチルト角は31.
8° (25°C)であった。
このSC*液晶組成物(A)のN“相における螺旋ピッ
チは30μm以上であり、配向性は極めて良好で、コン
トラストも非常に良好であった。
次にS00液晶組成物(A)に代えて、S01液晶組成
物(B)を用いた以外は同様にしてセルを作成し、その
電気光学応答速度を測定したところ、25°Cで38μ
秒であった、このときの自発分極は6.2nC/ajで
あり、チルト角は31.2”であった。また、配向性、
コントラストともに極めて良好であった。
同様にしてS01液晶組成物(C)及び(D)を用いて
、同様にしてセルを作成し、電気光学応答速度の測定を
行った。結果を以下に示す。
〔発明の効果〕
本発明の一般式(1)の化合物は、キラルドーパントと
て母体となるSC液晶化合物又は組成物に混合してSC
”液晶組成物とした場合において1、少量の添加で大き
い自発分極を誘起することができる。また、ら族ピッチ
においても特にN1相においてピッチ調整が容易となる
ら旋ピッチの比較的大きい化合物、あるいはら族ピッチ
調整等に用いるら旋ピッチの小さい化合物の両方を得る
ことができる。
また、本発明の化合物は、実施例にも示したように、工
業的にも容易に製造でき、それ自体無色であって、光、
水分、熱等に対する化学的安定性に優れるものであり、
非常に実用的である。
更に、本発明における強誘電性液晶化合物又は本発明の
化合物を含有する組成物は、配向性が良好であり、応答
速度が従来のネマチック液晶の100倍以上と極めて大
きく、液晶デバイスの材料として極めて有用である。
手続補正書(自発) 平成2年10月9日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は炭素原子数2〜11のアルキル基を表
    わし、R^2は炭素原子数1〜10のアルキル基を表わ
    し、▲数式、化学式、表等があります▼は▲数式、化学
    式、表等があります▼又は ▲数式、化学式、表等があります▼を表わし、m及びn
    は各々独立的に0又は1を表わし、Yは−CH_2O−
    又は−OCH_2−を表わし、C^*及びC^*^*は
    各々独立的に(R)又は(S)配置の不斉炭素原子を表
    わす。) で表わされる光学活性化合物。 2、Yが−CH_2O−を表わす請求項1記載の光学活
    性化合物。 3、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、化学
    式、表等があります▼を表わす請求項2 記載の光学活性化合物。 4、C^*及びC^*^*の一方が(S)配置で、他方
    が(R)配置の不斉炭素原子である請求項1記載の光学
    活性化合物。 5、請求項1、2、3又は4記載の光学活性化合物を含
    有する液晶組成物。 6、強誘電性キラルスメクチック相を示す請求項5記載
    の液晶組成物。 7、請求項6記載の液晶組成物を構成要素とする液晶表
    示素子。
JP28278889A 1989-10-30 1989-10-30 オキシメチレン結合を有する光学活性化合物 Pending JPH03145441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100127031A1 (en) * 2008-06-26 2010-05-27 Yakima Products, Inc. Coordinated adjustable trunk rack for carrying bicycles

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US20100127031A1 (en) * 2008-06-26 2010-05-27 Yakima Products, Inc. Coordinated adjustable trunk rack for carrying bicycles

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