JPS6120896Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ウエツブ４の上端に、内側に向つて
水平な根太受台９を設けた根太受金具本体ａの外
側に、該根太受金具本体ａのウエツブ４と接合す
る直立片７ａの上端に、外側に向つて水平な係止
片７を設けた係止金具ｂを所定の間隔をおいて固
着したことを特徴とする根太取付金具に係るもの
で、その目的とするところは、ラチス梁間に架設
する根太の取付けが容易且つ確実に行えると共に
構造簡単で施工費用の低廉化が促進できる根太取
付金具を提供することにある。

尚、図中の符号８は根太材、１はラチス梁で、
このラチス梁１の内側面には、上下端を上弦材５
と下弦材５ａに固定すると共に根太受金具本体ａ
のウエツブ４に穿設した取付孔１０と連通する取
付孔１１を穿設した側面プレート２が所定の間隔
をおいて取付けられており、また、ラチス梁１の
上弦材５には、係止金具ｂの係止片７に穿設され
た取付孔１２と連通する取付孔１３が穿設されて
いる。

しかして、本考案は上記した構成であるから、
ラチス梁間に架設する根太の取付けにあつては、
第２図に示すように、ラチス梁１の側面プレート
２が取付けられている内側面に、ウエツブ４の上
端に、内側に向つて水平な根太受台９を設けた根
太受金具本体ａを、側面プレート２とウエツブ４
とが対向するように沿わしめると同時に根太受金
具本体ａの外側に所定の間隔をおいて固着した係
止金具ｂの直立片７ａの上端に設けた外側に向つ
て水平な係止片７をラチス梁１の上弦材５上に接
合することによつて、ラチス梁１の内側面に根太
受金具本体ａを落下することなく係止させる。次
に、このラチス梁１の内側面に係止させた根太受
金具本体ａを、係止金具ｂの係止片７と該係止片
７を接合させたラチス梁１の上弦材５とを、係止
片７に穿設した取付孔１２とボルト６を挿通して
ナツトで締つけ、また、根太受金具本体ａのウエ
ツブ４と該ウエツブ４と対向するラチス梁１の側
面プレート２とを、ウエツブ４に穿設した取付孔
１０から側面プレート２に穿設した取付孔１１に
ボルト３を挿通してナツトで締めつけることによ
り固定した後、根太受金具本体ａのウエツブ４の
上端に設けた内側に向つて水平な根太受台９上
に、根太材８の端部８ａを載置し、該端部８ａを
タツピング螺子１４にて根太受台９上に止着す
る。

従来、このようなラチス梁間に架設される根太
の取付けは、例えば、ラチス梁の側面プレートが
設けられた内側面に、断面Ｌ字形の大引受金具を
側面プレートにボルト止めすることにより固定
し、この大引受金具上に重量のある側大引をのせ
て取着し、該側大引の頂面部に根太材の端部を接
して止釘にて止着していたため、根太材の取付け
に多くの労力と手数を要して作業能率が阻害され
ることと、部材点数も多くなるため施工費用が高
くなるという欠点があつたが、本考案は上記した
ように、ラチス梁の内側面に根太受金具本体を係
止金具により係止させ、この状態で根太受金具本
体をラチス梁にボルトナツトで固定した後、、根
太受金具本体に設けられた根太受台上に根太材の
端部を接して止着すれば、この根太材の端部は根
太受台にて安定よく支えられるから、根太材の取
付けを労力や手数を要することなく容易且つ確実
に行えると共に係止金具を設けた根太受金具本体
のみにて根太材の取付けが行えるため、部材点数
を省略する一方、構造も根太受金具本体と係止金
具の組み合わせからなる簡単なものであるから、
大引受金具や側大引を使用するものと較べて、施
工費用を大巾に低廉化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の根太取付金具とラチス梁およ
び根太材の斜視図、第２図は根太材の取付状態を
示す断面図である。 ４…ウエツブ、９…根太受台、ａ…根太受金具
本体、７ａ…直立片、７…係止片、ｂ…係止金
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ウエツブ４の上端に、内側に向つて水平な根太
   受台９を設けた根太受金具本体ａの外側に、該根
   太受金具本体ａのウエツブ４と接合する直立片７
   ａの上端に、外側に向つて水平な係止片７を設け
   た係止金具ｂを所定の間隔をおいて固着したこと
   を特徴とする根太取付金具。