JPS6145587A - 連続塗装ラインにおける誘導加熱式乾燥炉の結露防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、連続塗装ラインにおけるｇ導加熱式乾燥炉の
結露防止方法に関するものでるる。

「従来の技術」 連続塗装ラインには、第１図に示す如く、塗装された鋼
板１の塗膜を乾燥、焼付けするための誘導加熱式乾燥炉
２が設置されており、この乾燥炉２における誘導コイル
３を通る塗装鋼板１ｉｌ−ｉ、誘導コイル３を介して塗
装鋼板ｌに流ｎるうず電流により加熱さｎｌそれにより
塗膜が乾燥、焼付けさ几る。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、塗料には、水溶性浴剤を用いるものと、有機
溶剤を用いるものとがあるが、いずれの塗料が塗装され
た鋼板１であっても、前記誘導コイル３により塗膜の乾
燥、焼付けを行った場合、塗膜から蒸気が発生する。

誘導コイル３は、その内部において循環している冷却水
によって冷却されているので、前記蒸気が誘導コイル３
に結露し、ついには塗装鋼板１面に滴下付着し、塗装鋼
板１の製品品質を損う恐れがあった。

また前記締高コイル３に結露した蒸気のうち、塗料中の
樹脂の分解により生じる粘性を甜びた所謂ヤニは経時的
に累積し、ついにはヤニが塗装鋼板１面に滴下付着し、
塗装鋼板ｌの製品品質を著しく損う恐れがあると共に、
誘導コイル３に残存したヤニが固着し、誘導コイル３を
著しく汚損していた。

特にこのことは、有機溶剤を用いた塗料において顕著で
ある。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、上述の如き従来の問題点を解決すべく、前記
誘導コイルの外周を、所要の間隙を存して、少なくとも
塗装鋼板との対向部面が通気性多孔材でなる遮蔽板にて
囲繞し、前記誘導コイルと遮蔽板との間隙中に、誘導コ
イルの冷却効率を低下させない程度の温度を有する空気
を圧送し、前記通気性多孔材から空気を噴出させて、誘
導コイルにより乾燥、焼付けされている塗装鋼板の塗膜
から発生する蒸気を拡散させ、遮蔽板、なかんずく誘導
コイルへの蒸気の付着を防止するようにしたことを要旨
とする。

「実施例」 以下に本発明方法の実施例を第２図乃至第４図に基づき
説明する。

第２図に示すものは、本発明の第１の実施例でろって、
誘導コイル３の外周を、所要の間隙ｉを存し、かつブッ
シング４を介して、通気性多孔材でなる遮蔽板５にて囲
繞し、この遮蔽板５と誘導コイル３との間隙？中に、誘
導コイル３の冷却効率を低下させない程度の温度（１５
０〜２５０　’Ｃ）を有する所要流量の空気を圧送する
。

なお、前記遮蔽板５は、少なくとも塗装鋼板Ｉとの対向
部面が通気性多孔材であって、他の部分は非通気材で構
成してもよい。

前記間隙１中に圧送されている空気は遮蔽板５から噴出
し、塗装鋼板１の塗膜から発生している蒸気を拡散させ
、遮蔽板５、なかんずく誘導コイル３への蒸気の付着を
防止する。

第３図に示すものは、本発明の第２の実施例であって、
前記第１の実施例では、誘導コイル３のスパイラルに沿
う如く、その外周を遮蔽板５にて囲繞したが、この第３
図に示す第２の実施例では、ｌブロック全体の誘導コイ
ル３を、所要の間隙ｔを存し、かつブッシング４を介し
て遮蔽板５にて一緒にまとめて囲繞したものである。

この場合、塗装鋼板ｌの通路では形成しておくことは勿
論である。

第４図に示すものは、本発明の第３の実施例であって、
これは、前記第１の実施例における遮蔽板５の外周を、
所要の間隙ｔを存し、かつブッシング４を介して、通気
性多孔材でなる遮蔽板６にて囲繞したものである。

この場合、内部の遮蔽板５は、例えば少なくとも一部が
通気性多孔材で構成し、外部の遮蔽板６は、例えば少な
くとも塗装鋼板Ｉとの対向部面が通気性多孔材で構成し
てもよい。

前記第３の実施例にあっては、誘導コイル３と内部の遮
蔽板５との間隙を中に、比較的低＠　（＋００〜１５０
９Ｃ）の空気を圧送すると共に、内部の遮蔽板５と外部
の遮蔽板６との間隙を中に、比較的高温（１５ｏ〜ｚｓ
ｏ’ｃ）で、前記低温の空気の圧力よりも低圧の空気を
圧送し、低温の空気によって、誘導コイル３の冷却効率
の助長を図り、また外部の遮蔽板６がら噴出する高温の
空気によって、蒸気の付着防止と、塗装鋼板１自体の温
度の低下防止とを図ったものである。

なお、第３図に示す第２の実施例における遮蔽板５の外
周を、所要の間隙ｔを存し、かつブッシング４を介して
、３１３蔽板６にてさらに囲繞するようにしてもよい。

次に、前記第２図および第３図に示す第１および第２の
実施例における誘導コイル３と遮蔽板５との間隙を中に
圧送する空気の供給手段について、第５図により説明す
る。

なお、第５図して示す空気の供給手段は、説明の便宜上
、第３図に示す第２の実施例に適用したものであるが、
原則的には第２図に示す第１の実施例にも適用できるこ
とは勿論である０ 第５図に示す如く、誘導加熱式乾燥炉２における遮蔽板
５により囲繞された誘導コイル３によって加熱されてい
る塗装鋼板１の塗膜から発生している蒸気を、乾燥炉２
から回収管路７の吸気ダンパー８、吸気ファ／９を介し
て焼却炉１０へ回収し、この焼却炉１０にて蒸気を焼却
する。

この焼却炉１０のバーナー１０　ａには、焼却炉１０内
の温度を検出し、バーナー燃料の供給量を調整する自動
温度調整パルプ１１が設けられている。

前記焼却炉１０にて焼却さｎた蒸気の高温排ガスを熱交
換器１２へ送り、熱交換器１２から外気へ放出する。

一方、？青浄な常温の空気を送風機１３から送風機１３
の出側管路１３　ａを介して前記熱交換器１２へ送り、
清浄な空気を前記高温排ガスと熱交換し、所要の温度の
空気として、供給管路１４を経て誘導コイル３と遮蔽板
５との間隙を中に圧送し、かつ遮蔽板５から噴出させ、
塗装鋼板１の塗膜から発生している蒸気を拡散させ、遮
蔽板５、なかんずく誘導コイル３への蒸気のけ着を防止
する０ なお、誘導コイル３と遮蔽板５との間隙を中に圧送する
空気の一部を、炉壁２ａと遮蔽板５との空間中にも供給
し、乾燥炉２内の保温を行うようにしてもよい。

また空気の供給流量調整は、供給管路１４中に設けられ
た自動流量調整パルプ１５にて行われる。

次に、前記第４図に示す第３の実施例における誘導コイ
ル３と内部の遮蔽板５との間隙を中に圧送する比較的低
温で、かつ比較的高圧の空気と、内部の遮蔽板５と外部
の遮蔽板６との間隙２中に圧送する比較的高温で、かつ
比較的低圧の空気との供給手段について、第６図により
説明する。

第６図に示す如く、内部の遮蔽板５と外部の遮蔽板６と
の間隙を中に圧送する比較的高温で、かつ比較的低圧の
空気は、第５図に示すものと同様に、前記供給管路１４
の自動流量調整パルプ１５を介する熱交換された空気を
使用する。

また誘導コイル３と内部の遮蔽板５との間隙を中に圧送
する比較的低温で、かつ比較的高圧の空気は、前記熱交
換器１２の出１４１１直後の供給管路１４に分岐供給管
路１６を設け、この分岐供給管路１６中に逆止弁１７お
よび温度検出器１８を設け、かつ逆上弁１７と温度検出
器１８との中間なる分岐供給管路１６に、前記送風機１
３の出側管路１３　ａから分岐させた分岐量ｌ１１１１
管路１３ｔ）を接続し、この分岐出側管路１３　ｂ中に
、前記温度検出器１８からの温度検出信号により自動的
に流量調整が行われる自動流量調整パルプ１９を設けて
なる供給回路を介する熱交換された空気と常温の空気と
をミックスした空気を使用する。

８１！５図および第６図に示すような空気の供給手段は
、特に塗料に有機溶剤を使用した塗装鋼板１の誘導加熱
式乾燥炉２に最も適している。

すなわち、有機浴剤を使用した塗料塗膜の蒸気の焼却Ｖ
こよる無公害性と、焼却された蒸気の高温排ガスとの熱
交換による誘導コイルの結露防止用空気の加温およびま
たは連続塗装ライン中における前処理鋼板のドライヤー
用空気の加温という省エネルギー性の二人効果を有する
からである。

「発明の効果」 以上述べた如く、本発明によれば、塗装鋼板を誘導加熱
式乾燥炉により乾燥、焼付けするときに、塗膜から発生
する蒸気を空気により完全に遮蔽することができるので
、誘導コイルへの蒸気の結露を防止することができ、従
って蒸気結露の塗装鋼板面への滴下付着による製品品質
低下を来たすことが全くなくなった。

しかも塗料塗膜から発生する蒸気を回収して焼却するこ
とによる無公害性と、焼却さｎた蒸気の高温排ガスとの
熱交換による誘導コイルの、結露防止用空気の加温およ
びまたは連続塗装ライン中における前処理鋼板のドライ
ヤー用空気の加温という省エネルギー性の効果をも併せ
て有する。

４、面の簡単な説明 第１図は塗装鋼板用の誘導加熱式乾燥炉における誘導コ
イルの従来例を示す概略斜視図、第２図乃至第４図は本
発明方法の各実施例を示す説明図、第５図、第６図は本
発明における空気の各供給手段の一例を示すブロック図
である。

■・・・塗装鋼板、２・・・誘導加熱式乾燥炉、２ａ・
・・炉壁、３・・・誘導コイル、５，６・・・通気性多
孔材でなる遮蔽板、７・・・回収管路、８・・・吸気ダ
ンパー、９・・吸気ファン、１０・・・焼却炉、１２・
・・熱交換器、１３・・・送風磯、１３ａ・・・出側管
路、１３ｂ・・・分岐出側管路、１４・・・供給管路、
１５・・・自動流量調整バルブ、１６・・・分岐供給管
路、１７・・・逆止弁、１８・・・温度検出器、１９・
・・自動流量調整パルプ 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）誘導加熱式乾燥炉における誘導コイルの外周を、
   所要の間隙を存して、少なくとも塗装鋼板との対向部面
   が通気性多孔材でなる遮蔽板にて囲繞し、この遮蔽板と
   誘導コイルとの間隙中に、誘導コイルの冷却効率を低下
   させない程度の温度を有する空気を圧送し、前記通気性
   多孔材から空気を噴出させることを特徴とする連続塗装
   ラインにおける誘導加熱式乾燥炉の結露防止方法。
2. （２）誘導加熱式乾燥炉における誘導コイルの外周を、
   所要の間隙を存して、少なくとも一部が通気性多孔材で
   なる遮蔽板にて囲繞し、さらにこの遮蔽板の外周を、所
   要の間隙を存して、少なくとも塗装鋼板との対向部面が
   通気性多孔材でなる遮蔽板にて囲繞し、誘導コイルと内
   部の遮蔽板との間隙中に、比較的低温の空気を圧送する
   と共に、内部の遮蔽板と外部の遮蔽板との間隙中に、比
   較的高温で、前記低温の空気の圧力よりも低圧の空気を
   圧送し、外部の遮蔽板から空気を噴出させることを特徴
   とする連続塗装ラインにおける誘導加熱式乾燥炉の結露
   防止方法。