JPS61283595A - 被熱転写シ−ト - Google Patents

被熱転写シ−ト

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JPS61283595A
JPS61283595A JP60125468A JP12546885A JPS61283595A JP S61283595 A JPS61283595 A JP S61283595A JP 60125468 A JP60125468 A JP 60125468A JP 12546885 A JP12546885 A JP 12546885A JP S61283595 A JPS61283595 A JP S61283595A
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沓掛 正樹
Yoshinori Saito
斎藤 順教
Mineo Yamauchi
山内 峰雄
Hitoshi Arita
均 有田
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    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被熱転写シートに関し、更に詳しくは画像情報
に応じて熱転写シートの色材層中の昇華性染料を加熱転
写せしめて画像記録を行うための被熱転写シートに関す
る。
〔従来の技術〕
近年、CRTディスプレイ上の画像より直接写真のよう
な画像を記録するための記録方式として、電気信号によ
って発熱が制御されるサーマルヘッド等によって熱転写
シートを加熱し、熱転写シートの色材層中の昇華性染料
を被熱転写シート上に転写せしめて画像情報の記録を行
う熱転写記録方式が採用されている。この熱転写記録方
式は、シアン、マゼンタ、イエローの重ね記録を行うこ
とによって、色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画
像を転写記録することができる方式として注目されてい
る。上記熱転写記録方式において用いられる被熱転写シ
ートとして、従来は基材の表面にポリエステル樹脂を塗
布し、昇華性染料が転写される受像層を形成したものが
用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の被熱転写シートでは転写された画
像の耐光性が悪く、保管中に転写された画像の鮮明度が
低下し、長期間に亘って美麗な画像を維持できない欠点
があった。これはサーマルヘッドによって短時間にエネ
ルギーを印加して染料を昇華転写せしめる昇華転写法で
は、染料が被熱転写シートの受像層の表面近傍に転写さ
れるために光の影響を受は易いためと考えられる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決すべく鋭意研究した結果、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体で受像層を構成した場
合、著しく耐光性を改善し得ることを見出したが、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合      5体のみより受
像層を構成した場合、転写された染料の定着性が悪く、
転写後に被熱転写シートの受像層面に紙等を当接せしめ
て保管すると転写された染料が紙等に再転写されるとい
う欠点があり、また記録感度も受像層がポリエステル単
体からなる場合に比べて劣るという問題があった。
そこで本発明者らは更に鋭意研究した結果、受像層を飽
和ポリエステルと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との
混合樹脂により構成することにより上記諸問題を全て解
決し得ることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は熱転写シートの色材層中の昇華性染料を加
熱転写せしめて画像情報に応じた記録がされる受像層と
、該受像層が担持される基材とを有する被熱転写シート
において、受像層が飽和ポリエステルと塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体との混合樹脂よりなることを特徴とす
る被熱転写シートを要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本発明の被熱転写シート1の一実施態様を示し
、該被熱転写シート1は基材2と、基材2上に設けられ
た受像層3とから構成されている。
基材2としてはコート祇、グラシン祇、硫酸紙、または
サイズ度の高い紙あるいはポリエステルフィルム等のプ
ラスチックフィルムやミクロボイドを有するポリプロピ
レン主体のいわゆる合成紙等の如き可撓性のシートまた
はフィルムが挙げられる。これら基材2の厚さは通常5
0〜400μm、特に70〜170μmが好ましい。
本発明においては受像層3は飽和ポリエステルと塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂により構成され
る。飽和ポリエステルとしては例えばバイロン2001
パイロン290、バイロン600等(以上、東洋紡製)
 、KA−1038C(荒用化学製)、TP220.T
P235 (以上、日本合成製)等が用いられる。塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体は塩化ビニル成分含有率8
5〜97wt%で、重合度200〜800程度のものが
好ましい。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は必ずしも
塩化ビニル成分と酢酸ビニル成分のみの共重合体である
場合に限らず、本発明の目的を妨げない範囲のビニルア
ルコール成分、マレイン酸成分等を含むものであっても
良い。このような塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とし
ては例えばエスレックA1エスレソクC1エスレックM
(以上、積木化学工業製)、ビニライトVAGH、ビニ
ライ)VYHH,ビニライトVMCH,ビニライトVY
HD、ビニライトVYLF、ビニライトVYNS1ビニ
ライトVMCC,ビニライトV M CA、 。
ビニライトVAGD、ビニライトVERR、ビニライト
■ROH(以上、ユニオンカーバイド社製)、デンカビ
ニル100OGKT、デンカビニル1000L、デンカ
ビニル100OCK、デンカビニル100OA、デンカ
ビニル100OLK、、デンカビニル100OAS、デ
ンカビニル100100O、デンカビニル100OC3
K、デンカビニル100OC3,デンカビニル100O
GK。
デンカビニルl 000GSK、デンカビニル10oo
cs、デンカビニル100OLT、、デンカビニル10
0OD、デンカビニル100OW(以上、電気化学工業
型)等が挙げられる。上記飽和ポリエステルと塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体との混合比は塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体100重量部に対し飽和ポリエステル9
00〜100重量部であることが好ましい。
本発明においては受像層3の白色度を向上して転写画像
の鮮明度を更に高めるとともに被熱転写シート表面に筆
記性を付与し、かつ転写された画像の再転写を防止する
目的で受像層3中に白色顔料を添加することができる。
白色顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンク
レー等が用いられ、これらは2種以上混合して用いるこ
とかできる。酸化チタンとしてはアナターゼ形酸化チタ
ン、ルチル形酸化チタンを用いることができ、アナター
ゼ形酸化チタンとしては例えばKA−10、KA−20
、KA−15、KA−30、KA−35、KA−60,
KA−80、KA−90(いずれもチタン工業(11製
)等が挙げられ、ルチル形酸化チタンとしてはKR−3
10、KR−380、3KR−460,KR−480(
いずれもチタンエ業■製)等が挙げられる。白色顔料の
添加量は受像層3を構成する樹脂100重量部に対し5
〜50重景部が好ましい。また転写画像の耐光性を更に
高めるために、受像層3中に紫外線吸収剤および/また
は光安定化剤を添加することができる。
紫外線吸収剤としては例えば2−(2’−ヒドロキシ−
3,3′−ジ−t−ブチルフェニル)−5・−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルー5′−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’、5’−t−ブチルフェニル
)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3
’、5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル等が挙げられる。光安定化剤としては例えばジステア
リルペンタエリスリトールジフオスファイト、ビス(2
,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール
シフオスファイト、ジノニルフェニルペンタエリスリト
ールジフオスファイト、サイクリックネオペンクンテト
ライルビス(オクタデシルフォスファイト)、トリス(
ノニルフェニル)フォスファイト、l−(2−C3−(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシ〕エチル〕−4−C3−(3,5−ジ
ーむ−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル
オキシ)−2,2,6゜6−テトラメチルビペリジン等
が挙げられる。これら紫外線吸収剤、光安定化剤の添加
量は受像層3を構成する樹脂100重量部に対しそれぞ
れ0゜05〜10重量部、0.5〜3重量部が好ましい
本発明の被熱転写シート1は、熱転写シートとの離型性
を向上せしめるために受像層3中に離型剤を含有せしめ
ることができる。離型剤としてはポリエチレンワックス
、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワックス
類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤;シリコーン
オイル等が挙げられるがシリコーンオイルが好ましい。
上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いること
ができるが、硬化型のものが好ましい。
硬化型のシリコーンオイルとしては、反応硬化型、光硬
化型、触媒硬化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリ
コーンオイルが特に好ましい。反応硬化型シリコーンオ
イルとしては、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ
変性シリコーンオイルとを反応硬化させたものが好まし
く、アミノ変性シリコーンオイルとしてはKF−393
、KF−857、KF−858、X−22’−3680
,X−22−380IC(以上、信越化学工業@製)等
が挙げられ、エポキシ変性シリコーンオイルとしてはK
F−100T、KF−10h KF−60−164、K
F−103(以上、信越化学工業側型)等が挙げられる
。また触媒硬化型あるいは光硬化型シリコーンオイルと
してはKS−705F−PS、KS−705F−PS−
1、KS−770−PL−3(以上、触媒硬化型シリコ
ーンオイル:信越化学工業■製)、KS−720、KS
−774−PL−3(以上、光硬化型シリコーンオイル
:信越化学工業■製)等が挙げられる。これら硬化型シ
リコーンオイルの添加量は受像層を構成する樹脂の0.
5〜30れ%が好ましい。また第2図に示すように受像
層3の表面の一部に、上記離型剤を適当な溶媒に溶解あ
るいは分散させて塗布した後、乾燥させる等によって離
型剤層4を設けることもできる。離型剤N4を構成する
離型剤としては前記したアミノ変性シリコーンオイルと
エポキシ変性シリコーンオイルとの反応硬化物が特に好
ましい。離型剤N4の厚さは0.01〜58m、特に0
.05〜2μmが好ましい。離型剤層4は第2図に示す
ように受像層3表面の一部に設けても、全面に設けても
良いが受像層3表面の一部に設けた場合、離型剤N4の
設けられていない部分にはドツトインパクト記録、感熱
溶融転写記録や鉛筆等による記録を行うことができ、離
型剤層4の設けられた部分に昇華転写記録を行い、離型
剤層4の設けられていない部分に他の記録方式による記
録を行う等、昇華転写記録方式と他の記録方式とをあわ
せて行うことができる。
本発明の被熱転写シート1は第3図に示すよう    
   )に基材2と受像層3との間にクッション層5を
設けることができ、クッション層5を設けるとノイズが
少なく画像情報に対応した画像を再現性良く転写記録す
ることができる。クッション層5を構成する材質として
は例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂
、ブタジェンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられる。ク
ッション層5の厚さは5〜25μmが好ましい。
上記の如き構成を有する本発明の被熱転写シート1は第
4図に示すように熱転写シート6の色材層7と被熱転写
シート1の受像層3とが接触するように熱転写シート6
と重ね合わせ、熱転写シートの支持材8側よりサーマル
へノド等により加熱した後、転写シート6を剥離するこ
とにより色材層7中の昇華性染料が被熱転写シート1の
受像層3に転写され、被熱転写シート1に画像情報に応
じた画像が記録される゛。熱転写シート6に用いられる
昇華性染料としては分子量が約150〜600程度の比
較的低分子量の分散染料、オイル染料、ある種の塩基性
染料、あるいはこれらの染料に変化し得る中間体が挙げ
られ、これら昇華性染料は熱転写温度、熱転写効率、色
相、演色性、耐候性等を考慮して選択して用いられる。
熱転写シート6の色材層7は上記昇華性染料を合成樹脂
バインダーに分散せしめて支持材8表面に塗布する等に
より形成される。このような合成樹脂バインダーとして
はエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エ
チルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪
酸セルロース等のセルロース系h14 脂;ポリビニル
アルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルア
ミド等のビニル系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の
うちでも耐酸性の優れたポリビニルブチラール、あるい
はセルロース系樹脂が好ましい。また熱転写シート6の
基材8としてはポリエステルフィルム、ポリスチレンフ
ィルム、ポリサルフォンフィルム、ポリビニルアルコー
ルフィルム、セロファンフィルム等が挙げられるが、特
に耐熱性の点からポリエステルフィルムが好ましい。上
記基材8の厚さは0.5〜50μm、特に3〜10μm
が好ましい。
熱転写シート6はサーマルヘッド等の加熱手段により支
持材8側より加熱されるが、支持材8の加熱される面に
ワックス等の滑荊や離型剤を含む滑性層を設けることが
好ましく、サーマルヘッド等の加熱手段と支持材8との
融着防止を図ることができる。
以下に具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 片面にコロナ放電処理が施された厚さ6μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム(東洋紡製:5−PET)
を支持材とし、該支持材のコロナ放電処理が施された面
上に下記組成の色材層組成物をワイヤーバーコーティン
グにより乾燥時の厚さが1μmとなるように塗布して色
材層を形成し、裏面にシリコーンオイル(X−41−4
003A=信越シリコーン製)をスポイトにて2滴垂ら
した後、全面に広げてか滑性層を形成して熱転写シート
とした。
色材層組成物 分散染料(日本化薬製:カヤセソ トブルー136)         4重量部エチルヒ
ドロキシエチルセル ロース(バーキュレス社製)    5重it部トルエ
ン            40重量部メチルエチルケ
トン       40重量部ジオキサン      
     10重量部一方、150μmの合成紙(玉子
油化製:YUPO−FPG−150)を基材とし、この
表面に下記組成の受像層組成物をワイヤーバーコーティ
ングにより乾燥時の厚さが4μmとなるように塗布して
ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン中で30分
間乾燥させて受像層を形成し、被熱転写シートとした。
受像層組成物 バイロン200(東洋紡製飽和ポ リエステル:Tg=67℃)5.3重量部バイロン29
0(東洋紡製飽和ポ           3リエステ
ル:Tg=77・”C)   5.3重量部ビニライト
VYHH(ユニオン カーバイド製塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体)4.5重量部 KF−393(信越シリコーン製 アミノ変性シリコーンオイル)1.1重量部X−22−
343(信越シリコーン製 エポキシ変性シリコーンオイル)1.1重ffi部トル
エン            30重量部メチルエチル
ケトン       30重量部シクロへキサノン  
      22重量部上記熱転写シートと被熱転写シ
ートとを色材層と受像層とが接触するように重ね合わせ
、熱転写シートの支持材側よりサーマルヘッドにより、
サーマルヘッドの出力IW/ドツト、パルス幅0.3〜
0.45m/sec、  ドツト密度3ドツト/mmで
加熱し、被熱転写シートの受像層に熱転写シートの色材
層中のシアン色の分散染料を転写せしめたところ鮮明に
シアン色の画像が転写された。次に被熱転写シートに転
写された画像の耐光性試験および耐熱耐湿性試験を以下
に示す条件で行った。
耐光性試験後の画像の退色率を測定した結果および印字
前と耐光性試験、耐熱耐湿性試験後の被熱転写シートの
ハンター白色度を測定し比較した結果を第1表に示す。
耐光性試験 JIS  LO842に基く条件で10時間暴露した。
耐熱耐湿性試験 40℃、湿度90%の雰囲気下に100時間保持した。
尚、退色率はMacbeth反射型濃度計(RD−91
8)で印字直後の画像濃度と試験後の画像濃度を測定し
、印字直後の画像濃度で試験後の画像濃度を割った百分
率で表す。
更に画像の転写された被熱転写シートの受像層側に乾式
静電複写用上質紙を重ね合わせ、30g/ crAの圧
力を加えて60℃のオーブン中に3日間放置した後、オ
ーブンより取出して乾式静電複写用上質紙を被熱転写シ
ートより剥がし乾式静電複写用上質紙面に再転写された
画像濃度を前記と同様のMacbethc度計にて測定
した。結果を第1表にあわせて示す。
実施例2 実施例1と同様の基材上に下記組成の受像N組成物をワ
イヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが10μm
となるように塗布して乾燥させ、受像層を形成した。
受像層組成物 バイロン200 (東洋鋳型飽和ポ リエステル:Tg=67℃)5.3重量部バイロン29
0 (東洋鋳型飽和ポ リエステル:Tg=77℃)5.3重量部ビニライ1.
VYHH(ユニオン カーバイド製塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体) 4.5重量部 トルエン            30重量部メチルエ
チルケトン       30重量部シクロへキサノン
        22重量部次いで受像層表面の一部に
、下記組成の離型剤組成物をワイヤーバーコーティング
により乾燥時の厚さが0.5μmとなるように塗布して
乾燥させ、離型剤層を形成して被熱転写シートとした。
上記被熱転写シートの離型剤層を設けた部分に実施例1
と同様の熱転写シートを用いて同様の条件で転写を行っ
たところ、鮮明にシアン色が転写された。また離型剤層
を設けでいない部分にはドツトインパクト方式、感熱溶
融転写方式や鉛筆等による記録が可能であった。
次にこの被熱転写シートの耐光性試験、耐熱耐湿性試験
および再転写性試験を実施例1と同様の条件で行った。
結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1と同様の基材上に下記組成の受像層組成物をワ
イヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが4μmと
なるように塗布して乾燥させ被熱転写シートとした。
受像層組成物 バイロン200 (東洋鋳型飽和ポ リエステル:Tg=67℃)5.3重量部バイロン29
0(東洋鋳型飽和ポ リエステル:Tg=77℃)5.3重量部ビニライトV
YHH(ユニオン カーバイド製塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体)4.5重量部 酸化チタン (チタン工業製KA−10)1.5重量部KF−393
(信越シリコーン製 アミノ変性シリコーンオイル)1.1重量部X−22−
343(信越シリコーン製 エポキシ変性シリコーンオイル)1.1重量部トルエン
            30重量部メチルエチルケト
ン       30重量部シクロへキサノン    
    22重量部この被熱転写シートに実施例1と同
様の熱転写シートを用いて同様の条件で転写を行ったと
ころ、鮮明にシアン色が転写された。次いでこの被熱転
写シートの耐光性試験、耐熱耐湿性試験および再転写性
試験を実施例1と同様の条件で行った。結果を第1表に
示す。
実施例4 実施例1と同様の基材上に下記組成の受像層組成物をワ
イヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが4μmと
なるように塗布して乾燥させ被熱転写シートとした。
受像層組成物 バイロン200 (東洋鋳型飽和ポ リエステル:Tg=67℃)5.3重量部バイロン29
0(東洋鋳型飽和ポ リエステル:Tg=77℃)5.3重量部ビニライトV
YHH(ユニオン カーバイド製塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体)4.5重量部 2、− (2’−ヒドロキシー5′−tオクチルフェニ
ル)ベンゾ トリアゾール(紫外線吸収剤)0.8重量部K F −
393(信越シリコーン製 アミノ変性シリコーンオイル)1.1重量部X−22−
343(信趨シリコーン製 エポキシ変性シリコーンオイル)1.1重量部トルエン
            30重量部メチルエチルケト
ン       30重量部シクロへキサノン    
    22重量部この被熱転写シートに実施例1と同
様の熱転写シートを用いて同様の条件で転写を行ったと
ころ、鮮明にシアン色が転写された。次いでこの被熱転
写シートの耐光性試験、耐熱耐湿性試験および再転写性
試験を実施例1と同様の条件で行った。結果を第1表に
示す。
実施例5 実施例1と同様の基材上に下記組成のクッション層組成
物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが1
0μmとなるように塗布して乾燥させ、クッション層を
形成した。
クッション層組成物 エルバロイ742 (エチレン系 樹脂:Tg=−32℃)15.0重量部トルエン   
        42.5重量部メチルエチルケトン 
     42.5重量部次いでクッション層の上に実
施例1と同様の受像層組成物をワイヤーバーコーティン
グにより乾燥時の厚さが4μmとなるように塗布して乾
燥させ、受像層を形成して被熱転写シートとした。
この被熱転写シートに実施例1と同様の熱転写シートを
用いて同様の条件で転写を行ったところ鮮明にシアン色
が転写された。また得られた画像はノイズが少なく画像
情報の再現性が良好で、優れた画質であった。次いでこ
の被熱転写シートの耐光性試験、耐熱耐湿性試験および
再転写性試験を実施例1と同様の条件で行った。結果を
第1表に示す。
比較例 実施例1と同様の基材上に塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体を含有しない他は実施例1と同様の受像層組成物を
ワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが5μm
となるように塗布して乾燥させ被熱転写シートとした。
この被熱転写シートに実施例1と同様の熱転写シートを
用いて同様の条件で転写を行った。次いてこの被熱転写
シートの耐光性試験、耐熱耐湿性     1試験およ
び再転写性試験を実施例1と同様の条件で行った。結果
を第1表に示す。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の被熱転写シートは熱転写シ
ートの色材層中の昇華性染料が転写される受像層を飽和
ポリエステルと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混
合樹脂により構成したことにより、高感度で鮮明度に優
れた画像の転写記録を行い得るとともに転写された画像
の再転写性が小さく、このため転写後に被熱転写シート
を紙等と重ね合わせておいた場合でも昇華性染料が紙等
に再転写されて汚染を生じる虞れがない。しかも受像層
に転写された画像の耐光性が優れるため転写された画像
の色彩の低下がきわめて小さく、画像の鮮明度を長期間
に亘って転写直後とほぼ同等に維持することができる等
の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明被熱転
写シートの一実施態様の縦断面図、第2図は他の実施態
様の縦断面図、第3図は更に他の実施態様の縦断面図、
第4図は熱転写シートと被熱転写シートとを重ね合わせ
て被熱転写シートに転写を行う状態を示す縦断面図であ
る。 1・・・被熱転写シート 2・・・基材3・・・受像層
 6・・・熱転写シート7・・・色材層 ′  1 第3図   /−

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱転写シートの色材層中の昇華性染料を加熱転写
    せしめて画像情報に応じた記録がされる受像層と、該受
    像層が担持される基材とを有する被熱転写シートにおい
    て、受像層が飽和ポリエステルと塩化ビニル−酢酸ビニ
    ル共重合体との混合樹脂よりなることを特徴とする被熱
    転写シート。
  2. (2)飽和ポリエステルと塩化ビニル−酢酸ビニル共重
    合体との混合比が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体10
    0重量部に対し飽和ポリエステル900〜100重量部
    である特許請求の範囲第1項記載の被熱転写シート。
  3. (3)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体における塩化ビ
    ニル成分含有率が85〜97Wt%である特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の被熱転写シート。
  4. (4)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の重合度が20
    0〜800である特許請求の範囲第1項〜第3項のいず
    れかに記載の被熱転写シート。
  5. (5)受像層中に離型剤としてアミノ変性シリコーンと
    エポキシ変性シリコーンとの反応物を含有する特許請求
    の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の被熱転写シー
    ト。
  6. (6)受像層表面の一部または全面にアミノ変性シリコ
    ーンとエポキシ変性シリコーンとを反応硬化せしめた離
    型剤層あるいは触媒硬化型シリコーン離型剤層を有する
    特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の被熱
    転写シート。
  7. (7)受像層中に酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレ
    ーよりなる群から選ばれた1種または2種以上を、樹脂
    100重量部に対し5〜20重量部含有する特許請求の
    範囲第1項〜第6項のいずれかに記載の被熱転写シート
  8. (8)受像層中に紫外線吸収剤および/または光安定化
    剤を含有する特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれか
    に記載の被熱転写シート。
  9. (9)受像層と基材との間にクッション層を有する特許
    請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の被熱転写
    シート。
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