JPS6211017Y2 - - Google Patents

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JPS6211017Y2
JPS6211017Y2 JP155281U JP155281U JPS6211017Y2 JP S6211017 Y2 JPS6211017 Y2 JP S6211017Y2 JP 155281 U JP155281 U JP 155281U JP 155281 U JP155281 U JP 155281U JP S6211017 Y2 JPS6211017 Y2 JP S6211017Y2
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mos
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drain
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【考案の詳細な説明】 本考案は絶縁ゲート形電界効果トランジスタの
改良に関し、特に従来のパワー用絶縁ゲート形電
界効果トランジスタが有している優れた諸特性に
加えて、外部接続される補助的素子を伴うことな
く高速スイツチング回路を構成するに適した特性
を有する改良されたパワー用絶縁ゲート形電界効
果トランジスタを提供せんとするものである。
絶縁ゲート形電界効果トランジスタ(以下、
MOS−FETと呼ぶ)は入力インピーダンスが高
い、高速スイツチングが可能である、安全動作領
域が広い等々の優れた特徴を有するものであり、
パワー回路の分野に於いてもその特徴を利用すべ
く用いられるようになつてきている。パワー回路
の構成素子として用いられるに適したMOS−
FET、即ちパワー用MOS−FETとしては2重拡
散形縦形構造を有したものが知られている。この
2重拡散形縦形構造のMOS−FETの一例は第1
図に示す如くの構造を持つている。この例はNチ
ヤンネル形MOS−FETの場合であり、N形の半
導体基体1がドレイン領域2を形成する。この半
導体基体1の一方の主面1aに臨んでドレイン領
域2とPN接合Jを作るP形のチヤンネル形成領
域(以下、ベース領域と呼ぶ)3が形成されてお
り、このベース領域3内に主面1aに臨んでN形
のソース領域4が形成されている。そして、ベー
ス領域3のドレイン領域2に隣接して主面1aに
臨む部分の上にゲート絶縁層5が被着されてお
り、このゲート絶縁層5上にゲート電極6が設け
られている。また、主面1a上にソース領域4か
らベース領域3に互つてソース電極7が形成され
ており、さらに半導体基体1の他方の主面1bに
臨んで高濃度領域2′が形成されここにドレイン
電極8が設けられている。9はゲート電極6及び
ソース電極7の部分を除いて主面1aを覆う絶縁
層であり、G、S及びDは夫々各電極から導出さ
れたゲート端子、ソース端子及びドレイン端子で
ある。上述の如くの構造でNチヤンネル形MOS
−FET素子MNが構成されるが、斯かる構造に於
いてはドレイン領域2、ソース領域4、これら両
領域間のベース領域3及びその上のゲート絶縁層
5を介したゲート電極6により本来のMOS−
FETが構成されているに加えて、互いに隣り合
う2つのベース領域3とその間のドレイン領域2
の一部分によつて、このドレイン領域2の一部分
の半導体基体の一方の主面1a側をソースとし、
他方の主面1b側をドレインとし、さらにベース
領域3をゲートとする縦形のNチヤンネル接合形
電界効果トランジスタ(以下、V−FETと呼
ぶ)が構成されていることになる。従つて、第1
図に示される構造のMOS−FET素子MNの等価回
路は第2図に示される如く、MOS−FET10と
V−FET11との組合せとして表わせる。即
ち、等価回路的にはゲート端子G及びソース端子
Sは夫々MOS−FET10のゲート及びソースに
直接接続され、ドレイン端子DはV−FET11
のドレイン−ソースを介してMOS−FET10の
ドレインに接続され、このV−FET11のゲー
トがソース端子Sに接続されたものとなる。ここ
で、第1図の構造に於けるベース領域3とドレイ
ン領域2(半導体基体1)との間のPN接合Jが
V−FET11のゲートとドレインとの間のゲー
トからドレインへの向きを順方向とするダイオー
ドとなる。なお、第1図の例はNチヤンネル形
MOS−FETであるが、P形の半導体基体を用い
て同様の構造としたPチヤンネル形MOS−FET
を構成することもできる。
上述の如くのパワー用に適したMOS−FET素
子MNを用いてパワー回路を構成した一例を第3
図に示す。この例では、Nチヤンネル形のMOS
−FET素子MNが同様の構造を有すPチヤンネル
形のMOS−FET素子MPと共に用いられてシング
ル・エンデイツド・プツシユプル回路を構成して
いる。Nチヤンネル形MOS−FET素子MP及びP
チヤンネル形MOS−FET素子MPのドレイン端子
D及びD′が互いに接続されてその接続中点から
出力端子Lが導出されここに負荷、例えば誘導性
負荷(図示せず)が接続される。また、両素子M
N及びMPのソース端子S及びS′は夫々負の動作電
源−VB及び正の動作電源+VBに接続され、それ
らのゲート端子G及びG′にはパルス等の入力信
号が供給される。この場合、Nチヤンネル形
MOS−FET素子MNとPチヤンネル形MOS−
FET素子MPとはスイツチング動作をし、ゲート
端子G及びG′に供給される信号に応じて交互に
オン状態となつてその都度出力端子Lに接続され
た負荷に互いに逆方向の電流を供給する。今、N
チヤンネル形MOS−FET素子MNの動作をみる
に、先ずオン状態のとき、即ち、MOS−FET1
0がオンのときドレイン端子からソース端子へと
順電流InがV−FET11のドレイン−ソース間
及びMOS−FET10のドレイン−ソース間を通
じて流れ、負荷にこの負荷から出力端子Lへ流れ
込む向きの電流が供給される。次に、Nチヤンネ
ル形MOS−FET素子MNがオフ状態、即ち、
MOS−FET10がオフとなつたときにはドレイ
ン端子からソース端子への順電流Inが流れなくな
り、このとき負荷が誘導性負荷であるときにはこ
のオフ直後に順電流とは逆方向のソース端子から
ドレイン端子への向きの電流を流そうとする電圧
関係が生じ、これによる逆電流Irがソース端子か
らV−FET11のゲートとドレインとの間の順
方向ダイオードを通つてドレイン端子へと流れ
る。このダイオードはMOS−FET素子MNのベー
ス領域3とドレイン領域2(半導体基体1)との
間のPN接合Jで形成されたものであり、ドレイ
ン領域2の比抵抗が高く少数キヤリアのライフ・
タイムが長いので逆回復時間が例えば数μ秒と比
較的長い。従つて、これをMOS−FET10の高
速スイツチング動作にもとずく逆電流Irが断続的
に流れるときには電力損失が大きく、MOS−
FET素子MNが熱暴走する虞れがあり、上述の
MOS−FET素子MNは逆電流を伴う高速スイツチ
ング動作には適していない。なお、Pチヤンネル
形MOS−FET素子MPに関しても全く同様であ
る。
このため、第3図のようなパワー回路を構成し
て高速スイツチング動作をさせる場合には、第4
図に示す如くMOS−FET素子MNのドレイン端子
側に応答速度の速いシヨツトキー・バリア・ダイ
オード12等のダイオードを順電流方向の向きを
もつて直列に接続して逆電流がMOS−FET素子
Nを流れるのを阻止するとともに、MOS−FET
素子MNとシヨツトキー・バリア・ダイオード1
2の直列接続と並列に高速ダイオード13を逆電
流方向の向きをもつて接続して逆電流路を作るよ
うにすることが提案されている。しかし、この場
合には、MOS−FET素子が外部接続される補助
的素子を伴つて用いられることになるので、部品
点数の増加を来し、またコスト高を招くことにな
る。
そこで、本考案は上述の如くのMOS−FET素
子の構造の改良を計り、単独で逆電流を伴う高速
スイツチング動作をするに適したパワー用MOS
−FET素子を提案する。以下、図面の第5図を
参照して本考案に係るMOS−FETを説明する。
第5図は本考案に係るMOS−FET素子の一例
の構造を示す。この例はN形半導体基体を用いた
Nチヤンネル形MOS−FET素子の場合で、その
構造は第1図に示すNチヤンネル形MOS−FET
の構造と同様の部分が多いので、斯かる同様の部
分には第1図と共通の番号又は符号を付してその
詳細説明を省略するも、特徴とするところは半導
体基体1の部分である。即ち、本考案による構造
にあつてはドレイン領域2を形成する半導体基体
1のうち、主面1aを上方にしたとき、ベース領
域3の下方に位置する領域14にライフ・タイ
ム・キラーとなる金属不純物、例えばFeやAu等
がドープされている。このライフ・タイム・キラ
ーのドーピングは、例えばFeやAu等が選択的イ
オン注入法により半導体基板1の主面1b側から
ドレイン電極被着前に打ち込まれてなされる。実
施の一例は、Feを使用し、イオン加速電圧が
100KeVでドーズ量が約2×1013個/cm2、アニー
ル温度が約1000℃及びアニール時間が約1時間で
ある。このライフ・タイム・キラーとなる金属不
純物がドープされていることにより領域14の少
数キヤリアのライフ・タイムは極めて短く、従つ
て領域14とベース領域3との間のPN接合Jで
形成されるダイオードの逆回復時間は、例えば、
約100n秒と極めて短いものとなる。なお、第5
図の例はNチヤンネル形MOS−FET素子である
が、P形半導体基体を用いて同様の構造とするこ
とにより本考案にもとずくPチヤンネル形MOS
−FET素子を得ることができる。
ところで、第5図に示す本考案に係る、MOS
−FET素子の例も等価回路的には第1図に示さ
れるMOS−FET素子と同一であり、第2図に示
される如くのものとなる。従つて、本考案に係る
MOS−FET素子を用いてシングル・エンデイツ
ド・プツシユプル回路を構成すれば、第3図に示
されるものと同様の接続関係となる。そこで本考
案に係るMOS−FET素子を用いて構成した第3
図と同様のスイツチング動作パワー回路で、例え
ば本考案によるNチヤンネル形MOS−FET素子
が高速スイツチング動作でオフ状態とされて逆電
流が、第3図に於けるNチヤンネル形MOS−
FETMNの場合と同様に、MOS−FETのドレイ
ン側に形成されているV−FETのゲートとドレ
イン間のそのゲートからドレインへの向きを順方
向とするダイオードを通じて流れても、このV−
FETのゲートとドレイン間のダイオードは第5
図に於けるベース領域3と半導体基体1(ドレイ
ン領域2)との間のPN接合Jで形成されるもの
であり、特にその主要部はベース領域3と半導体
基体1のうちの領域14との間のPN接合Jで形
成されるものであつて、前述の如く本考案の
MOS−FET素子では斯かるPN接合Jで形成され
るダイオードは逆回復時間が極めて短かいものと
されているので、この逆電流による電力損失は小
さく、MOS−FET素子が熱暴走する虞れがな
い。本考案にもとずくPチヤンネル形MOS−
FET素子についても全く同様である。従つて、
本考案に係るMOS−FET素子は単独で、逆電流
を伴う高速スイツチング動作をさせるに適したも
のであり、これを用いて高速スイツチング動作パ
ワー回路を構成すれば、確実な高速スイツチング
動作を得ることができ、しかも、回路構成部品点
数の削減を果すことができる。
なお、上述の第5図に示す本考案に係るMOS
−FET素子の例では、半導体基体1のうちベー
ス領域3の下方の領域14にのみライフ・タイ
ム・キラーとなる金属不純物がドープされている
が、イオン注入の便宜の為、全面的に、即ち半導
体基体1の他の部分、即ちV−FETのチヤンネ
ル領域となるベース領域の側方の領域及びこの領
域の下方の領域にもライフ・タイム・キラーとな
る金属不純物がドープされることもできる。但
し、この場合ベース領域3と半導体基体1(ドレ
イン領域2)の間のPN接合によるダイオードの
逆回復時間をより短くすることが期待される反
面、斯かる領域にドープされたライフ・タイム・
キラーとなる金属不純物はMOS−FET素子がオ
ン状態にあるときの順電流に対して抵抗を若干増
加せしめる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のMOS−FETを示す拡大断面
図、第2図は第1図に示されるMOS−FETの等
価回路を示す回路接続図、第3図及び第4図は従
来のMOS−FET及び本考案に係るMOS−FETの
動作説明のために参照される回路接続図、第5図
は本考案に係るMOS−FETを示す拡大断面図で
ある。 図中、1は半導体基体、2はドレイン領域、3
はベース領域、4はソース領域、5はゲート絶縁
層、6はゲート電極、7はソース電極、8はドレ
イン電極、9は絶縁層、14は半導体基体1中の
ライフ・タイム・キラーとなる金属不純物がドー
プされた領域、Gはゲート端子、Sはソース端
子、Dはドレイン端子である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1の領域を形成する第1導電形の半導体基体
    と、上記半導体基体の一方の主面に臨み上記第1
    の領域とPN接合を形成する第2導電形の第2の
    領域と、上記一方の主面に臨み上記第2の領域内
    に形成された上記第1導電形の第3の領域と、上
    記一方の主面に臨む上記第2の領域上に絶縁層を
    介して設けられたゲート電極と、上記一方の主面
    に臨む上記第3の領域に設けられたソース電極
    と、上記半導体基体の他方の主面に臨む上記第1
    の領域に設けられたドレイン電極とを有して成
    り、上記一方の主面を上方にしたとき、上記半導
    体基体中の少なくとも上記第2の領域の下方に位
    置する領域にライフ・タイム・キラーとなる金属
    不純物がドープされていることを特徴とする絶縁
    ゲート形電界効果トランジスタ。
JP155281U 1981-01-09 1981-01-09 Expired JPS6211017Y2 (ja)

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JPS57115260U JPS57115260U (ja) 1982-07-16
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