JP3101984B2 - ピラジン誘導体とそれを含む強誘電性液晶組成物 - Google Patents

ピラジン誘導体とそれを含む強誘電性液晶組成物

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JP3101984B2
JP3101984B2 JP04036271A JP3627192A JP3101984B2 JP 3101984 B2 JP3101984 B2 JP 3101984B2 JP 04036271 A JP04036271 A JP 04036271A JP 3627192 A JP3627192 A JP 3627192A JP 3101984 B2 JP3101984 B2 JP 3101984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気光学的表示材料とし
て有用な強誘電性液晶材料に関し、更に詳しくは、従来
の液晶材料と比較して配向性、応答性等に優れ、液晶表
示素子の構成材料として有用な化合物、及びその化合物
を含有する強誘電性液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、広く用いられている液晶表示素子
は、主にネマチック液晶を利用したTN(ツイスティッ
ド・ネマチック)型、あるいはSTN(スーパー・ツイ
スティッド・ネマチック)型と呼ばれるものであり、多
くの利点を有しているものの、その応答性は、CRT等
の発光型の表示方式と比較すると格段に遅いという大き
な欠点を有し、その応用に大きな制限があった。その他
の液晶表示方式も多方面から検討されているが、その応
答性の改善は余りなされていないのが実情である。
【0003】ところが、最近見いだされた強誘電性キラ
ルスメクチック液晶を利用した液晶表示素子において
は、従来のTN型などの表示素子の100倍以上の高速
応答が可能となった。更に、双安定性を有するため、電
源を切っても表示の記憶(メモリー効果)が得られるこ
とが明らかになった。このため、大画面高解像度ディス
プレイ、薄型テレビ、光シャッター、プリンターヘッド
等への利用可能性が大きく、現在、その実用化に向けて
活発に開発研究がなされている。
【0004】強誘電性液晶の液晶相は、チルト系のキラ
ルスメクチック相に属するが、その中でも最も低粘性の
キラルスメクチックC(以下、SC*と省略する。)相
が実用上望ましい。既に数多くのSC*相を示す液晶化
合物(以下、SC*化合物と省略する。)が合成され、
検討されているが、強誘電性液晶表示用光スイッチング
素子として用いるのに、十分な性質を有するものは未だ
知られていない。よって、他の液晶化合物と混合してS
*相を示す液晶組成物(以下、SC*液晶組成物と省略
する。)として用いられている。
【0005】このようなSC*液晶組成物の検討は活発
に行われており、現在では、キラルでないスメクチック
C(以下、SCと省略する。)相を示す母体液晶(以
下、SC母体液晶と省略する。)に、光学活性化合物か
ら成るキラルドーパントを添加する方法が一般的であ
る。これによって高速応答性、良好な配向性、広い駆動
温度範囲等の特性を合わせ持つSC*液晶組成物が得ら
れるようになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的にSC相を示す
化合物(以下、SC化合物と省略する。)は、SC*
合物よりも低粘性であるが、充分といえるものは少な
い。現在のところ、SC母体液晶を構成するSC化合物
としては、例えば、一般式(A)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、Ra及びRbはアルキル基、アルコ
キシル基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルオキ
シ基又はアルコキシカルボニルオキシ基を表わし、互い
に同一であっても異なっていてもよい。)で表わされる
化合物、あるいは一般式(B)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Ra及びRbは前記一般式(A)に
おけると同じ意味を表わす。)で表わされる化合物が主
に用いられている。
【0011】これらのうち、一般式(A)で表わされる
化合物は、分子内にエステル結合が存在するため、その
粘性は比較的高く、これを主成分とするSC母体液晶を
用いた液晶表示素子において、充分な高速応答を得るこ
とは困難であった。
【0012】一方、一般式(B)で表わされる化合物
は、Ra及びRbのうち、一方がアルキル基、他方がアル
コキシル基である化合物の場合には比較的低粘性であ
り、特にRaが直鎖状アルキル基であり、Rbが直鎖状又
は分岐状アルコキシル基である一般式(C)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、Rcは直鎖状アルキル基を表わ
し、Rdは直鎖状又は分岐状アルキル基を表わす。)で
表わされる化合物は、SC母体液晶の主成分として現在
汎用されている。
【0015】しかしながら、この一般式(C)で表わさ
れる化合物には、SC相の上限温度があまり高くないと
いう問題点があった。キラルドーパントとして用いる光
学活性化合物、あるいは応答性改善のために粘度降下剤
として用いる減粘液晶等を母体液晶に添加すると、SC
相の上限温度を下げてしまい、SC相の温度範囲が狭く
なる傾向がある。また、一般式(C)で表わされる化合
物だけでは、SC母体液晶の融点をあまり低くすること
もできなかった。
【0016】このため、一般式(C)で表わされる化合
物を主成分とするSC母体液晶を用いて、実用上、広い
温度範囲で使用可能な液晶組成物を得ることはかなり困
難であった。
【0017】液晶組成物の温度範囲を特に高温域に拡大
するために、主として3環式化合物である高温液晶を添
加することが知られているが、この3環式化合物はいず
れも粘性が高く、液晶組成物に多量に添加した場合に、
その応答性に悪影響を与えてしまう。
【0018】また、液晶組成物の融点を降下させるため
には異種骨格を有する化合物を混合することが有用であ
ることが知られている。従って、良好な応答性を保った
ままその温度範囲を改善するためには、一般式(C)で
表わされる化合物とは異なった骨格を有し、且つSC相
の温度範囲が広く、低粘性の化合物を混合することが効
果的であることが理解できる。
【0019】この一般式(C)で表わされる化合物の高
温域における温度範囲を改善した低粘性の2環式化合物
として、一般式(D)
【0020】
【化8】
【0021】(式中、Re及びRfは直鎖状アルキル基を
表わし、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
で表わされるフェニルピリジン誘導体が知られており、
この化合物のSC相の上限温度は、対応する一般式
(C)で表わされる化合物よりも10〜20℃も高い。
【0022】しかしながら、この一般式(D)で表わさ
れる化合物は、SC相の低温域に、より高次のスメクチ
ック相(スメクチックF相、スメクチックH相、以下、
それぞれSF相、SH相と省略する。)を有しており、
SC相の温度範囲自体はあまり広くない。
【0023】また、液晶組成物とした場合にもネマチッ
ク(以下、Nと省略する。)相を消失させやすい傾向が
あった。従って、この一般式(D)の化合物を多量に含
有するSC母体液晶では、SC相の上限温度は比較的高
いものが得られるものの、SC相の高温域にN相は存在
しないか、あるいは存在してもその温度範囲は非常に狭
いものとなり、またSC相の低温域では上述の高次のス
メクチック相が出現しやすいため、SC相の温度範囲が
低温域まで拡大した液晶組成物を得ることは非常に難し
かった。
【0024】一方、キラルドーパントとして少量添加し
た場合に充分大きい自発分極を誘起できるような光学活
性化合物、あるいは上記の減粘液晶などを液晶組成物に
添加すると、液晶組成物のスメクチックA(以下、SA
と省略する。)相の温度範囲を拡大し、N相の温度範囲
は狭くするか、あるいは消失させる傾向の強いものが多
く、それらを添加して得られるSC*液晶組成物では、
SC*相の高温域にSA相のみを有し、キラルネマチッ
ク(以下、N*と省略する)相を示さなくなることが多
かった。
【0025】ところが、現在、一般的に行われている配
向方法では、SC*相の高温域にSA相及びN*相を示す
ような相系列を有し、且つN*相における螺旋のピッチ
が充分長い場合に良好な配向が得られ、他の相系列の場
合には配向性が劣るのが実情である。
【0026】また上記の光学活性化合物や減粘液晶は、
SC母体液晶に添加した場合に、SC相の温度範囲、特
にその上限温度を低下させる傾向が強いものが多い。
【0027】以上述べたように、一般式(C)あるいは
一般式(D)で表わされる化合物を主成分とするSC母
体液晶を用いて、低温域から高温域まで広い温度範囲を
有し、高速応答が可能で、且つ配向性に優れた強誘電性
SC*液晶組成物を得ることはかなり困難であった。
【0028】一般式(C)あるいは一般式(D)で表わ
される化合物とは異なった骨格を有し、低粘性で、且つ
SC相を示しやすい化合物として一般式(E)
【0029】
【化9】
【0030】(式中、Rg及びRhは直鎖状アルキル基を
表わし、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
で表わされるフェニルピラジン誘導体も知られている。
【0031】この一般式(E)で表わされる化合物は、
SC相の上限温度は比較的高く、また低温域において高
次のスメクチック相も示しにくい。しかしながら、SC
相の高温域に広い温度範囲でSA相を有しており、液晶
組成物とした場合にSA相を拡大し、N相を消失させや
すい。また、融点が高く、液晶組成物とした場合にその
融点を降下させることが困難で、析出しやすいという欠
点があり、やはり液晶組成物中に多量に添加することは
困難であった。
【0032】本発明が解決しようとする課題は、低粘性
で、SC相の上限温度がより高く、N相を消失させる傾
向がより弱い化合物を提供することであり、また、その
化合物を含有し、高温域まで広い温度範囲を有し、高速
応答が可能で、且つ配向性に優れた強誘電性液晶組成物
を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、一般式(I)
【0034】
【化10】
【0035】(式中、R1は炭素原子数6〜12の直鎖
状アルキル基を表わすが、好ましくは炭素原子数7〜1
0の直鎖状アルキル基を表わし、R2は炭素原子数3〜
7の直鎖状アルキル基を表わすが、好ましくは炭素原子
数3〜5の直鎖状アルキル基を表わす。)で表わされる
化合物を提供する。
【0036】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
の構造的な特徴は、2位に二重結合を有する炭素原子数
6〜10のアルケニルオキシ基を有する点にある。
【0037】側鎖にアルケニル基あるいはアルケニルオ
キシ基を有する液晶化合物自体は既に知られており、例
えば、特開昭61−83136号公報には、フェニルピ
リミジン骨格に4−ペンテニルオキシ基を有する下記化
合物が示されている。
【0038】
【化11】
【0039】また、この化合物の相転移温度は、55.
9℃以下でネマチック相を示し、それ以上の温度で等方
性液体(I)相となり、その融点は36.5℃であっ
た。
【0040】この化合物は一般式(C)で表わされる化
合物の類似構造を有し、本発明の一般式(I)で表わさ
れる化合物とも比較的類似した構造を有しているが、根
本的に異なる点は、これらの化合物はネマチック液晶材
料用として開発されたものであり、側鎖、特にアルケニ
ルオキシ基が短いためにネマチック相のみを示し、SC
相を示さない点である。
【0041】一般に、ネマチック液晶化合物の側鎖を長
くしていくと、スメクチック相を発現しやすくなるのは
よく知られたことである。しかしながら、スメクチック
相には前記SA相からスメクチックL(以下、SLと省
略する。)相まで多くの相が存在し、その中のどの相を
示すか予想することは難しく、前記特開昭61−831
36号公報からは全く予想されるものではない。従っ
て、後述するような本発明の一般式(I)の化合物、あ
るいはこれを含有するSC*液晶組成物の優れた効果は
容易に類推できるものではない。
【0042】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は、例えば、以下のようにして容易に製造することがで
きる。即ち、一般式(V)
【0043】
【化12】
【0044】(式中、R1は一般式(I)におけると同
じ意味を表わす。)で表わされる化合物を塩基存在下
に、一般式(VI)
【0045】
【化13】
【0046】(式中、R2は一般式(I)におけると同
じ意味を表わし、Xは塩素、臭素、ヨウ素又はp−トル
エンスルホニル基等の脱離基を表わす。)で表わされる
化合物と反応させることにより得ることができる。
【0047】ここで一般式(V)で表わされる化合物
は、一般式(E)で表わされる化合物の合成中間体とし
てよく知られた化合物であり、一般式(VI)で表わさ
れる化合物は、対応する一般式(VII)
【0048】
【化14】
【0049】(式中、R2は一般式(I)におけると同
じ意味を表わす。)で表わされる化合物をハロゲン化あ
るいはp−トルエンスルホニル化することにより容易に
得ることができる。
【0050】ここで、一般式(VII)で表わされる化
合物は、R2が炭素原子数3〜5のアルキル基である化
合物については市販されており入手が可能である。その
他の化合物についても対応するアルキニルアルコールを
半還元することにより容易に得ることができる。
【0051】斯くして得られる一般式(I)で表わされ
る化合物の代表的なものの例を第1表に示す。また、一
般式(I)の化合物と側鎖の炭素原子数が等しい式
(R)の化合物を比較として示す。
【0052】
【表1】
【0053】(表中の相転移温度は、その左側と右側の
相の間の転移温度を表わすものとし、例えば、Cr 48 SC
は、結晶相とスメクチックC相間の転移温度が48℃で
あることを表わし、( )はその相が降温時にのみ存在
するモノトロピックな相であることを表わす。以下同
様。)
【0054】第1表から明らかなように、一般式(I)
のNo.1の化合物は、式(R)の比較の化合物と比べる
と、約13度高い温度域までSC相を示し、SA相は消
失している。また、その融点も約17度と大きく降下
し、高次のスメクチック相を示しにくい傾向を有してい
る。従って、一般式(I)の化合物を用いた場合、一般
式(E)の化合物あるいは一般式(D)の化合物を用い
た場合と比べると、より容易にSC相の温度範囲が低温
域から高温域までより広い液晶組成物を得ることができ
る。
【0055】本発明は、また、一般式(I)で表わされ
る化合物を含有する液晶組成物を提供する。本発明は第
1の液晶組成物として、(1)一般式(I)で表わされ
る化合物を含有し、SC相を示す母体液晶及び(2)光
学活性化合物から成るキラルドーパントを含有するSC
*液晶組成物を提供し、特に好ましくは、等方性液体
(I)相からの冷却時に、N*相及びSA相を経てSC*
相に相転移する相系列を有するものであり、配向性に優
れ、また広い温度範囲で使用可能で、低粘性の液晶組成
物を提供する。
【0056】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は、そのものが低粘性であり、SC相の上限温度が高
く、その温度範囲が広い。またSA相を拡大する傾向
や、N相を消失させる傾向がないといった性質を有する
ため、この化合物を含有する液晶組成物に、SC(SC
*)相の上限温度を低下させ、SA相を拡大し、N
(N*)相を消失させる傾向を示すキラルドーパントや
減粘液晶化合物を添加しても、上記のような優れた特性
を示す液晶組成物を容易に調製することができる。
【0057】このような優れた特性を充分に示すために
は、本発明の一般式(I)で表わされる化合物を、SC
母体液晶中に5重量%以上含有することが好ましい。ま
た、液晶組成物の融点を降下させて、温度範囲を低温域
に拡大するためには、液晶分子の骨格や側鎖の形状が異
なる他種のSC化合物を加える必要があるので、一般式
(I)で表わされる化合物の含有量は、5〜50重量%
の範囲であることが好ましい。
【0058】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
とともに母体液晶の構成成分として用いるのに適当なS
C化合物としては、前述の一般式(C)と同一の骨格を
有する一般式(II)
【0059】
【化15】
【0060】(式中、R3は炭素原子数6〜12の直鎖
状アルキル基を表わし、R4は炭素原子数6〜12の直
鎖状又は分岐状アルキル基、又は炭素原子数6〜12の
直鎖状アルケニル基を表わす。)で表わされる化合物が
特に好適である。
【0061】本発明は第2の液晶組成物として、(1)
一般式(I)で表わされる化合物及び一般式(II)で
表わされる化合物を含有するSC相を示す母体液晶及び
(2)光学活性化合物から成るキラルドーパントを含有
するSC*液晶組成物を提供する。
【0062】ここで、一般式(II)で表わされる化合
物の代表的なものの例を、第2表に示す。
【0063】
【表2】
【0064】この一般式(II)で表わされる化合物
は、SC相の上限温度はあまり高くないが、低粘性であ
り、液晶組成物とした場合にSA相を拡大したり、N
(N*)相を消失させたりする傾向があまりないので、
本発明の一般式(I)で表わされる化合物とともに用い
る化合物として、特に適した化合物である。
【0065】この一般式(II)で表わされる化合物及
び本発明の一般式(I)で表わされる化合物を含有する
SC*液晶組成物もまた、等方性液体(I)相からの冷
却時に、N*相及びSA相を経てSC*相に相転移する望
ましい相系列を示し得るもので、配向性に優れ、広い温
度範囲で使用可能で、低粘性の液晶組成物である。
【0066】本発明の液晶組成物においては、この一般
式(II)で表わされる化合物を5〜70重量%の範囲
で含有することが好ましく、特に10〜60重量%の範
囲で含有することが好ましい。
【0067】更に、一般式(I)及び一般式(II)で
表わされる化合物とともにSC母体液晶の構成成分とし
て用いるのに適当なSC化合物としては、前述の一般式
(C)と同様の骨格を有する一般式(III)
【0068】
【化16】
【0069】(式中、R5は炭素原子数6〜12の直鎖
状アルキル基を表わし、R6は炭素原子数6〜12の直
鎖状又は分岐状アルキル基、又は炭素原子数6〜12の
直鎖状アルケニル基を表わす。)で表わされる化合物及
び前述の一般式(D)と同様の骨格を有する一般式(I
V)
【0070】
【化17】
【0071】(式中、R7は炭素原子数6〜12の直鎖
状アルキル基を表わし、R8は炭素原子数6〜12の直
鎖状又は分岐状アルキル基、又は炭素原子数6〜12の
直鎖状アルケニル基を表わす。)も非常に好適である。
【0072】本発明は第3の液晶組成物として、(1)
一般式(I)で表わされる化合物、一般式(II)
で表わされる化合物及び一般式(III)及び一般式
(IV)で表わされる化合物から成る群から選ばれる化
合物を含有し、SC相を示す母体液晶及び(2)光学活
性化合物から成るキラルドーパントを含有するSC*
晶組成物を提供する。
【0073】ここで、一般式(III)で表わされる化
合物の代表的なものの例を第3表に示す。
【0074】
【表3】
【0075】一般式(III)で表わされる化合物は低
粘性であり、SC相の上限温度は一般式(I)で表わさ
れる化合物よりやや高いものの、その高温域に広い温度
範囲でSA相を示し、液晶組成物とした場合にSA相を
拡大し、N相を消失させる傾向が強いものである。しか
しながら、一般式(I)で表わされる化合物とともに用
いることにより、好ましい相系列を保持した液晶組成物
として用いることが可能となる。
【0076】また、一般式(IV)で表わされる化合物
の代表的なものの例を第4表に示す。
【0077】
【表4】
【0078】第4表から、一般式(IV)の化合物は低
粘性であり、SC相の上限温度は高いけれども、低温側
にSF、SH相と言った高次のスメクチック相を有する
ことが明らかである。従って、液晶組成物とした場合
に、SC(SC*)相の低温域における温度範囲を拡大
しにくい傾向がある。
【0079】しかしながら、本発明の一般式(I)で表
わされる化合物は低温域までSC相を示す傾向が強いの
で、一般式(IV)で表わされる化合物と一般式(I)
で表わされる化合物をともに用いることにより、低温域
まで高次のスメクチック相の発現を抑え、温度範囲を拡
大することが可能となる。
【0080】この一般式(I)及び一般式(II)で表
わされる化合物に加えて、一般式(III)及び一般式
(IV)で表わされる化合物から成る群から選ばれる化
合物を含有するSC*液晶組成物もまた、等方性液体
(I)相からの冷却時に、N*相及びSA相を経てSC*
相に相転移する望ましい相系列を示し得るもので、配向
性に優れ、広い温度範囲で使用可能で、低粘性の液晶組
成物である。
【0081】本発明の液晶組成物において、一般式(I
II)で表わされる化合物の含有量は40重量%以下、
一般式(IV)で表わされる化合物の含有量は40重量
%以下が好ましく、更に、一般式(III)及び一般式
(IV)で表わされる化合物を合わせた含有量は5〜5
0重量%の範囲が好ましく、10〜40重量%の範囲が
特に好ましい。
【0082】一般式(I)あるいは一般式(II)で表
わされる化合物、更に、一般式(III)あるいは一般
式(IV)で表わされる化合物を含有するSC母体液晶
の応答性を改善するために添加することができる減粘液
晶としては、一般式(F)
【0083】
【化18】
【0084】(式中、Ri及びRjは直鎖状アルキル基を
表わす。)で表わされる化合物や、一般式(G)
【0085】
【化19】
【0086】(式中、Ri及びRjは一般式(F)におけ
ると同じ意味を表わす。)で表わされる化合物を挙げる
ことができる。
【0087】一般式(I)で表わされる化合物及びそれ
を含有するSC*液晶組成物の優れた特徴は、後述の実
施例及び以下の例からも明らかである。一般式(I)で
表わされる化合物及び一般式(II)で表わされる化合
物を含有するSC母体液晶(H−1)を調製した。
【0088】SC母体液晶(H−1) 第1表中のNo.1の化合物 20.0重量% 第2表中の(II-1)の化合物 24.0重量% 第2表中の(II-2)の化合物 16.0重量% 第2表中の(II-3)の化合物 24.0重量% 第2表中の(II-4)の化合物 16.0重量%
【0089】また、このSC母体液晶(H−1)は、5
9℃以下でSC相を示し、69℃以下でSA相を示し、
71℃以下でN相を示し、それより高い温度で等方性液
体(I)相となった。
【0090】一方、SC母体液晶(H−1)において、
一般式(I)の化合物を含まず、一般式(II)の化合
物のみで構成されたSC母体液晶(H−2)を調製し
た。
【0091】SC母体液晶(H−2) 第2表中の(II-1)の化合物 30.0重量% 第2表中の(II-2)の化合物 20.0重量% 第2表中の(II-3)の化合物 30.0重量% 第2表中の(II-4)の化合物 20.0重量%
【0092】また、このSC母体液晶(H−2)は、5
5.5℃以下でSC相を示し、64.5℃以下でSA相
を示し、70℃以下でN相を示し、それより高い温度で
I相となった。
【0093】このSC母体液晶(H−1)98重量%及
び式(P)
【0094】
【化20】
【0095】で表わされる光学活性化合物2重量%から
成るSC*液晶組成物(M−1)は、61℃以下でSC*
相を示し、67.5℃以下でSA相を示し、70℃以下
でN*相を示し、それより高い温度で等方性液体(I)
相となった。
【0096】このSC*液晶組成物(M−1)は配向性
がよく、室温における電気光学的応答速度は50μ秒と
高速であった。
【0097】それに対して、SC母体液晶(H−2)9
8重量%及び式(P)で表わされる光学活性化合物2重
量%から成るSC*液晶組成物(M−2)は、57℃以
下でSC*相を示し、62℃以下でSA相を示し、68
℃以下でN*相を示し、それより高い温度で等方性液体
(I)相となった。
【0098】このSC*液晶組成物(M−2)の室温に
おける電気光学的応答速度は60μ秒であり、SC*
晶組成物(M−1)に比べて劣り、その温度範囲におい
てもSC*液晶組成物(M−1)に劣っていた。
【0099】次に、SC母体液晶(H−1)において、
No.1の化合物に代えて、第1表中の式(R)
【0100】
【化21】
【0101】で表わされる化合物を同量用いて、SC母
体液晶(H−3)を調製した。
【0102】SC母体液晶(H−3) 第1表中の式(R)の化合物 20.0重量% 第2表中の(II-1)の化合物 24.0重量% 第2表中の(II-2)の化合物 16.0重量% 第2表中の(II-3)の化合物 24.0重量% 第2表中の(II-4)の化合物 16.0重量%
【0103】また、このSC母体液晶(H−3)は、5
4.5℃以下でSC相を示し、70℃以下でSA相を示
し、70.5℃以下でN相を示し、それより高い温度で
I相となった。
【0104】このSC母体液晶(H−3)98重量%及
び式(P)の光学活性化合物2重量%から成るSC*
晶組成物(M−3)は、58℃以下でSC*相を示し、
69℃以下でSA相を示し、70℃以下でN*相を示
し、それより高い温度でI相となった。
【0105】このSC*液晶組成物(M−3)の室温に
おける電気光学的応答速度は58μ秒とやや遅くなり、
その温度範囲においてもSC*液晶組成物(M−1)に
劣っていた。
【0106】このように、SC母体液晶(H−1)、
(H−2)及び(H−3)、あるいはSC*液晶組成物
(M−1)、(M−2)及び(M−3)を比較すること
により、一般式(I)で表わされる化合物を含有する本
発明の液晶組成物においては、SC*相の上限温度が高
くなり、応答性も向上していることが明らかである。
【0107】また、側鎖に2重結合を有しない比較の式
(R)の化合物を用いた場合と比べて、N*相の温度範
囲が拡大し、SA相の温度範囲が狭くなっていることが
わかる。
【0108】このことから、本発明の一般式(I)で表
わされる化合物を含有する液晶組成物は、SA相を示す
傾向が強く、N相を消失させる傾向にあるキラルドーパ
ント、あるいは上記一般式(E)あるいは一般式(F)
で表わされる減粘液晶を添加しても、I−N*−SA−
SC*相の好ましい相系列と、広い温度範囲を有し、且
つ高い上限温度を容易に保ち得ることが理解できる。
【0109】また、一般式(I)で表わされる化合物
は、粘性がかなり低いので、液晶組成物に加えることに
よりその応答性はかなり改善され、非常に効果のあるこ
とが理解できる。
【0110】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明の主旨及び適用範囲はこれらの実施例に
よって制限されるものではない。
【0111】本実施例において、相転移温度の測定は温
度調節ステージを備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計
(DSC)を併用して行った。また、組成物中における
「%」はすべて「重量%」を表わすものとする。
【0112】また、化合物の構造は核磁気共鳴スペクト
ル(NMR)により確認した。なお、NMRにおけるC
DCl3は溶媒を表わし、sは一重線を、dは二重線
を、tは三重線を、mは多重線を表わす。
【0113】(実施例1) 2−[4−(2−オクテニ
ルオキシ)フェニル]−5−オクチルピラジン(第1表
中のNo.1の化合物)の合成
【0114】2−(4−ヒドロキシフェニル)−5−オ
クチルピラジン300mgを、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)6mlに溶解した。この溶液に室温でt−
ブトキシカリウム120mgを加え、30分間攪拌した。
この混合物に、2−オクテノールより合成した1−ブロ
モ−2−オクテン210mgのDMF2ml溶液を室温で1
0分間かけて滴下し、更に4時間攪拌した。反応終了
後、エーテルを加え、有機層を希塩酸、水、次いで飽和
食塩水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を留去して、粗生成物256mgを得た。この粗生成物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/
酢酸エチル=10/1)を用いて精製して、2−[4−
(2−オクテニルオキシ)フェニル]−5−オクチルピ
ラジンの白色結晶216mgを得た。更にこれをエタノー
ルから再結晶させて精製物を得た。
【0115】この精製物の相転移温度は第1表に示し
た。また、NMRで測定した結果は、以下の通りであっ
た。
【0116】NMR(CDCl3):δ=0.67〜
1.07(m,6H)、1.07〜2.26(m,20
H)、2.80(t,2H)、4.57(d,2H)、
5.46〜6.10(m,2H)、7.00(d,2
H)、7.92(d,2H)、8.43(s,1H)、
8.86(s,1H)
【0117】(実施例2) SC*液晶組成物の調製 実施例1のNo.1の化合物及び一般式(II)で表わさ
れる化合物を含有する以下の組成のSC母体液晶(H−
1)を調製した。
【0118】SC母体液晶(H−1) 実施例1のNo.1の化合物 20.0% 第2表中の(II-1)の化合物 24.0% 第2表中の(II-2)の化合物 16.0% 第2表中の(II-3)の化合物 24.0% 第2表中の(II-4)の化合物 16.0%
【0119】次に、このSC母体液晶(H−1)98%
及びキラルドーパントとして以下の式(P)
【0120】
【化22】
【0121】の光学活性化合物2%から成るSC*液晶
組成物(M−1)を調製した。この液晶組成物は61℃
以下でSC*相を示し、67.5℃以下でSA相を示
し、70℃以下でN*相を示した。
【0122】(比較例1)SC母体液晶(H−1)にお
いて、一般式(I)の化合物を用いずに、一般式(I
I)の化合物から成るSC母体液晶(H−2)を調製し
た。
【0123】SC母体液晶(H−2) 第2表中の(II-1)の化合物 30.0% 第2表中の(II-2)の化合物 20.0% 第2表中の(II-3)の化合物 30.0% 第2表中の(II-4)の化合物 20.0%
【0124】このSC母体液晶(H−2)98%及び式
(P)の光学活性化合物2%から成るSC*液晶組成物
(M−2)を調製した。この液晶組成物のSC*相の上
限温度は57℃であり、SC*液晶組成物(M−1)に
比べて低くなり、また、62℃以下でSA相を示し、6
8℃以下でN*相を示した。
【0125】(比較例2)SC母体液晶(H−1)にお
いて、一般式(I)の化合物に代えて、実施例1のNo.
1の化合物の類似構造を有する式(R)
【0126】
【化23】
【0127】の化合物を同量用いたSC母体液晶(H−
3)を調製した。
【0128】SC母体液晶(H−3) 第1表中の式(R)の化合物 20.0% 第2表中の(II-1)の化合物 24.0% 第2表中の(II-2)の化合物 16.0% 第2表中の(II-3)の化合物 24.0% 第2表中の(II-4)の化合物 16.0%
【0129】このSC母体液晶(H−3)98%及び式
(P)の光学活性化合物2%から成るSC*液晶組成物
(M−3)を調製した。この液晶組成物のSC*相の上
限温度は58℃であり、SC*液晶組成物(M−1)に
比べて低くなり、また、69℃以下でSA相、70℃以
下でN*相を示し、SC*液晶組成物(M−1)に比べて
SA相が拡大し、N*相の温度幅は約1度と狭くなっ
た。
【0130】(実施例2) 液晶表示素子の作成 ITO蒸着ガラス板(電極面積70mm2)にポリイミド
形成溶液を塗布し、ポリイミド被膜を作成した(基板
A)。同様にして、グラスファイバーのスペーサーを混
合した上記のポリイミド形成溶液を用いてスペーサーを
含んだポリイミド被膜を作成した(基板B)。基板A及
び基板Bをナイロン布でラビング処理を施した。一方の
基板に熱硬化型エポキシ接着剤を塗布して、基板A及び
基板Bをそのラビング方向が互いに平行かつ逆向きにな
るように重ね合わせ、加熱硬化させ、セルを作成した。
【0131】こうして得られたセルに、実施例1で得ら
れたSC*液晶組成物(M−1)を加熱して等方性液体
(I)相とした状態で注入し、次いで徐冷を行い、N*
相、SA相、次いでSC*相を配向させて液晶表示素子
を得た。配向状態は非常に良好であった。このセルのセ
ル厚を測定したところ、約2.0μmであった。
【0132】このセルに電界強度10Vp-p/μmの矩
形波を印加してその電気光学的応答速度を測定したとこ
ろ、25℃で50μ秒と高速応答を確認できた。このと
きの自発分極は5.6nC/cm2、チルト角は24.8゜
であった。コントラストは非常に良好であった。
【0133】(比較例3)実施例2と同様にして作成し
たセルに、比較例1で得られたSC*液晶組成物(M−
2)を用いて、同様にして液晶表示素子を作成した。
【0134】実施例2と同様にして測定した電気光学的
応答速度は、25℃で60μ秒であり、実施例2と比較
して遅くなった。また、このときの自発分極は6.2nC
/cm2であり、チルト角は26゜であった。
【0135】(比較例4)実施例2と同様にして作成し
たセルに、比較例2で得られたSC*液晶組成物(M−
3)を用いて、同様にして液晶表示素子を作成した。
【0136】実施例2と同様にして測定した電気光学的
応答速度は、25℃で58μ秒であり、実施例2と比較
してやや遅くなった。また、このときの自発分極は6.
7nC/cm2であり、チルト角は16.2゜であり、コン
トラストはやや低くなった。
【0137】(実施例3)実施例1のNo.1の化合物、
第2表中の一般式(II)の化合物、第3表中の一般式
(III)の化合物及び第4表中の一般式(IV)の化
合物を含有し、以下の組成から成るSC母体液晶(H−
4)を調製した。
【0138】SC母体液晶(H−4)
【0139】
【化24】
【0140】この液晶組成物は60℃以下でSC相を、
70℃以下でSA相を、76℃以下でN相を示した。ま
たその融点は約−24℃であった。
【0141】このSC母体液晶(H−4)95%、及び
キラルドーパントとして式(Q)
【0142】
【化25】
【0143】で表わされる光学活性化合物5%から成る
SC*液晶組成物(M−4)を調製した。
【0144】この液晶組成物は60.5℃以下でSC*
相を、72.5℃以下でSA相を、74.5℃以下でN
*相を示した。またその融点は−25℃以下であった。
【0145】実施例2と同様にして、液晶表示素子を作
成し、その電気光学的応答速度を測定したところ、25
℃で40μ秒と非常に高速であった。また、自発分極は
9.9nC/cm2、チルト角は16.2゜であり、その配
向性は非常に良好で、コントラストも良好であった。
【0146】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされる化合
物は低粘性であり、対応する側鎖が直鎖の化合物と比較
して、広い温度範囲でSC相を示し、好ましい相系列を
有する母体液晶の構成材料として優れている。
【0147】また、本発明の一般式(I)で表わされる
化合物を含有する強誘電性液晶組成物は、広い温度範囲
でSC*相を示し、室温で40μ秒以下という高速応答
が可能である。更に、配向性に優れ、良好なコントラス
トを得ることができ、表示用光スイッチング素子の材料
として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07D 213/30 C07D 213/30 239/26 239/26 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 241/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数6〜12の直鎖状アルキル基
    を表わし、R2は炭素原子数3〜7の直鎖状アルキル基
    を表わす。)で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】 (1)請求項1記載の一般式(I)で表
    わされる化合物を含有し、スメクチックC相を示す母体
    液晶及び(2)光学活性化合物から成るキラルドーパン
    トを含有することを特徴とする強誘電性液晶組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(II) 【化2】 (式中、R3は炭素原子数6〜12の直鎖状アルキル基
    を表わし、R4は炭素原子数6〜12のアルキル基又は
    直鎖状アルケニル基を表わす。)で表わされる化合物を
    含有することを特徴とする請求項2記載の強誘電性液晶
    組成物。
  4. 【請求項4】 (1)一般式(III) 【化3】 (式中、R5は炭素原子数6〜12の直鎖状アルキル基
    を表わし、R6は炭素原子数6〜12のアルキル基又は
    直鎖状アルケニル基を表わす。)で表わされる化合物及
    び(2)一般式(IV) 【化4】 (式中、R7は炭素原子数6〜12の直鎖状アルキル基
    を表わし、R9は炭素原子数6〜12のアルキル基又は
    直鎖状アルケニル基を表わす。)で表わされる化合物か
    ら成る群から選ばれる化合物を含有することを特徴とす
    る請求項3記載の強誘電性液晶組成物。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4記載の強誘電性液晶
    組成物を構成要素とする液晶表示素子。
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