JP2818959B2 - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(In
sulated Gate Bipolar Transistor ;以下、IGBTと称
す)に関し、特にライフタイム制御に伴うターンオフ時
間とオン抵抗とのトレードオフ関係の改善及びスイッチ
ング損失の低減を図るものに関するものである。
〔従来の技術〕
バイポーラトランジスタは、一般に低出力インピーダ
ンスであるが、入力インピーダンスも低い問題がある。
一方、電界効果トランジスタ(以下、MOSFETと称す)は
高入力インピーダンスであるが、出力インピーダンスも
高い問題がある。これらに対し、IGBTはこれら各種トラ
ンジスタのもつ欠点を補うように一体化し、高入力イン
ピーダンスであり、かつ、低出力インピーダンスを実現
しようとするものである。
すなわち、表面にMOSFETを形成する基板の裏面に、基
板と異なる導電型の高濃度不純物拡散層をつくりこむこ
とによって、バイポーラトランジスタとMOSFETを一体化
し、かつMOSFETがオンすることにより生じる電流をバイ
ポーラトランジスタのベース領域に注入して、注入電流
によりバイポーラトランジスタを制御するものである。
一般に、IGBT装置は多数のIGBT素子(以下、IGBTセル
と称す)が並列接続された構造を有している。第7図は
従来のnチャネル型のIGBTセルの構造を示す断面図であ
り、第8図はその等価回路を示す回路図である。
第7図において、(1)はP+コレクタ層であり、その
一方主面上にはN-エピタキシャル層(2)が形成されて
いる。N-エピタキシャル層(2)の表面の一部領域に
は、P形不純物を選択的に拡散することによりPウェル
領域(3)が形成され、さらにこのPウェル領域(3)
の表面の一部領域には、高濃度のN形不純物を選択的に
拡散することによりN+エミッタ領域(4)が形成されて
いる。N-エピタキシャル層(2)の表面とN+エミッタ領
域(4)の表面とで挾まれたPウェル領域(3)の表面
上にはゲート絶縁膜(5)が形成され、このゲート絶縁
膜(5)は隣接するIGBTセル間で一体となるようN-エピ
タキシャル層(2)の表面上にも形成されている。ゲー
ト絶縁膜(5)上には、例えばポリシリコンから成るゲ
ート電極(6)が形成され、またPウェル領域(3)お
よびN+エミッタ領域(4)の両方に電気的に接続するよ
うに、例えばアルミニウムなどの金属のエミッタ電極
(7)が形成されている。なお、ゲート電極(6)およ
びエミッタ電極(7)は、絶縁膜(8)を介した多層構
造とすることにより、全IGBTセルに対してそれぞれ共通
に電気的につながった構造となっている。P+コレクタ層
(1)の裏面には金属のコレクタ電極(9)が全IGBTセ
ルに対し一体に形成されている。
N-エピタキシャル層(2)とN+エミッタ領域(4)と
で挾まれたPウェル領域(3)の表面近傍はnチャネル
のMOS構造となっており、ゲート端子Gを通じてゲート
電極(6)に正電圧を印加することにより、ゲート電極
(6)の直下のPウェル領域(3)の表面近傍に形成さ
れたチャネルを通じて、電子がN+エミッタ領域(4)よ
りN-エピタキシャル層(2)へと流れる。図示Ieはこの
様にして流れる電子電流を示す。一方、P+コレクタ層
(1)からは少数キャリアである正孔がN-エピタキシャ
ル層(2)に注入され、その一部は上記電子と再結合し
て消滅し、残りは図示の正孔電流IhとしてPウェル領域
(3)を流れる。この様にIGBTは、基本的にバイポーラ
的な動作をし、N-エピタキシャル層(2)では、電導度
変調の効果から電導度が増大することにより、従来のパ
ワーMOSに比べて低いオン電圧、大きい電流容量を実現
できる利点がある。
なお、第8図は前記第7図の素子構造を等価的に表わ
した回路図であり、(10)はN-エピタキシャル層
(2)、Pウェル領域(3)およびN+エミッタ領域
(4)より成る寄生NPNトランジスタ、(11)はP+コレ
クタ層(1)、N-エピタキシャル層(2)およびPウェ
ル領域(3)よりなるPNPトランジスタ、(12)はゲー
ト電極(6)下のPウェル領域(3)表面をチャネル領
域としたNMOSトランジスタ、RBはPウェル領域(3)の
拡散抵抗、RLCはPNPトランジスタ(11)のオン抵抗を示
している。
IGBTは上記のような利点がある反面、ターンオフ時に
は正孔電流Ihの減少がMOSFET等に比べて時間的にゆっく
りしているため、動作周波数を上げられない嫌いがあ
る。これは、PNPトランジスタ(11)がオン状態のと
き、そのベース領域となるN-エピタキシャル層(2)内
には電子と正孔とが充満しており、MOSトランジスタ(1
2)をオフさせて、N-エピタキシャル層(2)への電子
の注入を遮断しても、正孔はその移動度の小ささから急
には減少しないことに起因している。
このターンオフ時間を短縮させるために従来から大別
して二つの手段が知られている。その一つは金や白金な
どの重金属原子を、所謂ライフタイムキラーとして、PN
Pトランジスタ(11)のベース領域であるN-エピタキシ
ャル層(2)内に導入する手段であり、このライフタイ
ムキラーがN-エピタキシャル層(2)内の電子と正孔の
再結合中心となってこれらのキャリアを短時間内に消滅
させる。
もう一つは電子線、γ線、中性子線、各種イオン線等
の放射線を照射する手段であり、これらの放射線はN-
ピタキシャル層(2)内に深いトラップ準位を導入する
ことから、このトラップ準位がキャリアに対する再結合
中心となるため、ターンオフ時には、キャリアを短時間
内に消滅させることができる。これらの技術はライフタ
イム制御技術と呼ばれ、サイリスタや電力用ダイオード
等種々の素子に適用されている。
一般に放射線照射によるライフタイム制御技術は制御
性や再現性の点から重金属拡散に比較して良い結果が得
られている。しかしながら、放射線照射の中で、電子
線、γ線、中性子線を用いた方法では、照射によりN-
ピタキシャル層(2)内でのトラップ準位が発生すると
ともに、同時にゲート酸化膜(5)の膜質を変化させて
しまい、結果として 値までも変化させ、その動作信頼
性を低下させる問題がある。この問題はプロトン等の各
種イオン線をコレクタ電極(9)側から照射する方法に
より解決される。すなわち、第4図に示したようにプロ
トン等の各種軽イオン線(50)をコレクタ電極(9)の
形成されている側から照射し、その飛程位置をN-エピタ
キシャル層(2)の中に設定されるように(第7図中破
線で示す)、その加速エネルギーを調整することにより
ゲート絶縁膜(5)及びその他、エミッタ側形成各層
(3),(4)になんら影響を与えることなくライフタ
イム制御を行うことができる。
更に、プロトン等の各種イオン照射による結晶欠陥
(主に空孔)は第9図に示すように、その飛程Dを中心
として、欠陥分布ピーク半値幅W中に集中的に発生し、
それ以外の場所にはあまり影響を与えない特質をもって
いる。この特質を利用することにより、制御性の高いラ
イフタイム制御を実行することが可能である。例えば、
特開昭64−19771に示されたように、P+コレクタ領域
(第7図のP+コレクタ層(1)に相当)に近いN-ベース
領域(第7図のN-エピタキシャル層(2)に相当)内に
飛程Dを設定することにより効果的なライフタイム制御
を行うことができる。これは、MOSFETに近いベース領域
はMOSFETのチャネルから注入されるキャリアが引き金と
なって伝導度変調を生じる上で重要な役割を果たすか
ら、この部分に結晶欠陥を発生させるとオン抵抗を増大
させることになるため、MOSFETのチャネル領域から最も
離れている、P+コレクタ領域に近いN-ベース領域にイオ
ン線の飛程が来るようにするのが望ましいからである。
また、オフ動作時の初期まで引き続いて注入されている
正孔を早く捕捉するためにも、P+コレクタ領域に近いN-
ベース領域で結晶欠陥を集中的に発生させるのは有効で
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記したライフタイム制御は全て、結
晶欠陥をIGBT素子全面に渡って生じさせていることには
変りがないため、この結晶欠陥の発生に伴い、N-エピタ
キシャル層(2)の抵抗値が必然的に上昇し、第8図に
おけるIGBTのオン抵抗RLCが増加してしまう。つまり、I
GBTのオン抵抗とターンオフ時間とはトレードオフの関
係にあり、現状においてそのトレードオフ関係が最適と
はいえない問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、イオン線などの電離放射線照射を用いたラ
イフタイム制御による、オン抵抗とターンオフ時間との
トレードオフ関係を最善にした構造のIGBTを得ることを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タは、第1の導電形の第1の半導体層の表面に形成され
た第2の導電形の第2の半導体層と、その第2の半導体
層の表面に選択的に形成された第1の導電形の第1の半
導体領域と、その第1の半導体領域の表面に選択的に形
成された第2の導電形の第2の半導体領域と、その第2
の半導体層と第2の半導体領域とで挟まれた第1の半導
体領域の表面上に形成された絶縁膜と、その絶縁膜上に
形成された制御電極と、第1および第2の半導体領域に
またがって形成された第1の主電極と、第1の半導体層
の裏面上に形成された第2の主電極とを備えている。そ
して、第2の半導体層の第1の半導体層との接合部より
に部分的に第1の結晶欠陥が形成されており、また、平
面的に見て第1の結晶欠陥が形成される第2の半導体層
の領域以外の第1の半導体層のほぼすべての領域に第2
の結晶欠陥が形成されている。
〔作用〕
請求項1に係る絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
では、第2の半導体層の第1の半導体層との接合部より
に部分的に第1の結晶欠陥が形成されているので、第2
の半導体層に全体的に第1の結晶欠陥が形成されている
場合に比べて、オン抵抗を低減することができ、その結
果、オン抵抗を低減しながら再結合中心となる第1の結
晶欠陥の存在によってターンオフ時間を短くすることが
できる。また、平面的に見て第1の結晶欠陥が形成され
る第2の半導体層の領域以外の第1の半導体層のほぼす
べての領域に第2の結晶欠陥が形成されているので、そ
の第2の結晶欠陥の存在により、ターンオフ時の初期に
第1の半導体層に注入されるホール量が抑制され、その
ためターンオフ時のスイッチングロスを低減することが
でき、その結果この第2の結晶欠陥の存在によってもタ
ーンオフ時間を短縮することができる。そしてこの第2
の結晶欠陥は第1の結晶欠陥が形成される領域以外の平
面領域のほぼすべてに形成されているため第2の結晶欠
陥によるターンオフ時間の短縮効果は第1の結晶欠陥と
第2の結晶欠陥とがほぼ同じ平面領域に形成されている
場合に比べてより大きいと言える。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図について説明する。な
お、従来の技術の説明と重複する部分は、適宜その説明
を省略する。
第1図はこの発明の一実施例のIGBTの構造を示す断面
図である。図において、(1)〜(9)は従来と同じで
ある。
その異なる点は、他主面側におけるコレクタ電極
(9)の表面にアルミニウム等の金属のアブゾーバ(6
0)、更にその表面に微細な開口を形成したステンレス
等のマスク(61)を設け、これらを介してヘリウム等の
軽イオン線(50)を照射して形成させるものである。こ
こで、マスク(61)の微細開口を通過した部分の軽イオ
ン線(50)はN−ベース層(2)内に飛程位置が設定さ
れるよう加速エネルギーとアブゾーバ(60)との厚さが
調整される。また、マスク(61)の微細開口を除く領域
を通過した軽イオン線(50)はP+コレクタ層(1)内に
飛程位置が設定されるようマスク(61)の厚さが調整さ
れる。これにより、微細開口のパターンをほぼ反映した
領域を部分的なライフタイム制御が行なわれるものとす
ることができる。第2図は第1図に示すものの等価回路
を示す回路図である。図において、(10),(12)は従
来のものと同じもの、(13)はライフタイム制御されな
い領域に形成された内蔵PNPトランジスタ、(14)は部
分的にライフタイム制御された領域を有する内蔵PNPト
ランジスタである。
第3図は軽イオン線(50)が部分的に照射されたIGBT
と、軽イオン線(50)が全面照射されたIGBTとのトレー
ドオフ特性について比較した図である。この場合、軽イ
オン線(50)には2価のヘリウムイオン(He2+)を用
い、その加速エネルギーは20MeVである。また、アブゾ
ーバ(60)は厚さが30μmのアルミニウムで構成し、マ
スク(61)は厚さが50μmのステンレスで構成したもの
である。マスク(61)に形成した微細開口は2種類あ
り、マスク1は半径γが140μmの円形窓を、窓間ピッ
チ200μmで形成したものであり、マスク2は半径γが1
60μmの円形窓を、窓間ピッチ200μmで形成したもの
である。
これよりマスク1、マスク2を用いて部分照射したも
のが、全面照射したものに比べて改善されたトレードオ
フ曲線を有することがわかる。
ところで、第4図は電圧Vonが約3.3VのIGBTの試料に
ついて、全面照射、部分照射したもののターンオフ波形
特性を比較した図である。全面照射したものに対してマ
スク2による部分照射したものでは、テイル電流が減少
しているのがわかる。
また、第5図は同様にターンオフ時の損失を比較した
図である。マスク(61)の開口が微細化されるにつれ
て、ターンオフ損失は低減しており、マスク2による部
分照射では高温状態(図示TA=125℃)においても全面
照射の43%までターンオフ損失を低減できるものとなっ
ている。
第6図はこの発明の他の実施例のIGBTの構造を示す断
面図である。このものが第1図に示すものと異なる点
は、アブゾーバ(60)、マスク(61)を一主面側におけ
るエミッタ電極(7)上に設置し、それを介して軽イオ
ン線(50)を照射して形成させたものである。この場合
にも、アブゾーバ(60)をアルミニウム等の金属で形成
し、マスク(61)をステンレス等で形成したものを用い
ている。マスク(61)には微細開口が設けられており、
このマスク(61)を介して2価のヘリウムイオン(H
e2+)等の軽イオン線(50)を照射する。このとき、マ
スク(61)の微細開口を除く領域を通過した軽イオン線
(50)は、N-ベース層(2)内のP+コレクタ層(1)と
の接合部寄りの領域に飛程位置が設定されるように、軽
イオンの加速エネルギー条件、アブゾーバ(60)、マス
ク(61)の厚さが調整される。また、マスク(61)の微
細開口を通過した軽イオン線(50)は、P+コレクタ層
(1)内に飛程位置が設定されるようアブゾーバ(60)
の厚さが調整される。このようにして製造されたIGBTの
等価回路は第2図に示すものとなる。従って、このもの
においてもトレードオフ関係、損失等の改善効果は第1
図に示すものと同程度に期待できる。
なお、上記実施例において、軽イオンとしてヘリウム
を用いた場合について示したが、他の軽イオン、例えば
プロトン等を用いても上記と同様の効果を奏する。
〔発明の効果〕
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、第2
の導電形の第2の半導体層内に部分的に第1の結晶欠陥
を形成するとともに、第1の導電形の第1の半導体層内
の第1の結晶欠陥が形成されない平面領域のほぼすべて
に第2の結晶欠陥を形成することによって、その第1お
よび第2の結晶欠陥の相互作用によってターンオフ時間
を著しく短かくすることができ、その結果、スイッチン
グ速度を向上させ、損失が低減された半導体装置を得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例であるIGBTを示す断面図、
第2図は第1図に示すものの等価回路を示す回路図、第
3図は軽イオン線が部分的に照射されたIGBTと全面に照
射されたIGBTとのトレードオフ特性について比較した
図、第4図は軽イオン線が部分的、全面的に照射された
IGBTのターンオフで波形特性について比較した図、第5
図は同様にターンオフ時の損失を比較した図、第6図は
この発明の他の実施例のIGBTの構造を示す断面図、第7
図は従来のIGBTの構造を示す断面図、第8図は第7図に
示すものの等価回路図、第9図は照射イオンの飛程とそ
れによって形成される結晶欠陥分布の関係を示す図であ
る。 図において、(1)はP+コレクタ層、(2)はN-ベース
層、(3)はPウェル領域、(4)はN+エミッタ領域、
(5)はゲート絶縁膜、(6)はゲート電極、(7)は
エミッタ電極、(8)は絶縁膜、(9)はコレクタ電
極、(50)は軽イオン線、(60)はアブゾーバ、(61)
はマスクである。 なお、各図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電形の第1の半導体層の表面に形
    成された第2の導電形の第2の半導体層と、前記第2の
    半導体層の表面に選択的に形成された第1の導電形の第
    1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面に選択
    的に形成された第2の導電形の第2の半導体領域と、前
    記第2の半導体層と前記第2の半導体領域とで挟まれた
    前記第1の半導体領域の表面上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された制御電極と、前記第1および
    第2の半導体領域にまたがって形成された第1の主電極
    と、前記第1の半導体層の裏面上に形成された第2の主
    電極とを備え、 前記第2の半導体層の前記第1の半導体層との接合部よ
    りに部分的に第1の結晶欠陥が形成されており、 平面的に見て前記第1の結晶欠陥が形成される前記第2
    の半導体層の領域以外の前記第1の半導体層のほぼすべ
    ての領域に第2の結晶欠陥が形成されている、絶縁ゲー
    ト型バイポーラトランジスタ。
JP2074034A 1990-03-22 1990-03-22 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ Expired - Lifetime JP2818959B2 (ja)

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