JPH04269874A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH04269874A JPH04269874A JP3030969A JP3096991A JPH04269874A JP H04269874 A JPH04269874 A JP H04269874A JP 3030969 A JP3030969 A JP 3030969A JP 3096991 A JP3096991 A JP 3096991A JP H04269874 A JPH04269874 A JP H04269874A
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Landscapes
- Thyristors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に絶縁ゲ−ト型バイ
ポ−ラトランジスタを構成する半導体装置の改良に関す
る。
ポ−ラトランジスタを構成する半導体装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、絶縁ゲ−ト型バイポ−ラトラン
ジスタは、いわゆるIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor
)とも呼ばれており、広くモ−タ制御乃至インバ−タ等
の各種スイッチング素子として実用化されている。通常
、IGBTは、パワ−MOSFETのドレイン領域に連
続して、これと反対導電型のアノ−ド領域を形成したも
のである。従来のNチャネル型IGBTの構造を図6に
示す。
ジスタは、いわゆるIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor
)とも呼ばれており、広くモ−タ制御乃至インバ−タ等
の各種スイッチング素子として実用化されている。通常
、IGBTは、パワ−MOSFETのドレイン領域に連
続して、これと反対導電型のアノ−ド領域を形成したも
のである。従来のNチャネル型IGBTの構造を図6に
示す。
【0003】11は、P+ 型アノ−ド領域、12は、
N+ 型高濃度領域、13は、N− 型高比抵抗領域で
あり、この高比抵抗領域13の表面にP+ 型ベ−ス拡
散層14が形成されている。また、このP+ 型ベ−ス
拡散層14内には、N+ 型ソ−ス拡散層15が形成さ
れている。そして、ソ−ス拡散層15と、表面に露出し
ている高比抵抗領域13との間に挟まれたP+ 型ベ−
ス拡散層14をチャネル領域16として、このチャネル
領域16上にはゲ−ト絶縁膜17を介してゲ−ト電極1
8が配置されている。また、ベ−ス拡散層14とソ−ス
拡散層15上には、これら双方にコンタクトするソ−ス
電極19が形成されている。一方、反対側の表面に露出
しているアノ−ド領域11には、アノ−ド電極20が形
成されている。
N+ 型高濃度領域、13は、N− 型高比抵抗領域で
あり、この高比抵抗領域13の表面にP+ 型ベ−ス拡
散層14が形成されている。また、このP+ 型ベ−ス
拡散層14内には、N+ 型ソ−ス拡散層15が形成さ
れている。そして、ソ−ス拡散層15と、表面に露出し
ている高比抵抗領域13との間に挟まれたP+ 型ベ−
ス拡散層14をチャネル領域16として、このチャネル
領域16上にはゲ−ト絶縁膜17を介してゲ−ト電極1
8が配置されている。また、ベ−ス拡散層14とソ−ス
拡散層15上には、これら双方にコンタクトするソ−ス
電極19が形成されている。一方、反対側の表面に露出
しているアノ−ド領域11には、アノ−ド電極20が形
成されている。
【0004】ところで、上記IGBTは、高入力インピ
−ダンス、低オン抵抗という特徴を有している。しかし
、アノ−ド領域11からN− 型高比抵抗領域(ドレイ
ン領域)13へ注入された少数キャリアの一部は、N−
型高比抵抗領域13に過剰キャリアとして蓄積される
ことが知られている。このため、電流遮断時にゲ−ト電
極18の印加電圧を零にしてチャネルを閉じ、電子の流
れを止めるようにしても、その蓄積された少数キャリア
が排出されるまで、IGBTはオフ状態にならない。さ
らに、N− 型高比抵抗領域13に残る電子は、アノ−
ド領域11を通り抜ける際に、N− 型高比抵抗領域1
3からアノ−ド領域11への少数キャリアの注入を誘起
するため、タ−ンオフ時間を大きくするという欠点があ
る。
−ダンス、低オン抵抗という特徴を有している。しかし
、アノ−ド領域11からN− 型高比抵抗領域(ドレイ
ン領域)13へ注入された少数キャリアの一部は、N−
型高比抵抗領域13に過剰キャリアとして蓄積される
ことが知られている。このため、電流遮断時にゲ−ト電
極18の印加電圧を零にしてチャネルを閉じ、電子の流
れを止めるようにしても、その蓄積された少数キャリア
が排出されるまで、IGBTはオフ状態にならない。さ
らに、N− 型高比抵抗領域13に残る電子は、アノ−
ド領域11を通り抜ける際に、N− 型高比抵抗領域1
3からアノ−ド領域11への少数キャリアの注入を誘起
するため、タ−ンオフ時間を大きくするという欠点があ
る。
【0005】そこで、IGBTのタ−ンオフスピ−ドを
改善すべく考えられた方法が、以下に示すような、ライ
フタイムの制御によりキャリア・ライフタイムを小さく
する手法である。即ち、第1に、ライフタイムを制御す
る方法としては、例えば金(Au)、プラチナ(Pt)
等を用いる重金属拡散法がある。第2に、電子線、中性
子線、γ線、プロトン等の放射線を照射する方法がある
。これにより、キャリア・ライフタイムを小さくするこ
とができる。なお、上記二つのライフタイムの制御手法
は、既にサイリスタやダイオ−ド等の種々の素子に適用
されている。
改善すべく考えられた方法が、以下に示すような、ライ
フタイムの制御によりキャリア・ライフタイムを小さく
する手法である。即ち、第1に、ライフタイムを制御す
る方法としては、例えば金(Au)、プラチナ(Pt)
等を用いる重金属拡散法がある。第2に、電子線、中性
子線、γ線、プロトン等の放射線を照射する方法がある
。これにより、キャリア・ライフタイムを小さくするこ
とができる。なお、上記二つのライフタイムの制御手法
は、既にサイリスタやダイオ−ド等の種々の素子に適用
されている。
【0006】しかしながら、これら手法によれば、タ−
ンオフ時間は改善されるが、同時にキャリア・ライフタ
イムの低下を招くため、伝導度や変調度を低下させるこ
とが知られている。この結果、この素子の最大の利点で
ある低オン抵抗特性が悪化するという欠点がある。
ンオフ時間は改善されるが、同時にキャリア・ライフタ
イムの低下を招くため、伝導度や変調度を低下させるこ
とが知られている。この結果、この素子の最大の利点で
ある低オン抵抗特性が悪化するという欠点がある。
【0007】一方、IGBTのドレイン領域中の、N+
型高濃度領域12又はN− 型高比抵抗領域13内に
、低ライフタイム層を形成するようにプロトンを照射す
る方法が知られている。しかし、この方法では、耐圧特
性の劣化を招くこと、タ−ンオフ時に長いテ−ル電流を
引くこと、及びN− 型高比抵抗領域13中のキャリア
・ライフタイムの低下によりオン抵抗が増大すること等
の問題点が内在する。
型高濃度領域12又はN− 型高比抵抗領域13内に
、低ライフタイム層を形成するようにプロトンを照射す
る方法が知られている。しかし、この方法では、耐圧特
性の劣化を招くこと、タ−ンオフ時に長いテ−ル電流を
引くこと、及びN− 型高比抵抗領域13中のキャリア
・ライフタイムの低下によりオン抵抗が増大すること等
の問題点が内在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、ライフタ
イムの制御が素子特性に与える影響は大きく、特に高速
化を狙うためには、ライフタイムの厳しい制御性が要求
される。従って、ライフタイムの制御性が良く、かつス
イッチング特性とオン電圧特性の優れたライフタイムの
制御手法が望まれている。しかしながら、上述したよう
に、現状では、ライフタイムの制御性が良いこと、スイ
ッチング特性とオン電圧特性の優れていることの双方を
満たすライフタイムの制御手法は考えられていない。
イムの制御が素子特性に与える影響は大きく、特に高速
化を狙うためには、ライフタイムの厳しい制御性が要求
される。従って、ライフタイムの制御性が良く、かつス
イッチング特性とオン電圧特性の優れたライフタイムの
制御手法が望まれている。しかしながら、上述したよう
に、現状では、ライフタイムの制御性が良いこと、スイ
ッチング特性とオン電圧特性の優れていることの双方を
満たすライフタイムの制御手法は考えられていない。
【0009】そこで、本発明は、シリコン層の深さ方向
に選択的にライフタイムを制御する粒子を注入すること
により、スイッチング特性とオン電圧特性のトレ−ドオ
フを改善し、低タ−ンオフ時間及び低オン抵抗を達成す
ることを目的とする。
に選択的にライフタイムを制御する粒子を注入すること
により、スイッチング特性とオン電圧特性のトレ−ドオ
フを改善し、低タ−ンオフ時間及び低オン抵抗を達成す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、第1導電型のアノ−ド領域
と、前記アノ−ド領域上に形成された第2導電型のドレ
イン領域と、前記ドレイン領域の表面領域に形成された
第1導電型のベ−ス領域と、前記ベ−ス領域の表面領域
に形成された第2導電型のソ−ス領域と、少なくとも前
記ソ−ス領域と前記ドレイン領域との間のチャネル領域
上に絶縁膜を介して形成されたゲ−ト電極と、前記べ−
ス領域および前記ソ−ス領域に隣接して形成されたソ−
ス電極と、前記アノ−ド領域に隣接して形成されたアノ
−ド電極と、高エネルギ−粒子の注入により形成され、
少なくとも前記アノ−ド領域内に再結合の数のピ−クを
有するような低ライフタイム層とを備えている。
に、本発明の半導体装置は、第1導電型のアノ−ド領域
と、前記アノ−ド領域上に形成された第2導電型のドレ
イン領域と、前記ドレイン領域の表面領域に形成された
第1導電型のベ−ス領域と、前記ベ−ス領域の表面領域
に形成された第2導電型のソ−ス領域と、少なくとも前
記ソ−ス領域と前記ドレイン領域との間のチャネル領域
上に絶縁膜を介して形成されたゲ−ト電極と、前記べ−
ス領域および前記ソ−ス領域に隣接して形成されたソ−
ス電極と、前記アノ−ド領域に隣接して形成されたアノ
−ド電極と、高エネルギ−粒子の注入により形成され、
少なくとも前記アノ−ド領域内に再結合の数のピ−クを
有するような低ライフタイム層とを備えている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、低ライフタイム層がアノ−
ド領域内に形成されている。従って、良好なオン電圧特
性を維持したまま、アノ−ド領域からドレイン領域への
正孔の注入量を十分に抑えることができ、高速スイッチ
ング特性を達成することができる。また、高エネルギ−
粒子をアノ−ド領域側の面から照射し、低ライフタイム
層を形成すれば、ドレイン領域に欠陥が形成されること
はなく、耐圧特性等の劣化も生じない。また、絶縁ゲ−
トトランジスタの閾値電圧特性の変動を起こすこともな
い。
ド領域内に形成されている。従って、良好なオン電圧特
性を維持したまま、アノ−ド領域からドレイン領域への
正孔の注入量を十分に抑えることができ、高速スイッチ
ング特性を達成することができる。また、高エネルギ−
粒子をアノ−ド領域側の面から照射し、低ライフタイム
層を形成すれば、ドレイン領域に欠陥が形成されること
はなく、耐圧特性等の劣化も生じない。また、絶縁ゲ−
トトランジスタの閾値電圧特性の変動を起こすこともな
い。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係わるIGB
Tを示すものである。21は、P+型アノ−ド領域であ
り、約140μmの厚さを有する。22は、N+ 型高
濃度領域であり、数μmの厚さを有する。23は、N−
型高比抵抗領域であり、約100μmの厚さを有する
。この高比抵抗領域23の表面には、P+ 型ベ−ス拡
散層24が形成されている。また、このP+ 型ベ−ス
拡散層24内には、N+ 型ソ−ス拡散層25が形成さ
れている。 そして、ソ−ス拡散層25と、表面に露出している高比
抵抗領域23との間に挟まれたP+ 型ベ−ス拡散層2
4をチャネル領域として、このチャネル領域上にはゲ−
ト絶縁膜26を介してゲ−ト電極27が配置されている
。 また、ベ−ス拡散層24とソ−ス拡散層25上には、こ
れら双方にコンタクトするソ−ス電極28が形成されて
いる。一方、反対側の表面に露出しているアノ−ド領域
21には、アノ−ド電極29が形成されている。
Tを示すものである。21は、P+型アノ−ド領域であ
り、約140μmの厚さを有する。22は、N+ 型高
濃度領域であり、数μmの厚さを有する。23は、N−
型高比抵抗領域であり、約100μmの厚さを有する
。この高比抵抗領域23の表面には、P+ 型ベ−ス拡
散層24が形成されている。また、このP+ 型ベ−ス
拡散層24内には、N+ 型ソ−ス拡散層25が形成さ
れている。 そして、ソ−ス拡散層25と、表面に露出している高比
抵抗領域23との間に挟まれたP+ 型ベ−ス拡散層2
4をチャネル領域として、このチャネル領域上にはゲ−
ト絶縁膜26を介してゲ−ト電極27が配置されている
。 また、ベ−ス拡散層24とソ−ス拡散層25上には、こ
れら双方にコンタクトするソ−ス電極28が形成されて
いる。一方、反対側の表面に露出しているアノ−ド領域
21には、アノ−ド電極29が形成されている。
【0014】また、P+ 型アノ−ド領域21内には、
低ライフタイム層30が形成されている。この低ライフ
タイム層30は、例えばプロトンの注入により形成され
、プロトンの加速エネルギ−は、プロトンの注入による
再結合の数のピ−クがP+ 型アノ−ド領域21内、例
えばアノ−ド電極29側から約110μmの位置に存在
するように設定される。
低ライフタイム層30が形成されている。この低ライフ
タイム層30は、例えばプロトンの注入により形成され
、プロトンの加速エネルギ−は、プロトンの注入による
再結合の数のピ−クがP+ 型アノ−ド領域21内、例
えばアノ−ド電極29側から約110μmの位置に存在
するように設定される。
【0015】上記構成のIGBT(発明品)を作製し、
低ライフタイム層がN− 型高比抵抗領域23内に形成
されたIGBT(比較品)とのスイッチング特性の比較
を行ってみた。その結果、図2に示すように、発明品の
タ−ンオフ波形はAのようになり、比較品のタ−ンオフ
波形はBのようになった。つまり、比較品では、従来の
問題点である長いテ−ル電流を形成しているため、タ−
ンオフ時間が長くなっている。これに対し、発明品では
、長いテ−ル電流が形成されておらず、タ−ンオフ時間
が比較品よりも短くなっている。このように、低オン抵
抗特性が発明品と比較品とで同一と考えた場合において
、タ−ンオフ時間は、発明品の方が優れており、従来よ
りもスイッチング特性とオン電圧特性のトレ−ドオフが
改善されたといえる。
低ライフタイム層がN− 型高比抵抗領域23内に形成
されたIGBT(比較品)とのスイッチング特性の比較
を行ってみた。その結果、図2に示すように、発明品の
タ−ンオフ波形はAのようになり、比較品のタ−ンオフ
波形はBのようになった。つまり、比較品では、従来の
問題点である長いテ−ル電流を形成しているため、タ−
ンオフ時間が長くなっている。これに対し、発明品では
、長いテ−ル電流が形成されておらず、タ−ンオフ時間
が比較品よりも短くなっている。このように、低オン抵
抗特性が発明品と比較品とで同一と考えた場合において
、タ−ンオフ時間は、発明品の方が優れており、従来よ
りもスイッチング特性とオン電圧特性のトレ−ドオフが
改善されたといえる。
【0016】このように、上記構成のIGBTでは、N
− 型高比抵抗領域23内の低ライフタイム層30の存
在により、P+ 型アノ−ド領域21からN− 型高比
抵抗領域(ドレイン領域)23へ正孔を供給する供給能
力が低下し、良好なスイッチング特性が得られる。なお
、正孔の供給能力が低下した原因としては、図3に示す
ように、P+ 型アノ−ド領域21内において、N−
型高比抵抗領域23側へ移動してくる正孔の大部分が、
低ライフタイム層30に捕獲されるためと考えられる。 このため、低ライフタイム層30とN+ 型高濃度領域
22との間で発生した正孔のみがN− 型高比抵抗領域
23へ蓄積されることとなる。
− 型高比抵抗領域23内の低ライフタイム層30の存
在により、P+ 型アノ−ド領域21からN− 型高比
抵抗領域(ドレイン領域)23へ正孔を供給する供給能
力が低下し、良好なスイッチング特性が得られる。なお
、正孔の供給能力が低下した原因としては、図3に示す
ように、P+ 型アノ−ド領域21内において、N−
型高比抵抗領域23側へ移動してくる正孔の大部分が、
低ライフタイム層30に捕獲されるためと考えられる。 このため、低ライフタイム層30とN+ 型高濃度領域
22との間で発生した正孔のみがN− 型高比抵抗領域
23へ蓄積されることとなる。
【0017】なお、上記実施例では、プロトンの注入に
よって低ライフタイム層30を形成しているが、例えば
プロトン、ヘリウム( 3He2+、 4He2+)、
重水素、中性子、水素分子イオン、α粒子等のP+ 型
アノ−ド領域21内に再結合の数のピ−クを形成できる
ような、比較的質量が大きい粒子を使用することもでき
る。
よって低ライフタイム層30を形成しているが、例えば
プロトン、ヘリウム( 3He2+、 4He2+)、
重水素、中性子、水素分子イオン、α粒子等のP+ 型
アノ−ド領域21内に再結合の数のピ−クを形成できる
ような、比較的質量が大きい粒子を使用することもでき
る。
【0018】また、低ライフタイム層30は、P+ 型
アノ−ド領域21内に再結合の数のピ−クを有するよう
に形成されていればよく、N+ 型高濃度領域22側に
寄っているか、アノ−ド電極29側に寄っているかは問
わない。
アノ−ド領域21内に再結合の数のピ−クを有するよう
に形成されていればよく、N+ 型高濃度領域22側に
寄っているか、アノ−ド電極29側に寄っているかは問
わない。
【0019】さらに、高エネルギ−粒子、例えばプロト
ンの注入は、ソ−ス側の面から行ってもよいし、アノ−
ド側の面から行ってもよい。しかし、ソ−ス側の面から
行った場合には、必然的にプロトンがN− 型高比抵抗
領域23を通過するため、N−型高比抵抗領域23内に
も格子欠陥が形成される。同様に、ゲ−ト絶縁膜26に
もダメ−ジが形成されることが考えられる。これらの欠
陥やダメ−ジは、プロトンの照射後に行われる比較的低
温のアニ−ルによって大部分回復できるが、それでも完
全には回復されない。このため、オン抵抗の増大や動作
閾値電圧の変動等を招くおそれがある。従って、高エネ
ルギ−粒子の照射は、アノ−ド側の面から行うのが最も
効果的である。
ンの注入は、ソ−ス側の面から行ってもよいし、アノ−
ド側の面から行ってもよい。しかし、ソ−ス側の面から
行った場合には、必然的にプロトンがN− 型高比抵抗
領域23を通過するため、N−型高比抵抗領域23内に
も格子欠陥が形成される。同様に、ゲ−ト絶縁膜26に
もダメ−ジが形成されることが考えられる。これらの欠
陥やダメ−ジは、プロトンの照射後に行われる比較的低
温のアニ−ルによって大部分回復できるが、それでも完
全には回復されない。このため、オン抵抗の増大や動作
閾値電圧の変動等を招くおそれがある。従って、高エネ
ルギ−粒子の照射は、アノ−ド側の面から行うのが最も
効果的である。
【0020】また、本発明では、低ライフタイム層30
は、P+ 型アノ−ド領域21内に局所的に形成されて
いるのがよい。ところが、実際には、プロトンの注入に
よって形成される低ライフタイム層30は、分散(ガウ
ス分布)を持っているため、低ライフタイム層30の一
部がP+ 型アノ−ド領域21外に形成される場合があ
る。 しかし、前述したように、高エネルギ−粒子による再結
合の数のピ−クがP+型アノ−ド領域21内に存在して
いれば、本発明の効果を得ることができる。
は、P+ 型アノ−ド領域21内に局所的に形成されて
いるのがよい。ところが、実際には、プロトンの注入に
よって形成される低ライフタイム層30は、分散(ガウ
ス分布)を持っているため、低ライフタイム層30の一
部がP+ 型アノ−ド領域21外に形成される場合があ
る。 しかし、前述したように、高エネルギ−粒子による再結
合の数のピ−クがP+型アノ−ド領域21内に存在して
いれば、本発明の効果を得ることができる。
【0021】図4および図5は、それぞれ本発明に係わ
るIGBTの変形例を示すものである。図4は、図1に
示す実施例の変形例であり、N+ 型高濃度領域22を
削除したものである。また、図5は、図1に示す実施例
の変形例であり、P+ 型アノ−ド領域21とN+ 型
高濃度領域22との間にP− 型低濃度領域31を設け
たものである。
るIGBTの変形例を示すものである。図4は、図1に
示す実施例の変形例であり、N+ 型高濃度領域22を
削除したものである。また、図5は、図1に示す実施例
の変形例であり、P+ 型アノ−ド領域21とN+ 型
高濃度領域22との間にP− 型低濃度領域31を設け
たものである。
【0022】ところで、本発明では、低ライフタイム層
30は、N型ドレイン領域側に寄ったP+ 型アノ−ド
領域21内に形成されているのが最もよいが、半導体装
置を作製する際の加工精度等の問題により制御がやや難
しい。そこで、図5に示す変形例では、P+ 型アノ−
ド領域21とN+ 型高濃度領域22との間にP− 型
低濃度領域31を設けている。このP− 型低濃度領域
31に低ライフタイム層30を形成することにより、N
型ドレイン領域への正孔の注入量の制御が容易となり、
図1に示す実施例において低ライフタイム層30をN型
ドレイン領域に寄ったP+型アノ−ド領域21内に形成
した場合と同様の効果を得ることができる。
30は、N型ドレイン領域側に寄ったP+ 型アノ−ド
領域21内に形成されているのが最もよいが、半導体装
置を作製する際の加工精度等の問題により制御がやや難
しい。そこで、図5に示す変形例では、P+ 型アノ−
ド領域21とN+ 型高濃度領域22との間にP− 型
低濃度領域31を設けている。このP− 型低濃度領域
31に低ライフタイム層30を形成することにより、N
型ドレイン領域への正孔の注入量の制御が容易となり、
図1に示す実施例において低ライフタイム層30をN型
ドレイン領域に寄ったP+型アノ−ド領域21内に形成
した場合と同様の効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
装置によれば、次のような効果を奏する。
装置によれば、次のような効果を奏する。
【0024】低ライフタイム層がP+ 型アノ−ド領域
内に形成されている。従って、良好なオン電圧特性を維
持したまま、P+ 型アノ−ド領域からN型ドレイン領
域への正孔の注入量を抑えることができ、高速スイッチ
ング特性が改善される。しかも、低ライフタイム層は、
基板のアノ−ド側の面からの高エネルギ−粒子の注入に
より形成されている。このため、N型ドレイン領域には
欠陥が形成されず、耐圧特性等の劣化は生じない。また
、絶縁ゲ−トトランジスタの閾値電圧特性の変動を起こ
すこともない。
内に形成されている。従って、良好なオン電圧特性を維
持したまま、P+ 型アノ−ド領域からN型ドレイン領
域への正孔の注入量を抑えることができ、高速スイッチ
ング特性が改善される。しかも、低ライフタイム層は、
基板のアノ−ド側の面からの高エネルギ−粒子の注入に
より形成されている。このため、N型ドレイン領域には
欠陥が形成されず、耐圧特性等の劣化は生じない。また
、絶縁ゲ−トトランジスタの閾値電圧特性の変動を起こ
すこともない。
【図1】本発明の一実施例に係わるIGBTを示す断面
図。
図。
【図2】図1のIGBTのゲ−ト電圧VG ・コレクタ
電流IC と降下時間Tとの関係を示す図。
電流IC と降下時間Tとの関係を示す図。
【図3】本発明の効果を示す図。
【図4】図1のIGBTの変形例を示す断面図。
【図5】図1のIGBTの変形例を示す断面図。
【図6】従来のIGBTを示す断面図。
21…P+ 型アノ−ド領域、22…N+ 型高濃度領
域、23…N− 型高比抵抗領域、24…P+ 型ベ−
ス拡散層、25…N+ 型ソ−ス拡散層、26…ゲ−ト
絶縁膜、27…ゲ−ト電極、28…ソ−ス電極、29…
アノ−ド電極、30…低ライフタイム層、31…P−
型低濃度領域。
域、23…N− 型高比抵抗領域、24…P+ 型ベ−
ス拡散層、25…N+ 型ソ−ス拡散層、26…ゲ−ト
絶縁膜、27…ゲ−ト電極、28…ソ−ス電極、29…
アノ−ド電極、30…低ライフタイム層、31…P−
型低濃度領域。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1導電型のアノ−ド領域と、前記ア
ノ−ド領域上に形成された第2導電型のドレイン領域と
、前記ドレイン領域の表面領域に形成された第1導電型
のベ−ス領域と、前記ベ−ス領域の表面領域に形成され
た第2導電型のソ−ス領域と、少なくとも前記ソ−ス領
域と前記ドレイン領域との間のチャネル領域上に絶縁膜
を介して形成されたゲ−ト電極と、前記べ−ス領域およ
び前記ソ−ス領域に隣接して形成されたソ−ス電極と、
前記アノ−ド領域に隣接して形成されたアノ−ド電極と
、高エネルギ−粒子の注入により形成され、少なくとも
前記アノ−ド領域内に再結合の数のピ−クを有するよう
な低ライフタイム層とを具備することを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項2】 前記ドレイン領域は、前記アノ−ド領
域に隣接する高濃度領域と、この高濃度領域上に形成さ
れる高比抵抗領域とから構成されていることを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記アノ−ド領域は、前記アノ−ド電
極に隣接する高濃度領域と、この高濃度領域上に形成さ
れる低濃度領域とから構成され、前記低濃度領域に前記
低ライフタイム層の再結合の数のピ−クを有することを
特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記高エネルギ−粒子は、プロトン、
3He2+、重水素、中性子、水素分子イオンまたは
4He2+であることを特徴とする請求項1記載の半
導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030969A JPH04269874A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030969A JPH04269874A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04269874A true JPH04269874A (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=12318499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3030969A Pending JPH04269874A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04269874A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6617641B2 (en) * | 2001-01-31 | 2003-09-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | High voltage semiconductor device capable of increasing a switching speed |
JP2009099920A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Fumihiko Hirose | 電子スイッチ |
JP2009283818A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Sanken Electric Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
US8384123B2 (en) | 2008-10-29 | 2013-02-26 | Sanken Electric Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing same |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP3030969A patent/JPH04269874A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6617641B2 (en) * | 2001-01-31 | 2003-09-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | High voltage semiconductor device capable of increasing a switching speed |
EP1229589B1 (en) * | 2001-01-31 | 2018-04-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | High voltage semiconductor device |
JP2009099920A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Fumihiko Hirose | 電子スイッチ |
JP2009283818A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Sanken Electric Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
US8384123B2 (en) | 2008-10-29 | 2013-02-26 | Sanken Electric Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing same |
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