JP3055805B2 - 熱転写シート及び画像形成方法 - Google Patents

熱転写シート及び画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに関し、更
に詳しくは優れた耐油性を有する熱転写画像の提供を目
的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックフイルム等の基材フイルムに担持させて熱
転写シートとし、染料受容層を設けた紙やプラスチック
フイルム上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを熱転写受像シート
に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー
画像を再現するものである。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記熱転写方法
で使用される受像シートは、紙、合成紙、プラスチック
シート等の基材フイルムの表面に熱可塑性樹脂からなる
染料受容層を設けたものである為、該受容層は皮脂、可
塑剤、溶剤等の油状物質と親和性が高い。その為画像形
成後の受容層面に指が触れると指紋が残ったり、消しゴ
ムや電話コード等の軟質塩化ビニル製品が接触すると、
画像を形成している染料に悪影響が生じ、画像品質が劣
化するという問題がある。従って、本発明の目的は、耐
指紋性、耐可塑剤性等の耐油性に優れた熱転写画像を提
供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。 即ち、本発明は、基材フイルム
上に染料層を設けてなる熱転写シートにおいて、上記染
料層が、熱転写に際して被転写材に熱移行して転写面に
撥油性を付与する撥油剤を含有することを特徴とする熱
転写シート、基材フイルム上に染料層を設けてなる熱転
写シートにおいて、上記染料層上に、上記撥油剤からな
撥油剤層が形成されていることを特徴とする熱転写シ
ート、基材フイルム上に染料層を設けてなる熱転写シー
トにおいて、上記染料層に隣接して、上記撥油剤からな
撥油剤層が形成されていることを特徴とする熱転写シ
ート、基材フイルム上に、上記撥油剤からなる撥油剤層
が形成されていることを特徴とする熱転写シート、及び
上記熱転写シートを使用する画像形成方法である。
【0005】
【作用】熱転写画像形成方法において、画像を形成する
又は形成した染料受容層表面に、熱転写シートから撥油
剤を付与することによって耐指紋性、耐可塑剤性等の耐
油性に優れた画像を与えることが出来る。又、好ましい
実施態様では画像面のテトラデカンに対する接触角を1
0°以上とすることによって、耐指紋性、耐可塑剤性等
の耐油性に一層優れた画像を与えることが出来る。
【0006】
【好ましい実施態様】次に本発明を好ましい実施態様を
挙げて更に詳しく説明する。本発明で使用する熱転写シ
ートは、ポリエステルフイルム等の適当な基材フイルム
の表面に昇華性染料と樹脂バインダーとからなる染料層
を設けたものである。
【0007】本発明で使用する基材フイルムとしては、
従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであれ
ばいずれのものでもよく、例えば、0.5〜50μm、
好ましくは3〜10μm程度の厚さの紙、各種加工紙、
ポリエステルフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリプ
ロピレンフイルム、ポリサルホンフイルム、アラミドフ
イルム、ポリカーボネートフイルム、ポリビニルアルコ
ールフイルム、セロファン等であり、特に好ましいもの
はポリエステルフイルムである。上記の如き基材フイル
ムは、その表面に形成する染料層との密着力が乏しい場
合には、その表面にプライマー処理やコロナ放電処理を
施すのが好ましい。上記の様な基材フイルム上に形成す
る昇華性(熱移行性)染料層は、下記の如き染料から少
なくとも1色を選択し、該染料を適当なバインダー樹脂
で基材フイルム上に担持させた層である。
【0008】使用する染料としては、従来公知の熱転写
シートに使用される染料はいずれも本発明に有効に使用
可能であり、特に限定されない。例えば、幾つかの好ま
しい染料としては、マゼンタ染料として、MS Red G、 Ma
crolex Red Violet R、 CeresRed 7B、 Samaron Red HBS
L、 Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、イエローの染
料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、 PTY-52、
マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、シアン染
料としては、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP
-FW、ホロンブリリアントブルーS-R、MSブルー100 等が挙
げられる。
【0009】上記の如き熱移行性染料を担持する為のバ
インダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用
出来、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、ポリビニルアセタール系、ポリビニルブチラー
ル系及びポリエステル系等が特に好ましい。
【0010】本発明の熱転写シートの染料層は、基本的
には上記の材料から形成されるが、その他必要に応じて
従来公知と同様な各種の添加剤も包含し得る。この様な
染料層は好ましくは適当な溶剤中に前記の昇華性染料、
バインダー樹脂その他の任意成分を加えて各成分を溶解
又は分散させて染料層形成用塗料又はインキを調製し、
これを上記の基材フイルム上に塗布及び乾燥させて形成
する。この様にして形成する染料層は0.2〜5.0μ
m、好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、
又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の5〜90
重量%、好ましくは10〜70重量%の量で存在するの
が好適である。本発明の第一の熱転写シートは、上記の
如き熱転写シートにおいて、その染料層に、熱転写に際
して被転写材に熱移行して転写面に撥油性を付与する
油剤を添加したことを特徴としている。
【0011】上記の撥油剤としては、例えば、弗素変性
樹脂、親水性の高い樹脂、弗素系の界面活性剤、弗素系
樹脂、弗素系オリゴマー、弗素変性シリコーンオイル等
が挙げられる。これらの撥油剤は熱転写時の温度で受像
シートの表面に移行する材料であり、これらの撥油剤は
染料層に使用したバインダー100重量部当たり1〜3
0重量%の範囲で添加することが好ましい。又、染料層
が、例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色から
なる場合には、少なくとも最後に転写される層、例え
ば、シアン染料層に前記撥油剤を添加することが好まし
い。
【0012】本発明の第二の熱転写シートは、上記の如
き熱転写シートにおいて、その染料層の表面に前記の如
き撥油剤からなる層を形成したことを特徴としている。
かかる撥油剤層は一般的には熱移行性の良好な撥油剤と
前記バインダーとから形成する。撥油剤は使用したバイ
ンダー100重量部当たり1〜30重量%の範囲で添加
し、撥油剤層の厚みは塗工量で0.5〜5g/m2程度
が好ましい。又、染料層が、例えば、イエロー、マゼン
タ及びシアンの3色からなる場合には、少なくとも最後
に転写される層、例えば、シアン染料層の表面に撥油剤
層を形成することが好ましい。
【0013】本発明の第三の熱転写シートは、第1図示
の如染料層20と撥油剤層30とを面順次に設けたこ
とを特徴としている。この熱転写シートは、第1図示の
様に基材フイルム10上に従来技術と同様にして染料層
20を形成し、更に染料層20に隣接させて撥油剤層3
0を面順次に設けてなる。図示の例は染料層としてイエ
ロー(20Y)、マゼンタ(20M)及びシアン(20
C)の3色を設け、シアン色の後に撥油剤層30を設け
た例である。勿論各色の前後に撥油剤層を設けることも
出来るが、最後に転写される染料層の後に設けることが
好ましい。かかる撥油剤層は一般的には熱移行性の良好
な撥油剤と前記バインダーとから形成する。撥油剤は使
用したバインダー100重量部当たり1〜30重量%の
範囲で添加し、撥油剤層の厚みは塗工量で0.5〜5g
/m2程度が好ましい。
【0014】本発明の第四の熱転写シートは、基材フイ
ルム面に上記第三の発明における撥油剤層と同様な層を
全面に設けたものであり、例えば、第2図示の如く、熱
転写シート1と受像シート2とをプラテン上で重ね、熱
転写シートの背面からサーマルヘッド4により熱を印加
して染料を受像シートに転写させた後、形成された画像
面に撥油剤転写シート5を重ね熱ロール6で撥油剤を転
写させる。この場合、染料画像を形成する前に受像シー
ト面に撥油剤を転写させてもよい。以上の如き方法にお
いては、画像面の転写させる撥油剤の量は画像面のテト
ラデカンに対する接触角を10°以上とすることによっ
て、耐指紋性、耐可塑剤性等の耐油性に一層優れた画像
を与えることが出来る。
【0015】上記の如き本発明の熱転写シートは、その
裏面にサーマルヘッドの熱による悪影響を防止する為に
耐熱層を設けてもよい。
【0016】上記の如き熱転写シートを用いて、画像を
形成する為に使用する受像シートは、その記録面が前記
の染料に対して染料受容性を有するものであればいかな
るものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金属、
ガラス、合成樹脂フイルムやシート等である場合には、
その少なくとも一方の表面に染料受容性に優れた樹脂か
ら染料受容層を形成すればよい。
【0017】本発明の方法で使用する熱転写時の熱エネ
ルギーの付与手段は、従来公知の熱ペン、熱板、サーマ
ルヘッド、レーザー等の付与手段がいずれも使用出来、
例えば、サーマルプリンター(例えば、(株)日立製作
所製、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置に
よって、記録時間をコントロールすることにより、5〜
100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与すること
によって所期の目的を十分に達成することが出来る。
【0018】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
【0019】実施例1〜7及び比較例1 下記組成の染料層形成用塗工液を調製し、背面に耐熱処
理を施した4.5μm厚のポリエチレンテレフタレート
フイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2になる様にワ
イヤーバーにより塗布及び乾燥し、更に背面にシリコー
ンオイル(X-41・4003A、 信越シリコーン(株)製)をス
ポイトで数滴滴下後、全面に広げて背面処理コートを行
い、熱転写シートを得た。塗工液組成 : 分散染料(カヤセットブルー714、C.I.ソルベントブルー63、日本化 薬製) 7部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学製) 4.5部 弗素系界面活性剤(フロラードFC−430、住友3M製)(下記表1)X部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90部
【0020】
【0021】一方、基材フイルムとして合成紙(ユポ−
FRG-150 、厚さ150μm、王子油化製)を用い、この
一方の面に下記の組成の塗工液をバーコーターにより乾
燥時5.0g/m2になる割合で塗布直ちにドライヤー
で簡易乾燥し、更にオーブン中で80℃で5分間乾燥し
て熱転写受像シートを得た。 ポリエステル(バイロン200、 東洋紡製) 20部 アミノ変性シリコーン(X-22-3050C、 信越化学製) 2部 エポキシ変性シリコーン(X-22-3000E、 信越化学製) 2部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部
【0022】上記の熱転写シートと上記の熱転写受像シ
ートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向させて重
ね合せ、サーマルヘッドを用いて、出力1W/ドット、
パルス幅0.3〜0.45msec.、ドット密度6ド
ット/mmの条件で印字を行いシアン画像を形成した
後、画像面の接触角、耐指紋性、耐可塑剤性を調べ下記
表2の結果を得た。
【0023】 表 2 画像面の接触角 耐油性 テトラテ゛カン 水 耐指紋性 耐可塑剤性 実施例1 29° 92° ○ ○ 実施例2 32° 94° ○ ○ 実施例3 32° 94° ○ ○ 実施例4 40° 93° ○ ○ 実施例5 47° 96° ○ ○ 実施例6 50° 92° ○ ○ 実施例7 60° 90° ○ ○ 比較例1 5° 95° × ×
【0024】実施例8〜15及び比較例2 下記組成の3色の染料層形成用インキ組成物を夫々調製
した。イエロー 分散染料(Macrolex Yellow 6G、C.I.Disperse Yellow 201 、 バイエル社製) 5.5部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、 積水化学製) 4.5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90.0部マゼンタ 分散染料(Macrolex Red Violet R 、C.I.Disperse Violet 26、バイエル社 製) 5.5部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、 積水化学製) 4.5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90.0部シアン 分散染料(Foron Brilliant blue S-R、 サンド社製) 3.0部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、 積水化学製) 5.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 92.0部
【0025】上記のインキの夫々を背面に耐熱処理を施
した4.5μm厚のポリエチレンテレフタレートフイル
ム(ルミラー5AF53 、東レ製)に、乾燥塗布量が夫々
1.0g/m2になる様に30cm間隔で面順次にワイ
ヤーバーにより塗布後直ちにドライヤーで簡易乾燥し、
更にオーブンで80℃で5分間乾燥して3色の熱転写シ
ートを得た。次に上記染料層表面に弗素樹脂(フロラー
ドS−132、旭硝子(株)製)の10%溶液を下記表
3に従って塗布し、3色塗り分けタイプの熱転写シート
を得た。この熱転写シートを用いて実施例1と同様にし
てフルカラー画像を形成し、画像面の接触角、耐指紋
性、耐可塑剤性を調べ下記表3の結果を得た。
【0026】 表 3 塗布量 画像面の接触角 耐油性 塗布面(g/m 2 テトラテ゛カン 水 耐指紋性 耐可塑剤性 実施例8 Y 0.8 30° 101° ○ ○ 実施例9 Y 0.4 29° 99° ○ ○ 実施例10 M 0.6 32° 96° ○ ○ 実施例11 C 0.6 40° 98° ○ ○ 実施例12 Y M 0.4 40° 99° ○ ○ 実施例13 Y C 0.5 42° 98° ○ ○ 実施例14 M C 0.6 44° 97° ○ ○ 実施例15 YMC 0.1 48° 95° ○ ○比較例2 0 5° 101° × × Y:イエロー層面 M:マゼンタ層面 C:シアン層面
【0027】実施例16〜20 実施例8〜15において3色の染料層を面順次に形成
し、更に下記表4に記載の様に染料層に面順次に下記塗
工液を塗布及び乾燥して撥油剤層を形成した。この熱転
写シートを用いて実施例1と同様にしてフルカラー画像
を形成し、画像面の接触角、耐指紋性、耐可塑剤性を調
べ下記表4の結果を得た。撥油剤層用塗工液 : ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、 積水化学製) 4.5部 弗素樹脂(フロラードSC−101、旭硝子製) 表4 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 95部
【0028】 表 4 添加量 画像面の接触角 耐油性 塗布面 (部) テトラテ゛カン 水 耐指紋性 耐可塑剤性 実施例16 Yの前 5 25° 96° ○ ○ 実施例17 Yの後 5 32° 94° ○ ○ 実施例18 Mの後 5 40° 93° ○ ○ 実施例19 Cの後 5 45° 93° ○ ○ 実施例20 Cの後 1 52° 92° ○ ○比較例3 なし 0 6° 102° × ×
【0029】実施例21〜25 実施例8〜15における弗素樹脂としてフロラードS−
111(旭硝子製)を使用し他は実施例8〜15と同様
にして下記表5の結果を得た。
【0030】 表 5 塗布量 画像面の接触角 耐油性 (g/m 2 テトラテ゛カン 水 耐指紋性 耐可塑剤性 実施例21 0.01 25° 96° ○ ○ 実施例22 0.1 32° 94° ○ ○ 実施例23 0.3 40° 93° ○ ○ 実施例24 0.5 45° 93° ○ ○実施例25 0.8 52° 92° ○ ○
【0031】接触角 :撥水性の時は水を、撥油性の時はテトラデカン
を用いた。テトラデカンを選んだ理由は、接触角測定時
に安定な物質であること(蒸発速度が小さいこと、受容
層樹脂と結合を起こさないこと、受容層樹脂を溶解しな
いこと、室温20付近で沸点や融点がなく安定であ
る。)ことで、、他にシクロデカン等でもよい。その液
滴を使って協和界面科学株式会社のFACE接触計(コ
ンタクタングルメーター)CA−D型接触角計を用いて
液滴法で測定した。耐指紋性 :顔の皮脂を指につけ画像に押し当てた後、5
0℃で16時間放置後画像面を評価した。 ○:指紋が認められず △:指紋がやや認められる ×:指紋が明瞭に認められる 耐可塑剤性:ワセリンにジオクチルフタレートを10%
添加混合したものを画像面に塗り付けた後、40℃で4
8時間放置後画像面を評価した。 ○:変化なし △:やや褪色する ×:著しく褪色する
【0032】
【効果】以上の如き本発明によれば、熱転写画像形成方
法において、画像を形成する又は形成した染料受容層表
面に、熱転写シートから撥油剤を付与することによって
耐指紋性、耐可塑剤性等の耐油性に優れた画像を与える
ことが出来る。又、好ましい実施態様では画像面のテト
ラデカンに対する接触角を10°以上とすることによっ
て、耐指紋性、耐可塑剤性等の耐油性に一層優れた画像
を与えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱転写シートを図解的に説明図。
【図2】 本発明の熱転写シートを使用する熱転写方法
を図解的に説明する図。
【符号の説明】
1: 熱転写シート 2: 受像シート 3: プラテン 4: サーマルヘッド 5: 撥油剤転写シート 6: 熱ロール 10: 基材フイルム 20: 染料層 30: 撥油剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−258389(JP,A) 特開 平2−231194(JP,A) 特開 昭64−1589(JP,A) 特開 昭61−76389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フイルム上に染料層を設けてなる熱
    転写シートにおいて、上記染料層が、熱転写に際して被
    転写材に熱移行して転写面に撥油性を付与する撥油剤を
    含有することを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 基材フイルム上に染料層を設けてなる熱
    転写シートにおいて、上記染料層上に、熱転写に際して
    被転写材に熱移行して転写面に撥油性を付与する撥油剤
    層が形成されていることを特徴とする熱転写シート。
  3. 【請求項3】 基材フイルム上に染料層を設けてなる熱
    転写シートにおいて、上記染料層に隣接して、熱転写に
    際して被転写材に熱移行して転写面に撥油性を付与する
    撥油剤層が形成されていることを特徴とする熱転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】基材フイルム上に、熱転写に際して被転写
    材に熱移行して転写面に撥油性を付与する撥油剤層が形
    成されていることを特徴とする熱転写シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の熱転
    写シートを用いて、被転写材の画像形成面に撥油剤を転
    写し、該画像形成面のテトラデカンに対する接触角を1
    0°以上とし、画像の耐油性を向上させることを特徴と
    する画像形成方法。
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